採血 画像診断 祐ホームクリニック 岸暁子
検査の色々 1 検体検査 生化学 感染症 血算 凝固などの血液分析輸血検査 血液型 輸血関連検査など 細菌検査 細菌培養など 一般検査 尿検査 便潜血検査など病理検査 臓器 体液中の細胞変化などを検査
検査の色々 2 生理検査 心電図 脳波 超音波検査 呼吸機能検査画像検査 X 線 CT MRI PET 内視鏡検査 食道 胃 大腸負荷機能試験 心臓機能検査 ( トレッドミル )
検査のすみわけ 病院でしかできないこと クリニックでもできること がある! 必要なときは 病院とも連携して患者様の状態を把握しています 大きな機器 (X 線 CT MRI 超音波 内視鏡 ) などは 病院で検査してもらいましょう
検体検査 心電図検査は クリニックの往診でできます 聴診 視診ではわからないことを調べます また 自己血糖測定器でご本人様にも血糖の管理をして頂くことがあります
採血 静脈採血 : 医師 看護士 技師 < 目的 > 一般的な血液検査 血液培養検査部位 ; 点滴と一緒に採血をするときには 腕の血管 : 点滴を入れる場所で採取します そのほうが 2 回刺さないので 患者さんの負担が少ない 動脈採血 : 絶対医師でないとだめ < 目的 > 血液ガス分析 基本は病院で 末梢で採血ができない患者さんのとき 部位 : 大腿動脈 ( 鼠径部 ) 上腕動脈 ( 肘 ) 橈骨動脈 ( 手首 ) 採決した後の充分な圧迫止血が必要!
採血 Q&A 1. 何本採るの? 病状に合わせて 検査したい必要な採血項目を医師が決め それによって検査項目別に適切な採血管 ( スピッツ ) を選びます 2. どのくらいとるの? ふらふらしない? 普通は 8ml もあれば 十分です 多くて 20ml くらいです 身体の血液の 250/1 程度 200ml 献血と比べて 10/1 ですので 採血が原因で貧血になることは ほぼありません 赤血球は 足りない分は作られ 寿命がきたら壊されていきます 3. 採血前に食事はしていいの? 直前の食事の影響を受ける項目として コレステロール ( 中性脂肪 ) 血糖などがあります 特に 血糖を測る予定がある方は できるだけ一番直近 2 時間のお食事を控えてください 4. お風呂は入って良いの? 採決後 静脈血は 5 分ぐらいの圧迫で 動脈採血は 15 分くらいの圧迫で血は止まります お風呂には入って構いません ただし 血液をサラサラにするお薬などを飲んでいるときには止まりにくいことがあります
5. 採血の止め方 テープはいつとるの? ガーゼ等で止血するときは きちんと圧迫して もまないようにします 血液がにじみでて内出血をしてしまいます テープは 血液がとまれば取ってかまいません 通常の場合 5-10 分後にとっても大丈夫です 心配であれば 30 分後にはとって構いません 6. 採血の時 血が黒っぽいけど問題はあるの? 一般的な採血は 静脈血なので黒っぽい血が普通です 7. 何回とるの? 基本的には 医師の判断で患者さまの状況に合わせてとります 感染症の急性期には何度もとります ご高齢の方で 状態も安定している方ですと半年に一度のこともあります 患者さまにベストの回数で採血をします
一般的な採血でわかる項目内容
採血管 ( スピッツ ) の種類 生化学 ( 青 ) 体内の臓器で作られる酵素やホルモンなどを調べることで 肝臓や腎臓の状態を知ることができます 感染症の検査もできます 血算 ( 赤 ) 血液中の赤血球や白血球などの細胞数や種類を調べて貧血 感染 凝固 ( 黒 ) 血液の固まりやすさ 血液の流れを良くするお薬の効果もわかります
血糖 ( 紫 ) 血液中のブドウ糖の濃度や ヘモク ロヒ ン A1c(1~2 ヶ月前の血糖の状態がわかる ) を調べる時に用います 血沈 ( オレンジ ) 血液中の血球が沈む速度を調べて 炎症の有無を判断します 採血管の白い粉や液体は血液が固まってしまったり 変化して調べたい項目がしらべられないことを防ぐものです
針の太さ 手術 輸血 手術 輸血 使用頻度高い 血管の細い方 皮下点滴 つまり太い針ほど 小さな数字なのです 18G 20G 22G 24G
ちなみに 生化 輸血以外 抗凝固剤が入っている = 混和する必要がある =ゆっくり転倒混和 赤沈 凝固 抗凝固剤との割合が変わると結果も変わってしまう = ぴったりいれる 凝固 血沈 血算 生化学 スピッツに入れる順番
胸部 X 線 画像診断 肺腫瘍 肺結核 肺炎 気管支炎 肺気腫 気胸 胸膜炎 心肥大 心拡大 胸部大動脈瘤など 腹部 X 線 潰瘍 腫瘍 ポリープ等の食道 胃 十二指腸の異常 大腸がん ( 結腸 直腸 ) 大腸ポリープ 潰瘍性大腸炎 クローン病 大腸結核 大腸憩室 例えば 肺腫瘍疑いの詳細をさらに調べるには? 正面 背面からのレントゲン評価だけではなく CT MRI 検査をはじめ 他の検査を行って 断面からも 採血による腫瘍マーカー 痰の細胞診を含めて総合的に判断していきます 例えば 胃 大腸に異常があるのを調べるには? スクリーニングで X 線 採血 詳細は内視鏡検査および CT?MRI が一般的 Copyright(C) 2011 You-Homeclinic All
画像診断 非常に高い周波数をもつ音波 ( 超音波 ) を送信し はね返ってくる反射波 ( エコー ) をリアルタイム画像化心臓超音波検査 ( 心エコー ) 心臓の壁の厚さ 弁 血流などの動き ( 心機能 ) が観察できる ( でも 冠動脈のつまり具合は カテーテル検査が必要 ) 腹部超音波検査 ( 腹部エコー ) 健康診断 : 肝臓や胆道 膵臓 腎臓 脾臓 副腎などの腹部の臓器の病気のスクリーニング検査 ( 脂肪があると よい画像が得られない 肺 胃 腸などは空気を多く含むので見えにくい ) X 線と違って被曝がないから妊婦 幼児に OK 短期間に繰り返して使える 3~6 千円 /20~30 分
画像診断 CT( コンピュータ断層撮影 ) 検査簡単にいうと X 線をからだのまわりを回転させながら撮る 身体のすべての部分を撮影することができるので 脳梗塞 脳出血 くも膜下出血 動脈瘤 頭部外傷のほか 肺がん 肝がん 腎がんなどあらゆる臓器の腫瘍の評価骨 軟骨の評価もできる 妊婦さんは禁! 被曝量の問題 1 万円くらい / 5 分程度
画像診断 MRI( 磁気共鳴画像 ) 検査簡単に言うと 磁場で水の動きを見る 血管の状態も観察しやすい 特に脳 脊髄など骨に囲まれた部分に強い 脳梗塞や脳出血 動脈瘤 脳腫瘍 頭部外傷 全身の臓器の腫瘍や結石のほか 脊髄や関節 子宮 卵巣などの骨盤内の臓器の病気 強力な磁気を用いる 骨に金属が入っていたり 心臓ペースメーカー 人工弁 手術で金属製のクリップを装着している人には向かない 入墨もだめ! そのかわり 被曝の心配はない 1~2 万円くらい / 15~20 分程度
画像診断のおまけ PET:Positron Emission Tomography( ポジトロン エミッション トモグラフィ ) 細胞の働きを糖の取り込みでみる CT, MR 検査 臓器の形や大きさ PET( ペット ) はおもに 臓器の機能 ( はたらき ) とっても詳しく 小さな新しい腫瘍の進行も見つけられる でも 本当に高い!!10 万円 ~20 万円
おしまい クリニックでできることおおきな病院でできること お互い住み分けし 協力しながら患者様にとって一番いいように医療連携していきましょう