平成 22 年度第 25 回秋田県教育研究発表会新学習指導要領完全実施に向けたセンターからの提言 学校における情報モラル指導の在り方 秋田県総合教育センター 支援班教育メディアグループ 1 インターネット ケータイ 新しい形のトラブルや犯罪 2
携帯電話の所持率 (H22.10 月秋田県 ) 中 3 は約 3 割所持 小 6 から中 1 にかけて大きく増加 高等学校 97.1% 小学校 8.0% 中学校 21.0% 65.8% 51.7% 31.5% 58.0% 65.0% フィルタリング率 (22 年 ) 1 年 2 年 3 年 48.9% 3 あきたスクールサイトウオチャー事業 (ASSW) < ホームページ > http://www.assw.jp/ < 業務開始 > 平成 21 年 9 月 1 日 ~ < 業務内容 > 不適切な書き込み等の検索 削除依頼 情報提供受付 < 情報提供受付メール > info@assw.jp 4
個人情報掲載生徒に対する(顔写真含)誹謗中傷計第 25 回秋田県教育研究発表会平成 23 年 2 月 9 日 ( 水 ) < 秋田県の現状 > あきたスクールサイトウオッチャー事業 平成 22 年 4~12 月 (9 ヶ月間 ) 不適切な書き込み 7,670 件 ( 個人情報掲載 6,437 件 ) ( 生徒への誹謗中傷 843 件 ) 5 不適切な書き込みの内訳平成 22 年 4~12 月 校種 内訳合学校に先生に対誹謗中誹謗その他高 対する中傷する傷校 5675 755 トラブルや被害が発生 54 101 155 6740 小学校 322 件中学校 761 88 中学校 31 2865 5 件 41 926 携帯電話, インターネット利用実態調査 小学校 1 0 ( 平成 22 年度 1 義務教育課 ) 0 2 4 合計 6437 843 86 106 198 7670 6
生徒の実名? 顔写真公開 生徒の実名? 学校名 学年 部活名公開 友人のフルネーム? 学校名公開 < プロフの例 > 個人情報の安易な公開 7 掲示板サイト プロフから集めた画像 学校名 個人名の一覧 < プロフの画像, 個人名の悪用例 > ネット上で一人歩き 8
学校名 生徒の実名? < 電子掲示板サイト > 特定の個人を誹謗中傷 9 120 100 時間による不適切な書込み件数の分布 掲示板における 不適切な書きこみの時間分布平成 22 年 4~12 月 ( 登校日のみ ) 件数 80 60 40 20 0 00:00 ~ 01:00 ~ 02:00 ~ 03:00 ~ 04:00 ~ 05:00 ~ 06:00 ~ 07:00 ~ 08:00 ~ 09:00 ~ 10:00 ~ 11:00 ~ 12:00 ~ 13:00 ~ 14:00 ~ 15:00 ~ 16:00 ~ 17:00 ~ 18:00 ~ 19:00 ~ 20:00 ~ 21:00 ~ 22:00 ~ 23:00 ~ 書き込み時間帯 10
ネットいじめ 掲示板への安易な書き込み インターネット 著作権侵害肖像権侵害 ネットトラブル新しい形のトラブルや犯罪の低年齢化 携帯型ゲーム機からのネット接続 ケータイ 個人情報の漏洩 11 Ⅱ 情報モラル指導の背景とねらい 情報モラル とは? 小 中 高 特支新学習指導要領解説総則編 情報モラルとは 情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度 12
Ⅱ 情報モラル指導の背景とねらい 小学校新学習指導要領解説総則編 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項 1 児童の言語活動の充実 2 見通しを立てたり, 振り返ったりする学習活動の重視 3 障害のある児童の指導 4 情報教育の充実 各教科の指導に当たっては, 基本的な操作 や情報モラルを身に付け, 適切に活用できるようにするための学習活動の充実 13 Ⅱ 情報モラル指導の背景とねらい 中学校新学習指導要領解説総則編 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項 1 児童の言語活動の充実 2 見通しを立てたり, 振り返ったりする学習活動の重視 3 障害のある児童の指導 4 情報教育の充実 情報モラル 各教科等の指導に当たっては, 情報モラル を身に付け, 情報手段を適切かつ主体的, 積極的 に活用できるようにするための学習活動の充実 5 部活動の意義と留意点 14
Ⅱ 情報モラル指導の背景とねらい 高等学校新学習指導要領解説総則編 教育課程の実施等の配慮事項 ( ア ) 生徒の言語活動の充実 ( イ ) 見通しを立てたり, 振り返ったりする学習活動の重視 ( ウ ) 学習の遅れがちな生徒の指導 ( エ ) 障害のある生徒の指導 ( オ ) 情報教育の充実 各教科 科目等の指導に当たっては, 情報モラル を身に付け, 情報手段を適切かつ実践的, 主体的に活 用できるようにするための学習活動の充実 ( カ ) 部活動の意義と留意点 15 Ⅱ 情報モラル指導の背景とねらい 小 中学校新学習指導要領第 3 章道徳 道徳の時間の指導における配慮事項 児童の発達の段階や特性等を考慮し, 道徳の内容との関連を踏まえ, 情報モラルに関する指導に留意すること 小 中新学習指導要領解説道徳編 道徳 日常生活におけるモラル ( 日常モラル ) とつながっていると言うことですね 16
情報モラル指導のねらいは 情報社会で被害者にも加害者にもならない 情報通信ネットワークを安全に利用できる 大切 Ⅱ 情報モラル指導の背景とねらい 予防的指導 + 即時対応 + 事後指導 17 秋田県の実態は Ⅱ 情報モラル指導の背景とねらい 学校全体で情報モラルの指導計画を策定し, 体系的に情報モラルを指導しているか 小学校 指導している 10% 中学校 指導している 21% 指導していない 62% 学年または個人的に 28% 指導していない 48% 学年または個人的に 90% 79% 31% 情報モラル指導 についてのアンケート より ( 平成 21 年度総合教育センター ) 18
Ⅱ 情報モラル指導の背景とねらい 平成 22 年度 学校教育の指針 ~ 本年度の重点 ~ 情報教育 情報モラル教育を学校全体学校全体で推進するための体制づくり 1 教育計画に明確に位置付ける 2 全校体制で推進する 3ネットトラブルの未然防止未然防止と即時対応 4 道徳教育や特別活動, 生徒指導との関連を図る 19 センターからの提言 学校全体で情報モラル指導に取り組む児童生徒に情報モラルを身に付けるためには, 学校全体で情報モラル指導次の 3つのステップが有効に取り組むことが大切である Step1: 情報モラル校内研修会の実施 Step2: 指導計画の作成 見直し 周知 ( 全体計画 年間指導計画 ) Step3: 授業などでの情報モラル指導, 実態調査や保護者との連携 20
みなさんに質問します Q1 情報モラルについての校内研修会を行っていますか? 21 みなさんに質問します Q2 情報モラル指導の全体計画や年間指導計画がありますか? 全体計画 情報モラル指導全体計画 ( 例 : 小学 国 県 社会の要請教師 保 教員のICT 活用指導力の規準学校の教育目標 情報を安 ( チェックリスト )(H19 年 2 月 ) 明るくかしこく元気よく 危険な情 H21 年度学校教育の指針りしないで欲 ( 本県学校教育が目指すもの ) ( 生徒指導学年 分掌 ) 4 月 5 月育てたい子ども像 6 月 7 月 8 月 9 月子ども10 スクールサイトウォッチャー事業 じこしょう なかよくあ 友だちや自分のよいところを見つけ やくそくを しらないひ ともだちが, 共に おじいちゃ 携帯の使かいをしようそぼう伸びていこうとする子ども ( 特別まもろう ( どうとにはなしかつくったものんおばあ インターネ ( 生活科 国活動 ) 自分で考えとく ), 常に学ぼうとする子どもけられたらどをだいじにしちゃんにおて 1 2 年部 チャットや 新学習指導要領総則及び解説語 ) うする?( 学よう ( 学級活がみをかこう 夢や目標に向かって, ねばり強くがんばろ級活動 ) 動 ) ( 国語 ) (H20 年 8 月 ) うとする子ども 電子メー 電子メー ルールや 相手に分 人まねで 自ルを使ってルを気持ちマナーに気かりやすく伝はなく, 自分えをはみよう ( 総よく使うにはを付けて取えよう ( 国で考えた絵伝え 3 4 年部情報モラル指導の目標合 ) ( 道徳 ) 材しよう ( 総語 ) を描こう ( 図語 ) 情報社会において, 主体的に判断し, 正しく道徳教育の目標合 ) 工 ) 情報行動できる児童の育成年間指導計画情報活用の思いやりの心を持ち, お互いのよさを 電子メー その情 ルールや 個人情 情報モラルに関する知識を身につけ, 正し 22 正認めながら, 自ら考え, よりよく生きようルを気持ち報, 本当にマナーに気報って何だ理解 情報社査結い判断と望ましい態度を身につけた子どものよく使うには正しい?( 総を付けて取ろう ( 特別活について, えよう 5 6 年部相互
みなさんに質問します Q3 授業で情報モラル指導を行っていますか? 23 Ⅲ センター研究の紹介 情報モラルって何? 難しい??? どうやって教えるの? 無理??? まだはやい どの時間で?? 寝た子を 起こす? 家庭や地域 学校 24
Ⅲ センター研究の紹介 センター研究 2 情報モラルって何? 学校における情報モラル指導の在り方学校における情報モラル指導の在り方 2 月 10 どうやって教えるの日発表 (1F 中研修室? ) 学校全体でやろう 家庭や地域 学校 25 Ⅲ センター研究の紹介 < 昨年度の研究主題 > 学校全体で組織的 計画的に取り組む情報モラル指導の在り方 情報モラル校内研修会プログラム テキスト集 司会用台本 プレゼンスライド 校内研修会の実施 ( 小 中 ) 情報モラルについての研修 全体計画と年間指導計画の作成 26
< 今年度の研究主題 > Ⅲ センター研究の紹介 学校における情報モラル指導の在り方 < 本研究が提案する情報モラル指導の在り方 > 学校全体で情報モラル指導に取り組む Step1: 情報モラル校内研修会の実施 ( 小 中 高 ) Step2: 指導計画の作成 見直し 周知 ( 小 中 高 ) ( 全体計画 年間指導計画 ) Step3: 授業などでの情報モラル指導の推進 小 中 高での授業実践 27 Ⅲ センター研究の紹介 学校全体で情報モラル指導に取り組む Step1: 教科等の授業で情報モラル校内研修会の実施, 短時間で, 学級活動(LHR) でルール作り Step2: 学年集会等での指導指導計画の作成 見直し 周知 定期的な実態調査 ( 全体計画 年間指導計画 ) 情報共有による保護者との連携 Step3: 授業などでの情報モラル指導 ( 小 中 高 ), 実態調査や保護者との連携 28
中 高の指導案例29 小第 25 回秋田県教育研究発表会平成 23 年 2 月 9 日 ( 水 ) Ⅲ センター研究の紹介 小学校 中学校 Ⅲ センター研究の紹介 高等学校 これで先生方の学校でも, 情報モラルの授業ができます 30
Ⅲ センター研究の紹介 校内研修会プログラムや指導案等はダウンロードできます ご活用下さい 学校支援講座で学校へうかがいます あわせてご利用下さい < 校内研修会資料と指導案等のダウンロード > センター HP 内 教育メディアグループ から 31 Ⅳ まとめ 学校全体で行う情報モラル指導日常社会 マナールール 日常モラル 法令の遵守 ( 交通ルール ) 他人に迷惑をかけない 人に親切にする 32
小 中学校新学習指導要領第 3 章道徳 道徳の時間の指導における配慮事項 児童の発達の段階や特性等を考慮し, 道徳の内容との関連を踏まえ, 情報モラルに関す る指導に留意すること Ⅳ まとめ 日常社会 情報社会 マナーマナールールルール 法令の遵守法令の遵守 ( 交通ルール交通ルール ) マナーマナールールルール 法令の遵守法令の遵守 ( ( 個人情報など個人情報など ) ) 日常モラル 情報モラル 他人に迷惑他人に迷惑をかけないをかけない 人に親切にするにする 他人に迷惑他人に迷惑をかけないをかけない 情報セキュリティリティ 33 学校全体で行う情報モラル指導 Ⅳ まとめ 道徳を軸に 全教育活動で 日常モラル 学校 家庭 地域 34
Ⅳ まとめ < 本研究が提案する情報モラル指導の在り方 > 学校全体で情報モラル指導に取り組む マナールール 情報社会 情報モラル 法令の遵守 ( 個人情報など ) 他人に迷惑をかけない 情報セキュリティ 35 平成 22 年度第 25 回秋田県教育研究発表会新学習指導要領完全実施に向けたセンターからの提言 学校における情報モラル指導の在り方 ありがとうございました 秋田県総合教育センター 支援班教育メディアグループ 36