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2. 各社の取り組み 各社においては 六ヶ所再処理工場の竣工に向けた取り組み等に加え これまで使用済燃料の発生量見通し等に応じて 使用済燃料貯蔵設備のリラッキングによる増容量 敷地内乾式貯蔵施設の設置 敷地外中間貯蔵施設の設置等の必要な貯蔵対策に取り組んできている ( 添付資料 1 参照 ) 今後も

図 2: 今後の主な市場整備等 2. ベースロード電源市場等 2.1. 契約見直しの必要性新電力がベースロード電源 ( 石炭火力 水力 原子力等 ) にアクセスすることを容易にし 小売競争を更に活性化させることを目的として ベースロード電源市場を創設するとともに ベースロード電源を保有する旧一般電気

電力システム改革に関する意見 <ポイント>

新旧対照表

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

RIETI Highlight Vol.66


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日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

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電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

内の他の国を見てみよう 他の国の発電の特徴は何だろうか ロシアでは火力発電が カナダでは水力発電が フランスでは原子力発電が多い それぞれの国の特徴を簡単に説明 いったいどうして日本では火力発電がさかんなのだろうか 水力発電の特徴は何だろうか 水力発電所はどこに位置しているだろうか ダムを作り 水を

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参考 :SWITCH モデルの概要 SW ITCH モデル は既存の発電所 系統 需要データを基にして 各地域における将来の自然エネルギーの普及 ( 設備容量 ) をシミュレーションし 発電コストや CO 排出量などを計算するモデルです このモデルでは さらに需要と気象の時間変動データから 自然エネ

目次 1. エネルギー基本計画見直しのポイント 2 2. エネルギー基本計画における電源別に見た論点 6 3. 電力システム改革の進捗状況 電力及び関連業界に与える影響 14 ご参考資料 17 1

エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

平成22年3月期 決算概要

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緒論 : 電気事業者による地球温暖化対策への考え方 産業界における地球温暖化対策については 事業実態を把握している事業者自身が 技術動向その他の経営判断の要素を総合的に勘案して 費用対効果の高い対策を自ら立案 実施する自主的取り組みが最も有効であると考えており 電気事業者としても 平成 28 年 2

電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法改正に関する意見書

総合資源エネルギー調査会基本政策分科会第 18 回会合資料 2-5 火力発電の高効率化 資源エネルギー庁 平成 27 年 11 月

御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

Ⅱ 主な改革内容 上記の 3 つの目的からなる電力システム改革につき 以下の 3 つの柱を中心として 大胆な改革を現実的なスケジュールの下で着実に実行する 1. 広域系統運用の拡大 電力需給のひっ迫や出力変動のある再生可能エネルギーの導入拡大に対応するため 国の監督の下に 報告徴収等により系統利用者

申込代行事業者さまへのお知らせについて

まさしく先人から引き継いだ電力社員のスピリッツそのものであります 未だに余震も発生しておりますが 九州電力においては 引き続き 電力供給に最善を尽くすとともに 電事連といたしましても 必要な支援は速やかに実施してまいりたいと考えております 4 月から小売全面自由化が始まり 電力各社はお互いがライバル

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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

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企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

使用済燃料貯蔵対策への対応状況について 2017 年 10 月 24 日 電気事業連合会 1. はじめに 2015 年 10 月に提示された国の 使用済燃料対策に関するアクションプラン において 政府から事業者に対し 発電所の敷地内外を問わず 使用済燃料の貯蔵能力の確保 拡大へ向けた事業者の取り組み

再生可能エネルギーの全量買取に 関するプロジェクトチームについて

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

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熱効率( 既存の発電技術 コンバインドサイクル発電 今後の技術開発 1700 級 ( 約 57%) %)(送電端 HV 級 ( 約 50%) 1500 級 ( 約 52%

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

目次中の赤字は変更があった項目 < 目次 > 1. 新 総合特別事業計画... 3 (1) 今回の改訂の趣旨... 3 (2) 新 総合特別事業計画 (2014 年 1 月 ) 策定の趣旨... 3 (3) 総合特別事業計画 (2012 年 5 月 )... 3 (4) 総合特別事業計画策定後の事業

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しかし その使途について 例えば 電源立地促進対策交付金は 道路や公共施設の建設等に限定されているなど 交付を受ける地方公共団体からは その使い勝手に不満も出ていた このような状況を受け 資源エネルギー庁では 平成 15 年 発電用施設周辺地域整備法及び電源開発促進対策特別会計法の一部を改正する法律

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

(15) 耐雷設計検討専門家会議 (16) 緊急時対応に係わるセミナーと講演の会 (17) パフォーマンス改善活動のフォローアップ会合 4. その他 (1) 電気新聞コラム 時評 ウェーブ 掲載 (2) 原子力委員会での JANSI 説明 (3) 松浦理事長の年頭挨拶 (4) 電事連勝野会長ご来訪及

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注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

宮下第三章

はじめに Ⅰ 豊かで活力ある経済社会を支えるエネルギー政策のあり方 はじめに Ⅰ 1 エネルギー政策に関する基本的考え方と現在のエネルギー情勢 (1) エネルギー問題は 国民生活と事業活動の基盤となる極めて重要な政策課題 (2) 安全性の確保を大前提に 安定供給 経済合理性 環境適合性のバランス S

1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

3. 経営効率化への取組み販売電力単価を低減させ 引き続き低廉かつ安定的に電力を提供するために 発電所の安全安定運転を大前提としつつ 次のような方策を通じて経営効率化に努めていきます (1) 発電所運営当社では 以下の取組みにより一層の効率的な発電所運営を図り 稼働率の向上と販売電力量の増大をめざし

Q1 1

監視手法に関する調査 分析 我が国の卸電力取引に係る競争状況 不正取引を監視し それを踏まえた対応を検討するための基礎資料として活用するため ( 6) の諸外国の規制当局や取引所に係る調査 分析を行う 調査に当たっては文献 インターネット 各国の規制当局及び取引所の関係者等へのヒアリングを通じ 幅広

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

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MARKALモデルによる2050年の水素エネルギーの導入量の推計


) まとめ シート 複数の電源に共通する条件等を設定します 設定する条件は 以下の 6 つです. 割引率 - 0% % % 5% から選択. 為替レート - 任意の円 / ドルの為替レートを入力. 燃料価格上昇率 ( シナリオ ) - 現行政策シナリオ 新政策シナリオを選択 4. CO 価格見通し


第 21 回系統 WG プレゼン資料資料 1 九州本土における再エネ出力制御の実施状況について 年 4 月 2 6 日 九州電力株式会社

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部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

2017(平成29)年度第1四半期 決算説明資料

( 別紙 ) 中国電力株式会社及び JFE スチール株式会社 ( 仮称 ) 蘇我火力 発電所建設計画計画段階環境配慮書 に対する意見 1. 総論 (1) 石炭火力発電を巡る環境保全に係る国内外の状況を十分認識し 本事業を検討すること 本事業を実施する場合には 本事業に伴う環境影響を回避 低減するため

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資料 1 申込代行事業者さまにご確認 ご対応いただく内容 1. 同封資料の内容について ご確認をお願いいたします 1 今回 当社からご確認させていただく対象は ( 資料 2) 今回確認の対象となる発電所一覧 に記載している発電所です 複数の発電所を申込みいただいた申込代行事業者さまについては ダイレ

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Microsoft PowerPoint - 電気学会公開シンポジウム 宇都宮(Web公開版)

とを目指す必要がある このためには以下の10 領域における政策課題に取組む必要がある また 分類 Ⅳに分類される意見に基づく場合であっても 原子力施設の廃止措置やこれまで原子力発電の利用に伴い発生した放射性廃棄物の処分の取組に関するこれらの領域における政策課題に取組まなければならない (1) 福島第

原子力に関する特別世論調査 の概要 平成 21 年 11 月 26 日 内閣府政府広報室 調査概要 調査対象 全国 20 歳以上の者 3,000 人 有効回収数 ( 率 ) 1,850 人 (61.7%) 調査期間 平成 21 年 10 月 15 日 ~10 月 25 日 調査方法 調査員による個別

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資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年度 3 月 31 日まで ) 平成 26 年度縮減産業競争力強化法に基づく生産性向上設備投資促進税制の創設に伴い 一部の対象設備を見直した 平成 27 年度延長風力発電設備の即時償却の適用期限を1 年間延長した ( 平成 28 年 3 月 31 日まで

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包括的アライアンスに係る基本合意書の締結について

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Microsoft PowerPoint - WNA世界の原子力2016 [互換モード]

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別添 表 1 供給力確保に向けた緊急設置電源 ( その 1) 設置場所 定格出力 2 発電開始 2 運転開始 公表日 3 姉崎火力発電所 約 0.6 万 kw (0.14 万 kw 4 台 ) 平成 23 年 4 月 24 日平成 23 年 4 月 27 日 平成 23 年 4 月 15 日 袖ケ浦

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

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原子力政策の動向と経済産業省における原子力分野の人材育成の取組 経済産業省資源エネルギー庁平成 28 年 2 月 13 日

安全エネルギー基本計画等の基本方針 エネルギー政策基本法に基づき 安全性 安定供給 経済効率性 及び環境適合 (3E+S) というエネルギー政策の基本方針を示すものとして エネルギー基本計画を策定 平成 26 年 4 月に第四次計画を策定 ( 東日本大震災以降 最初の計画 ) これらの政策目標を同時達成する中で 徹底した省エネルギー 再生可能エネルギーの導入や火力発電の効率化などを進めつつ 原発依存度を可能な限り低減させる等 エネルギー基本計画における政策の基本的な方向性に基づく施策を講じた場合の見通しを示すために 長期エネルギー需給見通し ( エネルギーミックス ) を平成 27 年 7 月に決定 <3E+S に関する政策目標 > 全性が欧米に遜色ない温室効果ガス削減目標安自給率 震災前 ( 約 20%) を更に上回る概ね 25% 現状よりも引き下げる (2013 年度 9.7 兆円 2030 年度 9.5 兆円 ) 性大電力コスト前提温室効果ガス排出量 1

エネルギーミックスにおける電力需要 電源構成 電力需要 経済成長 1.7%/ 年 徹底した省エネ 1,961 億 kwh ( 対策前比 17%) ( 送配電ロス等 ) 省エネ + 再エネで約 4 割 ( 総発電電力量 ) 12,780 億 kwh 省エネ 17% 再エネ 19~20% 電源構成 ( 総発電電力量 ) 10,650 億 kwh 再エネ 22~24% 地熱 1.0 ~1.1% ハ イオマス 3.7~4.6% 風力 1.7% 太陽光 7.0% 電力 9666 億 kwh 電力 9808 億 kwh 原子力 18~17% LNG22% 原子力 22~20% LNG27% 水力 8.8 ~9.2% 2013 年度 ( 実績 ) 石炭 22% 石炭 26% 石油 2% 石油 3% 2030 年度 2030 年度 ベースロード比率 :56% 2

再稼働した炉 3 基 新規制基準への適合性確認を申請した炉 23 基 東京電力 柏崎刈羽原子力発電所北海道電力 泊発電所 110 110 110 110 110 136 136 58 58 91 30 25 22 21 25 19 18 26 24 6 北陸電力 志賀原子力発電所 ( 平成 25 年 9 月 27 日 ) ( 平成 25 年 7 月 8 日 ) 54 121 22 9 ( 平成 26 年 8 月 12 日 ) 日本原子力発電 敦賀発電所 36 116 28 ( 平成 27 年 11 月 5 日 ) 関西電力 美浜発電所 34 50 83 38 ( 平成 27 年 3 月 17 日 ) 関西電力 大飯発電所 118 118 118 118 36 36 24 22 ( 平成 25 年 7 月 8 日 ) 関西電力 高浜発電所 83 83 87 87 40 39 31 30 ( 平成 27 年 3 月 17 日 ) ( 平成 28 年 1 月 29 日 ) ( 平成 25 年 7 月 8 日 ) 中国電力 島根原子力発電所 46 82 137 26 ( 平成 25 年 12 月 25 日 ) 九州電力 玄海原子力発電所 56 56 118 118 34 21 18 ( 平成 25 年 7 月 12 日 ) 九州電力 川内原子力発電所 四国電力 伊方発電所 89 89 57 57 89 31 29 38 33 21 ( 平成 27 年 8 月 11 日 ) ( 平成 27 年 10 月 15 日 ) ( 平成 25 年 7 月 8 日 ) 我が国における原子力発電所の現状 適合性審査未申請 20 基 電源開発 大間発電所 138 ( 平成 26 年 12 月 16 日 ) 日本原子力発電 東海 東海第二発電所 17 110 36 ( 平成 26 年 5 月 20 日 ) 中部電力 浜岡原子力発電所 54 84 110 114 138 28 22 11 ( 平成 27 年 6 月 16 日 ) ( 平成 26 年 2 月 14 日 ) 廃炉を決定した炉 14 基 東北電力 東通原子力発電所 110 9 ( 平成 26 年 6 月 10 日 ) 東京電力 東通原子力発電所 139 東北電力 女川原子力発電所 52 83 83 31 20 14 ( 平成 25 年 12 月 27 日 ) 東京電力 福島第一原子力発電所 46 78 78 78 78 110 東京電力 福島第二原子力発電所 110 110 110 110 33 31 30 28 運転期間延長認可申請をした炉 平成 28 年 2 月 1 日時点 3

電力システム改革貫徹のための政策小委員会中間とりまとめの概要 電 システム改 を貫徹するため 更なる競争活性化に向けた施策と 由化の下でも公益的な課題に対応するための施策を検討し 体的に提 1. 更なる競争活性化 (1) ベースロード電源市場の創設 - 新電 によるベースロード電源 ( 炭 型 原 等 ) へのアクセスを容易にするための市場を創設するとともに 電 会社が保有する同電源を市場供出させることを制度的に求め 更なる競争活性化を促す (2) 連系線利 ルールの 直し ( 間接オークションの導 ) - 地域を跨ぐ送電線 ( 連系線 ) の利 ルールを 現 の先着優先から コストの安い電源順に利 することを可能とする間接オークション 式に改めることで 広域メリットオーダーの達成と競争活性化を促す 2. 由化の下での公益的課題への対応 Ⅰ. 環境 再エネ導 安定供給 (1) 容量メカニズムの導 - 卸電 取引の活性化 再エネの導 拡 下においても 中 期的に必要な供給 調整 を確保するための仕組みを導 (2) 化 価値取引市場の創設 - 度化法による 標 ( 化 電源 率 44%) 達成と FIT の国 負担を軽減に資するため 売事業者が 化 価値を調達できる市場を創設 Ⅱ. 廃炉 賠償 安全 防災等 (1) 由化の下での財務 会計に関する措置 - 原 事故の賠償の準備不 分を公平に回収 -1F 廃炉のための 管理型積 制度 を創設 - 依存度低減 廃炉の円滑な実施のための廃炉会計制度を維持するため 託送料 の仕組みを利 (2) 主安全 防災連携の加速 - 継続的な原 の安全性向上のための 律的システムの確 に向けた取組 4

高速炉開発会議 平成 28 年 9 21 に原 関係閣僚会議 ( 第 5 回 ) において決定された 今後の 速炉開発の進め について に基づき 今後の 速炉開発の司令塔機能を担うものとして 速炉開発会議 を設置 10 12 までの間に4 回開催し 速炉開発の 針 の案を策定 その後 12 21 原 関係閣僚会議 ( 第 6 回 ) において 速炉開発の 針 を決定 メンバー 世耕弘成経済産業 ( 議 ) 松野博 部科学 児 敏雄国 研究開発法 本原 研究開発機構理事 勝野哲電気事業連合会会 宮永俊 三菱重 業株式会社代表取締役社 開催実績 第 1 回 (10/7) 速炉開発の意義と国際動向 / これまでの 速炉開発の経緯と教訓第 2 回 (10/27) 速炉開発の段階毎に得るべき知 / 今後の 速炉開発に当たっての考え 第 3 回 (11/30) 実証炉開発に向けた今後の取組 / 速炉開発の 針 の ( 案 ) について第 4 回 (12/19) 速炉開発の 針 の案について 速炉開発の 針 の概要 エネ基に基づき 核燃料サイクル推進を堅持 速炉開発の 4 つの原則 ( 国内資産の活 世界最先端の知 の吸収 コスト効率性の追求 責任体制の確 ) もんじゅ再開で得られる知 は 新たな 策 で 2018 年 途で ロードマップを策定し開発 程を具体化 5

東京電力福島第一原子力発電所事故前においては 安全性向上に向けた研究開発や人材育成の取組が真に安全性向上に資する形で進められているのかといった点について 国民や立地自治体等のステークホルダーによる適切なガバナンスの下にあったとは言い難かった こうした背景から 適切なガバナンスの下で 既存の軽水炉の安全性向上を効率的に実現する技術開発及び人材育成の将来に向けた道筋を描くとともに 関係者間で技術開発や人材育成に重畳を廃して取り組む道筋を示すものとして 国民にわかりやすい形で広く共有するため 軽水炉安全技術 人材ロードマップが策定された 本ロードマップが適切なガバナンスの下で策定され 活用されるためには 明確な優先順位付けがなされるとともに 国内外の幅広い専門家による批判を受けた改善というプロセスの実践が行われることが必要である そのため 現在 ロードマップの改善 ( ローリング ) に向けて ロードマップの進捗状況の確認や 優先順位の見直しに係る取組等を行っている 経済産業省における原子力分野の人材育成に関する取組 1 ~2020 ~2030 ~2050 科学的な規律や知見に基づく自律的な安全性向上の取組を強固なものとし 国際的な知見も活用しつつ 軽水炉安全技術及び人材を継続的に維持 発展できる枠組みを構築する 自律的な安全性向上の取組や枠組みに対する信頼の下で 国際的な協力体制を確立するとともに エネルギー需給構造における重要なベースロード電源として原子力が適切に活用されるよう 安全確保に必要な投資を着実に実施し残余のリスクを低減させる 原子力が世界の温暖化対策や持続的なエネルギー供給に安定的な役割が果たせるよう 原子力利用のデメリットの低減とメリットの向上を更に進め 技術 人材の両面で国際社会に貢献する 6 軽水炉安全技術 人材ロードマップのマイルストーン及び目指す姿の標語 < 軽水炉安全技術 人材育成ロードマップ ( 平成 27 年 6 月策定 )>

経済産業省における原子力分野の人材育成に関する取組 2 < 原子力の安全性向上を担う人材の育成事業 > 事業の内容 事業 的 概要 東京電 福島第 原 発電所事故を踏まえ エネルギー基本計画 ( 平成 26 年 4 閣議決定 ) では 東京電 福島第 原 発電所や今後増える古い原 発電所の廃炉を安全かつ円滑に進めるための いレベルの原 技術 材の維持 発展が必要であるとされています 軽 炉安全技術 材ロードマップ ( 平成 27 年 6 総合資源エネルギー調査会 主的安全性向上 技術 材 WG 策定 ) 原 の 主的安全性向上の取組の改善に向けた提 ( 平成 27 年 5 総合資源エネルギー調査会 主的安全性向上 技術 材 WG 策定 ) においては 技術開発と 材の確保を表裏 体のものとして実現していくものであることが される 現場 材の育成等についても重要性が指摘されています 本事業は 間企業や教育機関等に委託を い 原 の安全を確保するための 材の維持 発展に資する取組を うものです 成果 標 平成 25 年度から平成 30 年度までの事業であり 原 材の技能向上や専 性の 度化を 指します 条件 ( 対象者 対象 為 補助率等 ) 事業イメージ 材育成のための取組内容 軽 炉安全技術 材ロードマップにおいて重要度が いとされている課題 ( システム 構造 機器 (SSC) の信頼性向上と 度化など ) の解決に資する 材育成の実施 原 の 主的安全性向上の取組の改善に向けた提 の中で指摘されているニーズに合致する 材育成の実施 ( リスク分析やリスク管理及び外部ステークホルダーとのシビアアクシデントを想定したリスクコミュニケーション を実施する能 を備えた 材など ) リスクコミュニケーション : リスクに関する情報を関係主体間で共有し コミュニケーションを図ること 取組例 原 発電所におけるリスク管理やシビアアクシデントを想定したリスクコミュニケーションを実施する能 を備えた 材を育成するために受講者のレベルに応じた体系的な講座を実施 現場技術者のメンテナンス業務の技能向上や事故への対応能 向上に向けた実習及び講義を実施 国 委託 間団体等 実習 景 講義 景 7