ロシア情勢(2018年4月 モスクワ事務所)

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更新日 :2018/5/23 JOGMEC モスクワ事務所黒須利彦 / 井戸智子公開可 ロシア情勢 (2018 年 4 月モスクワ事務所 ) 1. 政治 経済情勢 (1) 国内政治 4 月 11 日 メドヴェージェフ首相がプーチン大統領に 2017 年度の政府の活動報告を行った 首相によれば 対露制裁や油価の下落で落ち込んだ経済も回復してきており マクロ経済指標も適切なレベルにあり 大統領の設定した目標値に近付いているとのこと GDPも拡大に転じ インフレ率や国の債務も低水準であることより 着実な経済発展を可能にさせると述べた また 社会保障面の事項は全面的に履行されており 2012 年 5 月 7 日付大統領令で定められた課題については 賃金等の重要事項の課題を達成できたと報告 これに対し プーチン大統領は 全ての課題が100% 達成できているわけではないとし 政府閣僚らと分析 議論するよう求めた メドヴェージェフ氏は 設備投資等の解決が必要な課題について早急な対策を約束した (Kremlin.ru, 2018/04/11) 経済 財政 財務省の発表によると 2018 年 1~3 月の連邦財政収支は 3,443 億 5,020 万ルーブルの黒字 ( 対 GDP 比 1.5%) となった 歳入は 4 兆 750 億ルーブル ( うち 石油ガス関連は 1 兆 8,600 億ルーブル 39.2%) 歳出は 3 兆 7,310 億ルーブル (Tass, 2018/04/12) (2) 対外関係 1 米国 ( 対ロ制裁関連 ) 4 月 6 日 米国財務省は クリミア併合やシリア アサド政権への武器売却 サイバー攻撃など ロシ アが世界で悪意のある活動を行っており 新興財閥 ( オリガルヒ ) や政府高官がその恩恵を得ている 1

とし ロシア政府関係者 17 名とオリガルヒ 7 名及びその関係会社 12 社 軍事関連企業 2 社を新たに制裁対象として特別指定国民 (SDN) リストに追加した 対象者 団体の米国内資産は凍結され 米国人及び米国企業との取引が禁止される 発効までの猶予期間として 米国財務省は 米国人に対して 5 月 7 日までに En+ ルサール Gaz グループの株式処分 6 月 5 日までに制裁対象企業との取引停止 解消を課した (www.treasury.gov, 2018/04/06) 制裁対象者 団体 <オリガルヒ及びその関連会社 > デリパスカ氏及び関連企業 :En+ ルサール EuroSibEnergo GAZ グループ Russian Machines Agroholding Kuban Basic Element B-Finance Ltd. ローテンベルグ氏及び関連企業 :Gazprom Brenie NPV Engineering ベクセルベルグ氏及びレノバグループ ボグダノフ氏 ( 同氏が CEO を務める Surgutneftegaz は既に制裁対象 ) シャマロフ氏 ( シブール取締役 ) 及び Ladoga Management スコチ氏 ( ロシア下院議員 親族が USM ホールディングの株式を保有 ) ケリモフ氏 ( ロシア上院議員 親族がポリュスの株式を保有 ) < 政府関係者 > アキモフ Gazprombank 取締役会会長 デューミン トゥーラ州知事 フラトコフ ロシア戦略研究所所長 ( 元首相 ) フルセンコ Gazprom Neft 取締役会メンバー サッカークラブ ゼニート 会長 ゴボルン大統領府局長 (CIS 諸国 アブハジア共和国 南オセアチア共和国社会経済協力担当 ) コロコリツェフ内務相 コサチョフ上院国際関係委員会議長 コスチン VTB 銀行頭取 ミレル Gazprom 会長 パトルシェフ国家安全保障会議書記 レズニク下院議員 シュコロフ大統領補佐官 2

トルシン中銀副総裁 ウスチノフ南部連邦管区大統領全権代表 バリウリン内務省過激派対策総局長 ジャロフ通信 情報技術 マスコミ監督庁長官 ゾロトフ国家親衛隊長 < 軍需国営企業 > ROSOBORONEKSPORT Russian Financial Corporation Bank(ROSOBORONEKSPORT の子会社 ) 4 月 13 日 米国の追加制裁に対する報復制裁法案として 米国及びその他の外国の非友好的行為への対抗措置について がロシア連邦議会下院に提出された 米国及び同国の制裁に同調する国が生産する農産物 医薬品 ( 国内生産がない薬品は含まれない ) たばこ アルコール及びソフトウェア等の輸入を制限し 原子力 航空機 ロケットエンジン製造分野での協力及び米国企業によるロシア民営化への関与を禁止する内容 また 米国および他国企業によるコンサルティング及び法的サービスを含む特定種類のサービスの提供禁止も含まれる 大統領の決定により連邦政府に発動権限を与える枠組み法案となる 18 日 マトビエンコ上院議長は 対抗法案の採択時期について 急ぐよりも中身が重要である と述べ 慎重な審議が必要との考えを示した 法案は 5 月 15 日に連邦議会で第一読会が行われる (Gazeta.ru,RBC daily,tass 他 2018/04/13,18) 4 月 23 日 米国財務省はアルミニウム大手のルサールが提出した制裁リストからの除外申請の検討を行っていることを明らかにした ムニューシン財務長官は 声明において ルサール社は デリパスカ氏が経営に関与していることにより 制裁の影響を強く受けている しかし 米国政府の行動は ルサールや関連会社の労働者を狙ったものではない と述べ デリパスカ氏が経営権を放棄すれば制裁リストから解除する可能性を表明した また 同省は米国人に対するルサールとの取引停止期限を当初の予定の 6 月 5 日から 10 月 23 日まで延期すると発表した (Vedomosti,Kommersant, 2018/04/23-24) 4 月 27 日 En+ 社 ( ルサール株を 48.13% 保有 ) は デリパスカ氏が同社の持ち株比率を 66.1% から 50% 未満にすることや取締役を辞任することに合意したとして OFAC( 米財務省外国資産管理室 ) に株式譲渡及び取引停止期限をそれぞれ 5 月 7 日 6 月 5 日から 10 月末に延期することを要請し 3

た (Vedomosti,Interfax 他 2018/04/27) 2 日本 世耕経済産業大臣は 4 月 28 日 モスクワを訪問し シュヴァロフ第一副首相及びオレシュキン経済発展大臣との会談やノヴァクエネルギー大臣と第 6 回エネルギー イニシアティブ協議会を開催するとともに 翌日 日本企業が建設に携わったヤマル LNG プラントを視察し 意見交換を行った (http://www.meti.go.jp, 2018/05/07) 2. 石油ガス産業情勢 (1) 原油 石油製品輸出税 2018 年 4 月 原油輸出税は USD 15.3/ バレルに引き下げ 東シベリア及びカスピ海北部の油ガス田 等に対しては 引き続きゼロ課税となった 4 月の石油製品輸出税は USD 33.4/ トン ガソリンについては USD 61.2/ トンに設定された 輸出税 < 参考 : 原油及び石油製品輸出税の推移 > 2014 年平均 2015 年平均 2016 年平均 2017 年平均 2018 年 3 月 2018 年 4 月 原油 (USD/t) 366.1 120.3 75.6 86.7 119.5 111.4 原油 (USD/BBL) 50.2 16.5 10.4 11.9 16.4 15.3 減税特典原油 (USD/t) 174.9 0 0 0 0 0 減税特典原油 (USD/ 24.0 0 0 0 0 0 BBL) 石油製品 (USD/t) 242.0 57.7 30.2 26.0 35.8 33.4 内 ガソリン (USD/t) 330.0 92.7 53.6 47.7 65.7 61.2 (2) 原油生産 輸出量 ( 出所 : ロシア経済発展省 ) 4 月 原油 ガス コンデンセート生産量は 4,487.8 万トン ( 約 3 億 2,945 万バレル 平均日量 1,096.5 万バレル ) で 前年同月比 0.3% 減 1~4 月は 1 億 7,943.9 万トン ( 約 13 億 1,728 万バレル 平均日 量は 1,096.1 万バレル ) で 前年同期比 1.0% 減 (Interfax,2018/05/03) 4 月 原油輸出量は 2,118.6 万トン ( 約 1 億 5,553 万バレル ) 1~4 月は 8,291.1 万トン ( 約 6 億 866 万バレル ) ( エネルギー省 HP) 4

(3) 天然ガス生産 輸出量 4 月 天然ガス生産量は 618.6 億m3 ( 約 2.2TCF) で 前年同月比 14.0% 増 1~4 月は 2,525.7 億m3 ( 約 8.9TCF) (Interfax, 2018/05/03) (4) 協調減産 4 月 20 日 減産合意遵守状況に関するモニタリング委員会の席上でノヴァク エネルギー相は 油価市場の好転を受け 減産合意に関与している関係各国は 6 月にウィーンで開催予定の会合において 減産割当量の段階的縮小に関し協議を行う可能性がある と語った OPEC 加盟国と非加盟国との間の減産協定は 2017 年より発効し 現時点では 2018 年末まで延長されることが決定している 各産油国は 減産割当量に従い 減産調整を実施しているが 減産割当量が最も大きいのはロシアとサウジアラビアで 2016 年 10 月の生産量を基準として それぞれ 日量 30 万バレルと日量 46 万 8,000 バレルの減産を実施することが義務付けられている 減産合意協定に署名した 24 か国合計で日量 180 万バレルの減産を実施し 合計の日産量を 3,250 万バレルの水準で安定させることになっている モニタリング委員会において サウジラビアのファリハ エネルギー相は OPEC 及び非加盟国の協調減産合意は顕著な成果を生んでいる OECD 諸国の石油在庫量はこの 15 か月間 一貫して減少し続けており 3 億バレル減の 28 億 3,000 万バレルとなっている との発言を行う一方で 3 月の協調減産の規模は計画を 49% も上回ったが OPEC 及び非加盟諸国はより厳格に自らに課せられた義務を遂行する必要がある 何故なら 石油生産水準の不安定さが市場に困難をもたらす可能性があるからだ と語った 減産合意協定の発効以降 サウジアラビアによる減産義務遂行率は 113% に達し ロシアも昨年の6 月より義務を 100% 遂行している ノヴァク氏は OPEC 及び非加盟国の協業は 2019 年も続くことになるだろう しかし その形態に関しては議論の余地が残っている 協業継続は確実だが それが協定の形をとるのかその他の形態のものになるのかについては 6 月の会議で協議されることになるだろう モニタリングの形式 年 2 回の会合の形式 或いは 今までとは異なる減産割当の数字を採用した新しい協定の締結という形をとるかもしれない 会議に参加するすべての国々と話し合う必要がある と語った (Vedomosti, 2018/04/20) (5) その他 ロシア連邦エネルギー省燃料エネルギーコンプレクス中央監督局の発表によれば 2018 年 1~3 月 5

期におけるロシアの石油企業による探査井の掘削総延長は前年同期比 0.7% 増の 215,400mであった 生産井掘削は同 8.4% 増の 625.1 万 m Rosneft: 探鉱井掘削 56,900m( 同 9.6% 増 ) 生産井掘削 269.6 万 m( 同 25.3% 増 ) Surgutneftegaz: 探鉱井掘削 54,500m( 同 6.4% 減 ) 生産井掘削 109.2 万 m( 同 3.4% 増 ) Lukoil: 探鉱井掘削 51,000m( 同 9.9% 増 ) 生産井掘削 81.08 万 m( 同 14.6% 減 ) Bashneft: 探鉱井掘削 9,600m( 同 80% 増 ) 生産井掘削 10.79 万 m( 同 30% 増 ) Gazprom Neft: 探鉱井掘削 7,500m( 同 8.5% 減 ) 生産井掘削 43.24 万 m( 同 8.9% 減 ) Deloitte の調査レポート 2018 年石油サービス市場概要 によると ロシアの石油サービス会社の主要な問題の一つは利用している技術の遅れであり 中期的見通しにおいて ロシアの石油サービス会社に北極圏や永久凍土の条件下における作業基準を満たすような技術は期待できないとのこと ロシアの石油サービス市場には 露 Eurasia Drilling(EDC) の他 外国企業では Schlumberger Weatherford Eni グループの Saipem Halliburton Baker Hughes 及び中国の ZPEC や COSL が参入している しかし 制裁によりこれらの外国企業は掘削作業や坑井のインフラ整備を陸地でのみ行っており 過去 4 年間でロシア企業の掘削受注は 40% 増の 2,720 万 mとなった ロシアには北極圏を含む大陸棚開発プロジェクトが複数あるが 欧米企業の参画なしに実施するとすれば 掘削技術開発に多額の投資が必要となることに加え 開発自体に少なくとも 5~7 年かかると専門家はみている 油価が不安定であることより石油会社は技術開発への投資を躊躇しており 欧米企業の手を借りる方が合理的であるとの見解を示す 一方で 制裁導入後 外国の石油サービス会社の多くがロシア市場から撤退したため 現在 欧米企業の協力を得ることはほぼ不可能であり 大陸棚開発は引き続き困難との見通し (Vedomosti, 2018/04/25) 3. ロシア石油ガス会社の主な動き (1)Rosneft BP は Rosneft の子会社 Kharampurneftegaz の株式 49% の取得を完了した (Rosneft の子会社 RN ガスが 51% BP ロシア支社が 49% を保有 ) 2017 年 12 月 Rosneft と BP は共同でロシアのガス開発を行うことに合意しており 本年 2 月にロシア連邦反独占局は BP の参入を認可していた Kharampurneftegaz がヤマロ ネネツ自治管区で保有する Kharampur 及び Festivalny の 2 鉱区を開発し まず 110 億m3の生産を計画している ( 両鉱区のガス埋蔵量は 8,800 億m3超 ) 生産したガス販 6

売は Rosneft の管轄となっている (Tass, 2018/04/24) (2)Gazprom 4 月 4 日 Gazprom のミレル会長は 伊 SnamのアルヴェラCEOとモスクワで実務者会合を行った 両者は欧州域内のガス生産が減少傾向にある中 欧州諸国は新たに信頼性の高いガス輸入ルートを確保する必要性があることを確認した その上で 特にTurk Stream 計画に焦点を当て 協力の方向性について協議した アルヴェラ氏は Snamが地中海を横断する新規のガス輸送路の建設を支援する意思を伝えた (Gazprom press release, 2018/04/04) 4 月 25 日付 Vedomosti 紙によれば Gazprom は サンクトペテルブルグ近郊のウスチ ルガに巨大なガス精製工場及びガス化学製品製造工場の建設を検討しているとのこと 年間最大で 450 億m3の精製が可能であり プロジェクトの総額は約 200 億ドルと評価される 年間 150 万トンのポリエチレンが生産され 欧州に出荷される可能性がある このプロジェクトにおいて Gazprom のパートナーになると目されている Rusgazdobycha とは 2017 年 5 月にガス精製並びにガス化学製品生産部門における協業に関するメモランダムを締結している 4 月 25 日付 Kommersant 紙は Gazprom の幹部が Nord Stream 3 の建設の可能性について初めて言及したと報じた テレビ局 ロシア 24 のインタビューに対し メドヴェージェフ副社長が Gazprom には欧州へのガス供給のために追加のガス P/L 例えば Nord Stream の 3 列目を建設する準備がある と語った 同氏は 24 日 ヤマルの新鉱床を資源基盤として北ルートである ボヴァネンコヴォ~ ウフタ ウフタ~ グリャゾヴェツ グリャゾヴェツ ~ヴィボルグ Nord stream の各 P/L 経由で欧州にガス供給を行った方が 資源が枯渇しつつあるナディム プル タズ地区の古い鉱床を資源基盤等するウクライナ経由の中央ルート経由の供給よりも Gazprom が得る利益は大きくなる と説明した 輸送距離の点では ヤマルを起点としてドイツ北部に向かうルートの方が ヤマルを起点としてドイツ南部に至るルートよりも短い ( 前者の 3,200 kmに対し 後者は 4,700 km ) しかし 供給先が中央ヨーロッパの場合 ( 墺のバウムガルデンまでの輸送 ) 両ルートの際は 前者が 4,000kmに対し 後者は 4,400 kmと大幅に小さくなる 更に ハンガリー スロヴァキア及び南欧諸国の場合は 後者のウクライナ ルートの方がより魅力的なものとなる ( 両ルートの諸条件が同じ場合 ) が Gazprom は追加分のガスをウクライナ経由で輸送することを視野に入れていない模様 2017 年 Gazprom のガス販売量は増加し 外国におけるガス価格も上昇したが 同社の純利益は前 7

年比 25% 減の 7,140 億ルーブルであった ルーブル相場の上昇 投資プログラムの拡大 ( 前年比 10.5% 増の 1 兆 5,000 億ルーブル ) 及び債務の増加により業績は想定通りの悪化となった 投資プログラムの資金調達及び債務の借換えのため 同社の純債務は 前年比 24% 増の 2 兆 4,000 億ルーブルとなったが EBITDA の 1.63 倍にとどまっている また 税負担も債務増加の間接的な要因となった 昨年 同社の主要税金 ( 鉱物資源抽出税 輸出関税 物品税及び資産税 ) は 主に鉱物資源抽出税の増加により 38.4% 増の1 兆 2,460 億ルーブルとなった他 ストックホルム仲裁裁判所の判決に基づく Naftgaz への支払のために 26 億ドルを引当金に計上したことも利益指標に影響を及ぼした (Kommersant, 2018/04/26) (3)NOVATEK 4 月 25 日 NOVATEK は 2018 年第 1 四半期の決算 (IFRS 基準 ) を発表 概要は以下のとおり 売上 : 前年同期比 16% 増の 1,794 億ルーブル EBITDA: 前年同期比 4.8% 増の 564 億ルーブル 純利益 : 前年同期比 39% 減の 431 億ルーブル 為替差損等によるもの ガス生産 : 前年同期比 2.2% 増の 165 億m3 販売 :LNG を含め 前年同期比 8% 増の 203 億m3 (NOVATEK press release, 2018/04/25) 4. 東シベリア 極東 サハリン情勢 (1) サハリン Gazprom Neft は 2017 年に発見した Sakhalin-3 Ayash 鉱区の Neptune 油田 ( 埋蔵量 7,000~8,000 万トン ) のうち 有望とされる Bautinskaya 構造を対象とする評価井の掘削を今年 8 月 ~9 月に行う 油田全体の推定埋蔵量は石油換算 2.55 億トン 生産開始は 2025~26 年頃で ピーク生産量は日量 10 万 ~12 万 500 バレルとの発表 (IOD, 2018/04/13) 本年 3 月の国家埋蔵量委員会において Gazprom が保有する Yuzhno-Kirinskoye ガス田の C1+C2 のガス埋蔵量が 8,146 億 6,000 万m3 ガスコンデンセート埋蔵量が 1 億 9,978 万トンで承認されたことが Markelov 副社長への社内報インタビューによって明らかになった (2018 年初時点の可採埋蔵量は ガス埋蔵量が 7,112 億m3 ガスコンデンセート埋蔵量が 1 億 1,150 万トン ) 同副社長によれば 8

Yuzhno-Kirinskoye ガス田では 37 坑の生産井により 210 億m3のガスを生産する計画である 生産 井の掘削開始は 2018 年を予定しており 自社の半潜水型リグ Polar Star 号と Northern Lights 号を 使用する 生産開始は 2023 年の予定 (Rambler News Service, 2018/04/26) 5. 新規 LNG P/L 事業 (1)Nord Stream 2 4 月 5 日 フィンランド政府は バルト海経由でロシアとドイツを結ぶガスP/L Nord Stream 2 建設計画を認可した 全長 1,220kmのP/Lのうち 約 374kmがフィンランドの排他的経済水域を通過する (Ministry of Economic Affairs and Employment of Finland,Sputnik, 2018/04/05,15) 4 月 10 日 メルケル独首相はポロシェンコ 宇大統領との共同記者会見で Nord Stream 2の実現は ガス通過国としてのウクライナ将来の役割が明確でなければ不可能 単に経済的な観点だけなく 政治的な考慮も払うべき と述べた これは 今までの商業プロジェクトには介入しないという方針から転換したもの 昨年のウクライナ経由でのロシア産ガス輸送量は935 億m3を記録し 通過料収入は 30 億ドルでウクライナのGDPの3% に当たる (RIA Novosti,IOD, 2018/04/10) 4 月 10 日 Gazprom のミレル会長は ウクライナ経由で欧州に送るガスの量は年間 100 億 ~150 億m3になる可能性があると述べた 同氏は声明において 我々はウクライナ経由のガス通過を放棄するという問題を一度も提起したことはない しかし ロシアの資源基盤は北方に移っており 中央ガス輸送回廊の資源量は かつてと同じではなくなっている 年間 100 億 ~150 億m3といった一定量の輸送は今後もあり得るが ウクライナ側は 新しい輸送契約締結に関して経済的妥当性を説明する必要がある と述べた (Tass, 2018/04/10) 4 月 11 日 エネルギー省は ノヴァク エネルギー相と欧州委員会のシェフチョビッチ副委員長が 欧州市場向けガス供給に関し 4 月 10 日に電話会談を行ったと発表した ロシア側は 経済性があれば ウクライナ経由で欧州市場にガス供給を行うことを言明したとのこと ( ロシア新聞, 2018/04/11) (2)Turk Stream ガス P/L 4 月 30 日付プレスリリースで Gazprom はTurk Stream ガスP/L 第一期の海底部分の工事完了を明らかにした 同時並行でロシア トルコの黒海沿岸における作業も進めており 現在 トルコ沿岸のクユキョイで受け入れ基地の建設を行っている この作業が終わると第一期工事が完全に完了する 9

Gazprom によると 建設のテンポは速く 第一期 二期の 2 本の P/L 総延長の 62% に及ぶ 1,161 kmの 海底部分が建設済であるとのこと (3) Arctic LNG 2 4 月 29 日 オレシュキン 経済発展貿易相は Yamal LNG プラントの視察の際 共に訪れていた世耕経済産業相に NOVATEK と日本企業が Arctiv LNG 2 プロジェクトにおいて協力合意に至るよう支援するつもりであると語った 最初のプロジェクト発足時の何もなかった頃に失敗を恐れずにプロジェクトに参画した企業は 現在の発展に非常に満足している プロジェクトを計画通り 或いは計画より早く進めるためのモデルが既にあることより 第 2 プロジェクトとなる Arctic LNG 2 のリスクは少ない Yamal LNG の知見を活かすことで より効率的に進められる と述べた (Interfax, 2018/04/29) 10