CASBEE 札幌 25 評価マニュアル編 CASBEE 札幌の概要 Ⅲ. CASBEE 札幌の概要 1 CASBEE 札幌の概要 札幌市では地球温暖化防止の施策として 建築物における環境負荷の低減を図り 建築物品質をさらに向上させることを目的に 札幌市建築物環境配慮制度 を構築しました 本制度は 市内で大規模な建築物を建てる際に その建築主が環境に対する配慮を 自己評価し採点するものです 採点結果 計画概要は市に届出され 市はそれをホームページ等で公表し 持続可能である環境配慮が根付いた街づくりを推進します 評価は CASBEE( キャスビー ) という評価システムをベースに地域特性を考慮した CASBEE 札幌 という評価ソフトにより自主評価してもらいます CASBEE とは 政府支援の元 産官学共同プロジェクトにより開発された 建築物総合環境性能評価システム (Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency) で 建物を環境性能で評価して格付けする手法です CASBEE による評価では S ランク ( 大変優れている ) から A ランク ( 大変良い ) B + ランク ( 良い ) B - ランク ( やや劣る ) C ランク ( 劣る ) という 5 段階の格付けが与えられます CASBEE 札幌では 建築物の総合的な環境性能を 建築物の環境品質 性能 (Q:Quality) と 建築物が外部に与える環境負荷 (L:Load) の 2 つに分けて評価します Q と L はそれぞれ 3 つの評価分野に分かれています すなわち より良い Q( 環境品質 性能 ) の建築物をより少ない L ( 環境負荷 ) で実現するための評価システムといえます 資源消費 CO 2 など 仮想境界 Q-1 室内環境 Q-2 サービス性能 Q-3 室外環境 排気 騒音 排水 排熱など Q( 環境品質 性能 ) L( 環境負荷 ) = 建築物の環境性能効率 BEE 敷地境界 水質汚染など LR-1 エネルギー LR-2 資源 マテリアル LR-3 敷地外環境 図 1.1.1 建築物の環境性能効率 BEE
26 CASBEE 札幌 評価マニュアル編 CASBEE 札幌の概要 縦軸に Q 横軸に L をとったグラフとして BEE は表示されます 原点 (Q=0 L=0) および Q 値と L 値の座標点を結ぶ直線の傾斜が BEE 値を示します Q 値が高く L 値が低いほどこの傾斜が大きくなり よりサステナブルな性向を持った建築物と評価できます CASBEE 札幌では この傾きに従って C( 劣る ) から B - B + A S( 大変優れている ) の 5 ランクに分割される領域によって建築物の総合的な環境性能評価結果をランキングします ランク S: 大変優れている A: 大変良い B + : 良い B - : やや劣る C: 劣る BEE 注 2 BEE=3.0 BEE=1.5 BEE=1.0 建築物の環境品質 性能 Q 100 S A B + B - 50 BEE=0.5 C 0 0 50 100 建築物の環境負荷 L L : 普通のビル : サステナブルビル ( モデルケース ) BEE が境界線上となった場合は 上位のランクとなります ( たとえば BEE=1.0 の場合は B + ランクとなります ) 図 1.1.2 BEE に基づく環境ラベリング 2 CASBEE 札幌の重点評価項目 CASBEE 札幌では 建築物の総合環境性能についての 6 つの分野 約 80 の評価項目を設けています これらの評価項目は政府支援のもと開発された CASBEE- 新築 ( 簡易版 ) で規定されたものであり全国共通のものですが 札幌市の地域特性を反映し これらの評価項目のなかの 省エネルギー 省資源 緑化 雪処理 の 3 つを重点評価項目と位置づけることにしました
CASBEE 札幌 27 Ⅳ. 評価について 1 評価のフロー 札幌市ホームページから 評価ソフトをダウンロードしていただき 以下の流れにて評価を行います 基本的に評価ソフト ( エクセルシート ) 内の水色欄について 選択または数値 コメントを記入してください 0 評価ソフトダウンロード http://www.city.sapporo.jp/kankyo/casbee/ P29 1 メインシート 入力 建築物の概要等を記入してください P30 2 解説シート 入力 各項目について自主評価してください シートは 6 枚 評価項目は約 80 項目あります P31 ( 詳細は P36 以降の採点基準を参照 ) 3 スコアシート 入力 4 PR シート 入力 評価点が 4 点以上の評価項目について環境配慮事項を記入してください P33 重点項目等の取組内容について記入してください P34 結果シート スコアシートを出力し 電子データと併せて提出してください 結果シート スコアシートは札幌市ホームページにて公表します 2 評価システムの概要 評価は 各分野に示される評価項目についてレベル 1~5 の採点基準が設けられていますので その採点基準に従って評価する建築物について各項目のレベルを与えていただきます 各評価項目に与えた 1~5 のレベルに 各評価項目の重み係数を乗じて点数化し 建築物の環境品質 性能にかかる要素 (Q) を分子に 建築物による外部への環境負荷にかかる要素 (L) を分母にして表される数値 = 環境性能効率 (BEE) により 環境配慮の取組みを評価していただくこととなります また CASBEE 札幌では 札幌市の状況を反映し 省エネルギー 省資源 緑化 雪処理 の 3 つを重点評価項目と位置づけることにしました 札幌市の重点評価項目に関わる CASBEE の評価項目は次のとおりです
28 CASBEE 札幌 CASBEE 札幌の重点評価項目省エネルギー 省資源 室内環境対策 Q-1 2 2.1 2.1.3 外皮性能 3 3.1 3.1.3 昼光利用設備 3.2 3.2.2 昼光制御 サービス性能対策 Q-2 2 2.2 2.2.1 外壁仕上げ材の補修必要間隔 2.2.2 主要内装仕上げ材の更新必要間隔 2.2.3 配管 配線材の更新必要間隔 2.2.4 主要設備機器の更新必要間隔 緑化 雪処理 室外環境 ( 敷地内 ) 対策 Q-3 3 3.2 敷地内温熱環境の向上 エネルギー対策 LR-1 1 建物の熱負荷抑制 2 2.1 自然エネルギーの直接利用 2.2 自然エネルギーの変換利用 3 設備システムの高効率化 4 4.1 モニタリング 4.2 運用管理体制 資源 マテリアル対策 LR-2 1 1.1 節水 1.2 1.2.1 雨水利用システム導入の有無 1.2.2 雑排水再利用システム導入の有無 2 2.1 2.1.1 躯体材料の再利用効率 2.1.2 非構造材料の再利用効率 2.2 持続可能な森林から産出された木材 2.4 既存建築躯体などの再利用 2.5 部材の再利用可能性 2.6 2.6.1 消火剤 2.6.2 断熱材 2.6.3 冷媒 敷地外環境対策 LR-3 1 大気汚染防止 5 温熱環境悪化の改善 6 6.1 雨水処理負荷抑制 6.4 廃棄物処理負荷 室外環境( 敷地内 ) 対策 Q-3 1 生物環境の保全と創出 2 まちなみ 景観への配慮 3 3.2 敷地内温熱環境の向上 敷地外環境対策 LR-3 5 温熱環境悪化の改善 室外環境( 敷地内 ) 対策 Q-3 3 3.1 地域性への配慮 快適性の向上 エネルギー対策 LR-1 2 2.2 自然エネルギーの変換利用 敷地外環境対策 LR-3 5 温熱環境悪化の改善 6 6.4 廃棄物処理負荷 各項目の評価内容については P37~ の採点基準を参照願います CASBEE 札幌では 以下の点について CASBEE- 新築 ( 簡易版 ) から変更しています CASBEE 札幌による総合評価と共に CASBEE 札幌の重点評価項目について取組内容を記載していただきます (PR シートに記載してください ) Q-3/1 生物環境の保全と創出 LR-3/5 温熱環境悪化の改善 LR-1/2.2 自然エネルギーの変換利用 LR-3/6.4 廃棄物処理負荷 などの項目については 札幌市の独自性を反映させたレベル及び取組みの評価方法 重み係数の見直し等を行っています
非住宅系用途集会所公会堂 集会場 ボーリング場 体育館 劇場 映画館など 住宅系用ホテルホテル 旅館など途CASBEE 札幌 29 当マニュアル CASBEE 札幌評価ソフト の入手方法本マニュアルの PDF データ および CASBEE 札幌の評価ソフトは 以下のホームページから入手できます マニュアルは 届出 問合せ窓口 (P4) で冊子を配布します 札幌市建築物環境配慮制度ホームページ http://www.city.sapporo.jp/kankyo/casbee/ 3 建築用途分類 次の表を参考に CASBEE の用途区分に分けて 評価を行ってください 用途区分 用途区分 建物用途名 事務所 含まれる用途 事務所 庁舎 図書館 博物館 郵便局など 学校物販店飲食店工場 小学校 中学校 高等学校 大学 高等専門学校 専修学校 各種学校など百貨店 マーケットなど飲食店 食堂 喫茶店など工場 車庫 倉庫 観覧場 卸売市場など 病院 集合住宅 病院 老人ホーム 身体障害者福祉ホームなど 集合住宅 用途区分の判断が難しい場合はご相談ください 敷地内に複数棟ある場合建築物は棟ごとに評価します 1 棟毎に評価ソフト ( エクセルシート ) を入力してください Q-3 室外環境 ( 敷地内 ) LR-3 敷地外環境 の評価項目については 区域全体での評価を行うこととし 評価ソフト ( エクセルシート ) にはその評価結果を入力してください 但し 区域が道路等によって複数に分かれる場合には それぞれで評価を行ってください 病院 ホテル 集合住宅の評価 Q-1 及び Q-2 の評価にあたっては 各建物の共用部 ( 病院の外来待合い ホテルのロビー 集合住宅のエントランス等 ) と 専用部分 ( 病院の病室 ホテルの宿泊室 集合住宅の住戸 ) を評価します 共用部は < 建物全体 共用部分 > を 専用部分については < 住居 宿泊部分 > の評価基準に基づいて評価することになります
30 CASBEE 札幌 工場の評価 Q-1 の評価にあたっては 生産エリアを除外し 主に居住エリア ( 執務スペース ) を評価の対象としてください 4 メインシート メインシートに評価する建物の概要 ( 名称 用途 床面積等 ) を記入します 図 2.4.1 メインシート画面 (1) 概要入力 1 建物概要評価建物の基本情報 ( 名称 用途 規模等 ) を入力します これらの情報は各シート及び 結果シートに自動的に転記されます 2 評価の実施評価実施の日付等を入力します (2) 個別用途入力 1 建物用途名本評価ソフトでは 同時に 4 用途までの複合評価が可能となっています 単一用途の建物を評価する場合は 主用途 の欄に該当用途及び延床面積を記入し 複合用途建築物の評価を行う際には 各用途とそれぞれの面積を入力します 評価対象とする建築物のより具体的な用途名は 1) 概要入力の 建物用途名 欄に入力します 2 住居 宿泊部の比率住宅系用途の建築物を評価する場合は < 建物全体 共用部分 > と < 住居 宿泊部分 > の床面積比を入力します ( 非住宅系用途の建築物では入力しない )
CASBEE 札幌 31 5 解説シート 解説シートには各用途における採点基準表が表示されており 評価項目毎に レベル 1 からレベル 5 までの 5 段階の採点基準を解説します 評価者はその表に従って採点を行います 基準点はレベル 3 です < 建物全体 共用部分 > は全用途共通に採点する項目です 住宅系用途の場合は Q-1 と Q-2 の解説シートについて < 住居 宿泊部分 > の採点基準と評価欄が用意されており これについても採点を行います 採点基準は 項目毎にレベル 1~5 の段階設定がされており 採点欄ではそのレベル数をプルダウンで選択 ( レベル 3 の場合は 3 を選択 ) します 対象建築物の個別条件によって採点基準をそのまま適用できないような場合 一部の評価項目で 対象外 を選択することができます ( 対象外とできる項目はマニュアルの解説中に記載されています ) 対象外を選択した場合 特に示されない限り 対象外とした項目の重みが 0 で計上され それ以外の項目の重みに比例配分されます プルダウンメニューから 1~5 対象外を選択 図 2.5.1 解説シート画面 CASBEE 札幌の重点評価項目 省エネルギー 省資源 緑化 雪処理 の 3 つの重点評価項目に関わる CASBEE 札幌の評価項目は 採点基準の左側に札幌市のき章を付けその旨分かるように明示されています Q-3 室外環境 ( 敷地内 ) 色欄について プルダウンメニューから選択 または数値 コメントを記入のこと 1 生物環境の保全と創出重み係数 ( 既定 )= 0.40 レベル 3.0 事 学 物 飲 会 病 ホ 住 工 レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 レベル 5 生物環境の保全と創出に関して配慮に欠け 取り組みが不十分である (0~3 ポイント ) 生物環境の保全と創出に関して配慮されているが 取り組みが十分とはいえない (4~6 ポイント ) 生物環境の保全と創出に関して配慮されており 標準的な取り組みが行われている (7~9 ポイント ) 生物環境の保全と創出に関して配慮されており 比較的多くの取り組みが行われている (10~12 ポイント ) 生物環境の保全と創出に関して十分配慮されており 充実した取り組みが行われている (13 ポイント以上 ) 図 2.5.2 CASBEE 札幌の重点評価項目
32 CASBEE 札幌 (1) 評価する取組み一部の採点項目 ( 特に Q-3 室外環境 ( 敷地内 ) LR-3 敷地外環境 ) においては 採点基準表に付属する 評価する取組み 表に示される取組み度合いをチェックすることで採点を行います 評価する取組み 表には 環境配慮設計を行う上で 配慮すべき事項がチェック項目または手法のリストとしてまとめられています リストに示される個々の取組みの有無を評価し 与えられるポイントの合計点数 ( または項目数 ) により項目の採点を行います Q-3 室外環境 ( 敷地内 ) 色欄について プルダウンメニューから選択 または数値 コメントを記入のこと実施設計段階 1 生物環境の保全と創出重み係数 ( 既定 )= 0.30 レベル 3.0 レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 レベル 5 基本 実施 竣工 改修事 学 物 飲 会 病 ホ 住 工生物環境の保全と創出に関して配慮に欠け 取り組みが不十分である (0~3 ポイント ) 生物環境の保全と創出に関して配慮されているが 取り組みが十分とはいえない (4~6 ポイント ) 生物環境の保全と創出に関して配慮されており 標準的な取り組みが行われている (7~9 ポイント ) 生物環境の保全と創出に関して配慮されており 比較的多くの取り組みが行われている (10~12 ポイント ) 生物環境の保全と創出に関して十分配慮されており 充実した取り組みが行われている (13 ポイント以上 ) 評価する取り組み採点評価項目 1 プルダウンメニューから 0 ポイント 取組み 1ポイント 2ポイント 対象外を選評価ポイント 1ポイント 1) 敷地とその周辺を含む生物環境に関する立地特性を把握している 1 I 立地特性の把握と択計画方針の設定 2) 立地特性に基づいて生物環境の保全と創出に関わる計画方針を示して 1ポイントいる 1 1ポイント 1) 敷地内にある動植物 表土 水辺等の生物資源を保存している 1 2) 敷地内にあった動植物 表土 水辺等の生物資源を復元 ( 再生 ) してい 1ポイント I 生物資源の保全る 1 0ポイント 3) 敷地内に動植物 表土 水辺等の新たな生物資源を創出している 1 2 ポイント 1) 外構面積の 10% 以上 ~20% 未満を緑化し なおかつ中高木を植栽している (1 ポイント ) 外構面積の 20% 以上 ~50% 未満を緑化している (2 ポイント ) 1~3 1 ポイント I 緑の量の確保 外構面積の 50% 以上を緑化している (3 ポイント ) 2) 建物緑化指数が 0.05 以上 ~0.2 未満を示す建築物の緑化を行っている (1 ポイント ) 建物緑化指数が 0.2 以上を示す建築物の緑化を行っている (2 ポイント ) 1~2 0ポイント 1) 敷地や建物の植栽条件に応じた適切な緑地づくりを行っている 1 2 評価する取組みの 0ポイント IV 緑の質の確保 2) 野生小動物の生息域の確保に配慮した緑地づくりを行っている 1 0ポイント 3) 地域の郷土種の保全に配慮した緑地づくりを行っている 2 合計ポイントよって採点される 0ポイント 1) 建物運用時における緑地等の維持管理に必要な設備を設置し なおかつ V 生物環境の管理方針を示している 1 0ポイント 管理と利用 2) 建物利用者や地域住民が生物とふれあい自然に親しめる環境や施設等を確保している 1 1) 上記の評価項目以外に生物環境の保全と創出に資する独自の取り組み 0ポイント VI その他を行っている 1 合計 = 7 ポイント 図 2.5.3 解説シート ( 評価する取り組み ) (2)LR1( エネルギー ) における解説シート LR-1 エネルギー の採点項目では 省エネ法に基づく 建築物の省エネルギー基準を一部項目に採用しています 1. 建物の熱負荷抑制 では性能基準である PAL 値 または仕様基準であるポイント値により評価します ( 住宅の場合には品確法の省エネルギー対策等級 ) 3. 設備システムの高効率化 では CEC 値またはポイント値 またはそれらを総合化した ERR 値により評価します 既に 省エネルギー計画書 または 住宅性能評価書 を作成している場合には 当該数値を転記することにより 1. 建物の熱負荷抑制 3. 設備システムの高効率化 の評価を行うことができます
CASBEE 札幌 33 LR-1 エネルギー 色欄について プルダウンメニューから選択 または数値 コメントを記入のこと 評価指標の選択と 省エネルギー計画書 住宅性能評価書 からの必要事項の転記用途名事務所 建築計画 空気調和設備 用途別床面積 評価基準種別 PAL 値 ポイント値 断熱等級 建築主の判断基準値 評価基準種別 15,000 m2 PAL 値 280.0MJ/ m2年 300MJ/ m2年 CEC/AC 値 CEC/AC 値 CEC/AC 値 CEC/AC 値 CEC/AC 値またはホ イント値 1.0(-) 2.5 2.5 2.5 年間空調負荷または補正点 2,000,000MJ/ 年 100,000,000 100,000,000 100,000,000 エネルギー利用 効率化設備での年間省エネルキ ー量 0 MJ/ 年 0 MJ/ 年 0 MJ/ 年 0 MJ/ 年 注 ) 効率化設備 建物全体の年間消費エネルキ ー量 8,000,000 MJ/ 年 8,000,000 MJ/ 年 8,000,000 MJ/ 年 8,000,000 MJ/ 年 省エネルギー率 (k 値 ) 0.00 0.00 0.00 0.00 ERR ERR での評価の採否 ERR による評価 ERR 評価不可 ERR 評価不可 ERR 評価不可 ERR( エネルキ ー消費削減率 ) 26.9% 適用外 適用外 適用外 図 2.5.4 解説シート (LR-1 エネルギー ) (3) 複合用途建築物の評価複合用途建築物の評価を行う場合は 評価者自らにより 含まれる各用途のレベル ( 得点 ) をそれぞれの面積割合により加重平均した結果を入力します 各用途での結果を評価項目毎に面積加重平均し 結果を整数で CASBEE 札幌の評価ソフトに入力 ( プルダウンから選択 ) します 平均の結果は四捨五入した整数とします LR-1 エネルギーの評価では 4 用途それぞれについて 省エネルギー計画書 または 住宅性能評価書 からの数値の転記欄が設けられているので 1. 建物の熱負荷抑制 3. 設備システムの高効率化 については 各用途のレベル ( 得点 ) をそれぞれの面積割合により加重平均した結果が自動計算されます 6 スコアシート ( 公表 ) 基準点である 3 点を上回る 4 点及び 5 点の得点を与える評価項目については 環境設計の配慮事項の記入を必須とします 本シートは 札幌市ホームページ上で公表します CASBEE 札幌色欄について プルダウンメニューから選択 または数値 コメントを記入のこと 使用評価マニュアル : CASBEE 札幌さっぽろマンション欄に数値またはコメントを記入 評価ソフト : CASBEE 札幌 スコアシート 重点評価項目 :W 省エネルギー 省資源 G 緑化 S 雪処理 重点評価項目 建物全体 共用部分 住居 宿泊部分 配慮項目環境配慮設計の概要記入欄重み重み W G S 評価点評価点係数係数 全体 Q 建築物の環境品質 性能 3.0 Q-1 室内環境 0.40 3.0 1 音環境 3.0 0.15 3.0 1.00 3.0 1.1 騒音 3.0 0.40 3.0 0.29 1 暗騒音レベル採用対策を具体的に記入 3.0 1.00 3.0 1.00 2 設備騒音対策 - - - - 1.2 遮音 (3 点を上回る4 点及び5 3.0 0.40 3.0 0.50 1 開口部遮音性能 3.0 1.00 3.0 0.30 2 界壁遮音性能点の得点を与える評価項目 3.0-3.0 0.30 3 界床遮音性能 ( 軽量衝撃源 ) 3.0-3.0 0.20 4 界床遮音性能 ( 重量衝撃源 ) の記入は必須 ) 3.0-3.0 0.20 1.3 吸音 3.0 0.20 3.0 0.21 図 2.6.1 スコアシートへの入力方法
34 CASBEE 札幌 7 PR シート CASBEE 札幌の重点評価項目 省エネルギー 省資源 緑化 雪処理 の 3 つの項目への取組みの概要を PR シートの 重点評価項目についての環境配慮概要 に簡潔に記述してください 重点評価項目以外の環境配慮事項については その他の環境配慮事項 の欄に 記載願います さらに外観パース等の画像を 外観パース の欄に貼り付けることができます CASBEE 札幌の重点評価項目 である 省エネルギー 省資源 緑化 雪処理 は 市民が直接的にそれを通じて建物と関わる機会のあるテーマであり 事業者 設計者がどのような工夫を行ったかを市内外に発信することが大切です 1. 外観パース欄に画像をはりつけてください 外観パース 画像を貼り付けて ください 2. 環境配慮概要について 入力してください (3) 環境配慮概要 ( 環境負荷低減措置その他の環境への配慮に関する措置 ) (3)-1 重点評価項目についての環境配慮概要 W(GlobalWarming): 省エネルギーと省資源 G(Green): 緑化 S(Snow): 雪処理 についての環境配慮 重点評価項目に関する環境配慮事項を記入してください (3)-2 その他の環境配慮事項 重点評価項目以外の環境配慮事項を記入してください 図 2.7.1 PR シートへの入力方法
CASBEE 札幌 35 8 結果シート ( 公表 ) メインシート 解説シート PR シートに入力したデータは 結果シートに反映されます 図 2.8.1 結果シート
36 CASBEE 札幌 9 採点基準 凡例 建物用途名 適用 適用外 事務所 事 事 学 校 学 学 物販店 物 物 飲食店 飲 飲 集会所 会 会 病 院 病 病 ホテル ホ ホ 集合住宅 住 住 工 場 工 工 注記 病 ホ 住の Q-1 及び Q-2 の評価にあたっては 各建物の共用部 ( 病院の外来待合い ホテルのロビー 集合住宅のエントランス等 ) と 専用部分 ( 病院の病室 ホテルの宿泊室 集合住宅の住戸 ) を評価する 専用部分については < 住居 宿泊部分 > 評価に基づいて評価を実施する 工については生産エリアを除外し 主に居住エリア ( 執務スペース ) を評価の対象とする 採点基準表の中で 空欄となっている場合は 中間的レベル ( レベル 2 レベル 4) を選択可能 CASBEE 札幌の重点評価項目 省エネルギー 省資源 緑化 雪処理 の 3 つ重点評価項目に関わる CASBEE 札幌の評価項目は P41 以降の採点基準において W 省エネルギー 省資源 G 緑化 S 雪処理 その旨分かるように明示されています
CASBEE 札幌 37 各項目の目次 Q 建築物の環境品質 性能 Q-1 室内環境 1. 音環境 1.1 騒音 1.1.1 暗騒音レベル...41 1.2 遮音 1.2.1 開口部遮音性能...42 1.2.2 界壁遮音性能...43 1.2.3 界床遮音性能 ( 軽量衝撃源 )...44 1.2.4 界床遮音性能 ( 重量衝撃源 )...45 1.3 吸音...47 2. 温熱環境 2.1 室温制御 2.1.1 室温設定...48 2.1.3 外皮性能...49 2.1.4 ゾーン別制御性...53 2.2 湿度制御...54 2.3 空調方式...55 3. 光 視環境 3.1 昼光利用 3.1.1 昼光率...57 3.1.2 方位別開口...60 3.1.3 昼光利用設備...60 3.2 グレア対策 3.2.2 昼光制御...61 3.3 照度 3.3.1 照度...62 3.4 照明制御...63 4. 空気質環境 4.1 発生源対策 4.1.1 化学汚染物質...64 4.2 換気 4.2.1 換気量...65 4.2.2 自然換気性能...66 4.2.3 取り入れ外気への配慮...67 4.3 運用管理 4.3.1 CO 2 の監視...68 4.3.2 喫煙の制御...69 Q-2 サービス性能 1. 機能性 1.1 機能性 使いやすさ
38 CASBEE 札幌 1.1.1 広さ 収納性... 70 1.1.2 高度情報通信設備対応... 71 1.1.3 バリアフリー計画... 72 1.2 心理性 快適性 1.2.1 広さ感 景観... 72 1.2.2 リフレッシュスペース... 73 1.2.3 内装計画... 74 2. 耐用性 信頼性 2.1 耐震 免震 2.1.1 耐震性... 75 2.1.2 免震 制振性能... 75 2.2 部品 部材の耐用年数 2.2.1 外壁仕上げ材の補修必要間隔... 76 2.2.2 主要内装仕上げ材の更新必要間隔... 77 2.2.3 配管 配線材の更新必要間隔... 77 2.2.4 主要設備機器の更新必要間隔... 78 2.4 信頼性 2.4.1 空調 換気設備... 79 2.4.2 給排水 衛生設備... 80 2.4.3 電気設備... 80 2.4.4 機械 配管支持方法... 81 2.4.5 通信 情報設備... 82 3. 対応性 更新性 3.1 空間のゆとり 3.1.1 階高のゆとり... 82 3.1.2 空間の形状 自由さ... 83 3.2 荷重のゆとり... 86 3.3 設備の更新性 3.3.1 空調配管の更新性... 87 3.3.2 給排水管の更新性... 87 3.3.3 電気配線の更新性... 88 3.3.4 通信配線の更新性... 89 3.3.5 設備機器の更新性... 89 3.3.6 バックアップスペースの確保... 90 Q-3 室外環境 ( 敷地内 ) 1. 生物環境の保全と創出... 91 2. まちなみ 景観への配慮... 94 3. 地域性 アメニティへの配慮 3.1 地域性への配慮 快適性の向上... 97 3.2 敷地内温熱環境の向上... 99
CASBEE 札幌 39 LR 建築物の環境負荷低減性 LR-1 エネルギー 1. 建物の熱負荷抑制...101 2. 自然エネルギー利用 2.1 自然エネルギーの直接利用...103 2.2 自然エネルギーの変換利用...104 3. 設備システムの高効率化...105 3.1 空調設備...108 3.2 換気設備...109 3.3 照明設備...109 3.4 給湯設備... 110 3.5 昇降機設備... 111 3.6 エネルギー利用効率化設備... 111 4. 効率的運用 4.1 モニタリング... 112 4.2 運用管理体制... 113 LR-2 資源 マテリアル 1. 水資源保護 1.1 節水... 114 1.2 雨水利用 雑排水再利用 1.2.1 雨水利用システム導入の有無... 115 1.2.2 雑排水再利用システム導入の有無... 115 2. 低環境負荷材 2.1 資源の再利用効率 2.1.1 躯体材料の再利用効率... 116 2.1.2 非構造材料の再利用効率... 116 2.2 持続可能な森林から産出された木材... 118 2.3 有害物質を含まない材料... 119 2.4 既存建築躯体などの再利用...120 2.5 部材の再利用可能性...121 2.6 フロン ハロンの回避 2.6.1 消火剤...122 2.6.2 断熱材...122 2.6.3 冷媒...124 LR-3 敷地外環境 1. 大気汚染防止...125 2. 騒音 振動 悪臭の防止 2.1 騒音...128 2.2 振動...130 2.3 悪臭...132
40 CASBEE 札幌 3. 風害 日照阻害の抑制 3.1 風害の抑制... 133 3.2 日照阻害の抑制... 136 4. 光害の抑制... 137 5. 温熱環境悪化の改善... 138 6. 地域インフラへの負荷抑制 6.1 雨水処理負荷抑制... 142 6.2 汚水処理負荷抑制... 143 6.3 交通負荷抑制... 143 6.4 廃棄物処理負荷... 145