北九州市中学校保健体育研究会報告書 1 研究主題 体力向上と豊かなスポーツライフに繋げる保健体育科授業の在り方 2 主題設定の理由 学習指導要領の趣旨より中学校保健体育科の目標は 心と体を一体としてとらえ 運動や健康 安全についての理解と運動の合理的な実践を通して 生涯にわたって運動に親しむ資質や能

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

学校体育と幼児期運動指針の概要について

保健体育科学習指導案 平成 26 年 6 月 19 日 ( 木 ) 第 4 校時体育館 第 3 学年 3 4 組男子 25 名女子 12 名 羽生市立西中学校教諭飯塚賢明 1 単元名球技バレーボール ( ネット型 ) 2 運動の特性 (1) 一般的特性バレーボールはネット型の種目で ネットを境に相対

ICTを軸にした小中連携

1 単位対象学年 組 区分 1 年 必修 奥村秀章 黒尾卓宏 晝間久美 保健体育 保健 我が国の健康水準 健康であるための成立要因や条件について理解させ 飲酒や喫煙等の生活習慣について考える 薬物乱用 感染症 エイズの予防対策の重要性について認識させる ストレス社会への対処の仕方や身

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平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成25~27年度間

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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2年生学級活動(性に関する指導)指導案

今年度の校内研究について.HP

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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愛媛県学力向上5か年計画

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[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

H30全国HP

自己紹介をしよう

「標準的な研修プログラム《

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

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平成18年度標準調査票

集団対集団での攻防を繰り返しながら 得点を取り合い勝敗を競うことを楽しむ運動である 自分たちで作戦を考え 協力してシュートをすることが楽しい運動である 自分が思う通りにボールを動かせるようになることが楽しい運動である イ児童から見た特性 勝つことが楽しい運動である シュートが決まると嬉しい運動である

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

都立小岩高等学校 全日制

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

H26研究レポート一覧(6年研)変更2017.3.22

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Transcription:

( 別添 ) 平成 30 年 2 月 28 日 北九州市立教育センター所長福嶋一也様 代表者北九州市立枝光台中学校 園職 氏名校長毛利浩 副代表者北九州市立職 氏名 学校 園 平成 29 年度教育研究推進 ( サークル研究 ) 事業の研究成果報告書 種別サークル名 一般 北九州市中学校保健体育研究会 本サークルの研究成果を報告いたします

北九州市中学校保健体育研究会報告書 1 研究主題 体力向上と豊かなスポーツライフに繋げる保健体育科授業の在り方 2 主題設定の理由 学習指導要領の趣旨より中学校保健体育科の目標は 心と体を一体としてとらえ 運動や健康 安全についての理解と運動の合理的な実践を通して 生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り 明るく豊かな生活を営む態度を育てる と記されている 学校体育の教育内容はその目標を達成するために 小学校から高等学校までの12 年間を 楽しく運動することにより各種の運動の基礎を培う時期 運動の特性に触れる楽しさを味わい多くの領域の学習を経験する時期 得意な運動をつくり卒業後に少なくとも一つの運動 スポーツを継続する事ができるようにする時期 と 4 年間毎の大きな三つの括りで構成している 研究主題にあるように 生涯にわたって運動に親しみ 豊かなスポーツライフを実現する力を育むためには 基本理念として保健体育科の授業を通して楽しく運動することが求められている 中学校保健体育科の授業で 生徒が自ら学習課題を解決しようとするとき 最も大切なことは 生徒が 楽しく運動を行う ことである 楽しくなければ もっと上手になりたい や 友達に勝ちたい 等 課題に対する関心や課題解決の意欲等が高まらない そこで 生徒自らが主体的に取り組み 課題を解決することで 運動 スポーツの楽しさや心地良さを味わい 生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する力を身に付けることができる授業の構築を目指すことを 本研究テーマとした 本市の指導の重点より本市の 北九州スタンダード指導の重点 に示されている 中学校保健体育科の重点と指導のポイント は以下のとおりである 保健体育科の重点と指導のポイント 1 楽しく喜びを実感できる保健体育授業の構築 <ポイント> 課題を明確にし 課題解決の仕方を知る 課題を選び 活動を決める 仲間と協力しながら 運動を繰り返し行う ( トレーニングにならないように ) 活動を振り返る時間の設定 ( 自己評価 相互評価 ) 2 ALの視点に立った個や集団の学びのプロセス ( 例 ) 準備運動 導入 運動 活動に取り組む Ⅰ 話し合う 運動 活動に取り組む Ⅱ 振り返り 整理運動 体力向上プログラムの活用 めあて ねらい 運動課題 健康課題の気付き 発見 課題の解決方法を仲間と共有する 仲間とともに課題の解決をする 仲間のよさや課題を互いに伝え合う <ポイント> 学びのプロセスは例であり 順序性を示しているものではない 領域や単元 学習内容 生徒の実態に合わせて 柔軟に対応すること 話し合いは 集合 着座して行うものにこだわることなく ゲーム中や活動中に2 人組や 3 人組で行うなど 短時間で行うことも運動量の確保の観点からは大切となる

教科経営にあたり 特に留意すべき点 安全面 運動量の確保の観点からも 教師の指示 発問等は明確に行うよう工夫すること 課題解決に当たっては 生徒がそれぞれの課題に応じた解決の仕方を理解することが大切 そのため 教師が課題の解決の仕方を明確に示すことも大切である このような学びのプロセスを基に 生徒自らが主体的に取り組み 確かな力を身に付けることができる課題解決型の保健体育科授業の構築を目指している 3 研究の目標動きのポイントを確実に生徒に理解させ その 知識 をもとに 試す ことを重視した仲間と協働する課題解決の場を設定し 技能チェックシートやICT 機器を活用することで 自分や仲間の課題を見つけ 課題解決のために主体的に学習に取り組むことができる生徒の育成を目指す 以上のような授業づくりを目標として そのために必要な理論や指導法等を学ぶことを目的に 授業研究や実技研修 講演等を開催し研究を深める 4 研究の実際 第 1 回研修会 ⑴ 日時平成 29 年 7 月 12 日 ( 水 )13:30~16:00 ⑵ 場所北九州市立松ヶ江中学校 ⑶ 内容 研究授業 体つくり運動 ( 体力を高める運動 ) 授業者 : 松ヶ江中学校教諭甲斐富美子 研究協議まとめ教育委員会学体室髙宮滋指導主事 < 当日の研修内容 > 1. 授業公開 主眼 仲間と楽しく交流する活動を通して 自己や相手の身体の状態に気付きながら 自分の身体をコントロールすることで滑らかな身のこなしができるようにする 授業づくりの目標は 生徒が主体的 積極的に活動する楽しい授業 先生は高圧的な態度をとりません 研究協議 生徒が楽しそうに生 き生きと活動していた 授業規律がしっかりしている 大変参考になった

第 2 回研修会 ⑴ 日時平成 29 年 8 月 24 日 ( 木 )15:00~17:00 ⑵ 場所北九州市立吉田中学校 ⑶ 内容 実技研修 球技ネット型 ( バレーボールの指導法 ) 講師 : 吉田中学校教諭井藤顕宏 < 当日の研修内容 > 講話 単元構成 1 時間の授業の流れ ケガの防止 バレーボールの授業の魅力 バレーボールの授業にあたり心がけている事 等 実技 体操& 補強運動 ボールコントロール技能 ボールの落下点へのスムーズな移動 カバーリングの準備や意識付け スパイク サーブ ミニゲーム ボールをつなげるために工夫できること 1 技能面 : ボールコントロール技能の上達 ボール落下点へのスムーズな移動 カバーリングの意識 準備 2 用具面 : 軽量球の使用やバトミントンコートの利用 ネットの高さ調節 3 サーブの投げ入れ ボールキャッチ OK ワンバウンド OK 4 打 5 打 OK H29.8. 球技 ( バレーボール ) の授業についての考え方 北九州市立吉田中学校 井藤顕宏 単元構成 (12 時間の場合 ) 1 時間目 オリエンテーション 授業の進め方 & チーム分けなど 2~4 時間目 基本技能練習 ( オーバーハンド & アンダーハンドパス )+ミニゲーム 5~8 時間目 練習 +ミニゲーム 9~12 時間目 練習 +ゲーム 1 時間の授業の流れ 5 分 点呼 準備運動 ( ジャンプ ステップ 補強運動など ) 5 分 本時のめあて 練習内容の確認 10 分 チーム練習 10 分 ミニゲーム 5 分 チームミーティング & 練習 10 分 ミニゲーム 5 分 チームミーティング & 本時のまとめ & 整理体操

怪我の防止バレーボールで多い怪我足首ねんざ ( 前跳びジャンプによる着地時の接触が原因 ) 手指の突き指 骨折 ( オーバーハンドパスやブロック時の手の形が原因 ) 怪我予防のために準備運動や補強運動を工夫する バレーボールの授業の魅力 仲間でカバーし合って ボールをつないだり 3 段攻撃が成立し スパイクを打つことができたりすると楽し い 逆にボールがつながらないとおもしろくない ボールをつなげるために工夫できること 1 技能面 : ボールコントロール技能の上達 ボールの落下点へのスムーズな移動 カバーリングの準備や意識付け 2 用具面 : 軽量球の使用やバドミントンコートの利用 ネットの高さの調節 3ルール面 : サーブを下から投げ入れにする フローターサーブの禁止 ボールキャッチもしくはワンバウンド OK 4 打 5 打 OK など バレーボールの授業にあたり 私が心がけていること バレー部の生徒がいれば 各チームに均等に分け チーム力を偏らせないようにする ボールに触る回数 時間を増やす ルールを工夫したミニゲームを毎時間行う ボールをつなぐため( 意思疎通 ) にボールに1 度触るごとに2 回声を出す ( 取る前にオーライ 取った後にお願い など ) 実践編 体操 & 補強運動肩のストレッチ足首のストレッチ大腿部 ~ 尻のストレッチ 手指グーパー送り足ステップ ( 右前 )( 左前 ) サイドステップもも上げジャンプ折りたたみジャンプブロックジャンプ ボールコントロール技能 (2 人組パス練習 直上パス練習 ) オーバーハンドパス 両手をボールの形に 指の腹で突く or 両手でつかむ パスの後に手を残す アンダーハンドパス 前傾姿勢& 脇を開ける 手首を下に曲げる 腕を振らない 膝で運ぶ おへそ つま先を返す方へ向ける ボールの落下点へのスムーズな移動 (2 人組パス練習 ) できるだけ サイドステップ( 両足 ) で移動する 足をクロスさせてパスしない ボールを上目遣いで見る

カバーリングの準備や意識付け (3 人組パス シートパス シートレシーブ ) ボールを触る人へ正対する 常に来るかもしれないという心の準備をさせる スパイク 空中バランスを保つために両足ジャンプ バックスイングから腕の振り上げ 右手を頭の頂点から振り出す ( 手のひらを外側に ) サーブ トスの安定( 低く上げ 頂点で止まったところを打つ ) ミニゲーム 12 対 2 サーブ投げ入れ 2 打で返球 22 対 2 サーブ投げ入れ 3 打で返球 33 対 3 サーブ投げ入れパスのみ 43 対 3 サーブ投げ入れ 1 打 2 打目キャッチ可 54 対 4 サーブアンダーハンドポジション固定 第 3 回研修会 ⑴ 日時平成 29 年 10 月 13 日 ( 金 )13:30~17:00 ⑵ 場所北九州市立高生中学校 ⑶ 内容 公開授業 北九州市立高生中学校第 3 学年 単元 陸上競技 ( ハードル走 ) 授業発表者北九州市立高生中学校教諭篠田勝美 研究協議 授業自評 指導助言北九州市教育委員会指導主事髙宮滋様 講 演 演題 これからの中学校体育のあり方 講師立命館大学スポーツ健康科学部 教授 副学部長 大友智様 公開授業 ハードル走 の様子 公開授業の課題別グループ学習では 見合い 教え合いに重点を置き 技能チェックシートやタブレット端末を用いて仲間の課題を見つけ 解決のためのアドバイスとともに 他者に伝える活動を取り入れていました ( タブレット端末 は 本市ではまだ学校での購入が不可能なため この単元のために借用しました ) 研究協議後の講演会では 立命館大学の大友智教授から これからの中学校体育のあり方 と題して 新学習指導要領の内容についてわかりやすく講話していただきました 大変役立つ内容でした

当日の感想 ( 一部 ) 70% の生徒が苦手 嫌いと表現する中 どの生徒も意欲的に授業に参加していた 積極的に運動に参加する生徒の素地があるすばらしい授業であったと思います また タブレットを活用し 視覚をつかって身体操作を学べる授業だと思います 篠田先生 お疲れ様でした 準備について 板書だけではなく 前日までの授業で使用した資料の掲示や最終目標の掲示等 生徒が動きやすい工夫や生徒が理解しやすい工夫がされていて とても参考になりました 場の工夫について 局面の課題別にレーンが作られており その中でも種類の違うハードルやインターバルの長さの違うレーンなど 苦手な子 得意な子 すべての生徒が考えて選ぶことのできる場が設定されていて 勉強になりました 特に 振り上げ足用のハードルは 正しいフォームにつながるわかりやすい方法だと思いました 声かけについて 生徒への声かけの中で 分で準備しよう という声かけは強制しているのではなく 無理な時間設定をすることで 急ごう!! と生徒が自分たちで気付くことのできる声かけだと思いました 評価 学び合いについて 学び合いの場で 話す アドバイスする ことが直接評価 ( 技能 ) につながるので 一生懸命に取り組めていたのかなと思いました 子どもたちがタブレットを活用しながらアドバイスし合ったり 自分の動きを確認したりするのがとても良いと思いました 自分の動きを見ながらアドバイスを聞くとイメージがしやすく 動きの変化が大きかったと思います 学習プリントを参考にさせていただいて カードを作ってみようと思いました 授業内容 指導は勿論ですが 話し合い活動において 生徒が非常にスムーズに活動を行っていたことに感心しました 1 学年時からの積み重ねの成果だと思います 非常に勉強になりました ありがとうございました 返事 あいさつが素晴らしかった 競技に入る前に 自らの課題を自覚させ 授業に入ることで 個人練習の際 積極的に取り組むことができ 素晴らしかった 同じレベルでのグループ活動の中で 互いのよさや違いを確認し 伝え合うことで 技術を高め合うことができていた 生徒がそれぞれの課題克服にむけて 積極的に練習している姿が素晴らしかったです また 仲間同士で助言しあう姿が見られました 終わりの振り返りでも自身の変容が確認できており 発表までできて とても参考になりました 子どもたちの運動量をきちんと確保しながら 話し合いや振り返りの時間をしっかりと設けられておられ とても参考になりました 振り返りの際に ( ) の中を埋めて文章を構成させるというのが 書くサポートにも発表のサポートにもなるなぁと感じ ぜひ使わせてもらおうと思いました 規律ある すばらしい集団の授業でした 学習カードの中で イラストと評価をわかりやすく線でつなぎ アドバイスをあたえやすくしており 大変参考になりました また 振り返りシートでの ( ) ぬきで文章を完成させるものも 表現の苦手な生徒にもきちんと配慮されたもので とても参考になりました

第 4 回研修会 ⑴ 日時平成 29 年 12 月 26 日 ( 木 )14:00~17:00 ⑵ 場所 AIM ⑶ 内容 授業力向上に向けた県外視察 ( 広島県 宮崎県 ) の報告 小学校パワーアッププランの取組( 北九州市立徳力小学校 ) 意見交流 平成 29 年度体力向上マネジメント指導者養成研修の報告 意見交流 講話 体育科のカリキュラムマネジメントをいかに進めるか 講師 : 東京女子体育大学末永祐介様 < 当日の研修内容 > 辻指導主事の講話 本市の児童生徒の体力の数値は上がっているが 授業が楽しいと答えている生徒の割合が少ないという実態や急激な社会の変化を踏まえた授業改善の必要性 中学校の宮崎 広島の県外視察報告 先進的な取組をしている学校の授業の様子を直接見て学び それを今後の授業の工夫 改善に生かそうとしている先生方の強い意気込み 小学校のパワーアッププログラムを活用した体育科授業の取組学校全体で取り組んだ新しい試みについての成果や課題 文部科学省の体力向上マネジメント指導者養成研修の研修報告体力向上の取組を学校の教育活動全体を通じて行うために 保健体育科の授業と他の教科等や部活動との関連を図るカリキュラムマネジメントの必要性について グループ協議 活発な意見交換ができ 東京女子体育大学の末永先生のまとめの講話で カリキュラムマネジメントにより運動が好きな子どもをいかに育てるかを学んだ 5 研究のまとめ 成果と課題 (1) 成果 授業において 仲間との協働 により技能を高めるという研究の視点をもち 1 回目は実際の授業を見ての授業研究 2 回目はグループでの技能習得を目指した実技研修 3 回目は県の保健体育科研究発表会 4 回目は小中合同の研修と 年度当初の予定通りに計画的に研修を進めることができた 本年度は特に ネット型やゴール型の球技に関する指導方法について実技研修を行い 日頃接点のないあらゆる種目を専門とする中学校の教員が共に動き 汗することで学び合うことができた ベテラン 中堅の先生方を講師に招いた研究授業や実技研修会は 若年の先生方には大変好評であり 小規模校で保健体育科の教員同士の交流が少ない先生方にも大変有意義であった 小中合同の研修では 宮崎 広島の県外派遣研修の報告を行ったが 参加した先生方の説明で 日常の学校での授業をどのように変えていけばよいのかが具体的に示され 大変参考になった これにより 参加者の授業改善の意識が高まったことは大きな成果といえる

(2) 課題 それぞれの研修会の開催時期をいろいろと検討してはみたが 部活動等の関係で なかなか参加者を増やすことができなかった 授業のレベルアップという視点から ICT 機器や外部講師の活用などの研修も推進し 楽しみながら運動量を確保し 体力向上を図る授業の在り方についても研究を推進していきたい 指定サークルの活動とも連携を深め 先生方が求めている参加しやすい有意義な研修の在り方を検討していきたい