薬物乱用防止に関する情報指定薬物を包括指定する省令が平成 26 年 1 月 12 日に施行されます ( 注意喚起 ) < 厚生労働省 2014 年 1 月 10 日 > http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index.html http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/oshirase/20130306.html 平成 25 年 12 月 13 日に 指定薬物として新たにカチノン系化合物を包括的に指定する省令 ( ) が公布され 平成 26 年 1 月 12 日に施行されます 今回包括指定された物質群は 9 月 17 日の薬事 食品衛生審議会薬事分科会指定薬物部会において指定薬物 ( 1) とすることが適当とされた物質群です 今回の包括指定の物質数は 495 物質です ( 指定範囲に含まれる 504 物質のうち 麻薬又は向精神薬に指定されている 9 物質を除く ) この結果 平成 25 年 12 月 20 日時点で 指定薬物の総数は 1362 物質 ( 個別指定 97 物質 カンナビノイド系包括指定 770 物質 カチノン系包括指定 495 物質 ) となります 施行後は これらの物質とこれらの物質を含む製品の製造 輸入 販売等が原則禁止されます 指定薬物の指定範囲は 別紙をご参照ください 薬事法第二条第十四項に規定する指定薬物及び同法第七十六条の四に規定する医療等の用途を定める 省令の一部を改正する省令 ( 平成 25 年厚生労働省令第 128 号 ) 1
---------- 薬事法第 2 条第 1 4 項に規定する指定薬物及び同法第 7 6 条の4 に規定する医療等の用途を定める省令の一部改正について ( 施行通知 ) -- 末尾 [ 付録 ] < 厚生労働省 2014 年 1 月 10 日 > http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/t131217i0010.pdf ---------- [ 備考 ] <ACSES 事務局付記 > 〇施行される省令 : 薬事法第二条第十四項に規定する指定薬物及び同法第七十六条の四に規定する医療等の用途を定める省令の一部を改正する省令 ( 平成 25 年厚生労働省令第 128 号 ) 〇指定の対象 : 2-アミノ -1- フェニル -プロパン -1- オン ( 通称カチノン ) を基本骨格とする物質群 ( 下のイメージ図を参照 ) 今回の包括指定の指定物質数は 495 物質 ( 包括指定の対象となる置換基の組合せからなる 504 物質のうち 麻薬又は向精神薬に指定されている 9 物質を除く 495 物質のうち 21 物質は 指定薬物として既に個別指定されていたもの ) 〇施行の日 : 2014 年 1 月 12 日 [ 付録 ] 薬事法第 2 条第 1 4 項に規定する指定薬物及び同法第 7 6 条の4 に規定する医療等の用途を定める省令の一部改正について ( 施行通知 ) 上記 [2] 関係 < 厚生労働省 2014 年 1 月 10 日 > http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/t131217i0010.pdf 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という ) 第 2 条第 14 項に規定する指定薬物等については 薬事法第 2 条第 14 項に規定する指定薬物及び同法第 76 条の4 に規定する医療等の用途を定める省令 ( 平成 19 年厚生労働省令第 14 号 以下 指定薬物省令 という ) において定めているところである 本日 薬事法第 2 条第 14 項に規定する指定薬物及び同法第 76 条の4 に規定する医療等の用途を定める省令の一部を改正する省令 ( 平成 25 年厚生労働省令第 128 号 以下 改正省令 という ) が別添のとおり公布されたので 貴職におかれては 下記事項について御了知の上 関係各方面に対する周知徹底及び適切な指導方御配慮願いたい 記 1. 指定薬物の指定等 (1) 新たに包括的に指定薬物を指定すること次の物質群について 中枢神経系の興奮若しくは抑制又は幻覚の作用 ( 当該作用の維持又は強化の作用を含む ) を有する蓋然性が高く かつ 人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがあると認められたことから 法第 2 条第 14 項に規定する指定薬物として指定したこと 2-アミノ -1- フェニル -プロパン -1- オン ( 以下 基本骨格 という ) の2 位にアミノ基以外の置換基が結合していないか又は当該アミノ基の代わりに次の表の第 1 欄に掲げるいずれかの置換基が 1つ結合し かつ 3 位に水素以外が結合していないか又は同表の第 2 欄に掲げるいずれかの置換基が 1つ結合し かつ ベンゼン環の 2 位から 6 位までに水素以外が結合していないか又は当該ベンゼン環の 2 位 3 位若しくは4 位に同表の第 3 欄に掲げるいずれかの置換基が1つ結合している物であって基本骨格の2 位 3 位及び当該ベンゼン環にさらに置換基が結合していないもの並びにこれらの塩類 ただし 次に掲げる物を除く ( 以下 カチノン系化合物群 という ) イ覚せい剤取締法 ( 昭和 26 年法律第 252 号 ) に規定する覚せい剤ロ麻薬及び向精神薬取締法 ( 昭和 28 年法律第 14 号 ) に規定する麻薬及び 2
向精神薬第 1 欄 第 2 欄 第 3 欄 1 メチルアミノ基 2 エチルアミノ基 3 ジメチルアミノ基 4 ジエチルアミノ基 5 メチルエチルアミノ基 6 1-ピロリジニル基 1 メチル基 2 エチル基 1 メチル基 2 エチル基 3 メトキシ基 4 メチレンジオキシ基 5 フッ素原子 6 塩素原子 7 臭素原子 8 ヨウ素原子 (2) 指定された物質を含む物 (1) に掲げる物質のいずれかを含有する物 ( ただし 元来これらの物質を含有する植物を除く ) は指定 薬物であり 規制の対象となること (3) 所要の規定の整理 指定薬物省令中 (1) に掲げる物質群に含まれることとなる次に掲げる 21 物質の名称を指定薬物省令から 削除したこと ただし 当該 21 物質については改正省令の施行後においても (1) に掲げる物質群に含ま れる物質であることから法第 2 条第 14 項に規定する指定薬物であることに変わりはないこと 1 名称 :2-( エチルアミノ )-1- フェニルブタン -1- オン及びその塩類 通称 :N-Ethylbuphedrone NEB CAS No.:1354631-28-9 2 名称 :2-( エチルアミノ )-1-(4- メチルフェニル ) プロパン -1- オン及びその塩類 通称 :4-Methylethcathinone CAS No.:1189726-22-4 3 名称 :2- エチルアミノ -1-(3,4- メチレンジオキシフェニル ) プロパンー 1-オン及びその塩 類 通称 :bk-mdea CAS No.:38641-94-0 4 名称 :1-(4- エチルフェニル )-2-( メチルアミノ ) プロパン -1- オン及びその塩類 通称 :4-Ethylmethcathinone CAS No.:1225622-14-9 5 名称 :2-( ジメチルアミノ )-1-(4- メチルフェニル ) ブタン -1- オン及びその塩類 通称 :4-Methyl-N-methylbuphedrone CAS No.:6846-50-0 6 名称 :2-( ジメチルアミノ )-1-(3,4- メチレンジオキシフェニル ) プロパン -1- オン及び その塩類 通称 :bk-mddma CAS No.:109367-07-9 7 名称 :1- フェニル -2-( ピロリジン -1- イル ) ブタン -1- オン及びその塩類 通称 :α-pbp CAS No.:13415-54-8 8 名称 :1-(3- フルオロフェニル )-2-( メチルアミノ ) プロパン -1- オン及びその塩類 通称 :3-Fluoromethcathinone 3-FMC CAS No.:1049677-77-1 9 名称 :1-(4- フルオロフェニル )-2-( メチルアミノ ) プロパン -1- オン及びその塩類 通称 :4-Fluoromethcathinone 4-FMC CAS No.:7589-35-7 10 名称 :1-(4- ブロモフェニル )-2-( メチルアミノ ) プロパン -1-オン及びその塩類 通称 :Brephedrone 4-Bromomethcathinone CAS No.:135333-27-6 11 名称 :2-( メチルアミノ )-1- フェニルブタン -1- オン及びその塩類 通称 :Buphedrone CAS No.:408332-79-6 12 名称 :2-( メチルアミノ )-1- フェニルペンタン -1-オン及びその塩類 通称 :Pentedrone CAS No.:879669-95-1 3
13 名称 :2-( メチルアミノ )-1-(4- メチルフェニル ) ブタン -1-オン及びその塩類通称 :4-Methylbuphedrone CAS No.:1336911-98-8 14 名称 :2- メチルアミノ -1-(3,4- メチレンジオキシフェニル ) ブタン -1- オン及びその塩類通称 :bk-mbdb Butylone CAS No.:17762-90-2( 塩酸塩 ). 802575-11-7( フリー体 ) 15 名称 :2-( メチルアミノ )-1-(3,4- メチレンジオキシフェニル ) ペンタン -1-オン及びその塩類通称 :Pentylone CAS No.:698963-77-8 16 名称 :1-(4- メチルフェニル )-2-( ピロリジン -1- イル ) プロパン -1- オン及びその塩類通称 : デスエチルピロバレロン 4-MePPP CAS No.:28117-80-8 17 名称 :1-(3,4- メチレンジオキシフェニル )-2-( ピロリジン -1- イル ) ブタン -1- オン及びその塩類通称 :MDPBP CAS No.:24622-60-4 18 名称 :1-(3,4- メチレンジオキシフェニル )-2-( ピロリジン -1- イル ) プロパン -1- オン及びその塩類通称 :MDPPP CAS No.:24698-57-5 19 名称 :1-(4- メトキシフェニル )-2-( ジメチルアミノ ) プロパン -1-オン及びその塩類通称 :4-Methoxy-N,N-dimethylcathinone N-Methylmethedrone CAS No.:1089307-23-2 20 名称 :1-(4- メトキシフェニル )-2-( ピロリジン -1- イル ) ペンタン -1- オン及びその塩類通称 :4-MeO-α-PVP CAS No.:5537-19-9 21名称 :1-(4- メトキシフェニル )-2-( メチルアミノ ) プロパン -1- オン及びその塩類通称 :4-Methoxymethcathinone Methedrone CAS No.:879665-92-6 < 注 )CAS No,: 主な該当化合物について ACSES 事務局で付記 > 2. 医療等の用途の規定上記 1.(1) 及び (2) に示した物質について 次に掲げる用途を法第 76 条の4 に規定する医療等の用途として定めたこと (1) 次に掲げる者における学術研究又は試験検査の用途 1 国の機関 2 地方公共団体及びその機関 3 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 1 条に規定する大学及び高等専門学校並びに国立大学法人法 ( 平成 15 年法律第 112 号 ) 第 2 条第 4 項に規定する大学共同利用機関 4 独立行政法人通則法 ( 平成 11 年法律第 103 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する独立行政法人及び地方独立行政法人法 ( 平成 15 年法律第 118 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する地方独立行政法人 (2) 法第 69 条第 4 項に規定する試験の用途 (3) 法第 76 条の6 第 1 項に規定する検査の用途 (4) 犯罪鑑識の用途 (5)(1) から (4) までに掲げる用途のほか 以下の表の左欄に掲げる物にあっては 右欄に掲げる用途カチノン系化合物群 ( 基本骨格の 2 位元素又は化合物に化学反応を起こにジメチルアミノ基 ジエチルアミノさせる用途基 メチルエチルアミノ基又は 1-ピロリジニル基が結合している物を除く ) 及びこれらを含有する物 (6)(1) から (5) までに掲げる用途のほか 厚生労働大臣が人の身体に対する危害の発生を伴うおそ 4
れがないと認めた用途 3. 施行期日公布の日 ( 平成 25 年 12 月 13 日 ) から起算して 30 日を経過した日 ( 平成 26 年 1 月 12 日 ) から施行すること -------------------- ACSES ニュースレター _652 号 (2014 年 1 月 10 日 ) 発行 :NPO 法人教育研究機関化学物質管理ネットワーク (ACSES) 事務局より引用 5