1_【鑑】「生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について(通知)」の一部改正について

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1_【鑑】改正通知かがみ文(年金)

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

老高発 0713 第 1 号 平成 30 年 7 月 13 日 各都道府県介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省老健局高齢者支援課長 ( 公印省略 ) 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について の一部改正について 今般 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について (

(頭紙)公布通知

Microsoft Word (全文)障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく自立支援給付と介護保険制度との適用関係等について

乳児家庭全戸訪問事業(一部改正)

地域支援事業交付金の算定方法について

老発第    第 号

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

Microsoft Word - 02-頭紙.doc

年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

Microsoft Word - 調査結果

別添 社会福祉法人会計基準の制定について ( 平成 23 年 7 月 27 日厚生労働省雇用均等 児童家庭局長 社会 援護局長 老健局長連名通知 )- 対照表 - 雇児発 0727 第 1 号 雇児発 0727 第 1 号 社援発 0727 第 1 号 社援発 0727 第 1 号 老 発 0727

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

計画の今後の方向性

01 表紙 老人保健課

老発第    第 号

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

260401【厚生局宛て】施行通知

Microsoft Word - 介護保険最新情報vol.556表紙

消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

正誤表

PowerPoint プレゼンテーション

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

01 表紙 老人保健課

(鏡)会計基準改正(局長)

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介護保険施設等における利用者の安全確保及び非常災害時の体制整備の強化・徹底について

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

Microsoft Word _特定施設水道連結型スプリンクラー設備の配管における適切な施工について.docx

指定保育士養成施設の各年度における業務報告について新旧対照表 ( 下線部 : 変更箇所 ) 改正後 現行 雇児発 0722 第 6 号 雇児発 0722 第 6 号 平成 22 年 7 月 22 日 平成 22 年 7 月 22 日 一部改正雇児発 0808 第 4 号 一部改正雇児発 0808 第

上田市介護予防 日常生活支援総合事業実施要綱 平成 30 年 5 月 31 日 告示第 131 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この告示は 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 という ) 第 115 条の45 第 1 項に規定する介護予防 日常生活支援総合事業 ( 以下 総合事業

Taro 社福軽減(新旧)

00 事務連絡案

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

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平成17年 月 日

区分

( 別紙 ) 地域ケア会議 に関する Q&A 問 1 今般 地域ケア会議 を通知に位置づけた背景は何か 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年へ向けて 高齢者が尊厳を保ちながら 住み慣れた地域で自立した生活をおくることができるよう 国は 医療 介護 予防 住まい及び生活支援サービスが 日常生

「配偶者からの暴力を受けた被扶養者の取扱い等について」の一部改正について

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

なお 本通知は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 245 条の 4 第 1 項の規 定に基づく技術的助言として発出するものであることを申し添える 2

通知(写入)

平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

一について人口密集地域であり 簡易宿所が密集する地域を抱えていることから 全国的に見てもいわゆるホームレスの数が多い地域であると推測される東京都(特別区の区域に限る ) 川崎市 横浜市 名古屋市及び大阪市における野宿生活者等の数について各地方公共団体に聴取したところ それぞれの地方公共団体で 野宿生

1. 地域ケア会議の定義, 法的な位置づけ狛江市 ( 以下 市 ) では, 多様な生活課題を抱えている高齢者が, 地域で安心して自分らしく生活できる環境づくりを進めるため, 介護支援専門員 ( ケアマネジャー ) 等への個別支援や関係機関 団体等の連携体制の構築を通じて, 介護支援専門員等が包括的か

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ナショナル・トラスト税制関係通知

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( 介 197)( 保 310)F 平成 31 年 3 月 12 日 都道府県医師会社会保険担当理事殿介護保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本吉郎 江澤和彦 要介護被保険者等である患者に対する入院外の維持期 生活期の 疾患別リハビリテーションに係る経過措置の終了に当たっての必要な対応について 入

老発第    第 号

Microsoft Word - 介護保健最新情報vol.583.doc

る暴力団及び暴力団員等 ( 以下 暴力団等 という ) の支配を受けてはならない 5 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) による評価の結果を公表するよう努めなければならない 6 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) に規定する研修

Taro-施行通知

- 2 - いては 新基準別表の 1 のイ中 1,458 単位 とあるのは 1,611 単位 と 729 単位 とあるのは 806 単位 と 同 1 のロ中 1,207 単位 とあるのは 1,310 単位 と 603 単位 とあるのは 65 5 単位 と 同 1 の注 6 中 減算する とあるのは

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

事務連絡 平成 31 年 4 月 23 日 各都道府県障害保健福祉主管課御中 厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部 障害福祉課地域生活支援推進室 サービス管理責任者等研修の見直しに関する Q&A 等について 平素より障害保健福祉行政の推進に御尽力いただき厚く御礼申し上げます サービス管理責任者及び児

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

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各種健診等の連携についての考え方 一現行制度における各種健診等の連携. 基本健診において生活機能評価を同時実施 () 現在 老人保健法において 65 歳以上の対象者については 生活機能評価を基本健診において同時に実施するよう求めている 同時実施は 本人の利便性 受診率の向上 検査重複の回避に資する

地域包括ケアシステム

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

都道府県医師会 情報システム担当理事殿 ( 情シ 35) 平成 30 年 11 月 6 日日本医師会常任理事石川広己 医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策の周知について 時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます 日頃より会務運営に対しましてご高配を賜り深く感謝申し上げます 医療機関でのIT

歯科中間報告(案)概要

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

Microsoft Word _正当理由通知(薬局医薬品) (反映)

淀川区生活困窮者

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

Microsoft Word - 【施行】180406無低介護医療院事業の税制通知

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

障害児・発達障害支援_

Microsoft Word - 3

入院おむつ代支給事業実施要綱

障発 第 7 号 平成 31 年 2 月 15 日 都道府県知事 各指定都市市長殿 中核市市長 厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部長 ( 公印省略 ) 障害者に対する航空旅客運賃の割引について の一部改正について ( 通知 ) 身体障害者 知的障害者及び精神障害者に係る航空旅客運賃

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年管発 0331 第 1 号 平成 29 年 3 月 31 日 日本年金機構理事長殿 厚生労働省大臣官房年金管理審議官 ( 公印省略 ) 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件等について 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件 ( 平成 29 年厚生労働省告示第 12

スライド 1

02【通知案】年管管発 第号(周知・機構宛)

PowerPoint プレゼンテーション

三鷹市健康福祉総合計画2022

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

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1 0 年保存 基発 第 1 号 平成 3 0 年 3 月 9 日 都道府県労働局長殿 厚生労働省労働基準局長 ( 公印省略 ) 労働基準法施行規則の一部改正について 労働基準法施行規則の一部を改正する省令( 平成 30 年厚生労働省令第 21 号 ) が平成 30 年 3 月 9

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

Transcription:

別添 3 社援地発 1001 第 3 号老振発 1001 第 3 号平成 30 年 10 月 1 日 都道府県 各指定都市 中核市 生活困窮者自立支援制度主管部 ( 局 ) 長 高齢者保健福祉 介護保険主管部 ( 局 ) 長 殿 厚生労働省社会 援護局地域福祉課長 厚生労働省老健局振興課長 ( 公印省略 ) 生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について ( 通知 ) の 一部改正について 生活保護に至る前の段階にある生活困窮者に対する自立支援策を強化するため 平成 27 年 4 月より施行された生活困窮者自立支援法 ( 平成 25 年法律第 105 号 以下 法 という ) について 生活困窮者等の一層の自立の促進を図るため 今般 生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律 ( 平成 30 年法律第 44 号 以下 改正法 という ) が平成 30 年 6 月 8 日に公布され 同法による改正後の法が 同年 10 月 1 日より順次施行される これに伴い 今般 生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について ( 通知 ) ( 平成 27 年 3 月 27 日付け社援地発 0327 第 4 号 老振発 0327 第 5 号 厚生労働省社会 援護局地域福祉課長 厚生労働省老健局振興課長通知 ) の一部を別紙の新旧対照表のとおり改正したので 各自治体におかれては 改正法による改正後の法の内容も含め 法の趣旨や内容を理解の上 更なる連携の推進を図っていただくとともに 各都道府県におかれては 管内市町村 ( 指定都市及び中核市を除く ) 関係機関及び関係団体等に広く周知いただくよう よろしくお願いしたい なお 本通知は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 245 条の4 第 1 項の規定による技術的な助言であることを申し添える

別紙 新旧対照表 改正後現行 ( 下線部分は改正部分 ) 生活困窮者自立支援制度と高齢者向けの施策との連携について 生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について ( 通知 ) 生活保護に至る前の段階にある生活困窮者に対する自立支援策を強化するため 平成 27 年 4 月より施行された生活困窮者自立支援法 ( 平成 25 年法律第 105 号 以下 法 という ) について 生活困窮者等の一層の自立の促進を図るため 今般 生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律 ( 平成 30 年法律第 44 号 以下 改正法 という ) が平成 30 年 6 月 8 日に公布され 改正法による改正後の法が 同年 10 月 1 日より順次施行される 生活困窮者自立支援制度は 生活困窮者に対し その就労の状況 心身の状況 地域社会からの孤立の状況など様々な状況 またはそれらが複合的となっている状況に応じて 自立相談支援事業を中核に 住居確保給付金の支給 就労準備支援事業や家計改善支援事業などにより包括的かつ早期的な支援を提供するものである 一方 介護保険制度をはじめとする高齢者が自立した日常生活を営むことができるよう支援するための施策 ( 以下 高齢者向けの施策 という ) に関しては 高齢者が重度な要介護状態になっても できる限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 介護 医療 介護予防 住まい 生活支援が包括的に提供される 地域包括ケアシステム を構築することとしており 市町村を中心とした取組を進めるため 生活支援の体制整備に向け 生活支援コーディネーター ( 地域支え合い推進員 ) の配置や協議体の設置等が行われている 生活困窮者や高齢者等の支援を要する者に対して地域で包括的な支援を行うためには 生活困窮者自立支援のための施策と高齢者向けの施策が連携し 取組を進めることが重要である このため これまでそれぞれの施策の 連携の基本的な考え方 を示した上で 庁内連携体制の構築 や 地域包括支援センター等との連携 等を示すことにより 両施策の連携の推進を図ってきた この両施策の連携を強化する観点から 改正法による改正後の法第 8 条の規定において 福祉事務所設置自治体の福祉 就労 教育 税務 住宅その他の関係部局において 生活困窮者を把握したときは 生活困窮者本人に対して生活困窮者自立支援制度の利用の勧奨を行うことが努力義務とされたところであり 市町村の介護保険担当部局や高齢者保健福祉担当部局についても これらの関係部局に該当する ついては 上記を踏まえ 両施策における連携について下記のとおり通知するので 各自治体の関係主管部局におかれては 改正法による改正後の法の内容も含め 法の趣旨や内容を理解いただき 更なる連携を推進していただくとともに 各都道府県におかれては 管内市町村 ( 指定都市及び中核市を除く ) 及び関係機関等に周知いただくよう よろしくお願いしたい 平成 27 年 4 月から生活保護に至る前の段階にある生活困窮者に対する自立支援策を強化するため 生活困窮者自立支援法 ( 平成 25 年法律第 105 号 以下 新法 という ) が施行される 生活困窮者自立支援制度 ( 以下 新制度 という ) は 失業 疾病 家族の介護 本人の心身の状況など複合的な課題を抱える生活困窮者の自立に向け 自立相談支援事業を中核に 住居確保給付金の支給 就労準備支援事業や家計相談支援事業などによる支援を提供するものである 一方 介護保険制度に関しては 団塊の世代 が 75 歳を迎える 2025 年に向けて 高齢者が要介護状態になっても できる限り住み慣れた地域で暮らし続けられるようにするため 介護 医療 住まい 生活支援 介護予防が包括的に提供される 地域包括ケアシステム の構築が求められている 今般 市町村を中心とした取組を更に進めるため 地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律 ( 平成 26 年法律第 83 号 ) により介護保険法が改正されたところ 例えば 生活支援の体制整備に向け 平成 27 年 4 月より準備のできた市町村から生活支援コーディネーター ( 地域支え合い推進員 ) の配置や協議体の設置等を推進することとされている 生活困窮者や高齢者等の支援を要する者に対して地域で包括的な支援を行うためには 両制度が連携し 取組を進めることが重要である 今般 両制度における連携について下記のとおり通知するので 各自治体の関係主管部局におかれては その趣旨や内容を理解いただき積極的に連携を進めていただくとともに 各都道府県におかれては 管内市町村 ( 指定都市及び中核市を除く ) 及び関係機関等に周知いただくよう よろしくお願いしたい 記 記 1 連携の基本的な考え方 要介護状態や要支援状態にある高齢者等は介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 ) に基づく保険給付 1 連携の基本的な考え方 要介護状態や要支援状態にある高齢者等は介護保険法に基づく保険給付や地域支援事業を利用

や地域支援事業その他の様々な高齢者向けの施策を利用し 一方 経済的に困窮している者の支援については 生活困窮者自立支援制度を利用することにより 本人の自立に向けた支援を行うことが基本と考えられる 生活困窮者自立支援制度においては 介護保険制度の要介護 要支援に該当しない者について支援が可能となる場合があると同時に アウトリーチを含めた対象者の早期発見に取り組むこととしているため 地域包括支援センター等の関係機関とも連携しながら 支援を要する高齢者を発見し介護保険制度を含む高齢者向けの施策につなぐことが可能になると考えられる なお 生活困窮者自立支援制度は稼働年齢層の利用が中心となるが 生活困窮者のうち介護保険制度等の利用が適当な者について 介護保険制度等の利用に向けた調整など高齢者向けの施策を利用するに当たっての支援を行うこと 高齢者が生活困窮者自立支援制度に基づく就労支援 就労準備支援及び家計改善支援等の高齢者向けの施策にはない事業を利用するに当たっての調整等を行うことが考えられる また 高齢者向けの施策の対象となっている高齢者の居宅において 稼働年齢層で就労せず引きこもっているといった事例もみられ こうした世帯において 両施策が機能することで 世帯全体への包括的な支援が可能となる さらに このような個人に対する支援での連携という側面だけでなく 支援を必要とする者が地域で自分らしく暮らしていけるような地域づくりを進めるという側面からも両施策が連携することは極めて重要である し 一方 経済的に困窮する者の支援については 新制度を利用することにより 本人の自立に向けた支援を行うことが基本と考えられる 新制度においては 介護保険制度の要介護 要支援に該当しない者について支援が可能となる場合があると同時に アウトリーチを含めた対象者の早期発見に取り組むこととしているため 地域包括支援センター等の関係機関とも連携しながら これまで介護保険制度の利用に至っていなかった支援を要する高齢者を発見し介護保険制度を含む高齢者向けの施策につなぐことが可能になると考えられる なお 新制度は稼働年齢層の利用が中心となるが 生活困窮者のうち介護保険制度等の利用が適当な者について 介護保険制度等の利用に向けた調整など高齢者向けの施策を利用するに当たっての支援を行うこと 高齢者が新制度に基づく就労支援 家計相談支援等の高齢者向けの支援施策にはない事業を利用するに当たっての調整等を行うことが考えられる また 高齢者向けの施策の対象となっている高齢者の居宅において 稼働年齢層で就労せず引きこもっているといった事例もみられ こうした世帯において 両制度が機能することで 世帯全体への包括的な支援が可能となる さらに このような個人に対する支援での連携という側面だけでなく 支援を必要な者が地域で自分らしく暮らしていけるような地域づくりを進めるという側面からも両制度が連携することは極めて重要である 2 庁内連携体制の構築地域包括ケアシステム構築を進めるためには 介護保険担当部局や高齢者保健福祉担当部局だけが関与するのではなく 首長を中心として 企画部門や財政部門なども含め 全庁的に取組を行うことが望ましいところ 特に 生活困窮者の早期発見や包括的な支援を行うという観点では 庁内連携体制の構築が必要不可欠であり 介護保険担当部局や高齢者保健福祉担当部局との連携も重要である 2 庁内連携体制の構築地域包括ケアシステム構築を進めるためには 介護保険担当部局や高齢者福祉担当部局だけが関与するのではなく 首長を中心として 企画部門や財政部門なども含め 全庁的に取組を行うことが望ましいところ 特に 生活困窮者の早期発見や包括的な支援を行うという観点では 庁内連携体制の構築が必要不可欠であり 介護保険担当部局や高齢者福祉担当部局との連携も重要である 3 自立相談支援事業等の利用勧奨生活困窮者自立支援制度においては 平成 27 年 4 月の施行後 着実に支援の効果が現れてきている一方で 適切な支援を受けることができていない生活困窮者が依然として数多く存在するとの指摘がある また 生活困窮者の中には 日々の生活に追われ また 自尊感情の低下等により 自ら自立相談支援事業の相談窓口に相談をすることが困難な者も少なくない このため 支援を必要とする生活困窮者が相談に訪れるのを待つのではなく その者に対し相談支援が届くようにするアウトリーチの観点が重要である また 自ら支援を求めることが難しい者に対して支援を行うためには 自立相談支援事業の主導による把握のみならず 様々な関係機関が生活困窮の端緒となる事象を把握した場合には 自立相談支援事業の相談窓口に確実につなげていくことが必要である 実際に 施行後の状況の中でも 自立相談支援事業につながった庁内関係機関が多い自治体ほど 自立相談支援事業における新規相談件数が多いとの調査結果もある また 介護保険制度では 地域包括支援センターが 介護保険法第 115 条の 45 第 2 項第 1 号に定める総合相談支援業務として 地域における関係者とのネットワークを構築するとともに 高齢者の生活の実態等を把握し 相談を受け 地域における適切な機関や制度の利用につなげる等の支援を行うこととされているところである ( 新設 )

これらを踏まえ 改正法による改正後の法第 8 条の規定により 福祉事務所設置自治体の福祉 就労 教育 税務 住宅その他の関係部局において 生活困窮者を把握したときは 生活困窮者本人に対して自立相談支援事業等の利用の勧奨を行うことが努力義務とされたものである この規定を踏まえ 介護保険担当部局や高齢者保健福祉担当部局には 高齢者向けの施策の利用が経済的に困難な者等 経済的に困窮している者が訪れることもあると考えられるため 生活困窮者が相談に来た場合など業務の遂行に当たって生活困窮者を把握したときは 生活困窮者本人に対して自立相談支援事業等の利用の勧奨を行うよう努めていただきたい 4 地域包括支援センター等との連携生活困窮者自立支援制度の取組を通じて 支える 支えられる という一方的な関係ではなく 相互に支え合う 地域づくりを進めることは 地域包括ケアシステムの構築にも資するものであり 高齢者が地域で安心して生活できることにつながるものである 3 地域包括支援センター等との連携新制度の取組を通じて 地域で支えられていた人 が 支える人 に回るなどといった地域づくりを進めることは 現在は介護保険制度を中心に取り組まれている地域包括ケアシステム構築にも資するものであり 高齢者が地域で安心して生活できることにつながるものである 5 地域ネットワークの整備等に係る連携生活困窮者自立支援制度では 地域づくりも制度の目指す目標の一つとしており 介護保険制度における生活支援の充実も地域づくりの推進等の観点から実施される このことから 下記 1 及び2のとおり 両制度が必要に応じ連携することにより 地域における生活困窮者や高齢者等をとりまく問題 課題等を明確にしつつ 効果的 効率的に事業を行うことが可能となる なお 地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいく中 各地域において支援のネットワークの整備が進んでいる場合もあると考えられ 生活困窮者自立支援制度においても当該ネットワークを活用することが効果的である 4 地域ネットワークの整備等に係る連携新制度では 地域づくりも制度の目指す目標の一つとしており 介護保険制度における生活支援の充実も地域づくりの推進等の観点から実施される このことから 下記 1 及び2のとおり 両制度が必要に応じ連携することにより 地域における生活困窮者や高齢者等をとりまく問題 課題等を明確にしつつ 効果的 効率的に事業を行うことが可能となる なお 地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいく中 各地域において支援のネットワークの整備が進んでいる場合もあると考えられ 新制度においても当該ネットワークを活用することが効果的である 1 支援調整会議や支援会議等と協議体の連携地域の関係機関が参集し地域づくり等を検討する場として 生活困窮者自立支援制度においては支援調整会議等のほか 改正法による改正後の法第 9 条第 1 項の規定における福祉事務所設置自治体が組織できることとした支援会議 ( 平成 30 年 10 月 1 日施行 ) があるが 例えば 小規模な自治体では介護保険制度における協議体等との間で構成員の重複等も考えられるところ なお 会議を連携して実施する場合においても 生活困窮者自立支援制度は 複合的な課題を抱える生活困窮者がいわゆる制度の狭間に陥らないよう できる限り幅広く対応することを目的としているものであることから 自立相談支援機関が会議の中で中核的な役割を果たすことも考えられる 1 支援調整会議等と協議体の連携地域の関係機関が参集し地域づくり等を検討する場として 新制度においては支援調整会議等 介護保険制度においては協議体等が設けられるが 例えば 小規模な自治体では参集者の重複等も考えられるところ なお 会議を連携して実施する場合においても 新制度は 制度の狭間を生まないことを目的としているものであることから 自立相談支援機関が会議の中で中核的な役割を果たすことも考えられる 2 自立相談支援事業の相談支援員等と生活支援コーディネーターの連携生活困窮者自立支援制度においては 生活困窮者の支援に関する様々なネットワークづくりや社会資源の開発を行う自立相談支援事業の相談支援員 主任相談支援員が配置され 介護保険制度においては 生活支援サービスの提供体制の構築に向けた社会資源の開発等を行う生活支援コーディネーターが配置されている 2 自立相談支援事業の相談支援員等と生活支援コーディネーターの連携新制度においては 生活困窮者支援に関する様々なネットワークづくりや社会資源の開発を行う自立相談支援事業の相談支援員 主任相談支援員が配置され 介護保険制度においては 生活支援サービスの提供体制の構築に向けた社会資源の開発等を行う生活支援コーディネーターが配置される 6 生活支援体制整備事業との連携 ( 新設 )

高齢期の自発的な就労ニーズや社会参加意識が高いことを踏まえ 高齢期の生活困窮者に対して 就労の場の開拓 意欲と能力の活用を積極的に進めていくことが求められていることから 生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備等に関する省令 ( 平成 30 年厚生労働省令第 117 号 ) により生活困窮者自立支援法施行規則 ( 平成 27 年厚生労働省令第 16 号 ) を改正し 就労準備支援事業の対象者要件の一つである年齢要件 (65 歳未満 ) を撤廃し 高齢期の生活困窮者の就労支援を強化することとしている また 地域包括ケアシステムの構築に向けて 生活支援 介護予防について 住民が主体的に参加し 自ら担い手となっていくような地域づくりが求められている中で 介護保険制度の生活支援コーディネーターの配置等により 多様な主体による生活支援 介護予防サービスの提供体制の構築支援が進められている これらも踏まえ 自立相談支援事業の相談支援員及び就労準備支援事業の支援員等は 生活支援コーディネーター等と連携し 介護予防 日常生活支援総合事業のサービス拡充の展開等と結びつけていくことを通じて 健康面ややりがいにも配慮した地域での就労やボランティア等も視野に入れた活躍の場の創出に結びつけていくことも求められる

参考 ( 改正後全文 ) 社援地発 0327 第 4 号老振発 0327 第 5 号平成 27 年 3 月 27 日一部改正社援地発 1001 第 3 号老振発 1001 第 3 号平成 30 年 10 月 1 日 都道府県 各指定都市 中核市 生活困窮者自立支援制度主管部 ( 局 ) 長 高齢者保健福祉 介護保険主管部 ( 局 ) 長 殿 厚生労働省社会 援護局地域福祉課長 厚生労働省老健局振興課長 ( 公印省略 ) 生活困窮者自立支援制度と高齢者向けの施策との連携について 生活保護に至る前の段階にある生活困窮者に対する自立支援策を強化するため 平成 27 年 4 月より施行された生活困窮者自立支援法 ( 平成 25 年法律第 105 号 以下 法 という ) について 生活困窮者等の一層の自立の促進を図るため 今般 生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律 ( 平成 30 年法律第 44 号 以下 改正法 という ) が平成 30 年 6 月 8 日に公布され 改正法による改正後の法が 同年 10 月 1 日より順次施行される 生活困窮者自立支援制度は 生活困窮者に対し その就労の状況 心身の状況 地域社会からの孤立の状況など様々な状況 またはそれらが複合的となっている状況に応じて 自立相談支援事業を中核に 住居確保給付金の支給 就労準備支援事業や家計改善支援事業などにより包括的かつ早期的な支援を提供するものである 一方 介護保険制度をはじめとする高齢者が自立した日常生活を営むことができるよう支援するための施策 ( 以下 高齢者向けの施策 という ) に関しては 高齢者が重度な要介護状態になっても できる限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 介護 医療 介護予防 住まい 生活支援が包括的に 1

提供される 地域包括ケアシステム を構築することとしており 市町村を中心とした取組を進めるため 生活支援の体制整備に向け 生活支援コーディネーター ( 地域支え合い推進員 ) の配置や協議体の設置等が行われている 生活困窮者や高齢者等の支援を要する者に対して地域で包括的な支援を行うためには 生活困窮者自立支援のための施策と高齢者向けの施策が連携し 取組を進めることが重要である このため これまでそれぞれの施策の 連携の基本的な考え方 を示した上で 庁内連携体制の構築 や 地域包括支援センター等との連携 等を示すことにより 両施策の連携の推進を図ってきた この両施策の連携を強化する観点から 改正法による改正後の法第 8 条の規定において 福祉事務所設置自治体の福祉 就労 教育 税務 住宅その他の関係部局において 生活困窮者を把握したときは 生活困窮者本人に対して生活困窮者自立支援制度の利用の勧奨を行うことが努力義務とされたところであり 市町村の介護保険担当部局や高齢者保健福祉担当部局についても これらの関係部局に該当する ついては 上記を踏まえ 両施策における連携について下記のとおり通知するので 各自治体の関係主管部局におかれては 改正法による改正後の法の内容も含め 法の趣旨や内容を理解いただき 更なる連携を推進していただくとともに 各都道府県におかれては 管内市町村 ( 指定都市及び中核市を除く ) 及び関係機関等に周知いただくよう よろしくお願いしたい なお 本通知は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 245 条の4 第 1 項の規定による技術的な助言であることを申し添える 記 1 連携の基本的な考え方要介護状態や要支援状態にある高齢者等は介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 ) に基づく保険給付や地域支援事業その他の様々な高齢者向けの施策を利用し 一方 経済的に困窮している者の支援については 生活困窮者自立支援制度を利用することにより 本人の自立に向けた支援を行うことが基本と考えられる 生活困窮者自立支援制度においては 介護保険制度の要介護 要支援に該当しない者について支援が可能となる場合があると同時に アウトリーチを含めた対象者の早期発見に取り組むこととしているため 地域包括支援センター等の関係機関とも連携しながら 支援を要する高齢者を発見し介護保険制度を含む高齢者向けの施策につなぐことが可能になると考えられる なお 生活困窮者自立支援制度は稼働年齢層の利用が中心となるが 生活困窮者のうち介護保険制度等の利用が適当な者について 介護保険制度等の利用に向けた調整など高齢者向けの施策を利用するに当たっての支援を行うこと 2

高齢者が生活困窮者自立支援制度に基づく就労支援 就労準備支援及び家計改善支援等の高齢者向けの施策にはない事業を利用するに当たっての調整等を行うことが考えられる また 高齢者向けの施策の対象となっている高齢者の居宅において 稼働年齢層で就労せず引きこもっているといった事例もみられ こうした世帯において 両施策が機能することで 世帯全体への包括的な支援が可能となる さらに このような個人に対する支援での連携という側面だけでなく 支援を必要とする者が地域で自分らしく暮らしていけるような地域づくりを進めるという側面からも両施策が連携することは極めて重要である 2 庁内連携体制の構築地域包括ケアシステム構築を進めるためには 介護保険担当部局や高齢者保健福祉担当部局だけが関与するのではなく 首長を中心として 企画部門や財政部門なども含め 全庁的に取組を行うことが望ましいところ 特に 生活困窮者の早期発見や包括的な支援を行うという観点では 庁内連携体制の構築が必要不可欠であり 介護保険担当部局や高齢者保健福祉担当部局との連携も重要である 具体的には 双方の担当者がそれぞれの担当する施策の意義や内容を適切に理解するとともに それぞれの専門性に応じて具体的な役割分担を定めるなど 実際に機能する連携体制の構築に向けた取組を行うことが望ましい 連携体制を構築するに際しては 例えば まず 本通知に添付の各種資料や関連ホームページに掲載されている資料を活用して 学習会を両部局で行い 関係者間で知識の共有を図る等の取組が考えられる 3 自立相談支援事業等の利用勧奨生活困窮者自立支援制度においては 平成 27 年 4 月の施行後 着実に支援の効果が現れてきている一方で 適切な支援を受けることができていない生活困窮者が依然として数多く存在するとの指摘がある また 生活困窮者の中には 日々の生活に追われ また 自尊感情の低下等により 自ら自立相談支援事業の相談窓口に相談をすることが困難な者も少なくない このため 支援を必要とする生活困窮者が相談に訪れるのを待つのではなく その者に対し相談支援が届くようにするアウトリーチの観点が重要である また 自ら支援を求めることが難しい者に対して支援を行うためには 自立相談支援事業の主導による把握のみならず 様々な関係機関が生活困窮の端緒となる事象を把握した場合には 自立相談支援事業の相談窓口に確実につなげていくことが必要である 実際に 施行後の状況の中でも 自立相談支援事業につながった庁内関係機関が多い自治体ほど 自立相談支援事業における新規相談件数が多いとの調査結果もある 3

また 介護保険制度では 地域包括支援センターが 介護保険法第 115 条の 45 第 2 項第 1 号に定める総合相談支援業務として 地域における関係者とのネットワークを構築するとともに 高齢者の生活の実態等を把握し 相談を受け 地域における適切な機関や制度の利用につなげる等の支援を行うこととされているところである これらを踏まえ 改正法による改正後の法第 8 条の規定により 福祉事務所設置自治体の福祉 就労 教育 税務 住宅その他の関係部局において 生活困窮者を把握したときは 生活困窮者本人に対して自立相談支援事業等の利用の勧奨を行うことが努力義務とされたものである この規定を踏まえ 介護保険担当部局や高齢者保健福祉担当部局には 高齢者向けの施策の利用が経済的に困難な者等 経済的に困窮している者が訪れることもあると考えられるため 生活困窮者が相談に来た場合など業務の遂行に当たって生活困窮者を把握したときは 生活困窮者本人に対して自立相談支援事業等の利用の勧奨を行うよう努めていただきたい 4 地域包括支援センター等との連携生活困窮者自立支援制度の取組を通じて 支える 支えられる という一方的な関係ではなく 相互に支え合う 地域づくりを進めることは 地域包括ケアシステムの構築にも資するものであり 高齢者が地域で安心して生活できることにつながるものである このようなことを念頭に 庁内に限らず 自立相談支援事業を行う者 ( 以下 自立相談支援機関 という ) と地域包括支援センターなどの関係機関との連携体制の構築も重要である また 相談支援のノウハウを持つ地域包括支援センターを運営する法人が 当該センター機能を活用しながら自立相談支援事業を受託することも考えられる 5 地域ネットワークの整備等に係る連携生活困窮者自立支援制度では 地域づくりも制度の目指す目標の一つとしており 介護保険制度における生活支援の充実も地域づくりの推進等の観点から実施される このことから 下記 1 及び2のとおり 両制度が必要に応じ連携することにより 地域における生活困窮者や高齢者等をとりまく問題 課題等を明確にしつつ 効果的 効率的に事業を行うことが可能となる なお 地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいく中 各地域において支援のネットワークの整備が進んでいる場合もあると考えられ 生活困窮者自立支援制度においても当該ネットワークを活用することが効果的である 1 支援調整会議や支援会議等と協議体の連携 4

地域の関係機関が参集し地域づくり等を検討する場として 生活困窮者自立支援制度においては支援調整会議等のほか 改正法による改正後の法第 9 条第 1 項の規定における福祉事務所設置自治体が組織できることとした支援会議 ( 平成 30 年 10 月 1 日施行 ) があるが 例えば 小規模な自治体では介護保険制度における協議体等との間で構成員の重複等も考えられるところ このため 地域の実情に応じ 各々が別々に会議を設置 開催するのではなく 分科会形式の設置 開催とすることや 共同設置 開催とするといった方法により会議を効率的に開催することが考えられる なお 会議を連携して実施する場合においても 生活困窮者自立支援制度は 複合的な課題を抱える生活困窮者がいわゆる制度の狭間に陥らないよう できる限り幅広く対応することを目的としているものであることから 自立相談支援機関が会議の中で中核的な役割を果たすことも考えられる 2 自立相談支援事業の相談支援員等と生活支援コーディネーターの連携生活困窮者自立支援制度においては 生活困窮者の支援に関する様々なネットワークづくりや社会資源の開発を行う自立相談支援事業の相談支援員 主任相談支援員が配置され 介護保険制度においては 生活支援サービスの提供体制の構築に向けた社会資源の開発等を行う生活支援コーディネーターが配置されている 地域の実情等を踏まえ 自立相談支援員と生活支援コーディネーターが情報交換の場を持つなど これらの者が連携して支援に取り組むことが求められる さらに 必要に応じて両者が兼務することも可能とすることで 総合的な事業展開が可能となる なお 両者が兼務する場合においては 補助金等の適正な執行という観点から 例えば 各業務に従事する時間数等で按分するなどの必要があることに留意すること 6 生活支援体制整備事業との連携高齢期の自発的な就労ニーズや社会参加意識が高いことを踏まえ 高齢期の生活困窮者に対して 就労の場の開拓 意欲と能力の活用を積極的に進めていくことが求められていることから 生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備等に関する省令 ( 平成 30 年厚生労働省令第 117 号 ) により生活困窮者自立支援法施行規則 ( 平成 27 年厚生労働省令第 16 号 ) を改正し 就労準備支援事業の対象者要件の一つである年齢要件 (65 歳未満 ) を撤廃し 高齢期の生活困窮者の就労支援を強化することとしている また 地域包括ケアシステムの構築に向けて 生活支援 介護予防につい 5

て 住民が主体的に参加し 自ら担い手となっていくような地域づくりが求められている中で 介護保険制度の生活支援コーディネーターの配置等により 多様な主体による生活支援 介護予防サービスの提供体制の構築支援が進められている これらも踏まえ 自立相談支援事業の相談支援員及び就労準備支援事業の支援員等は 生活支援コーディネーター等と連携し 介護予防 日常生活支援総合事業のサービス拡充の展開等と結びつけていくことを通じて 健康面ややりがいにも配慮した地域での就労やボランティア等も視野に入れた活躍の場の創出に結びつけていくことも求められる 6