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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

(2) 電子計算機処理の制限に係る規定ア電子計算機処理に係る個人情報の提供の制限の改正 ( 条例第 10 条第 2 項関係 ) 電子計算機処理に係る個人情報を国等に提供しようとする際の千葉市情報公開 個人情報保護審議会 ( 以下 審議会 といいます ) への諮問を不要とし 審議会には事後に報告するも

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資料 3 データ流通 活用に関する動向 平成 30 年 7 月 31 日 内閣官房情報通信技術 (IT) 総合戦略室

データ流通 活用に関する取組状況等 ο 官民データ活用推進基本法 ( 平成 28 年 12 月公布 施行 ) や データ流通環境整備検討会 AI IoT 時代におけるデータ活用 WG 中間とりまとめ ( 平成 29 年 3 月 ) 等を受け 総務省 / 経済産業省の 情報銀行の認定に係る指針 Ver1.0 の公表やデータ流通推進協議会の設立など 各府省庁や民間団体による取組が推進されている < 主な取組状況 > ポイントは次頁以降 年月関係省庁等取組内容 平成 29 年 4 月経済産業省 / 総務省 データ流通プラットフォーム間の連携を実現するための基本的事項 を公表 平成 29 年 5 月個人情報保護委員会 改正個人情報保護法 が施行 平成 29 年 7 月 総務省 平成 29 年 11 月民間団体データ流通推進協議会が設立 情報通信審議会 IoT/ ビッグデータ時代に向けた新たな情報通信政策の在り方 第四次中間答申 平成 30 年 3 月経済産業省 / 総務省 カメラ画像利活用ガイドブック Ver2.0 を公表 平成 30 年 5 月 平成 30 年 6 月 平成 30 年 8 月 内閣官房健康 医療戦略室 経済産業省 経済産業省 総務省 / 経済産業省 経済産業省 経済産業省 / 総務省 経済産業省 / 総務省 次世代医療基盤法 が施行 不正競争防止法等の一部を改正する法律 が公布 生産性向上特別措置法 が施行 情報銀行の認定に係る指針 Ver1.0 を公表 AI データの利用に関する契約ガイドライン を公表 データポータビリティに関する検討会とりまとめ を公表予定 新たなデータ流通取引に関する検討事例集 Ver2.0 を公表予定 2

データ流通 活用に関する取組状況等 情報通信審議会 IoT/ ビッグデータ時代に向けた新たな情報通信政策の在り方 第四次中間答申 ( 総務省 ) データ流通環境整備検討会 AI IoT 時代におけるデータ活用 WG 中間とりまとめ ( 平成 29 年 3 月 ) を踏まえ 健全なデータ取引市場の形成を実現するため データ取引を行うプレイヤー及びデータ取引市場を運営する者の双方について 求められると考えられるルールに関して検討 データ取引市場及び取引市場のプレイヤーについて 公平で公正な市場を確保するために 民間事業者の自主的な取組により 一定の要件を満たした者について社会的に認知をするための任意の認定制度を設けることが望ましい との結論を得た ( 平成 29 年 7 月 ) 情報信託機能の認定スキームの在り方に関する検討会 ( 総務省 / 経済産業省 ) 上記答申の結論を受け 情報信託機能の認定スキームの在り方について検討 情報信託機能の認定基準やモデル約款の記載事項 認定団体の認定スキーム等をとりまとめた 情報銀行の認定に係る指針 ver1.0 を平成 30 年 6 月に公表 3

データ流通 活用に関する取組状況等 データ流通促進 WG( 経済産業省 / 総務省 ) ο 事業者からのデータ流通 管理 活用に関する相談をユースケースベースで受け付け 検討結果をとりまとめた 新たなデータ流通取引に関する検討事例集 について 改訂版を平成 30 年 8 月に公表予定 ο 事業者間の取引に関連して創出し 取得又は収集されるデータの利用権限を契約で適正かつ公平に定めるため その手法や考え方をまとめた データの利用権限に関する契約ガイドライン を平成 29 年 5 月に公表 ο 利活用ニーズの高いカメラ画像を安全安心に利活用するために事業者が配慮すべき事項等をとりまとめた カメラ画像利活用ガイドブック について 特にニーズの高い リピート分析 に関するユースケースを反映した改訂版を平成 30 年 3 月に公表 ο データ利用者の利便性を高め データ流通市場の拡大 活性化を促進するため データ流通プラットフォーム間の相互連携を実現するために最低限共通化することが必要な事項 ( データカタログ カタログ用 API) を整理した データ流通プラットフォーム間の連携を実現するための基本的事項 を平成 29 年 4 月に公表 AI データ契約ガイドライン検討会 ( 経済産業省 ) 平成 29 年 5 月に公表した データの利用権限に関する契約ガイドライン ver1.0 について データ利用に関する契約類型別の契約事項や契約条件等を網羅的に整理するとともに AI 技術に係る権利関係や責任関係について交渉ポイントや留意点を示した AI 編を追加した改訂版を平成 30 年 6 月に公表 データポータビリティに関する検討会 ( 経済産業省 / 総務省 ) データ流通環境整備検討会 AI IoT 時代におけるデータ活用 WG 中間とりまとめ ( 平成 29 年 3 月 ) を踏まえ データポータビリティがどのようにパーソナルデータの流通を促すかを明らかにすべく 我が国の主要分野 ( 医療 金融 電力等 ) におけるデータポータビリティの在り方等について調査 検討を行い とりまとめを平成 30 年 8 月に公表予定 4

データ流通 活用に関する取組状況等 改正個人情報保護法の施行 ( 個人情報保護委員会 ) 個人情報取扱事業者に対する監督権限の個人情報保護委員会への一元化 要配慮個人情報の取得について原則として本人の同意を得ることの義務化 匿名加工情報の利活用の規定の新設等を内容とする 改正個人情報保護法 が平成 29 年 5 月に全面施行 個人データの越境移転 ( 個人情報保護委員会 / 総務省 / 経済産業省 / 外務省 / 内閣官房 IT 総合戦略室 ) 個人データの円滑な越境移転のための環境を整備するための 日 EU 間の相互の円滑な個人データ移転を図る枠組みに関する取組や企業認証である APEC 越境プライバシールール (CBPR: Cross Border Privacy Rules) システムの加盟国 地域 利用企業の拡大等を推進 日 EU 間の相互の円滑な個人データ移転を図る枠組みについては 平成 30 年 7 月に日 EU 当局間において 双方の個人データ保護の制度が同等であると認定する事で一致 平成 30 年秋までに運用可能となるために必要な国内手続きを完了させるべく 引き続き作業を行っているところ 次世代医療基盤法の公布 施行 ( 内閣官房健康 医療戦略室 ) 個人情報保護法の改正によって 病歴等を含む 要配慮個人情報 に関して いわゆるオプトアウトによる第三者提供が禁止されることにより 同意取得や匿名化を含むデータ処理 システム構築 運用のコスト負担が大きくなったことを受け 個人の権利利益の保護に配慮しつつ 匿名加工された医療情報を安心して円滑に利活用することが可能な仕組みの整備を内容とする 次世代医療基盤法 が平成 30 年 5 月に施行 5

( 参考 ) 民間団体による主な取組状況等 三菱 UFJ 信託銀行 ο 個人データ銀行創設 創設同意うけ企業に提供 ( 日本経済新聞平成 30 年 7 月 18 日朝刊 1 面 ) ο 情報銀行 実用化へ実験三菱 UFJ 信託総務省など個人データで新ビジネス ( 読売新聞平成 30 年 7 月 19 日朝刊 8 面 ) ο 個人データ銀行 創設へ三菱 UFJ 信託情報を企業に販売 ( 毎日新聞平成 30 年 7 月 19 日朝刊 6 面 ) 住友生命 ο 結果にコミット 生保でも住友生命が 健康増進型 商品保険料 取り組みに応じて ( 日本経済新聞平成 30 年 7 月 18 日朝刊 7 面 ) データ流通推進協議会の設立 ( 平成 29 年 11 月 ) ο 内閣官房情報通信技術 (IT) 総合戦略室 総務省 経済産業省におけるワーキンググループの検討を踏まえ データ提供者が安心して かつスムーズにデータを提供でき またデータ利用者が欲するデータを容易に判断して収集 活用できる技術的 制度的環境を整備すること等を目的として設立 6

( 参考 ) データ流通環境整備の必要性 (AI IoT 時代におけるデータ活用 WG 中間とりまとめ ) データは 個人情報を含むデータ ( 以下 パーソナルデータ という ) 匿名加工されたデータ 個人に関わらないデータ (IoT 機器からのセンシングデータ等 ) の 3 つに分類することができるが データ流通の便益を個人及び社会全体に還元するために これら 3 つのデータの流通 活用を全体として活性化することが急務 A 社 契約等 社 本人同意 個人情報を含むデータ例 ) 移動 行動 購買履歴 属性情報 ウェアラブル機器からのデータ等 匿名加工データ 個人に関わらないデータ メリットの本人への還元 例 ) 個人を特定できないように加工された人流情報 商品情報等 例 ) 生産現場の IoT 機器データ 橋梁に設置された IoT 機器からのセンシングデータ ( 歪み 振動 通行車両の形式 重量など ) 等 個人に関わらないデータであっても他のデータと組み合わせることによって 個人の特定につながる可能性があることに留意が必要 X 社 社 社 個人情報を含むデータの業種 業界を越えた流通により実現する便益 ( 想定 ) 観光分野 訪日外国人の増加等観光関連産業の活性化 個人ニーズに応じたおもてなしサービス提供 金融 フィンテック分野 金融市場の活性化 資産の一元管理 最適な資産運用 医療 介護 ヘルスケア分野 健康寿命の延伸 医療費の適正化 健康意識の向上 行動変容による健康増進 人材分野 個人の適切な能力評価 最適な人材活用 農業分野 高度な生育管理 戦略的な農産物生産 出荷 ノウハウの継承 戦略的農業経営の展開 防災減災分野 的確な被災者把握 実態を踏まえた支援物資搬送やインフラ復旧計画策定 交通分野 渋滞緩和による環境改善 最適なインフラ管理 混雑状況や天候に応じた最適なナビゲーション 7

( 参考 ) 提言のポイント (AI IoT 時代におけるデータ活用 WG 中間とりまとめ ) PDS 情報銀行 データ取引市場ともに 現時点では構想 実証段階のものを含め 分野横断的なデータ活用に向けた動きが出始めており 今後 事業者 政府等の連携により その社会実装に向けて積極的に取り組みを推進する必要がある このような状況を踏まえると 実証の結果等を見ながら 実態にあわせて 分野横断的なデータ流通 活用を促進するための法制度整備を検討していくことが必要である 一方で 国民 消費者の信頼を得ながらデータを流通 活用するビジネスが発展していくためには 現時点では 関係者による取り組みの参考となるよう 分野横断的かつ基本的な課題 推奨ルール等を提示することが有効と考えられる これらを参考として 政府や消費者を含めた多様な関係者が参画した実証実験や具体的なビジネスの取り組みが各分野で進められるとともに 自主ガイドラインを含めたルール作りについての議論が深まることで 国民 消費者の信頼 理解が得られていくことが期待される 本 WG としては このようなマルチステークホルダープロセスによる実証実験等の取り組みを踏まえつつ 現実に即して 必要な支援策 制度整備や見直しについて検討を継続していくことが適当である 8