受けているときは これらの年金総額が 230 万円となるように計算されます 計算例 1. 単一の共済年金が支給されている場合 事例 1 退職共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額退職共済年金 210 万円老齢基礎年金 60 万円 (= 組合員期間に係る基礎年金相当額 ) 退職

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共済年金だよりNo107.indd

01 140131②年金受給の確認事務連絡

141 国家公務員共済組合年金受給者実態調査 退職共済年金 退職年金 減額退職年金受給者実態調査票 ( 平成 29 年 2 月 1 日現在 ) ここは記入しないで下さい 問 1 あなたは国家公務員共済組合連合会 (KKR) から国家公務員 問 6 共済年金を受給していますか 1 はい 2 いいえ 1

調布市要綱第  号

「公的年金からの特別徴収《Q&A

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被用者年金一元化パンフ.indd

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

被用者年金一元化法

2 返還額の算定方法 (1) 前記 1の (1) (2) (5) 及び (6) の退職一時金に係る返還額 退職一時金の額に利子に相当する額を加えた額とされており この利子に相当する 額は当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職共済年金等を受ける権利 を有することとなった日の属する月までの期

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

平成25年4月から9月までの年金額は

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

財財第  号

2010年金7号_H1

Microsoft Word ①概要(整備令)

平成20年度国家公務員共済組合事業統計年報

< F2D E7B8D7392CA926D81698B6388F5944E8BE08AD6>

< F2D8E ED28CA48F C8E862E6A7464>

年金制度のポイント

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他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

140 国家公務員共済組合年金受給者実態調査 障害共済年金 障害年金受給者実態調査票 ( 平成 28 年 2 月 1 日現在 ) ここは記入しないで下さい 問 1 あなたは国家公務員共済年金のうち障害共済年金もしくは 問 8 あなたは日常生活をするのに他の人の介護を必要としますか 障害年金を受給して

四日市市消防関係手数料条例の一部を改正する条例

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<4D F736F F D20388C8E82A982E7944E8BE08EF38B8B8E918A698AFA8AD482A982AA925A8F6B82C982C882E882DC82B72E646F6378>

平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

年金だよりNo.86-H1_0422n

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

平成19年度国家公務員共済組合事業統計年報

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年金制度について 31

Microsoft Word - 概要

訂正_ねんきん定期便パンフ.indd

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2909_0 概要

Microsoft Word -

vol38_年金講座.indd

平成 26 年分 公的年金等の源泉徴収票 の送付について はがき で 1 月中旬にお送りします 遺族 ( 共済 ) 年金 障害 ( 共済 ) 年金は 非課税ですのでお送りしていません 退職共済年金等の受給者の皆様へ 平成 26 年中に連合会がお支払いした年金の 支払金額 や 源泉徴収税額 を記載した

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伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

特例法による年金記録修正における想定問

他の公務員共済年金の期間がある方へ 過去に国家公務員共済組合等に加入されていた期間がある方で その期間の年金加入記録の移管が当共済組合にまだ行われていない方は その加入記録が表示されていないことがあります この場合 国家公務員共済組合等から年金加入記録が移管され次第 加入記録の整備を行いますので 詳

260401【厚生局宛て】施行通知

Web 版 Vol.59( 通巻 704 号 ) 中高齢寡婦加算 ( 遺族基礎年金の4 分の3) 779,300 円 3/4=584,475 円 584,500 円 (100 円単位 ) (2) 老齢厚生年金の年金額の算定式 平成 30 年度の本来水準と従前額保障 図表

NO.92 年金受給者だよりに関する Q&A 令和元年 6 月 地方職員共済組合

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スライド 1

第14章 国民年金 

目次 16 通知書再交付申請 1 通知書再交付申請とは 1.1 通知書再交付申請の概要 操作の流れ 2.1 操作の流れ 各種通知書の入力フォームの説明 3.1 社会保険料 ( 国民年金保険料 ) 控除証明書 公的年金等の源泉徴収票...

保育所に入所できないことを事由とする育児休業手当金の延長要件の見直し(地方公務員の「パパ・ママ育休プラス」の場合)(あっせん)

[ 組合員期間等の特例 ] 組合員期間等については 年齢 職種などにより 過去の制度からの経過措置が設けられており 被用者年金制度の加入期間 ( 各共済組合の組合員期間など ) については 生年月日に応じて次表の年数以上であれば 組合員期間等が 25 年以上とみなされます 生 年 月 日 組合員期間

Taro-03 案文・理由 jtd

スライド 1

●国民年金法等の一部を改正する法律案

Taro-1-国民年金編2015  作成 


(1) 厚生労働省の課長通知の内容及び 厚生年金基金制度への影響 について 平成 27 年 9 月 30 日付厚生労働省課長通知 ( 下記リンクをご参照ください ) 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の 施行に伴う企業年金関係通知の一部改正等について 課長通知

ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

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被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案要綱第一改正の趣旨被用者年金制度については 多様な生き方や働き方に公平な社会保障制度を目指す平成二十四年二月十七日の閣議決定 社会保障 税一体改革大綱 に基づき 公的年金制度の一元化を展望しつつ 今後の制度の成熟化や少子 高齢


vol41_年金講座.indd

社保継続(最終版)1

退職等年金給付の概要 退職年金の半分は有期年金 半分は終身年金 原則 65 歳から受給 有期年金については20 年受給または10 年受給を選択 ( 一時金の選択も可能 ) 本人死亡の場合 終身年金部分の受給は終了 有期年金の残余部分は遺族が一時金として受給 財政運営は積立方式 公務に基づく負傷または

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

スライド 1

退職一時金返還のご案内

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扶養手当制度の概要 1 支給要件 扶養親族 ( 他に生計の途がなく主として職員の扶養を受けているもの ) を有する職員に対して支給 年額 130 万円以上の恒常的な所得があると見込まれる者は対象外 2 支給月額 配偶者 : 13,000 円子など : 1 人につき 6,500 円 ( 配偶者のない場

年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

2906_0 概要

強制加入被保険者(法7) ケース1

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ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

【作成中】2903_0 概要

源泉徴収税額について 年金課年金給付担当 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 をお送りしました 平成 28 年中に年金を受給された方に 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 を 平成 29 年 1 月 12 日 ( 木 ) にお送りしました 今回下記のように様式が改正されております 裏面に記載

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

Microsoft Word - (差替)170620_【総務部_厚生課_櫻井望恵】論文原稿

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目 次 1 平成 29 年 4 月からの年金額の改定について 問 1 4 月の年金額は 3 月に比べマイナス 0.1% の改定が行われたそうですが ( 下がっているのですが ) なぜ下がるのですか 1 問 2 年金額が マイナス 0.1% の改定 と年金受給者だよりに書いてあったので 改定前の年金額

vol36_年金講座.indd

国民年金

労災年金のスライド

病気休暇及び病気休職と傷病手当金支給関連表 病気休暇 (90 日間 ) 病気休職 1(1 年間 ) 病気休職 (2 年目以降 ) 給料 10 割支給 給料 8 割支給 1 無給休職 傷病手当金の支給開始 傷病手当金支給無し 傷病手当金支給無し 法定給付 1 年 6 か月支給の場合も有り 2 附加給付

Ⅰ 関連情報 1. 特定個人情報ファイルを取り扱う事務 1 事務の名称 和歌山県市町村職員共済組合における公的年金業務等に関する事務 1. 全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 という ) 及び指定都市職員共済組合 市町村職員共済組合及び都市職員共済組合 ( 以下 構成組合 という

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

病気休暇及び病気休職と傷病手当金支給関連表 病気休暇 (90 日間 ) 病気休職 (1 年間 ) 病気休職 (2 年目以降 ) 給与 10 割支給 給与 8 割支給 1 無給 傷病手当金の支給開始 傷病手当金支給無し 傷病手当金支給無し 法定給付 1 年 6 か月支給の場合もあり 2 附加給付 (

Microsoft Word - 参考資料1.doc

役 員 等 報 酬 規 程

( 日本郵政共済組合給付担当 ) 傷病手当金ご請求の手引き 目次 1 傷病手当金ご請求の流れ STEP1 注意事項 2 STEP2 全体の流れ 2 STEP3 送付する書類 3 支給期間について 4 退職後の期間に係る請求について 5 2 所属局所の方へ ~ ご作成いただく書類について ~ STEP

強制加入被保険者(法7) ケース1

4 遺族補償年金支給停止期間算定調書の作成遺族補償年金の支給停止期間の算定については 別紙 2の様式又はこれに準ずる様式による調書を作成し 算定過程等を明確にしておくこと 別紙 1 遺族補償年金前払一時金の支給事務に関する具体例 ( 第 1 次改正 全部 第 3 次改正 全部 第 6 次改正 全部)

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資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

Transcription:

昭和 34 年以前の公務員期間のある方の年金額の改定 ( 平成 25 年 10 月定期支給期分から ) 平成 24 年の法律改正により 年金額の計算の基礎となっている組合員期間に国家公務員の共済制度が施行された昭和 34 年以前 ( ) の公務員期間 ( 追加費用対象期間 といいます ) のある方の共済年金の額については 制度切替前後の年金掛金の本人負担の差を考慮して 世代間の公平を図るため 平成 25 年 10 月の定期支給期分から 追加費用対象期間の長さに応じて 最大で年金額の 10% を引き下げることとなりました 昭和 34 年 過去 現在 追加費用対象期間のある方 国等の負担 ( 追加費用 ) 保険料等の負担 共済年金 追加費用対象期間のない方 追加費用対象期間 保険料等の負担 共済期間 共済年金 地方公務員等共済制度が適用されていた方は昭和 37 年以前 沖縄の年金制度が適用されていた方は昭和 41 年以前になります 改定の対象となる方 年金額の計算の基礎となっている組合員期間に追加費用対象期間がある方のうち 現在支 給されている年金額が 230 万円 ( 注 ) を超えている方が改定の対象となります ( 注 ) 年金額 230 万円には 1 日本年金機構が支給する基礎年金の額 2 地方公務員等共済制度から支給する共済年金の額も含まれます ( 厚生年金や私学共済年金などは含まれません ) 追加費用対象期間がない方 追加費用対象期間があっても年金額が 230 万円以下の方は改定の対象にはなりません 改定後の年金額 具体的な計算方法については 下記の計算例をご覧ください 次の1~3の方法により計算した結果 最も多い額が改定後の年金額となります 1 現在の年金額 ( 退職共済年金の場合で 別途日本年金機構から基礎年金が支給されているときは 退職共済年金額 + 基礎年金相当額 次の2も同様です ) から 追加費用対象期間に係る部分の 27% を控除した後の額 ( 次項の計算例において 27% 計算による額 といいます ) 2 現在の年金額の 10% を控除した後の額 ( 次項の計算例において 10% 計算による額 といいます ) 3 230 万円 ( 注 ) ( 注 ) 退職共済年金と遺族共済年金など複数の公務員共済年金や 基礎年金を同時に

受けているときは これらの年金総額が 230 万円となるように計算されます 計算例 1. 単一の共済年金が支給されている場合 事例 1 退職共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額退職共済年金 210 万円老齢基礎年金 60 万円 (= 組合員期間に係る基礎年金相当額 ) 退職共済年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 35 年 (420 月 ) 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 7 年 (84 月 ) 追加費用対象期間に係る部分 (210 万円 +60 万円 ) 84 月 /420 月 =54 万円 退職共済年金 210 万円 + 老齢基礎年金 60 万円 =270 万円となり 230 万円を上回っていますので 年金額が改定されます 270 万円 ( 退職共済年金 + 老齢基礎年金 )-54 万円 ( 追加費用対象期間に係る部分 ) 27% 255.4 万円 270 万円 ( 退職共済年金 + 老齢基礎年金 )-270 万円 10%=243 万円 3230 万円この計算例の場合 1~3の額を比較しますと 1の額が最も多い額になりますので 改定後の年金額は 退職共済年金 195.4 万円 ( 老齢基礎年金は 60 万円のまま ) となります 事例 2 遺族共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額遺族共済年金 200 万円老齢基礎年金 60 万円遺族共済年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 40 年 (480 月 ) 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 8 年 (96 月 ) 追加費用対象期間に係る部分 200 万円 96 月 /480 月 =40 万円 遺族共済年金 200 万円 + 老齢基礎年金 60 万円 =260 万円となり 230 万円を上回っていますので 年金額が改定されます 260 万円 ( 遺族共済年金 + 老齢基礎年金 )-40 万円 ( 追加費用対象期間に係る部分 ) 27%=249.2 万円 260 万円 ( 遺族共済年金 + 老齢基礎年金 )-200 万円 10%=240 万円 3230 万円

この計算例の場合 1~3 の額を比較しますと 1 の額が最も多い額になりますので 改 定後の年金額は 遺族共済年金 189 万円 ( 老齢基礎年金は 60 万円のまま ) となります 事例 3 退職年金のみを受給している方の場合 現在の年金額 退職年金 280 万円 退職年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 40 年 ( ) 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 20 年 ( ) 追加費用対象期間に係る部分 280 万円 20 年 /40 年 =140 万円 ( ) 昭和 61 年 3 月以前に受給権が生じた年金については年数計算となるため 1 年未満の端数月は切捨てとなります ( 以下同じ ) 退職年金 =280 万円のため 230 万円を上回っていますので 年金額が改定されます 280 万円 ( 退職年金 )-140 万円 ( 追加費用対象期間に係る部分 ) 27%=242.2 万円 280 万円 ( 退職年金 )-280 万円 10%=252 万円 3230 万円この計算例の場合 1~3の額を比較しますと 2の額が最も多い額になりますので 改定後の年金額は 退職年金 252 万円となります 事例 4 遺族年金のみを受給している方の場合 現在の年金額 遺族年金 240 万円 遺族年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 40 年 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 20 年 追加費用対象期間に係る部分 240 万円 20 年 /40 年 =120 万円 遺族年金 =240 万円のため 230 万円を上回っていますので 年金額が改定されます 240 万円 ( 遺族年金 )-120 万円 ( 追加費用対象期間に係る部分 ) 27%=207.6 万円 240 万円 ( 遺族年金 )-240 万円 10%=216 万円 3230 万円この計算例の場合 1~3の額を比較しますと 3の額が最も多い額になりますので 改定後の年金額は 遺族年金 230 万円となります

2. 複数の共済年金が支給されている場合 ( 双方の年金に追加費用対象期間があるケース ) 事例 5 遺族共済年金 2/3 支給 + 退職共済年金 1/2 支給 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 (1) 遺族共済年金 現在の年金額遺族共済年金 210 万円 ( うち支給額 140 万円 ) 遺族共済年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 40 年 (480 月 ) 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 8 年 (96 月 ) 追加費用対象期間に係る部分 210 万円 96 月 /480 月 =42 万円 (2) 退職共済年金 現在の年金額退職共済年金 150 万円 ( うち支給額 75 万円 ) 退職共済年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 35 年 (420 月 ) 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 7 年 (84 月 ) 追加費用対象期間に係る部分 (150 万円 +50 万円 ) 84 月 /420 月 =40 万円 (3) 老齢基礎年金 50 万円 遺族共済年金 210 万円 2/3+ 退職共済年金 150 万円 1/2+ 老齢基礎年金 50 万円 =265 万円となり 230 万円を上回っていますので 年金額が改定されます ( 複数の共済年金が支給されているときは 総支給額が 230 万円を超えている場合 年金額が改定されます ) 遺族共済年金の控除計算 210 万円 -42 万円 27% 198.7 万円 ( 年金額 ) 198.7 万円 2/3 132.5 万円 ( 支給額 ) 210 万円 -210 万円 10%=189 万円 ( 年金額 ) 189 万円 2/3=126 万円 ( 支給額 ) 退職共済年金の控除計算 150 万円 -40 万円 27%=139.2 万円 ( 年金額 ) 139.2 万円 1/2=69.6 万円 ( 支給額 ) 150 万円 - (150 万円 +50 万円 ) 10%=130 万円 ( 年金額 ) 130 万円 1/2=65 万円 ( 支給額 ) 控除後の総支給額 1 それぞれ控除後の多い方の年金額をもとに計算した総支給額 132.5 万円 ( 遺族共済年金 )+69.6 万円 ( 退職共済年金 )+50 万円 ( 老齢基礎年金 )

=252.1 万円 2230 万円この計算例の場合 1と2の額を比較しますと 1の額が多い額になりますので 改定後の年金額は 遺族共済年金 198.7 万円 ( うち支給額 132.5 万円 ) 退職共済年金 139.2 万円 ( うち支給額 69.6 万円 )( 老齢基礎年金は 50 万円のまま ) となります 事例 6 遺族共済年金全額支給 + 退職年金 1/2 支給を受給している方の場合 (1) 遺族共済年金 現在の年金額 遺族共済年金 210 万円 遺族共済年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 40 年 (480 月 ) 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 8 年 (96 月 ) 追加費用対象期間に係る部分 210 万円 96 月 /480 月 =42 万円 (2) 退職年金 現在の年金額退職年金 150 万円 ( うち支給額 75 万円 ) 退職年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 25 年 8 年 追加費用対象期間に係る部分 150 万円 8 年 /25 年 =48 万円 遺族共済年金 210 万円 + 退職年金 150 万円 1/2=285 万円となり 230 万円を上回 っていますので 年金額が改定されます ( 複数の共済年金が支給されているときは 総支給 額が 230 万円を超えている場合 年金額が改定されます ) 遺族共済年金の控除計算 210 万円 -42 万円 27% 198.7 万円 210 万円 -210 万円 10%=189 万円退職年金の控除計算 150 万円 -48 万円 27% 137 万円 ( 年金額 ) 137 万円 1/2=68.5 万円 ( 支給額 ) 150 万円 -150 万円 10%=135 万円 ( 年金額 ) 135 万円 1/2=67.5 万円 ( 支給額 ) 控除後の総支給額 1それぞれ控除後の多い方の年金額をもとに計算した総支給額 198.7 万円 ( 遺族共済年金 )+68.5 万円 ( 退職年金 )=267.2 万円 2230 万円

この計算例の場合 1 と 2 の額を比較しますと 1 の額が多い額になりますので 改定後の 年金額は 遺族共済年金 198.7 万円 退職年金 137 万円 ( うち支給額 68.5 万円 ) となりま す 事例 7 退職年金と遺族年金を受給している方の場合 (1) 退職年金 現在の年金額 退職年金 100 万円 退職年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 20 年 7 年 追加費用対象期間に係る部分 100 万円 7 年 /20 年 =35 万円 (2) 遺族年金 現在の年金額 遺族年金 140 万円 遺族年金の額の計算の基礎となっている組合員期間 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) 30 年 10 年 追加費用対象期間に係る部分 140 万円 10 年 /30 年 47 万円 退職年金 100 万円 + 遺族年金 140 万円 =240 万円となり 230 万円を上回っています ので 年金額が改定されます ( 複数の共済年金が支給されているときは 総支給額が 230 万円を超えている場合 年金額が改定されます ) 退職年金の控除計算 100 万円 -35 万円 27% 90.6 万円 控除額 9.4 万円 100 万円 -100 万円 10%=90 万円遺族年金の控除計算 140 万円 -47 万円 27% 127.3 万円 控除額 12.7 万円 140 万円 -140 万円 10%=126 万円控除後の総支給額 1それぞれ減額後の多い方の年金額をもとに計算した総支給額 90.6 万円 ( 退職年金 )+127.3 万円 ( 遺族年金 )=217.9 万円 2230 万円この計算例の場合 1と2の額を比較しますと 2の額が多い額になりますので 改定後の総支給額が 230 万円となるよう退職年金及び遺族年金へ次の計算により控除額の調整を行います 差分保障の計算 230 万円 -217.9 万円 =12.1 万円が過大に控除されているため 総支給額が 230 万円になるよう退職年金及び遺族年金に対し次の計算による額が戻されます

1 退職年金への戻し額 =12.1 万円 9.4 万円 /(9.4 万円 +12.7 万円 ) 5.1 万円 2 遺族年金への戻し額 =12.1 万円 12.7 万円 /(9.4 万円 +12.7 万円 ) 7.0 万円 3 差分保障後の年金額退職年金 90.6 万円 +5.1 万円 =95.7 万円遺族年金 127.3 万円 +7.0 万円 =134.3 万円 95.8 万円 +134.2 万円 =230 万円改定後の年金額は 退職年金 95.7 万円 遺族年金 134.32 万円となります 実施時期 平成 25 年 10 月定期支給期分 ( 平成 25 年 8 月分 ) 以降の年金額から引き下げられます 減額の対象となる方への今後のお知らせスケジュール 9 月 6 日発送予定 年金額改定通知書 等を送付 10 月上旬 年金支払通知書 を送付 お問い合わせの多いご質問例 質問国家公務員共済組合連合会から共済年金 120 万円 日本年金機構から厚生年金 1 100 万円 老齢基礎年金 60 万円の年金を受給していますが 10 月定期支給期分以降の年金額は改定されますか 答え 10 月定期支給期分以降の年金額の改定は 追加費用対象期間 ( 昭和 34 年以前の公務員期間 ) が年金額の計算の基礎となっている場合で 国家公務員共済組合連合会 地方公務員等共済制度から支給される共済年金 日本年金機構から支給される基礎年金の合計額が 230 万円を超える場合に行われます ( 厚生年金は合計額の対象になりません ) ご質問のケースでは合計額が 180 万円となりますので 年金額の改定はありません 質問昭和 34 年以前の公務員であった期間はわかりますが それに対応する年金額はどの 2 ように計算すればよいですか 答え上記の計算例をご覧下さい また 年金証書記号番号を教えていただければ 当会で も対応致します 年金証書記号番号は 年金証書や毎年 6 月上旬に送付させていた だいている 年金支払通知書 に記載されておりますので そちらをご確認ください

質問年金額が改定される場合 今後 どのような連絡があるのでしょうか 3 答え年金額が改定される方には 9 月上旬に 年金額改定通知書 を 10 月の定期支給期 前に 年金支払通知書 (10 月定期支給期分のみ記載 ( )) を送付させていただきま す ( ) 平成 25 年 12 月定期支給期分から特例水準の解消による年金額の改定が予定されておりますので 10 月定期支給期分のみの記載となっております 12 月定期支給期以降の改定後の年金額等は改めてお知らせします