京都市における平均寿命

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計画の今後の方向性


厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)

第3章「疾病の発症予防及び重症化予防 1がん」

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

厚生労働科学研究費補助金 (地域健康危機管理研究事業)

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

スライド 1

平成13-15年度厚生労働科学研究費補助金

○ 第1~8表、図1~4(平成25年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について)

歯科中間報告(案)概要

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

第3節 重点的な取り組み

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

平成26年患者調査 新旧対照表(案)

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

区(支部)社協会費関係相談記録

平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

区(支部)社協会費関係相談記録

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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体罰の実態把握について(セット)公表資料250423

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リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

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愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

Transcription:

健康寿命の延伸に向けた取組について 平成 28 年 2 月 保健福祉局

健康寿命とは 健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間 現状 我が国は, 今や世界一の長寿国となり, 高齢者数も今後大幅に増加していくが, 男性で約 9 年, 女性で約 12 年, 健康上の問題で日常生活が制限される期間がある 課題 今後ますます少子高齢化の進展が見込まれる中, 高齢者が生きがいを持っていきいきと地域社会で活躍できる社会を実現し, 併せて医療費や介護給付費等の社会保障関連経費の伸びを抑制できるよう, 市民の健康寿命の延伸を図ることが極めて重要な課題 現在の本市における状況 食を通じた安全安心の意識の高まりや喫煙率の減少など, 健康維持や疾病予防に関心を持つ市民の意識は高まりつつある 本市では, 京都市民健康づくりプラン( 第 2 次 ) ( 平成 25 年 3 月策定 ) に基づき, 京都ならではの取組や強みを活かした健康づくりを推進してきた 1

各種統計 主要死因 ( 平成 25 年 ) 悪性新生物 ( がん ), 心疾患, 脳血管疾患など, 生活習慣病によるものが多い 出典 : 厚生労働省 人口動態調査 要介護 ( 要支援 ) 認定の原因 骨折 転倒といったロコモティブシンドロームとの関連が強い原因が 20% を超えているほか, 心臓病など, 生活習慣病によるものも多い 出典 : 平成 25 年度すこやかアンケート ( 高齢者の生活と健康に関する調査 ) 複数回答あり 視覚 聴覚障害は, 加齢に伴う目 耳の疾病によるものを含み, 身体障害者福祉法上の障害の定義とは一致しない 2

3 介護保険第 1 号被保険者数 (65 歳以上 ), 要支援 要介護認定者数及び高齢化率の推移 < これまで > 平成 12 年から平成 26 年にかけて介護保険の第 1 号被保険者数 (65 歳以上 ) は約 1.5 倍の増加に対し, 要支援 要介護認定者数は約 3 倍と大きく増加している 参考 : 京都市民長寿すこやかプラン < これから > 団塊の世代が 75 歳以上となる, 平成 37 年には, 高齢化率 30% を超え, 要介護高齢者も現在の 1.4 倍となる約 11 万人に増加する見込み

4 全国の健康寿命を取り巻く状況 平成 22 年に比べ, 平成 25 年では, 男性 0.11 歳, 女性 0.28 歳, 平均寿命と健康寿命の差が縮まった 平成 13 年以降の推移では, 平均寿命, 健康寿命ともに延びている

各政令市における平均寿命 健康寿命 ( 平成 22 年度分 ) 平均寿命と健康寿命の差 9.84 歳 5 単位 : 歳 男性 女性 都市名平均寿命健康寿命都市名平均寿命健康寿命 1 浜松市 81.14 72.98 浜松市 86.57 75.94 2 千葉市 80.02 71.93 静岡市 86.56 74.63 3 さいたま市 80.09 71.50 仙台市 86.79 74.42 4 相模原市 80.56 71.43 京都市 86.65 74.34 5 静岡市 79.48 71.28 横浜市 86.79 74.14 6 横浜市 80.29 70.93 さいたま市 86.59 73.92 7 名古屋市 79.22 70.48 名古屋市 86.33 73.68 8 仙台市 80.49 70.42 相模原市 86.81 73.68 9 福岡市 79.84 70.38 新潟市 87.29 73.59 10 京都市 79.98 70.14 神戸市 86.00 73.33 11 神戸市 79.60 70.10 札幌市 86.59 73.18 12 広島市 79.90 70.01 千葉市 86.65 73.06 13 札幌市 79.79 69.55 川崎市 86.70 73.06 14 堺市 79.00 69.55 岡山市 87.22 72.71 15 新潟市 79.59 69.47 広島市 86.99 72.23 16 川崎市 79.92 69.29 北九州市 86.20 72.20 17 岡山市 79.60 69.01 大阪市 85.20 72.12 18 北九州市 78.85 68.46 福岡市 86.71 71.93 19 大阪市 77.40 68.15 堺市 85.82 71.86 出典 : 厚生労働省科学研究費補助金 ( 循環器疾患 糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 ) 分担研究報告書 ( 健康寿命の指標化に関する研究 ) より 平成 25 年度の各政令市の健康寿命は, 非公表 平均寿命と健康寿命の差 12.31 歳 各政令市との比較では, 女性の健康寿命は第 4 位であるが, 男性は第 10 位にとどまっている 政令市平均との比較 平均寿命 健康寿命 男 女 男 女 政令市全体 79.72 86.55 70.27 73.37 京都市 79.98 86.65 70.14 74.34

< 参考 > 京都市民健康づくりプラン ( 第 2 次 : 平成 25 年度 ~) 基本理念 京都ならではの取組や強みを活かした健康づくりを市民ぐるみで推進し, いきいきと健やかな 笑顔 健康都市 をみんなで実現します 健康で, 人と環境にやさしい歩いて楽しい暮らし 歩くまち 京都 ライフ スタイル 健康にも環境にもやさしい ライフスタイル スローライフ 住民自治の伝統 支え合いの精神 地域 コミュニティ 食文化 世代を超えて受け継がれてきた技と心 全体目標 京都市民の健康寿命を延伸し, 平均寿命に近づける 6

< 参考 > 京都市民健康づくりプラン ( 第 2 次 : 平成 25 年度 ~) ~ 分野別の行動指針等の推進 ~ 1 栄養 食生活 新 京 ( みやこ ) 食育推進 プラン 2 身体活動 運動 京都市身体活動 運動に 関する行動指針 3 休養 こころの健康 きょうといのちほっとプラン ( 京都市自殺総合対策推進計画 ) 4 歯と口の健康 歯ッピー スマイル京都 ( 京都市口腔保健推進行動指針 ) 5 喫煙 京都市たばこ対策行動指針 ( 第 2 次 ) 6 飲酒 京都市飲酒に関する行動指針 7

< これまでの取組 > 健康長寿のまち 京都 推進プロジェクト 京都市民健康づくりプラン ( 第 2 次 ) に基づき, 京都ならではの取組や強みを活かした健康づくりを進めてきたが, 本市のあらゆる施策の更なる融合により, 全庁を挙げた取組として推進していく必要がある 全ての市民の皆様に, 様々な健康づくりの活動に参加いただくためには, 行政による取組のみでは限界があり, オール京都で, 市民ぐるみの運動として展開していく必要がある < 新たな取組 > ~ 健康長寿のまち 京都 推進プロジェクト ~ 施策の融合 本市の関係施策の徹底的な 融合 による, 市民の主体的な取組のための 仕組みづくり 市民との共汗 幅広い市民団体, 関係機関, 民間企業等, との 共汗 による, 市民ぐるみの運動 連携して推進 8

今年度の取組状況 施策の融合 の取組 歩くまち, 生涯スポーツ, 地域づくり など, 各局区等の関係施策を融合し, 全庁を挙げた取組として健康づくりを推進するための組織として, 平成 27 年 6 月に 健康長寿のまち 京都推進本部 ( 本部長 : 藤田副市長 ) を設置 また, 推進本部 の下に, 関係部署の部長級職員により構成される プロジェクトチーム を設置し, 効果的な普及啓発や融合施策の検討を行うとともに, 庁内の有志職員による 若手職員検討チーム を設置し, 既成の枠にとらわれない新規事業のアイデア等を協議 市民との共汗 の取組 オール京都で市民ぐるみの健康づくりを推進していくための運動組織として, 健康長寿のまち 京都 の取組に賛同いただいた 72 の市民団体 関係機関 民間企業等の参画により, 平成 27 年 11 月に 健康長寿のまち 京都市民会議 ( 準備会 ) を設置 ( 正式発足は, 平成 28 年 5 月頃を想定 ) 市民会議 ( 準備会 ) の発足にあわせて, 本市の取組を広く PR するとともに, 多くの市民の皆様に, 日頃からの健康づくりについて考えるきっかけとしていただくため, 平成 27 年 11 月に 健康長寿のまち 京都 キックオフイベントを開催 9

今後の取組 全体方針 様々な市民団体等や地域コミュニティの力を源泉として, 健康寿命の延伸に向けた理念や取組の浸透を図り, 市民全体の機運を盛り上げる取組を推進する その機運の高まりを土台として, 一人ひとりの市民が自分に合った取組に参加できるよう, 幅広い市民団体等とも連携して, 多様な健康づくりの機会の創出や, 情報提供の充実に向けた取組を推進する さらに, 様々なコミュニティの中での身近な仲間同士からの声掛けや励まし合いによって, 全ての市民の多様な健康づくり活動への参加を促し, 一人ひとりの命が輝き, 年齢を重ねても, いきいきと活躍できる地域社会 = 健康長寿のまち 京都 を実現する 10

具体的な取組内容 (1) 健康長寿のまち 京都 推進プロジェクト 平成 28 年度新規予算案 21,500 千円 ア 健康長寿のまち 京都市民会議 の運営支援によるオール京都の健康づくりの推進平成 28 年 5 月を目途とした 健康長寿のまち 京都市民会議 の正式発足に向けて, 更なる運動の拡大を図るため, 健康づくりの理念や取組の普及啓発及び賛同団体の呼びかけを進めるとともに, 市民会議 の運営支援を通じて, 幼少期 青少年期 壮年期 高齢期といったライフステージに応じた取組や, 健康づくりの基本となる 食生活 運動 等の分野ごとの取組を推進する イ広報活動 情報発信の充実市民しんぶん折り込み特集, 啓発チラシ等の作成, 配布による普及啓発や, 多様な健康づくりの情報を一元的に発信するポータルサイトを新たに開設する ウ啓発イベント等の開催平成 27 年 11 月に開催した 健康長寿のまち 京都 キックオフイベントに引き続き, 多くの市民の皆様に健康づくりについて考えていただくための機会となるよう, 関係各局区等の取組とも連携し, 市民向けの啓発イベントを開催する エ 健康ポイント事業 の実施日々の健康づくり活動等に応じてポイントを交付し, 貯まったポイントで景品の応募ができる 健康ポイント事業 を実施し, 達成感を得つつ, 楽しみながら健康づくりを習慣づける仕組みを構築する (2) 市民参加による 健康長寿のまち 京都 の目標 ( キャッチコピー ) 等の設定 実施中 広く市民の共感を得ながら今後の取組を進めていくため, 健康長寿のまち 京都 の取組の目標としてのキャッチコピーと, 理念をイメージしたロゴマークを市民公募により定め, 様々な広報活動を通じて普及啓発を図る (2 月 1 日から募集開始 ) (3) 各区の特色ある健康づくり事業の推進区役所所管の 区民提案 共汗型まちづくり支援事業 ( 区民提案の事業に対する経費補助や, 地域課題の解決に向け, 区が区民との共汗 協働で取り組む事業など, 各区が独自に事業化できる仕組み ) の枠組みにより, 地域に根差した健康づくりを推進する 11