Similar documents
Microsoft Word _nakata_prev_med.doc


<82D282A982C1746F95F18D908F57967B95B E696E6464>

秋植え花壇の楽しみ方


消費データ付きアンケート作成マニュアル

消費データ付きアンケート作成マニュアル

調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者

宗像市国保医療課 御中

PowerPoint プレゼンテーション

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

SoftBank 301SI 取扱説明書

Microsoft PowerPoint - 3-2奈良.ppt [互換モード]

2014年申告用/表紙

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

-3- Ⅰ 市町村国保の状況 1 特定健康診査受診者の状況 平成 23 年度は 市町村国保 (41 保険者 )98,439 人の特定健康診査データの集計を行った 市町村国保の診者数は男性 女性ともに 歳の割合が多く 次いで 歳 歳の順となっている 男性 女性 総数

<4D F736F F D2092E18F6F90B691CC8F648E998F6F90B682CC919D89C182CC94778C692E646F63>

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

平成20年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)

Taro13-芦北(改).jtd

Taro13-宇城(改).jtd

様式 3 論文内容の要旨 氏名 ( 神﨑光子 ) 論文題名 周産期における家族機能が母親の抑うつ 育児自己効力感 育児関連のストレス反応に及ぼす影響 論文内容の要旨 緒言 女性にとって周産期は 妊娠 分娩 産褥各期の身体的変化だけでなく 心理的 社会的にも変化が著しいため うつ病を中心とした気分障害

橡マニュアル1999.PDF

結果の概要

平成 27 年 10 月 6 日第 2 回健康増進 予防サービス プラットフォーム資料 協会けんぽ広島支部の取り組み ~ ヘルスケア通信簿について ~ 平成 27 年 10 月全国健康保険協会広島支部 協会けんぽ 支部長向井一誠


[ 原著論文 ] メタボリックシンドローム該当者の年齢別要因比較 5 年間の健康診断結果より A cross primary factors comparative study of metabolic syndrome among the age. from health checkup resu

1 2

untitled

INDEX

INDEX

1002goody_bk_作業用

外為オンライン FX 取引 操作説明書


家庭系パソコンの回収再資源化にかかる論点

シンデレラ合宿



製品案内 価格表 2014/4/1

3.ごみの減量方法.PDF

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

untitled

[] 1

untitled

現況解析2 [081027].indd

Microsoft PowerPoint - 2.医療費プロファイル 平成25年度(長野県・・

事象 :2 健診項目の中で特定健診必須項目に未受診の項目が存在する 返戻事由健診結果データ異常備考検査項目エラー返戻コード 03 特定健診で必須となっている健診項目に実施されていない項目が存在します 別表: 特定健診項目存在チェックシート を参考に健診結果を入力してください 事象 :3 生活機能評価

(3)(4) (3)(4)(2) (1) (2) 20 (3)

untitled




ESPEC Technical Report 12

Taro12-希少樹種.jtd

4 100g

クレイによる、主婦湿疹のケア

... 6

群馬県野球連盟

<82B582DC82CB8E7188E782C48A47967B41342E696E6464>

untitled


裁定審議会における裁定の概要 (平成23年度)

<91E F1938C966B95FA8ECB90FC88E397C38B5A8F708A778F7091E589EF8EC08D7388CF88F5837D836A B E696E6464>

Microsoft Word - 入居のしおり.doc

untitled

和県監査H15港湾.PDF

( )

syogaku


-26-

untitled

日本経大論集 第45巻 第1号


untitled

河川砂防技術基準・基本計画編.PDF

③④.indd

また リハビリテーションの種類別では 理学療法はいずれの医療圏でも 60% 以上が実施したが 作業療法 言語療法は実施状況に医療圏による差があった 病型別では 脳梗塞の合計(59.9%) 脳内出血 (51.7%) が3 日以内にリハビリテーションを開始した (6) 発症時の合併症や生活習慣 高血圧を

クラウド型健康支援サービス「はらすまダイエット」のラインアップに企業の健康保険組合などが行う特定保健指導を日立が代行する「はらすまダイエット/遠隔保健指導」を追加


untitled

緑化計画作成の手引き 26年4月版

2

1. 背景ながはまコホート事業は 京都大学と滋賀県長浜市が共同して行っている 市民の健康づくりと最先端の医学研究を目的として実施されている事業です 5 年ごとに一般の特定健診項目に加えて 遺伝子解析を含む血液検査や睡眠検査などの様々な検査が行われています 私たちはこのコホート事業において 睡眠呼吸障

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

untitled

pdf_c

第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

Microsoft PowerPoint ⑤静岡発表 [互換モード]

す しかし 日本での検討はいまだに少なく 比較的小規模の参加者での検討や 個別の要因との関連を報告したものが殆どでした 本研究では うつ病患者と対照者を含む 1 万人以上の日本人を対象とした大規模ウェブ調査で うつ病と体格 メタボリック症候群 生活習慣の関連について総合的に検討しました 研究の内容

図. 各要因による 9.4 年間での日英 ( イングランド ) の生存期間の差 ~ 日英高齢者の生存期間の比較研究から ~ 注 ) 調査開始時点の日英の年齢や健康状態の差を調整した上でも 9.4 年間の間に日本人が女性で319 日 男性で132 日 英国人よりも長生きをしていました グラフの数字は

untitled

Microsoft Word 栄マネ加算.doc

Microsoft Word - 埋浚協/横田氏/基調講演_修正_写真有 (1)HP最終版.docx

時間 1 平成 28 年 9 月 7 日 ( 水 ) 時間 2 平成 28 年 9 月 8 日 ( 木 ) 9:00 受付 9:20 オリエンテーション 9:20 受付 9:30 特定健診 保健指導の基本的な考え方 ( 概論 ) 9:30 効果的な継続支援の進め方 グループワーク (60 分 ) 行

肥満症の認知状況関する アンケート調査 ~速報~

<4D F736F F D CB48D655F94928D95445F90488E9690DB8EE68AEE8F802E646F63>

07.報文_及川ら-二校目.indd

(別紙様式1)

論文内容の要旨

スライド 1

Transcription:

1 2 3 4 1 1 2 4 8 2

健康支援 第20巻2号 191-200 2018 表2 図2 減量支援プログラムのモデルスケジュール 食事記録ノートの一例 る係 15 人 とした 今回 教授役を担った2人は 栄 1 出席率および完遂率 養士とサッカーコーチの経歴の持ち主であった そのた 出席率は 個人の出席回数をプログラム回数8回で除 め 調理法の工夫や運動継続のコツなど 専門的な経験 した後に 100 を乗じ それらの平均値を求めることで算 やスキルを活かした講義となった 運動指導においても 出した 完遂率は最終回に体重測定を完遂した人数を初 減量支援ボランティアの経験やスキルに任せ 今回は 回の人数で除し 100 を乗じて算出した ヨガインストラクターによるヨガやストレッチが含めら 2 社会経済因子 生活習慣 既往歴 れた また そのような専門知識や経験が無いリーダー 社会経済因子 生活習慣 既往歴は自記式質問紙によ も1ヵ月間の養成講習会で得た知識や経験をもとに 食 り調査した 社会経済因子には性 年齢 教育歴 就業 事記録ノートに対する個別アドバイスや 参加者に励ま 状況 世帯収入を含めた 生活習慣では喫煙 飲酒 睡 しの声をかけるなどの支援にあたった 眠を 既往歴では高血圧 脂質異常 糖尿病の有無 服 薬の有無を尋ねた 4 調査項目 3 身長および体重 本研究では実行可能性の検証が目的であるため 減量 身長は身長計を用いて 0. 1 cm 単位で 体重は体重計 支援プログラム参加者の出席率および完遂率を主要評価 を用いて 0. 1 kg 単位で測定した BMI は体重 kg を身 項目とした また 探索的な目的として 参加者および 長 m の二乗で除して算出した なお 測定場所は神 減量支援ボランティアのプログラム前後の体重変化量を 栖市保健センターであり 身長はプログラムの最終回の 評価し プログラム終了後において減量支援ボランティ み 体重は初回と最終回に測定した アに対し 活動に対する満足感および負担感を調査し 4 食行動 食行動は 坂田 18 による食行動調査票で測定した 本 た 加えて プログラム前に社会経済因子 生活習慣 既往歴を プログラム前後で食行動 身体活動を調査し 調査票は 体質に関する認識 などの7つの下位尺度で た 構成され それぞれの得点を算出した 得点が高いほど 194

13 13 % 10 (76.9) 12 (92.3) 61.2 ± 8.3 62.5 ± 9.7 % 50 1 (7.7) 1 (7.7) 50 2 (15.4) 2 (15.4) 60 10 (76.9) 7 (53.8) 70 0 (0.0) 3 (23.1) cm 157.8 ± 9.3 156.4 ± 7.0 kg 73.4 ± 12.2 59.1 ± 7.4 BMI kg/m 2 29.3 ± 2.8 24.2 ± 2.5 BMI 25 kg/m 2 % 13 (100.0) 5 (38.5) * 6.5 ± 0.9 6.2 ± 1.2 * % 2 (15.4) 1 (8.3) * % 6 (46.2) 5 (41.7) % 9 (90.0) 11 (91.7) * % 3 (23.1) 3 (25.0) * % 1 (7.7) 6 (50.0) 500 ** % 4 (30.8) 6 (54.5) 2 * % 11 (84.6) 11 (91.7) % * 6 (46.2) 5 (41.7) % * 6 (46.2) 3 (25.0) % * 9 (69.2) 3 (25.0) % ** 10 (76.9) 6 (50.0) ± 13 * 12 13 ** 11

13 13 P P kg 73.4 ± 12.2 67.8 ± 11.5-5.6 ± 3.6 <0.001 59.1 ± 7.4 57.5 ± 7.2-1.6 ± 2.2 <0.05 BMI kg/m 2 29.3 ± 2.8 27.1 ± 2.9-2.3 ± 1.2 <0.001 24.2 ± 2.5 23.5 ± 2.4-0.6 ± 1.0 <0.05 BMI 25 kg/m 2 % 13(100.0) 11(84.6) -2(15.4) 5(38.5) 4(30.8) -1(7.7) BMI 30 kg/m 2 % 4(30.8) 2(15.4) -2(15.4) 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 3 12 9.2 ± 2.5 8.0 ± 2.3-1.2 ± 1.3 <0.01 6.7 ± 2.2 6.9 ± 2.5 0.2 ± 1.3 0.54 3 12 7.9 ± 1.7 7.8 ± 1.8-0.2 ± 1.2 0.66 6.8 ± 2.9 6.6 ± 2.3-0.2 ± 1.5 0.58 6 24 16.9 ± 3.6 14.4 ± 2.4-2.5 ± 3.7 <0.05 13.6 ± 2.7 13.1 ± 3.5-0.5 ± 3.1 0.60 5 20 14.4 ± 4.0 12.2 ± 3.2-2.2 ± 2.8 <0.05 11.7 ± 3.5 11.5 ± 3.3-0.2 ± 2.5 0.83 3 12 6.5 ± 1.2 6.3 ± 1.4-0.2 ± 1.4 0.57 5.5 ± 2.1 5.4 ± 1.2-0.2 ± 1.5 0.72 5 20 11.2 ± 3.1 10.5 ± 2.1-0.6 ± 1.9 0.28 8.8 ± 3.3 9.4 ± 3.8 0.5 ± 1.6 0.25 5 20 8.2 ± 2.1 7.8 ± 1.7-0.5 ± 2.2 0.47 9.5 ± 3.3 8.2 ± 2.6-1.2 ± 1.8 <0.05 30 120 73.4 ± 13.3 66.9 ± 9.7-7.4 ± 6.2 <0.01 62.7 ± 12.5 61.2 ± 11.3-0.5 ± 8.4 0.56 169 ± 191 214 ± 159 45 ± 105 0.15 772 ± 1502 276 ± 366 496 ± 1363 0.21 ± BMI body mass index 2.6 ± 0.9 2 (18.2) 4 (36.4) 2.3 ± 0.8 1 (9.1) 2 (18.2) 2.5 ± 0.7 1 (9.1) 4 (36.4) 2.8 ± 0.6 1 (9.1) 7 (63.6) 3.3 ± 0.8 5 (45.5) 4 (36.4) 5 20 13.5 ± 2.9 0 100 57.0 ± 19.4 3.4 ± 0.7 5 (45.5) 5 (45.5) 3.1 ± 0.7 3 (27.3) 6 (54.5) 3.4 ± 0.7 5 (45.5) 5 (45.5) 2.5 ± 1.0 2 (18.2) 4 (36.4) 4 16 12.4 ± 2.5 0 100 69.7± 20.5 2.5 ± 0.7 0 (0.0) 0 (0.0) 1.6 ± 0.5 1 (9.1) 2 (18.2) 2.2 ± 0.9 1 (9.1) 6 (54.5) 2.5 ± 0.9 0 (0.0) 0 (0.0) 1.7 ± 0.5 3 (27.3) 4 (36.4) 5 20 10.5 ± 2.2 0 100 37.0 ± 14.7 2.7 ± 1.1 3 (27.3) 4 (36.4) 2.9 ± 0.8 3 (27.3) 4 (36.4) 2.4 ± 0.8 1 (9.1) 3 (27.3) 2.0 ± 0.4 0 (0.0) 1 (9.1) 2.1 ± 0.7 0 (0.0) 3 (27.3) 5 20 12.1 ± 2.7 0 100 47.3 ± 18.0 1.5 ± 0.7 0 (0.0) 1 (9.1) 1.5 ± 0.7 0 (0.0) 1 (9.1) 1.3 ± 0.6 0 (0.0) 1 (9.1) 1.3 ± 0.6 0 (0.0) 1 (9.1) 4 16 5.5 ± 1.8 0 100 12.9 ± 15.1 %