目次 1. はじめに 2. 企業概要 3. 財務分析 4. 経営戦略分析 5. 考察 6. 参考文献 1. はじめに株式会社オリエンタルランドと聞けば 誰もがまず思い浮かべるものは東京ディズニーリゾートであろう 俗に ディズニーは私たちに夢を与えてくれる といわれているが その東京ディズニーリゾート

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社是 経営理念 長期ビジョン Ⅱ. 新中期経営計画 innovate on 2019 just move on! の概要 社是 人の和と創意で社会に貢献 経営理念 1. 最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する 2. 全員の創意を発揮し顧客のニーズに対応した特色ある技術を開発する 3.


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各 位 平成 29 年 11 月 28 日フィンテックグローバル株式会社代表取締役社長玉井信光 ( コード番号 :8789 東証マザーズ ) 問合せ先 : 上席執行役員千田高電話番号 : ( 03) 航空機アセットマネジメント会社の株式取得に伴う子会社の異動に関するお知らせ 当社

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注記事項 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) : 無 新規 社 ( 社名 ) 除外 社 ( 社名 ) (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無 2 1 以外の会計方針の変更 : 無 3

3. 異動する子会社の概要 1 株式会社フィスコデジタルアセットグループ (1) 名称 株式会社フィスコデジタルアセットグループ (2) 所在地 大阪府岸和田市荒木町二丁目 18 番 15 号 (3) 代表取締役田代昌之 仮想通貨関連ビジネスを営む会社の株式又は持分を所有する (4) 事業の内容 こ

目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

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営業活動によるキャッシュ フロー の区分には 税引前当期純利益 減価償却費などの非資金損益項目 有価証券売却損益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目 営業活動に係る資産 負債の増減 利息および配当金の受取額等が表示されます この中で 小計欄 ( 1) の上と下で性質が異なる取引が表示され

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

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2009 年 9 月 30 日 企業分析 株式会社オリエンタルランド 神田外語大学外国語学部 英米語学科 3 年 2071060 平澤一真

目次 1. はじめに 2. 企業概要 3. 財務分析 4. 経営戦略分析 5. 考察 6. 参考文献 1. はじめに株式会社オリエンタルランドと聞けば 誰もがまず思い浮かべるものは東京ディズニーリゾートであろう 俗に ディズニーは私たちに夢を与えてくれる といわれているが その東京ディズニーリゾートを運営している株式会社オリエンタルランドとは 一体どのような企業なのかを現実的に分析する まず始めに企業の概要を紹介し 次に財務分析 経営戦略分析を行う そして 行った分析から株式会社オリエンタルランドについて考察する 2. 企業概要 (1) 主な経営展開株式会社オリエンタルランドの概要として これまでの経営展開を紹介する 昭和 35 年 7 月千葉県浦安沖の海面を埋立て 株式会社オリエンタルランドを設立 昭和 47 年 12 月千葉県から分譲を受けた埋立地 ( 住宅用地 ) の販売を開始 浦安町美浜地区にショッピングセンター ユニモール を開設 商業施設の賃貸昭和 54 年 3 月事業に進出 米国法人ウォルト ディズニー プロダクションズとの間にテーマパーク 東京ディ昭和 54 年 4 月ズニーランド のライセンス 設計 建設及び運営に関する業務提携の契約を締結 浦安町富岡地区にショッピングセンター パークスクエア を開設し 商業施設の昭和 54 年 11 月賃貸事業を拡充 昭和 58 年 4 月 東京ディズニーランド を開園 昭和 61 年 7 月東京ディズニーランド オフィシャルホテル内での商品販売事業に進出 平成 6 年 2 月 株式会社舞浜コーポレーション を設立 ディズニー エンタプライゼズ インクとの間に 東京ディズニーシー テーマパー平成 8 年 4 月ク 及び 東京ディズニーシー ホテル のライセンス 設計 建設及び運営に関する業務提携の契約を締結 平成 8 年 6 月 株式会社舞浜リゾートホテルズ を設立 2

平成 8 年 12 月 東京証券取引所市場第一部に株式を上場 平成 9 年 4 月 株式会社舞浜リゾートライン を設立 平成 9 年 12 月 株式会社グリーンアンドアーツ を設立 平成 10 年 6 月 株式会社フォトワークス 株式会社デザインファクトリー 株式会社ベイフードサービス を設立 平成 11 年 2 月 株式会社舞浜ビジネスサービス を設立 平成 11 年 3 月 株式会社イクスピアリ を設立 平成 11 年 10 月 株式会社アールシー ジャパン を設立 平成 12 年 7 月 イクスピアリ 及び ディズニーアンバサダーホテル を開業 平成 12 年 10 月 株式会社リゾートクリーニングサービス を設立 平成 13 年 3 月 ボン ヴォヤージュ を開業 平成 13 年 6 月 株式会社舞浜ビルメンテナンス 株式会社オーエルシー キッチンテクノ を設立 平成 13 年 9 月 東京ディズニーシー を開園 東京ディズニーシー ホテルミラコスタ を開業 平成 14 年 12 月 株式会社 E プロダクション を設立 平成 15 年 5 月 OLC ライツ エンタテインメント を設立 平成 17 年 7 月 株式会社 M テック を設立 (2) 企業理念株式会社オリエンタルランドの企業理念は1 企業使命 2 経営姿勢 3 行動指針の3つから構成されている 以下にそれぞれの内容に関する詳細をまとめる なお 企業理念を一言で表すようなスローガンというものはない 1 企業使命自由でみずみずしい発想を原動力にすばらしい夢と感動ひととしての喜びそしてやすらぎを提供します 2 経営姿勢 1. 対話する経営 2. 独創的で質の高い価値の提供 3. 個性の尊重とやる気の支援 4. 経営のたゆまぬ革新と進化 5. 利益ある成長と貢献 6. 調和と共生 3 行動指針 1. 探究と開拓 2. 自立と挑戦 3. 情熱と実行 3

3. 財務分析 (1) 連結財務諸表 株式会社オリエンタルランドの財務分析は 第 45 46 47 48 49 期の有価証券報告書にあ る連結財務諸表を基に行う 売上高 ( 百万円 ) 経常利益 ( 百万円 ) 389,242 38,824 30,836 26,686 30,187 27,510 331,094 332,885 344,082 342,421 当期純利益 ( 百万円 ) 入園者数 ( 千人 ) 17,224 15,703 16,309 14,730 18,089 27,221 25,021 24,766 25,816 25,424 2004 年度 2005 年度 2006 年度 2007 年度 2008 年度 上の表よりわかることは 全ての表において 第 49 期 ( 入園者数の表では 2008 年度 ) が最も高い数値を示していることである その理由に東京ディズニーリゾート開園 25 周年記念のイベントが挙げられる 株式会社オリエンタルランドは開園 25 周年記念のイベントに伴い 限定グッズの販売 キャンペーンなどが行われた また ホテル事業において 東京ディズニーランドホテル が その他の事業において シルク ド ソレイユ がオープンした これらのことから 例年よりも入園者数が増加 それと同時にディズニー関連商品の売上が急増したと思われる しかし現在は 開園 25 周年記念のイベントが終了し それと同時に入園者数が減少してしまう可能性もある 昨年以上の入園者数を確保するための新しい企画を考案することが重要だと思われる (2) 会社運営の成長性 次に 連結損益計算書のデータを基に 1 粗利益伸び率 2 売上高伸び率を計算し 株式会社 オリエンタルランドの成長性について分析する 4

粗利益伸び率 (%) 59.7-4.2-4.3 6.3-3.9 売上高伸び率 (%) 13.6-1.6 0.5 3.3-0.4 まず 1つ目の表は 第 45~49 期の粗利益伸び率の変化を表している 粗利益伸び率の数値がプラスになるということは利益が増加しているということだ 上の表を見ると 第 45 46 48 期の粗利益伸び率はマイナスであるため 利益が減少していることがわかる しかし 第 49 期に入って利益が急激に増加したことが 表から見てわかる 次に 2つ目の表は 第 45~49 期の売上高伸び率の変化を表している 売上高伸び率の数値がプラスであることは 事業規模の拡大を意味する 上の表から 第 47 期から第 48 期にかけて伸び率の減少が見られるが 第 49 期で急増していることがわかる 上の2つの表より見てわかる通り 粗利益伸び率と売上高伸び率両方の数値が第 49 期に急激に高くなっている この現象には前に記したように 2008 年 4 月から 2009 年 4 月にかけて行われた 東京ディズニーリゾート開園 25 周年記念イベントが関係していると考えられる 5

4. 経営戦略分析 次に SWOT 分析を使って株式会社オリエンタルランドの経営戦略を分析する [ 強み ] ディズニー社との業務提携 恵まれた立地条件 蓄積された経営ノウハウ [ 機会 ] ゲストの新アトラクションへの興味 デートスポットとして定番化 [ 弱み ] 従業員の不足 従業員の定着率の低下 [ 脅威 ] ブランドの低下 製品の不具合等による信頼の低下 天候などの外部要因による来客数への影響 株式会社オリエンタルランドの強みと言えば まずディズニー社との業務提携が挙げられる ディズニーキャラクターは日本国内で非常に人気があり ディズニー社との業務提携によって そのディズニーのコンテンツを国内のテーマパーク事業において使用できる権利を持っている また 蓄積された経営ノウハウも強みの一つと言える そのノウハウの例として 質の高いサービスを提供しているということが挙げられる また 施設やサービスに対する継続的な追加投資ができる収益性も強みといえるだろう しかし 従業員の不足という問題点がある 特に 東京ディズニーリゾートの運営においてはアルバイトを多く雇用する しかし その大半は短期間で辞めてしまうのである そのため 従業員の定着率の確保が重要な課題であるといえる 次に 株式会社オリエンタルランドが外部から受ける影響には何があるかを紹介する まず 外部から受けるプラスの要因として デートスポットとして定番化していることが挙げられる 雑誌やテレビなどのメディアに デートスポットの定番としてとりあげられることで 主にカップルやファミリー層の来客が増すものと考えられる このようなプラス要因とは逆に 外部から受けるマイナス要因もいくつか存在する その例が天候や災害による来客数への影響である 東京ディズニーリゾートは屋外のテーマパークであるため 天候などによる影響が非常に大きいのだ これからは天候にあまり左右されない客層 ( 宿泊客等 ) の確保が大切だと考えられる 5. 考察 全体を通して 2008 年度の経営成績は非常に良好である印象を受けた しかし それは開園 25 周年という大きなイベントが開催されていたためだとも考えられる そのため これから株式会社オリエンタルランドはターゲットとする顧客の明確化とともに これからのニーズに合ったテーマパークの運営を続けていくべきであると感じた また 前に書いたように アルバイトや 6

パートを含めた従業員数 従業員の定着率の増加が課題といえるだろう これらの経営上の弱み やリスクを最小限に留めつつ 強みや機会を大いに利用することが これからのテーマパークの 経営に必要なのだと感じた 6. 参考文献 株式会社オリエンタルランドホームページ http://www.olc.co.jp 株式会社オリエンタルランド第 45~49 期の有価証券報告書有価証券報告書検索サイト http://info.edinet-fsa.go.jp/ 経営戦略の基本経営戦略研究会著日本実用出版社 2008 年 7