平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定める

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平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

9-1 退職のルール 職することは契約違反となります したがって 労働者は勝手に退職することはできません 就業規則に 契約期間途中であっても退職できる定めがある場合には それに従って退職できることになりますが 特段の定めがない場合には なるべく合意解約ができるように 十分話し合うことが大切です ただ

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今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

条第一項の通算契約期間に関する基準を定める省令 ( 平成 24 年 10 月 26 日厚生労働省令第百四十八号 ) に定める期間 ) 以上であるときは 当該空白期間前に満了した労働契約の期間は含まないものとする 5 第 1 項から第 3 項の労働契約の期間を定める場合において 労働契約の期間の終期は

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無期契約職員就業規則

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契約の終了 更新18 無期労働契約では 解雇は 客観的に合理的な理由を欠き 社会通念上相当であると認められない場合 は 権利濫用として無効である と定められています ( 労働契約法 16 条 ) 解雇権濫用法理 と呼ばれるものです (2) 解雇手続解雇をする場合には 少なくとも30 日前に解雇の予告

知って役立つ労働法

Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

【全文】就業規則(今井保育園H29.1.1)

題名

(1) 出産予定日前に子が出生したこと (2) 配偶者が死亡したこと (3) 配偶者が負傷又は疾病により,1 週間を超える期間継続して, 通院, 加療, 入院又は安静を必要とする状態となり, 育児休業申出に係る子を養育することが困難になったこと (4) 配偶者が育児休業申出に係る子と同居しなくなった

として採用するものとする 第 2 条の3 前条に定めるほか 職員就業規則第 11 条第 1 項により退職 ( 以下 定年退職という ) した者であって 退職後引き続き研究所以外の機関 ( 以下 再就職先 という ) において勤務する者 ( 定年退職後 任期付職員就業規則または契約職員就業規則の適用を

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

社団法人今治地方国立公園協会

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

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香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

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申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

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第2号議案 平成12年度事業計画と収支予算について

 

育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

審議するものとする 2 前項の審議は 当該任期付職員の在任中の勤務態度 業績等の評価及び無期労働契約に転換した場合に当該任期付職員に係る退職日までの人件費の当該部局における措置方法について行うものとする 3 教授会等は 第 1 項の審議に当たり 必要に応じて 確認書類の要求 対象者への面接等の措置を

定していました 平成 25 年 4 月 1 日施行の 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 では, 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止について規定されていますが, 平成 25 年 4 月 1 日の改正法施行の際, 既にこの基準に基づく制度を設けている会社の選定基準につい

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

「高年齢者雇用安定法《のポイント

3 育児 介護 112

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択 一 式 問 題

●11-1再雇用教職員の就業に関する規程31.4.1

( 育児休業することができない職員 ) 第 4 条前条の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する職員は 育児休業をすることができない (1) 期間を定めて雇用される職員 ただし 申出時点において 次に該当する職員を除く ア子が1 歳 6 月に達する日までに 契約期間 ( 労働契約が更新される場

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第 5 条 ( 配置転換 出向 ) 1 甲は 業務上の必要がある場合 乙に対し 配置転換を命じることがある 2 甲は 業務上の必要がある場合 乙に対し 他社に出向を命じることがある 乙は 正当な理由がない限り これを拒否することができない 3 前項の場合 その出向の期間は3 年以内とする 第 6 条

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中央教育審議会(第119回)配付資料

スライド 1

第1章  目的

平成 27 年改正の概要 ( サマリー ) 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 1 年 意見聴取により最長 3 年まで 規定なし 規定なし 1. 許可制への統一 2. 派遣契約の期間制限について すべての労働者派遣事

事業活動の縮小に伴い雇用調整を行った事業主の方への給付金

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目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

筑紫野市学童保育連絡協議会学童クラブ指導員就業規則

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

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育児・介護休業規程

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( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

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公益社団法人松戸市シルバー人材センター臨時職員就業規程 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益社団法人松戸市シルバー人材センター ( 以下 センター という ) の臨時に雇用する者 ( 以下 臨時職員 という ) の就業に関して必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において

独立行政法人総合病院国保旭中央病院職員の育児

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児のための所定外労働の免除 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2

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賃金規程1

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

に該当する者に支給されるものに限る ) 移転費及び 3の求職活動支援費の支給対象とすることとされた ( 第 56 条の3 第 1 項第 2 号及び同条第 2 項関係 ) 3 高年齢被保険者 ( 教育訓練を開始した日が高年齢被保険者でなくなった日から1 年以内にある者を含む ) について 教育訓練給付

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基発第 号

の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

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職員退職手当支給規程

しい支障が生じることとなったこととする 3 前条の規定は 育児休業の期間の延長の請求について準用する ( 育児休業の期間中の休暇等の取扱い ) 第 5 条育児休業をしている職員に対しては 職員就業規程第 37 条の規定による年次有給休暇並びに就業規程第 39 条の規定による公民権行使等休暇 事故休暇

千葉市水道局契約規程及び千葉市水道局会計規程の一部を改正する規程をここに公布する

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◆◆10-1特定有期雇用教職員就業規程30.4.1(修正)

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育児・介護休業規程

ポイント 支払場所は 特別の定めがない限り 通常の賃金の支払いの場所に準じて取り扱う ( 通常の賃金支払が事務所で現金の場合は それに準じ 口座振込の場合は それに準ずる ) ポイント 解雇予告手当の計算方法 平均賃金は 当該労働者の算定事由発生以前 3 箇月間の賃金の総額 ( 賃金の性格を持つもの

8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

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PowerPoint プレゼンテーション

3. 無期労働契約への転換後の労働条件無期労働契約に転換した後の職務 勤務地 賃金 労働時間等の労働条件は 労働協約 就業規則または個々の労働契約等に別段の定めがない限り 直前の有期労働契約と同一になるとされており 無期転換に当たって職務の内容などが変更されないにもかかわらず 無期転換後の労働条件を


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国立大学法人富山大学契約職員就業規則

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Transcription:

第 7 章定年 退職及び解雇 退職に関する事項は 就業規則の絶対的必要記載事項に当たります そして 労基法第 89 条の退職に関する事項とは 任意退職 解雇 契約期間の満了による退職等労働者が その身分を失うすべての場合に関する事項をいうと解されています [ 例 1] 定年を満 65 歳とする例 ( 定年等 ) 第 47 条労働者の定年は 満 65 歳とし 定年に達した日の属する月の末日をもって退職とする [ 例 2] 定年を満 60 歳とし その後希望者を再雇用する例 ( 定年等 ) 第 47 条労働者の定年は 満 60 歳とし 定年に達した日の属する月の末日をもって退職とする 2 前項の規定にかかわらず 定年後も引き続き雇用されることを希望し 解雇事由又は退職事由に該当しない労働者については 満 65 歳までこれを継続雇用する 第 47 条定年等 1 定年とは 労働者が一定の年齢に達したことを退職の理由とする制度をいいます 2 労働者の定年を定める場合は 定年年齢は60 歳を下回ることはできません ( 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 ( 昭和 46 年法律第 68 号 ) 第 8 条 ) 3 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律第 9 条において 事業主には65 歳までの高年齢者雇用確保措置が義務付けられています したがって 定年 (65 歳未満のものに限る ) の定めをしている事業主は 1 定年の引上げ 2 継続雇用制度の導入及び3 定年の定めの廃止のいずれかの措置を講じなければなりません なお 平成 25 年 3 月 31 日までに労使協定により継続雇用制度の対象者を限定する基準を定めていた事業主については 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 78 号 ) の経過措置として 平成 37 年 3 月 31 日までは 老齢厚生年金の支給開始年齢以上の年齢の者について継続雇用制度の対象者を限定する基準を定めることが認められています ( 参考 ) 老齢厚生年金の報酬比例部分の支給開始年齢平成 25 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで 61 歳平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日まで 62 歳 1

平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定めるもののほか 労働者が次のいずれかに該当するときは 退職とする 1 退職を願い出て会社が承認したとき 又は退職願を提出して14 日を経過したとき 2 期間を定めて雇用されている場合 その期間を満了したとき 3 第 9 条に定める休職期間が満了し なお休職事由が消滅しないとき 4 死亡したとき 2 労働者が退職し 又は解雇された場合 その請求に基づき 使用期間 業務の種類 地位 賃金又は退職の事由を記載した証明書を遅滞なく交付する 第 48 条退職 1 期間の定めのない雇用の場合 労働者はいつでも退職を申し出ることができます また 会社の承認がなくても 民法 ( 明治 29 年法律第 89 号 ) の規定により退職の申出をした日から起算して原則として14 日を経過したときは 退職となります ( 民法第 6 27 条第 1 項及び第 2 項 ) なお 月給者の場合 月末に退職を希望するときは当月の前半に また 賃金締切日が20 日でその日に退職したいときは20 日以前 1か月間の前半に退職の申出をする必要があります ( 民法第 627 条第 2 項 ) 2 期間の定めのある契約について 反復更新の実態などから 実質的に期間の定めのない契約と変わらないといえる場合や 雇用の継続を期待することが合理的であると考えられる場合 雇止め ( 契約期間が満了し 契約が更新されないこと ) をすることに 観的に合理的な理由がなく 社会通念上相当であると認められないときは 雇止めが認められません 従前と同一の労働条件で 有期労働契約が更新されることになります ( 労働契約法第 19 条 ) 3 労働者から使用期間 業務の種類 その事業での地位 賃金又は退職事由 ( 解雇の場合は その理由を含む ) について証明書を求められた場合 使用者は求められた事項について証明書を交付する義務があります ( 労基法第 22 条第 1 項 ) 2

( 解雇 ) 第 49 条労働者が次のいずれかに該当するときは 解雇することがある 1 勤務状況が著しく不良で 改善の見込みがなく 労働者としての職責を果たし得ないとき 2 勤務成績又は業務能率が著しく不良で 向上の見込みがなく 他の職務にも転換できない等就業に適さないとき 3 業務上の負傷又は疾病による療養の開始後 3 年を経過しても当該負傷又は疾病が治らない場合であって 労働者が傷病補償年金を受けているとき又は受けることとなったとき ( 会社が打ち切り補償を支払ったときを含む ) 4 精神又は身体の障害により業務に耐えられないとき 5 試用期間における作業能率又は勤務態度が著しく不良で 労働者として不適格であると認められたとき 6 第 59 条第 2 項に定める懲戒解雇事由に該当する事実が認められたとき 7 事業の運営上又は天災事変その他これに準ずるやむを得ない事由により 事業の縮小又は部門の閉鎖等を行う必要が生じ かつ他の職務への転換が困難なとき 8 その他前各号に準ずるやむを得ない事由があったとき 2 前項の規定により労働者を解雇する場合は 尐なくとも30 日前に予告をする 予告しないときは 平均賃金の30 日分以上の手当を解雇予告手当として支払う ただし 予告の日数については 解雇予告手当を支払った日数だけ短縮することができる 3 前項の規定は 労働基準監督署長の認定を受けて労働者を第 58 条に定める懲戒解雇する場合又は次の各号のいずれかに該当する労働者を解雇する場合は適用しない 1 日々雇い入れられる労働者 ( ただし 1か月を超えて引き続き使用されるに至った者を除く ) 2 2か月以内の期間を定めて使用する労働者 ( ただし その期間を超えて引き続き使用されるに至った者を除く ) 3 試用期間中の労働者 ( ただし 14 日を超えて引き続き使用されるに至った者を除く ) 4 第 1 項の規定による労働者の解雇に際して労働者から請求のあった場合は 解雇の理由を記載した証明書を交付する 第 49 条解雇 1 労基法第 89 条第 3 号に定める 退職に関する事項 は 就業規則の絶対的必要記載事項ですから 就業規則に必ず規定しなければなりません 2 労基法第 89 条には 就業規則に規定する解雇の事由について特段の制限はありません しかし 契約法第 16 条において 解雇は 客観的に合理的な理由を欠き 社会通 3

念上相当であると認められない場合には その権利を濫用したものとして 無効とする とされています また 労基法をはじめ様々な法律で解雇が禁止される場合が定められています 就業規則に解雇の事由を定めるに当たっては これらの法律の規定に抵触しないようにしなければなりません 解雇が禁止されている場合 1 労働者の国籍 信条 社会的身分を理由とする解雇 ( 労基法第 3 条 ) 2 労働者の性別を理由とする解雇 ( 均等法第 6 条 ) 3 労働者の業務上の負傷 疾病による休業期間とその後 30 日間及び産前産後の休業の期間 ( 産前 6 週間 ( 多胎妊娠の場合は14 週間 ) 以内又は産後 8 週間以内の女性が休業する期間 ) とその後 30 日間の解雇 ( 労基法第 19 条 ) 4 労働者が労働基準監督機関に申告したことを理由とする解雇 ( 労基法第 104 条 労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 ) 第 97 条 ) 5 女性労働者が婚姻したこと 妊娠 出産したこと等を理由とする解雇 ( 均等法第 9 条第 2 項 第 3 項 ) また 女性労働者の妊娠中又は産後 1 年以内になされた解雇は 事業主が妊娠等を理由とする解雇でないことを証明しない限り無効とされています ( 均等法第 9 条第 4 項 ) 6 労働者が 個別労働関係紛争に関し 都道府県労働局長にその解決の援助を求めたことを理由とする解雇 ( 個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律 ( 平成 13 年法律第 112 号 ) 第 4 条 ) 7 労働者が 均等法 育児 介護休業法及びパートタイム労働法に係る個別労働紛争に関し 都道府県労働局長に その解決の援助を求めたり 調停の申請をしたことを理由とする解雇 ( 均等法第 17 条第 2 項 第 18 条第 2 項 育児 介護休業法第 52 条の4 第 2 項 第 52 条の5 第 2 項 パートタイム労働法第 21 条第 2 項 第 22 条第 2 項 ) 8 労働者が育児 介護休業等の申出をしたこと 又は育児 介護休業等をしたことを理由とする解雇 ( 育児 介護休業法第 10 条 第 16 条 第 16 条の4 第 1 6 条の7 第 16 条の9 第 18 条の2 第 20 条の2 第 23 条の2) 9 労働者が労働組合の組合員であること 労働組合に加入し 又はこれを結成しようとしたこと 労働組合の正当な行為をしたこと等を理由とする解雇 ( 労働組合法 ( 昭和 24 年法律第 174 号 ) 第 7 条 ) 10 公益通報をしたことを理由とする解雇 ( 公益通報者保護法 ( 平成 16 年法律第 1 22 号 ) 第 3 条 ) 等 4

なお 3については 業務上の事由による負傷 疾病の労働者が療養開始後 3 年を経過した日において傷病補償年金を受けている場合 ( 又はその日以降 同年金を受けることになった場合 ) 又は天災事変その他やむを得ない事由によって事業の継続が不可能となったときで事前に労働基準監督署長の認定を受けた場合は 解雇の制限がありません 3 労働者を解雇するときは 原則として尐なくとも30 日前に予告するか 又は平均賃金の30 日分以上の解雇予告手当を支払うことが必要です ( 労基法第 20 条第 1 項 ) ただし 1 日々雇入れられる者 (1ヶ月を超えた者を除く ) 2 2か月以内の期間を定めて使用される者 ( 所定の期間を超えた者を除く ) 3 季節的業務に4か月以内の期間を定めて使用される者 ( 所定の期間を超えた者を除く ) 4 試の使用期間中の者 (14 日を超えた者を除く ) には予告する必要はありません また 下記の ( イ ) 又は ( ロ ) の場合であって 所轄労働基準監督署長の認定を受けたときも解雇の予告は必要ありません ( イ ) 天災事変その他やむを得ない事由で事業の継続が不可能となるとき例 : 火災による焼失 地震による倒壊など ( ロ ) 労働者の責に帰すべき事由によって解雇するとき例 : 横領 傷害 2 週間以上の無断欠勤などまた 解雇予告の日数は平均賃金を支払った日数だけ短縮することができます ( 労基法第 20 条第 2 項 ) 4 使用者は 労働者を解雇するに際し 解雇された労働者から解雇の理由を記載した証明書の交付を請求された場合 遅滞なく当該理由を記載した証明書の交付をしなければなりません ( 労基法第 22 条第 1 項 ) また 解雇予告の日から当該解雇による退職の日までに 解雇を予告された労働者から解雇の理由を記載した証明書の交付を請求された場合は 遅滞なく 当該理由を記載した証明書の交付をしなければなりません ( 労基法第 22 条第 2 項 ) 5 期間の定めのある労働契約 ( 有期労働契約 ) で働く労働者について 使用者はやむを得ない事由がある場合でなければ 契約期間の途中で労働者を解雇することはできないとされています ( 労働契約法第 17 条第 1 項 ) 期間の定めのない労働契約の場合よりも 解雇の有効性は厳しく判断されます また 有期労働契約が3 回以上更新されている場合や1 年を超えて継続勤務している有期契約労働者について 契約を更新しない場合 使用者は尐なくとも契約の期間が満了する日の30 日前までに その予告をしなければなりません ( あらかじめその契約を 5

更新しない旨が明示されている場合を除きます )( 有期労働契約の締結 更新及び雇止めに関する基準第 1 条 ( 平成 15 年厚生労働省告示第 357 号 )) さらに 使用者は 雇止めの予告後に労働者が雇止めの理由について証明書を請求した場合は 遅滞なくこれを交付しなければなりません 雇止めの後に労働者から請求された場合も同様です ( 有期労働契約の締結 更新及び雇止めに関する基準第 2 条 ) 明示すべき 雇止めの理由 は 契約期間の満了とは別の理由とすることが必要です 下記の例を参考にしてください 前回の契約更新時に 本契約を更新しないことが合意されていたため 契約締結当初から 更新回数の上限を設けており 本契約はその上限に係るものであるため 担当していた業務が終了 中止したため 事業縮小のため 業務を遂行する能力が十分ではないと認められるため 職務命令に対する違反行為を行ったこと 無断欠勤をしたことなど勤務不良のため 6