年金資産の運用に関する基本方針 東京金属事業企業年金基金 ( 以下 当基金 という ) の年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり以下の基本方針を定める 年金資産の管理又は運用を委託された運用受託機関は 本基本方針並びに運用ガイドライン ( 運用指針 ) に基づき その役割及

Similar documents
平成 25 年 1 月 25 日 年金資産運用に係る 運用の基本方針 愛媛県機械金属工業厚生年金基金 ( 以下 当基金 という ) の年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 の運用にあたり基本方針を以下のとおり定める 当基金から年金資産の運用 管理を委託された運用受託機関は この年金資産運用の基本方針

平成18年9月1日

<4D F736F F D A944E8BE08E918E59895E977082CC8AEE967B95FB906A F E82518C8E825893FA89FC92E82E646F63>

年金資産運用委員会は 理事 代議員 事業主の財務または労務に関する業務を担当する役員等の中から理事長が選任する者 専門的知識および経験を有する者であって理事長が選任する者で構成されなければならない また 年金資産運用委員会の議事を記録にとどめて保存し 当該議事の概要について直近の代議員会へ報告および

年金資産運用の基本方針 東京乗用旅客自動車厚生年金基金 東京乗用旅客自動車厚生年金基金 ( 以下 基金 という ) は 年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり厚生年金保険法第 136 条の4に基づき 以下の基本方針を定め 当基本方針に基づき年金資産の管理運用を行うものとする

運用基本方針

Microsoft Word - 運用基本方針201802_履歴なし.docx

1 乖離幅が許容範囲を超えた場合 乖離状況が是正されるよう資産の移受管によりリバランスを行う 2 上記 1にかかわらず 積立水準の変化 マーケットの変動 マーケットインパクト 取引コスト等 総合的に判断したうえで 乖離状況が是正されるようリバランスを行うことができる 3 上記 1 2に基づくリバラン

別紙 年 5 月 年金資産運用に関する基本方針 ( 参考例 ) 運用ガイドライン ( 参考例 ) の誤植について 第一生命保険株式会社 年金資産運用に関する基本方針 ( 参考例 )( 以下 基本方針 ) と 運用ガイドライン ( 参考例 )( 以下 ガイドライン ) の記載内容の一部に

n_201202

年金資産運用の基本方針(案)

退職等年金給付積立金等の管理運用の方針


金融監督等にあたっての留意事項について*事務ガイドライン*第三分冊:金融会社関係

(4) リスク管理の徹底運用受託者は 運用ガイドライン及び組合との間で合意した目標リスク ( トラッキング エラー等 ) を遵守し リスク管理を徹底しなければならない (5) その他その他 組合から運用上の指示がある場合には 運用受託者はこれに従うものとする 3 個別の資産区分に関する運用上の遵守事

< F2D91DE E8BE08B8B D8790CF97A78BE082CC>

金融監督等にあたっての留意事項について*事務ガイドライン*第三分冊:金融会社関係


写 年発第 0926 第 4 号 平成 24 年 9 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局長殿 厚生労働省年金局長 ( 公印省略 ) 厚生年金基金の資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドラインについて の 一部改正について 厚生年金基金の資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドラインにつ い

(3) リスク分散を図りポートフォリオの効率を高めるために 株式 債券 ( 短期資金 ) といった伝統的な資産以外に プライベート エクイティ 不動産 ヘッジファンド インフラストラクチャーなどのいわゆる非伝統的な資産も投資対象とする ( オルタナティブ投資 ) オルタナティブ投資に当たっては レバ

清酒製造業退職金共済事業資産運用の基本方針

< F2D8AEE967B934982C895FB906A5F8CFA90B6944E8BE >

建設業退職金特別共済事業資産運用の基本方針



平成 29 年度 厚生年金保険法第七十九条の八第二項に基づく国家公務員共済組合連合会にかかる管理積立金の管理及び運用の状況についての評価の結果 概要 平成 30 年 12 月 財務省主計局給与共済課

PowerPoint プレゼンテーション

建設業退職金共済事業資産運用の基本方針

西日本電気工事企業年金基金_No3_2017_9_FIX.indd

<4D F736F F D F C F91E A8E91904D91F582CC817582C282DD82BD82C44E CE8FDB8FA C789C182CC82A8926D82E782B92E646F63>

ファンド名説明 ifree 8 資産バランス 本を含む世界の 8 資産へ均等に分散投資します 株式および不動産投資信託に投資することで世界の経済成 の果実を享受するとともに これらとは値動きの異なる債券にも投資することで安定した収益の確保も期待できます これまで預貯 中 だったお客様が幅広く資産を分

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

中小企業退職金共済事業資産運用の基本方針

ハッピーエイジング 30 損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント バランス資産配分固定型信託報酬 ( 年率 税込 ) % 国内外の株式 ( 新興国含む ) 債券に分散投資 / 外貨建資産の為替ヘッジ 国内外の株式比率は 70% を基本とします 合成ベンチマークを上回る運用成果を目指しま

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

運用商品一覧 作成日 :2019 年 10 月 8 日 規約名 フジ アスティ企業型確定拠出年金 運営管理機関名 第一生命保険株式会社 < 商品ラインアップの選定 > 選定理由 複数の資産に分散投資を行うバランス型投資信託と 基本 4 資産 ( 国内外の株式 債券 ) を投資対象とする単一資産型投資

中小企業退職金共済事業資産運用の基本方針に基づく資産運用の報告について

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

資料1 平成28年度厚生年金保険法第79条の8第2項に基づく地方公務員共済組合連合会に係る管理積立金の管理及び運用の状況についての評価の結果(概要)

1

22222

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF322D F8A C52D8BC696B18A548BB58F91288CFA90B6944E8BE A C5817A2092C08BE08FE38FB897A68F4390B38CE32E >

林業退職金共済事業における平成19事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

2018年度年金資産運用状況(速報).pdf

Microsoft Word - NOMURA原油インデックス_ルールブック_確定版_ _3_.docx

2015(平成27)年度決算 確定拠出年金実態調査結果(概要).pdf

2014(平成26)年度決算 確定拠出年金実態調査 調査結果について.PDF

有価証券等の情報(会社計)162 満期保有目的の債券 がを超えるもの がを超えないもの 公社債 435, ,721 31, , ,565 29,336 外国証券 ( 公社債 ) 1,506,014 1,835, ,712 1,493,938 1,778

1

1

162 有価証券等の情報(会社計 満期保有目的の債券 ( 単位 : 百万円 ) がを超えるもの がを超えないもの )合計 2,041,222 2,440, ,058 1,942,014 2,303, ,434 責任準備金対応債券 ( 単位 : 百万円 ) が貸借対照表 公社債

22101_PremierTouch_A011_H10B11_201906_2

清酒製造業退職金共済事業における平成22事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

する者で構成する有識者会議 ( 以下 有識者会議 という ) の専門的な知見 を活用し 検討する 4 資金運用計画経過的長期給付組合積立金の運用に当たっては 年度開始前に 年間資金運用計画 を作成する また 毎月 月間資金運用計画 を作成するものとする なお 年間資金運用計画には 次の事項を記載する

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

3. ベンチマークについて管理運用法人は 1 及び 2 において 基本ポートフォリオのベンチマークを別表 1 のとおり定める 第 2 年金積立金の管理及び運用における資産の構成並びに管理及び運用の手法に関する事項 1. 資産の構成 (1) 基本ポートフォリオ 1 基本ポートフォリオに基づく管理及び運

中小企業退職金共済事業資産運用の基本方針に基づく資産運用の報告について

共済事業団をいう 以下同じ ) が共同して モデルポートフォリオを定めるとともに 連合会は モデルポートフォリオを参酌して 長期的な観点からの資産構成割合 ( 以下 基本ポートフォリオ という ) を策定し 管理積立金の管理及び運用を行う (2) 運用の目標 リスク管理等 1 運用の目標管理積立金の

PowerPoint プレゼンテーション

一般の中小企業退職金共済事業における平成19事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

運営管理機関 : ろうきん DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 2 安定 成長型 3 成長型 一般社団法人投資信託協会分類 DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 : 追加型投信 / 内外 / 資産複合 / インデックス型 DIAM バランス ファンド <DC

2016(平成28)年度決算 確定拠出年金実態調査結果(概要).pdf

とともに 長期的に各資産のベンチマーク収益率を確保する なお 組合が管理及び運用する厚生年金保険給付組合積立金は 毎年度相当額の年金給付支払いがあるため 必要な短期資産を確保する その資産全体に占める構成割合は一定ではないため 基本ポートフォリオを踏まえた運用が困難であることから 年金給付支払いのた

資産運用ガイドラインの位置づけとこれまでの経緯 資産運用ガイドラインは 現行法のもとで資産運用関係者に課されている善管注意義務 忠実義務について 業務を行う場面を想定して具体的な行動指針を記述したものである 資産運用ガイドラインは法令そのものではなく 資産運用関係者が職務を全うするために留意すべき事

一般の中小企業退職金共済事業における平成25事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

日本円単位型特別勘定月次運用レポート 単位型特別勘定の運用方針等 2018 年 12 月末現在 主として円建ての債券に投資することにより 満期時の所定の金額の確保を目指しながら 中長期的に高い投資成果をあげることを目標とします 基本保険金額と同額の成果を目指す 安定運用部分 と 株式市場の環境に応じ

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

PowerPoint プレゼンテーション

CONTENTS Nomura Fund August / September vol

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

する なお 年間資金運用計画には 次の事項を記載する (1) 資金収支見込みア収入予定額 ( ア ) 負担金 ( イ ) 掛金 ( ウ ) 利息 利金 ( エ ) その他の収入イ支出予定額 ( ア ) 退職給付金 ( イ ) 繰入金外 ( ウ ) その他の支出ウ短期運用額エ投資運用額 (2) 資金運

投信工房 説明資料

【34】今日から使える「リスクとリターン」_1704.indd

目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

ティブかパッシブか バランス型か特化型か さらには スタイル 投資対象 投資手法による分類も可能です サービスや商品としては 為替オーバーレイやトランジットマネージャーなどが考えられます ここで 利用可能な という意味は 企業がそれらの手法や商品の内容を理解し 管理する体制ができているかということが

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

インド株ファンドQ&A(案)

企業年金におけるスチュワードシップ・コード の受入れ促進に向けて

清酒製造業退職金共済機構における平成17事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

untitled

<4D F736F F D B A815B836782CC8A C98C5782E9834B C4>

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

新旧対照表(第2分冊:保険会社関係)1-14-14

目次 ( 地方共済事務局 ) Ⅰ 厚生年金保険給付組合積立金の管理及び運用の基本的な方針 1 基本的な方針 2 2 運用の目標 2 3 年金資産運用検討委員会の活用 3 4 資金運用計画 3 (1) 資金収支見込み (2) 資金運用方針 5 リスク管理 3 (1) 資産全体 (2) 各資産 (3)

「つみたてNISA」専用商品の取扱開始について

1

Microsoft Word - 法令解釈通知(新旧)

満期保有目的の債券 貸借対照表計上額 貸借対照表計上額 が貸借対照表計上額を超えるもの 610, ,963 54, , ,797 91,076 公社債 519, ,895 48, , ,414 85,165 外国証券 - - -

この基本運用方針は、地方公務員共済組合連合会(以下「連合会」という

2 / 5 ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 運用経過 > ダイワ マネーアセット マザーファンドを組み入れることで 安定運用を行いました < 今後の運用方針 > 今後につきましても 安定運用を継続して行って

< C8E DA8E9F2E786C73>


スライド 1

PowerPoint プレゼンテーション

特別勘定運用レポートをご覧いただくにあたって 当資料をご覧いただく際にご留意いただきたい事項 当資料はご契約者さま等に対し 三井住友海上プライマリー生命のラップギフト 通貨選択一般勘定移行型変額終身保険 の特別勘定および特別勘定が主たる投資対象とする投資信託の運用状況を開示するためのものであり 生命

< E97708AC28BAB82C982C282A282C42E786C73>

Fiduciary Research No.53

この冊子の前半部分は ブラックロック ゴールド ファンド の交付目論見書訂正事項分 後半部分は ブラックロック ゴールド ファンド の請求目論見書訂正事項分です

Transcription:

年金資産の運用に関する基本方針 東京金属事業企業年金基金

年金資産の運用に関する基本方針 東京金属事業企業年金基金 ( 以下 当基金 という ) の年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり以下の基本方針を定める 年金資産の管理又は運用を委託された運用受託機関は 本基本方針並びに運用ガイドライン ( 運用指針 ) に基づき その役割及び協議の上定めたリスクの範囲内で期待される投資収益率の実現を目指して年金資産の管理運用を行うものとする 1. 運用目的当基金の年金資産の運用にあたっては 当基金の基金規約に規定した年金給付金 死亡一時金その他の一時金たる給付金の支払を将来にわたり確実に行うため 基金の成熟度や母体企業の状況 及び中期的な下振れリスクに留意し 許容可能なリスクのもとで長期運用との整合性に配慮しながら リスク全般 ( 価格変動や流動性等の運用リスクに加え 運用受託機関等の運用体制 管理態勢や事業経営に起因するリスクを含む ) の管理に重点を置きつつ 必要とされる総合収益を確保することを目的とする 2. 運用目標 上記運用目的を達成するために 下記で規定される資産構成から期待される収益率を長期的に 上回る成果を上げるように努めるものとする 3. 資産運用委員会当基金は 運用の基本方針や政策的資産構成割合の策定及び見直し 運用受託機関の選任 評価等に関し 理事会や代議員会における意思決定にあたり 参考意見を聴取することを目的として 資産運用委員会を設置する 資産運用委員会は 理事 代議員 事業主の財務又は労務に関する業務を担当する役員等の中から理事長が選任する者及び専門的知識及び経験を有する者であって理事長が選任する者で構成するものとする ただし 資産運用委員会が運用受託機関等の選任または評価に関する事項を審議する場合には 運用受託機関等の関係者である委員は当該審議には加わらないものとする また 資産運用委員会の議事については記録にとどめて保存するものとし 理事は 当該議事の概要について直近の代議員会に報告しなければならない 4. 資産構成年金資産の運用の目的を達成するため 基本となる投資対象資産の期待収益率の予測に加え標準偏差と相関係数を考慮した上で 将来にわたり最適な組み合わせである政策的資産構成割合 ( 以下 政策アセットミックス という ) を別紙 1の通り策定し これに基づく資産配分を長期にわたり維持するよう努めるものとする この政策アセットミックスは 当基金の成熟度及び財政状況を勘案し3~5 年の中長期的観点から策定する なお 策定にあたっては専門的知識及び経験を有する者から意見を徴収する また 必要に応じて政策アセットミックスの見直しを行う

なお オルタナティブ投資 ( 株式や債券等の伝統的な資産以外の資産への投資又はデリバティ ブ等伝統的投資手法以外の手法を用いる投資 ) は 投資目的及び政策アセットミックスにおける 位置付け及びその割合を固有のリスクに留意して定めるものとする 5. 資産運用における留意事項 (1) リスク管理における基本的な考え方当基金の将来にわたる負債特性 及び母体企業の状況を勘案した許容可能なリスクの範囲内で リスクリターン特性の異なる複数の投資対象に分散投資することを基本とし 4で定める政策アセットミックスを基金の運用 及びリスク管理における中心的位置付けとする なお 分散投資を行わないことにつき合理的理由がある場合は その理由を定めるとともに加入員及び事業主に周知しなければならない 1 資産全体としてのリスク管理政策アセットミックスは 一般に認められている専門的な知見並びに内外の経済動向を考慮するように努め 安全かつ効率的なものになるように 年金 ALM 等の客観的 かつ合理的な方法に基づき 将来にわたる当基金の負債特性 ( 債務の変動性や収支予測等 ) 及び投資対象とする資産の特性を勘案して総合的に策定するものとする この政策アセットミックスは 以下に掲げる事象の発生が認められ 変更することが妥当と判断される以外は 長期的に維持するものとする 制度が変更された場合 想定する基礎率等に大幅な乖離が生じた場合 構造変化等 想定する市場環境に重大な変化が生じた場合 また 市場時価の変動等により一時的に資産構成割合が政策アセットミックスから乖離した場合は 別紙 1に定めるリバランス ( 資産配分の調整 ) ルールに則り 速やかに調整することとする 2 投資対象毎のリスク管理 ( ア ) 基本的な投資対象資産政策アセットミックスを構成する基本的な投資対象資産は 国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 転換社債及び新株予約権付社債 短期金融資産 及びオルタナティブ投資とする また 投資対象とする有価証券は その発行体 発行条件 流動性等に関する調査 分析に基づき適切に投資対象銘柄の分散化に努めるものとし 価格変動リスク 信用リスク 流動性リスク等について慎重に管理する ( イ ) オルタナティブ投資を行う場合の留意事項 オルタナティブ投資の定義オルタナティブ投資とは 株式や債券等の伝統的な資産以外の資産への投資又はデリバティブ等伝統的投資手法以外の手法を用いる投資 をいう オルタナティブ投資の目的オルタナティブ投資は分散投資効果による当基金ポートフォリオ全体の運用の効率性の向上を図ることを目的とする

政策アセットミックスにおけるオルタナティブ投資の位置付けとその割合オルタナティブ投資を行う場合は 当該資産の位置づけや政策アセットミックスにおける割合を明確にするものとし 分散投資状況について十分留意する オルタナティブ投資のリスクに関する事項オルタナティブ投資にあたっては 伝統的資産の運用に見られない仕組みや伝統的資産に比べて流動性が低いこと 時価評価の透明性や情報開示のレベルが異なることなど それぞれのリスクに十分留意するものとする ( ウ ) オルタナティブ投資に係る運用受託機関が用いる運用戦略についてオルタナティブ投資に係る運用受託機関が用いる運用戦略への投資は リターン源泉 リスク 時価算出の方法やプロセス 情報開示態勢 運用報酬等のコスト等を確認した上で行うものとし 個別運用戦略毎には 以下の点にも留意する 外国籍私募投資信託等 海外のファンドを用いた投資ファンド監査の有無 当該運用受託機関と資産管理機関及び事務処理機関との役員の兼職等の人的関係 資本関係 先物取引 オプション等のデリバティブを用いた投資レバレッジによるリスク 証券化手法を用いた商品への投資証券化における原資産の特性を含む 当該商品の仕組みと内在するリスク ファンド オブ ヘッジファンズ各運用戦略の相関関係等 未公開株式( プライベート エクイティ ) や不動産 インフラストラクチャー投資等換金条件等の流動性 その他 オルタナティブ商品商品特性に応じて 運用会社 及び運用手法 投資対象商品のリスクリターン特性 流動性 評価方法等について慎重な検討を行い その結果を踏まえて商品選定するものとする 3 運用受託機関毎のリスク管理運用受託機関は 本運用基本方針及び個別に提示する運用ガイドライン ( 運用指針 ) の内容を理解した上でこれを遵守し 適切に運用業務を遂行しなければならず 当基金は その遵守状況 及びオペレーショナルリスク コンプライアンスリスク等も踏まえて総合的に運用受託機関毎のリスク管理を遂行するものとする (2) 運用受託機関の選任及び評価 ( ア ) 当基金は 投資対象資産区分ごとに運用スタイル 手法の分散を勘案し 最も適切な運用受託機関を選択し 各運用受託機関に対し運用基本方針及び運用ガイドライン ( 運用指針 ) を提示する なお運用受託機関の選任の際には 必要に応じて 投資判断を行うファンドマネージャー等 ( 運用を統括する者やポートフォリオのリスク管理担当者等を含む ) に対するヒアリング 運用コンサルタントや資産運用委員会等に対するヒアリング等を行うことに努める

運用受託機関の選定にあたっては 運用受託機関の得意とする運用方法を考慮するとともに (3) に定める評価に基づき行うものとする ( イ ) 特にオルタナティブ投資に係る運用受託機関の選定にあたっては以下の事項に留意する 組織体制 ( 組織の概況 意思決定プロセス コンプライアンス等の内部統制体制 監査体制等 ) 財務状況等( 財務状況の推移や運用受託実績の推移等 ) ( ウ ) また当該選定において 特定の運用受託機関に対する資産運用の委託が当基金の資産全体から見て過度に集中しないようにしなければならない ただし以下の場合は その例外とするが 当該運用受託機関の信用リスク等に留意するものとする 1 当該特定の運用受託機関の複数の資産で構成される商品 複数の投資戦略を用いる商品叉は複数の商品に投資する場合 2 生命保険一般勘定契約等 元本確保型の資産に投資する場合 3 コスト削減のためのパッシブ集約や負債ヘッジ運用集約など その他合理的な理由がある場合 ( エ ) 運用受託機関の選任等にあたって運用コンサルタント等を採用する場合は 金融商品取引法における投資助言 代理業を行う者としての登録を受けている者とし 当該運用コンサルタントと運用受託機関との契約関係の有無を確認することとする また 当該運用コンサルタント等が運用受託機関と契約関係がある場合 運用受託機関と緊密な資本若しくは人的関係がある場合 又は自前の運用商品等を提供している場合は 助言内容の中立性 公平性の確保に十分留意することとする ( オ ) 資産管理機関の選任資産管理機関の選任にあたっても 基金資産が滅失又は散逸することのないよう 各資産管理機関の管理体制 能力を勘案し 最適な資産管理機関を選任するものとする (3) 運用受託機関の評価運用受託機関の評価は 定量的評価に 投資哲学 運用体制等に関する定性的評価を加えた総合的な評価で行う 尚 評価期間は原則として 3 年とするが 運用成績が著しく不良である場合等はこの限りではない 1 定量的評価 ( ア ) 資産別の評価各資産毎に算出した時価による収益率及びリスクを評価することにより行う また 各資産別に適切な市場ベンチマークを設定し 同一のベンチマークを対象とする または同じ運用スタイルの運用受託機関毎に収益率及びリスクについて比較評価を行うなど 一般的に適正と認められる合理的な基準により行うものとする ( イ ) 資産全体の評価運用受託機関の資産全体で算出した時間加重収益率と複合ベンチマーク等と比較することなどにより行う 2 定性的評価 各運用受託機関の運用についての基本的考え方 運用責任者及び運用担当者の体制及び 能力 調査分析等運用支援体制 運用状況の報告その他の情報提供内容などに関して総合

的に評価を行うものとし 投資方針 ( 投資哲学 運用方針及び運用スタイル 手法等 ) 組織及び人材 運用プロセス ( 運用の再現性 情報収集システムや投資判断プロセス等 ) 事務処理体制 リスク管理体制 コンプライアンス ( 法令遵守体制等 ) 等に留意しなければならない その際 実際の投資行動との整合性についても考慮する 3 ベンチマーク 定量的評価に使用する各資産毎のベンチマークは下表のとおり定める ただし 運用スタイルにより個別のベンチマークを定めることが適切であると判断された 場合には 下表とは別のベンチマークを付与することもある 資産 ベンチマーク 国内債券 NOMURA ボンド パフォーマンス インデックス総合 (NOMURA-BPI 総合 ) * 新株予約権付社債 日興 CB パフォーマンスインデックス ( 総合 ) 国内株式東証株価指数 (TOPIX)( 配当込 ) 外国債券シティ世界国債インデックス ( 日本を除く 円ベース ) 外国株式 MSCI-KOKUSAI インデックス ( 配当再投資 税引き前 円ベース ) 短期資金コール ローン ( 翌日物 無担保 ) * 転換社債及び新株予約権付社債 オルタナティブ投資においては 運用受託機関と協議のうえ 運用戦略の特性等を踏まえ 定量評価の基準を出来るだけ設定し 運用ガイドライン ( 運用指針 ) に定めることとする (4) 運用業務に関する報告の内容及び方法運用受託機関は 下記の事項につき報告を行うほか 受託者責任を踏まえ 年金資産の管理及び運用に関する情報を提供するものとする 1 報告書運用受託機関は 残高状況 損益状況 取引状況 費用状況等に係る年金資産の管理に関する報告書並びにパフォーマンス状況 ポートフォリオ状況 運用方針等に係る年金資産の運用に関する報告書を 定期的に提出すること 2ミーティング当基金と運用受託機関は 定期的に年金資産の運用に関しミーティングを行い 運用に関する重要事項について協議を行うものとする また それ以外にも必要の都度 情報交換や協議を行うものとする 当基金は 直近の代議員会に対して 運用業務に関する以下の情報を 正確かつわかりやすく報告するものとする ( ア ) 運用基本方針 運用ガイドライン( 運用指針 ) ( イ ) 運用受託機関の選任状況 ( ウ ) 運用受託機関の評価結果 ( エ ) 運用受託機関のリスク管理状況 ( オ ) 運用結果 ( 時価による資産額 資産構成 収益率 リスク 運用機関毎の運用実績等 ) ( カ ) 基金の理事及び職員の資産運用に係る研修等の受講状況や管理運用体制の状況 ( キ ) 理事会における議事の状況また 当基金は 加入員等に対して 運用業務の概況に関する以下の情報を 基金だより又は基金ホームページ等への掲載により 周知するものとする ( ア ) 積立金の運用収益又は運用損失及び資産の構成割合その他積立金の運用の概況

( イ ) 運用の基本方針の概要等 ( ウ ) 資産運用委員会の議事の概要等 (5) 運用業務に関し遵守すべき事項 運用受託機関に対する個別委託内容については 運用ガイドライン ( 運用指針 ) に定める こととし 以下の事項と併せて遵守を求めるものとする 1 全般 ( ア ) 運用受託機関は投資哲学及びこれに基づく運用プロセス 手法等を予め明確にし 運用結果等のディスクローズを十分に行うこと ( イ ) 運用受託機関は 運用ガイドライン ( 運用指針 ) に定める時価ベースの資産配分通りに投資し 許容乖離幅の範囲内で運用を行うこと キャッシュフローや時価変動等やむを得ない理由により許容乖離幅を超過する場合には 事態発生後可及的速やかに許容乖離幅の範囲内に収めること ( ウ ) 指定された投資対象における投資可能範囲は 以下 2~7 及び短期資産とする 尚 別途投資対象が指定されている場合はその限りではない ( エ ) デリバティブの利用は専ら債券 株式 外国為替等の価格変動リスクの一時的なヘッジ ( いわゆる売りヘッジ ) 又は 原資産の代替 ( いわゆる買いヘッジ ) あるいは年金資産の変動リスク抑制や負債ヘッジ等 ポートフォリオ全体の効率的なリスク管理を目的とし 原資産の変動性 ( 含む積立水準の変動性 ) を過度に高めるような投機的な取引は行わないこと ただし デリバティブの活用につき合理的な理由があり 当基金が認める場合においてはこの限りではない ( オ ) 資産管理を委託されている運用受託機関においては受託資産を自己資産から明確に区分して管理するとともに 善良なる管理者の注意をもって保管証券類の保管 資金決済業務に当たること ( カ ) 運用受託機関は 運用業務を遂行する上で発生する売買執行において 基金にとって何が最良執行なのかを常に念頭に置きながら総取引コストが最小になるよう努めなければならない また 取引会社等の選定 取引手法選択等の観点から総合的に判断し 基金にとって最も有利と考えられる条件を選択することとする ( キ ) 法令 契約書 及び運用ガイドラインの遵守等内部統制体制の整備等に努めること 2 国内債券 ( ア ) 投資対象は円建ての債券とする ( イ ) アクティブ運用の場合は 債券の格付け クーポン 償還日等の発行条件等につき十分な調査 分析を行った上で銘柄選択し かつ 特に指示のない限り 発行体 残存期間等の適切な分散化を図ること 3 転換社債及び新株予約権付社債 ( ア ) 投資対象は原則として国内の各証券取引所において株式を公開している企業が発行す る円建ての転換社債及び新株予約権付社債とする

( イ ) アクティブ運用の場合は 投資対象企業の経営内容 格付け クーポン 償還日等の発 行条件 発行者等について十分調査分析を行った上で銘柄を選択するとともに 残存期 間 発行者等について適切な分散化を図ること 4 国内株式 ( ア ) 投資対象は 原則として国内の各証券取引所において公開されている株式とする また 国内株式市場に新規に市場が創設された場合 ( 外国部は含まない ) は投資対象とすることができる ( イ ) アクティブ運用の場合は 投資対象企業の経営内容 成長性等について十分調査分析を行った上で銘柄選択すること ( ウ ) 業種 銘柄等については 特に指示のない限り 運用手法に応じて適切な分散化を図ること ( エ ) 買い占め等の仕手戦には参加しないこと ( オ ) 信用取引は行わないこと 5 外国債券 ( ア ) 投資対象は原則として外貨建ての債券とする ( イ ) アクティブ運用の場合は 政治 経済の安定性 決済システム及び税制等の市場特性を十分調査した上で 投資対象国及び通貨を選定するとともに 債券の格付け クーポン及び償還日等の発行条件等につき十分な調査 分析を行った上で銘柄選択し かつ 特に指示のない限り 運用手法に応じて発行体 残存期間等の適切な分散化を図ること 6 外国株式 ( ア ) 投資対象は 原則として外国の各証券取引所又は店頭市場において公開された外貨建ての株式とする ( イ ) アクティブ運用の場合は 政治 経済の安定性 決済システム及び税制等の市場特性を十分に調査した上で 投資対象国及び通貨を選定するとともに 投資対象企業の経営内容等について十分な調査 分析を行った上で銘柄選択すること ただし 直接現株式を購入することに何らかの制約がある場合等 合理的な理由がある場合には これらを対象とした預託証券又は投資信託等への投資も許容される ( ウ ) 投資対象国 通貨 業種 銘柄等については 特に指示のない限り 運用手法に応じて適切な分散化を図ること ( エ ) 信用取引は行わないこと 7その他上記 2~6に含まれない ヘッジファンド 不動産ファンド プライベート エクイティ コモディティ等のいわゆるオルタナティブ投資については 上記 5. (1) 2 ( ウ ) に規定した内容を踏まえて 投資を実践するにあたっては事前に当基金と協議を行うこととする なお7その他については 以下の区分によるものとする

種類 ヘッジファンド 不動産 プライベートエクイティコモディティその他オルタナティブ 内容ファンド オブ ヘッジファンズ 株式マーケットニュートラル 株式ロングショート 債券アービトラージ CB アービトラージ グローバルマクロ イベントドリブン マルチストラテジー その他ヘッジファンド国内不動産私募ファンド 海外不動産私募ファンド 国内 REIT 米国 REIT グローバル REIT( 米国以外の単一国 REIT を含む ) その他不動産ベンチャーキャピタル バイアウト ディストレス その他プライベート エクイティ商品ファンド その他コモディティ ハイイールド債 CLO CDO インフラストラクチャー 保険リンク証券 マネージドフューチャーズ その他 6. その他運用業務に関し必要な事項 (1) 運用受託機関等に対し 運用基本方針 運用ガイドライン ( 運用指針 ) 及び 総資産額 を確認できる資料を提出又は交付する (2) 当基金は必要に応じ基本方針の変更を行うものとする 内容を変更した場合は 運用受託機関等に対し 提出又は交付する (3) 資産管理機関に対しても 残高状況 損益状況 取引状況 費用状況等に係る年金資産の運用状況の報告を求める (4) 運用執行理事をはじめとする管理運用業務に携わる者は 自らが有する管理運用業務に関する専門的知識及び経験等の程度に応じ 資産運用に係る研修を受講しなければならない (5) 本基本方針及び運用ガイドライン ( 運用指針 ) に関し 運用受託機関として意見がある場合はこれを申し出ることができる これにより運用受託機関の運用スタイル 手法が重大な制約を受ける場合には 個別に協議するものとする 附則 本基本方針は 平成 29 年 4 月 1 日から適用する

( 別紙 1) 政策アセットミックス ( 単位 :%) 資産名 資産構成割合許容乖離幅 ( 中心値 ) 下限値上限値 国内債券 55 50 60 国内株式 20 17 23 外国債券 10 7 13 外国株式 12 9 15 短期資産 3 0 6 合計 100 - - 為替ヘッジつき外国債券は国内債券の枠内で取り組むものとし その 割合は国内債券の 20% 相当 ( 全資産に占める割合は 11%) とする リバランスルール 上表の政策アセットミックスを長期的に維持すべき運営上の中心値とし 時価変動等による資産構成割合の乖離は 上表で設定する許容乖離幅の範囲内において許容するものとする 当基金は 政策アセットミックスと実際の時価構成割合を四半期末毎に確認する その上で 上表で設定する許容乖離幅を超えている場合は その超えている資産につき中心値まで速やかに調整するものとする