第 7 赤十字社員 ( 会員 ) 活動資金 ( 社資 ) 募集活動 赤十字活動の財源は 明治 10 年 (1877 年 ) の博愛社 ( 日本赤十字社の前身 ) の設立当時から 社員制度に基づき個人 法人等のご協力による赤十字活動資金 ( 社資 ) [ 社費 ( 会費 ) 及び寄付金の合計 ]( 以下活動資金という ) により 長年確保されてきた これは 187の国と地域が加盟している国際赤十字 赤新月社連盟の一員として 人道的かつ世界的な規模の活動を行っている日本赤十字社に対する国民からの信頼と期待によるものである 平成 23 年度に発生した東日本大震災においては 赤十字の第一義的活動である医療救護活動や救援物資の配分等を関係者の協力のもとに取り組んできたが 今後起こりうる大規模災害への対応についても その活動基盤となる活動資金が不可欠である 従って 今後さらに赤十字事業を推進するためには 組織の根幹である赤十字社員 ( 会員 ) の増強と活動資金の安定的確保を図っていくことが極めて重要である しかし 近年 町会 自治会組織の組織率の減尐やオートロック式マンション等の増加により戸別訪問による活動資金の募集が困難な地域が増え また 景気動向等により活動資金募集実績額が減尐傾向にある そのため 活動資金協力者とのコミュニケーションを密にするとともに 社会状況に則した活動資金の募集方法を導入するなど 活動資金協力の万策に工夫を図り 拡大につなげていくことが必要である さらに 企業等との協力関係を強化し 企業等が社会貢献の一環として取り組める魅力ある活動の推進を図っていく必要がある 平成 24 年度については 活動資金募集目標額を11 億 8 千万円とし 地区及び関係機関の理解と協力を得ながら 赤十字社員 ( 会員 ) の募集を積極的に展開する (1) 平成 24 年度活動資金募集目標額 ( 単位 : 千円 ) 区分平成 24 年度目標額平成 23 年度目標額増 ( ) 減 地区扱支部扱 区 部 445,593 445,593 0 市 部 164,761 164,761 0 町村部 5,596 5,596 0 計 615,950 615,950 0 個 人 314,050 314,050 0 法 人 250,000 250,000 0 計 564,050 564,050 0 合計 1,180,000 1,180,000 0-28-
(2) 地域における協議会 説明会の開催地域における赤十字運動の一層の普及並びに赤十字社員 ( 会員 ) の増強を図るため 支部及び各地区において協賛委員協議会 説明会等を実施し 赤十字活動資金募集の重要性についての理解を得て 募集への協力を依頼する 区 分 実施時期 実施回数 東京都赤十字協賛委員支部協議会 4 月上旬 1 回 赤十字活動資金募集説明会 ( 地区担当者対象 ) 4 月上旬 5 回 東京都赤十字協賛委員地区協議会 4 月 ~5 月 適宜 (3) 活動資金の募集方法アダイレクトメールの活用都民 法人等の皆様に赤十字の事業について効果的にPRをし より広くご協力をお願いする ダイレクトメールには 減災と救護の充実 についての取り組み等を掲載し 事業所等での 赤十字減災セミナー の実施を働きかけるとともに 活動資金協力への理解を促進する また ご支援いただいている個人及び法人への定期的な情報提供を行い 継続的な協力を依頼する ( ア ) 支部扱い個人向け募集 都内の個人協力者を対象にダイレクトメールによる活動資金の募集を実施する 区 分 発送時期 対 象 第 1 回 4 月 約 53,000 人 第 2 回 11 月 約 30,000 人 延 約 83,000 人 ( イ ) 法人向け募集都内の法人を対象に 幅広くダイレクトメールによる活動資金の募集を実施する 協力実績がない法人に対しては 直接訪問等を通じて協力を依頼する また 創立の記念周年を迎える法人を対象に協力を依頼する -29-
区 分 発送時期 対 象 第 1 回 6 月 約 180,000 社 第 2 回 9 月 約 30,000 社 第 3 回 11 月 約 65,000 社 第 4 回 3 月 約 35,000 社 延 約 310,000 社 イ 地区 分区における活動の推進 都内各地で広く赤十字活動を展開し 地域のニーズに応えていくため 東京都支部では 23 区と26 市 西多摩福祉事務所及び大島 三宅 八丈 小笠原各支庁に地区を設置している (54 地区 ) また 13 町村に分区を設置している (13 分区 ) これらの地区 分区において 各自治体と地域ボランティアの理解と協力を得て 赤十字社員 ( 会員 ) の募集や奉仕団活動 救急法等の講習 セミナーなど地域のニーズにあった様々な赤十字活動を展開する また 地区 分区の担当職員に対して 赤十字の組織や事業等の説明会を実施し 理解と協力が得られるように努める 平成 24 年度については 平成 23 年度に引き続き 減災と救護の充実 に関する情報提供や各種赤十字事業の実施を通じて活動資金への協力を得られるよう 地区 分区と連携を強化して取り組む 区分実施時期内容 赤十字業務説明会 事業報告 事業計画説明会 7 月 3 月 赤十字業務 事業内容の説明対象 : 地区 分区新任担当者当該年度事業報告 次年度事業計画の説明対象 : 地区 分区担当者 また 次の方策を推進し 活動資金募集の強化を図る ( ア ) 口座振替等による活動資金募集方式の普及各地区における活動資金の募集については 各地区事務局をはじめ協賛委員や赤十字奉仕団等の関係者の協力を得ながら 町会 自治会組織を通じ戸別訪問による募集方式を中心として展開されているが マンションなど集合住宅の増加や町会 自治会組織率の減尐等により戸別訪問による活動資金の募集が困難な地域が増えてきている このような情勢を踏まえ 平成 24 年度においても これまでの戸別訪問による活動資金募集に加え 地域赤十字奉仕団と東京都支部の連携により 口座自動引落し等を利用した方法に取り組む地区を支援するとともに広報活動を行う -30-
( イ ) チャリティーボックスによる活動資金の募集東京都支部では ホテルや店舗等の協力によりチャリティーボックスを設置していただき 活動資金の確保に努めている 平成 20 年度からは各地区において 設置場所の紹介から回収までを赤十字奉仕団活動の一環として推進し それにより得られた協力額をその地区の募集実績とすることでチャリティーボックスの増設を図っている 盗難防止装置付チャリティーボックスの希望が増えていることから 平成 24 年度は 50 個作製し 希望のあった赤十字奉仕団をはじめ個人 法人等に設置を依頼する < 平成 24 年度 > 50か所増設予定 ( ウ ) 地区事業の展開 活動資金及び地区交付金の取り扱いに関する意見交換の実施各地区を訪問して各地区の現状を把握するとともに 赤十字事業の展開について意見交換を行い 活動資金及び地区交付金の適正な取り扱いについて依頼し 確認を行う < 平成 24 年度 > 10 地区訪問予定 ウ香典返し 財産相続 整理 遺言信託等に関係した募集の推進平成 22 年度に香典返しに代える寄付についてのパンフレットを作成し 都内各葬祭業協同組合等に配布協力の依頼を行った 平成 24 年度は 各組合等に加盟する葬儀社等にさらなる配布協力の依頼を進める また 平成 22 年度に遺贈パンフレットの配布を東京税理士会日本橋支部に依頼したが 平成 24 年度は内容を更新した分かりやすいパンフレットを新たに作成し 同会他支部に配布するなど 更なる協力依頼を行う エ企業 団体との協力 ( パートナーシップ ) の積極的な推進企業 団体等が社会貢献活動の一環として赤十字事業に協力できるようなプログラムの提供や提案を行い 企業 団体等に赤十字との連携 協力を積極的に働きかける 平成 24 年度は 減災 に関連した企画や協働を引き続き進め 企業 団体に 赤十字減災セミナー の実施を案内するとともに 赤十字マークの活用や東京都支部ホームページ等での紹介などを通じて 協力企業 団体が赤十字への協力を社会に分かりやすくPRできる方策を講じる また 商工会議所等 経済界における有力団体から 活動資金募集への後援等を得ることで より効果的で安定的な活動資金募集を展開する -31-
オ多様な活動資金協力方法の定着 拡大 多様な協力方法について積極的に広報し 活動資金を広く募集する また 新たな協 力方法を開発し 協力方法の選択肢を増やす 活動資金への協力方法事例 インターネットを経由した協力インターネット募金サイト イーココロ! 赤十字寄付金付自動販売機 の設置 物品販売による協力 赤十字ペーパー を使用した印刷物の作成 収益または売上金の一部を寄付 企業の特徴を生かした協力 ソフトバンク チャリティダイヤル ジャスマック チャリティーウェディング カ支部創立 125 周年記念活動資金募集の実施 < 新規 > 東京都日赤紺綬有功会会員を対象に 支部創立 125 周年記念活動資金募集への協力 を依頼する (4) 協力者とのコミュニケーションの強化 法人等の協力者に対し 赤十字活動の最新情報を訪問や文書により積極的に提供し 対話の機会を増やすことによって 寄付者とのコミュニケーションの強化を図る (5) 赤十字社員 ( 会員 ) 情報の管理赤十字社員 ( 会員 ) の情報は 社員管理システムにより厳重に管理するほか 個人情報の保護に関する法律 を遵守するため 日本赤十字社の保有する個人情報保護規程 ( 平成 15 年 11 月 14 日施行 ) に基づき適切な管理を徹底する -32-