資料 3 説明資料 国家安全保障会議の創設に関する有識者会議 ( 第 1 回会合 ) 平成 25 年 2 月 15 日 ( 金 )
安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3 条第 2 項第 2 号の自衛隊の活動に関する重要事項 その他国防に関する重要事項 重大緊急事態への対処に関する重要事項 これらの事項について 内閣総理大臣に対し意見具申 議員 : 内閣法 9 条指定大臣 総務大臣 外務大臣 財務大臣 経済産業大臣 国土交通大臣 防衛大臣 内閣官房長官 国家公安委員会委員長 経緯 その他 議長は 必要な国務大臣を 議案を限って 議員として 臨時に会議に参加させることができるとともに 統合幕僚長その他の関係者を会議に出席させ 意見を述べさせることができる 事態の分析及び評価について特に集中して審議する必要がある場合 内閣法 9 条指定大臣 外務大臣 国土交通大臣 防衛大臣 内閣官房長官 国家公安委員会委員長による審議を行うことができる 平素から事態発生に備え 各種の事態に応じた対処の基本 対処方針の策定手順等に関する分析 検討を行い 会議を補佐 平素からの準備 検討の成果を活用しつつ 事態の認定 対処方針の策定等に関し 会議を補佐 員 : 委員は 内閣官房及び関係行政機関の職員のうちから 内閣総理大臣が任命 昭和 31 年 国防に関する重要事項を審議する機関として 国防会議が発足 昭和 61 年 国防会議の任務を継承するとともに 新たに重大緊急事態への対処に関する重要事項を審議する機関として 内閣に設置 平成 15 年 安全保障会議が国家の緊急事態対処に関する枢要な役割を担うことができるようにその機能を強化 ( 議員の追加 事態対処専門委員会の設置等 ) 1
平成 18 年 9 月安倍総理就任 総裁選出馬表明でいわゆる 日本版 NSC 構想 を提唱 平成 19 年 4 月報告書を踏まえた NSC 法案 ( 安全保障会議設置法等の一部を改正する法律案 ) 国会提出 平成 19 年 9 月福田総理就任 同年 12 月町村官房長官会見 目下の政治状況を鑑み 法案を審議する状況になく 成立する見込みも極めて乏しい 官房長官 外務大臣 防衛大臣で 従来にも増して一層緊密に協議をするようにという形で 事実上この国家安全保障会議で 求められていた機能を事実上果たしていくようにという総理の指示 平成 20 年 1 月 NSC 法案廃案 平成 22 年 12 月新防衛大綱策定 日本版 NSC をめぐる近年の動き 平成 19 年 2 月安倍総理を議長とする官邸機能強化会議が 報告書 をとりまとめ 以降 各種の防衛関係の有識者会議や政党等が国家安全保障会議の設置を提言 Ⅳ 我が国の安全保障の基本方針 ~ 1 我が国自身の努力 ~ (2) 統合的かつ戦略的な取組 安全保障会議を含む 安全保障に関する内閣の組織 機能 体制等を検証した上で 首相官邸に国家安全保障に関し関係閣僚間の政策調整と内閣総理大臣への助言等を行う組織を設置する 平成 24 年 12 月安倍総理就任 安倍総理就任記者会見 総理として 国民の生命 領土 美しい海を守り抜いていくという決意を示していきたいと思います 今 この瞬間にも 尖閣諸島沖では 海上保安庁や自衛隊の諸君が日本の海や空を守っています 日本の安全保障は人ごとではなく 今 そこにある危機であります 新たに国家安全保障強化担当大臣を設けました 司令塔となる国家安全保障会議の設置など 内閣を挙げて 外交 安全保障体制の強化に取り組んでまいります 2
国家安全保障に関する官邸機能強化会議 報告書の考え方 国家安全保障に関する司令塔の必要性 1 外交 安全保障の重要事項に関する長期的戦略策定 2 複数省庁の所掌に属する国家安全保障上の重要課題の判断 3 国家緊急事態への対処に関する基本方針の決定 指示 現行の安全保障会議を抜本的に見直し その機能を吸収した 国家安全保障会議 を設置 国家安全保障会議の機能 ( 新規機能 : 国家安全保障に関する重要事項を審議 ) メンバーは総理大臣 ( 議長 ) 官房長官 外務大臣 防衛大臣の 4 大臣に限り 機動的 実質的に審議 国家安全保障問題担当総理補佐官は常時出席 ( 維持される機能 ) 現行の安全保障会議の機能 ( 諮問に応じ 防衛計画の大綱や武力攻撃事態等に関する事項を審議 ) は維持 その場合 現行の安全保障会議のメンバー 9 大臣で審議 国家安全保障会議に常設の事務局を置き 事務を処理 3
1 会議体等の名称変更 安全保障会議設置法等の一部を改正する法律案 ( 旧 NSC 法案 ) の概要 ( 平成 19 年 4 月閣議決定 国会提出 ) 会議体の名称を 安全保障会議 から 国家安全保障会議 に変更する 併せて 法律名を 安全保障会議設置法 から 国家安全保障会議設置法 に変更する 2 審議事項の見直し 内閣総理大臣の諮問に応じ 我が国の安全保障 ( 国家安全保障 ) に関する外交政策及び防衛政策の基本方針等の国家安全保障に関する事項を審議 ただし 従来の安全保障会議における必須諮問事項等については 引き続き維持 3 審議方法の見直し 総理大臣 外務大臣 防衛大臣 内閣官房長官の4 大臣による審議の仕組みを創設し 当該審議において国家安全保障に関する事項を審議することが可能 ただし 従来の安全保障会議における必須諮問事項については 引き続き9 大臣によって審議 なお いずれの審議も 議長 ( 総理 ) の判断で 4 大臣や9 大臣以外の閣僚を審議に参加させることが可能 4 専門会議制度の新設 国家安全保障に関する特定の事項について 当該事項に特に関係のある閣僚が専門的に調査審議する 専門会議 制度を新設 4
5 資料 情報等の要求 関係行政機関の長に資料 情報の提供等を求める規定を整備する 6 国家安全保障担当内閣総理大臣補佐官 国家安全保障担当内閣総理大臣補佐官の会議 専門会議への出席に関する規定を整備 7 事務局 施行期日等 国家安全保障会議の事務を処理する事務局 ( 新たに 内閣官房とは別に ) を設置し 事務局長その他所要の職員を置く ( 注 ) ( 注 )1. 事務局長 : 特別職公務員 として新設/ 事務局次長 : 外政補 安危補が兼任 2. 国会議員ではない総理補佐官は事務局長兼務可 この法律は公布の日から施行する ただし 事務局に関する規定等は平成 20 年 4 月 1 日から施行 その他所要の規定の整備を行う 国家安全保障に関する官邸機能強化会議 報告書との相違点報告書の記載事項は 概ね旧 NSC 法案において措置されているものの 以下の事項については 運用等において対応することとされた 事態対処専門委員会の強化 引き続き 会議の下部機関として設置するものの 強化については運用で対応することとされた 国家安全保障担当総理補佐官の常設化 補佐官の職務内容は 総理自身が決定するものであり 常設を妨げる規定も特段ないことから あえて法的措置を講ずる必要がなかったものである ( ただし 補佐官の会議への常時出席については旧 NSC 法案で規定 ) 秘密保護の仕組みの必要性 現行法制の下で可能な秘密保全措置を推進することとされた 新たな秘密保全法制の整備については 国民の広範な理解を得ることが前提となることから 各種の場での議論を踏まえて 政府として対応していくこととされた 5
1 国家安全保障に関する外交政策及び防衛政策の基本方針 2 総理が必要と認める国家安全保障に関する外交政策及び防衛政策に関する重要事項 3 総理が必要と認める重大緊急事態への対処に関する重要事項 4 その他総理が必要と認める国家安全保障に関する事項 新規 4 大臣による審議 ( 総理の判断で他の閣僚も参加可 ) 総理大臣 ( 副総理 : 内閣法 9 条指定大臣 ) 外務大臣防衛大臣内閣官房長官 より機動的かつ実質的な審議方法 審議に資する専門的な調査審議 従来の安保会議の機能は維持国家安全保障会議 ( 旧 NSC 法案 ) の構成 9 大臣による審議 ( 総理の判断で他の閣僚も参加可 ) 総理大臣 ( 副総理 : 内閣法 9 条指定大臣 ) 総務大臣外務大臣財務大臣経済産業大臣国土交通大臣防衛大臣内閣官房長官国家公安委員会委員長 1 国防の基本方針 2 防衛計画の大綱 3 産業等の調整計画の大綱 4 武力攻撃事態等対処基本方針 5 総理が必要と認める武力攻撃事態等への対処に関する重要事項 6 総理が必要と認める周辺事態への対処に関する重要事項 7 総理が必要と認める自衛隊の国際平和協力活動に関する重要事項 8 その他総理が必要と認める国防に関する重要事項 9 総理が必要と認める重大緊急事態への対処に関する重要事項 6 大臣による審議 ( 総理の判断で他の閣僚も参加可 ) 事態の分析 評価について特に集中して審議する必要がある場合 総理大臣 ( 副総理 : 内閣法 9 条指定大臣 ) 外務大臣国土交通大臣防衛大臣内閣官房長官国家公安委員会委員長 9 大臣審議の 4~9(7 8 については対処関係に限る ) に関する事態の分析評価 新規 専門会議 メンバー : 調査審議対象事項について特に関係がある閣僚その他総理が必要と認める国家安全保障に関する事項のうち特定の事項を調査審議 ( 設置 メンバー 調査事項は会議の議を経て議長が決定 ) 事態対処専門委員会メンバー : 委員長内閣官房長官委員関係省庁次官 局長級事態対処に係る事項に関する調査分析を行い その結果に基づき 会議に進言 新規 事務局 内閣官房とは別に専任の事務局を設置し 会議の事務を処理 6