Word で楽しむドリームフォト ~Word の画像加工 (3)~ 本テキストの作成環境は 次のとおりです Windows 7 Home Premium Microsoft Word 2010 画面の設定 ( 解像度 ) 1024 768 ピクセル 本テキストは 次の環境でも利用可能です Windows 7 Home Premium 以外のオペレーティングシステムで Microsoft Word 2010 が動作 する環境 ( オペレーティングシステムによっては操作画面の表示がテキストと異なることがあります )
目次 1. ドリームフォト用素材の作成 3 2. ドリームフォトの作成 15 3. まとめ 18 4. 課題にチャレンジ 19 レッスン内容 ドリームフォト マイクロソフト社のワープロソフト Word 2010( これ以降 Word と記述します ) の図ツールに搭載されている [ 背景の削除 ] 機能を使用して夢の世界をイメージした合成写真を作成します Word で楽しむデジタル押し花 および Word で楽しむメルヘンカード で紹介した [ 背景の削除 ] 機能を応用した Word による合成写真作成の総集編となります こんなことができるようになります 写真から人物を切り出してマスコットなどを組み合わせた合成写真を作成できるようになります レッスン項目 1.[ 背景の削除 ] 機能を使用してドリームフォトに使用する素材を作成する方法について学習します 2. 素材として作成した人物やマスコットの画像と図形機能で描いたイラストを組み合わせて夢の世界をイメージさせる合成写真を作成する方法について学習します 3. レッスン内容をまとめます 4. 課題にチャレンジしてみましょう 前提となる知識 Word の基本操作ができること ( 特に図形機能の操作経験があること ) Word で楽しむデジタル押し花 および Word で楽しむメルヘンカード を学習済み または同等の操作経験があること ドリームフォトの素材作成に使用する次の写真を用意してください 人物が写っている写真を 1 点 レッスンの準備 Word で楽しむデジタル押し花 で使用した花の写真を 3 点 クイックパーツに保存したマスコットを使用するので Word で楽しむメルヘンカード のレッスンに使用したパソコンであることを確認してください 本テキストで使用している写真は以下のページからダウンロードできます http://ec.nikkeibp.co.jp/msp/pod/ - 2 -
1 ドリームフォト用素材の作成 このレッスンでは Word の図ツールに搭載されている [ 背景の削除 ] 機能を使用して切り出し た人物やマスコットなどの画像を組み合わせて 夢の世界をイメージした合成写真を作成します ドリームフォトの作成方法の基本は Word の図形機能で描いた背景のイラストに人物の写真と マスコットを組み合わせ デジタル押し花で装飾するというものです [ 背景の削除 ] 機能を使用することで グラフィックソフトが必要であった 写真から人物を切 り出してほかの画像と合成する ことが Word でも楽しむことができるようになりました このレッスンでは 小さな女の子がとうもろこし人形の前でラッパを吹いているシーンをドリー ムフォトとして仕上げます ご家族やお友だちの写真を見ながら ドリームフォトのデザインを考えてみましょう 人物の写真 ドリームフォトの画像構成例 Word で楽しむメルヘンカード で作成したマスコット Word の図形機能で作成した背景 デジタル押し花 - 3 -
それでは 次の項目に従ってドリームフォトに使用する素材の作成を始めましょう (1) Word で楽しむメルヘンカード で作成したマスコット (2)[ 背景の削除 ] 機能で写真から人物を切り出す (3) デジタル押し花を作成する (1) Word で楽しむメルヘンカード で作成したマスコット Word で楽しむメルヘンカード の作成に使用した Word を起動して クイックパーツにマス コットが保存されていることを確認します なお 確認の手順は Word で楽しむメルヘンカード の作成に使用した Word を起動した時点 からの開始となります 操作開始 [ 挿入 ] タブをクリックします [ クイックパーツ ] をクリックします 表示される文書パーツの一覧に Word で楽しむメルヘンカード で作成したマスコットが 文書パーツとして保存されていることを確認します 操作終了 Word で楽しむメルヘンカード で作成したマスコットが文書パーツとして保存されていることを確認します - 4 -
(2)[ 背景の削除 ] 機能で写真から人物を切り出す [ 背景の削除 ] 機能を使用して花やマスコットを切り出すように 写真から人物を切り出すこと ができます ただし 切り出したい人物と背景の境界が判別しにくい場合には 希望どおりには 切り出せないことがあります また [ 背景の削除 ] 機能では 背景を削除したあとからでも [ 背景の削除 ] 機能を取り消して元 の写真に戻せるように写真全体の情報を保持しています そこで人物以外の部分が多く含まれる 写真を使用する場合には 不要な部分を取り除くためのトリミングを行って人物だけの写真にし ておく必要があります このレッスンでは 人物以外の部分が多く含まれる写真から人物の部分だけが残るようにトリミ ングを行い そのあと [ 背景の削除 ] 機能で人物を切り出す手順について解説します なお 手順の解説は Word の編集ウィンドウに切り出したい人物が写っている写真を挿入した時 点からの開始となります 操作開始 挿入した写真をクリックします [ 図ツール ] の [ 書式 ] タブをクリックします [ サイズ ] グループの [ トリミング ] のアイコンをクリックします - 5 -
写真の周辺部にトリミング用の黒いハンドルが表示されます トリミング用のハンドルをドラッグして切り出したい人物の周囲を少し含めるようにトリミン グします トリミング用ハンドル トリミング用ハンドル [ 調整 ] グループの [ 図の圧縮 ] をクリックします 切り出したい人物の周囲を少し含めるようにトリミングします - 6 -
[ 画像の圧縮 ] ダイアログボックスが表示されます [ 圧縮オプション ] セクションの [ この画像だけに適用する ] と [ 図のトリミング部分を削 除する ] のチェックボックスにチェックがついていない場合はチェックを付けます [ 解像度の選択 ] セクションの [ ドキュメントの解像度を適用 ] が選択されていない場合は クリックして選択します [OK] ボタンをクリックします [ 調整 ] グループの [ 背景の削除 ] をクリックします 操作のポイント この手順の解説は 写真が 選択された状態を維持して いることを前提に進めてい ます トリミングの直後に 写真の選択を解除した場合 には 写真をクリックして [ 図ツール ] を表示させて ください - 7 -
削除する部分としての背景が自動認識され マゼンタ ( 明るい赤紫色 ) で着色されます [ 背景の削除 ] で表示された四角形の大きさを調整して 切り出したい部分 ( 人物 ) が四角 形の内側に収まるようにします 四角形の大きさを調整して 切り出したい部分 ( 人物 ) が四角形の内側に収まるようにします 髪の毛が削除する領域として認識されているので [ 保持する領域としてマーク ] 機能を使用 して髪の毛の部分も保持できるように選択します - 8 -
スキルアップ [ 背景の削除 ] で人物や動物を切り出す方法 [ 背景の削除 ] 機能の自動認識では切り出しにくいものについては [ 図ツール ] の [ 背景の削除 ] タブに用意されている [ 保持する領域としてマーク ] や [ 削除する領域としてマーク ] の機能を使用することで 希望する画像として切り出すことができます ただし 複雑な形状の画像を切り出すには [ 保持する領域としてマーク ] や [ 削除する領域としてマーク ] の機能を複数使用する必要があります ここでは 動物を切り出すために使用した [ 保持する領域としてマーク ] の機能の設定例を紹介しておきます なお [ 保持する領域としてマーク ] や [ 削除する領域としてマーク ] の機能を使用して画像を切り出す操作については Word で楽しむデジタル押し花 を参照してください もとの写真 保持したい領域 [ 背景の削除 ] を適用 [ 保持する領域としてマーク ] を使用切り出し完了 切り出した画像に [ 図ツール ] の [ 書式 ] タブの [ 図のスタイル ] にある [ 図の効果 ] から [ ぼかし ](1~2.5 ポイント程度 ) を設定すると 画像の周辺部を滑らかに表示できます ([ 背景の削除 ] の設定結果を確認できるよう背景を緑色に設定しています ) - 9 -
切り出した人物の周辺部を滑らかに表示するために [ ぼかし ] と [ 光彩 ] を設定します [ ぼかし ] と [ 光彩 ] の設定結果 切り出した人物が選択されている状態で [ 図ツール ] の [ 書式 ] タブをクリックします [ 図のスタイル ] グループの [ 図の効果 ] をクリックします 表示されるメニューから [ ぼかし ] をポイントします 表示されるメニューから人物の周辺部が滑らかになるよう 1 または 2.5 ポイント程度をクリ ックします 人物の周辺部がぼけすぎないように注意してください ( ここでは 1 ポイント をクリックしています ) - 10 -