平成 28 年 10 月 25 日 ( 火 ) ふじみ野市立福岡中学校保健室 薬の正しい使い方 からだの力 くすりの力 自然治癒力の 3 つのはたらき 1 傷ついたり古くなった細胞を修復したり 新品にしたりする 2からだに入ってきた細菌などの外敵を退治する 3からだの代謝や機能のバランスを正常に保つ 薬の役目は大きく分けて2つ 1 細菌などの病原菌を退治する 2 症状をやわらげて 自然治癒力の働きを補助する ケガや病気をなおすのは からだの 自然治癒力 薬は 自然治癒力をサポートするもの 自然治癒力を 高めるには 薬害ってなんだろう? 薬には病気を治す働きがある一方で それ以外の好ましくない働き ( 副作用 ) が起こる場合があります 例えば かぜ薬を飲んだら眠くなった 注射をしたら 針を刺した部分が腫れた などです 薬害は副作用とは異なり 薬によりその後の人生を大きく変えられてしまうような出来事が起こることです マラリア治療のための薬で失明する 血液製剤によって HIV に感染する 睡眠薬や胃腸薬の中に含まれていた成分 ( サリドマイド ) を妊婦が飲み 胎児に障害が残る などがいくつも起こっています 薬害を起こさないためには 国 製薬会社 医療従事者 国民が薬の安全性などの情報を共有し それぞれがもつ役割をきちんと果たしていくことが必要です 私たち一人ひとりも医者任せでなく 薬の情報に敏感になる必要があります 医者から処方された薬や市販薬でも 薬物乱用 になることがあります 決められた量を守らずに飲む 病気でもないのに薬を飲むなどです
~ 薬の旅 ( 飲み薬 : カプセル )~ * コップ1 杯の水かぬるま湯で飲もう水が少ないと 食道の壁にくっついて止まってしまうのです 牛乳やジュースで飲む薬の効果が強くなり過ぎたり 弱くなりすぎたりする * 薬は胃に到着すると溶け始める 飲み薬には カプセル 錠剤 顆粒 粉薬 水薬といろいろな形がある 薬の形は腸でゆっくり溶けるようにとか 効果の続く時間を調節したりと いろいろ考えられた結果です * 錠剤を砕いたり カプセルの中身を出したりせず そのままの形で飲む * 薬はどんどん腸に吸収されて血管に入り 血液に 乗って肝臓に運ばれる * 薬の一部は 肝臓で別のものに変えられて腎臓に運ばれる ( 薬はからだにとっては異物 肝臓が外に出そうと働く ) * 薬の量は最初から肝臓で減らされることを考えて決められている * 残った薬は 肝臓の次に全身をめぐって めあての 場所に到着する 胃薬だったら胃に到着して 効果を発揮する * 役目を終えた薬は腎臓に送られて 尿と一緒に外に 出る 中には便と一緒だったり だ液や汗と一緒に 外へ出るものもある
健康安全の日学級活動指導案 1 題材名 薬の正しい使い方 平成 28 年 10 月 25 日 ( 火 ) 8:30~8:45 ふじみ野市立福岡中学校保健安全部 2 設定の理由からだの不調を感じたら 原因を考える前に薬を飲んだり 安易に友達に薬をすすめたり もらったりする生徒もいる コンビニやスーパーだけでなくインターネットでも数多くの薬やサプリメントが購入できる環境になってきていることを考えると CM や友だちの安易な勧めなどに影響を受けない知識や判断力を培う必要がある 今のからだの状態に薬は必要なものかどうかを考えて行動してほしいと考え この題材を設定した 3 本時の目標 健康と薬について関心を持ち 自分の持つ自然治癒力を高める生活を心がけることが健康を保つポイントであることを再確認する 薬の正しい使い方を知り 健康被害を防ぐことができるようにする 4 保健委員の活動 薬の正しい使い方についての クイズの実施 5 本時の展開 活動内容 留意点 導入 1 本時の活動内容を知る 保健委員が中心となって行う スムーズに進行できるように支援する 展開 2 保健だよりを配布する 薬の役割 薬はどのように届くのか 薬の正しい使い方 薬は自然治癒力をサポートするものであり 自分の身体に合った薬を選ぶことが大切である 内服薬は腸で吸収され血液に乗って必要な場所に届く 薬の用法 用量は人の体のメカニズムを考慮したものであり 副作用を少なく 効果を大きく出すために決められているものである まとめ 3 教師の話を聞く 薬害について どんな薬にも副作用はあり さらには薬害といわれる 薬によりその後の人生を大きく変えられるような出来事も起きている 薬だからといって医者任せにせず きちんと知識を持つ必要がある 薬を飲んで何かおかしいと感じたら 医師や薬 剤師 周りの大人に伝えることが大事である
10 月 25 日 ( 火 ) 健康安全の日保健委員会原稿 年 組名前 後期保健委員会最初の健康安全の日です 伝える話し方を意識していきましょう 大きな声で ゆっくり クラスの人の顔を見ながら ( ) 今月のテーマは 薬の正しい使い方 です 薬は私たちが持つ 自然治ゆ力 をサポートしてくれるものです しかし どんな薬にも副作用はあります 薬によりその後の人生を大きく変えられてしまうようなでき事も起こっています 薬の正しい使い方を知り 自分の持つ自然治ゆ力をしっかりサポートしてくれるように使いたいものです これから薬の正しい使い方について問題を出します か かで答えてください ( ) 問題 1 頭痛や腹痛 熱が出たなど不調を感じた時にはすぐに薬を飲んだ方がよい か か 2 列目前から3 番目の人 どうでしょうか? 正解です or 間違いです 答えは です 例えば かぜをひいたときに 消化の良いものを食べて 温かくして寝ているとよくなることがあります これは自然治ゆ力の働きです また 熱がそれほど高くないのに解熱剤をのんでしまうと 回復に時間がかかることもあります まずはお家の人や周囲の大人に相談し 自然治ゆ力のサポート役となるように使いましょう ( ) 問題 2 薬はジュースやお茶 水など好きな飲み物で飲んでよい か か 5 列目前から4 番目の人 どうでしょうか? 正解です or 間違いです 答えは です コーラやジュース 牛乳やお茶などで薬を飲むと 薬の成分にもよりますが 吸収が遅くなったり 悪くなったりして 効果も薄まる傾向がみらます また 薬を水なしで飲むと溶けにくいので 吸収が遅れ効果が現れにくくなったり 場合によっては 溶けずに便として出てしまうこともあります 薬はコップ1 杯程度の水かぬるま湯で飲んでください
( ) 問題 3 同じような症状だったら人から薬をもらって飲んでもよい か か 6 列目前から5 番目の人 どうでしょうか? 正解です or 間違いです 答えは です 医師の指示で出された処方薬は 患者さんの体調や症状などに合わせて処方したものです 同じような症状だからといって ほかの人に勧めたり もらったりしてはいけません 効果がなかったり 症状の悪化や思わぬ副作用が出たりすることがあるので 絶対にやめましょう 薬はもらったり あげたりしないでください ( ) 問題 4 薬を飲み忘れた時は 次に飲むときに2 回分まとめて飲めばよい か か 4 列目 1 番前の人 どうでしょうか? 正解です or 間違いです 答えは です 気づいた時にすぐに飲みましょう ただし 次の服用時間が迫っている場合は 1 回分を抜いて その次からいつものように飲みます 決して 2 回分を一度に使用してはいけません ただし 薬の種類によっては 飲み忘れたときの対応が異なる場合があります 薬を受け取るときに 医師や薬剤師に確認してください ( ) 問題 5 病院でもらった薬 体調がよくなったらやめてもよい か か 1 列目 1 番前の人 どうでしょうか? 正解です or 間違いです 答は です 症状がよくなったように感じても 勝手に使用をやめてはいけません 急にやめるとかえって悪くなることもあるからです 特に細菌を殺す抗生物質やインフルエンザウイルスに効果のある薬では 薬によって症状がよくなってきても 薬をやめると残った細菌やウイルスが再び増えて 症状が悪化したり 再度発熱したりします 薬にはその細菌やウイルスの働きをしっかり抑え込む量があるのです ( ) これで クイズはおしまいです 一番大事なことは 日頃から自然治ゆ力を高める生活を心がけることです そして 必要な時には 正しく薬を使って からだの回復を助けましょう 続いて先生のお話です