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提案審議 ( 第 1 読会 ) の覚書 ( 第 19 回全体会議 ) * 承認 と表示された提案は 第 1 読会でとくに異論が出されなかったものであるが 第 2 読会で審議の対象とすることを排除する趣旨ではなく 第 2 読会で修正案が提出されれば 採決の対象となる * 承認 とは 条文としての文言の適否を対象とするものではなく あくまで設立趣意書にいう 改正の基本方針 を表現するものとしての提案の承認である 第 3 編債権 / 第 2 部各種の契約第 5 章使用貸借 Ⅳ-2-1 ( 使用貸借の意義と成立 ) * 使用収益が義務のように見える点は ワーディングを改善するか検討する この関連で 貸主がどこまでの義務を負っているのかについて種々意見交換がなされたことに留意する Ⅳ-2-2 ( 使用貸借の事前解除権 ) * 書面によらない場合の扱いについて贈与 ( Ⅱ-11-3 ) と揃える案は 25 名 (26 名棄権 1) 中支持 10 名で否決 原案どおり * で明記する Ⅳ-2-3 ( 使用貸借の予約 ) 承認 Ⅳ-2-4 ( 目的物の利用に関する借主の義務 ) 承認 Ⅳ-2-5 ( 目的物に関する費用の負担 ) * 必要費が引渡し後であることを明確にする * 収去権については賃貸借での検討を踏まえて処理を考える Ⅳ-2-6 目的物の契約不適合 *( 瑕疵による ) 拡大損害に対する対処について 贈与との整合性を考慮しつつ どのように規律すべきか ( また ここで規律が必要か ) をさらに検討する * 贈与との整合性を図りつつ, 使用貸借の特殊性があれば明確にする * 契約に適合 という用語法の妥当性について, さらに検討する *(1) と貸主が負う基本的義務の内容 ( 引渡義務があり使用収益させる義務を負わないとされること ) との関係 但書の責任との関係 を提案要旨で明らかにし それにそって囲みに必要な修文を行う Ⅳ-2-7 使用貸借に基づく妨害排除請求権等承認 Ⅳ-2-8 賃貸借の規定の準用承認 Ⅳ-2-9 使用貸借の終了 *(2)(3) で返還請求が終了に先行しているのは冒頭規定と整合しないとの指摘を踏まえ 終了により返還義務が生ずるという方向で 賃貸借にそろえる ( この提案で返還義務を書くかどうかも賃貸借との整合性を図る ) - 1 -

Ⅳ-2-10 借主の死亡による使用貸借の終了承認 Ⅳ-2-11 特段の事情による使用貸借の解除 * 忘恩行為という用語を避ける 借主の行為により 信頼関係が喪失し とすることが提案された * 贈与規定との関係 ( 贈与の忘恩行為の提案で列挙されているものは含まれているはず ) を明確にする Ⅳ-2-12 借主による撤去承認 Ⅳ-2-13 損害賠償請求権の期間制限 * 本提案は 条文にするかどうかとは切り離し, 提案としては残して 賃貸借における損害賠償請求の期間制限と整合的に処理することとする Ⅳ-2-14 費用償還請求権についての期間の制限承認 第 6 章消費貸借 Ⅳ-3-1 消費貸借の意義と成立 * 返還義務の前提として 終了により を入れることを削除する方向で検討する Ⅳ-3-2 利息に関する合意 * 但書を事業者間の 金銭の消費貸借 に限定した規定とする ( 商 513 条と同じ ) 別条文とすることも検討する * 収益事業という用語は改めて検討する Ⅳ-3-3 無利息消費貸借の引渡前解除権 * 本文中に無利息消費貸借であることを書き込む *( 利息付を含め ) 諾成的消費貸借について引渡し前に借主からの任意解除権を認める修正案は 24 名 (27 名で棄権 3 名 ) 中支持 7 名で否決された * 消費者に限定して借手に強行規定として任意解除権を認める提案は 24 名中支持 12 名で 半数の支持があったため 両案併記とする ( 表現は幹事会でさらに工夫することとされた ) * 利息付消費貸借で期限の利益を放棄したときの あとの処理について さらに明確にすることができないか検討する ( 利息付なら借主は期限の利益を自由に放棄できないはずで 貸主の利息を得る利益を奪えないというのが一般ルールではないかとの問題提起を受けて ) Ⅳ-3-4 消費貸借の予約承認 Ⅳ-3-5 準消費貸借 * 提案要旨か解説で, 更改との関係につき 従来学説との関係について触れる ( 有力な見解は準消費貸借は更改であり 規定があるのは要物性の故だとしていたが 要物性がなくなったため ) Ⅳ-3-6 融資枠契約承認 - 2 -

Ⅳ-3-7 融資実行前の借主の破産手続の開始 * 表題を 借主ではなく 当事者の一方の破産手続開始 とする Ⅳ-3-8 融資に関する債務不履行承認 Ⅳ-3-9 目的物に瑕疵があった場合の法律関係 * 売買の担保責任の規定の準用の可否 準用の仕方について さらに検討する * 消費貸借の瑕疵担保における解除の意味についても検討する ( 将来効だけでは意味がない ) *(3)( 無利息消費貸借 ) における (2) の準用の意味について さらに検討する ( 準用された結果どうなるのか明らかでない ) *(2) の Ⅱ-8-23 を Ⅱ-8-15 に訂正する Ⅳ-14-1 抗弁の接続に関する基本方針 * 提案要旨で複合的な法律行為の無効ルール ( Ⅱ-4-10 密接関連性のルール) との関連性に言及する ( 信用供与契約自体が無効となる可能性がある ) *B 案を存置し 両案併記を続ける Ⅳ-14-2 抗弁の接続の要件 * 抗弁の接続と書かずに 割賦販売法 30 条の4のように 生じている事由を対抗できる という言い方にするかどうかを検討する * 一体としてなすことについての合意 は実質で判断し 加盟店契約があればよいという理解であることを提案要旨か解説で明らかにする * 加藤委員対案が提出されたので これを検討に加える * 原案の趣旨を 提案要旨, 解説でさらに説明を補充する Ⅳ-3-10 消費貸借の終了 * いつでも返還できるとしたときの 残り期間の利息の扱いについて どう説明するかさらに検討する * 契約の存続と終了 返還請求権の発生 利息債務の発生の関係をどのように説明するかについて 賃貸借, 使用貸借などとの並びを考慮しつつ さらに検討する ( 分割返還は, 終了とは関係なく返還義務が発生することを示している 完済したときに契約が終了すると説明すべきかどうか 貸主が受け取らないときに終了させることができるか ) * 期限の利益放棄 ( 現 136 条 ) との関係についてもより明確にできるかどうか ( 明確にすべきかどうか ) さらに検討する ( ローンの借り換えの実務についてもなお調査の必要があるとの指摘があったので 可能な範囲で調査する ただし 銀行だけが実務ではないとの意見もあった ) (2) のあとに 但し 現 136 条の適用を妨げない と書けばよいとの意見もあった Ⅳ-3-11 目的物の返還承認 Ⅳ-3-12 利率等に関する規律承認 - 3 -

第 7 章ファイナンス リース * リースについて規定することに対して消極意見も表明されたので 典型契約としての規定を置くことの意味について 解説の前注をコンパクトにしたものを前注または冒頭規定の提案要旨に入れて 説明を補充する そして 消極的な意見があることは明示しつつ 提案を維持する * 前注に会計基準についても触れる 基準が変わっても立法の意義があること触れる Ⅳ-4-1 ファイナンス リースの意義と成立 * 提案要旨を提案 ( 利用することを忍容する義務 ) の用語法と合わせる * 定義が想定しているリースを明確にする方向で提案要旨を補う Ⅳ-4-1-1 利息制限法の適用承認 Ⅳ-4-2 目的物の受領とリース期間の開始 *(2) の通知時と受領時の関係について明確にする * 本提案の検査確認と Ⅳ-4-7 が扱う売買目的物の契約不適合における買主の検査通知の義務との関係を明確にする Ⅳ-4-3 目的物の利用に関する利用者の義務 * 使用収益の義務を負わせているかのような誤解を避けるため 使用収益に当たっては 定まった用法に従わなければならない という言い回しにする Ⅳ-4-4 目的物についての維持管理及び修繕義務 * 本提案では 利用者の修繕義務ではなく リース提供者が修繕義務を負わないことを書く ( 用法義務違反の場合に ) 利用者に修繕義務があるという議論をふまえてなお検討する Ⅳ-4-5 無断で第三者に使用収益させることの禁止 * 承諾 を要件とすることに異論が出されたことについて 解説で対応する Ⅳ-4-6 目的物の損傷及び滅失 *( とくに利用者が消費者の場合 ) 抗弁の接続の類推で対応できる問題がないか なお検討し 必要なら提案要旨か解説で対応する * リース期間が開始してからの問題であることを明確にする * リース提供者の義務違反による場合についての規律を明確にする ( 使用収益させる義務がないのにどのように説明するかという問題が含まれていることに留意する ) * 提案要旨に 各期のリース料は, 当該期間における目的物の使用収益の対価ではなく とあるが 各期リース料債務がどのように成立するかを 賃貸借との対比で 説明を補う ( その関連で Ⅳ-4-2 のリース期間が開始するとはどういうことかを明らかにする ) * 滅失損傷以外で, リース提供者の義務違反で利用できなくなったときの問題もルール - 4 -

を明確にする Ⅳ-4-7 目的物の契約不適合についての責任 * 提案要旨と提案が対応していない点を修正する * 売買の検査通知義務のルールがリースにおいてどのように適用されるかを明確にする この関連で Ⅳ-4-2 の適合性の検査との関係をもう少し明確にする Ⅳ-4-8 利用者の通知義務承認 Ⅳ-4-9 リース利用権の対抗力 *A 案を採用する B 案 ( 何らかの対抗要件を置く提案とする ) の存置案は 23 名中支持 3 名で否決された Ⅳ-4-10 中途解約の禁止 * 提案要旨の 目的物の利用契約と異なり の表現を再検討する ( 賃貸借も期間を定めれば中途解約できないから 誤解を招かないようにする ) Ⅳ-4-11 利用者の債務不履行による解除 *(2) の ( 清算金と呼ぶ ) 内を削除する * 清算金が強行規定であるかどうかについて提案要旨または解説で触れる Ⅳ-4-12 目的物の返還等承認 Ⅳ-4-13 ファイナンス リース終了時のその他の法律関係承認 Ⅳ-4-14 その他承認 - 5 -