平成 28 年度事業報告書 本県の高齢化率は 29.5%( 熊本県推計人口調査 ( 平成 28 年 10 月 1 日現在 )) と全国より早く高齢化が進展する中 一方では少子化も進行しており 引き続き地域の活力を維持していくためには 高齢者がその担い手として 社会参加 社会貢献を行い 積極的に活躍していくことが期待される時代となってきている このため 当財団では 県 市町村 社会福祉協議会 老人クラブ 各種団体等と連携を図りながら より多くの高齢者が 健康で生きがいをもってその ちから を十分に発揮できるよう 高齢者の生きがいづくり 健康づくり 就労の支援などの事業を実施し 高齢者の社会参加の支援を行った 1 高齢者の積極的な社会参加を支援するための生きがいと健康づくり事業 2 高齢者に関する職業紹介事業 組織図 理事会 理 事 長 評議員会 副 理 事 長 監 事 常 務 理 事 理 事 事務局長 高齢者無料職業紹介所 生きがい推進課 1
事業の概要 1 高齢者の積極的な社会参加を支援するための生きがいと健康づくり事業 (1) 高齢者の生きがい健康づくり推進支援事業 ねんりんピック基金を活用し 高齢者が健康長寿 生涯現役で暮らせる社会づくりを促進するために行うボランティア団体等への助成事業 当財団主催の講演会等を実施した なお 高齢者の生きがい 健康づくりのための例年実施している ねんりんふれあい総合交流事業 ( 熊本ねんりんピック総合開会式 ) は 熊本地震により中止した (2) 啓発 普及事業 各地域において様々な分野で活躍しておられる高齢者 高齢者グループ及びこれらを支援する人々 高齢者を活用している企業 団体等 高齢社会の動向等を情報誌等により幅広く紹介した (3) スポーツ 文化振興 指導者育成事業 1 高齢者がそれぞれの健康状況に応じ また 持てる能力を発揮して 様々なスポーツ 文化 学習活動等に参加できる機会を提供するとともに 今後の社会参加のきっかけづくりのため さわやか大学校の開校 シルバースポーツ交流大会等の事業を実施した 2 様々な特技をお持ちの高齢者を登録し それを社会活動に活用していく 高齢者知恵袋活用推進事業 を実施した 3 さわやか大学校卒業生が 各地域毎に仲間づくりを図りながらボランティア活動を実践するため結成された さわやかボランティアーズ の活動を支援した 4 高齢者の多数を占めるサラリーマンOBの生きがいづくりと社会参加を促進するため さわやかシニアクラブ が行う活動を支援した 2 高齢者無料職業紹介所の運営事業 高齢者の生きがいづくりや健康づくり 安定した生活維持のために 県内 11 箇所の無料職業紹介所に相談員を配置し運営を行った 2
事業実施事項 1 高齢者の積極的な社会参加を支援するための生きがいと健康づくり事業 (1) 高齢者の生きがい健康づくり推進支援事業ねんりんピック基金を活用し 高齢者の生きがい 健康づくりを支援するため 団体助成事業 財団講演会等を実施した 1 ねんりんふれあい総合交流事業第 28 回熊本県シルバースポーツ交流大会 ( 熊本ねんりんピック2016) 総合開会式を平成 28 年 5 月 11 日 ( 水 ) に熊本県民総合運動公園 パークドーム熊本 で開催する予定であったが 熊本地震により施設が被災し中止となった 2 シルバーインストラクター活用推進事業全国健康福祉祭 ( ねんりんピック ) 出場選手 美術展出品者等をシルバーインストラクターとして登録している 登録者個人 121 名 団体 1 グループ ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 3 団体助成の実施高齢者が健康長寿 生涯現役で暮らせる社会づくりを促進するために行うボランティア団体等 9 団体の活動に対し 1,281 千円を助成した 4 財団講演会の実施財団設立趣旨に基づき 県民を対象に熊本県立劇場館長の姜尚中氏を講師に講演会を開催した ( パートナーシップ講演会と合同実施 ) 平成 29 年 1 月 25 日 ( 水 ) 熊本テルサ 参加者 500 人 演題 震災後の成熟社会と幸福感 5 子どもの絵画コンクールの開催超高齢社会に関する意識啓発を図るため 8 月に開催されたシルバー作品展において平成 27 年度に受賞した最優秀賞等 18 点の展示を行った なお 平成 28 年度の募集は 熊本地震による被災等により未実施 3
(2) 啓発 普及事業高齢者の生きがい健康づくりに関する様々な情報を提供した 1 情報誌 さわやか の発行 ( 年 2 回 ) 生きがいと健康づくり 保健 福祉等に関する情報誌を発行し 市町村 市町村社協 老人クラブ 企業 病院 公民館等に 10,500 部配布した 第 85 号 ( 夏号 ) 第 86 号 ( 春号 ) 特集 : 手を繋ぎ震災を乗り越えましょう!(85 号 86 号連載 ) 2 財団事業紹介等のホームページの運営インターネットで高齢者の生きがいと健康づくりに関する情報を提供するとともに 財団事業への申込みや意見を双方向で行えるように 高齢者がアクセスしやすい画面構成のホームページを運営した (3) スポーツ 文化振興指導者育成事業 1 熊本さわやか大学校の開校教養講座や体験講座等 高齢者の 生きがい再発見 仲間づくり 社会参加 を図るとともに 高齢社会のリーダーを育成するため熊本さわやか大学校を開校した 熊本校 八代校 年間 40 講座 応募 104 名 入学 97 名 卒業 92 名 4 月 ~3 月 毎週木曜日 13 時 30 分 ~15 時 30 分 熊本県総合福祉センター 応募 36 名入学 34 名卒業 33 名 4 月 ~3 月毎週火曜日 13 時 30 分 ~15 時 30 分やつしろハーモニーホール 健康づくり 社会参加 生活実用 福祉 趣味教養 自主研究等 2 さわやかパートナーシップ講演会の開催さわやか大学校卒業生等を対象として さわやか大学校各校 OB 会とパートナーシップのもと 生きがい健康づくりのための講演会を開催した 平成 29 年 1 月 25 日熊本校 500 名 平成 29 年 2 月 2 日八代校 400 名 平成 29 年 3 月 13 日人吉校 90 平成 29 年 3 月 14 日天草校 140 名 計 1,130 名 4
3 高齢者知恵袋活用推進事業 ( 熊本さわやか知恵袋 ) 高齢者の生きがいづくりを促進するとともに 高齢者の活動の輪を広げ 世代間等交流に活用してもらうための熊本さわやか知恵袋活用システムを運営した 人材の発掘及び登録情報誌 さわやか や当財団ホームページで登録者を募集し さわやか知恵袋登録者名簿に登録した 知恵袋登録者 アトラクション ( 演技 実技披露 ) 分野ほか 6 分野 個人 :100 名 団体 :14 グループ ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 知恵袋活用状況 ( 平成 28 年 4 月 ~ 平成 29 年 3 月 ) 利用申込み :8 件 派遣数 : 個人 5 名 団体 3 グループ 主な依頼先 : 高齢者施設 地域公民館等 ( 参考 ) 登録者の上記以外の活動状況 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) 活動回数 : 個人延べ 1,467 回 団体延べ 360 回 4 さわやかボランティアーズ活動の支援さわやか大学校の卒業生が各地域毎に仲間づくりを図りながら ボランティア活動を実践していこうという趣旨で結成された さわやかボランティアーズ の主体的な活動を支援するため 共催事業を行った さわやかボランティアーズ祭りの開催シニア世代が楽しんだ紙飛行機 竹とんぼ等の遊びのコーナーを設置し 子どもと一緒に楽しみ 交流を図った 期日平成 28 年 11 月 27 日 ( 日 ) 会場熊本市子供文化会館 参加者 182 名 5 サラリーマン OB 対策 ( さわやかシニアくらぶ支援事業 ) サラリーマン退職者等で組織する運営委員会 さわやかシニアくらぶ が サラリーマン退職者を主なターゲットとして 手作りの旅行イベント等を企画 実施の取組みをしたが その取組みを支援した 年 5 回参加者延べ 226 名 6 第 28 回熊本県高齢者スポーツ 文化の集いの開催高齢者の健康増進と相互親睦を深め 生きがいづくりの促進を図るため スポーツ大会等を実施した なお 熊本地震により中止された競技や日程や会場の変更を余儀なくされた競技があった 5
ア. シルバースポーツ交流大会 期 日 平成 28 年 5 月 11 日 ( 水 )~6 月 16 日 ( 木 ) 会 場 熊本県民総合運動公園他 6 会場 参加者 1,545 名 競技種目 13 種目 ラージボール卓球 テニス ソフトテニス ソフトボール ゲートボール ペタンク 健康マラソン グラウンド ゴルフ ソフトバレーボール サッカー 弓道 剣道 ダンススポーツ 熊本地震により太極拳 なぎなた ゴルフは中止 イ. シルバー囲碁 将棋大会 期 日 平成 28 年 7 月 2 日 ( 土 ) 会 場 熊本県総合福祉センター 参加者 140 名 ( 囲碁 103 名 将棋 37 名 ) ウ. シルバー作品展 期 日 平成 28 年 8 月 23 日 ( 火 )~8 月 28 日 ( 日 ) 会 場 熊本県立美術館分館 出展作品 216 点 部門 日本画 洋画 写真 書 彫刻 工芸の6 部門 7 第 29 回全国健康福祉祭 ( ねんりんピック ) ながさき大会への選手派遣及び作品の出品本県代表選手を全国健康福祉祭へ派遣し 他県選手との交流を図った 開催地 長崎県内 15 市町 開催時期平成 28 年 10 月 15 日 ( 土 )~10 月 18 日 ( 火 ) 派遣選手 138 名 (19 種目 ) 美術展出品洋画等 6 部門計 12 点 2 高齢者に関する職業紹介事業 高齢者無料職業紹介所の運営高齢者の就労希望者に対してハローワークと連携しながら その能力に応じた職業紹介を行うとともに 事業主に高齢者雇用 ( 求人開拓等 ) を働きかけた 紹介責任者( 熊本相談所 ) 1 名 能力活用推進員 ( 各県地域振興局 ) 10 名 求人数 1,057 名 求職数 918 名 紹介数 884 名 就職数 435 名 6