最高レベルのトレード手法をどこよりもわかりやすく! 小次郎講師のトレーダーズバイブル第 111 回 ローソク足の基本その 14 皆さん こんにちは 小次郎講師です こんにちは 助手のムサシです さて 連載 100 回記念の特別コラムが前回終了し ブルベア大賞受賞記 念コラムが終了した いよいよ通常営業に戻りたい ようやくですね で 本日のテーマは? 記念コラムの前 ローソク足の研究をしていた ローソク足チャートを見るとき まずどこに注目するかを紹介したい まずは大陽線 大陰線の復習からだ よろしくお願いします
1 大陰線 大陽線を探せ ローソク足の中でなんと言ってもインパクトがあるのが大陽線 大陰線 こ れひとつで流れを変えるほどの意味合いを持つ 最近は長大陽線 長大 陰線などという言葉まで出来てきた 超大陽線 超大陰線などと言っている人もいますね チャートを見るときには一番最初に大陽線 大陰線がどの時期に出現してその後どう動いたかを見る それを学習した上で もし 現在大陽線 大陰線が出てきたらどう判断するかが決まってくる 質問です 大陽線とか長大陽線とか言いますが それはどれくらいの大きさから大陽線と言い どれくらいの大きさから大陰線と言うんですか?
そういう質問をしてくること自体がローソク足をわかってないということにな る げげ そうなんですか? 2 ローソク足は右脳で見る 大陽線 大陰線をどれくらいの値動きからそう呼ぶのか? そこら辺が古来からの技法を伝承するときに一番あいまいな部分 定義は全くない ところが コンピューターを使ってシステムトレードをしようなどという投資家は全てが定義されていないと身動きが取れない 例えば 大陽線が出たら買うなどというルールを作ろうとしたら 大陽線をどう定義するかを明確にしなければいけない 当然ですね でないと コンピューターは判断出来ないです コンピューター全盛の時代になり コンピューターのことをすごく頭がいいと思っている人が多いが コンピューターは大陽線 大陰線の判断さえ 自分では出来ないお馬鹿さんだ お馬鹿さんですか?
実はチャート分析の大事な部分は感覚なのだよ チャートを見てそこから流れの変化を感じ取るというアート感覚が必要 数学の世界ではない だから何円以上動いたら大陽線と定義します などというものはない 右脳と左脳で言えば 右脳で見るのがチャートだ 論理的判断が左脳 感覚的判断が右脳と言われますね 右脳で見るんですね 3 陽の丸坊主 陰の丸坊主とは? さて 随分間が空いたので復習しよう ローソク足には実体とヒゲがある 四角い部分が実体で上下に棒のように延びているのがヒゲですね
そうだ そして実体は売方 買方の勢いの強さをあらわし ヒゲは売方買 方の攻防の激しさを示す 覚えています 勉強しました とすると陽の丸坊主 陰の丸坊主こそが 買方 売方にとって一番強力な線ということがわかる 陽の丸坊主とは大陽線でヒゲのない線 陰の丸坊主とは大陰線でヒゲのない線でしたね? そうだ ヒゲがないということは大陽線であれば買方が一方的に勢いを伸ばしていることがわかり 大陰線であれば売方が一方的に勢いを伸ばしているとわかる チャート分析で大事なことは売方買方のバランスの崩れを発見すること そしてこのときに大事なことは 通常はヒフティヒフティの世界だということをしっかりと理解しておくこと
通常は買方と売方の勢力は五分五分なんですね だって買方の勢力が強ければまだまだ上昇する 売りの方が勢力が強け ればまだまだ下降する 現在の価格で成立したということは そこで買方 と売方が均衡したということがわかる なるほど チャートを論理的ではなく 感覚的に捉えなければいけないと言ったが ちょっとテストしてみよう 次の図は陽の丸坊主かな? 違いますね 上下にヒゲが出ていますからね
それがコンピューター的 左脳的判断 右脳で判断すれば これなど陽の丸坊主と言っても全然問題ない そうですか? これを陽の丸坊主と呼んだら 批判が殺到すると思いますよ そうだろうね ただ 私が言いたいのは陽の丸坊主と上記のローソク足では大差がないということ だから ヒゲがないというところにこだわるのではなく そのローソク足から買方 売方のバランスの変化を感じ取ることこそ大事と伝えたい コンピューター的判断ではローソク足が一生使えない それはわかります 大陽線 大陰線は強力な上昇エネルギー 強力な下降エネルギーを示 している線 ということはそこから上昇トレンド 下降トレンドが発生しやす い 大陽線 大陰線が出るということは その裏に何か材料が出ているケースが多いでしょうから それをきっかけに上昇トレンド 下降トレンドが発生するという可能性がありますね 特にもみあいが続いた後の大陽線 大陰線がもみあい放れのきっかけに なりやすい そして下降トレンドの後の大陽線 上昇トレンドの後の大陰 線 これがトレンド転換を教えてくれることが多い
大陽線 大陰線の性質 大陽線 大陰線は強力な上昇エネルギー 強力な下降エネルギーを示す 特に陽の丸坊主 陰の丸坊主はより強力である 大陽線 大陰線が出現することによりもみあい放れが起こりやすい 大陽線 大陰線が出現することにより下降トレンドから上昇トレンドに 上昇トレンドから下降トレンドに変化しやすい 4 天井を教えてくれる大陽線 底打ちを教えてれる大陰線 以上が基本だが この基本を押さえた後で 天井圏の大陽線が上昇トレ ンドの終了を教えてくれ 底値圏の大陰線が下降トレンドの終了を教えて くれるということも押さえておきたい え? 天井圏の大陰線 底値圏の大陽線の間違いではなくて?
天井圏の大陽線 底値圏の大陰線だ 理由はわかるかな? わかりません 下降相場が続くと買方はどんどんマイナスが膨らんでいく その分 売方が儲かっています その状態があるところまで続くと 買方は我慢出来ずに損切りを始める それを相場用語で 投げ と呼ぶ 総投げが出たとかよく言いますね 買方の投げは売り注文として出てくるので この瞬間価格は大きく下げ 大陰線が出現する
なるほど しかし そこで下げ相場は終了する 投げが出たら下げ相場はおしまい この理由はわかるかな? 投げが出たら下げ相場も終わり ということは聞いたことがありますが 理由はわかりません ここが重要だから よく聞くように 市場には買方と売方がいる 買方は上げ相場で利益を得ようとしている人たち 売方は下げ相場で利益を 得ようとしている人たちですね 売方は市場に売り注文を出すが 当然高いところで売りたい 安いところ では売りたくない わかるね? 当然ですね
とすると価格が下がっていくと 売方も売り注文を出しにくくなる ところで 買方も売り注文を出すことがある どんなときかな? えーと 利益が上がって利益確定をするときには売り注文となります そうだね もうひとつある 価格が下がって損切りするときにもやはり売り注文を出します さきほど言った投げなどは大きく下がったときに出る つまり ある程度下がった価格がさらに下がって暴落していくのは売方の売り注文よりも 買方の投げ売りに起因することが多い そして大陰線が出現するんですね そうだ そして このとき 価格は本来あるべき価格より下げすぎているケースが多い
そうなんですか? だって 買方は狼狽して投げ売りをしているわけだから その間は下げ止 まらない 価格はオーバーシュートして下がっていく なるほど そして買方はいなくなった 売方は予想以上の利益が上がっている し かし それはまだ計算上の利益に過ぎない とすると売方は次にどうする と思う? 利益確定に走ります だね その売方の利益確定が買い注文として市場に出てくる 今まで売方だったメンバーから買い注文が出てくるのだから インパクトが強い それにより価格が少し上がり出す とすると他の売方も早く利益確定しないとせっかくの利益が消えてしまうと思うので 次から次へと連鎖反応のように買い注文が出てくる そこで相場は一気に底打ちする なるほど それが 買方が投げたら相場が底打ちするという理屈なんですね
このことを理解することはとても大切 相場を必要以上に下げさせるのは 売方の行為によるものではなく 買方の投げによるものであり 買方の投 げが終わったら 相場は底打ちする 深いですね まだまだ説明したいことがあるが時間なので本日はここまで 続きは次回 ありがとうございました