見いださせる 3 章 化学変化と電池 本章では電解質水溶液と2 種類の金属を用いて電池をつくる実験を行い 電流が取り出せることを見いださせる このとき化学エネルギーが電気エネルギーに変換されていることを理解させる また 電極での電子の授受をイオンのモデルで表し 電池のしくみを微視的視点でとらえさせる

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指導計画 評価の具体例 単元の目標 単元 1 化学変化とイオン 化学変化についての観察, 実験を通して, 水溶液の電気伝導性や中和反応について理解するとともに, これらの事物 現象をイオンのモデルと関連づけて見る見方や考え方を養い, 物質や化学変化に対する興味 関心を高め, 身のまわりの物質や事象を

理科科学習指導案

英語科学習指導案

(2) 単元構想図 学習の手立て 数は時数軸 授業の目標 視点 1 果物で電池を作り 電流を取り出す 果物電池から電流を取り出す実験を通して 電池の仕組みについて 疑問や関心を抱くことができる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) 小集団の中で果物電池を作り 疑問を出し合ったり 共有したりする姿 自

理科学習指導案

2 単元の評価規準関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 知識 理解 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事物 現象に興味 関心を持ち, それを科学的に探究しようとするとともに, 事象を日常生活との関わりで捉えようとする 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事象 現象の中に問題を見いだし,

Taro-(HP)指導案(改訂).jtd

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

がお互いの性質を打ち消しあう また, その際, その他のイオンから塩が生じる パフォーマンス課題 硫酸に電極をさし, 電源装置で電圧を加えると電流が流れ, 電球が点灯する これに水酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り, 電球は次第に暗くなり, やがて消える しかし, さらに加え続

群教セ G04-03 平 集 理科 - 中 生徒が解決の見通しを持って実験方法を立案する理科授業 モデル図やグラフを使った予想の共有と タブレット端末の活用を通して 特別研修員奈良達也 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 平成 29 年 3 月公示の新学習指導要領では 内容のイとして思考 判断

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

とである そこで, 紫キャベツを使った料理にレモンをかけると色が変わることを取り上げたり, 湖沼の水質の中和やあくとりなどの例を用いたりして, 興味 関心を高めるようにしたい なお,1 学年の いろいろな気体の性質,2 学年の 化学変化と原子 分子 ( 化学式と化学反応式 ),3 学年の 酸 アルカ

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2 原子やイオンのつ 3 原子が電気的に中性 3 原子の構造について くりに関心をもっ になる理由を 原子 説明している て説明を聞こうと の構造から指摘して 4 陽イオンや陰イオン する いる の違いを説明でき 4 イオンは原子が電子 イオンをイオン式で を失ったり 受け取っ 表している たりして

< イオン 電離練習問題 > No. 1 次のイオンの名称を書きなさい (1) H + ( ) (2) Na + ( ) (3) K + ( ) (4) Mg 2+ ( ) (5) Cu 2+ ( ) (6) Zn 2+ ( ) (7) NH4 + ( ) (8) Cl - ( ) (9) OH -

(2) 本単元に関わる生徒の実態及び指導方針 1 既習の学習内容 水溶液には酸性 中性 アルカリ性のものがあること 金属を変化させる水溶液があること( 小 6) 気体の発生と性質 物質への水への溶解について( 第 1 学年 ) 物質が原子や分子でできていること( 第 2 学年 ) 電流が電子の流れで

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(2) 単元構想図 単元デザイン 時数と手立て軸 数ねらい 引き出したい学習活動の姿 ICT の活用 カリキュラムマネジメント 疑問や知りたいことを共有する 1 電池のしくみについて 疑問や知りたいことを共有することができる ( 自然事象への関 1 果物電池を作り 電子オルゴールを鳴心 意欲 態度

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

決するための学習の見通しをもたせ, 単元を貫く課題を意識させ, 目的意識をもたせた授業を展開していきたい 本単元では, 理科での学習内容が日常生活で見られる事象に関連することに気付かせたい 日常生活の事象から酸とアルカリの性質を粒子で考え中和反応をイオンのモデルと関連付けて理解させたい それを通して

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

単元の系統 粒子 学年 粒子の存在 粒子の結合 粒子の保存性 粒子のもつエネルギー 小学校ものの重さ 年 形と重さ 体積と重さ 4 年 空気と水の性質 空気の圧縮 水の圧縮 金属 水 空気と温度 温度と体積の変化 温まり方の違い 水の三態変化 5 年 ものの溶け方 物が水に溶ける量の限度 物が水に溶

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質問 2 1イオンには大きさがあると思いますか あると思う人は どれくらいの大きさだと思いますか ある 35 人 ない 5 人 すごく小さい 12 人 原子サイズ 6 人 目に見えない大きさ 5 人 原子より小さい 2 人 種類によってちがう 2 人 分子サイズ 1 人 分子の 10 分の1 1 人

FdData理科3年

事例 2-2

Ⅲ 化学変化とイオン 単元における観察 実験の位置付け 学習活動備考 課題 どのような水溶液が電流を通すのだろうか 実験 1 電解質や非電解質の水溶液について電流を通すか調べる実験 様々な水溶液を用意するが この後に 塩化銅水溶液や塩酸の電気分解に触れるため この 2 つの水溶液は用意しておくとよい

調査研究「教科等で考える異校種間の連携の工夫」〔理科〕

6年 ゆで卵を取り出そう

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

Taro-22 No19 大網中(中和と塩

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

第 6 学年理科学習指導案指導者千葉市立小中台小学校本間希世 1 研究主題 (1) 市教研統一テーマ 自ら学び 心豊かに生きる力を身につけた児童生徒の育成 (2) 部会テーマ 個を生かした学習指導の進め方 小中合同主題 教材の本質にもとづき 児童の力で自然を調べる楽しさが体得される場の工夫と指導方法

( 高等部 )( 自立活動 )学習指導案

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3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

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小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

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Taro-化学3 酸塩基 最新版

2 生徒観本単元までに無機物質として非金属元素の単体と化合物について学習してきた ただ, それまでの物質の変化の単元と違い, 個々の物質についての情報量が非常に多いため, そのつど内容を理解できてはいるが, それを知識として十分に定着させ, 活かすという段階までは達していない生徒が多く見うけられる

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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本時の評価規準 ( 観点 / 方法 ) 1. 今まで学習したことをもとに, 実験を適切な操作で行い, 各極で発生した物質を同定 することができる ( 観察 実験の技能 / ワークシートへの記述 ) 2. 食塩水に電流を通したときの陽極および陰極での変化の様子を粒子モデルを使って図 示し, そのモデル

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子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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第 2 学年 4 組理科学習指導案 平成 18 年 10 月 20 日 ( 金 )5 限 指導者坂井輪中学校教諭野上貴浩 1 単元名化学変化と原子 分子 -2 章物質どうしの化学変化 - 2 単元の目標化合, 分解などの化学変化に関する観察, 実験をもとに反応における物質の変化や量的関係を原子 分子

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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123

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教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

に見えない世界の中でどのような化学的変化が起こったのかという推論が必要になる さらに 洗剤などの日常生活用品に付いている 酸性 中性 アルカリ性などの言葉が 初めて学習に出てくることで 実験で扱う水溶液と 生活の中にある様々な水溶液とを関連付けて考えることができるようにしたい そして 水溶液の学習を

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指導案

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

2、協同的探究学習について

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

留意点 指導面 物質量について物質を扱うとき, 体積や質量で表すことが多い しかし, 化学変化は, 物質の構成粒子が切り離されたり, 結合したりすることによっておこるため, 粒子の個数で表した方が都合がよい 一方, 物質の構成粒子は非常に小さく,1 個ずつ数えることはできない また, 私たちが日常取

第 2 学年理科学習指導案 日時平成 28 年 月 日 ( ) 第 校時対象第 2 学年 組 コース 名学校名 立 中学校 1 単元名 天気とその変化 ( 使用教科書 : 新しい科学 2 年東京書籍 ) 2 単元の目標 身近な気象の観察 観測を通して 気象要素と天気の変化の関係を見いだすとともに 気

補足 中学校では塩基性ではなくアルカリ性という表現を使って学習する アルカリはアラビア語 (al qily) で, アル (al) は定冠詞, カリ (qily) はオカヒジキ属の植物を焼いた灰の意味 植物の灰には Na,K,Ca などの金属元素が含まれており, それに水を加えて溶かすと, NaOH

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高 1 化学冬期課題試験 1 月 11 日 ( 水 ) 実施 [1] 以下の問題に答えよ 1)200g 溶液中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 整数 ) 2)200g 溶媒中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 有効数字 2 桁 ) 3) 同じ

について関心をもって話し合っている 6 身近な電気器具について興味 関心をもっている 電圧の特徴を 結果から見いだしている 6 実験結果から 電流の大きさが加えた電圧の大きさに比例することを見いだしている 7 直列回路と並列回路での抵抗の値がどのようになるか 実験の結果から見いだしている 8 水温の

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現行の学習指導要領(1998年公示,2002年実施)は,教育の総合化をキーワードに,「生きる力の育成」と「ゆとりある教育」をねらいとしている

平成18年5月11日

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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化学 1( 応用生物 生命健康科 現代教育学部 ) ( 解答番号 1 ~ 29 ) Ⅰ 化学結合に関する ⑴~⑶ の文章を読み, 下の問い ( 問 1~5) に答えよ ⑴ 塩化ナトリウム中では, ナトリウムイオン Na + と塩化物イオン Cl - が静電気的な引力で結び ついている このような陽イ

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国語科学習指導案様式(案)

第6学年 理科学習指導案

第1学年 理科学習指導案

ア 単元の指導内容と身に付けさせたい力 この単元では, いろいろな水溶液を使い その性質や金属を変化させる様子を調べ, 水溶液に は 1 酸性 アルカリ性及び中性のものがあること 2 気体が溶けているものがあること 3 金 属を変化させるものがあることなど 水溶液の性質や働きについての考えを児童がも

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3 理科学習指導案平成 27 年 11 月 27 日 ( 金 ) 授業者 教諭 1 単元名化学変化とイオン ( 本時 電圧の大きい電池をつくろう ( 課題選択学習 ) ) 2 単元について ⑴ 教材観 1 単元の目標化学変化の学習を通して これまで身に付けてきた物質についての微視的な見方や考え方と電気的な性質についての知識の統合を図る 水溶液の電気的な性質や酸とアルカリの性質についての観察 実験を行い 結果を分析して解釈し 水溶液の電気伝導性や中和反応について理解させる イオンのモデルと関連付けてみる見方や考え方を養う 2 単元の概要本単元の主なねらいは次の2 点である 水溶液の電気伝導性や中和反応について観察 実験を通して理解させる 水溶液の電気伝導性や中和反応をイオンのモデルと関連付けてみる微視的な見方や考え方を養う これらのねらいを達成するために 観察 実験を行い 結果を分析して 解釈する活動を充実させるとともに 話合い活動や発表を取り入れることで思考力 表現力を育成することが重要である また 微視的な見方や考え方を養うために原子 分子の学習時と同様に イオンのモデルを活用する さらに ここで扱う事象は日常生活や社会の中でも活用されていることに気付かせ 興味 関心を高めるとともに 身のまわりの物質や事象を新たな見方や考え方でとらえさせていきたい 具体的な指導内容は以下の通りである 1 章 水溶液とイオン 本章では原子が+の電気を持つ原子核 -の電気を持つ電子からできていて 物質をつくる粒子に電気的性質を持つ粒子が存在することを導入する そして 電気分解の実験を行い その結果と原子の構造についての知識から水溶液中に電気を帯びた粒子が存在することを類推させる この思考活動を通してイオンの概念の形成を図る そして 水溶液の電気伝導性を調べる実験から溶質には電解質と非電解質があることを見いださせる 2 章 酸 アルカリとイオン 本章では酸とアルカリの性質を調べる実験を行い 酸とアルカリの特性を理解させる また 中和反応の実験を行い 反応のようすをイオンのモデルで表現させる このとき 酸の水素イオンとアルカリの水酸化物イオンが結びついた物質が水に 酸の-イオンとアルカリの+イオンが結びついた物質が塩になることを

見いださせる 3 章 化学変化と電池 本章では電解質水溶液と2 種類の金属を用いて電池をつくる実験を行い 電流が取り出せることを見いださせる このとき化学エネルギーが電気エネルギーに変換されていることを理解させる また 電極での電子の授受をイオンのモデルで表し 電池のしくみを微視的視点でとらえさせる 日常生活での電池についても触れる ⑵ 生徒観 ( 一部省略 ) 事前調査から明らかになった本学級の生徒の実態から 本単元では実験結果からイオンの存在にせまる活動を取り入れ イオンの概念を獲得させる そして そのイオンと関わる酸 アルカリ 電池についても生徒への形成的評価を実施しながら 授業を展開する ⑶ 指導観現在 アクティブラーニングの重要性が注目を集めている これまでの理科の授業でもアクティブラーニングで求められる主体的 協働的な学びは 生徒に目的意識を持たせて観察 実験に取り組ませる問題解決的な学習でも行われてきた その反面 観察 実験を教師の主導で設定することで生徒の目的意識が薄れ 活動あっても学びなしと揶揄される授業になってしまう可能性があることも指摘されてきた そこで 学級全体で行うプロジェクトの要素を取り入れ 3 時間の課題選択学習を実施する これによって 実験計画を立てる段階から各班の活動に責任を持たせる また データ共有によってプロジェクトを完成させる状況になるため 学級全体での協働的な学びが展開できる 課題選択学習について課題選択学習は本単元 化学変化とイオン での学習内容を活用するとともに 生徒自身が実験計画を立てて課題を解決する活動である 3 時間単位で構成され 理科における問題解決の手順である 自然事象への働きかけ 問題の把握 設定 予想 仮説の設定 検証計画の立案 観察 実験 結果の整理 考察 結論の導出 を連続して 体験させることを意図している 1 章 ~ 3 章課題選択前の学習 自然事象への働 課題選択 1 時間目 問題の把握 設定 予想 仮説の設定 教師による 課題選択 2 時間目 予想 仮説の設定 検証計画の立案 課題選択 3 時間目 観察 実験 結果の整理 きかけ 検証計画の立案 グループ毎に実験 考察 実験の基本操作 課題を知り 個人 計画を決定する 結論の導出 イオンの性質 電気分解のしくみ ( 発展 ) 電池のしくみ で選択する 課題について個人 で予想する 班編成 実験に必要な器具 を準備する 薬品準備依頼書を提出する 計画に従って 実験を行う 課題についてまとめ 学級で共 有する

また 課題選択学習では 既習の学習内容を振り返り 活用することで 生徒が課 題を解決する このことで すべての生徒がここで既習内容についての振り返りが可 能になる 定着率が高い生徒 低い生徒ともに学習を深めることができる 既習内容の定着 率が高い生徒 既習内容の定着率が低い生徒 課題選択学習 生徒の意欲喚起 実験班での主体的なリーダー知識の伝達 説明 学び合い 教え合いの場 自分の役割を果たそうとする意欲 定着率が高い生徒への質問 既習振内り容返のり 学習の 深まり さらに実験班の編成については以下の方針にしたがって 決定する 実験班編成の方針 生徒が選択した課題を尊重する 1 つの課題について 5 人以上の生徒が選択した場合 2 班以上にわける 1 つの課題について 2 班以上の実験班ができる場合 班編成は次の 2 点を考慮する 実態調査の結果 学級における人間関係 理科室では同じ課題の班がなるべく近くに位置するように指定する 3 小 中学校の理科教育の接続を踏まえた理科授業づくりとの関わり ⑴ 粒子概念に関する微視的な視点での接続 1 分野で化学についての学習内容は 小 中学校を通して 粒子 を柱として構成されている ここでは小学校 4 で導入される粒子モデルが中学校 3 年間の学習につながっている 中学校 3 においては これまで学習してきた物質をつくる粒子である原子が電気的な性質をもったイオンを取り扱う 電気分解 酸 アルカリ水溶液の電気泳動 電池のしくみは一部 発展的な内容であるがイオンのふるまいを電気的な性質と合わせて説明する必要がある そこで課題選択学習を行うにあたって 事前に電池のしくみを粒子モデルでまとめさせ 微視的に物質をとらえる視点を養った状態で本授業を行う

3 4 5 6 小学校 中学校 高等学校理科の 粒子 を柱とした内容の構成 粒子 粒子の存在粒子の結合粒子の保存性粒子のもつエネルギー 空気と水の性質 空気の圧縮 水の圧縮 燃焼の仕組み 燃焼の仕組み 物と重さ 形と重さ 体積と重さ 物の溶け方 溶ける量の限度 溶ける量の変化 重さの保存 水溶液の性質 酸性 アルカリ性 中性 気体が溶けている水溶液 金属を変化させる水溶液 金属 水 空気と温度 温度と体積変化 温まり方の違い 水の三態変化 1 物質のすがた 身の回りの物質とその性質 ( プラスチック含む ) 気体の発生と性質 水溶液 物質の溶解 溶解度と再結晶 状態変化 状態変化と熱 物質の融点と沸点 2 物質の成り立ち 物質の分解 原子 分子 化学変化 化合 酸化と還元 化学変化と熱 化学変化 化学変化と質量の保存 質量変化の規則性 3 水溶液とイオン 水溶液の電気伝導性 原子の成り立ちとイオン 化学変化と電池 酸 アルカリとイオン 酸 アルカリ 中和と塩 高等学校化学基礎 物質の構成粒子 原子の構造 電子配置と周期表 化学と人間生活とのかかわり 人間生活の中の化学 化学とその役割 物質量と化学反応式 物質量 化学反応式 物質と化学結合 各種結合 ( イオン 金属 共有結合 ) 化学反応 酸 塩基と中和 酸化と還元 物質の探究 単体 化合物 混合物 熱運動と物質の三態

4 単元の指導目標と評価規準 ⑴ 単元の評価規準 A 十分満足 B おおむね満足 自然事象への関心 意 欲 態度 本単元で扱う自然の事物 現象に関心をもち 意欲的に観察 実験を行ったり それらの事象を日常生活の身近な事象と結び付けながら 考察したりしようとする 本単元で扱う自然の事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常とのかかわりでみようとする 科学的な思考 表現 本単元で扱う自然の事物 現象の中に問題を見いだし その解決方法を考えて観察 実験などを行ったり 結果から規則性を見いだしたりして問題を解決し 事象や結果を分析して解釈し 自ら導き出した考えをわかりやすく表現している 本単元で扱う自然の事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察 実験などを分析して解釈し 自らの考えを表現している 観察 実験の技能 本単元で扱う自然の事物 現象についての観察 実験の基本操作を習得するとともに 観察 実験を計画的に適切な方法で実施し 結果を的確に記録 整理し事象を科学的に探究する技能を身に付け 正しく活用している 本単元で扱う自然の事物 現象についての観察 実験の基本操作を習得するとともに 観察 実験の記録や整理など 事象を科学的に探究する技能の基礎を身に付けている 自然事象についての 知識 理解 観察や実験などを通して 本単元で扱う自然の事物 現象についての基本的な概念や原理 法則を日常生活と関連付けて理解し 知識を身に付けている 観察や実験などを通して 本単元で扱う自然の事物 現象についての基本的な概念や原理 法則を理解し 知識を身に付けている ⑵ 指導と評価の計画 ( 本時 20/22 時間 ) 時主な学習活動 内容 評価規準 ( 観点 ) 評価方法 本単元の小学校との関連単元名水溶液の性質 酸性 アルカリ性 中性 気体が溶けている水溶液 金属を変化させる水溶液 1 章水溶液とイオン 1 2 原子の構造について理解する 実験 1 塩化銅水溶液の電気分解 考えたいむ ( 思考する時間の呼称 ) 塩化銅水溶液の電気分解で陽極 陰極に生じる物 質とそれを確かめる方法を考えよう 塩化銅水溶液の電気分解で陽極 陰極に生じる 物質を調べる 考えたいむ 実験結果から 陽極 陰極に生じた物質は何であ ったか考えよう 陽極に塩素 陰極に銅が生じたことを見いだす 原子が + の電気を帯びた原子核 - の電 子を帯びた電子からできていることを 説明できる ( 知識 理解 ) ノート 見通しを持って安全に実験を行い 結果 を記録できる ( 技能 ) 実験結果を根拠とし 陽極に塩素 陰極 に銅が生じたことを指摘できる

3 4 5 6 7 8 9 考えたいむ 陽極で必ず塩素 陰極で必ず銅が発生するのはなぜだろう 塩化銅水溶液の電気分解を原子のモデルを使って説明する方法を考える 実験 2 電流が流れる水溶液を調べよう 電気が流れる水溶液を調べる実験を行う 考えたいむ 実験結果から 電流を流す水溶液はどれだろう 結果から 電流が流れる水溶液を考察する 演示実験 食塩 水酸化ナトリウム 砂糖の固体に 電池をつないだ電極を入れる 教師の演示実験から溶質に電解質 非電解質があることを見いだす イオンが電気を帯びた原子であることを理解する 原子の構造とイオンの関係を理解する イオン式とその表し方を理解する 電離が物質が水溶液中で陽イオンと陰イオンにわかれる現象であることを理解する 電離を化学式とイオン式を用いた式で表す プレ課題選択学習 (A) 塩化銅水溶液の電気分解 (B) 塩酸の電気分解 考えたいむ 課題を解決するための実験方法を考えよう 課題を選択し 予想を立て 解決のための実験計画を班で話し合って決定する 実験計画にしたがって実験を行う 考えたいむ 実験結果から陽極 陰極に生じた物質は何であったか考えよう (A) 陽極に塩素 陰極に鉄が生じたことを見いだす (B) 陽極に塩素 陰極に水素が生じたことを見いだす 電気の性質を根拠に 塩化銅水溶液の電気分解で陽極に塩素 陰極に銅が生じることを原子のモデルを使って表すことができる ( 思考 表現 ) 班ごとのポスター 安全に実験を行い 結果を記録することができる ( 技能 ) 観察法 実験報告書 実験結果を根拠とし 電流が流れる水溶液を指摘できる ( 思考 表現 ) 演示実験の結果から言えることを周りと話し合い 考えようとする ( 関心 意欲 態度 ) 観察法 原子の構造とイオンの関係やイオン式を理解しようとしている ( 関心 意欲 態度 ) 観察法 ノート 電離を化学式とイオン式を用いて表すことができる ( 知識 理解 ) ノート 課題解決のための実験計画を立てようとする ( 関心 意欲 態度 ) 観察法 班で話し合いながら 課題解決のための実験計画を立てることができる ( 思考 表現 ) 班代表者のノート 見通しを持って安全に実験を行い 結果を記録できる ( 技能 ) 実験結果を根拠とし (A) 陽極に塩素 陰極に鉄 (B) 陽極に塩素 陰極に水素が生じたことを指摘できる ( 思考 表現 ) 2 章酸 アルカリとイオン 10 実験 3 酸性とアルカリ性の水溶液の性質を調べよう リトマス試験紙 BTB 溶液 Mg 金属片を用いて水溶液の性質を調べる 見通しを持って安全に実験を行い 結果を記録できる ( 技能 ) 実験を根拠とし 酸性の水溶液とアルカ

11 12 13 14 15 考えたいむ 実験結果から酸性の水溶液の性質 アルカリ性の水溶液の性質をまとめよう 実験結果を比較し 酸性の水溶液 アルカリ性の水溶液の性質を見いだし まとめる 水に溶けるとその水溶液が酸性を示す物質が酸であることを理解する 水に溶けるとその水溶液がアルカリ性を示す物質がアルカリであることを理解する 考えたいむ 酸性 アルカリ性の水溶液に電圧をかけると 酸 アルカリが電離してできたイオンはどうやって移動するかモデルを使って表そう 酸性の水溶液 アルカリ性の水溶液に電圧をかけたときの溶質に由来するイオンの移動を考える 実験 4 酸性やアルカリ性の水溶液に電圧をかけてみよう 酸性の水溶液 アルカリ性の水溶液でイオンの電気泳動の実験を行う 考えたいむ ( 前回の考えたいむを活かす ) 酸性の水溶液 アルカリ性の水溶液のイオンがどう移動したかをイオンのモデルで表そう ろ紙上のイオンの移動をモデルを用いて表す 考えたいむ 酸性 アルカリ性と関係があるイオンは何であるか説明しよう 酸性と水素イオン アルカリ性と水酸化物イオンに関係があることを見いだす 酸とは電離して水素イオンを生じる化合物であることを理解する アルカリとは電離して水酸化物イオンを生じる化合物であることを理解する 実験 5 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜ合わせてみよう 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜ 中和反応がおこる実験を行う 酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜると互いに性質を打ち消し合うことを見いだす 考えたいむ 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜたときの水溶液に含まれるイオンをモデルで表そう リ性の水溶液の性質を指摘できる ( 思考 表現 ) 酸 アルカリとはどういう物質であるかを理解しようとする ( 関心 意欲 態度 ) 観察法 ノート 電離を表す式を根拠に 酸性の水溶液では水素イオンが陰極側へ 陰イオンが陽極側にアルカリ性の水溶液では水酸化物イオンが陽極側へ 陽イオンが陰極側に移動することを見いだす ( 思考 表現 ) ノート 見通しを持って安全に実験を行い 結果を記録できる ( 技能 ) ろ紙上のイオンの移動を根拠に 酸性と水素イオン アルカリ性と水酸化物イオンに関係があることを指摘できる ( 思考 表現 ) 酸 アルカリを電離して生じるイオンと関連付けて理解しようとする ( 関心 意欲 態度 ) 観察法 ノート 見通しを持って安全に実験を行い 結果を記録できる ( 技能 ) 中和反応をイオンのモデルを用いて 表そうとする ( 関心 意欲 態度 ) 観察法 ノート

酸の水素イオンとアルカリの水酸化物イオンが水に 酸の-イオンとアルカリの+イオンが結びついた物質が塩になることを見いだす 3 章化学変化と電池 16 実験 6 電池ができる条件を調べよう 各種類の水溶液と亜鉛板 銅板を用いて 電池ができる条件を明らかにする 考えたいむ 電池はどんな材料があれば つくることができるだろうか 電解質水溶液と 2 種類の金属板で電池ができることを見いだす 17 化学電池が化学変化によって電流を取り出す装置であることを知る ボルタの電池の仕組みをイオンのモデルを用いた説明とともに理解する 18 課題選択学習 電圧の大きい電池をつくろう ( ア ) 水溶液の濃度 ( イ ) 水溶液の温度 ( ウ ) 電極の金属の種類 ( エ ) 電極の表面積 ( オ )2 枚の電極の距離 自分の興味 関心から課題を選択する 各課題について既習事項や生活経験をもとに予想を立てる 中和反応をイオンのモデルを用いて 表すことができる ( 思考 表現 ) ノート 電解質水溶液と 2 種類の金属板で電池ができることを指摘できる 見通しを持って安全に実験を行い 結果を記録できる ( 技能 ) 電池の仕組みを理解しようとする ( 関心 意欲 態度 ) 観察法 ノート 自分の興味 関心から課題を選択しようとする ( 関心 意欲 態度 ) 既習事項や生活経験を根拠に課題について予想を立てる ( 思考 表現 ) 19 グループで役割分担を行う 自分が選択した課題について グループで解決するための実験方法を考える グループで話し合った実験方法にそって 必要 グループで話し合いながら 課題解決のための実験計画を立てることができる ( 思考 表現 ) な器具を揃える 20 本時 これまでの学習内容をもとに見通しをもって実験に取り組み それぞれの課題 ( 18 時に設定した ( ア )~( オ )) を解決する 各課題ごとの結果 考察 まとめをグループごとに共有し 課題選択学習全体を通しての課題を解決する 見通しをもって 条件を制御しながら実験に取り組み 結果を記録することができる ( 技能 ) 実験結果をもとに 各課題と電池の電圧の関係を指摘できる ( 思考 表現 ) 21 身のまわりで使われている電池にどんな種類があるかを挙げる 燃料電池のしくみを理解し これまで学習した電池との仕組みの違いを比較する 身のまわりの電池の種類を挙げようとする ( 関心 意欲 態度 ) 22 本単元の学習内容についての問題演習を行う これまでの学習内容を理解している ( 知識 理解 ) 基礎 基本ドリル

6 本時の学習指導 ⑴ 本時の目標 これまでの学習をもとに見通しをもって 条件を制御しながら実験に取り組み 結 果を記録することができる 観察 実験の技能 実験結果をもとに 各課題と電池の電圧の関係を指摘できる 科学的な思考 表現 本目標について 課題ごとの目標は以下の通りである ア水溶液の濃度水溶液の濃度を変化させたときの電池の電圧の変化を実験結果から指摘できる イ水溶液の温度水溶液の温度を変化させたときの電池の電圧の変化を実験結果から指摘できる ウ電極の金属の種類電極の金属の種類を変化させたときに電池の電圧が大きくなる組み合わせを実験結果から指摘できる エ電極の表面積電解質水溶液に入れる電極の金属の面積を変化させたときの電池の電圧の変化を実験結果から指摘できる オ 2 枚の電極の距離電極の距離を変化させたときの電池の電圧の変化を実験結果から指摘できる ⑵ 本時の展開 課 題 準 備 前 時 ま で の 見 通 し 生徒の活動 ア水溶液の濃度イ水溶液の温度ウ金属の種類エ電極の表面積オ電極の距離 電解質水溶液 の濃度と電池 の電圧の関係 を調べる 食塩水 1% 5% 10% 15% 20% 25% ビーカー 銅板 亜鉛板 電圧計 モーター 電解質水溶液の濃度と電池の電圧の関係を予想する 濃度が大きいほど電圧の大きい電池になる 課題を解決する実験方法を考える 実験準備を行う 電解質水溶液 の温度と電池 の電圧の関係 を調べる 食塩水 ビーカー ( 大 小 ) 銅板 亜鉛板 電圧計 モーター 温度計 お湯 電解質水溶液の温度と電池の電圧の関係を予想する 温度が高いほど電圧の大きい電池になる 課題を解決する実験方法を考える 実験準備を行う 電極の金属の 種類と電池の 電圧の関係を 調べる 食塩水 ビーカー 銅板 亜鉛板 マグネシウムリボン アルミ箔 鉄板 電圧計 モーター 電極の金属の種類と電池の電圧の関係を予想する Mg と Cu を電極に用いた時 最も電圧の大きい電池になる課題を解決する実験方法を考える 実験準備を行う 電解質水溶液 に入れる金属 の面積と電池 の電圧の関係 を調べる 食塩水 ビーカー 銅板 亜鉛板 電圧計 モーター 電解質水溶液に入れる金属の面積と電池の電圧の関係を予想する 水溶液に入っている面積が大きいほど電圧の大きい電池になる課題を解決する実験方法を考える 実験準備を行う 電極の距離と 電池の電圧の 関係を調べ る 食塩水ビーカー 銅板 亜鉛板 電圧計 モーター 電極の距離と電池の電圧の関係を予想する 電極の距離が近いほど電圧の大きい電池になる課題を解決する実験方法を考える 実験準備を行う 指導上の留意点 課題は各生徒が自身の興味から選択するようにする ぬれた金属板どうしを接触させておかない 前時で予想し 実験方法と使用する器具を考え プリントにまとめた班ごとに内容をチェックする チェックに合格としたら 実験準備を行わせる 方法を考えるときに実験中の条件制御を意識させる 実験方法 器具について支援が必要な班は机間支援を行い 見通しを持たせる

本時の展開 (1) ビーカーに 1% 食塩水を用意し 電池を組み立て 電圧を調べる 各班ごとに 前時にまとめた方法で実験を行っていく (1) ビーカー ( 小 ) に食塩水を用意し 電池を組み立て 電圧を調べる (1) ビーカーに食塩水を用意し 電池を組み立て 電圧を調べる (1) ビーカーに食塩水を用意し 電池を組み立て 電圧を調べる (1) ビーカーに食塩水を用意し 電池を組み立て 電圧を調べる V V V V V 実験中は安全眼鏡を着用させる 手を挙げて支援を求めた班への机間支援を優先的に行っていく 前時での生徒の準備の様子から 新たに必要になりそうな器具を準備しておく (2) 食塩水の濃度を変化させ 1 と同様に電圧を調べる 5% 10% (2) ビーカー ( 大 ) にお湯を用意し ビーカー ( 小 ) を湯煎しながら温度を変化させて 1 と同様に電圧を調べる (2) 電極の種類を変え 1 と同様に電圧を調べる Cu Mg (2) 食塩水に入れる電極の面積を変化させ 1 と同様に電圧を調べる (2) 食塩水中での電極の距離を変化させ 1 と同様に電圧を調べる 理科室の全体が視界に入るように努め 実験中の安全確保と机間支援を行う Zn Al ま と め 15% 20% (3) 器具を片づけ 机の上を雑巾で拭く 湯せんで温める (3) 器具を片づけ 机の上を雑巾で拭く (4) 考えたいむに取り組む Fe (3) 器具を片づけ 机の上を雑巾で拭く (3) 器具を片づけ 机の上を雑巾で拭く (3) 器具を片づけ 机の上を雑巾で拭く 考えたいむ それぞれの課題について 実験結果からまとめよう ( 考えたいむの留意点 ) 思考した結果を表現するために 班内での話し合い プリント紙上での定型文指導で言語活動の充実を図る 実験結果を根拠に 課題にそった結論を導くようにレポートを作成することで論理的思考力を育む (5) 結論の共有 各班ごとに取り組んだ実験についての結論をホワイトボードにまとめ 黒板に掲示する 別の班のホワイトボードを見て 自分が取り組まなかった課題についての結論を共有する 各班の結論から電圧の大きい電池をつくる条件を考え まとめる 考えをまとまるときにグループ及び同じ課題に取り組んだ班どうしで意見交換をさせる 他の課題に取り組んだ班が見てわかるようにまとめさせる 結論をまとめたホワイトボードを掲示させる

⑶ 本時の評価 これまでの学習をもとに見通しをもって 条件を制御しながら実験に取り組み 結 果を記録することができる 観察 実験の技能 A 規準 : 立案した実験計画にしたがって 安全に実験を行い 結果をグラフや表に記録できている B 規準 : 立案した実験計画にしたがって 安全に実験を行い結果を記録できている B 規準に満たない生徒への指導の手立て 実験計画を立てさせ 実験のイメージを持たせておく ( 前時までの指導 ) 実験計画書を確認させ 実験に取り組むようにはたらきかける 実験中に注意点を意識させる声かけを行い 安全めがねを着用させる 実験結果をもとに 各課題と電池の電圧の関係を指摘できる 科学的な思考 表現 課題ごとの目標ア水溶液の濃度水溶液の濃度を変化させたときの電池の電圧の変化を実験結果から指摘できる イ水溶液の温度水溶液の温度を変化させたときの電池の電圧の変化を実験結果から指摘できる ウ電極の金属の種類電極の金属の種類を変化させたときに電池の電圧が大きくなる組み合わせを実験結果から指摘できる エ電極の表面積電解質水溶液に入れる電極の金属の面積を変化させたときの電池の電圧の変化を実験結果から指摘できる オ 2 枚の電極の距離電極の距離を変化させたときの電池の電圧の変化を実験結果から指摘できる A 規準 : 学級全体の実験結果をもとに電圧の大きい電池をつくる条件を考えることができる B 規準 : 自分の班の課題と電圧の大きさの関係を実験結果をもとに考察している B 規準に満たない生徒への指導の手立て 各班の課題は何と電圧の大きさを調べるものかを振り返らせる 同じ課題に取り組む他の班と情報交換をするように助言する 行った実験に課題があったかどうかを振り返らせる 6 備考 生徒数 34 人 実験器具は前時にグループ毎に準備をした状態である 使用する薬品 水溶液については前時にグループ毎に薬品準備依頼書を教師に提出させ それにしたがって教師が用意する