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参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

特集 ロシア NIS 圏で存在感を増す中国特集 ロシアの消費市場を解剖する Data Bank 中国の対ロシア NIS 貿易 投資統計 はじめに今号では ロシア NIS 諸国と中国との経済関係を特集しているが その際にやはり貿易および投資の統計は避けて通れないであろう ただ ロシア NIS 諸国の側

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特集 切花の輸入 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 成田空港の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と カーネーション で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品が

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お知らせ 平成 27 年 2 月 2 日 公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー 平成 26 年 12 月外国人客宿泊状況調査 の発表について ( 公財 ) 京都文化交流コンベンションビューローでは 京都市内 25 ホテルの協力 を得て月別 国籍別宿泊外国人の状況調査を行っております 平成

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けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

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摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014) 較検討するのも興味深いことであるが ここではあくまでも 2011 年のデータの提示のみに終始し 分析 検討は改めて順次おこなってみたい 後者の目的にかかわる国際観光輸出 輸入 収支については 前掲の 国際観光論 において 2000 年から 2008

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目 次 Ⅰ. 今後の電力需給見通しと燃料について Ⅱ. 原油 重油を巡る状況について Ⅲ.LNGを巡る状況について IV. 石炭を巡る状況について V. 電力の燃料調達について ( まとめ ) 2

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第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数

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Transcription:

( トップページ :http://mylibrary.maeda1.jp/ ) (BP エネルギー統計 :http://mylibrary.maeda1.jp/bpstatistics.html ) ( 総合 : 石油 + ガス :http://mylibrary.maeda1.jp/oilandgas.html ) マイライブラリー :0452 ( 注 ) 本稿は 2018 年 9 月 12 日から 10 月 4 日まで 14 回にわたり 内外の石油情報を読み解く に掲 載したレポートをまとめたものです 2018.10.7 前田高行 BP エネルギー統計 2018 年版解説シリーズ : 石油 + 天然ガス篇 目次 頁 はじめに 2 1. 世界の石油と天然ガスの埋蔵量 (1)2017 年末の石油と天然ガスの合計埋蔵量 2 (2) 国別の石油 天然ガス合計埋蔵量 3 (3)1990 年 ~2017 年までの合計可採埋蔵量の推移 4 (4) 可採年数の推移 (1980~2017 年 ) 5 2. 世界の石油と天然ガスの生産量 (1)2017 年の石油と天然ガスの地域別合計生産量 6 (2) 国別生産量 7 (3)1990 年 ~2017 年の生産量の推移 8 (4) ロシア 米国等主要国の生産量の推移 8 3. 世界の石油と天然ガスの消費量 (1)2017 年の石油と天然ガスの地域別合計消費量 10 (2)2017 年の石油と天然ガスの国別消費量 10 (3) 石油と天然ガスの消費量の推移 (1990 年 ~2017 年 ) 11 (4) 地域別の消費量の推移 (1990 年 ~2017 年 ) 12 (5) 主要 5カ国の消費量推移 (2000 年 ~2017 年 ) 13 (6) 米国の石油 天然ガス自給率の超長期推移 (1980~2017 年 ) 14 1 / 19

( 石油と天然ガスは一体として考えるべきである!) はじめに BP の BP Statistical Report of World Energy 2018 をもとに本シリーズで石油及び天然ガスの埋蔵量 生産量及び消費量 ( 天然ガスについては貿易量も含む ) のデータを抜粋して解説したが 最後に石油と天然ガスを合わせた形でその埋蔵量 生産量及び消費量についての解説を試みる 石油と天然ガスは常温常圧の状態で前者が液体 後者が気体の違いはあるものの本来は同じ 炭化水素資源である 石油は運搬 貯蔵等の利便性に優れ また用途としては燃料用のほか 石 油化学原料にもなるため古くから広く利用されてきた これに対して天然ガスは主成分がメタン単体であるため燃料として使用されることがほとんどであり 石油化学原料 ( メタノール エチレンなど ) としての利用はさほど普及していない 加えて天然ガスは大気中への拡散を防ぐため密閉状態で運搬しなければならない このため従来は生産地から消費地までのパイプラインが必要であった しかし運搬 貯蔵方法としてガスを極低温で液化する LNG の製法が普及した結果 遠く離れた消費地に大量のガスを供給する LNG 貿易が確立した 世界的なエネルギー消費の増大に対して天然ガスは石油の代替エネルギーとして需要が拡大している さらに天然ガスは石油に比較して CO2 の発生量が少ないため環境問題の観点からも強い需要がある 石油と天然ガスはそれぞれの発展度合いの違いにより現在も別々に取り扱われることが多いが エネルギーとして見れば両者は殆ど変わらないのである 石油生産国の多くは天然ガス生産国でもあり また石油消費国も同時に天然ガスの消費国である 生産国と消費国はそれぞれが石油と天然ガスのベストミックスを探っている 本稿では石油と天然ガスを合わせた埋蔵量 生産量及び消費量について BP のデータをもとに解 説を試みることとする なお天然ガスから石油への換算率は 10 億立方メートル ( 以下m3 )=629 万 バレル (1 兆m3 =62.9 億バレル ) として計算した 1. 世界の石油と天然ガスの埋蔵量 (2017 年末の石油 天然ガスの合計可採埋蔵量は石油換算で2.9 兆バレル!) (1)2017 年末の石油と天然ガスの合計埋蔵量 2017 年末の世界の石油埋蔵量は1 兆 7 千億バレルであるが これに対して天然ガスの埋蔵量は 194 兆m3であり これは石油に換算すると1 兆 2 千億バレルである 石油の埋蔵量が天然ガスより約 5 千億バレル多く 両者を合わせた合計埋蔵量は2 兆 9 千億バレルとなる 埋蔵量を地域別に見ると 中東は1 兆 3 千億バレルであり 世界全体の埋蔵量の45% を占めている 続くロシア 中央アジアは5,173 億バレル (18%) であり この両地域で世界の埋蔵量の6 3% を占めている その他の地域については中南米 3,818 億バレル (13%) 北米 2,941 億バレ 2 / 19

ル (10%) アフリカ 2,133 億バレル (7%) アジア 大洋州 1,695 億バレル (6%) 欧州 320 億バ レル (1%) である アジ 地域別石油 天然ガス合計埋蔵量 (2017 年末 ) 北米 本シリーズの石油篇及び天然ガス篇で触れたそれぞれの地域別埋蔵 ア ( 石油換算 2.9 兆バレル ) 10% 量と比較すると 中東は石油埋蔵量 大洋 アフリカ が全世界の48% を占めているが 州 7% 中南米天然ガスのそれは41% であり 石油 6% 13% の比率が高い これに対してロシア 欧州 1% 中央アジアの石油と天然ガスの埋蔵量はそれぞれ全世界の9% 及び3 中東 1% であり 天然ガスの比率が3 倍以 45% ロシア 上である 中央アジ ア 18% ( 合計埋蔵量が1 千億バレルを超える 国は11カ国!) (2) 国別の石油 天然ガス合計埋蔵量 ( 末尾表 3-1-T01 参照 ) 埋蔵量を国別に見ると 主要国の石油 天然ガス合計埋蔵量 (2017 年末 億バレル ) 原油と天然ガスの合計埋蔵量が最も多い国は 4,000 3,000 2,000 1,000 0 イランの3,661 億バレル ( 以下いずれも石油換算 ) であり 世界全体の1 3% を占めている イランは石油埋蔵量では世界 原油 天然ガス ( 原油換算 ) 4 位 (1,572 億バレル ) であるが 天然ガスの埋蔵量 (33 兆m3 石油換算 2,089 億バレル ) は世界 2 位である イランに続くのがベネズエラ ロシア及びサウジアラビアであり それぞれの埋蔵量はベネズエラ 3,433 億バレル ( 内訳 石油 3,032 億バレル 天然ガス401 億バレル ) ロシア3,261 億バレル ( 石油 1,062 億バレル 天然ガス2,200 億バレル ) サウジアラビア3,168 億バレル ( 石油 2,66 2 億バレル 天然ガス505 億バレル ) である 4カ国は原油と天然ガスの比率が各国により大きく異なっている イランは原油と天然ガスの比率が43% 対 57% で比較的バランスが取れているが ベネズエラは原油の比率が88% と圧倒的に高く サウジアラビアも原油 84% に対して天然ガスは1 6% に過ぎない これに対してロシアは逆に原油 33% 対天然ガス67% であり 天然ガスの埋蔵量が原油の2 倍を超えている 3 / 19

その他の国を原油と天然ガスの埋蔵量の比率で見ると イランのように両者のバランスが比較的均等な国には米国 ( 原油 48% 対天然ガス52%) があり ベネズエラ或いはサウジアラビアのように原油の比率が高い国はカナダ イラク UAE クウェイトなどである 一方ロシアのように天然ガスの比率が高い国にはカタール トルクメニスタンなどがある サウジアラビアに次いで埋蔵量が世界で五番目に多いのはカタールの1,820 億バレル ( 原油 2 52 億バレル 天然ガス1,567 億バレル ) 及びカナダの1,808 億バレル ( 原油 1,689 億バレル 天然ガス118 億バレル ) である これに続く7 位以下の国とその埋蔵量はイラク ( 合計 :1,708 億バレル 石油 :1,488 億バレル 天然ガス :221 億バレル 以下同じ ) UAE(1,352 億バレル 978 億バレル 374 億バレル ) トルクメニスタン(1,232 億バレル 6 億バレル 1,226 億バレル ) クウェイト (1,122 億バレル 1,015 億バレル 107 億バレル ) 米国(1,049 億バレル 500 億バレル 550 億バレル ) であり 以上の11カ国は石油 天然ガスの合計埋蔵量が1 千億バレルを超える国である 注目すべきことは同じ GCC 産油国でも天然ガスが豊富なカタールに対して UAE クウェイトは少ない これらの国はいずれも発電或いは海水淡水化プラントの燃料として国内の天然ガスの需要が大きい このため UAE クウェイトなどは夏場にピークを迎える電力 水のために天然ガスを輸入しなければならないのが実情である また世界一の石油輸出国であるサウジアラビアでもガス不足は深刻な問題であり国内ガス田の開発が急がれている ( ほぼ10 年周期で増加する埋蔵量!) (3)1990 年 ~2017 年までの合計可採埋蔵量の推移 1990 年末の世 石油 天然ガス合計埋蔵量の推移 ( 石油換算 : 兆バレル ) 4.00 3.00 2.00 1.00 0.00 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年 2017 年石油天然ガス ( 石油換算 ) 界の石油と天然ガスの埋蔵量はそれぞれ 1 兆 27 5 億バレルと109 兆m3 ( 石油換算 6, 880 億バレル ) で合計埋蔵量は 1 兆 7,150 億バレルであった 因みに両者の構成比率は石油 60% 天然ガス40% で あるが この比率はその後天然ガスの比率がわずかに上昇し 2017 年は石油 58% 天然ガス4 2% となっている 4 / 19

埋蔵量は1991 年に対前年比で6% 増加 1 兆 8 千億バレルとなりその後は年率 1~2% で漸増 1999 年には対前年比 8.1% と大幅に増加して合計埋蔵量は2 兆バレルを突破した そして2002 年に2.3 兆バレルを記録した後 数年間は低い増加率にとどまった 2010 年には5.9% の大幅な増加率を示し合計埋蔵量は2 兆 8 千億バレル弱になったが その後 2017 年までは横ばい状態であり 特に2015 年にはわずかではあるが前年を下回り 過去 25 年間で初めて埋蔵量が減少している このように可採埋蔵量はほぼ10 年周期で増加している ちなみに2017 年の埋蔵量は石油 1.7 兆バレル 天然ガス194 兆m3 ( 石油換算 1.2 兆バレル ) で合計埋蔵量は2 兆 9,137 億バレルであり これは1990 年の1.7 倍である 1990 年から2017 年までの過去 27 年間の平均成長率は1.8% である 次項に述べるとおり埋蔵量を生産量で割った可採年数は2010 年まではほぼ一貫して上向いており それ以降は漸減傾向を示している このことから最近は石油及び天然ガスの探鉱 開発活動が低調に推移し 埋蔵量の追加が生産量の増加に追いついていないことを示している これは石油価格の下落により石油企業の業績が低迷 各社とも石油 天然ガスの上流部門の投 資を削減したことが大きな理由と考えられる i ( 石油と天然ガスを合わせた可採年数は 51 年!) (4) 可採年数の推移 (1980~2017 年 ) 可採年数 ( 以下 R/P) とは埋蔵量を同じ年の生産量で割った数値で 現在の生産水準があと何年 続けられるかを示したものであるが 2017 年末の石油と天然ガスの合計埋蔵量を同年の合計生 産量 ( 次章参照 ) で割ると 石油 天然ガス全体の可採年数は 51.1 年となる 1980 年から2017 年末までの推移をみると 1980 年の可採年数は36 年であった この年の石油の可採年数は30 年 天然ガスは50 年であり 石油と天然ガスの間には20 年の差があった 当時 石油の埋蔵量は天然ガスの1.5 倍であったが 石油の生産量が天然ガスの2.5 倍であったため石油の可採年数が低く 石油と天然ガスを合わせた可採年数も石油に近い数値となったので 5 / 19

ある その後 1980 年代は石油 天然ガスの埋蔵量は共に増加したが 生産に関しては天然ガスが伸びる一方 ( 天然ガス篇 2-(3) 参照 ) 石油は停滞したため ( 石油篇 2-(3) 参照 ) 石油の可採年数が伸び 天然ガスのそれは停滞した 1990 年代は石油 天然ガス共に可採年数は横這いとなり 両者を平均した可採年数も50 年前後で推移した 2000 年代に入り可採年数は2002 年に54 年のピークを記録した後 2006 年には50 年を切り 2011 年末には再び56 年と緩やかな波を打っている この間に石油と天然ガスの可採年数は収斂する方向にあり 2011 年末は石油 55 年 天然ガス 58 年で大きな差はない 1980 年のそれが石油 30 年 天然ガス50 年であったことと比べると大きな変化であり これは石油と天然ガスが同じ化石エネルギーとして相対優位の市場原理で取引されるようになっていることと無関係ではないであろう 2011 年以降可採年数は漸減傾向にあり 2017 年末の可採年数は石油 50 年 天然ガス53 年 石油と天然ガスを合わせた平均可採年数は51 年となっている 近年の可採年数の減少は世界的な油価の低迷およびヨーロッパ 中国の景気低迷により石油 天然ガスの開発意欲が減退していることが大きな理由であろう 2. 世界の石油と天然ガスの生産量 ( 中東と北米で全世界の50%!) (1)2017 年の石油と天然ガスの地域別合計生産量 2017 年の世界の石油生産量は日 地域別石油 天然ガス合計生産量 (2017 年 ) 量 9,265 万バレル ( 以下 B/D) であり ( 石油換算 :1.56 億バレル / 日 ) これに対して天然ガスの生産量は年間 中東 3 兆 6,804 億立方メートル ( 以下m3 ) で 27% 北米 23% あった 天然ガスの生産量を石油に換 算すると6,342 万 B/D となり 従って 石油と天然ガスを合わせた1 日当りの 生産量は1 億 5,607 万 B/D となる 両 欧州者の比率は石油 59% 天然ガス41% 5% ロシア 中である 中南米アジア 大央アジア 7% アフリカ 洋州 18% 8% 12% 生産量を地域別に見ると 中東が4, 297 万 B/D と最も多く 北米がこれに次 ぐ3,651 万 B/D である 中東が世界全体に占める割合は28% で 北米は23% である この2 地 域だけで世界の生産量の半分を占めている 両地域の石油と天然ガスの比率を比較すると 中東 は石油 3,160 万 B/D 天然ガス6,599 億m3 ( 石油換算 :1,137 万 B/D) と 石油の生産量が7 4% を占めて圧倒的に多く 北米は石油生産量が2,011 万 B/D 天然ガス生産量が9,515 億m3 ( 石油換算 :1,640 万 B/D) でその比率は石油 55% 天然ガス45% である 両地域に次ぐ生産量 6 / 19

を誇るロシア 中央アジアは石油生産量 1,429 万 B/D 天然ガス生産量 8,155 億m3 ( 石油換算 : 1,405 万 B/D) であり石油と天然ガスはほぼ同量である アジア 大洋州 アフリカ 中南米及び欧州 4 地域の生産量は中東或は北米地域の半分もしくはそれ以下である 石油と天然ガスの比率はアジア 大洋州 ( 石油換算合計生産量 :1,835 万 B/D) は天然ガスが多いが アフリカ ( 同 1,195 万 B/D) と中南米 ( 同 1,027 万 B/D) は中東と同じく石油生産が全体の 7 割前後を占めており天然ガスの比率は小さい 前回の埋蔵量で触れたとおり世界の石油と天然ガスの埋蔵量の比率は58% 対 42%( 石油埋蔵量 1 兆 6,967 億バレル 天然ガス埋蔵量 1 兆 2,168 億バレル ) である 地域別のシェアは北米が埋蔵量シェア10% 生産量シェア23% と生産量シェアが高くアジア 大洋州 (6% 対 12%) 欧州 (1% 対 5%) も北米と同様の傾向を示している これに対して中東は埋蔵量シェア45% に対し生産量シェアは27% にとどまっており 中南米も同様に生産量シェアが低い このことから中東では今後さらに天然ガスの開発生産に拍車がかかるものと考えられる ( 石油 天然ガスともに米国が生産量世界一!) (2) 国別生産量 ( 末尾表 3-2-T01 参照 ) 生産量を国別に見ると 世界で石油と天然ガスの合計生産量が最も多い国は米国である 内訳は石油が1,306 万 B/D 天然ガスは7,345 億m3 ( 石油換算 1,266 万 B/D) 合計では2,572 万 B/D となる 同国は石油生産量 天然ガス生産量ともに世界 1 位である 米国に次ぐ世界第二位の生産量を誇るのはロシアである 同国は石油は世界 3 位 天然ガスは世界第 2 位であり 石油生産量は1,126 万 B/D 天然ガス生産量は6,356 億m3 ( 石油換算 1,09 5 万 B/D) 石油と天然ガスの合計生産量は2,221 万 B/D である 米国とロシアの2016 年の生産量はそれぞれ2,493 万 B/D 及び2,142 万 B/D であり 共に前年より3% 強増加している 世界全体の生産量 1 億 5,607 万 B/D に占める両国の割合は米国 17% ロシア 14% であり世 界の 3 割を占めている 因みに埋蔵量については ( 前章参照 ) ロシアが世界 3 位であり米国は世界 1 1 位である 生産量世界第 3 位はサウジアラビアの1,387 万 B/D である 内訳は石油 1,195 万 B/D 天然ガス1,114 億m3 ( 石油換算 192 万 B/D) でありロシア或いは米国に比べて石油の比率が圧倒的に高い 4 位から10 位までの生産国は 4 位イラン884 万 B/D( 内訳 : 石油 498 万 B/D 石油換算天然ガス386 万 B/D 以下同じ) 5 位カナダ787 万 B/D( 石油 483 万 B/D 天然ガス304 万 B/D) 6 位中国 642 万 B/D( 石油 385 万 B/D 天然ガス257 万 B/D) 7 位 UAE498 万 B/D( 石油 394 万 B/D 天然ガス104 万 B/D) 8 位カタール494 万 B/D( 石油 192 万 B/D 天然ガス303 万 B/D) 9 位イラク470 万 B/D( 石油 452 万 B/D 天然ガ18 万 B/D) 10 位ノルウェー 409 万 B/D( 石油 197 万 B/D 天然ガス212 万 B/D) となっている 7 / 19

11 位以下 20 位までの国を列挙すると クウェイト ブラジル アルジェリア メキシコ ナイジェリア ベネズエラ カザフスタン オーストラリア インドネシア マレーシアの順である ( 伸びる天然ガス ついに6 割を切った石油!) (3)1990 年 ~2017 年の生産量の推移 1990 年から20 石油 天然ガス合計生産量の推移 ( 単位 :100 万 B/D) 200 150 100 50 0 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年 2017 年石油天然ガス ( 石油換算 ) 17 年までの世界の石油と天然ガス合計生産量の推移を追ってみると 1990 年の生産量は9, 9 0 6 万 B/D であり その内訳は石油 6,5 00 万 B/D 天然ガス1. 9 8 兆m3 ( 石油換算 3,40 6 万 B/D) であっ た その後 1992 年には合計生産量が1 億 B/D を突破 2011 年には1 億 4 千万 B/D に達した この間前年を下回ったのは1999 年と2009 年の2 回だけであった 2010 年以降も年平均 2% の成長を続けており 2017 年の石油と天然ガスの合計生産量は過去最高の1 億 5,600 万 B/D( 内訳 : 石油 9,265 万 B/D 天然ガス3.7 兆m3 ) を記録している 1990 年と2017 年の生産量の伸びを比較すると 合計生産量では1.58 倍 石油と天然ガスのそれぞれの増加率は石油 1.43 倍 天然ガス1.86 倍であり 天然ガスの生産が急速に伸びていることがわかる これを比率で見ると1990 年には石油と天然ガスの比率が石油 66% 天然ガス3 4% であったものが その後天然ガスの比率が徐々に拡大し 2017 年には石油 59% 天然ガス4 1% となり 石油の比率はついに6 割を切っている 現在天然ガスについては米国におけるシェールガスを含め世界各地で開発生産が活発に行われており またパイプライン LNG によるサプライチェーンも急速に整備拡充されている 従って生産に占める天然ガスの比率は今後更に高まるものと思われる ( 増加の勢いが止まった米国!) (4) ロシア 米国等主要国の生産量の推移ここでは2017 年の生産量上位 4カ国 ( 米国 ロシア サウジアラビア イラン ) に中国 カタール及びブラジルを加えた7か国について2000 年以降の生産量の推移を見ることとする 8 / 19

2000 年における石油 天然ガス合計生産量は米国が1,667 万 B/D( 内訳 : 石油 773 万 B/D 天然ガス5,186 億m3 石油換算 894 万 B/D 以下同じ) でトップであり ロシアは1,584 万 B/D(65 8 万 B/D 5,371 億m3 926 万 B/D) であった その後 米国は生産量が減少 一方のロシアは増加したため2002 年には両国の順位が逆転した その後両国の差は大きくなり2005 年の生産量はロシアが1,976 万 B/D 米国は1,533 万 B/D と両国の差は400 万 B/D 強にまで拡大した しかし米国の生産が2005 年を底に上向きに転じる一方 ロシアはその後横這いにとどまっている この結果 2014 年には両国の順位が逆転 米国が290 万 B/D の差でトップになった そして2015 年の生産量はロシアの2,108 万 B/D に対し米国は2,551 万 B/D で両国の差は440 万 B/D まで広がった しかし2016 年は米国の生産量が2005 年以来 10 年ぶりに減少 2017 年は過去最高の2,572 万 B/D に伸びたが ロシアの生産量も伸びた結果 2017 年の両国の差は350 万 B/D に縮まっている サウジアラビアの場合は従来から石油の比率が圧倒的に高く 2000 年の生産は石油が947 万 B/D 天然ガスは82 万 B/D( 石油換算 ) で石油はガスの12 倍であった その後同国の石油生産は常時 1 千万 B/D 前後で推移する一方 天然ガスの生産は毎年前年を上回る増加を続けている この結果 2017 年の生産量は石油 1,195 万 B/D 天然ガス192 万 B/D の合計 1,387 万 B/D に達し 石油はガスの6.2 倍となり天然ガスの比率が上がっている カタールは2000 年時点では石油と天然ガスの生産量はそれぞれ85 万 B/D 44 万 B/D( 合計 1 30 万 B/D) であり 石油が天然ガスを上回っていたが その後天然ガスの生産が急速に拡大し 2 006 年には倍増 さらに2017 年には石油換算で303 万 B/D に達している この結果 2017 年の石油 天然ガスの合計生産量は2000 年の4 倍の494 万 B/D を記録するとともに 石油と天然ガスの比率は石油 39% に対し天然ガスは61% と逆転している 中国は2000 年以降着実に生産量が増加しており 2000 年の373 万 B/D から2017 年には1. 7 倍の641 万 B/D に増えている 但し2015 年の665 万 B/D を下回っており生産がピークに達した様相も見受けられる イランも中国同様 2011 年までは着実に増加し 2000 年の合計生産量 487 9 / 19

万 B/D が2011 年には1.5 倍の719 万 B/D に増加した しかしその後 核開発疑惑をめぐる欧米諸国の禁輸制裁の結果 2013 年には645 万 B/D まで減少した 禁輸解除後生産量は回復傾向にあり2017 年の石油 天然ガスの合計生産量は884 万 B/D となっている 天然ガスは全量国内消費のため生産量は今後も増加すると見込まれるが 原油の生産は米国が経済制裁を再開 今年 11 月以降は同盟各国にも制裁効果が及ぶことは確実なため今後の生産量は予断を許さない状況である ブラジルの生産量は上記の国々に比べて必ずしも多くないが 2017 年の生産量は 2000 年に 比べて 2.3 倍である これは 6 カ国の中ではカタールに次いで高い伸び率であり 米国の 1.5 倍よ りも高い 3. 世界の石油と天然ガスの消費量 ( アジア 大洋州が最大の消費市場!) (1)2017 年の石油と天然ガスの地域別合計消費量地域別石油 天然ガス合計消費量 (2017 年 ) ( 石油換算 :1.6 億バレル ) アジア 大洋州北米 30% 25% 中東 11% 欧州 15% 中南米ロシア 6% アフリカユーラシア 4% 9% 2017 年の世界の石油消費量は日量 9,819 万バレル ( 以下 B/D) であり これに対して天然ガスの消費量は年間 3 兆 6,704 億立方メートル ( 以下m3 ) であった 天然ガスの消費量を石油に換算すると 6.325 万 B/D となり 従って石油と天然ガスを合わせた1 日当りの消費量は1 億 6, 144 万 B/D となる 両者の比率は石油 61% 天然ガス39% でほぼ3:2 の割合である 消費量を地域別に見ると アジア 大洋州 (4,784 万 B/D) と北米 (4,047 万 B/D) が並んでおり 両地域が世界に占める割合は55% に達する 但し石油と天然ガスの比率には違いがあり アジア 大洋州は石油の比率が72% に対して天然ガスは28% である 一方北米の場合は石油 60% に対して天然ガスは40% である 世界的に見ると上述の通り石油がエネルギーの太宗を占めているが ロシア ユーラシア地域は他と異なり石油 30% に対し天然ガスは70% であり 天然ガスの消費量が石油の2 倍以上である 中南米 中東 アフリカの 3 地域は全て併せても 20% 強に過ぎず それぞれの世界消費に占め るシェアは中東 11% 中南米 6% アフリカ 4% である 石油及び天然ガスの消費が先進国及びア ジアの新興工業地帯に集中していることがわかる ( 米国は石油も天然ガスも世界一の消費国 一国で世界の 5 分の 1 を消費!) (2)2017 年の石油と天然ガスの国別消費量 ( 末尾表 3-3-T01 参照 ) 10 / 19

消費量を国別に見ると 世界で石油と天然ガスの合計消費量が最も多いのは米国であり 同国石 油 天然ガスそれぞれをとっても世界 1 位である 同国の消費量は石油換算で 3,262 万 B/D 全 世界の 20% を占めており世界の 5 分の 1 の石油と天然ガスを消費している 米国に次いで消費量が多いのは中国の1,694 万 B/D( 石油換算 ) である 同国は石油の消費量は世界 2 位 (1,280 万 B/D) 天然ガスは世界 3 位 ( 石油換算 414 万 B/D) であり 天然ガスの消費量は石油の約 3 分の1である 第 3 位はロシアの1,054 万 B/D で石油と天然ガスの合計消費量が 1 千万 B/D を超えているのはこの3カ国だけである 日本は第 4 位で合計消費量は601 万 B/D 内訳は石油 399 万 B/D 天然ガス1,171 億m3 ( 石油換算 202 万 B/D) である これら4カ国の消費量を前年の2016 年と比較すると 中国は前年より6.5% と大幅に増加しており ロシアは1% 増 米国は横ばいであるが 日本のみは前年比 -0.5% の減少である 日本と中国を比較すると 石油消費量は中国が日本の3 倍 天然ガスは2 倍であり 石油と天然ガスの構成比は日本が66%( 石油 ) 対 34%( 天然ガス ) 中国は76% 対 24% となっており 日本は天然ガスの構成比率が高い 5 位以下 10 位までは サウジアラビア ( 合計消費量 584 万 B/D 石油 67% 天然ガス33%) インド ( 同 562 万 B/D 83% 17%) イラン( 同 551 万 B/D 33% 67%) カナダ( 同 442 万 B/D 55% 45%) ドイツ( 同 400 万 B/D 61% 39%) ブラジル( 同 368 万 B/D 82% 18%) と続いている ( 石油から天然ガスへシフト!) (3) 石油と天然ガスの消費量の推移 (1990 年 ~2017 年 ) 1990 年から2017 年までの石油と天然ガスの合計消費量の推移を追ってみると 1990 年の石油と天然ガスの消費量は石油が6,653 万 B/D 天然ガスは1 兆 9,487 億m3 ( 石油換算 3,358 万 B/D) であった 合計すると石油換算で1 億 B/D となり 両者の比率は石油 66% 天然ガス34% であった 11 / 19

その後消費量は2009 年を除き2017 年まで毎年増加の一途をたどり 2017 年の消費量は石油換算で1 億 6,144 万 B/D( 内訳 : 石油 9,819 万 B/D 天然ガス3.7 兆m3 ) であり1990 年の1. 6 倍に達している 石油と天然ガスそれぞれについて見ると 石油は1.5 倍 天然ガスは1.9 倍と天然ガスの伸び率は石油より高い この結果 2017 年の消費量に占める石油と天然ガスの比率は61% 対 39% であり 天然ガスの比率は過去 20 年の間に5ポイント上昇している 地球環境問題の高まりにより石油に比べて CO2 発生量が少ない天然ガスの利用が進んだことがわかる 特に日本の場合は原発の新設がほぼ不可能になり 既設原発の再稼働にも多くの制約が課されていることを考慮すると 燃料調達コストの問題はあるにしても今後天然ガスの比率が増えることは間違いないであろう ( 重みを増すアジア 大洋州!) (4) 地域別の消費量の推移 (1990 年 ~2017 年 ) 全世界の消費量に占める地域別の割合の推移を見ると1990 年は北米が世界全体の31% を占めて最も多く 次いで欧州が21% ロシア 中央アジア19% アジア 大洋州 17% と続き その他の地域 ( 中南米 中東及びアフリカ ) は13% であった 北米と欧州を合わせた欧米先進国だけで全世界の半分強の石油 天然ガスを消費しており これに新興国家が多いロシア 中央アジア及びアジア 大洋州を加えると9 割近くに達する その後ロシア 中央アジア地域の消費量は緩やかに減退し1990 年代半ば以降は1,300 万 B/D 前後で推移している 北米及び欧州の消費量は年々増加しており 1990 年に北米 3,100 万 B/D 及び欧州 2,100 万 B/D であった消費量が2017 年には4,000 万 B/D 及び2,400 万 B/D に達している これに対して1990 年に1,600 万 B/D であったアジア 大洋州の消費量はその後急速に増加し1992 年にはロシア 中央アジア地域を追い越し 1994 年には2 千万 B/D を超えた さらに1997 年には欧州を抜き去り 2004 年には3 千万 B/D を突破 2010 年には北米をも上回り ついに世界最大の消費地域になっている アジア 大洋州の消費量はその後も増え続け 2017 年のそれは4,800 万 B/D となり 世界全体の3 割を占めるに至っている 12 / 19

2017 年の地域別割合はアジア 大洋州が30% 次いで北米 25% 欧州 15% ロシア 中央アジアが9% であり これら4 地域で世界の石油 天然ガス消費量の8 割弱を占めている かつて199 0 年には13% しかなかった中東 南米およびアフリカ地域のシェアは22% に大幅に増加しており 発展途上国のエネルギーの消費が拡大していることがわかる (17 年間で石油 天然ガスの消費が 3.3 倍に急増した中国 日本は 12% 減!) (5) 主要 5 カ国の消費量推移 (2000 年 ~2017 年 ) 米国 日本 中国 ロシア及びインドの5カ国について2000 年から2017 年までの各国の石油と天然ガスの合計消費量を見ると 米国の消費量は他の国を圧倒しており2000 年時点で3,053 万 B/D とロシア (885 万 B/D) の3.4 倍 日本 (684 万 B/D) の4.5 倍 中国 (512 万 B/D) の6 倍あり インド (270 万 B/D) に対しては10 倍以上の差があった 2000 年に3,053 万 B/D であった米国の消費量は2012 年まで横ばい状態を続けたが その後は増加傾向にあり 2017 年は3,262 万 B/D になっている 中国の消費量は爆発的に増加しており 2004 年には日本を超え さらに2009 年にはロシアを追い抜き米国に次ぐ世界第 2 位の石油 天然ガス消費国となり 2017 年の消費量は2000 年比 3.3 倍の1,694 万 B/D に達している この結果かつて6 倍であった米国と中国の差は2 倍弱にまで縮まっている インドも中国程ではないが年々増加しており2000 年に270 万 B/D であった消費量は 2004 年には300 万 B/D そして2009 年には400 万 B/D を突破 2017 年の消費量は2000 年比 2.1 倍の562 万 B/D に達している 日本との差は38 万 B/D であり現在の趨勢が続けば数年以内にインドの消費量は日本を上回ることになろう 2000 年に685 万 B/D であった日本の石油 天然ガスの消費量はその後 2009 年まではほぼ一貫して減少し 2009 年には600 万 B/D を下回った その後漸増し2015 年までは600 万 B/D 台を維持したが2017 年は600 万 B/D すれすれであり 2000 年を12% 下回っている 比較した5か 13 / 19

国の中で2000 年の水準を下回っているのは日本だけであり際立った特徴を示している これは景気低迷によりエネルギー消費が減少したこと及び省エネ政策によりエネルギー効率が向上したためと考えられる 省エネ政策や再生エネルギー利用は今後も継続的に発展することが見込まれるが 一方では原発の停止により火力発電用石油 天然ガスが増えることは避けられないであろう (2007 年を底に急速に改善する米国のエネルギー自給率!) (6) 米国の石油 天然ガス自給率の超長期推移 (1980~2017 年 ) 米国の石油 天然ガスの需給ギャップが近年急速に改善しつつあることについては既に石油篇 天然ガス篇及び前項でも触れたが 本項では改めて 1980 年から 2017 年までの 40 年間近くにわ たる石油と天然ガス並びに両者を合わせた自給率の推移を検証する まず石油については1980 年は生産量 1,017 万 B/D に対し消費量は1,706 万 B/D であり自給率は60% であった つまり米国は必要な石油の6 割を自国産で賄っていたことになる 1980 年代前半は生産が1 千万 B/D を超える水準で推移する一方 消費は1,500 万 B/D 台に減少した結果 自給率は67% まで回復した ただその後は海外の安価な石油に押され生産は減少の一途をたどり2005 年から2007 年までの3 年間の自給率は33% に落ち込んだ この時 米国は必要な石油の3 分の1しか自給できなかったのである しかし2000 年初めから石油価格が急上昇し 米国内で石油増産の機運が生まれ 同時にシェール層から石油を商業生産する方法が確立し 2008 年以降石油の生産量は大幅に増えた 反面 景気の後退により消費量が漸減した結果 2017 年は石油生産量 1,306 万 B/D 消費量 1,988 万 B/D で自給率は66% に達している 次に天然ガスを見ると 1980 年代前半の自給率は100% に近く ほぼ完全自給体制だった 8 0 年代後半以降は生産が伸び悩む半面 消費が増加したため 自給率は漸減の傾向を示し 199 2 年には自給率が90% を割り 2003 年には82% まで低下 需要の約 2 割を隣国カナダからの輸入に依存することになった しかしその後シェールガスの開発生産が本格化するに伴い生産量は急 14 / 19

激に拡大し 2017 年の自給率は 99% と完全自給体制を整えている 昨年には LNG 輸出が開始さ れ 今後本格的な天然ガス輸出国になろうとしている 石油と天然ガスを合わせた自給率は1980 年に73% であった 1984 年には78% まで回復したが1985 年以降は長期低落傾向となり 2005 年の自給率は49% まで落ち込んだ しかしその後は急速に回復 2017 年の自給率は79% と1980 年台前半の水準に戻っている 因みに2017 年の石油 天然ガスの合計生産量は石油換算で2,572 万 B/D また合計消費量は同石油換算で3, 262 万 B/D である 需給ギャップが7 百万 B/D 弱あるものの シェールガス及びシェールオイルの増産は今後も続くものと見られ エネルギーについては米国の将来は極めて明るいと言えよう ( 石油 + 天然ガス篇完 ) 本稿に関するコメント ご意見をお聞かせください 前田高行 183-0027 東京都府中市本町 2-31-13-601 Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯 ; 090-9157-3642 E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp 15 / 19

3-1-T01 国別石油 天然ガス合計埋蔵量 (2017 年末 ) 順 位 国名 原油 天然ガス 合計 ( 原油換算 ) 原油換算 10 億バレル 1 兆立法米 10 億バレル シェア (10 億バレル ) 1 イラン 157.2 33.2 208.9 366.1 12.6% 2 ベネズエラ 303.2 6.4 40.1 343.3 11.8% 3 ロシア 106.2 35.0 220.0 326.1 11.2% 4 サウジアラビア 266.2 8.0 50.5 316.8 10.9% 5 カタール 25.2 24.9 156.7 182.0 6.2% 6 カナダ 168.9 1.9 11.8 180.8 6.2% 7 イラク 148.8 3.5 22.1 170.8 5.9% 8 UAE 97.8 5.9 37.4 135.2 4.6% 9 トルクメニスタン 0.6 19.5 122.6 123.2 4.2% 10 クウェイト 101.5 1.7 10.7 112.2 3.8% 11 米国 50.0 8.7 55.0 104.9 3.6% 12 ナイジェリア 37.5 5.2 32.7 70.2 2.4% 13 中国 25.7 5.5 34.5 60.1 2.1% 14 リビア 48.4 1.4 9.0 57.4 2.0% 15 アルジェリア 12.2 4.3 27.3 39.5 1.4% 16 カザフスタン 30.0 1.1 7.2 37.2 1.3% 17 オーストラリア 4.0 3.6 22.9 26.8 0.9% 18 インドネシア 3.2 2.9 18.3 21.5 0.7% 19 マレーシア 3.6 2.7 17.2 20.8 0.7% 20 ノルウェー 7.9 1.7 10.8 18.7 0.6% 21 アゼルバイジャン 7.0 1.3 8.3 15.3 0.5% 22 ブラジル 12.8 0.4 2.4 15.2 0.5% 23 エジプト 3.3 1.8 11.2 14.5 0.5% 24 インド 4.5 1.2 7.8 12.4 0.4% 25 オマーン 5.4 0.7 4.2 9.6 0.3% 26 アンゴラ 9.5 0.0 9.5 0.3% 27 ベトナム 4.4 0.6 4.1 8.5 0.3% 28 メキシコ 7.2 0.2 1.2 8.5 0.3% 29 エクアドル 8.3 0.0 8.3 0.3% 30 ウズベキスタン 0.6 1.2 7.6 8.2 0.3% その他 35.6 8.7 54.5 90.2 3.1% 全世界 1,696.6 193.5 1,216.8 2,913.4 100.0% 16 / 19

3-2-T01 順 位 国名 国別石油 天然ガス合計生産量 (2017 年 ) 石油 天然ガス 合計 ( 原油換算 ) 原油換算 1,000 B/D 順位 10 億立法米 順位 1,000 B/D Share (1,000B/D) 1 米国 13,057 1 734.5 12,658 1 25,715 16.5% 2 ロシア 11,257 3 635.6 10,953 2 22,210 14.2% 3 サウジアラビア 11,951 2 111.4 1,920 9 13,871 8.9% 4 イラン 4,982 4 223.9 3,858 3 8,840 5.7% 5 カナダ 4,831 5 176.3 3,038 4 7,869 5.0% 6 中国 3,846 8 149.2 2,571 6 6,417 4.1% 7 UAE 3,935 7 60.4 1,042 14 4,977 3.2% 8 カタール 1,916 15 175.7 3,028 5 4,944 3.2% 9 イラク 4,520 6 10.4 179 40 4,699 3.0% 10 ノルウェー 1,969 14 123.2 2,124 7 4,092 2.6% 11 クウェイト 3,025 9 17.4 299 34 3,325 2.1% 12 ブラジル 2,734 10 27.5 474 28 3,208 2.1% 13 アルジェリア 1,540 18 91.2 1,572 10 3,113 2.0% 14 メキシコ 2,224 11 40.7 701 19 2,925 1.9% 15 ナイジェリア 1,988 13 47.2 813 17 2,801 1.8% 16 ベネズエラ 2,110 12 37.4 645 21 2,755 1.8% 17 カザフスタン 1,835 16 27.1 468 29 2,302 1.5% 18 オーストラリア 346 31 113.5 1,955 8 2,301 1.5% 19 インドネシア 949 21 68.0 1,171 12 2,120 1.4% 20 マレーシア 697 26 78.4 1,352 11 2,049 1.3% その他 12,937 731 12,601 25,538 16.4% 全世界 92,649 3,680.4 63,423 156,072 100.0% 17 / 19

3-3-T01 国別石油 天然ガス合計消費量 (2017 年 ) 石油天然ガス合計 ( 原油換算 ) 順位 国名 1,000 B/D 順位 10 億立 法米 順位 原油換算 (1,000B/D) 1,000 B/D Share 1 米国 19,880 1 739.5 1 12,743 32,623 20.2% 2 中国 12,799 2 240.4 3 4,143 16,942 10.5% 3 ロシア 3,224 6 424.8 2 7,320 10,544 6.5% 4 日本 3,988 4 117.1 5 2,018 6,006 3.7% 5 サウジアラビア 3,918 5 111.4 7 1,920 5,838 3.6% 6 インド 4,690 3 54.2 14 934 5,624 3.5% 7 イラン 1,816 12 214.4 4 3,695 5,511 3.4% 8 カナダ 2,428 10 115.7 6 1,995 4,423 2.7% 9 ドイツ 2,447 9 90.2 8 1,554 4,001 2.5% 10 ブラジル 3,017 7 38.3 27 661 3,677 2.3% 11 韓国 2,796 8 49.4 17 851 3,647 2.3% 12 メキシコ 1,910 11 87.6 9 1,510 3,420 2.1% 13 英国 1,598 15 78.8 10 1,358 2,955 1.8% 14 イタリア 1,247 19 72.1 12 1,243 2,490 1.5% 15 フランス 1,615 14 44.7 20 771 2,386 1.5% 16 インドネシア 1,652 13 39.2 25 675 2,327 1.4% 17 タイ 1,423 17 50.1 16 863 2,286 1.4% 18 UAE 1,007 22 72.2 11 1,244 2,251 1.4% 19 トルコ 1,007 23 51.7 15 890 1,897 1.2% 20 スペイン 1,293 18 32.0 30 551 1,845 1.1% 21 オーストラリア 1,079 20 41.9 22 721 1,800 1.1% 22 エジプト 816 25 56.0 13 965 1,780 1.1% 23 シンガポール 1,430 16 12.3 43 212 1,642 1.0% 24 マレーシア 803 26 42.8 21 738 1,541 1.0% 25 アルゼンチン 670 29 48.5 18 835 1,506 0.9% 26 オランダ 848 24 36.1 29 621 1,469 0.9% 27 台湾 1,051 21 22.2 36 382 1,433 0.9% 28 パキスタン 589 33 40.7 24 702 1,291 0.8% 29 カタール 354 43 47.4 19 817 1,170 0.7% 30 ベネズエラ 505 35 37.6 28 649 1,153 0.7% その他 16,288 561.3 9,672 25,960 16.1% 全世界 98,186 3670.4 63,251 161,437 100.0% 18 / 19

i 五大国際石油企業業績比較 P14 2009 年 ~2016 年設備投資額の推移参照 http://mylibrary.maeda1.jp/0401oilmajor2016.pdf 19 / 19