次に 製造業における製造品出荷額の構成比について 図 および図 に示す 福島県の製造業は 情報通信機械器具製造業 の割合が高く 次いで 化学工業 電子部品デバイス電子回路製造業 の順である 特に 情報通信機械器具製造業 は全国の構成比と比較して非常に高く 全国の情報通信機械器

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以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

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3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 20 年 300, , ,080 48, , ,954 60, , ,246 32,505 平

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 17 年 313, , ,854 50, , ,534 61, , ,321 36,193 平

News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

産業廃棄物の排出 処理状況について 1. 調査方法 (1) 調査対象 1 調査対象 2 対象業種 3 対象廃棄物 47 都道府県 日本標準産業分類( 平成 19 年 11 月改訂 )/ 総務省 をもとに抽出した産業廃棄物の排出が想定される大分類 18 業種廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する産

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14, , , , , , ,

産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成20年度実績)

愛媛の工業 ( 速報 ) - 平成 30 年工業統計調査 ( 速報 ) 結果から - 平成 29 年の愛媛県の製造業について ( 従業者 4 人以上の事業所 ) この速報は 平成 30 年 6 月 1 日現在で実施した 平成 30 年工業統計調査 をもとに 愛媛県内の製造事業所 ( 従業者 4 人以

都道府県別有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 令和元年 5 月 広島 東京 岡山 福井 岐阜 愛知 富山 石川 香川 大阪 鳥取 群馬 三重 長野 新潟 島根 宮城 愛媛 京都 茨城 山口 熊本 福岡 大分 静岡 徳島 山形 福島 宮崎 秋田 奈良 栃木 和歌山 兵庫 岩手 山梨 千葉 鹿児島 埼玉

News Release 2018 年 12 月 27 日 香川県内民間企業の 2018 年冬季ボーナス支給見込みアンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 630 社を対象と して 2018 年冬季ボーナスの支給予想について アン

29付属統計表(全体)

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2 業種別排出量産業廃棄物の業種別排出量を図 1-2 及び表 1-1 に示す 調査の結果 電気 ガス 熱供給 水道業 ( 下水道業を含む ) からの排出量が最も多く 約 100,543 千トン ( 全体の 25.7%) 次いで建設業が約 81,845 千トン ( 同 20.9%) 農業 林業が約 8

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第3章 総務省統計局が提供する地域メッシュ統計の編成項目_2 経済センサス

28付属統計表(全体)

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⑤資料4~8高卒状況の推移(更新)_

平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

宮崎労働局 宮崎労働局発表平成 26 年 8 月 29 日解禁 報道関係者各位 雇用失業情勢 ( 平成 26 年 7 月分 ) Press Release 照会先 宮崎労働局職業安定部 部 長 上村有輝 職業安定課長 森山成人 労働市場情報官 多田真理子 ( 代表電話 )0985(38)8823 平

製造業 ページ 303 調査対象数 1,695 調査対象数 1,541 調査対象数 971 調査対象数 464 総資本経常利益率 (%) 自己資本経常利益率 (%)

H26-5-all

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目 次 利用上の注意 調査結果の概要 1 事業所数 1 2 従業者数 1 3 製造品出荷額等 1 統計表 表 -1 産業別事業所数 従業者数表 -1 ( 従業者 4 人以上の事業所 ) 2 表 -2 産業別製造品出荷額等表 -2 ( 従業者 4 人以上の事業所 ) 3 表 -3 事業所数 従業者数

平成24年度エネルギー消費統計結果概要

労働市場月報ひょうごH25年6月内容(参照)_ xls

お金をめぐる最近の動き

29年6月労働市場月報表紙

3.届出排出量・移動量の経年変化の概要について

目 次 本書の利用にあたって 1. 経済センサス- 活動調査について 1 2. 事業所の産業の決定方法 1 3. 集計項目等の説明 2 4. 利用上の注意 3 Ⅰ 概 要 1. 総 括 5 2. 事業所数 7 3. 従業者数 9 4. 製造品出荷額等 工業形態別構成 経営組織

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データで見る福岡市

平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

3-3. 個別分析の結果 (1) 産業活動と純流動量の量的変化の状況 1) 産業業種別出荷量の推移全国貨物純流動調査における年間出荷量は 90 年調査 (89 年実績 : 3,610 百万トン ) から 95 年調査 (94 年実績 :3,556 百万トン ) にかけて バブル経済の崩壊などにより個

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27 経済活動別県内総生産 ( 不動産業 ) 経済活動別県内総生産 ( 運輸 通信業 ) 経済活動別県内総生産 ( 運輸業 ) 経済活動別県内総生産 ( 情報通信業 ) 経済活動別県内総生産 (


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波及効果の具体的計算方法 直接効果の推計 1 ( 需要増加額の推計 ) 合計額 ( 単位 : 百万円 ) 開催運営費 10.0 来場者支出額 90.0 飲食費 0.6 交通輸送費 3.0 広報関連経費 1.5 施設 機器レンタル料 1.0 アルバイト人件費 1.6 警備料 2.3 宿泊費

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

地球温暖化対策推進法に基づく


地球温暖化対策推進法に基づく

企業情報サイトマニュアル

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

地球温暖化対策推進法に基づく

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

平成 29 年度 高校 中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人 求職状況 取りまとめ ~ 高校生の求人倍率は 2.08 倍 求人数は前年比 15.7% 増 ~ 厚生労働省は このほど 平成 30 年 3 月に高校や中学を卒業する生徒について 平成 29 年 7 月末現在の公共職業安定所 ( ハロー

2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企

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障害者雇用率発表資料

5,0 00 4,0 00 3,0 00 2,0 00 1, , , , , , 000 5, 観光消費額 ( 山梨県を訪れた観光入込客の消費総額 ) をみると 近年は増加傾向で推移 しており 平成 29 年は 4,133

H24燕市の工業(確報)HP用

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企業経営動向調査0908

労働市場月報 さが 佐賀労働局職業安定部職業安定課

はしがき 工業統計調査は 工業の実態を明らかにするため 統計法に基づく指定統計として 経済産業省所管のもとに毎年実施されております この報告書は 平成 20 年 12 月 31 日現在で実施された工業統計調査の結果を概算としてまとめたものです そのため 後日経済産業省より公表される確定数とは若干異な

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目次 1. 食品製造業における働き方の現状と課題 2 2. 食品製造事業者の働き方改革の成功事例 8 農林水産省 /Food Industry Affairs Bureau. Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries. 1

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戦略産業 本県において 今後成長が期待される医療福祉関連産業 新エネルギー関連産業 情報関連産業 自動車関連産業 航空機関連産業 具体的には 下記 1~5の戦略産業において 下段に挙げる日本標準産業分類の中分類産業に属するものを示す 1 医療福祉関連産業食料品製造業 (09) 繊維工業(11) パル

H30情報表紙 (H30年度)

( エ ) 厚生労働省所管の雇用関係助成金について, 不正受給処分がなされていない又はなされてから3 年以上経過していること ( オ ) 県税, 消費税及び地方消費税, 労働保険料を滞納していないこと ( カ ) 労働関係法令の違反を行っていないこと ( キ ) 性風俗関連営業, 接待を伴う飲食店営

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業種別会社形態一覧 ( 東証上場企業 現在 ) 大分類中分類社数割合社数割合社数割合 水産 農林業水産 農林業 % 0 0.0% % 鉱業鉱業 % % % 建設業建設業 % %

毎月勤労統計調査平成22年06月分結果確報

指数でみた卸売業の動き

燕市の工業

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

平成 22 年基準 秋田県鉱工業生産指数月報 平成 30 年 12 月分 鉱工業生産指数の推移 季節調整済指数全国 東北 : 平成 27 年 =100 秋田 : 平成 22 年 =

職業訓練に関するアンケート調査 ( 企業 ) 集計表 岩手労働局 産業分類別回答事業所数 1 ( 単位 : 社 ) = 回答数構成比 1 農林水産業 % 2 建設業 % 3 電気 ガス 水道業 % 4 情報通信

No.049 4! α

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職業別 求人 求職バランスシート ( パート除く常用 ) 平成 30 年 9 月内容 有効求人数有効求職者数 1,400 ハローワーク旭川パート除く常用有効求人倍率 ,200 1, ,

職業別 求人 求職バランスシート ( パート除く常用 ) 平成 31 年 3 月内容 有効求人数有効求職者数 1,400 ハローワーク旭川パート除く常用有効求人倍率 , , ,

1 概 況

第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活

平成 21 年経済センサス 基礎調査確報集計結果 (2) 産業分類別 - 従業者数 ( 単位 : 人 %) 北海道 全国 従業者数従業者数 (*2 (*2 A~S 全産業 A~R 全産業 (S 公務を除く )

職業別 求人 求職バランスシート ( パート除く常用 ) 令和元年 6 月内容 有効求人数有効求職者数 1,400 ハローワーク旭川パート除く常用有効求人倍率 ,200 1, ,

2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

付属資料

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スライド 1

平成29年科学技術研究調査結果 要約

別添 2 届出排出量 移動量の経年変化の概要について 化学物質排出把握管理促進法に基づき事業者から届け出のあった平成 21 年度の排出量及び移動量の集計結果について 前年度までの集計結果 と比較した結果は以下のとおりです なお 平成 13,14 年度届出分については 届出事業所の対象化学物質の取扱量

知っておこう

Transcription:

3. 福島県の産業構造の分析 風力発電関連産業集積の検討をするに当たり 関連事業を実施するための基礎的なポテンシ ャルの把握を目的に ここでは県内の産業構造の整理を行う 3.1 県内企業の現状分析 産業構造 平成 25 年度の県内総生産 ( 名目 ) は約 7.3 兆円であり その内 製造業が約 1.6 兆円 サー ビス業が約 1.3 兆円となっている 全国と福島県の経済活動別 ( 産業別 )GDP の構成比 ( 福島県は 2012 年度 ) を図 3.1-1 に示す 福島県は 全国と比べて 鉱業 製造業および電気 ガス 水道業の GDP に占める割合が高い 製造品出荷額等の増加 東日本大震災により運転停止していた発電所が復旧 本格稼動したことから 前年と比べて製造業や電気 ガス 水道業などで総生産が増加している 農林水産業 農林水産業 サービス業 3 鉱業 製造業 1 卸売 小売業運輸 通信業 1 10% 金融 保険業 不動産業 1 建設業 電気 ガス 水道業 運輸 通信業 7% サービス業 3 金融 保険業 不動産業 10% 鉱業 製造業 2 < 全国 > < 福島県 > 図 3.1-1 全国と福島県の産業構造 (2013 年度 GDP 比 ) ( 出典 ) 内閣府 2013 年度国民経済計算 福島県統計課 平成 25(2013) 年度福島県県民経済計算の概要 より作成 建設業 1 卸売 小売業 電気 ガス 水道業 図 3.1-2 産業別県内総生産 ( 名目 ) の推移 ( 出典 ) 福島県 平成 25(2013) 年度福島県県民経済計算 ( 早期推計 ) の概要 - 64 -

次に 製造業における製造品出荷額の構成比について 図 3.1-3 および図 3.1-4 に示す 福島県の製造業は 情報通信機械器具製造業 の割合が高く 次いで 化学工業 電子部品デバイス電子回路製造業 の順である 特に 情報通信機械器具製造業 は全国の構成比と比較して非常に高く 全国の情報通信機械器具製造業の製造品出荷額の 7. を占めており 福島県を代表する産業となっている 電子部品 デバイス電子回路製造業の割合が高いことも特徴となっている 風力発電に関連する業種としては 鉄鋼 金属製品 はん用機械器具 電子部品 デバイス 電気機械器具 等が挙げられる 鉄鋼業は全国と比較して低く 優位にあるとはいえない 情報通信機械器具製造業 電気機械器具製造業 電子部品 デバイス 電子回路製造業 業務用機械器具製造業 生産用機械器具製造業 はん用機械器具製造業 輸送用機械器具製造業 20% その他の製造業 金属製品製造業 食料品製造業 鉄鋼業 非鉄金属製造業 飲料 たばこ 飼料製造業 繊維工業 化学工業 木材 木製品製造業 ( 家具を除く ) 家具 装備品製造業 パルプ 紙 紙加工 印刷 同関連業 品製造業 石油製品 石炭製品製造業 プラスチック製品製造業 ( 別掲を除く ) ゴム製品製造業 なめし革 同製品 毛皮製造業 0% 窯業 土石製品製造業 電気機械器具製造業 電子部品 デバイス 電子回路製造業 7% 業務用機械器具製造業 生産用機械器具製造業 情報通信機械器具製造業 1 はん用機械器具製造業 その他の製造業 輸送用機械器具製造業 8% 食料品製造業 鉄鋼業 非鉄金属製造業 金属製品製造業 飲料 たばこ 飼料製造業 8% 繊維工業 木材 木製品製造業 ( 家具を除く ) 家具 装備品製造業 化学工業 ゴム製品製造業 なめし革 同製品 毛皮製造業 0% パルプ 紙 紙加工品製造業 印刷 同関連業 石油製品 石炭製品製造業 0% プラスチック製品製造業 ( 別掲を 窯業 土石製品製造業 除く ) < 全国 > < 福島県 > 図 3.1-3 全国と福島県の製造品出荷額 ( その 1) ( 出典 ) 経済産業省 工業統計 福島県企画調整部統計課編 平成 25 年工業統計調査結果報告書 より作成 - 65 -

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全国 福島県県北県中県南会津南会津相双 食料品製造業飲料 たばこ 飼料製造業繊維工業木材 木製品製造業 ( 家具を除く ) 家具 装備品製造業パルプ 紙 紙加工品製造業印刷 同関連業化学工業石油製品 石炭製品製造業プラスチック製品製造業 ( 別掲を除く ) ゴム製品製造業なめし革 同製品 毛皮製造業窯業 土石製品製造業鉄鋼業非鉄金属製造業金属製品製造業はん用機械器具製造業生産用機械器具製造業業務用機械器具製造業電子部品 デバイス 電子回路製造業電気機械器具製造業情報通信機械器具製造業輸送用機械器具製造業その他の製造業 いわき 図 3.1-4 全国と福島県の製造品出荷額 ( その 2) ( 出典 ) 経済産業省 工業統計 福島県企画調整部統計課編 平成 25 年工業統計調査結果報告書 より作成 表 3.1-1 事業所数 従業者数 出荷額の状況 事業所数 従業者数 出荷額 ( 万円 ) 構成比 構成比 構成比 福島県合計 3,832 100% 150,818 100% 476,250,808 100% 食料品製造業 508 1 16,116 1 28,742,489 飲料 たばこ 飼料製造業 87 1,705 38,055,439 8% 繊維工業 343 7,558 5,239,147 木材 木製品製造業 ( 家具を除く ) 143 2,415 5,684,487 家具 装備品製造業 92 2,152 4,025,148 パルプ 紙 紙加工品製造業 81 3,266 14,793,538 印刷 同関連業 146 2,914 4,545,999 化学工業 101 7,595 43,365,905 石油製品 石炭製品製造業 22 184 0% 1,696,290 0% プラスチック製品製造業 ( 別掲を除く ) 225 7,989 19,389,469 ゴム製品製造業 57 5,582 18,556,401 なめし革 同製品 毛皮製造業 42 1,082 1,092,416 0% 窯業 土石製品製造業 236 7,185 20,184,173 鉄鋼業 61 2,642 9,201,941 非鉄金属製造業 60 3,980 17,721,112 金属製品製造業 374 10% 10,366 7% 24,213,018 はん用機械器具製造業 110 5,282 14,924,514 生産用機械器具製造業 300 8% 8,476 14,955,954 業務用機械器具製造業 131 8,828 23,363,169 電子部品 デバイス 電子回路製造業 182 13,091 34,410,954 7% 電気機械器具製造業 168 7,881 24,084,102 情報通信機械器具製造業 114 12,240 8% 66,604,708 1 輸送用機械器具製造業 115 10,131 7% 37,588,393 8% その他の製造業 134 2,158 3,812,042 ( 出典 ) 経済産業省 工業統計 - 66 -

3.2 風力発電関連産業につながる分野 技術の抽出 (1) 風力発電関連産業につながる技術風力発電機の部品の多くは 高い信頼性や精密さが求められるため 簡単には参入できない場合が多く 既存のサプライチェーンに参入することは容易なことではない また 大型の加工用機械やクレーン 広い作業エリアを必要とする場合も多く これも簡単には主要部品の製造に参入しにくい要因となる また 風車の部品によって 外注している部品の割合や 外注先に要求される技術は大きく異なる 表 3.2-1 に風力発電関連産業につながる技術を示す 鍛造 表 3.2-1 風力発電関連産業につながる技術 穿鑿 ( せんさく ) 熱処理 鋳造 鉄板加工 ( 切断 加工 ) 鉄板加工 ( 曲げ ) 機械製造 化学品製造 (FRP 等 ) 浮体本体 コンクリート加工 ブレード 風車本体 タワー ナセル台板 ケージング 軸受 増速機 主軸ディスク 清浄度フィルターリングギア 歯車 軸受 リング 保持器 ケージング 変速機 軸受 その他加工部品 ケージング 発電機 軸 軸受 その他加工部品 艤装品 ( 出典 ) 浮体式洋上風力発電関連産業への市内事業者参入可能性調査 浮体は構成するブロックが大きいため 移動が難しい そのため 建設場所付近で製造することが望ましい また 高度な技術が要求されずコスト面が重視されている 浮体およびタワーのサプライチェーンには 鉄板加工技術があれば 参入できる可能性があるが タワーは鉄板の曲げ加工を含むため 浮体に比較して技術的なレベルは高いとされる ただし コンクリートタワーを採用する場合には 十分参入の可能性はある 艤装品については 様々な種類があるが 基本的に高度な技術が要求されず コストが重要視されることが多い 表 3.2-2 に浮体製造に関連する業種の県内事業所数および従業者数を示す - 67 -

表 3.2-2 浮体製造に関連する業種の事業所数 従業者数 中分類細分類事業所数従業員数 船舶製造 修理業 1 29 船舶製造業 船体ブロック製造業 1 5 舟艇製造 修理業 2 32 舶用機関製造業 5 96 製鋼 製鋼圧延業 1 149 鋼管製造業 1 19 引抜鋼管製造業 3 166 鉄鋼業 銑鉄鋳物製造業 11 575 可鍛鋳鉄製造業 1 100 鋳鋼製造業 3 938 ( 出典 ) 経済産業省工業統計 鍛工品製造業 7 66 増速機は 歯車以外の加工部品は基本的に外注されている 歯車についても鍛造や穿鑿 ( せんさく ) 熱処理等の一部の工程は社外で実施されている 増速機は GL 規格を満たすスペックが要求され 個々の部品に求められる技術レベルは高い 例えば 主軸ディスクや潤滑油装置内の清純度フィルターは 欧州の数社のみ製造技術を有している 軸受は 歯車と同様に鍛造や穿鑿 熱処理工程について外注している このうち 鍛造については要求される技術レベルが高く 国内で対応可能な企業は限定される 一方で 鍛造によって形作られたリングの形状をさらに整える穿鑿工程は 装置の能力に依存するため 技術者の能力はそれほど問われない また ある軸受メーカーでは 保持器については 内製を行わず パートナー企業に完全に外注している 変速機および発電機については 加工部品を中心に外注を行っている 外注条件には 要求スペックを満たす技術力が第一に挙げられる なお ケージングについては 鋳造技術が必要となるが 近年国内には大型の鋳造品を製造できるメーカーが減少しており 海外から輸入するケースもある (2) 関連企業県内産業を取り巻く環境の変化により 再生可能エネルギー分野への期待はこれまで以上に高まっている 2012 年 7 月に設立された 福島県再生可能エネルギー関連産業推進研究会 には 500 社を超える事業者が参加している 同研究会は 再生可能エネルギー分野において産学官連携によるネットワークを構築し 研究開発の推進や産業人材の育成により 再生可能エネルギー分野への進出を幅広く支援することを目的としたものである このうち風力分科会の参加企業は 200 社超 ( 太陽光分科会など他分科会との重複を含む ) と多くの事業者が風力発電産業に対して興 - 68 -

味を持っていることが分かる 表 3.2-3 に県内の主な風力発電関連産業に携わっている事業者を示す 表 3.2-3 主な県内風力発電参画企業 事業者 所在地 内容 北芝電機 ( 株 ) 福島市 発電機 変圧器 会川鉄工 ( 株 ) いわき市 タワー ( 中型 ) 東北ネヂ製造 ( 株 ) いわき市 特殊太径ボルト 大島工業 ( 株 ) 三春町 風車 ( 小形 ) ( 株 ) ランプハウス 福島市 パワーコンバータ ( 小形 ) ( 株 ) ニットーボー エフアールピー研究所 郡山市 ブレード材料 ( 有 ) エイチ エス エレクトリック 喜多方市 パワーコンバータ ( 小形 ) 日本クリーンシステム ( 株 ) 小野町 風車用増速発電機 ( 小形 ) (3) 県内企業活用の可能性前述のとおり 県内には風力発電関連産業に進出している企業もあり また 風力発電関連産業への期待は大きいものとなっている 一方で 産業分類から見ると 船舶製造業や鉄鋼業に分類される事業所は少なく 県内産業構造が風力発電産業と親和性が大きいとは言えない また 例えば数百トン規模のクレーンなど大規模な設備を持つ県内企業はなく 大型の加工等を実施することは現状の設備では難しい さらに 製造には広い作業エリアを必要とする場合も多く 設備面から見ても 大規模な風力発電産業の素地があるとは言えない しかし (1) に記載した浮体製造 タワー製造や各種装備等を含む艤装品 その他交換部品のような 2 次構成部品 3 次構成部品については 一定の技術力を有すれば県内企業参入のポテンシャルはある 特に 製造拠点と導入地点との近接さがコストに直結する浮体式洋上風力発電の導入が本格化するならば その基本部品である浮体製造や 陸上風力発電の大量導入等の展開により必要となる交換部品 2 次構成部品 3 次構成部品等の製造に関しては 県内企業の活用が十分考えられる - 69 -