問題 2 損益計算書のフォーム 借方 ) 損益計算書 ( 貸方 ) ( 借方 ) 損益計算書 ( 貸方 ) 費用 当期純利益 収益または費用 収益 当期純損失 したがって問題文どおりに記入すると下記のようになります 損益計算書 ( 中村商店 ) 平成 年 4 月 1 日から平成 年 4 月 30 日

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平成 28 年度ラストスパート模試 1 予想 145 回対策答案用紙 3 級 (20 点 ) 仕 訳 借 方 科 目 金 額 貸 方 科 目 金 額 (10 点 ) 売掛金明細表 平成 28 年 6 月 30 日時点の残高平成 28 年 7 月 31 日時点の

精算表 精算表とは 決算日に 総勘定元帳から各勘定の残高を集計した上で それらに修正すべき処理 ( 決算整理仕訳 ) の内 容を記入し 確定した各勘定の金額を貸借対照表と損益計算書の欄に移していく一覧表です 期末商品棚卸高 20 円 現金 繰越商品 資本金 2

第 138 回日商簿記 3 級解答解説 第 1 問 実教出版株式会社 仕 訳 借 方 科 目 金 額 貸 方 科 目 金 額 1 売買目的有価証券 1,970,000 未 払 金 1,970,000 2 備品減価償却累計額 70,000 備 品 150,000 現 金 20,000 固定資産売却損

例題 5 次の取引を仕訳 転記し 合計残高試算表に集計しましょう 1 商品 0,000 円を仕入れ 代金は掛けとした 商品 15,000 円を仕入れ 代金は掛けとした 3 商品 ( 原価 0,000 円 ) を売上げ 現金 30,000 円を受取った 4 仕入先に買掛金 18,000 円を現金で支払

・資本金…資本金勘定から求める \3,800,000-(\150,000+\150,000+\300,000)=\3,2

答 第 1 問 (20 点 ) 仕訳 1 組につき 4 点 仕 訳 借方科目金額貸方科目金額 1 仕 入 130,000 受 取 手 形 当 座 預 金 100,000 30,000 2 買掛金 500,000 売掛金当座預金 100, ,000 3 有価証券 490,000 現金 49

日商簿記3級 第1問 仕訳問題 解答セット

答 第 1 問 (20 点 ) 仕 訳 借方科目金額貸方科目金額 1 有価証券 180,000 現金 180,000 2 仕 入 203,000 前 払 金 買 掛 金 現 金 40, ,000 3,000 3 当 座 預 金 支 払 手 数 料 299, 売掛金 300,

第 145 回日商簿記 3 級解答解説実教出版株式会社 第 145 回簿記検定試験問題解答 解説 第 1 問 解答 仕 借方科目金額貸方科目金額 訳 1 2 旅費交通費 60,000 普通預金 80,000 資本金 20,000 他店商品券 10,000 売上 12,000 商品券 2,000 3

第150回日商簿記2級 第1問 仕訳問題類題 解答・解説

簿記原理 解答.pwd

問受験番号 網羅型完全予想問題集第 1 回答案用紙 3 級 1 総合点採点欄第1第 1 問 (20 点 ) 仕 訳 借 方 科 目 金 額 貸 方 科 目 金 額

1. はじめに 簿記とは何か? 経済活動を円滑に進めるためにはきちんとした記録が必要です 会社や個人事業 ( 以下企業と呼びます ) では 経済活動を記録します 企業の活動を記録しないと 儲かっているのか損しているのかわかりません また いまいくらの財産があるのか? どのくらい借金を抱えているのか?

Microsoft Word - 5第Ⅰ部第1章

第 1 章簿記とはどのようなものでしょうか? 1. 簿記って何の為のものなのでしょうか? 会社を経営していく上でいくら儲かったのかということや会社の財産の状況はどうなっているのかということを理解することはとても大切です 会社では 商品を仕入れたり 販売したり 給与を払ったり 車を購入したりと様々な活

第 146 回日商簿記 3 級解答解説実教出版株式会社 第 146 回簿記検定試験問題解答 解説 第 1 問 解答 仕 借方科目金額貸方科目金額 訳 1 2 仕 入 502,000 受 取 手 形 500,000 現 金 2,000 備品減価償却累計額 300,000 備 品 400,000 未 収

目次 第 8 章 商品売買 第 1 節 三分割法 8-2 第 2 節 付随費用 8-4 第 3 節 返品と値引き 8-8 第 4 節 仕入帳と売上帳 8-11 第 5 節 売掛金元帳と買掛金元帳 8-13 第 6 節 人名勘定 8-19 第 7 節 商品有高帳 8-21 第 8 節 分記法 8-33


テレビ学習メモ 簿記 第 15 回 取引の記帳 まだある勘定科目 その他の債権 債務 講師 粕谷和生 これまでに学んだ債権を表す勘定科目には受取手形や売掛金などがあり 債務を表す勘定科目には支払手形や買掛金などがありました そのほかにも債権 債務を表す勘定科目は多数あります 債権と債務は その正体が

3 級商業簿記 3 級学習進度表 ( 基本講義 ) 講義回学習テーマ ( 商業簿記 ) 重要度 テーマ 1 簿記の基礎知識 第 1 回 テーマ 2 日常の手続き Ⅰ テーマ 3 日常の手続き Ⅱ( いろいろな帳簿 まで ) テーマ 3 日常の手続き Ⅱ( 試算表の作成 より ) 第 2 回 テーマ

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第 9 章純資産の会計 問題 43 問題 43 資本剰余金の振替え 借方科目金額貸方科目金額 次の独立した取引の仕訳を示しなさい ⑴ 資本準備金 2,000,000 円とその他資本剰余金 800,000 円を資本金とすることを株主総会で決議し その効力が生じた ⑵ 資本金 500,000 円を資本準

第 151 回日商簿記 2 級解答解説 第 1 問 実教出版株式会社 解答 仕 訳 借方科目金額貸方科目金額 現 金 8,500,000 車両減価償却累計額 760,000 1 商 品 6,100,000 本 店 17,640,000 車 両 3,800,000 2 その他有価証券 2,000,00

(1) (2) (3) (1) (2) (3) (4) 決算整理後残高試算表 勘定科目 金 額 勘定科目 金 額 現 金 預 金 ( ) 未払法人税等 ( ) 土 地 ( ) 租 税 公 課 ( ) 法 人 税 等 ( ) 2

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Microsoft Word - 公益法人会計の仕訳

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スライド 1

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前期に販売した商品を当期に修理する場合 前期末に設定した商品保証引当金を取り崩 す つまり借方に商品保証引当金を 50,000 計上する 差額の 30,000 は商品保証費とする (3) 資本金 資本準備金の問題当座預金に払い込まれた金額は次のように計算される 2,000 株 4,000 = 8,0

<4D F736F F D2081A F838D815B836F838B8F5A94CC81408C768E5A8F9197DE8B7982D1958D91AE96BE8DD78F F

連結の補足 連結の 3 年目のタイムテーブル B/S 項目 5つ 68,000 20%=13,600 のれん 8,960 土地 10,000 繰延税金負債( 固定 ) 0 利益剰余金期首残高 1+2, ,120 P/L 項目 3 つ 少数株主損益 4 1,000 のれん償却額 5 1,1

営業活動によるキャッシュ フロー の区分には 税引前当期純利益 減価償却費などの非資金損益項目 有価証券売却損益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目 営業活動に係る資産 負債の増減 利息および配当金の受取額等が表示されます この中で 小計欄 ( 1) の上と下で性質が異なる取引が表示され

採点欄第1問第2問第 1 問 (20 点 ) 第 1 回答案練習 答案用紙 3 級 1 仕 借方科目金額貸方科目金額 訳 第 2 問 (10 点 ) 日商簿記 3 級 第 1 回答案練習 ❼

連結会計入門 ( 第 6 版 ) 練習問題解答 解説 練習問題 1 解答 解説 (129 頁 ) ( 解説 ) S 社株式の取得に係るP 社の個別上の処理は次のとおりである 第 1 回取得 ( 平成 1 年 3 月 31 日 ) ( 借 )S 社株式 48,000 ( 貸 ) 現預金 48,000

返品の処理 返品の処理は商品の仕入れや販売をした時の処理の取り消しです つまり 仕入れや販 売をした仕訳を反対にした仕訳を行います ⅰ 売上戻り ~ 仕訳は売上時の逆となる仕訳を行います B 商店に販売した商品に品違いがあり 100,000 円分の返品を受けた この金額 100,000 円については

日本基準基礎講座 資本会計

計算書類等

営業報告書

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1. このマニュアルについて < はじめに > JA 長野県らくらくWeb 農業簿記システム ( 以下 らくらくWeb 簿記 ) は農業簿記の記帳を行うにあたり パソコンを活用して簡単に記帳ができるシステムです このマニュアルではらくらくWeb 簿記をはじめるにあたり 農業簿記とはどのようなものなの

Microsoft Word - 05_09ASTPS

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発展会計仕訳入力操作マニュアル目次 1 発展会計仕訳入力メニューの概要 発展会計で仕訳入力を行う 1-2 仕訳入力メニューの種類 2 仕訳入力個別メニューの画面説明と操作 仕訳伝票入力 2-2 仕訳入力 ( 単一 ) 2-3 仕訳入力 ( 単一 2) 2-4 仕訳入力 ( 単

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第92回電卓

Microsoft Word - 学校法人会計の仕訳.docx

第 76 期 計算書類 自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 大泉物流株式会社

平成28年度 第143回 日商簿記検定 1級 会計学 解説

NO 連結精算表科目 & 連結開示 前連結会計 当連結会計 増減差額 科目 借 年度 年度 借方 方 連結借対照表 千円 千円 千円 千円 開 38 社債 20,000,000 5,000,000 開 39 長期借入金 16,500,000 16,071,500 開 40 リース債務 632,000

第10期

第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす は

簿記能力検定試験問題出題範囲の改正について 平成 25 年 4 月公益社団法人全国経理教育協会 公益社団法人全国経理教育協会 ( 以下本協会とする ) が実施している簿記能力検定試験は, 平成 2 5 年 2 月までに通算 170 回を数えるに至っています この間, 教育機関をはじめとして, 我が国

日商簿記2級 第1問 仕訳問題類題 解答セット

IFRS基礎講座 IAS第21号 外貨換算

第137回日商簿記3級 第1問 仕訳問題類題 問題・解答・解説セット

PCA公益法人会計EX 導入編

銀行法施行規則 ( 昭和五十七年大蔵省令第十号 ) 別紙様式第 1 号の 2 改正案 現行 別紙様式第 1 号の2( 第 条第 1 項関係 ) ( 日本工業規格 A4) ( 略 ) 第 2 第 期中 ( 年 月 日現在 ) 中間貸借対照表 科 目 金 額 科 目 金 額 別紙様式第 1 号の2( 第

計算書類 第 60 期 自至 平成 29 年 7 月 1 日平成 30 年 6 月 30 日 協和医科器械株式会社

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

第 1 号 様 式 資 金 計 算 書 経 常 施 設 整 備 等 勘 定 科 目 予 算 決 算 差 異 備 考 利 用 料 47,539, 46,788, ,36 2 運 営 費 117,832,25 117,817,45 14,8 私 的 契 約 利 用 料 7,34, 7,332

第4期電子公告(東京)

東京電力エナジーパートナー

計算書類 貸 損 借益 対計 照算 表書 株主資本等変動計算書 個 別 注 記 表 自 : 年 4 月 1 日 至 : 年 3 月 3 1 日 株式会社ウイン インターナショナル

平成 2 8 年度分 自平成 28 年 7 月 1 日至平成 29 年 6 月 30 日 貸借対照表貸借対照表附属明細書財務諸表に対する注記正味財産増減計算書正味財産増減計算書内訳書財産目録 公益財団法人広島平和ライオンズクラブ福祉事業団

平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

計 算 書 類

現金出納帳 現金取引の内訳明細を発生順に記入する補助簿をげんきんすいとうちょう現金出納帳といいます 記入は次のようにします 現金出納帳 H* 年 摘要 収入 支出 残高 4 1 前月繰越 商品売上高 東京商店へ売上げ 買掛金 千葉商事へ掛け代金支払い 180

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TACTiCS 財務 13 ~ この一年間の主な機能追加内容 ~

公益法人Ⅲdb 操作説明書

Microsoft Word - 招集通知訂正

科 目 貸借対照表平成 30 年 3 月 31 日現在 当年度前年度増減 ( 単位 : 円 ) Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 28,313,776 24,804,212 3,509,564 未 収 金 5,810,958 5,810,958 0 流動資産合計 34,124,734 30,6

Microsoft Word - 192回_1級商業簿記・会計学

< 区分説明 > 貸借区分 科目区分 残高計算区分 1: 借方 2: 貸方 1: 見出し表示用のため 金額を保持しない 3: 金額を保持し 伝票入力が可能 7: 合計表示用のため 金額を保持しない 0: 一般勘定として扱う 1: 棚卸資産勘定として扱う 2: 貸方仕入調整勘定として扱う 3: 処分利

Microsoft Word - 10_09ASTPS

科目 2016 年度活動計算書 2016 年 4 月 1 日から 2017 年 3 月 31 日まで 特定非営利活動に係る事業 特定非営利活動法人 POSSE ( 単位 : 円 ) その他の事業合計 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費正会員受取会費 1,052,000 1,052,000 賛助会員受取会費

第4期 決算報告書

① 事業報告書等改正通知(様式)

19

貸借対照表 (2018 年 3 月 31 日現在 ) 科 目 金 額 科 目 金 額 ( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ. 流動資産 8,741,419 千円 Ⅰ. 流動負債 4,074,330 千円 現 金 預 金 5,219,065 未 払 金 892,347 受 取 手 形 3,670 短

科目印収納科目一覧

現金出納帳・総勘定元帳・補助元帳

CPA- 日商 3 級 -143 回過去問 - 問題 -1 第 1 問 (20 点 ) 下記の各取引について仕訳しなさい ただし, 勘定科目は, 次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと 現金当座預金売掛金有価証券前払金立替金備品買掛金前受金未払金所得税預り金売上受取手数料仕入発送費消耗品費租税公

Microsoft Word - 6回引当金.doc

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PowerPoint プレゼンテーション

基礎演習問題 2(P.198) (SS2 連結精算表 : 単純合算表 (XXX6 年 3 月 31 日 )) ( 千円 ) NO 連結精算表科目 貸 3CC 3C American ライン 単純合算 借 Inc. [7 純資産 ] A811 資本金 期首 貸 1,080, ,000 A8

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科目 2015 年度活動計算書 2015 年 4 月 1 日から 2016 年 3 月 31 日まで 特定非営利活動に係る事業 特定非営利活動法人 POSSE ( 単位 : 円 ) その他の事業合計 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費正会員受取会費 952, ,000 賛助会員受取会費 1,0

貸借対照表 ( 平成 31 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 円 ) 科目金額科目金額 ( 資産の部 ) 流動資産 現 金 預 金 未 収 運 賃 未 収 金 商 品及び貯 蔵品 仮 払 金 その他の流動資産 ( 負債の部 ) 1,818,796,319 流動負債 1,693,668,23

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財剎諸表 (1).xlsx

第1章 財務諸表

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第 36 期決算公告 浜松市中区常盤町 静岡エフエム放送株式会社代表取締役社長上野豊 貸借対照表 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 資産の部 負債の部 Ⅰ. 流 動 資 産 909,595 Ⅰ. 流 動 負 債 208,875 現金及び預金 508,

Transcription:

簿記原理 ( 簿記入門 ) 基本問題解説 問題 1 貸借対照表のフォーム ( 借方 ) 貸借対照表 ( 貸方 ) 資産 負債 純資産 したがって問題文どおりに記入すると下記のようになります 貸借対照表 ( 中村商店 ) 平成 年 4 月 1 日 ( 単位 : 円 ) 資 産 金 額 負債及び純資産 金 額 現 金 50,000 買 掛 金 58,000 当 座 預 金 80,000 借 入 金 120,000 売 掛 金 78,000 資 本 金? 建 物 970,000 土 地 1,000,000 2,178,000? 負債と資本の合計額は 必ず資産額に一致するようになっています これを貸借対照表等 式といいます ( 資産 = 負債 + 資本 ) 資本の総額を求める算式もあります これを資本等式といい 次のように表します ( 資産 - 負債 = 資本 ) これを 貸借平均の原理 といい 複式簿記が優れていると言われる一番の理由です したがって? の部分は ( 資産 - 負債 = 資本 ) になりますので 貸借対照表 ( 中村商店 ) 平成 年 4 月 1 日 ( 単位 : 円 ) 資 産 金 額 負債及び純資産 金 額 現 金 50,000 買 掛 金 58,000 当 座 預 金 80,000 借 入 金 120,000 売 掛 金 78,000 資 本 金 2,000,000 建 物 970,000 土 地 1,000,000 2,178,000 2,178,000

問題 2 損益計算書のフォーム 借方 ) 損益計算書 ( 貸方 ) ( 借方 ) 損益計算書 ( 貸方 ) 費用 当期純利益 収益または費用 収益 当期純損失 したがって問題文どおりに記入すると下記のようになります 損益計算書 ( 中村商店 ) 平成 年 4 月 1 日から平成 年 4 月 30 日まで ( 単位 : 円 ) 費 用 金 額 収 益 金 額 売 上 原 価 240,000 売 上 高 474,000 給 料 80,000 受 取 手 数 料 7,000 広 告 宣 伝 費 20,000 旅 費 交 通 費 9,000 消 耗 品 費 10,000 雑 費 2,000 支 払 利 息 3,000 ( ) 481,000 経営成績とは どれくらい儲けたか どのように儲けたのかといった事で 収益と費用で 表されます 収益から費用を差し引いたものが儲けになり次のような算式になります ( 収益 - 費用 = 儲け ) 儲けのことを 当期純利益 と言います したがって ( ) の部分は ( 収益 - 費用 = 儲け ) になりますので 損益計算書 ( 中村商店 ) 平成 年 4 月 1 日から平成 年 4 月 30 日まで ( 単位 : 円 ) 費 用 金 額 収 益 金 額 売 上 原 価 240,000 売 上 高 474,000 給 料 80,000 受 取 手 数 料 7,000 広 告 宣 伝 費 20,000 旅 費 交 通 費 9,000 消 耗 品 費 10,000 雑 費 2,000 支 払 利 息 3,000 当 期 純 利 益 117,000 481,000 481,000

問題 3 まずは損益計算書を作成します 損益計算書 ( 益川商店 ) 平成 年 1 月 1 日から平成 年 12 月 31 日まで ( 単位 : 円 ) 費 用 金 額 収 益 金 額 売 上 原 価 260,000 売 上 高 553,000 給 料 150,000 受 取 手 数 料 24,000 旅 費 交 通 費 23,000 通 信 費 7,000 水 道 光 熱 費 5,000 消 耗 品 費 4,000 当 期 純 利 益 128,000 577,000 577,000 次に当期純利益を加えた期末の貸借対照表を作成します 貸借対照表 ( 益川商店 ) 平成 年 12 月 31 日 ( 単位 : 円 ) 資 産 金 額 負債及び純資産 金 額 現 金 38,000 買 掛 金 40,000 当 座 預 金 40,000 借 入 金 70,000 売 掛 金 60,000 資 本 金? 商 品 80,000 当 期 純 利 益 128,000 貸 付 金 20,000 土 地 800,000 1,038,000? 問題文に期中の資本の増減はなかった とあるため借方と貸方の差額で 貸借対照表 ( 益川商店 ) 平成 年 12 月 31 日 ( 単位 : 円 ) 資 産 金 額 負債及び純資産 金 額 現 金 38,000 買 掛 金 40,000 当 座 預 金 40,000 借 入 金 70,000 売 掛 金 60,000 資 本 金 800,000 商 品 80,000 当 期 純 利 益 128,000 貸 付 金 20,000 土 地 800,000 1,038,000 1,038,000

問題 4 簿記上の取引となるもの ならないものを区別する問題です 簿記上の " 取引 " とは 商店や企業が行うさまざまな活動のうち 資産 負債 純資産の3 要素の各増減と費用の発生 収益の発生の合計 5つの要素が変動する事象をいいます たとえば土地 建物を借りるという単なる 契約 や 商品を電話で注文するなどの 約束 は 資産 負債 純資産の増減や費用 収益の発生を伴うものではありませんので 簿記では 取引 として取り扱いません 問題 5 問題 6 簿記の対象となる取引は無数にありますが 資産 負債 純資産 収益 費用の5つの要素の組み合わせによって記録されます 五大要素はそれぞれ左右いずれかにホームポジションがあります 貸借対照表で 資産は借方 負債と純資産は貸方に表示されます 損益計算書では 費用は借方 収益は貸方に表示されます つまり 資産は借方 負債と純資産は貸方がホームポジション 同様に 費用は借方 収益は貸方がホームポジションになります 仕訳 勘定記入法則 借方要素貸方要素資産 ( A ) の増加資産 ( A ) の減少負債 ( L ) の減少負債 ( L ) の増加純資産 ( C ) の減少純資産 ( C ) の増加費用 ( E ) の発生収益 ( R ) の増加 資 産 増加減少 負 債 減少増加 純資産 減少増加 貸借対照表 損益計算書 要素 要素 費用収益 発生消滅消滅発生

問題 7 企業の経営活動の中から 簿記上の取引を選び出しこれを分析し 帳簿に簿記上の勘定科目と金額で記帳すること この一連の作業を仕訳といいます 仕訳は 借方 貸方の両方に勘定科目と金額を記入します この時 借方 貸方の双方の金額は必ず一致します 仕訳の手順 1 簿記上の取引であるかの判断 2 勘定科目を決定する 3 取引の分析を行う 4 金額を決定する (1) 現金 \900,000 を元入れして営業を開始した 1 資産の増加 純資産の増加 2 現金 資本金 3 現金の増加のため借方 純資産の増加のため貸方 4 問題文どおり 900,000 (2) 銀行から現金 \500,000 を借り入れた ( 利息は考えなくてよい ) 1 資産の増加 負債の増加 2 現金 借入金 3 現金の増加のため借方 負債の増加のため貸方 4 問題文どおり 500,000 (3) 商品 \300,000 を仕入れ 代金は現金で支払った 1 費用の発生 資産の減少 2 仕入 現金 3 仕入の発生のため借方 現金の減少のため貸方 4 問題文どおり 300,000 (4) 営業用のトラック 1 台 ( 中古 ) を \350,000 で買い入れ 代金は現金で支払った 1 資産の増加 資産の減少 2 車両運搬具 現金 3 車両運搬具増加のため借方 現金の減少のため貸方 4 問題文どおり 350,000 (5) 事務用のボールペン 帳簿など \3,000 を購入し 現金で支払った 1 費用の発生 資産の減少 2 消耗品費 現金 3 消耗品費の発生のため借方 現金の減少のため貸方 4 問題文どおり 3,000

(6) 商品 \190,000 を販売し 代金は現金で受け取った 1 資産の増加 収益の発生 2 現金 売上 3 現金の増加のため借方 売上の発生のため貸方 4 問題文どおり 190,000 (7) 商品 \200,000 を仕入れ 代金のうち \50,000 を現金で支払い 残額は掛とした 1 費用の発生 資産の減少 負債の増加 2 仕入 現金 買掛金 3 費用の発生のため借方 現金の減少のため貸方 買掛金の増加のため貸方 4 仕入 200,000 現金 50,000 買掛金 150,000 (8) 商品を \320,000 で販売し 代金のうち \200,000 を現金で受取り 残額は掛とした 1 資産の増加 収益の発生 2 現金 売掛金 売上 3 現金の増加のため借方 売掛金の増加のため借方 売上の発生のため貸方 4 現金 200,000 売掛金 120,000 売上 320,000 (9) 従業員の給料 \200,000 を現金で支払った 1 費用の発生 資産の減少 2 給料 現金 3 給料の発生のため借方 現金の減少のため貸方 4 問題文どおり 200,000 (10) 売掛け代金 \120,000 を現金で受取った 1 資産の増加 資産の減少 2 現金 売掛金 3 現金の増加のため借方 売掛金の減少のため貸方 4 問題文どおり 120,000 (11) 買掛け代金 \150,000 を現金で支払った 1 負債の減少 資産の減少 2 買掛金 現金 3 買掛金減少のため借方 現金の減少のため貸方 4 問題文どおり 150,000

(12) 電話代 \20,000 を現金で支払った 1 費用の発生 資産の減少 2 通信費 現金 3 通信費発生のため借方 現金の減少のため貸方 4 問題文どおり 20,000 問題 8 転記とは 仕訳によって借方 貸方に分けられた取引を各勘定科目ごとに集計することを言います 仕訳で借方にある勘定科目 貸方にある勘定科目をそれぞれの勘定口座の同じ側へ 日付 相手勘定 金額を書き写します 相手勘定とは 借方 貸方それぞれの反対側にある勘定科目のことをいいます それぞれの勘定に記入されている勘定科目は 相手勘定すなわち仕訳の反対側の勘定を記入します 下記に例がありますが 現金勘定なら資本金 資本金勘定なら現金となります これは 相手勘定を記入することによって現金が増えた理由 資本金が増えた理由を分かるようにするためです 相手勘定が2つ以上あった場合は 相手勘定を記入するのではなく諸口とします T 勘定 ( フォーム ) への転記 仕訳問題 (1) ( 借方科目 ) ( 金額 ) ( 貸方科目 ) ( 金額 ) 現金 900,000 資本金 900,000 現金資本金 (1) 資本金 900,000 (1) 現金 900,000 問題 9 仕訳から転記までの問題です 問題 7 問題 8 の解説を参照ください

問題 10 仕訳帳は 取引を仕訳して発生順 ( 日付順 ) に記録する帳簿のことをいいます 仕訳帳の記帳方法ですが 1 日付欄 日付の項目に取引が行われた日付を記入します 2 摘要欄 1) 勘定科目はカッコをつけて記入します 2) 借方を左揃えに 貸方を右揃えに記入します 3) 勘定科目は借方を先に記入し 1 行下に貸方を記入します 勘定科目が2つ以上ある場合は 勘定科目の上に諸口と記入します 1) 諸口はカッコをつけない 2) 貸方側が諸口の場合は 借方側の勘定科目と同じ行に諸口を記入します 勘定科目の下に取引の内容を説明するための小書きを記入します 3 元丁欄 転記を行った際の総勘定元帳のページ数を記入します 4 借方欄 金額を記入します 5 貸方欄 金額を記入します 5/ 1 現金 \900,000 を元入れして営業を開始した 借 方 科 目 金 額 貸 方 科 目 金 額 現 金 900,000 資 本 金 900,000 仕訳帳 1 日 付 摘 要 元丁 借 方 貸 方 5 1 ( 現 金 ) 1 900,000 ( 資 本 金 ) 6 900,000 現金を元入れして営業を開始 1 取引日 2 勘定科目 取引概要 ( 小書き ) の記入 4 5 取引金額を記入 仕訳帳のページ数 3 仕訳を総勘定元帳に転記した際に その勘定口座のページ数 口座番号を記入

問題 10A 問題 10B 総勘定元帳とは仕訳帳のすべての取引を勘定ごとに記録する帳簿のことをいいます 残高の表示欄のある 残高式 が一般的で 科目ごとにページをきめ 仕訳帳から科目別に転記します 元帳には勘定科目ごとに記入をしていきますが 仕訳帳の借方を元帳のその科目の借方へ 仕訳帳の貸方を元帳のその科目の貸方へ金額を転記し 残高を記入します 残高は 例えば現金などの資産の科目は借方がホームポジションなので 借方 - 貸方 = 残高となります また 借入金などの負債の科目は貸方がホームポジションなので 貸方 - 借方 = 残高となります 摘要欄には 仕訳の相手科目を転記します また 相手勘定が複数ある取引の場合は 諸口と記入します 仕訳帳と総勘定元帳とは相互に照合できるように 仕訳帳 には元丁欄 総勘定元帳 には仕丁欄があり それぞれのページ数を記入します 総勘定元帳への転記方法ですが 1 元帳のページ数を記入します 2 3 4 5 6 7 日付欄は 仕訳帳に記入されている日付を記入します 摘要欄は仕訳を行った時の 相手勘定科目を記入 相手勘定科目が2つ以上ある時は 諸口 と記入します 仕丁欄は 転記の元となった仕訳帳のページ数を記入します 借方欄は仕訳帳の借方の金額を記入し 貸方欄には仕訳帳の貸方の金額を記入します 借/ 貸 欄は残高式だけで 残高が借方の場合は 借 残高が貸方の場合は 貸 となります 残高欄は借方と貸方の金額の差額を残高として記入します 総勘定元帳 ( 標準式 ) 現金 1 平成 年 摘 要 仕 丁 借 方 平成 年 摘 要 仕 丁 貸 方 5 1 資 本 金 1 900,000 5 4 仕 入 1 100,000 25 売 上 180,000 16 備 品 360,000 19 貸 付 金 200,000 30 諸 口 65,000 総勘定元帳 ( 残高式 ) 現 金 1 平成 年 摘 要 仕 丁 借方貸方 借又 は貸 残 高 5 1 資 本 金 1 900,000 借 900,000 4 仕 入 100,000 800,000 16 備 品 360,000 440,000 19 貸 付 金 200,000 240,000 25 売 上 180,000 420,000 30 諸 口 65,000 355,000

問題 11 試算表は 総勘定元帳の科目ごとの合計または残高を集計した一覧表で 間違いなく転記されたかどうか 貸借一致を確認します 決算手続きを円滑にするため 決算のときには必ず作成します 合計試算表 残高試算表 合計欄と残高欄のある合計残高試算表があります 合計試算表は 元帳の各勘定の借方 貸方を単純に転記したものです 借方合計欄と貸方の合計欄が一致しなければ 転記に誤りがあります 残高試算表は 元帳の各勘定の残高を集計してまとめたものです そして 合計欄と残高欄があるのが合計残高試算表です いずれも貸借平均の原則で借方残高と貸方残高の総合計は一致しますので 転記ミスを検証できます 1 まずは T 勘定を参考にして合計欄に金額を記入します 合計残高試算表 平成 年 12 月 31 日 借 方 元 貸 方 勘定科目残高合計丁合計残高 5,400,000 1 現 金 2,350,000 3,100,000 2 売 掛 金 900,000 350,000 3 備 品 1,500,000 4 買 掛 金 1,600,000 200,000 5 借 入 金 1,000,000 6 資 本 金 3,500,000 7 売 上 3,100,000 1,600,000 8 仕 入 230,000 9 給 料 62,000 10 支 払 地 代 8,000 11 支 払 利 息 12,450,000 12,450,000

2 合計記入後 残高を記入します 現金でしたら借方 5,400,000- 貸方 2,350,000= 借方に 3,050,000 と記入をします 合計残高試算表 平成 年 12 月 31 日 借 方 元 貸 方 勘定科目残高合計丁合計残高 3,050,000 5,400,000 1 現 金 2,350,000 2,200,000 3,100,000 2 売 掛 金 900,000 350,000 350,000 3 備 品 1,500,000 4 買 掛 金 1,600,000 100,000 200,000 5 借 入 金 1,000,000 800,000 6 資 本 金 3,500,000 3,500,000 7 売 上 3,100,000 3,100,000 1,600,000 1,600,000 8 仕 入 230,000 230,000 9 給 料 62,000 62,000 10 支 払 地 代 8,000 8,000 11 支 払 利 息 7,500,000 12,450,000 12,450,000 7,500,000 問題 12 勘定残高から残高試算表を作成する問題です まずはブランクの部分を資産 負債 純資産 収益 費用の順に記入します 勘定科目 資産 現 金 売掛金 貸付金 備 品 負債 純資産 収益 買 掛 金 借 入 金 資 本 金 売 上 受 取 手 数 料 費用 仕 給 入 料 広告宣伝費 支払家賃 雑 費 支払利息 その後残高を記入します

残高試算表 平成 年 12 月 31 日 借 方 勘 定 科 目 貸 方 1,900,000 現 金 3,000,000 売 掛 金 820,000 貸 付 金 450,000 備 品 買 掛 金 1,420,000 借 入 金 1,300,000 資 本 金? 売 上 3,220,000 受 取 手 数 料 60,000 2,700,000 仕 入 800,000 給 料 175,000 広 告 宣 伝 費 120,000 支 払 家 賃 5,000 雑 費 30,000 支 払 利 息 10,000,000? 試算表の借方 貸方金額は必ず一致します ( 貸借平均の原理 ) したがって資本金の金額は借方 貸方の差額で算出します 借方合計 10,000,000 - 貸方合計 6,000,000 = 資本金 4,000,000 借 方 勘 定 科 目 貸 方 1,900,000 現 金 3,000,000 売 掛 金 820,000 貸 付 金 450,000 備 品 買 掛 金 1,420,000 借 入 金 1,300,000 資 本 金 4,000,000 売 上 3,220,000 受 取 手 数 料 60,000 2,700,000 仕 入 800,000 給 料 175,000 広 告 宣 伝 費 120,000 支 払 家 賃 5,000 雑 費 30,000 支 払 利 息 10,000,000 10,000,000

問題 13A (1) 決算修正仕訳 ( 決算予備手続 ) ここでは 商品の修正仕訳 のみとあります 商品の修正仕訳とは売上原価を算定するということです 売上原価とは 売った商品を仕入れるのにかかった金額 ( コスト ) です 売上に貢献した仕入の総額とも言えます 売上原価は 次の公式で求めることができます 売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期商品純仕入高 - 期末商品棚卸高 詳しくは決算を勉強するときに詳しく説明いたしますが問題の資料にある繰越商品 4 400,000 期首商品棚卸高仕入 11 9,000,000 当期商品純仕入高 なお 期末商品棚卸高は 550,000 である 期末商品棚卸高 売上原価は 通常 仕入勘定に集めて計算します 仕入勘定は当期純仕入残高となってい ますが ここに繰越商品勘定より期首商品棚卸高を振替 期末商品棚卸高を差引くことで 売上原価を計算します 繰越商品 仕入 期首商品棚卸高 400,000 振替 400,000 期首商品棚卸高 400,000 売上原価 8,850,000 当期商品純仕入高 9,000,000 期末商品棚卸高 550,000 繰越商品 期末商品棚卸高 550,000

(2) 決算振替仕訳 ( 決算本手続 ) 決算の予備手続による決算整理仕訳の結果 費用勘定 収益勘定は 費用または収益の内訳として 総勘定元帳に記録されています 決算本手続きでは 新たに損益勘定を設け これらの収益と費用のすべての勘定残高をこの損益勘定に振替 会計年度における " 純利益 " または " 純損失 " を算出し 確定します この手続きを損益振替手続といい このとき行われる仕訳を " 決算振替仕訳 " といいます 勘定 ( 費用勘定 ) 勘定 ( 収益勘定 ) 残高 9,860,000 損益勘定へ 9,860,000 損益勘定へ 12,140,000 残高 12,140,000 損益 費用 9,860,000 収益 12,140,000 純利益 収益と費用の勘定残高が損益勘定に集められ その残高 ( 貸借差額 ) が純利益または純損 失を示すことになりますが 個人商店あるいは個人企業の場合は これを資本金勘定に振 替えます この手続きを資本振替手続といいます 損益 資本金 費用 収益 期首資本金 純利益 純利益

問題 13B 損益振替および資本振替が完了した後 最後に各帳簿で各勘定の締切りを行い 当期と次期の区切りをつけます この手続きを締切といいます なお この時 収益 費用の勘定と 資産 負債 純資産の勘定とで 手続きが異なります 収益 費用の締切収益と費用の勘定は 決算振替仕訳で損益勘定へ振り替えられますので これらの勘定の期末の残高はなくなっています 貸借それぞれの合計を記入して締め切ります 締切り方は合計線を引き 合計を計算して記入し 締切り線を引いて終了です 一行しかなく合計計算をする必要がない場合は 合計線と合計記入は省略可能です なお貸借の合計線のラインは一致させるようにし できた空欄には斜め線を引きます 資産 負債 純資産の締切総勘定元帳で借方または貸方に残高が残っていますが これを締切り 残高を翌期へ繰越します 繰越記入をし 続いて開始記入をおこないます 各勘定の残高のある反対側に残高の金額を記入し 赤で次期繰越と記入し 貸方 借方の合計金額を一致させて締切ります これを繰越記入といいます 次に 締切り線の下に 次期の最初の日付で 次期繰越と記入した反対側に今度は黒で前期繰越と記入します これは 次期における最初の残高を示すものです これを開始記入といいます このような締切り方を英米式決算法といいますが ほかに大陸式決算法というやり方もあります 問題 13C 繰越試算表を作成し その後貸借対照表と損益計算書を作成する問題です 帳簿の締め切りによって 損益計算書科目はすべて損益勘定に集計されて 0 となりますが 貸借対照表科目は残高が次期繰越となります 次期繰越では 勘定科目ごとに計算しますので 計算が間違っていても 確認することができません 各勘定科目の次期繰越が合っているかどうかを確認するために 繰越試算表を作成します 繰越試算表では次期繰越の借方科目の合計金額と貸方科目の合計金額は必ず一致します 繰越試算表は 次期繰越のある科目つまり 貸借対照表科目 ( 資産 負債 純資産 ) のみが記載されます まずは繰越試算表の勘定科目を資産 負債 純資産の順に記入します

繰越試算表 平成 年 12 月 31 日 元丁 勘 定 科 目 1 現 金 2 当 座 預 金 3 売 掛 金 4 繰 越 商 品 5 備 品 6 買 掛 金 7 借 入 金 8 資 本 金 その後各勘定の次期繰越額を記入します 繰越試算表 平成 年 12 月 31 日 借 方 元丁 勘 定 科 目 貸 方 1,600,000 1 現 金 1,100,000 2 当 座 預 金 2,730,000 3 売 掛 金 550,000 4 繰 越 商 品 7,000,000 5 備 品 6 買 掛 金 1,900,000 7 借 入 金 800,000 8 資 本 金 10,280,000 12,980,000 12,980,000 作成後は資料をもとに貸借対照表 損益計算書を作成します 貸借対照表 損益計算書には勘定科目ではなく表示科目を記載します 例 勘定科目仕入 表示科目売上原価 勘定科目売上 表示科目売上高 問題 14 8 桁精算表を作成する問題です 精算表 (Work sheet) は会計に使用する計算書類の 1 つで 残高試算表に表示されている資産 負債 資本 収益 費用から損益計算書欄と貸借対照表欄を分離し 試算表欄とともに一覧表にした表です 精算表には 6 桁精算表 8 桁精算表 10 桁精算表があります

1 勘定科目欄 期中の取引や決算整理仕訳で使用された勘定科目を記入します 2 試算表欄 残高試算表の金額を記入します 3 修正記入欄 決算整理仕訳の金額を記入します 4 損益計算書欄 試算表欄の金額と修正記入欄の金額を加減して 残高を記入します 5 貸借対照表欄 試算表欄の金額と修正記入欄の金額を加減して 残高を記入します 期末商品棚卸高は 550,000 である と問題文にあるため まずは売上原価の算定の仕訳を行います 借 方 科 目 金 額 貸 方 科 目 金 額 仕 入 400,000 繰 越 商 品 400,000 繰 越 商 品 550,000 仕 入 550,000 行った仕訳を修正記入欄に記入します 精算表 勘定科目 試算表修正仕訳損益計算書貸借対照表 借方貸方借方貸方借方貸方借方貸方 現 金 1,600,000 当 座 預 金 1,100,000 売 掛 金 2,730,000 繰 越 商 品 400,000 550,000 400,000 備 品 7,000,000 買 掛 金 1,900,000 借 入 金 800,000 資 本 金 8,000,000 売 上 11,750,000 受取手数料 390,000 仕 入 9,000,000 400,000 550,000 給 料 950,000 通 信 費 30,000 支 払 家 賃 20,000 支 払 利 息 10,000 22,840,000 22,840,000 ( ) 950,000 950,000 記入後は試算表の金額を右にスライドさせながら 借方同士は + 貸方同士は + 借方と 貸方 貸方と借方の場合は - をして損益計算書 貸借対照表に記入します そのあとは 当期純利益 若しくは当期純損失を算出します

精算表 勘定科目 試算表修正仕訳損益計算書貸借対照表 借方貸方借方貸方借方貸方借方貸方 現 金 1,600,000 1,600,000 当 座 預 金 1,100,000 1,100,000 売 掛 金 2,730,000 2,730,000 繰 越 商 品 400,000 550,000 400,000 550,000 備 品 7,000,000 7,000,000 買 掛 金 1,900,000 1,900,000 借 入 金 800,000 800,000 資 本 金 8,000,000 8,000,000 売 上 11,750,000 11,750,000 受取手数料 390,000 390,000 仕 入 9,000,000 400,000 550,000 8,850,000 給 料 950,000 950,000 通 信 費 30,000 30,000 支 払 家 賃 20,000 20,000 支 払 利 息 10,000 10,000 22,840,000 22,840,000 当期純利益 2,280,000 2,280,000 950,000 950,000 12,140,000 12,140,000 12,980,000 12,980,000 学校法人田村学園 横浜経理専門学校 解説作成者 : 教務部伊澤明電話 : 0 4 5-4 5 3-5 5 0 0 http://www.tamura.ac.jp