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別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業

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議案内容:新潟港港湾計画の改訂について

資料 2-2(1) 小樽港本港地区 臨港道路整備事業 再評価原案準備書説明資料 平成 21 年度北海道開発局

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工期 : 約 8 ヶ月 約 11 ヶ月 1-3 工事名 : 大阪港北港南地区岸壁 (-16m)(C12 延伸 ) 埋立工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 大阪市此花区夢洲東 1 丁目地先 3) 工期 : 約 9ヶ月 4) 工事概要 : 埋立工 1 式 ( 工事発注規模 )2 億 5,00

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スライド 1

6) その他 :1 月公表で追加 ( 本官 ) 政府調達協定対象 1-3 工 事 名 : 大阪港北港南地区航路 (-16m) 附帯施設護岸 (1) 基礎等工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 大阪市此花区夢洲東地先 3) 工 期 : 約 9 ヶ月 4) 工事概要 : 基礎工 1 式 被覆工

目次 1. 大阪港の概要 1 大阪港の概要 大阪港の位置 大阪港の取扱貨物量 外貿コンテナ貨物の取扱状況 大阪港の再編計画 2. 対象事業の概要 5 整備目的 事業の主な経緯 整備対象施設の概要 事後評価に至る経緯 3. 費用対効果分析 7 便益項目の抽出 需要の推計 便益計測 荷主の輸送コストの削

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平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

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水防法改正の概要 (H 公布 H 一部施行 ) 国土交通省 HP 1

近畿地方整備局 資料配付 配布日時 平成 23 年 9 月 8 日 17 時 30 分 件名土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について 概 要 土砂災害防止法に基づく 土砂災害緊急情報をお知らせします 本日 夕方から雨が予想されており 今後の降雨の状況により 河道閉塞部分での越流が始まり 土石流

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1-2 工事名 : 大阪港北港南地区航路 (-16m) 附帯施設護岸 (1) 被覆工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 堺市堺区匠町 3 番地先 3) 工期 : 約 8ヶ月 4) 工事概要 : 被覆 根固工 ( 被覆ブロック製作 ) 1 式 ( 工事発注規模 )1 億 5,000 万円以上


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5 ii) 実燃費方式 (499GT 貨物船 749GT 貨物船 5000kl 積みタンカー以外の船舶 ) (a) 新造船 6 申請船の CO2 排出量 (EEDI 値から求めた CO2 排出量 ) と比較船 (1990~2010 年に建造され かつ 航路及び船の大きさが申請船と同等のものに限る )

有資格者一覧表 ( 全 107 種類 ) 資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目 測量士 河川砂防及び海岸 海洋 測量士補 港湾及び空港 1 級建築士 電力土木 2 級建築士 道路 構造設計 1 級建築士 鉄道 設備設計 1 級建築士 上

2. 新港区の複合一貫輸送ターミナル改良事業の概要 新港区では 主要な課題として次の (1)~(3) の 3 点が挙げられる (1) 既存の矢板式岸壁が供用開始から 40 年以上経過しており 施設の老朽化が進み倒壊の危険性がある (2) 貨物の増大や貨物輸送形態の変化に伴いシャーシやトラック等による

(3) 技術開発項目 長周期波の解明と対策 沿岸 漁場の高度利用 ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術 自然災害( 流氷 地震 津波など ) に強いみなとづくり 等 30 項目 技術開発項目として 30 項目の中から 今後 特に重点的 積極的に取り組んでいく必要のある技術開発項目として 1

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路


参考資料2 三河湾の物質循環に関わる情報整理

海洋汚染の現状とその防止対策 海上保安庁警備救難部刑事課環境防災課 海上保安庁では 我が国の四方を取り巻く海を美しく保つため 未来に残そう青い海 をスローガンに 巡視船や航空機により我が国周辺海域における油 有害液体物質 廃棄物等による海洋汚染の監視取締りを実施するとともに 海上保安協力員等の民間ボ

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アジアにおけるさらなる技術交流を目指して

目次 1 建設副産物情報交換システムの目的及び位置づけ 建設副産物情報交換システムの開発経緯と目的 建設副産物情報交換システムの位置づけ 1 2 建設副産物情報交換システムの利用イメージと適用範囲 建設副産物情報交換システムの機能について 建

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1. 湖内堆砂対策施設の見直し 1.2 ストックヤード施設計画 ストックヤードの平面配置は 既往模型実験結果による分派堰内の流速分布より 死水域となる左岸トラップ堰の上流に配置し 貯砂ダムから取水した洪水流を放流水路でストックヤード内に導水する方式とした ストックヤード底面標高は 土木研究所の実験結

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[ 添付書類 -2] 廃棄物が海洋投入処分以外に適切な処分の方法が ないものであることを説明する書類

目次 1. 一般水底土砂の発生する事業の概要及び必要性 1 1-1 浚渫事業の概要 1 1-1-1 新潟港西港地区と浚渫について 1 1-1-2 水域施設 ( 航路 泊地 ) の概要 2 1-1-3 浚渫方法と浚渫量の状況 3 1-2 事業の必要性 6 2. 海洋投入処分量の削減に関する取り組み 11 2-1 浚渫土砂の発生量の妥当性 11 2-2 海洋投入処分量の削減の可能性 14 2-2-1 浚渫土砂の有効利用区分 14 2-2-2 新潟港における海洋投入土砂の削減について 16

1. 一般水底土砂の発生する事業の概要及び必要性 1-1 浚渫事業の概要 1-1-1 新潟港西港地区と浚渫について新潟港は 安政 5 年 (1858 年 ) の日米修好通商条約により 日本海側で唯一 横浜 神戸 長崎 函館とともに開港 5 港のひとつに選ばれ 明治元年 (1868 年 ) 外国船が出入りできる港として開港した 当時の新潟港 ( 現在の西港地区 ) は 信濃川上流部からの土砂が港湾内 ( 航路 泊地及び岸壁前面等 ) で堆積するため 水域施設 ( 航路 泊地 ) がもつ港湾機能は著しく阻害され 常に水深の維持に困難をきたしていた 明治時代以降 大河津分水路や関屋分水路の整備により 信濃川河口の港湾内へ流下する土砂は減少したが それでも信濃川河口の港湾内に年間約 800 千 m 3 ~ 約 1,000 千 m 3 の土砂が流下 ( 既往の深浅測量成果からの水容積計算により算出 ) するため 浚渫により港湾機能を維持してきた 新潟港 ( 西港地区 ) 信濃川 新潟港 ( 西港地区 ) の現在の状況 - 1 -

1-1-2 水域施設 ( 航路 泊地 ) の概要 新潟港港湾計画書- 改訂 - ( 平成 27 年 3 月 新潟港港湾管理者新潟県 ) ( 以下 港湾計画 という ) によると 現在 新潟港 ( 西港地区 ) には浚渫が必要となる水域施設として航路 泊地がある 港湾計画における既設または計画の航路 泊地は図 1-1 に示すとおりである 注 )1. 上記の航路 泊地は 新潟港港湾計画資料 ( その 1)- 改訂 -( 平成 27 年 3 月 新潟港港湾管理者新潟県 ) に基づき作成した 2. 緑文字は 平成 23 年港湾計画変更時 ( 軽易な変更 ) に既設とされていたものを示す 3. 赤文字は 平成 27 年港湾計画変更時 ( 改訂 ) に既定計画として設定されていたものを示す 4. 青文字は 平成 27 年港湾計画変更時 ( 改訂 ) に新規計画されたものを示す 資料 : 新潟港港湾計画資料( その 1)- 改訂 - ( 平成 27 年 3 月 新潟港港湾管理者新潟県 ) 図 1-1 新潟港 ( 西港地区 ) の航路 泊地 - 2 -

1-1-3 浚渫方法と浚渫量の状況新潟港 ( 西港地区 ) の港湾機能を維持するために実施している平成 28 年度現在の浚渫場所及び排出海域は図 1-2 に示すとおりである 現在実施している浚渫方法は 3 工法あり ドラグサクション船による浚渫 ( 浚渫土砂は 排出海域に投入 ) グラブ浚渫船による浚渫( 浚渫土砂は 土運船で排出海域まで運搬 投入 ) ポンプ浚渫船による浚渫( 浚渫土砂は 入船地区廃棄物処分場に投入 ) である 浚渫は国土交通省 ( ドラグサクション船 グラブ浚渫船及びポンプ浚渫船 ) 新潟県( グラブ浚渫船 ) 及び民間企業 ( グラブ浚渫船 ) で実施されている ドラグサクション船 ( 白山 ) グラブ浚渫船と土運船 ポンプ浚渫船 - 3 -

直径 =500m 排出海域 : 沖合約 4km 付近 - 4 - 入船地区廃棄物処分場 ( 平成 19 年度 ~) 信濃川河口域の浚渫場所 ( 昭和 21 年度 ~) : 浚渫区域 : 変更前許可範囲 : 変更申請追加範囲 : 排出海域 ; ドラグサクション船 グラブ浚渫船 ( 土運船で運搬 ) : 廃棄物処分場 ; ポンプ浚渫船 国土地理院発行の数値地図 25000 (http://net.jmc.or.jp/digital_data_gsiol.html 平成 28 年 7 月時点 財団法人日本地図センター ) より作成 図 1-2 浚渫区域における変更申請追加浚渫範囲

新潟港 ( 西港地区 ) の港湾機能を維持するために実施した最近 26 年間の浚渫方法別浚渫土砂量の推移は図 1-3 に示すとおりである 平成 3 年度から平成 28 年度の浚渫土砂量は 572 千 m 3 ~1,184 千 m 3 の範囲であり 平均で 907 千 m 3 である 浚渫方法別の浚渫土砂量では ドラグサクション船による浚渫土砂量が一番多く 続いてポンプ浚渫船 グラブ浚渫船による浚渫土砂量となっている ドラグサクション船による浚渫土砂量は 357 千 m 3 ~692 千 m 3 の範囲であり 平均で 573 千 m 3 である グラブ浚渫船は 0 千 m 3 ~191 千 m 3 の範囲であり 平均で 93 千 m 3 である ポンプ浚渫船は 109 千 m 3 ~478 千 m 3 の範囲であり 平均で 241 千 m 3 である ドラグサクション船グラブ浚渫船ポンプ浚渫船 1,400 浚渫土砂量 ( 千 m 3 ) 1,200 1,000 800 600 400 200 1,184 1,104 1,106 1,119 294 917 952 987 954 982 985 950 1,006 478 892 360 879 330 888 830 860 212 244 319 242 259 301 761 282 246 768 118 155 259 228 190 83 55 10 88 52 46 93 61 422 0 92 168 149 274 125 95 135 85 89 12 101 692 618 657 659 624 654 678 623 653 675 458 525 579 632 621 525 585 529 386 720 197 74 449 948 856 816 203 131 742 800 141 128 111 113 114 149 173 191 634 611 526 437 498 572 109 106 357 0 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度 浚渫方法 平成 3 年度 ~ 平成 28 年度の平成 3 年度 ~ 平成 28 年度の浚渫土砂量の範囲 ( 千 m 3 ) 浚渫土砂量の平均 ( 千 m 3 ) ドラグサクション船 357~692 573 グラブ浚渫船 0~191 93 ポンプ浚渫船 109~478 241 全体 572~1,184 907 注 )1. 図中の数字は 各浚渫工法の浚渫土砂量 ( 単位 : 千 m 3 ) を表す 2. 図中の赤字は 各年度の浚渫土砂量合計 ( 単位 : 千 m 3 ) を表す なお 四捨五入の関係上 各 浚渫工法の浚渫土砂量の和と一致しない場合がある 図 1-3 新潟港 ( 西港地区 ) の浚渫方法別の浚渫土砂量の推移 ( 平成 3 年度 ~ 平成 28 年度 ) - 5 -

1-2 事業の必要性新潟港は 本州の日本海側で唯一の政令指定都市である新潟市から北蒲原郡聖籠町に位置する国際拠点港湾である 中でも新潟港 ( 西港地区 ) には 日本海側随一のコンベンションセンター等が立地し 北東アジアに向けた国際交流拠点としての機能を有しているほか 佐渡や北海道との間に長距離フェリー ( 表 1-1 参照 ) が就航し 国内海上交通網の結節点ともなっている 特に本土と佐渡島を結ぶ新潟 ~ 両津航路は 新潟空港 ~ 佐渡空港の航空便が平成 25 年 3 月をもって無期限運休となった中 佐渡島への観光や佐渡島民の生活航路として その重要性が増している また 上記長距離フェリーのほか 中央地区や山の下地区等のふ頭において セメント 石灰石 原木 石油製品及び重油等を取扱う貨物船が入出港し 物流拠点としての役割を果たしている さらには 平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災において 被災地に向けた支援物資を運搬するトラックや自衛隊の派遣車両などの輸送にも利用された これらのことから 船舶の航行等に支障がないように港湾内の水深及び静穏度が常に保たれていることが重要であり その確保のために不可欠な浚渫事業や防波堤整備事業は 今後も継続的に実施していく必要がある 新潟港 ( 西港地区 ) の水域 ( 信濃川河口 ) は 信濃川上流部から多量の土砂が流入 堆積しており 航路 泊地の機能維持のため 日々 浚渫を実施している - 6 -

図 1-4 新潟港の維持水深と現況の水深図 (1/3) - 7 -

図 1-4 新潟港の維持水深と現況の水深図 2/3-8 -

変更申請追加範囲 図 1-4 新潟港の維持水深と現況の水深図 (3/3) - 9 -

船名 船種 全長 (m) 表 1-1 新潟港 ( 西港地区 ) の主な入港船舶 総トン数 (t) 最大喫水 (m) バース名 旅客定数 ( 人 ) 車両積載能力 フェリー諸元 運航状況 WHITE TOKIO 貨物船 110.49 7,514 9.4 臨港ふ頭 D - - - - SHINLINE11 貨物船 127.9 9,799 8.6 中央ふ頭北 - - - - おけさ丸カーフェリー 134.7 5,862 5.51 信濃川右岸 1,705 ときわ丸カーフェリー 125 5,380 5.35 信濃川右岸 1,500 大型バス 32 台と乗用車 48 台または乗用車 290 台大型バス 28 台と乗用車 8 台または乗用車 168 台 ぎんがシ ェットフォイル 23.44 277 5.79 万代島先端 260 - つばさシ ェットフォイル 22.26 164 5.43 万代島先端 260 - すいせいシ ェットフォイル 22.26 169 5.33 万代島先端 260 - しらかばカーフェリー 195.4 20,563 6.78 山の下ふ頭南 926 らべんだあカーフェリー 197.5 14,125 6.2 山の下ふ頭南 600 らいらっくカーフェリー 199.9 18,229 6.8 山の下ふ頭南 892 ゆうかりカーフェリー 199.9 18,229 6.8 山の下ふ頭南 892 トラック 186 台 乗用車 80 台 トラック 150 台 乗用車 22 台 7 往復 / 日 9 往復 / 日 6 回発着 / 週 トラック 146 台 乗用車 58 台月曜日を除トラックく毎日発着 146 台 乗用車 58 台 航路 新潟 ~ 両津 新潟 ~ 両津 敦賀 ~ 新潟 ~ 秋田 ~ 苫小牧東港 新潟 ~ 小樽 資料 :1. 佐渡汽船株式会社 HP(http://www.sadokisen.co.jp/ 平成 28 年 8 月 16 日現在 ) 2. 新日本海フェリー株式会社 HP(http://www.snf.co.jp/ 平成 29 年 3 月 14 日現在 ) 3. 新日本海フェリー株式会社及び佐渡汽船シップマネジメント株式会社への聞き取り ( 平成 28 年 8 月 16 17 日 ) おけさ丸つばさらべんだあ 主な入港船舶 - 10 -

2. 海洋投入処分量の削減に関する取り組み 2-1 浚渫土砂の発生量の妥当性浚渫土量の推移は 図 2-1 に示すとおりである 新潟港 ( 西港地区 ) は 一級河川である信濃川の河口に位置しており 上流から流入する土砂量は 降雨等の自然現象の影響により変動しているものと考えられる 平成 3 年度から平成 28 年度の浚渫土砂量は 図 2-1 に示したとおり 572 千 m 3 (H28 年度 ) ~1,184 千 m 3 (H8 年度 ) の範囲で推移しており 28 年度は記録に残る範囲では過去最小となった これは信濃川上流で豪雨 洪水等の発生が少なかったため流下土砂の堆積が減少し ドラグサクション船及びグラブ船の浚渫土量が大幅に減少したことが原因と考えられる 海洋投入処分を原則禁止とする 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律 ( 昭和 45 年法律第 136 号 )( 以下 海洋汚染防止法 という ) の趣旨に基づき 浚渫土砂量は 入港船舶の大きさや喫水を踏まえて事業の目的を損なわない範囲内で浚渫土砂量が最小化される計画とすることにより 必要最小限としている ドラグサクション浚渫は毎月の深浅測量結果から埋没傾向を確認し 船舶航行に影響が大きい範囲を重点的に浚渫するべく浚渫計画をたてて実施している グラブ浚渫も同様に 最新の深浅測量結果から浚渫範囲を決めている 1,400 浚渫土砂量 1,200 1,000 浚渫土砂量 ( 千 m 3 ) 800 600 400 200 0 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 年度 注 ) 浚渫土砂量は 国土交通省及び新潟県が実施している ドラグサクション船 グラブ浚渫船及びポンプ浚渫船による浚渫土砂量の合計を示す 図 2-1 新潟港 ( 西港地区 ) の浚渫土砂量 - 11 -

過去 26 年間 ( 平成 3 年度 ~ 平成 28 年度 ) の浚渫方法別 ( ドラグサクション船 グラブ浚渫船及びポンプ浚渫船 ) 浚渫土砂量の推移は表 2-3 に示すとおりである 新潟港 ( 西港地区 ) における浚渫は ドラグサクション船を中心に行い 同船で対応できない水深の浅い場所 地盤の固い場所 狭い場所 岸壁際等をグラブ浚渫船及びポンプ浚渫船により行っている ドラグサクション船については 表層に堆積した土砂を厚さ 50cm/ 年程度で浚渫している グラブ浚渫船及びポンプ浚渫船については 浚渫する場所が堆積傾向にあるため厚さ 1~2m/ 年程度で浚渫している ドラグサクション船及びグラブ浚渫船による想定される海洋投入土砂量は 表 2-1 に示すとおりである 海洋投入する浚渫土砂の発生量について 過去の申請では 過去の最大浚渫量を基に申請土量を設定していたが 本申請では直近の過去 10 年間の平均浚渫量を基に申請土量を設定した なお グラブ浚渫の過去 10 年間 ( 平成 19 年度 ~ 平成 28 年度 ) の平均浚渫土砂量は 120,000m 3 / 年であるが 入船処分場の受入可能容量を踏まえ 最大限増やすことでポンプ浚渫との配分の見直しを行い 100,000m 3 / 年 ( 平成 28 年度実績 ) と設定することでグラブ浚渫量の削減を図った ドラグサクション船 (H18 年度 ~H27 年度 ) 平均浚渫量 V 540,000m 3 / 年申請土量 540,000m 3 / 年グラブ浚渫船 (H19 年度 ~H28 年度 ) 平均浚渫量土 V 120,000m 3 / 年申請土量 100,000m 3 / 年 なお ポンプ浚渫船による浚渫土砂については 2-2 海洋投入処分量の削減の可 能性 に示すとおり 廃棄物処理 活用用地への有効利用により海洋投入処分量の削 減を図っている - 12 -

表 2-1 想定される海洋投入土砂量 ( 国土交通省実施分 ) 単位 :m 3 区分申請期間発生量合計年間発生量 (5 年間 ) ドラグサクション船 540,000 2,700,000 グラブ浚渫船 100,000 500,000 合計 640,000 3,200,000 表 2-2 海洋投入土砂量の推移 ( 国土交通省実施分 ) 申請期間 投入期間 合計発生量 (m 3 ) 年間発生量 (m 3 ) 平成 19~23 年度 5 年間 3,194,309 638,862 平成 24~28 年度 5 年間 3,147,976 629,595 表 2-3 ドラグサクション船 グラブ浚渫船及びポンプ浚渫船の浚渫土砂量の推移 年度 ドラグサクション船浚渫土砂量 国土交通省実施分 グラブ浚渫船 新潟県実施分 国土交通省実施分 単位 :m 3 / 年ポンプ浚渫船 新潟県実施分 平成 3 年度 692,400 117,896 0 196,379 97,455 平成 4 年度 617,920 46,567 8,765 163,011 80,725 平成 5 年度 657,050 76,068 6,885 150,488 61,556 平成 6 年度 659,190 0 9,558 256,583 61,982 平成 7 年度 623,720 88,015 0 177,392 64,445 平成 8 年度 654,280 46,756 5,300 393,587 84,468 平成 9 年度 677,520 40,912 5,366 181,439 77,147 平成 10 年度 623,080 61,008 0 218,730 82,202 平成 11 年度 653,080 85,404 7,434 274,415 85,497 平成 12 年度 457,800 4,654 7,596 341,968 79,728 平成 13 年度 674,510 0 0 90,933 64,089 平成 14 年度 385,540 100,128 1,320 212,299 61,744 平成 15 年度 525,130 91,471 3,279 177,527 81,665 平成 16 年度 579,110 109,510 15,232 246,094 0 平成 17 年度 631,560 82,185 9,624 217,309 64,952 平成 18 年度 621,010 148,710 19,245 243,335 86,541 平成 19 年度 525,090 128,362 6,504 174,284 53,830 平成 20 年度 585,460 79,773 4,940 136,853 52,776 平成 21 年度 529,190 82,622 6,870 98,512 50,380 平成 22 年度 448,790 74,357 0 146,958 50,000 平成 23 年度 634,480 106,185 4,944 152,942 49,593 平成 24 年度 611,220 113,372 0 131,346 0 平成 25 年度 526,450 147,554 1,445 140,943 0 平成 26 年度 437,030 191,041 0 113,813 0 平成 27 年度 498,350 168,814 4,638 127,954 0 平成 28 年度 356,500 97,645 8,400 109,427 0 平均 572,518 88,039 5,284 187,482 51,491 最小 356,500 0 0 90,933 0 最大 692,400 191,041 19,245 393,587 97,455 注 ) ドラグサクション船による浚渫は国土交通省が実施している - 13 -

2-2 海洋投入処分量の削減の可能性 2-2-1 浚渫土砂の有効利用区分浚渫土砂の有効利用としては 土地造成 ( 港湾埋立 ) 覆砂( 覆土 ) 養浜( 海岸線保全 ) 浅場 干潟造成 湿地修復 造成 野生生物の生息地 漁場改善 改良 水産養殖 水産利用 バーム ( 小段 ) 造成及び地盤改良などが考えられる 新潟港 ( 西港地区 ) の浚渫土砂は 廃棄物の海洋投入をすることが海洋環境に及ぼす影響についての調査結果に基づく事前評価に関する事項を記載した書類 に記載しているように シルト 粘土分が 90% 程度と粒径の細かい底質である このような性状の浚渫土砂の用途としては 土地造成 ( 港湾埋立 ) の他 泥質性になることが許容される養浜 ( 海岸線保全 ) 浅場 干潟造成 湿地修復 造成 野生生物の生息地 漁場改善 改良及び水産養殖 水産利用が考えられるが 有機物を多く含み含水率が高い泥土であるため上記のような利用の実現は難注しいと考えられる 実際に 建設発生土情報交換システム を用いて本港湾の浚渫土砂に該当する 泥土 を選択して検索したが 有効利用の事業は見つかっていない ただし 図 2-2 に示すように入船地区廃棄物処分場における土地造成 ( 港湾埋立 ) により ポンプ浚渫船での浚渫土砂の有効利用を行っており 将来的には港湾計画により位置づけられた海面処分用地において埋立材として有効活用する予定である 注 ) 建設工事 ( 公共工事 ) で利用する搬出 搬入土砂の土量 土質 場所等をインターネット上で登録 検索し 建設発生土の工事間利用 ひいては建設リサイクルの推進を目的として開発されたシステム 全国を 10 地方の管轄 ( 北海道開発局 8 地方整備局 沖縄総合事務局 ) に分け 全国レベルでの情報交換が可能 - 14 -

- 15 - 浚渫土砂受入箇所 ( 平成 19 年度 ~) 海面処分用地 ( 工事中 ) : 廃棄物処分場 : 海面処分用地 国土地理院発行の数値地図 25000 (http://net.jmc.or.jp/digital_data_gsiol.html 平成 28 年 7 月時点 財団法人日本地図センター ) より作成図 2-2 浚渫土砂の有効利用位置図

2-2-2 新潟港における海洋投入土砂の削減について新潟港 ( 西港地区 ) では ドラグサクション船 グラブ船及びポンプ浚渫船により浚渫を行うことで水深を維持してきた 平成 18 年度以前は ポンプ浚渫船により浚渫した土砂は信濃川河口付近において直接海洋投入を行ってきた しかし 平成 19 年度以降は 海洋汚染防止法の改正の主旨をふまえ 海洋への直接投入をとりやめ 土地造成 ( 港湾埋立 ) として入船地区廃棄物処分場において有効活用を行っている 今後 平成 29 年度以降も引き続き 5 年間はこの方針を維持する計画である 国土交通省による年間の有効利用量は 過去 25 年間の実績からみるとポンプ浚渫船の浚渫土砂量は 91 千 m 3 ~394 千 m 3 であり 現在 図 2-2 に示すとおり港湾計画により位置づけられた海面処分用地の埋立護岸工事を行っており 埋立護岸の整備進捗に合わせ埋立材として有効活用し更なる海洋投入処分量の削減を図る計画である グラブ浚渫船については 2-1 浚渫土砂の発生量の妥当性 に示したとおり ポンプ浚渫船との配分を見直すことにより海洋投入処分量の削減を継続していく また 有効利用以外の処分方法として陸上処分が考えられるが 受け入れ先候補地への聞き取りを行ったものの 新潟県内には受入可能な土砂処分場は入船地区廃棄物処分場以外にはなく 隣県 ( 富山 長野 群馬 福島 山形の各県 ) の陸域部には廃棄物となる浚渫土砂を受け入れることが可能な処分場は存在しない 浚渫土砂の受け入れに関する聞き取り先は 表 2-4 に示すとおりである また 浚渫土砂発生量のまとめを 表 2-5 に示す - 16 -

表 2-4 新潟県及び隣県における浚渫土砂の受け入れに関する聞き取り先一覧 所在地対象者実施時期 新潟県 富山県 新潟県県民生活 環境部廃棄物対策課新潟県土木部技術管理課富山県生活環境文化部環境政策課富山県土木部建築企画課 平成 28 年 9 月 8 日平成 28 年 9 月 8 日平成 28 年 9 月 6 日平成 28 年 9 月 8 日 長野県長野県環境部環境資源循環推進課平成 28 年 9 月 8 日 群馬県 福島県 山形県 群馬県環境森林部廃棄物 リサイクル課群馬県県土整備部建設企画課福島県生活環境部産業廃棄物課福島県土木部技術管理課山形県環境エネルギー部循環型社会推進課山形県県土整備部建設企画課 平成 28 年 9 月 12 日平成 28 年 9 月 12 日平成 28 年 9 月 8 日平成 28 年 9 月 8 日平成 28 年 9 月 6 日平成 28 年 9 月 8 日 区分 海洋投入 ( 新潟港沖合 ) 表 2-5 海洋投入する浚渫土砂発生量のまとめ ト ラク サクション船浚渫土砂発生量 グラブ浚渫船浚渫土砂発生量 ポンプ浚渫船浚渫土砂発生量 単位 :m 3 / 年 合計 540,000 100,000-640,000 有効利用 0 (0%) 0 (0%) 0 (0%) 0 (0%) 参考 入船処分場への埋立処分 - - (400,000) (400,000) 海洋投入処分量 ( 合計 ) 540,000 100,000 0 640,000 海洋投入処分の割合 100% 100% - 100% 注 )1. 太枠内は 申請対象とする海洋投入土砂発生量を示す 2. 参考: 入船処分場への埋立処分 については参考値であり 合計には含めない - 17 -

2-2-3 将来的な浚渫土砂の削減に向けた取組み 平成 27 年 3 月の港湾計画改訂において 将来的な浚渫土砂の削減に向け 航 路水深の見直し及び公共ふ頭の港口部への機能展開の計画が位置づけられている 海洋投入 75 万 m 3 / 年 入船処分場 40 万 m 3 / 年 毎年約 115 万 m 3 の浚渫が必要 図 2-3 航路水深の見直し及び公共ふ頭の機能移転 - 18 -