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位置指定処理要領 150401施行 原稿    020705

福島市道路位置指定等に関する要綱(改正案)

八千代市道路位置指定申請取扱要領

小松市告示第64号

という ) (5) 位置図 (6) 求積図 (7) 現況図 (8) その他 ア 他の法令の許可又は他の権利者の承諾を必要とするものについては 許可証又は 承諾書の写しイ袋井市道路の位置の指定基準 ( 平成 19 年袋井市告示第 174 号 ) 第 5 条第 1 項第 2 号によるただし書を適用する場

8 号様式 ) を市長に提出しなければならない 2 前項の協議書には 法第 30 条第 2 項及び第 1 条に規定する図書のうち市長が必要と認めるものを添付しなければならない ( 開発行為の変更の許可等 ) 第 4 条法第 35 条の2 第 1 項の規定による変更の許可を受けようとする者は 開発行為

裾野市告示第  号

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

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第 8 条令第 144 条の4 第 1 項第 1 号に規定する転回広場の位置及び形状は 別記第 5 図に示すところによるもの又はこれらを包含し かつ 有効に機能すると認められるものでなければならない 2 第 4 条の規定により指定道路が接続する道路 ( 以下 取付道路 という ) が幅員 6メートル

根拠条項 第 131 条の 2 第 3 項 壁面線の指定等がある場合の高さ制限の例外認定 法令の定め第 131 条の 2 3 前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ後退して壁面線の指定がある場合又は前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ 後退して法第 68 条の 2

3-3 新旧対照表(条例の審査基準).rtf

第 2 号様式 道路の位置の指定の権利者一覧 権利を有する権利種別権利を有する者の住所氏名土地の表示 別添申請図書のとおり 道路の位置の指定を承諾します 申請者 住所 氏名 印 ( 注意事項 ) 1. 事前協議承諾後に工事すること ( 位置の指定は道路築造後に本申請することになります ) 当該申請は

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道路の位置指定に関する取扱い(解説)

桑名市道路位置の指定基準

目次 第 1 章目的 1 第 2 章手続きの流れ (1) 申請手続きの流れ 2 (2) 事前に関係者との協議を整えておくべき事項 2 第 3 章一般基準 (1) 申請道路の接続 3 (2) 申請道路の起点 3 (3) 申請道路の延長 3 (4) 申請道路の幅員 4 (5) 申請道路の転回広場 5 (

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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建築基準法第 43 条第 1 項ただし書による包括許可基準 平成 23 年 3 月 4 日 焼津市建築審査会承認 1 趣旨次の基準に適合するものは 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 43 条第 1 項ただし書の規定に基づき 特定行政庁が交通上 安全上 防火上

8--2 建築許可申請 法の規定 ( 省令第 34 条 ) 法第 43 条第 項の建築許可を受けようとする者は 法に定めた事項を記載した 建築物の新築 改築若しくは用途の変更又は第一種特定工作物の新設許可申請書 に必要な書類 図面を添付し 市長に提出してください ( 法第 43 条 省令第 34 条

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道路の位置の指定、変更及び廃止の取扱い基準について

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

建築基準法施行規則第10条の2第1号

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許可及び認定申請等

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る者をいう ⑵ 代理者申請に関する事項についての一切の責任を持つ者をいう なお 代理者を設定する場合は 申請に関する事項の一切を委任する旨の委任状を申請書に添付すること ⑶ 図面作成者建築士 測量士又は土地家屋調査士その他図面を正確かつ明瞭に作成する事ができる者とする ⑷ 指定を受けようとする道路

道路位置指定申請添付書類 ( 正は原本副は原本又は写し ) 及び添付順序 ( 別紙 ) 第 8 条 ( 道路位置指定の申請及び変更申請 ) 添付 順序 道路位置指定申請書 ( 様式第 7 号 ) 添付図書 明示すべき事項等. 申請者が法人の場合は 法人の名称及び代表者氏名を記入し 法人の代表印を押印

る場合で 終端及び区間 35 メートル以内ごとに自動車の転回広場に関する基準 ( 昭和 45 年建設省告示第 1837 号 ) に適合する自動車の転回広場 ( 形状は別図 ) が設けられている場合 (4) 幅員が6メートル以上の場合 ( 指定道路の幅員 ) 第 4 条 指定道路の幅員は車道幅員とし

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藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

        

目 次 第 Ⅰ 道路の位置指定の手続き 1 手続きの流れ 1 2 事前協議 2 (1) 事前協議 2 (2) 提出書類 2 3 道路の位置指定の申請 2 (1) 申請の手続きに必要な書類 2 (2) 申請図書の作成 3 (3) 関係権利者の範囲 5 4 申請手数料 5 第 Ⅱ 道路の位置指定等の変更

2000.4.6

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大津市 道路位置指定基準

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

無題

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

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この手引きは位置指定申請に対しての注意事項と添付図書をまとめたものです 目次 * 申請の流れと注意事項 *. 指定手続について 2. 道路位置指定申請と関係手続の流れ 3. 必要書類と記載事項 4. 注意事項

上のすみ切りを設け, その部分を指定道路の部分とすること ただし, 一方のすみ切りの部分に既存の建築物, 高い擁壁若しくは, がけ等があり, すみ切りを設けることが著しく困難と認められる場合で, 他方のすみ切りを別表に掲げる長さに各々 1メートルを加えた長さにした場合は, この限りでない ( 図 9

1) 建築基準法第 43 条第 2 項第 1 号の認定について 建築基準法第 43 条第 1 項では 建築物の敷地は建築基準法による道路に2m 以上接していなければならないと規定されています この例外として 当該規定に適合しない敷地であっても 法第 43 条第 2 項第 2 号 ( 旧法第 43 条

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目次 1. 敷地と道路等との関係について ( 接道 ) P1 2. 法第 42 条第 1 項第 1 号道路について P1~2 3. 法第 42 条第 1 項第 4 号道路 ( 事業計画のある道路 ) について P2 4. 法第 42 条第 1 項第 5 号道路 ( 位置指定道路 ) について P2

目 次 第 1 事前協議 1 第 2 築造工事の完了報告 1 第 3 位置指定申請書 添付図書及び記載事項 2 第 4 道に関する基準 5 第 5 道路位置指定の申請書に添付を要する図面及び書類等 14

改正包括同意基準参考図

豊中市ブロック塀等撤去補助金交付要綱 平成 30 年 8 月 10 日実施 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 本市の区域内に存する道路に面するブロック塀等の撤去を実施する者に対し 豊中市ブロック塀等撤去補助金 ( 以下 補助金 という ) を交付することについて必要な事項を定め もって地震等により

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第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

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01 手引き本文

都市計画法41条の制限区域

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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の基準 ( 包括同意基準 ) 平成 30 年 9 月 28 日 加古川市都市計画部建築指導課

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

5 道路の延長は 他の道路の側線相互間 又は他の道路の側線より道路の終点若しくは転回広場の中心点までとし 道路中心線の位置での長さとすること ただし 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 42 条第 2 項による道路に接続する場合にあっては 道路中心線より2メ-

建築基準法第 43 条第 1 項ただし書きの規定に基づく事後報告許可基準の取り扱いについて 平成 21 年 12 月 1 日施行 ( 平成 23 年 4 月 1 日一部改正 ) 1. 申請人の資格について 特例許可の申請人は原則として次によること イ. この特例許可の申請人は 法第 43 条の接道義

第1章 総 則

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美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

5-1から3許可・不許可

位置指定道路の手引き

道路位置の指定を受けたいとき 1. 事前協議道路位置の指定の申請を進めるにあたり 下記の事項については事前に各担当部署と早めに打ち合わせて下さい 1 宅地造成 開発行為に関すること 都市計画課開発計画担当( 北館 5 階 ) 2 敷地面積の最低限度について 建築指導課審査グループ( 北館 5 階 )

○南丹市道並びに法定外公共物の境界確定事務取扱要領

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(古賀市)都市計画関係法による建築などの許可又は承認の申請の手続きに関する要綱

1 道路位置指定とは 根拠法文 道路位置指定 建築基準法第 42 条第 1 項第 5 号 建築物を建てる敷地は 建築基準法第 42 条に規定する 道路 に接する必要があります その道路として認められるものは国 県 市道だけでなく 私道であっても認められる場合があり その一つに通称 道路位置指定 と呼

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はじめに 建築物の敷地は 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 ) 第 43 条の規定により 同法第 42 条に定められる 道路 に接しなければなりません その 道路 として認められるものの一つとして同条第 1 項第 5 号に 土地を建築物の敷地として利用するため 道路法 都市計画法 土

3-1 道路

中央区建築物の解体工事の事前周知に関する指導要綱

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

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条の規定に適合すること ⑵ 増築後の床面積の合計は, 基準時における床面積の合計の 1.2 倍を超えないこと ⑶ 増築後の条例第 5 条及び別表第 2 の規定に適合しない用途に供する建築物の部分の床面積の合計は, 基準時におけるその部分の床面積の合計の 1.2 倍を超えないこと ⑷ 条例第 5 条及

許可及び認定申請等

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6-3 本市の違反宅地開発の状況 本市における違反宅地開発には 次のようなケースがありました ケース 1( 無許可工事 ) ケース 2( 許可後の無断変更工事 ) ロー経緯書 顛末書提出 建築相談 開発 宅造許可 現場調査 工事着手 無断造成発見 許可内容の変更相談 来課要請 変更内容 1 予定建築

( メール施行 ) 薬第 号平成 29 年 2 月 14 日 各保健所 支所長殿 ( 薬事担当班扱い ) 保健福祉部長 ( 公印省略 ) 温泉資源の保護に関するガイドライン ( 地熱発電関係 ) の一部改正に伴う運用について ( 通知 ) 温泉資源の保護に関するガイドライン ( 地熱

Transcription:

神奈川県道路位置指定等要領 ( 昭和 51 年 11 月 30 日 ) 昭和 53 年 11 月 1 日訂平成 3 年 4 月 1 日訂平成 9 年 4 月 1 日訂平成 9 年 9 月 1 日訂平成 22 年 3 月 1 日訂 1 目的この神奈川県道路位置指定等要領は 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 42 条第 1 項第 5 号の規定に基づき道の位置を指定するにあたり 法施行令第 144 条の 4 法施行規則第 9 条 第 10 条及び第 10 条の 2 並びに神奈川県建築基準法施行細則 ( 以下 県細則 という ) 第 3 条の規定のほか 必要な手続などを定めたものである 2 用語の定義 (1) 位置指定道路法第 42 条第 1 項第 5 号の規定に基づき 特定行政庁からその位置の指定を受けた道 ( 法施行令第 144 条の 4 第 1 項第 1 号ハの規定により設けられる転回広場を含む ) (2) 道路位置指定法第 42 条第 1 項第 5 号の規定に基づき 特定行政庁がその位置を指定することをいう (3) 廃止位置指定道路の全部について 指定を取消すことをいう (4) 一部廃止位置指定道路の一部について 指定を取消すことをいう (5) 変更位置指定道路の区域を拡大して道路位置指定を行うこと 若しくはそれと併せて一部廃止を行うことをいう 1

利関係査権書審3 道路位置指定等申請の手続 (1) 道路位置指定等申請の手続の手順は次図のとおりとする (i) (ii) (iii) 道路位置指定 1 変更 一部廃止 廃 1 止 事前相談事前相談事前相談 申請受付申請受付申請受付 一次決裁 ( 道路型承認 ) 一次決裁 ( 道路型承認 ) 工事施工工事施工 2 完了報告受付完了報告受付 2 現場検査 2 現場検査 承諾書による審査承諾書による審査 2 承諾書による審査 2 二次決裁 二次決裁 図 3 決裁 通知通知通知 告 示 ( 県公報登載 ) 告 示 ( 県公報登載 ) 告 示 ( 県公報登載 ) 1 法令に指定の取消しに係る規定はないが 特定行政庁が指定道路の全部又は一部について指定の取消しを行うことは可能であり その場合の手続は 原則として 指定の手続に準ずる ( 平成 21 年 1 月 20 日付け国住街第 192 号技術的助言 抜粋 ) 2 工事施工を伴わない位置指定道路の一部の廃止の場合 県細則第 3 条第 7 項各号に掲げる道路である位置指定道路の全部又は一部の廃止の場合にあっては 手続の一部を省略することができる 3 適宜 現地調査を実施するなど 現況把握を行った上で決裁を行うこと 2

(2) 事前相談道路位置指定 廃止 一部廃止及び変更に係る申請書 ( 以下 申請書 という ) の内容は 土地の権利関係及び周辺に与える影響を含めて整理 検討する必要があることから 事前相談を行うものとする なお 事前相談にあたっては 別記様式 1( 道路位置指定計画概要書 ) 及び別記様式 2( 道路位置指定等区域内権利者一覧表 ) を用いるものとする (3) 申請関係図書申請書及び添付図書については 次の表に従い 用途に応じて各 1 部づつ作成し 提出させる このうち 8 及び10については二次決裁時までに提出すればよいものとし 申請後において6 及び7に変更が生じた場合は 二次決裁時までに最新のものへと更新させるとともに 必要に応じて修正した8を提出させること なお 各土木事務所において別に必要がある場合は 申請者への部数追加を願うなど 適宜対応すること 図書種類図書用途 1 2 3 4 5-1 5-2 5-3 6 7 8 9 10 土木事務所保存用 土木事務所閲覧用 申請者への通知用 市町村への通知用 建築指導課への通知用 ( 注 ) 上表 1~10までの数字は次のものを示す 1 県細則第 3 条第 1 項に規定する道路の位置の指定申請書 ( 第 2 号様式 ) 又は同第 3 条第 4 項に規定する道路の位置の変更申請書 ( 第 4 号様式 ) 若しくは同第 3 条第 5 項に規定する位置指定道路の廃止申請書 ( 第 4 号様式の 3) 2 1の副本 3 案内図 4 法施行規則第 9 条に規定する付近見取図 5 法施行規則第 9 条に規定する地籍図は 県細則第 3 条第 1 項の規定により次の 3 葉とする なお 一部廃止の場合は同第 3 条第 5 項の規定により5-1 及び5-2 廃止の場合は同第 3 条第 5 項ただし書きの規定により5-1 となる 5-1 敷地計画図 5-2 排水計画図 5-3 高低測量図 6 公図写 7 登記事項証明書 8 県細則第 3 条第 1 項に規定する道路の位置の指定承諾書 ( 第 3 号様式 ) 又は同第 3 条 3

第 4 項に規定する道路の位置の変更承諾書 ( 第 4 号様式の 2) 若しくは同第 3 条第 5 項に規定する位置指定道路の廃止承諾書 ( 第 4 号様式の 4) 9 委任状 10 道路位置指定等に係る工事完了報告書 (4) 添付図書の記入方法等について 1) 1 申請書申請者は原則として築造主とする 2) 4 付近見取図関係市町村の都市計画基本図 ( 白図縮尺 1/2,500 程度 ) 等によるものとし 最寄りの停留所 学校 商店名 その他目標物名称をなるべく詳細に記入する なお 付近見取図において道路位置指定等を受けようとする場所が明らかな場合にあっては 3の案内図を兼ねることができる 3) 5-1 敷地計画図記載すべき内容は下記のとおりとする なお 県細則第 3 条第 2 項の規定により5-1 敷地計画図 5-2 排水計画図及び5-3 高低測量図に明示しなければならない事項が他の図に明示されている場合にあっては それぞれの図に分割することを要しない ( イ ) 縮尺 1/300 程度又は 1/600 程度とする ( ロ ) 方位 ( ハ ) 地番 地番界 ( 筆境 ) 地目 ( ニ ) 土地の所有者及びその土地又は土地にある建築物若しくは工作物に権利 ( 所有権 地上権 賃借権 永小作権 抵当権 地役権 質権 先取特権等 ( 仮登記を含む )) を有する者 ( 以下 道路位置指定等区域内権利者 という ) の氏名 ( ホ ) 土地内にある建築物 工作物 道路及び水路等の位置 ( ヘ ) 指定を受けようとする道路位置 ( 朱書 ) ( ト ) 廃止及び一部廃止の場合は指定を受けた道路位置を明示し そのうち廃止及び一部廃止を受けようとする部分を朱斜線引とする ( チ ) 地籍図のうち土木事務所閲覧用に供するものについては 個人情報保護の観点から 道路位置指定等区域内権利者名等の個人情報が記載されていないものとする 4) 8 道路の位置の指定承諾書等道路の位置の指定承諾書等には 原則として道路位置指定等区域内権利者の印鑑証明 ( 最新のもの ) を添付する なお 廃止及び一部廃止の場合であって 位置指定道路が県細則第 3 条第 7 項各号に掲げる道路である場合にあっては この限りでない 5) 9 委任状代理人が申請する場合に添付する 6) 10 道路位置指定等に係る工事完了報告書道路位置指定等に係る工事完了報告書には 道路位置指定等に係る工事の施工状況を確認するため 工事施工前 施工中及び施工完了後の状況を写した写真を添付する 4

(5) 決裁 1) 一次決裁申請書及び添付図書が提出された場合は 法施行規則第 9 条 県細則第 3 条及び本要領の規定に基づき 記載事項等について確認を行うとともに 道路位置指定 変更 一部廃止の道路型又は廃止の廃止型について法施行令第 144 条の 4 県細則第 3 条及び本要領に定める基準について審査し 適正であると認められる場合は決裁を行った上で 申請者へ工事着手を指示すること 2) 二次決裁道路位置指定等に係る工事完了報告書が提出された場合は 一次決裁と同様に記載事項等について確認を行うとともに 現場検査を実施し 適正であると認められる場合は決裁を行った上で 法施行規則第 10 条第 3 項の規定により申請者へ通知 ( 指定通知書の交付 ) する 特に 8 道路の位置の指定承諾書等については 公図及び登記事項証明書等から道路位置指定等区域内権利者の確認を厳に行うこと なお 一次決裁が終了し 工事着手を指示しただけでは道路位置指定等を行ったことにはならず 道路位置指定等を行う前に同一区域において他の申請が提出された場合には 申請者に県細則 9 条による取下げ届の提出を促し 新たな道路位置指定等として取り扱うよう指導を行うこと (6) 特殊事項 1) 既成地における道路位置指定既成地 ( 既存建築物の敷地内又は接する土地 ) において道路位置指定を行う場合にあっては その位置指定道路が接することとなる敷地に存する建築物について 建ぺい率 容積率及び道路斜線制限等の規定に適合していることを確認するための図書を添付させること 2) 道路明示図書地籍図 ( 公図 ) 上の道路と現況道路とに著しく誤差があるときは 原則として 道路管理機関の道路境界明示を受け 証明図書を添付させること 3) 公有水路使用許可書水路面占有許可等が必要な場合は その証明書又は許可書等の写しを添付させること 4) 建築基準法第 88 条第 1 項の確認を要する擁壁工事及び宅地造成等規制法第 8 条第 1 項の許可を要する工事が含まれる場合には事前相談時に指示 ( 例えば 着工前に申請する等 ) を行うこと なお 他の法令による許認可を必要とするものについては 原則として 2 次決裁までには当該許認可に係る許認可書の写しを提出させること 5

4 道路位置指定技術基準 (1) 道路位置指定ができる土地次の 1) 及び 2) に該当するものであること 更に 既成地における道路位置指定の場合にあっては 3) にも該当するものであること 1) 法第 42 条第 1 項第 5 号の規定により 土地を建築物の敷地として利用する 目的で行うものであること 2) 都市計画法に基づく開発許可を要しないものであること 3) 位置指定道路に接することとなる敷地に存する建築物が 新たに法令の規定に不適合とならないこと (2) 廃止又は一部廃止できる位置指定道路次の 1) 及び 2) に該当するものであること 1) 廃止又は一部廃止によって その位置指定道路に接する敷地が法第 43 条第 1 項の規定又は同条第 2 項の規定に基づく条例の規定に抵触しないこと 2) 次の ( イ ) 又は ( ロ ) のいずれかに該当するものであること ( イ ) 位置指定道路が県細則第 3 条第 7 項各号に規定する道路である場合など 道路位置指定の意義が実質的に失われる又は失われている場合であること ( ロ ) 位置指定道路の築造が確認できない場合であること ( 位置指定道路が滅却している場合であること ) 6

(3) 道路幅員 線型等法施行令第 144 条の 4 以外については原則としてこの例による 1) 道路幅員次図のとおりとする 蓋無蓋有 道路幅員 道路幅員 道路として一体的に利用できるものであれば蓋の部分はグレーチング等でも支障ない 縁石 L 字溝 道路幅員 道路幅員 工作物等が存する場合 道路幅員 擁壁 ガードレール等の工作物は道路幅員に含まない 7

既存道路既存道路既存道路: 道路後退部分 河川(4) 道路延長 自動車転回広場及び区間距離 1) 道路延長については接続点から終端までの道路中心線の長さの合計とする A 基本線型 B 基本線型 (2 項道路の道路後退がある場合 その 1) 2m : 道路路後退部分 C 基本線型 (2 項道路の道路後退がある場合 その 2) 4m 8

既存道路水路既存道路水路既存道路 D 基本線型 ( 接続道路との間に水路がある場合 ) : 占用許可部分 E 基本線型 ( 接続道路が 2 項道路であって 水路がある場合 ) : 占用許可部分 4m F 基本線型道路延長 = A + B( 転回広場は有効幅をとる ) L A B 転回広場を要する幅員 6m 未満の場合における L は 35m+6m( 転回広場分 ) の合計 41m を原則とする 9

既存道既存道路 G 基本線型道路延長 = A + B + C C A B 点線部は位置指定道路を延長する場合を想定したもの 既存道路との接続点から 1 つ目の転回広場の設置位置は 既存道路の中心からの距離ではなく接続点から 35m 以内となることに留意すること ( 転回広場区間距離の算定 参照 ) H 基本線型道路延長 = A + B + C + D + E + F B C 120 A 120 120 D E F 10

既存道路既存道路 I 基本線型道路延長 = A + B K A B L K 区間については 両端が他の道路に接続していることから ( 令第 144 条の 4 第 1 項第 1 号本文の規定により ) 転回広場は不要 L 区間が転回広場を要する幅員 6m 未満の場合は K 区間との接続部分から 35m が限度となる 2) 自動車の転回広場は次図を標準とする ( 転回広場は斜線部分 ) 6m 4m 5m 5m 4m 5m 6m 5m 11

3) 転回広場区間距離の算定は 接続点又は自動車の転回広場の中心を起算点とする 既存道路 (5) 道路の隅切りは原則斜辺部分の長さを とする ただし 角地に堅固な建築物等が存在しておりやむを得ないと認められる場合 ( 例示 1) や指定を受けようとする道路に沿って河川 鉄道敷きが存在している場合 ( 例示 2) 歩道のある広い道路に接続しており 隅切りの必要がないと認められる場合 ( 例示 3) 等にあっては 次のいずれかにすることができる 1) 角地の隅角をはさむ辺の長さ 2mの二等辺三角形の部分を道に含む隅切りを設けたもの 2) 片側隅切りであって 角地の隅角をはさむ辺の長さ の二等辺三角形の部分を道に含む隅切りを設けたもの 3) 隅切りを設けない 原則 既存道路 12

位置指定道路建築物等位置指定道路二等辺三角形で底辺の長さを とること 120 以上 位置指定道路 例示 1 例示 2 角地に堅固な建築物等が存在しており 指定しようとする道路に沿って河 やむを得ないと認められる場合 川 鉄道敷きが存在している場合 既存道路 既存道路 RC 造の 河川 例示 3 既存道路側に幅員 2m 以上の歩道が設置されており 隅切りの必要がないと認められる場合 歩道 既存道路 車道 歩道 2m 歩道 位置指定道路13

やむを得ない場合 2m 2m 既存道路 2m 2m 既存道路 附則 1. この要領は 平成 22 年 4 月 1 日から施行する 2. この要領の施行前にした行為については なお従前の例による 14