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中央教育審議会(第119回)配付資料

改正労働基準法

テーマ 5 労働時間 71

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025 of 訪問介護員のための魅力ある就労環境づくり

(案)

貨物自動車運送事業のモデル三六協定およびその届 様式第 9 号 ( 第 17 条関係 ) 時間外労働休日労働に関する協定届 事業の種類 事業の名称 事業の所在地 ( 電話番号 ) 貨物自動車運送事業 新宿運輸株式会社 新宿区西新宿 ( ) 延長することができる時間

2 就業規則について 労働条件は個別に労働者に説明しているため 就業規則は作成していない 常時雇用している労働者が 10 人未満の場合は除く 就業規則について 使用者が一方的に作成しており 労働者からの意見は聴いていない 就業規則を作っているものの 担当者が管理しており 労働者が自由に見られるように

労働基準関係法令に違反するおそれがある事項 労働時間 15 タイムカード等の客観的な記録から確認するなどにより 実際に働いた時間を適正に把握していますか 16 準備や片付けの時間 ( 学習塾等の場合 授業以外に行う質問対応 報告書の作成等に要した時間 ) を労働時間としていますか 賃金 17 賃金を

(3) 始業 終業時刻が労働者に委ねられることの明確化裁量労働制において 使用者が具体的な指示をしない時間配分の決定に始業及び終業の時刻の決定が含まれることを明確化する (4) 専門業務型裁量労働制の対象労働者への事前通知の法定化専門業務型裁量労働制の導入に当たり 事前に 対象労働者に対して 1 専

2. 使用者は 労働者を解雇しようとする場合においては 少なくとも30 日前にその予告をしなければならない 30 日前に予告をしない使用者は 30 日分以上の平均賃金を支払わなければならない 但し 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の継続が不可能となった場合又は労働者の責に帰すべき事由に基づ

制度名 No. 1 ( 働 1) フレックスタイム制度 対象者: 営業職の正社員 労働時間の清算期間: 毎月 1 日から末日までの1か月 1 日の所定労働時間は 8 時間 清算期間内の総労働時間: 1 日あたり8 時間として 清算期間中の労働日数を乗じて得られた時間数 ただし 清算期間内を平均し1

基発第 号

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

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( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

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平成25年版 大阪における労働時間等の現状 ー仕事と生活の調和の実現に向けてー

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の場合は 届出書にも労働者の代表者が署名又は記名押印し その協定書の写しを事業場に 3 年間保存しておく必要があります (3) 届出部数届出書は 2 部提出してください 受付印を押し 1 部を事業場の控分としてお返しします (4) 届出はいつまでに行うのか 36 協定は届出をもって有効になりますので

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改正労働基準法

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

学生アルバイトの労働条件に関する自主点検表 労働基準関係法令に違反する事項 労働条件の明示 1 アルバイトを雇い入れる際 賃金や労働時間などの労働条件を記載した書面を交付していますか 解説 労働条件を明確にすることは全てのトラブル防止の基本です そこで 労基法では 労働者との間で労働契約を締結するに

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児のための所定外労働の免除 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2

Microsoft Word 第二弾【公開版】改正育介法Q&A

(発表用)260819 求人内容及び労働条件の適正化発表資料(案)

Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

育児休業申出書式例

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

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36協定で定める時間外労働及び休日労働 について留意すべき事項に関する指針 (労働基準法第三十六条第一項の協定で定める労働時間の延長及び休日の労働について留意すべき事項等に関する指針)

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

改正労働基準法

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

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ただし 平成 22 年 6 月 30 日時点で 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 公布日から3 年後に当たる平成 24 年 6 月 30 日 ( 予定 ) までの間 < 短時間勤務制度の義務化 >< 所定外労働の免除の義務化 >< 介護休暇 >について 改正規定の適用が猶予され

【全文】就業規則(今井保育園H29.1.1)

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社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 あなたが平成年月日にされた 育児 介護 休業の申出について 育児 介護休業等に関する規則 第 3 条 第 7 条 に基づき その取扱いを下のとおり通知します ( ただし 期間の変更の申出があった場合には下の事項の若干の変更があり得ます ) 1 休業の期間等

就業規則への記載はもうお済みですか

き 労働者がその範囲内で各日の始業及び終業の時刻を選択して働くことにより 労働者が仕事と生活の調和を図りながら効率的に働くことを可能とし 労働時間を短縮しようとする制度である 整備法においては 子育てや介護 自己啓発など様々な生活上のニーズと仕事との調和を図りつつ 効率的な働き方を一層可能にするため

育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

育児休業等が取得できる有期契約労働者の範囲変更等 育児 介護休業法情報 いよいよ改正育児 介護休業法の施行が来年 1 月に迫ってきました 今回の改正では 介護休業の分割取得や 子の看護休暇および介護休暇の半日単位での取得等が注目を集めていますが その他にも育児休業や介護休業 ( 以下 育児休業等 と

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第1章  目的

22 1 退職時の証明労働者の退職時 労働者から使用期間 業務 地位 賃金 退職事由について証明書の請求があったとき 交付している ( 労働者が請求していない事項は記 明書を請求されたとき 交付している ( 労働者が請求していない事項は記入して 2 解雇理由の証明労働者が解雇の予告をされた日から退職

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

育児・介護休業規程

年金の日 をご存じですか 国民一人ひとり ねんきんネット 等を活用しながら高齢期の生活設計に思いを巡らす日として 厚生労働省が 2014 年度から 11 月 30 日 ( いいみらい ) の日としたそうです 掲載内容に関してご不明点等があれば お気軽に当事務所までお問い合わせください

様式 第9号

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

公益社団法人松戸市シルバー人材センター臨時職員就業規程 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益社団法人松戸市シルバー人材センター ( 以下 センター という ) の臨時に雇用する者 ( 以下 臨時職員 という ) の就業に関して必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において

目 次 第 1 章目的 第 1 条 目的 第 2 章育児休業制度 第 2 条 育児休業の対象者 第 3 条 育児休業の申出の手続等 第 4 条 育児休業の申出の撤回等 第 5 条 育児休業の回数 第 6 条 育児休業の期間等 第 3 章介護休業 第 7 条 介護休業の対象者 第 8 条 介護休業の申

労働基準法の一部を改正する法律案要綱

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就業規則への記載はもうお済みですか

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第22回規制改革会議 資料3

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

就 業 規 則

題名

下この章において 申出者 という ) に対し 育児休業取扱通知書 ( 社内様式 2) を交付する 5 申出の日後に申出に係る子が出生したときは 申出者は 出生後 2 週間以内に人事部労務課に育児休業対象児出生届 ( 社内様式 3) を提出しなければならない ( 育児休業の申出の撤回等 ) 第 4 条

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

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無期契約職員就業規則

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まえがき 労働時間は 賃金と並んで労働条件の基幹をなすもので 労働時間制度の多様化とともに 裁量労働制 フレックスタイム制 シフト勤務など様々な働き方が広がってきました 一方で 正社員を中心とした長時間労働は 労働力人口が減少に転じ 生産性の向上や多様な人材の活用が求められる中で 依然として大きな課

会計年度任用職員の勤務時間 休暇等に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第一条この条例は 会計年度任用職員 ( 以下 職員 という ) の勤務時間 休暇等に関し必要な事項を定めるものとする ( 勤務日数及び勤務時間 ) 第二条職員の勤務日数ならびに勤務日の割振りは職務の性質に応じて任命権者が定める

Taro-概説1


企業ブランディング計画

育児・介護休業規程

育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

事業主が知っておくべき社会保険の基礎知識

パートタイマー就業規則

09資料4-3<統合版> (300216差し替え)雇用型テレワークガイドライン(案)

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調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

平成 29 年度看護職の WLB インデックス調査 施設調査 全体集計 問 1(2) 設置主体 設置主体 件数 割合 (%) 独立行政法人国立病院機構 独立行政法人労働者健康福祉機構 都道府県 市町村 地方独立行政法人 日本赤十字社 済

平成 27 年改正の概要 ( サマリー ) 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 1 年 意見聴取により最長 3 年まで 規定なし 規定なし 1. 許可制への統一 2. 派遣契約の期間制限について すべての労働者派遣事

平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定める


< 是正勧告書の例 > 是正勧告書はあくまで勧告であり事業主の主体的な是正措置を期待するものですから 強制力は持っていません 法違反に対する行政指導上の措置であり 法的効果は生じません 改善しないことによる罰則はありません しかし 是正勧告書という行政指導文書の中に書かれていることは 罰則のある法令

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Microsoft Word - H29 結果概要

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3 労働 休憩 休日 年次有給休暇 1. 労働法第 32 条 使用者は 労働者に 休憩を除いて 1 日に 8 1 週間に 40 を超えて労働させては いけません 週 40 労働制と特例対象事業の区分 ( 単位 : ) 業種 規模 10 人以上 1~9 人 製造業 (1 号 ) 40 40 鉱業 (2 号 ) 40 40 建設業 (3 号 ) 40 40 運輸交通業 (4 号 ) 40 40 貨物取扱業 (5 号 ) 40 40 林業 (6 号 ) 40 40 商業 (8 号 ) 40 44 金融広告業 (9 号 ) 40 40 ( 注 ) 1. 特例対象事業 : 1 週 44 1 日 8 2. 業種欄の各号は 法別表第 1 による号別区分です 3.10 号の 映画 演劇業 について 映画の製作の事業は 1 週 40 となります 映画 演劇業 (10 号 ) 40 44 通信業 (11 号 ) 40 40 教育研究業 (12 号 ) 40 40 保健衛生業 (13 号 ) 40 44 接客娯楽業 (14 号 ) 40 44 清掃 と畜業 (15 号 ) 40 40 その他の業種 ( 農業 水産 畜産業を除く ) 40 40 週 40 労働制の導入に当たっては 変形労働制 ( 下記 ) を採用することもできます 変形労働制は 社会経済情勢の変化に対応するとともに 労使の工夫により 週休 2 日制の普及 年間休業日数の増加 業務の繁閑に応じた労働の配分を行うことによって労動を短縮することを目的とするものです ただし 年少者 (18 歳未満 ) 妊産婦については 変形労動制の適用に一定の制限があります 2. 変形労働制法第 32 条の 2 32 条の 3 32 条の 4 32 条の 4 の 2 32 条の 5 労働 ( 外労働と休日労動を除きます ) は 1 日 8 1 週 40 以内であることが原則ですが 特定の日または週にこれよりも労働を長くする代わり 他の日または週の労動を短くして 平均して 1 週 40 以内にすることもできます これを 変形労働制 といいます 変形労働制には 1 か月単位の変形労働制 フレックスタイム制 1 年単位の変形労働制 1 週間単位の非定型的変形労働制があります 5

月火水木金土月火水木金日日土1. 1 か月単位の変形労働制 ( 第 32 条の 2) 1 か月単位の変形労働制とは 1 か月以内の一定の期間を平均し 1 週間の労働が 40 ( 特例対象事業は 44 ) 以下の範囲内において 特定の日や週に法定労働を超えて労働させることができる制度です この制度は 1 か月のうち月末などの特定の時期が忙しい事業場にとって利用しやすい制度で 特定の部署のみの採用も可能です 例えば 経理担当部署が月末に忙しい場合 1 か月を平均し 1 週 40 の範囲内で 同時期の 1 日の所定労働を長めに設定し 他の時期を短く設定することが可能となります 1 か月単位の変形労働制を採用するには就業規則その他これに準ずるもの または 労働者の過半数で組織する労働組合がある場合はその労働組合 そのような労働組合がない場合は労働者の過半数を代表する者との書面協定 ( 以下 労使協定 と呼びます ) により導入することができます 労使協定による場合は 所轄の労働基準監督署長に届け出る必要があります なお 労使協定の締結と届出だけでは足りず 就業規則の変更手続きが必要になる場合があります 変形期間における所定労働の上限の計算 < 計算方法 > 変形期間の暦日数 40 = 変形期間における所定労働の上限 ( 特例対象事業は 44 ) 7 日7各変形期間に対応する所定労働の上限 1 か月の暦日数 法定労働が 40 の場合 法定労働が 44 の場合 31 日の場合 177.1 194.8 30 日の場合 171.4 188.5 29 日の場合.7 182.2 28 日の場合 160.0 176.0 1 か月単位の変形労働制の具体例 (1)2 週間単位の変形制 ( 隔週週休 2 日制で各日の所定労働を 7 15 分とする場合 ) 715 分715 分715 分715 分715 分715 分715 分715 分715 分715 分(休日)(休日)(休日)15 分1 週目 = 43 30 分 2 週目 = 36 15 分 (43 30 分 + 36 15 分 ) 2 = 39 53 分 < 週 40 (2)1 か月単位の変形制 ( 月 7 休制 とし 各日の所定労働を 7 20 分とする場合 ) 31 日の月の場合 7 20 分 (31 日 - 7 日 )= 176.0 < 177.1 30 日の月の場合 7 20 分 (30 日 - 7 日 )= 168.7 < 171.4 ( 注 ) なお 月 7 休制 とした場合の所定休日の割振りについては 法第 35 条の休日付与 (11 頁参照 ) に留意する必要があります 6

2. フレックスタイム制 ( 第 32 条の 3) フレックスタイム制とは 1 か月以内の一定期間の総労働を定めておき 労働者がその範囲内で各日の始業および終業の時刻を選択して働く制度です フレッスタイム制を採用するには 1 就業規則その他これに準ずるものにより 始業および終業の時刻を労働者の決定にゆだねることを規定すること (* 1) 2 労使協定により 対象となる労働者の範囲 清算期間 清算期間における総労働( * 2) 標準となる 1 日の労働などを定めることが必要です モデル例 労働帯 標準労働帯 ( 通常の労働者の所定労働帯 ) AM 7:00 PM 9:00 10:00 12:00 1:00 3:00 5:00 7:00 フレキシブルタイム コアタイム休憩コアタイム フレキシブルタイム (* 4) いつ出社してもよい帯 (* 3) 必ず労動しなければならない帯 (* 4) いつ退社してもよい帯 *1: 清算期間フレックスタイム制において 労動契約上労働者が労働すべきを定める期間で 1 か月以内とされています 1 か月単位のほかに 1 週間単位等も可能です *2: 清算期間における総労働フレックスタイム制において 労動契約上労働者が労働すべきです 要するに所定労働のことであり 所定労働は清算期間を単位として定めることになります このは 清算期間を平均し 1 週間の労働が法定労働の範囲内となるように定める必要があります *3: コアタイム労働者が必ず労動しなければならない帯です 一斉休憩が必要な事業場では コアタイム中に休憩を定めるようにする必要があります *4: フレキシブルタイム労働者がその選択により労働することができる帯です 労動の過剰 不足が生じたらフレックスタイム制において 実際に労働したが清算期間における総労働として定められたに比べて過不足が生じた場合には 当該清算期間内で労働及び賃金を清算することが原則であり 次の点に留意する必要があります 1 実際の労働に 過剰 があった場合過剰分を次の清算期間の総労働の一部に充当することは その清算期間内における労動の対価の一部がその期間の賃金支払日に支払われないことになり 賃金の全額支払いの原則 ( 労働基準法第 24 条 ) に違反し 認められません 2 実際の労働に 不足 があった場合不足分を次の清算期間の総労働に上乗せして労働させることは 法定労働の総枠の範囲内である限り その清算期間においては実際の労働に対する賃金よりも多く賃金を支払い 次の清算期間でその分の賃金の過払いを清算するものと考えられ 労働基準法第 24 条には違反しません 7

3. 1 年単位の変形労働制 ( 第 32 条の 4 第 32 条の 4 の 2) 1 年単位の変形労働制は 1 か月を超え 1 年以内の一定期間を平均し 1 週間の労働が 40 ( 特例対象事業も同じ ) 以下の範囲内において 1 日及び 1 週の法定労働を超えて労働させることができる制度です したがって 1 年のうちで特定の期間 時季が忙しい事業場にとって利用しやすい制度で 繁忙期には相当の外労動が生じるが 閑散期には所定労働に見合うだけの業務量がないような場合に 所定労働を効率的に分配し 総労働を短縮することが可能となります 1 年単位の変形労働制を採用するには 1 労使協定の締結および就業規則等の改定が必要です 2 労使協定については 所轄の労働基準監督署長へ届け出る必要があります ( 協定届 の様式は 70 頁にあります ) ( 注 ) 常時 10 人以上の労働者を使用する事業場では 就業規則の変更を届け出る必要もあります 1 年単位の変形労働制の例 月ごとの業務の繁閑に応じて 休日数を増減させることにより 年間平均で 1 週間あたりの労働を 40 以下とする方法 (1 日の所定労働は 7 30 分とした例 ) 1 年を平均して 1 週 40 とするための上限 365 日 40 = 2,085.7 7 日 9 休 6 休 7 休 6 休 11 休 6 休 7 休 9 休 6 休 7 休 6 休 7 休 150 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 150 (7 30 分 20 日稼働 ) 1 か月 = 150 (7 30 分 22 日稼働 ) 3 か月 = 495 (7 30 分 24 日稼働 ) 8 か月 = 1,440 計 2,085 上限 (2,085.7 ) 労使協定で定める事項労使協定では次のことを定める必要があります (1) 対象となる労働者の範囲 (2) 対象期間 (1 か月を超え 1 年以内の期間に限ります ) (3) 特定期間 ( 対象期間中の特に業務が繁忙な期間 ) を設ける場合はその期間 (4) 対象期間における労働日および当該労働日ごとの労働 (5) 協定の有効期間 8

労働日数 労働の限度 労働日数の限度 1 対象期間が 1 年の場合 280 日 2 対象期間が 3 か月を超え 1 年未満である場合 280 日 対象期間の暦日数 / 365 日 ( 小数点以下切捨 ) 1 日および 1 週間の労働の限度 1 日 10 1 週間 52 ただし 対象期間が 3 か月を超える場合は 次のいずれにも適合しなければなりません 1 所定労働が 48 を超える週を連続させることができるのは 3 週間以下 2 対象期間を起算日から 3 か月ごとに区分した各期間において 48 を超える週は 週の初日で数えて 3 回以下 連続して労働させる日数の限度 連続労動日数 6 日ただし 特定期間 ( 対象期間中の特に業務が繁忙な期間として労使協定で定めた期間 ) においては 1 週間に 1 日の休日が確保できる日数 ( 最大 12 日 ) 労働の特定対象期間を 1 か月以上の期間に区分して 労働日および労働日ごとの労働を特定することができます この場合 労使協定では 最初の期間の労働日および労働日ごとの労働 最初の期間を除く各期間の労働日数および総労働を定めなければなりません また 最初の期間を除く各期間の労働日および労働日ごとの労働は 当該各期間の初日の 少なくとも 30 日前まで に定めなければなりません 途中入社 退職者等に係る賃金清算対象期間の途中に入社 退職した者など 労働させた期間が対象期間より短い労働者については その使用された期間を平均して 1 週間当たり 40 を超えた労働について 割増賃金の支払いが義務付けられています 4. 1 週間単位の非定型的変形労働制 ( 第 32 条の 5) 1 週間単位の非定型的変形労働制とは 規模 30 人未満の小売業 旅館 料理 飲食店の 事業において 労使協定により 1 週間単位で毎日の労働を弾力的に定めることができる制度です 1 週間単位の非定型的変形労働制を採用するには 1 労使協定により 1 週間の労働が 40 ( 特例対象事業も同じ ) 以下になるように定め かつ このを超えて労働させた場合には 割増賃金を支払う旨を定めること 2 労使協定を所定の様式により 所轄の労働基準監督署長に届け出ることが必要です 労働の上限 1 日の労働の上限は 10 です 9