横浜市栄区セーフコミュニティ分野別分科会 災害安全対策分科会 座長 磯﨑 保和 発表者 毛利 勝男

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() 港南区の防災 箇条 港南区の防災 箇条は平成 年に定められましたが 初めて言葉を聞いた が% と最も多く 認知度は低くなっています 内容を知っており 箇条をもとに災害時の備えを実施している は% にとどまっています [ 性年代別防災五箇条認知度 ] 高齢者の方が認知度が高くなる傾向にあり 男女

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

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2014年度_三木地区概要

H25 港南区区民意識調査

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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PowerPoint プレゼンテーション

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38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

学校の危機管理マニュアル作成の手引

基本事業評価シートA

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受講生15 受講生 15名募集 名募集 参 加 無 料 申し込みが必要 2018年 下呂市では 9歳の女性防災士が 誕生しました 瑞浪市ジュニア防災リーダー養成講座 この講座では防災士の資格は取得できません じぶん 家族 友達の命を守るために 日時 2019年8月17日 土 講座の詳細 午前9時 午

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

災害時要援護者支援マニュアル策定ガイドライン

5 防災の日を知っている方は約 8 割 防災の日については知っている 聞いたことがあると答えた方が 8 割以上を占めました 9 月 1 日が防災の日 であることまでご存知の方は全体のうち 57.5% でした (Q10 参照 ) アンケート概要 アンケートタイトル地震防災に関するアンケート リサーチ実

1 調査の目的 マイナンバーカード に関するアンケート 区政運営 区政会議 に関するアンケート 区の広聴事業 に関するアンケート 防災 に関するアンケート 防犯 に関するアンケート区民の皆さんに マイナンバーカード取得に関する事や 区政会議 広聴事業の取り組み 住之江区の防災 防犯についてお伺いし

資料 2 東区まちづくり推進事業の検証結果について ( 平成 29 年度第 2 回東区まちづくり懇話会 ) 開催概要 開催日時 : 平成 29 年 9 月 15( 金 ) 午前 9 時 30 分 場 所 : 東区役所 3 階すこやかホール 熊本市東区役所

地震や防災に関する情報の取得源はテレビが最も多い 地震や防災に関する知識をどこで得ているかをたずねたところ テレビ と回答をする方が 66.6% と多数を占め の イ ンターネット (45.3%) 新聞 (30.7%) といった回答を大きく引き離した結果となりました テレビは昨年 一昨年に続き最も多

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国土技術政策総合研究所 研究資料

自主防災組織をつくろう

1. 1 地震保険制度の導入に向けた議論は 1878 年にドイツ人のマイエット教授が国営での地震保険制度創設を提唱したところから開始されたが 当時は自由主義的な思想や制度が取り入れられた時期だったこともあり 同制度は否決された そして 1890 年に公布された旧商法に 民間の保険会社が取り扱う火災保

4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

【Dig訓練とは】

平成 25 年度福岡県自主防災組織設立促進モデル事業 地域防災ワークショップ ( 体験型学習会 ) 中間市底井野小学校区 ( 砂山 中底井野 垣生 上底井野 下大隈 ) 第 1 回目配布資料 平成 2 5 年 9 月 1 2 日 福岡県消防防災指導課

はじめに 道では 北海道行政基本条例 に基づき 道政の基本的な方向を総合的に示す計画として 新 北海道総合計画 を策定し 政策展開の基本方向の一つとして 安心で心豊かな北海道ライフスタイル を掲げ 安全 安心な生活の確保 に向け 防災 減災の体制づくり を進めています 保健福祉部では 特に 子ども

報道関係者各位 2019 年 8 月 9 日 SBI リスタ少額短期保険株式会社 [ 関東財務局長 ( 少額短期保険 ) 第 1 号 ] SBI リスタ少短 地震 防災 に関するアンケート調査を実施 ~ 地震だけでなくあらゆる自然災害への警戒意識 高まる~ SBI リスタ少額短期保険株式会社 ( 本

区(支部)社協会費関係相談記録

【東日本大震災発生から8年】「災害への備えに関するアンケート」結果_損保ジャパン日本興亜

瀬谷区連合町内会自治会連絡会

はじめに

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

大規模災害時における 難病患者の行動支援マニュアル

事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

地震防災に関するアンケート調査結果について

平成16年新潟県中越地震 JR西日本福知山線列車事故 16年10月23日に発生した新潟県中越地震は 死者68人 災害関連死を含む という被害を もたらしました この地震を契機に 警察では 極めて高度な 救出救助能力を必要とする災害現場において 迅速かつ的確に被災者の救出救助を行う専門部 隊として 1

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

スライド 1

地震と地震保険に関するアンケート調査結果について

計画の今後の方向性

【東日本大震災発生から7年】「災害への備えに関する調査」結果 ~あなたのご家庭の備えを点検しませんか~_損保ジャパン日本興亜

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区(支部)社協会費関係相談記録

第8章 災害復旧計画

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

平成27年基準年度固定資産税標準 宅地の鑑定評価でのバランス検討体制等に関する説明会資料

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

資料 3-1 男女共同参画の視点からの 防災対応について 東日本大震災への男女共同参画の視点を踏まえた被災者支援 平成 23 年 7 月 20 日 内閣府男女共同参画局

大賞


基本方針

<GK クルマの保険 ( 車両保険 )> ( 自動車によるあて逃げに限ります ) お客さまのおクルマは 車両保険 に加入していますか? 自動車保険の車両保険では 一般車両 もしくは 10 補償限定 のいずれでも 台風や集中豪雨による洪水の事故が対象となります 地震 噴火またはこれらによる津波 によっ

2011 年 12 月 15 日発行 東日本大震災リスク レポート ( 第 5 号 ) 次の大地震 大津波への対応 : 防災計画の見直しと企業に求められる対応 発行 : 三菱商事インシュアランス株式会社リスクコンサルティング室 はじめに 1 本年 3 月 11 日 ( 金 ) の東日本大震災の発生か

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1 防災に関する意識 (1) 災害被害の具体的イメージ ( 複数回答, 上位 4 項目 ) 平成 25 年 12 月 地震 80.4% 竜巻, 突風, 台風など風による災害 48.1% 河川の氾濫 19.6% 津波 17.8% ( 複数回答 )

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

はじめに 東日本大震災から2 年が経ちました 津波によりまちが破壊され 数多くの人命が失われたことがテレビ インターネット 新聞等で繰り返し伝えられ 震災直後には県民の防災意識は急速に高まりました しかしながら 現在では この防災意識が早くも薄れつつあります 県では 現在 平成 23 年 10 月に

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

5 防災行動マニュアルの作成 自主防災会の防災行動マニュアルを具体的に作成していきましょう 次に掲げる項目について検討し, 実施する項目の にチェックをしていきます また, 災害図上訓練で検討した結果, 課題となった事項や実施すべき事項などで, 記載されていない項目があれば追記していきましょう Ⅰ

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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< 要約 > < 質問 1> あなたにとって最も備えが必要だと思う災害は何ですか? トップは圧倒的に 地震 約 8 割の方が 最も備えが必要な災害 と回答 北海道 東北では 大雪 雪崩 中国 四国 九州は 台風 大雨 洪水 を警戒 < 質問 2> ご家庭の防災対策は 100 点満点で採点すると何点で

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

第 1 部 施策編 4

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

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17 P 一番最初に作ろうとした 防災カード は 個人情報が問題となってうまく集まりませんでした そこでどうしたらうまく情報を集められるだろうかと 試行錯誤してたどり着いたのが おとなり場カード でした これは 必要最小限の情報を集めよう 助けが必要か 必要じゃないかだけ分かれ

よっかいちしくすちくこ みえの防災特別賞 1 団体 かいいくせいしゃれんらくきょうぎかい 四日市市 その他 四日市市楠地区子ども会育成者連絡協議会 平成 23 年度 みえの防災奨励賞 受賞団体 四日市市楠地区子ども会育成者連絡協議会 は 楠地区の子ども会の保護者等で構成される協議会で 三角州という地

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

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多くの大学においては 新入生のオリエンテーション時やサークルの代表者に 未成年者の飲酒の防止と イッキ飲み 等過剰飲酒の禁止に関する指導や啓発が行われています また 平成 27 年度からは 県保健所 精神保健福祉センター等が中心となり 大学生向けのアルコール健康障害や適正飲酒の知識に関する出前講座を

地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集

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3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

Transcription:

平成 29 年度第 3 回栄区セーフコミュニティ推進協議会災害安全対策分科会 日時 : 平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 )15 時 00 分から場所 : 栄区役所本館 4 階 2 号会議室 次第 1 新たな災害安全対策分科会委員の選任について 2 セーフコミュニティ再認証に向けての資料確認について 3 その他 次回分科会は平成 30 年 4 月頃を予定しています

横浜市栄区セーフコミュニティ分野別分科会 災害安全対策分科会 座長 磯﨑 保和 発表者 毛利 勝男

災害安全対策分科会名簿 No. 構成 所属 名前 1 関連団体 栄区連合町内会会長 磯﨑 保和 2 関連団体 栄区地域防災拠点運営委員会連絡協議会 毛利 勝男 3 関連団体 栄区地域防災拠点運営委員会連絡協議会 石山 俊雄 4 関連団体 栄消防団 ( 副団長 ) 加藤 正基 5 関連団体 栄区火災予防協会 ( 副会長 ) 小石 栄美 6 関連団体 栄区自衛消防隊連絡協議会 武田 政美 7 関連団体 栄区社会福祉協議会 中嶋 優子 8 学校 栄区小学校長会 ( 本郷小 ) 坂本 昌彦 9 学校 栄区中学校長会 ( 小山台中 ) 岡田 由美子 10 事務局 栄区副区長 見上 正一 11 事務局 栄区総務課 課長 小泉 信義 12 事務局 栄区総務課 危機管理 地域防災担当係長 伊藤 徳経 13 事務局 栄区福祉保健課 事業企画担当係長 望月 正毅 14 事務局 栄土木事務所 管理係長 三浦 正 15 事務局 栄消防署庶務課長 九十九澤 稔 表 1 災害安全対策分科会名簿 2

世界の中の日本の災害 日本は その位置, 地形, 地質, 気象などの自然的条件から 地震災害が発生しやすい国土となっている 図 1 グラフ 1 3

日本における災害による被害 日本において 過去もっとも死者 行方不明者数が多いのは地震による被害であり 地理的な観点から今後も同様の災害が予想される 表 2 日本の過去の災害による死者 行方不明者の状況 種別災害名称年代規模死者 行方不明者数 地震関東大震災 1923 年 M7.9 約 105000 人 地震明治三陸地震 1896 年 M8.2 約 22000 人 地震東日本大震災 2011 年 M9.0 20629 人 地震濃尾地震 1891 年 M8.0 7273 人 地震阪神 淡路大震災 1995 年 M7.3 6437 人 台風伊勢湾台風 1959 年 5098 人 地震福井地震 1948 年 M7.1 3769 人 台風枕崎台風 1945 年 3756 人 地震昭和三陸地震 1933 年 M8.1 3064 人 地震北丹後地震 1927 年 M7.3 2925 人 出展 : 平成 27 年版防災白書ほか 4

今後 30 年以内の震度 6 以上の 地震発生確率 横浜市で震度 6 弱以上の大地震が発生する確率は 81% と千葉市に次いで 2 番目に高いとされている 日本全体 関東一帯 栄区周辺 図 2 今後 30 年以内の地震の発生確率国立研究開発法人防災科学技術研究所 確率論的地震動予測地図 より抜粋 5

栄区の元禄型関東地震震度想定 図 3 6

栄区の元禄型関東地震被害想定 最も大きな被害をもたらす地震 ( 元禄型関東地震 ) を想定 想定状況は 冬 午前 5 時 風速 6m/s 人的被害 ( 揺れ 火災による ) 死者 :43 名負傷者 :646 名 建物被害揺れ等による全半壊 3,577 棟火災による焼失 47 棟 7

死亡原因について 過去の震災においては 家具 家屋の倒壊による死亡 が大半 栄区では 家具 家屋の倒壊による死亡 と 火災 が人的被害として想定されている 下記の被害以外にも 熊本地震においては 73% の方が震災関連死 ( 避難途中や避難後の死亡 ) によって死亡している グラフ 2 栄区人的被害内訳 ( 想定 ) 及び過去の震災の死亡原因内訳 死者数内訳 死者数内訳 家具 家屋の倒壊 68%( 約 4400 人 ) 災害関連死 73%(149 人 ) 火災 6%( 約 400 人 ) 家具 家屋の倒壊 18%( 37 人 ) 災害関連死 14%( 約 900 人 ) 土砂災害 5%( 10 人 ) 死者数内訳家具 家屋の倒壊 98%(42 人 ) 火災 2%( 1 人 )

災害に対する基本的な考え方 過去の震災からいえること過去の震災の死亡原因は津波を除き 家具 家屋の転倒 火災 震災関連死 が大半 家具 家屋の転倒 火災 対策 図 4 災害に対する基本的な考え方 震災関連死 対策 〇家具などの転倒防止対策助成〇家具転倒防止補助プレート配布 啓発 etc.. 〇感震ブレーカーの設置呼びかけ 〇避難後の死亡 避難所での良好な環境づくりによって防ぐことが可能 自助の取組が必要 共助 公助の力が必要 9

栄区民の災害に対する意識 東日本大震災により 区民の防災意識は大きく向上 災害に対する何らかの備えをしている人が 7 割を超えている グラフ 3 栄区民の災害に対する意識 出展 : 区民意識調査 (2015 年 ) 10

行政による自助の促進 過去の震災で直接死の死因として多かった 圧死 の防止のため 行政として家具などの転倒防止対策を促進しています 転倒防止器具取り付け支援横浜市では 世帯の全員が高齢者や障害のある方などの条件に当てはまる場合 家具転倒防止器具の取り付け費用を全額補助しています 転倒防止器具の配布 啓発活動栄区では 防災イベント等で家具の転倒防止器具の配布を行っているほか 地域での防災訓練の際に啓発をおこなっていただいています 図 6 取付代行チラシ 図 5 啓発グッズ 広報誌 11

コミュニティによる自助の促進 震災時の火災予防に 地域として取り組む自治会 町内会があります コミュニティの力で自助の取組を促進する活動は 今後さらに広げていく必要があります 事例紹介 栄区の被害想定では 火災による焼失が 47 棟あります さらに 過去の震災でも火災発生の半数以上の原因が通電 通電火災であったことから この対策をする必要があります 本郷台自治会では 自治会 (1600 戸 ) に感震ブレーカーの設置を呼びかけ 50 戸が設置をしました 取り付けに際して 不安な方には自治会の会員が設置に対応することで 更なる普及ができました 図 7 感電ブレーカー啓発チラシ 12

地域防災拠点とは 地域防災拠点ができた経緯死者数 6,000 人以上の被害をもたらした 1995 年 1 月の阪神淡路大震災を貴重な教訓として 地域の防災力を強化するために設置されました 地域防災拠点の役割 避難所としての役割 情報拠点としての役割 備蓄拠点としての役割 学校体育館等を利用した中長期的な生活場所 栄区災害対策本部との情報の受伝達場所 人命救助や避難生活での必要物資を供給する場所 13

栄区の地域防災拠点 災害時の避難場所として区内 20 か所の小中学校等を指定 一部には緊急給水栓や災害用地下給水タンクなども設置 地域の住民が組織する運営委員会が主体となって運営 図 8 栄区の地域防災拠点 14

地域防災拠点訓練の課題 小学校 中学校では大きな地震が起きた際に 児童 生徒を親が迎えに来るまで学校に留め置いている状況での避難所開設 また 学校の生徒が避難所運営に携わることで大きな力となる 消火器の取り扱いや 煙体験など SC 取組以前の訓練内容は地域防災拠点として 実践的な内容ではない 訓練内容の見直しが必要 実際に児童 生徒を学校に留め置いた状態を想定した学校との連携 ( 教職員や児童 生徒の訓練参加 ) 実際に避難所として長期間暮らしていくことを想定して防災訓練主体から拠点訓練主体へ 15

災害時要援護者支援の必要性 災害時要援護者とは 栄区の要介護高齢者 障害者等のハイリスク者 6,316 人 ( 人口の約 5%) 支援が必要な障害者 30% (1,890 人 ) 総数 6,316 人 支援が必要な高齢者かつ障害者 8% (518 人 ) このほか 支援が必要な高齢者 62% (3,908 人 ) 乳幼児 妊産婦 外国人も災害時要援護者 しかし 訓練を実施している自治会 町内会は 一部に留まっている 16

過去の災害時要援護者支援の状況 諸災害における 災害時要援護者の状況 教訓 グラフ5 阪神 淡路大震災時に災害時要援護者を 救出した人の割合 阪神 淡路大震災 (1995 年 ) 災害時要救出者のうち 約 80% が家族や近隣者により救助された 新潟 福島豪雨 (2004 年 ) 犠牲者の多数が65 歳以上の高齢者 支援の仕組みがなく 的確な支援ができなかった 東日本大震災 (2011 年 ) 障害者の死亡率が 被災住民全体の死亡率の約 2 倍に上った 近隣者等により救出約 27,000 人 災害時要救助者 警察 消防 自衛隊救出約 8,000 人 約 35,000 人 災害時要援護者は被害を受けやすいため その支援体制の確立は早急の課題 参考 : 大雨災害における市町村の主な取組事例 ( 内閣府 ) 資料 : 河田恵昭 大規模災害による人的被害の予測 ( 自然災害科学 vol.16,no.1(1997)p.8) 17

より身近な避難所の必要性 区民から挙がった地域防災拠点の課題 地域防災拠点への距離が遠い 地域防災拠点の受け入れ能力の限界 単一の自治会 町内会がいくつかの地域防災拠点に分かれてしまう より身近な避難所のニーズ 18

課題と対策 課題 1 地域防災拠点の課題 課題 2 災害時要援護者支援の必要性 学校との連携 実践的な訓練が必要 訓練を実施しているのは一部のみ 取組 1 実践的な防災拠点訓練の実施 取組 2 災害時要援護者支援の取組拡大 課題 3 取組 3 より身近な避難所の必要性 図 9 課題と対策 地域避難所の設置及び訓練実施 19

認証取得後からの重点取組の変遷 2014 年の重点取組の追加時に より身近な避難所の必要性から 地域避難所の取組を追加 2016 年の指標の見直し時に 地域防災拠点訓練を実践的なものに変更 災害時要援護者支援についても取組拡大へと変更した 図 10 認証取得後からの重点取組の変遷 認証取得時 重点取組の追加 (2014 年 ) 指標の見直し (2016 年 ) 地域防災拠点訓練の見直し 地域防災拠点訓練の見直し 実践的な防災拠点訓練への参加 災害時要援護者支援 災害時要援護者支援 災害時要援護者支援の取組拡大 地域避難所の設置及び訓練実施 地域避難所の設置及び訓練実施 20

取組 1 実践的な防災拠点訓練への参加 これまでの防災訓練は 消火器の取り扱いや煙体験など 実際に震災等が起こった直後に地域防災拠点が機能するために必要な実践的な内容とは言えませんでした そこで 分科会委員を中心に訓練内容の見直しを行い 学校との連携を含めたより実践的な防災拠点訓練を実施し 区民の方が参加することで 災害時の死傷者の減少を目指します 長期の避難生活を想定した運営 ( 区割り訓練 炊き出し訓練等 ) 地域住民 学校 企業 福祉施設が一体となった運営 ( 関係機関と連携した訓練の実施 ) 災害時要援護者を考慮した運営 ( 車いすによる搬送訓練等 ) 図 11 区割り訓練図 12 炊き出し訓練図 13 車いすによる搬送訓練 21

取組 1 実践的な防災拠点訓練への参加 図 14 取組 1 の評価方法 Step1 防災意識 知識の向上 地域防災拠点の場所 役割を知っている区民の割合をアンケートで計測 Step2 地域防災拠点訓練に参加する 地域防災拠点訓練の参加者数を計測 Step3 実践的な防災拠点訓練の実施及び地震災害による死傷者数の抑止 1 学校と連携した訓練の参加者数を計測 2 炊き出し訓練の参加者数を計測 3 地震災害による死傷者数を計測 22

取組 1 プログラムの評価 ( ステップ 1) 地域防災拠点の場所を知っている区民の割合は 防災マップやマグネットシート配布などの啓発などの結果 年々上昇している 表 3 取組 1 プログラムの評価 ( ステップ 1) 2012 2013 2014 2015 2016 1 地域防災拠点の場所を知っている区民の割合 ( 出典 : 区民意識調査 区民アンケート SC アンケート ) 73.9% 77.6% 83.6% 83.7% 75.6% 2 防災マップ配布数 ( 累計 ) - - 52,000 枚 54,000 枚 57,000 枚 23

取組 1 プログラムの評価 ( ステップ 2) 地域防災拠点訓練の参加者数は年々増加している 表 4 取組 1 プログラムの評価 ( ステップ 2) 2012 2013 2014 2015 2016 地域防災拠点訓練の参加者数 5,100 人 6,600 人 8,500 人 9,300 人 8,600 人 内訳 児童 生徒の参加者数 地域住民 その他の参加者数 - - 3,000 人 3,200 人 3,400 人 - - 5,500 人 6,100 人 5,200 人 24

取組 1 プログラムの評価 ( ステップ 3) 実践的な訓練を行う拠点が増えている 地震災害による死傷者数は 0 人を維持している 表 5 取組 1 プログラムの評価 ( ステップ 3) 2012 2013 2014 2015 2016 1 炊き出し訓練 - - 19/20 拠点 20/20 拠点 18/20 拠点 2 学校と連携した訓練 - - 13/20 拠点 16/20 拠点 14/20 拠点 3 区割り訓練 - - 3/20 拠点 7/20 拠点 12/20 拠点 2012 2013 2014 2015 2016 地震災害による死傷者数 0 人 0 人 0 人 0 人 0 人 25

地域防災拠点における各種取組 ( 事例紹介 ) 長期的な避難所運営を想定して 女性や災害時要援護者 児童生徒等のさまざまな視点において より避難者のストレスを軽減できるよう各種取組を推進しています 図 15 災害時要援護者用教室 図 16 女性専用スペース図 17 中学生の参加 役割分担 26

取組 2 災害時要援護者支援の取組拡大 栄区では 自治会 町内会が中心となり 災害時要援護者に対する避難誘導の訓練等を通じて 日頃からの地域と要援護者との関係づくりを推進しています 区内自治会町内会の現在の取組 要援護者の把握 アンケートの実施 要援護者の把握及び要援護者と支援者の組合せづくり 要援護者名簿の作成 自治会内の班ごとに名簿作成 日頃からの関係づくり あいさつ運動 サロンやサークル 旅行等へのお誘い 要援護者のいる班では日頃のお茶会で交流 夏祭りで作った食べ物の要援護者へのお届け 安否確認避難支援 支援者が直接要援護者のもとに訪問する訓練 黄色いリボン 黄色いリボンがドアにかけられた家は無事だというサイン 団地の自治会で消防署立会いの階段搬送訓練 図 18 区内自治会町内会の取組 27

取組 2 災害時要援護者支援の取組拡大 災害時要援護者支援の拡充に向けた取組 ( 平成 28 年度栄区新規事業 ) 2016 年度から栄区では 支援の取組をより多くの自治会 町内会に拡大するため 自治会 町内会が実施する災害時要援護者避難支援訓練に対して 経費の一部を補助し 災害時に備えます 次の経費の一部を補助 避難支援訓練の事前準備 使用物品 使用資機材 要援護者と支援者との交流会 避難支援訓練と併せて実施する訓練 研修 補助事業により目指す地域の姿 比較的取組が進んだ自治会 町内会が 避難支援訓練等を活用して 地域の顔と顔が見える関係づくりを深化させている 近隣の自治会 町内会が 避難支援訓練等にオブザーバーとして参加し 得た知見をいかして取組を深化させている 28

取組 2 災害時要援護者支援の取組拡大 図 19 取組 2 の評価方法 Step1 自治会 町内会が避難支援の取組について知る 説明会開催数 参加者数を計測 Step2 自治会 町内会が避難支援の取組に着手する 避難支援の取組に着手している自治会 町内会の割合を計測 Step3 地震災害による死傷者数の抑止 地震災害による死傷者数を計測 29

取組 2 プログラムの評価 ( ステップ 1) 自治会 町内会への説明会は 活動の準備 検討期に集中するため 年度ごとの開催数は減少傾向にあるが 区から要援護者の名簿の提供を受けるための説明会など 活動の転換 発展期に伴うものが増えている 表 6 取組 2 プログラムの評価 ( ステップ 1) 2012 2013 2014 2015 2016 1 説明会開催数 (2010 年度以降の累計 ) 61 回 78 回 91 回 99 回 106 回 2 参加者数 (2010 年度以降の累計 ) 1,540 人 2,040 人 2,560 人 2,930 人 3,280 人 30

取組 2 プログラムの評価 ( ステップ 2) 避難支援の取組に着手している自治会 町内会の割合は昨年度減少した 一部の自治会 町内会では 取組に着手したものの 役員の交代等により 取組を継続できなかった可能性がある 表 7 取組 2 プログラムの評価 ( ステップ 2) 2012 2013 2014 2015 2016 避難支援の取組に着手している自治会町内会の割合 84% 84% 87% 78% 78% 31

災害時要援護者支援の取組 ( 事例紹介 ) 災害時要援護者支援 図 20 旧庄戸中 : 車いす操作訓練 野七里地域ケアプラザによる車いす操作やポイントについて講習を実施 図 21 日頃からの見守り 支えあい 高齢者宅の庭木の手入れ 図 22 行事 活動を通した交流 自治会主催のふれあいまつり 32

取組 2 プログラムの評価 ( ステップ 3) 地震災害による死傷者数は 0 人を維持している 表 8 取組 2 プログラムの評価 ( ステップ 3) 2012 2013 2014 2015 2016 地震災害による死傷者数 0 人 0 人 0 人 0 人 0 人 33

取組 3 栄区独自の 地域避難所 設置及び訓練実施 分科会委員の声を反映して 災害の初期や 小規模な災害時の避難所として 地域防災拠点よりさらに身近な 地域避難所 を栄区独自で設置し 運営訓練を実施しています 高齢者や障害者などの災害時要援護者にも 一時的に身を寄せる避難所として活用していただくことが可能です 自治会 町内会単位で 区内 65 箇所に設置 自治会館 町内会館の活用 運営主体は地域住民 地域避難所 図 23 地域避難所 34

取組 3 栄区独自の 地域避難所 設置及び訓練実施 図 24 取組 3 の評価方法 Step1 地域避難所を運用している 地域避難所の選定数を計測 Step2 地域避難所で運営訓練を実施している 運営訓練を実施している自治会 町内会数 Step3 地震災害による死傷者数の抑止 地震災害による死傷者数を計測 35

取組 3 プログラムの評価 ( ステップ 1) 地域避難所を運用している自治会 町内会は徐々に増加している 表 9 取組 3 プログラムの評価 ( ステップ 1) 2012 2013 2014 2015 2016 地域避難所選定数 - - 64/89 65/89 65/89 36

取組 3 プログラムの評価 ( ステップ 2) 地域防災拠点訓練以外に自治会 町内会単位 ( 地域避難所単位 ) で行われる運営訓練の割合は 共助の意識の向上から 年々増加している 表 10 取組 3 プログラムの評価 ( ステップ 2) 2012 2013 2014 2015 2016 防災訓練実施数 - - 50/89 53/89 55/89 37

取組 3 プログラムの評価 ( ステップ 3) 地震による死傷者数は 0 人を維持している 表 11 取組 3 プログラムの評価 ( ステップ 3) 2012 2013 2014 2015 2016 地震による死傷者数 0 人 0 人 0 人 0 人 0 人 38

その他のプログラム (1) 表 12 その他のプログラムの取組実績 1 2012 2013 2014 2015 2016 震災時に中心となって活動する消防団員数 293 人 286 人 287 人 280 人 302 人 (29.3.31 現在 ) 小学生を対象とした防災教室の実施校数 12 校 14 校 14 校 12 校 14 校 中学生 高校生を対象とした救命講習の実施校数 14 校 14 校 14 校 14 校 12 校 防災資機材取扱を身に付けた防災ライセンスリーダー数 239 人 265 人 307 人 594 人 621 人 災害への備えをしている区民の割合 88.5% 86.5% 89.6% 85.5% 89.7% 39

その他のプログラム (2) 表 13 その他のプログラムの取組実績 2 2012 2013 2014 2015 2016 拠点の開設 運営や情報受伝達の訓練実施拠点数 19/20 20/20 20/20 20/20 20/20 出前講座の実施数 - 7 回 14 回 10 回 6 回 家具転倒防止器具設置率 - 37.1% 34.1% 35.9% 45.9% 40

セーフコミュニティ活動による気づきや変化 セーフコミュニティの取組をすることで 災害への備えをしている区民の割合が安定的に高くなってきたことや 地域防災拠点の認知度が着実に伸びていることが明らかになった また 実践的な地域防災拠点訓練に参加する区民の数も増加しており さらに訓練の質を高めていく必要がある 災害時要援護者への対応の重要性を認識し 避難支援に着手する自治会 町内会の割合の増加のための支援や 要援護者を想定した実践的な訓練の実施が必要 自助を促進するためのコミュニティの取組をさらに広げていく必要がある 行政と地域防災拠点 地域避難所との連携のあり方の検討が必要 41

今後の方向性 各家庭での 自助 を高めていくとともに 災害時要援護者の方に対して 積極的に 共助 公助 が行き渡るようにする コミュニティレベルでの自助の促進方法を検討し 実践に移していくことで 実際に発災した際の被害をさらに減らすことができるようにする 自治会町内会の結束力 熱心なボランティア活動など 栄区の地域コミュニティの力が最大限発揮できるようにする 各地区で行われている訓練に 要援護者対応や情報の受発信訓練などを取り入れ 更に実効性あるものとしていく 42

ご清聴ありがとうございました 43