福寄式チャート戦略 ~FX で 勝つ ための思考と実践 ~ 文責 : 福寄儀寛
自己紹介 福寄儀寛 ( ふくよりのりひろ ) 本名 1977 年 11 月 8 日生まれ 39 歳 22 歳の時より海外ブローカーを用いて FX 取引を開始 以後 17 年間 FX トレーダーとして投資技術を研鑚 取引の主軸に用いるのは短期 長期それぞれの場面に最適化して使い分けるテクニカルチャートだが 最も大切な技術は リスク管理とポジションサイジング であり チャートはあくまでそのためのツールとして用いる 現在は IT 企業を複数社経営する傍ら 現役 FX トレーダーとして個人投資家へ正しい投資技術を啓蒙するための活動にも従事 メイン取引通貨は EUR/USD USD/JPY EUR/JPY レンジ相場で回転させる際にはボリンジャーバンドと各種オシレーターを用いる一方で トレンド判断に際しては 5MA 20MA とフィボナッチ程度のシンプルなインジケーターを用いて相場をフラットに把握することに注力する 2
前回の簡単な復習 ~ 時間軸を複数比較しながら 場面選定 を行う ~ トレンド状態 / レンジ状態を明確な指標で可視化する 現在もっともトレンド 方向感がしっかり出ている通貨ペアでトレンドフォローを行う ( 推奨 ) レンジ状態が明確な通貨ペアでオシレーターを用いて逆張りの短期回転売買を行う ( 機会最大化 ) こうした 自分に適した 場面選定 とそれに沿った MT4 の活用方法を紹介しました 3
今回のテーマは? 精度を上げる & スピード感ある選定 です 私は FX において重要な要素の一つに思考速度があると考えてます これは端的に スピード です どんなに良い取引機会も一瞬遅れると次に同じ水準に戻ってきたときにはフォローの波ではなく 逆張りになる戻りの波だったりします 的確な投資は的確な タイミング が大切です そのためには 毎回熟考の末 エントリーするのは難しい しかし 精度は必要です では どのように両立するのか? そのための補足チャートを用います 4
補足チャートとは? これは 自分の行っている投資を精緻に読み解くチャートではなく基本戦略を実践するチャート ( 私の場合 MA20 と MA5 を用いたシンプルチャートです ) の判断をより高速に 且つ 勝率を上げる ために資するチャートのことです 上図のチャートがまさしくその補足チャートの一つなのですが これは損小利大を目指すうえで確実に投資制度を一段上げてくれます 5
その前に 今回は FX で 勝つ ための思考様式に少し触れます そもそも 9 割の人が負けてしまうのはなぜか? 相場で上か下かを読む事以上に 人が自然と負けに落ちてしまう理由を知り その逆を常に実践するのが重要 5 分足 : 下方向値幅 30Pips 週足 : 上方向値幅 1,200Pips 上の例は極端ですが 時間軸で値幅は大きく異なり 方向感も変わります そして どんな場面においても (1) 時間軸が大きくなるほど値幅は増える 同じ資金 ( 口座 ) の場合はポジションを落とさないと破綻する (2) 一つの時間軸で安定推移するのは基本的に同じ相場材料 時間軸で方向感を大きく変えるのは新しい市況材料 ( 予測不可 ) 6
負けてしまう人の典型パターンとは? これはシンプルです 損切できない人とか良く言いますがそれがなぜダメなのか? それは 時間軸に合わせたポジションサイズができていないから 5 分足 : 下方向値幅 30Pips 週足 : 上方向値幅 1,200Pips 勝っていようが負けていようが 関係ありません 時間軸でリスクと値幅が変わることを理解し 適切なポジション変更を行わなければ相場は破綻します 勝っている時はひっぱっても良いのですが それはリターンを狙うため & 勝っている = 破綻はとりあえずしない から良いのです が 頭でちゃんとそれを自覚して実践しないと 大勝の後すべて飛ばす という典型パターンに陥ります 7
例えばこんなパターン 下の例のような方は結構多いのではないかと思います 15 連勝するのは神経を結構使うと思います しかしその後 1 回の負けで口座は破綻 しかし これは運ではありません 5 分足 : 100 枚で 10Pips を 15 回連勝 その後反対の波に捕まる +150Pips 週足 : 戻りを期待してポジションサイズはそのままで 400Pips ひきずられる -400Pips ナンピンした場合は更に損失が大きく 5 分足から週足まで ( 様々な理由があるとはいえ ) 引っ張ってしまうのであれば ポジションサイズを落とすべき 値幅 30Pips 1200Pips が同サイズのチャートを直近比較して見えていたのならば単純に 40 倍のリスクが想定できます いきなり 40 分の 1 にするのではなく 持つ時間が伸びたり 損失が増えたり 大きなイベントを跨ぐたびに少しずつポジションを減らす のも手です ( どうしてもその方向のポジションを持ちたいのであれば ) 8
私の場合は 方向感やポジションにあまり執着しません 個人投資家の強みは 好きな動きをできること です 5 分足で同材料で想定していた波が外れてしまったら一旦逃げて 勝ちやすい場面でやるのが楽です 時間軸や異種材料を跨いだポジション調整は結構難しいです ( 今でこそ私は実践していますし 皆さんにも身に着けて頂きたいですが ) 通貨ペアの特性把握と経験値が重要になります 指標特性理解も そのため 最初は主戦場時間軸を決める ( 私の場合 5 分 or4 時間 ) そして補足チャートで他の時間軸をカバーしつつ 伸ばせるポジションだけより長めの時間軸へスケールする というのがおすすめです 9
この話をした理由は 今回のチャートはとても効果的です 割と簡単に トレードの精度が上がります しかし資金を増やしていくのはより根本の ポジションコントロールだと思う訳です 今回のチャートの説明だけを行うのであれば この数ページ分の思考方法の紹介は必要ないと思いました しかし 基本の投資方法を学び 精度をあげていったとしても 実はこの数ページで話した内容 ポジションコントロールを理解しなくては口座は破綻しがちです 今回のチャートは 節目 をいくつか可視化してくれます 節目をアゲインストに超えた時はサッと逃げる または ポジションを落とす 訓練をしてみてもらえたらと思います 10
改めて Fukuyori_apivo_po チャートの紹介 使っているインジケーターはピボットとマルチタイムスケールのパーフェクトオーダーです 複数の時間軸の方向感と節目を可視化します 使い方は後述しますが 利点は端的に スピード感 をもって 相場の攻めどころ & 逃げどころが可視化される事です 節目が重複する場面を抵抗ゾーンとして意識してみる事で 抵抗が少ない場面の動きをリターン狙いで伸ばす 節目がある場面はストップの参考水準とする & アゲインストに抜けたら必ず逃げる という意識付けを瞬時に行うためのツール と意識してください 11
ピボット とは ピボットはテクニカルの一種で 一定の期間 ( 主に一日基準 ) で前日の価格変動による売り & 買い圧力のバランスが翌日の価格変動に影響し レジスタンス & サポートの水準を示すというものです もう少し噛み砕くと 前日の高値と安値と終値を足し合わせて平均を出した水準に一定の係数をかけ合わせていくことで それぞれレジスタンスとサポートを 3 種類ずつ 引いていくものです 個別に細かいテクニカルの計数や数式の説明はここでは割愛しますが 今回のインジケーターにおいては 日足 週足 月足のピボットがそれぞれ 6 本ずつ最大で 18 本表示されるようになっています この水準を下記の価値観で定点観測していきます ピボット水準自体が複数被ってくる水準を節目の一つとしてみる 高値 / 安値や揉み合い時のレンジ端水準 トレンドラインの接点などの他の数値 or 水準と重なる部分を特に意識する 自分のメインチャート (MA20&MA5) で意識する水準と重なっている場合は特に意識する 12
パーフェクトオーダーとは パーフェクトオーダーとは 短期 中期 長期の MA が同じ方向に並んでいる時にその時間軸で方向感が出ている と判断する考え方です 今回は各時間軸で 30/75/100/120MA を採用してます MA の期間は好みで修正を入れても良いと思います 個人的には MA5 や MA20 に変えようと思ったこともあるのですが この設定値で長い期間使ってきて割と問題無く機能していたことと できるだけ複数の指標や時間軸も見ておきたい事から この設定値をデフォルト値としています 上から 1 分足 5 分足 15 分足 30 分足 1 時間足 4 時間足 日足 の合計 7 段で それぞれの時間軸で MA が上方向に揃った場合は赤ゲージが 下方向に揃った場合は水色ゲージが表示されます 13
使用例 :8 月 4 日 ( 金 ) のクローズ時点のチャートと戦略 4 日は雇用統計で USD/JPY が 70 銭 ~80 銭ほど上昇して高値水準でクローズ この時の自分の判断軸としては 大材料直後なので MA の並びやテクニカルを見る比重は小さめ 高値安値水準でいうと USD/JPY はこの 110 円 70 銭が抵抗値で CAP されていて頭が重そうに見える ただ MA ルール的にはまだ上方向の並びなので 材料による瞬発的な動きで超えた MA を維持する / 割ってくる が見えてからエントリーしようという価値判断 ファンダ的には下方向材料が多いのも少し 見る 判断をする根拠になりました 雇用統計直後でなければ USD/JPY 買いか EUR/USD 売り目線 14
その時の USD/JPY の補足チャート 111.15~20 で厚めの節目があり CAP そこから割とガクッと落としてきている状況 これを見て改めて下目線を強める 111.15&20 110.60 110.10&20 109.64 これを見て改めて MA20,MA5 のチャートを見ると直近下段に位置する節目 110.60 の水準は 5 分足の MA5 が MA20 をデッドクロスする水準に近しく見える ということで 揉み合い ~ 指標後なのでこの 110.60 水準と短期デッドクロスを先ず見届けるまで Stay という判断 心情的には USD を売りたい ので納得できる材料を探しているファンダメンタル観も有り 15
使用例 :8 月 7 日 ( 月 ) のオープン時点 7 日は想定よりやや高い位置で揉み合う形で OPEN 5 分足 MA のデッドクロスは 60 より高い 78 近辺 様子見 この後 4 時間足を軸に 110 円の 60 を割れるタイミングを探る 同時に 高値の 111 円 15~20 を超えてくれば上方向も ( 長く下げてきた後なので ) 検討する準備はしていました ただ 大勢として下向きであったこと 上トライは無さそうであったこと 4 時間足で現レート <MA5 を大き目の陰線で抜けて来てキー水準を下回ってきたことでショートエントリー この玉は 4 時間軸目線で長めに持つ前提で保有しています ( 少しサイズは小さめ ) 16
その時の補足チャート ( リアルタイムに更新するので ) 節目水準は随時変動するのですが 4H エントリーポイントは下図の赤 の部分 110.53&43 利食い TGT1 この時 下に節目が 2 本走っていたので 一旦反発もあるかなと想定 それを踏まえて長めの足 & 薄めのサイズで入ってます 取りに行くのは節目の抜けたオレンジ の値幅 できればその下の節目で利食って 反発したら売りなおして としたいイメージ 上は節目の 80 で売り増し 111 円の 20 でカット or 削減のイメージ マルチタイムゲージが大枠水色だったことが売り目線の正当性を支えてくれました 17
結果的に 8 月 11 日時点の補足チャートが下図です ポジション調整しながらまだショートホールドしてます 私は短期売買は主に MA20 と MA5 だけで ( 補足も使いますが 主軸はあちら ) で回すので 今回は雇用統計を挟んだ 少し長めの足のトレードを紹介しました ファンダメンタル要素や指標時の CAP& 節目を記録 / 利用して利食い & 撤退ラインを設定するのは長めの取引ではとても重要です 今回の勝因は複数要素ありました 8 月は株や USD が下がりやすいアノマリーがあったこと IMM の偏りなど そして ( つづく 18
一番ファインプレイだったポイント & チャート利点は下図時点 2 ページ前の図とほぼ同時点ですが 今回のトレードで最も大きい勝因は水色 部分で売り増しできたことです これは MA5&20 をみながら方向感を決めていたのも要因ではあるのですが 最も大きな基準としては High CAP として 111 円 20 をしっかりイメージできたこと 80 水準の節目が揉み合い高値 ( 結構固いレジスタンス ) と意識できたこと 下の 40~50 近辺の 2 本の節目が事前に見えていた事でサイズを抑えられていたこと ( 反発したら売り増す Av. コストを高められると意識できたこと ) など このチャートからの情報がポジションサイジングにとても貢献しました 複数の節目 を随時見ていくことはとても重要です ( 今の節目 だけでなく 時点の節目 ) 19
最後に 序盤で投資の心構えについて触れましたがこのチャートと 節目 を複数時間軸の方向感と合わせて見れるようになることは ポジションサイジングにとても有益です ただ 一点覚えておいていただきたい事 それは 節目をアゲインストに跨いだら必ずポジションは縮小する 節目をフェイバーに跨いだ時はポジションは STAYor 拡大 ( しても良い ) が 時間軸が拡がり反転した場合は再度削ることを覚えおく この基本がとても重要です しばしば 節目を意識するとキャパオーバーのナンピンに使ってしまう方もいらっしゃるので 上記はくれぐれも留意ください 今回 私が前頁で水色部分で売り上がっている場面は 節目と揉み合い方向感と MA5&MA20 のチャートなどで当初からポジションを抑えて打診売りで入っていた ( もともと売り増し前提で反動を待ちつつ 通常の 3 割程度のポジションで入っていた ) から実践できていることであり ある程度双方のチャートを使い慣れないと難しいです が 双方を使い慣れるとこういう場面は増えますし とても柔軟に対応ができるようになります 是非 ゆっくりとご自身の手と目で試してみて下さい 20
ご清聴頂き ありがとうございました 文責 : 福寄儀寛 ご意見 ご感想ございましたら info@esolid.co.jp までご連絡下さい FX 脳をつくる 関連資料に興味がある方は http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784775965085 まで