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補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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の一部のみであるしたがって教科書の本文だけから小説 こころ の全体像を浮かび上がらせることは難しいしかし 掲載された部分だけでも 先生 と という二人の青年の揺れ動く こころ を描き 生徒たちを作品の中に引き込む力は群を抜いたものであると考える高校 3 年生である生徒たちは 心の葛藤というものを多く

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

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d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

第1学年国語科学習指導案

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

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国語科学習指導案

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

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本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

3 僕が蝶を一つ一つつぶしたのは償いのためであとすこれらは 生徒の感想や疑問をもとに教師が設定した人物像 行動 結末の意図に焦点を当てて3つに絞ったそれぞれを賛成 反対 2つの視点から読み進めていくには 討論会の形式で提示すことが有効であ討論会の班編成は まず課題に対して自分が肯定か否定かを考えさせ

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

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第○学年 ○○科指導計画

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(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

第○学年○組 学習指導案

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(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

国語科学習指導案 平成 25 年 6 月 25 日 ( 火 ) 5 校時 第 3 学年 A 組 ( 男子 12 名, 女子 15 名計 27 名 ) 授業教室 3A 教室 指導者相田健太郎 (T1) 柿内香予 (T2) 1 単元の学習指導について (1) 単元名 近現代の短歌 俳句 読もう 詠もう短

第 2 問 A 問題のねらいインターネット上の利用者の評価情報やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測させることを通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉えたり, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 友人, 家族, 学校生活などの身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれ

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教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

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2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

3 指導観本単元では C 読むこと ウ場面の移り変わりに注意しながら 登場人物の性格や気持ちの変化 情景など について 叙述を基に想像して読むこと の力を身につけさせることをねらいとしているそこで本単元では まず 3 年生の国語の教材 モチモチの木 で物語文の読み取り方を想起させる本学級は情景描写か

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

新潟市立亀田西中学校

第 1 学年 国語科学習指導案 1 単元名 オツベルと象 を読む ~ 読みの交流を通して~ 学習指導要領との関連 C 読むこと (1) エ文章の構成や展開 表現の特徴について 自分の考えを持つこと 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ ( ア ) 音声の働きや仕組みについて関心を持ち 理解を深

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

第1学年国語科学習指導案

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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進めることができる児童の育成のために 学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定が有効であることを 実践を通して明らかにする Ⅲ 研究の見通し学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定により 学び合いながら叙述を基に想像して読み進めることができる児童を育てることができるであろう

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【単元吊】「段落のつながりに気をつけて読もう《[ツバメがすむ町]

PISA 型読解力と国語科の融合 -PISA 型読解力とワークシート- ( ア ) 情報を取り出す PISA 型読解力ア情報の取り出しイ解釈ウ熟考 評価エ論述 情報を取り出す力 とは 文章の中から無目的あるいは雑多に取り出すことではない 目的つまりこの場合は学習課題に沿って 自己の判断を加えながらよ

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

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平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

国語第 1 学年安芸高田市立美土里中学校指導者妹尾美和 単元名 表現から作者のメッセージを読み取ろう 大人になれなかった弟たちに 米倉斉加年著 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力, 協調性 平成 28 年 10 月 7 日 ( 金 ) 第 4 校時 第 1 学年男子 9 名女子 10

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

今年度の校内研究について.HP

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

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平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

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全国学力・学習状況調査の指導改善策

児童は, これらの 読みの観点 を使いながら, 物語のしくみや中心人物の心情の変化を捉える経験を積んできている しかし, 作品の価値や作者の思いに気付いたりすることは十分ではない (2) 教材観本単元で取り扱う教材は, 作者である小林豊氏がアフガニスタンを訪問した際の経験を基に書いた三部作の中から教

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作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

Taro-5年研究のまとめ

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

国語科学習指導案

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6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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から抜粋 ) を用意する その中から自分の興味のある資料を選択させ 主体的に文章が書けるようにする その後 書き上げた文章が説得力のある文章であるか 友だち同士で読み比べたり 校内の先生方に読んでいただいたりしながら 自分の文章を評価してもらうようにする そのことにより 児童が文章を書き換えることで

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第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

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人的環境の整備 教師 友達 分かりやすい説明の手本となるように, 話す速さや声の大きさを意識して簡潔に話したり, 話すポイントを視覚的に示したりする 道案内の手順を知ることや説明原稿の作成に時間が掛かった場合は, 教師間で役割分担しながらアドバイスする グループ内での自分の役割が明確になるように,

第5学年1組 国語科学習指導案

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

う言語活動を位置付けた学習をしていくという目的意識を持つ 第 2 次では 注文の多い料理店 について キャッチコピー あらすじ 二人の紳士の人物像 ここがおすすめ ( 話のおもしろさを伝える ) という要件で リーフレットにまとめる 第 3 次では 並行読書してきた宮沢賢治の作品のリーフレットを作り

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

レビューの使い方を実例で教えて! カスタマーレビューオンラインショッピングサイトには, 商品説明のページに カスタマーレビュー というコーナーが用意されています これはその商品 ( 書籍 映画 音楽 家電製品など ) の批評を, 顧客が投稿できるコーナーです 近年では, このコーナーでの批評がユーザ

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教科指導ステップアップ研修中学校 ( 国語 ) 実践レポート阿賀野市立水原中学校教科 学年国語 3 年氏名佐久間朋子 1 単元名 ( 題材名 ) 状況に生きる ( 故郷 光村図書 ) 2 単元の目標情景描写に着目し 2つの場面を比べて読むことを通して 登場人物の心情を想像したり作者の意図について考えたりすることができる 3 単元の評価規準 文章から感じたイメージを明確にしたり その根拠となる表現を見つけようとしている [ 国語への関心 意欲 態度 ] 情景描写に着目して読み 登場人物の心情を想像したり作者の意図について考えたりすることができる [ 読む能力 ] 身の回りの風景を二百字で描写し 発表することができる [ 書く能力 ] 描写表現の効果を理解し 自分の書く文章に用いることができる [ 言語についての知識 理解 技能 ] 4 単元の構想 (1) 故郷 は 情景描写によって登場人物の心情を暗示したり 人物の描写によって作者の意図を伝えたりする表現が随所に見られる 学習指導要領の言語活動ア 物語や小説などを読んで批評する に挙げられた 語句や描写などについて その意味や効果を評価しながら読む ことを意識し指導にあたりたい 優れた表現に着目することで 登場人物の揺れ動く心情や作者の意図などを読み取らせ 描写から感じ取る思いを他者と比較することで 自分の考えをさらに深め とらえ方の視野を広げたい (2) 当校では 朝読書の時間が設けられており 生徒は自分で選んだ本を毎朝 10 分間読んでいる 聞き取りを行ったところ 多くの生徒が登場人物を中心とした話の展開に興味をもち 本を読み進めている 故郷 の学習を通して 他の物語や小説などにおける語彙や表現上の工夫への関心を高めたい 5 単元の指導計画 ( 全 8 時間本時 3/8) 時間内容 1 全文を通読し 登場人物を確認しながら 初読の感想をまとめる 2 故郷 の社会状況や作者へ関心を持ち 場面分けをする 3( 本時 ) わたし の 現在の様子 と 思い出の世界 はどのように変化したのかを 情景 4 描写に着目して読み取る 5 楊おばさんとの再会 場面から 楊おばさんの人物像を読み取る 6 ルントウとの再会 場面から ルントウの変容を読み取り ルントウと わたし の関係や状況を変化させたものについて考え 作品を読み深める 7 作品に込められた作者の思いに迫り 故郷をあとにする わたし の 希望 がどのようであるかについて考える 8 故郷 の情景描写を参考に 身の回りの風景を二百字で描写し 発表する -1-

6 本時の指導 (1) 本時の目標 現在の故郷 と 思い出の故郷 を比較し 情景描写からそれぞれの わたし の気持ちや状況を読み取る (2) 本時の記録 展開の構想 2つの場面の情景を比較し その描写から伝わる わたし の気持ちや状況を読み取らせたい また 意見交流を行うことで読み方や感じ方を深め 表現の工夫に気付かせたい 授業記録時間学習活動 教師 生徒 導入 5 分 前時の復習本時のねらい 前時の場面分けで 1は現在の故郷 2は過去の故郷であることを確認した 展開 30 分 1の場面の 故郷 を読み取る ワークシートの本文抜粋部分 ( 資料 1~3のA) を教師が範読し 続いてペアで音読させた 故郷 のイメージを書かせ その後イメージの根拠となる語句や表現を抜き出させた 数名を指名して発表させ 語句の意味を確認した 空模様は怪しくなり ヒューヒュー 鉛色 わびしい 横たわっていた を挙げた生徒が多く 全体で辞書の意味や使用例を確認した ( 資料 1~3のBを参照 ) 1の場面の描写から考えられる わたし の気持ちや現在の故郷の状況を考え ワークシートに記入させた < 発問 > 情景描写のイメージと照らし合わせ わたし のどのような気持ちを読み取ることができるだろうか 悲しい 寂しい 気分が沈んでいる 独り取り残されたような感じ 故郷に思いがない などの記述が多く見られた ( 資料 1~3のCを参照 ) 故郷との別れを覚悟した帰郷であったことを1の場面の続きを教師が読み 確認した -2 -

展開 30 分 2 の場面の 故郷 を読み取る ワークシートの本文抜粋部分 ( 資料 1~3のD) を教師が範読し 続いてペアで音読させた 故郷 のイメージを書かせ その後イメージの根拠となる語句や表現を抜き出させた 故郷のイメージとしては 自然が多い きれい 色が使われていて明るい などの記述が多く見られ 根拠となる語句や表現としては 紺碧の空 金色の丸い月 海辺 緑のすいか チャー などの記述が多く見られた ( 資料 1~3のEを参照 ) < 発問 > 1と比較し 2の情景描写から わたし のどのような気持ちを読み取ることができるだろうか 2の場面の描写から考えられる わたし の気持ちや現在の故郷の状況を考え ワークシートに記入させた 楽しい 生き生きしている 安心 故郷を自慢したい 充実している などの記述が見られた ( 資料 1~3のFを参照 ) 班内で発表する 1 2の わたし の気持ち 状況を班内で発表させた ( 資料 1~3のC F) また 他の意見を聞き 自分の考えと比較した上で 自分のワークシートに書き加えさせ 自分の考えを深めさせた 何も書けない生徒や 記述の少ない生徒にも共感できる考えを書き写すように指示した まとめ 15 分 表現の工夫のまとめ 数名を指名して発表させ 情景描写に暗示された わたし の気持ち 状況を全体で確認した 故郷 には 他の場面でも登場人物の心情や状況が情景描写によって示されていることを確認し 本時の授業の感想を書かせた 情景描写の比較だけで 故郷に対する思いが違うことがわかることに驚いた など 新たな発見が感想に書かれた ( 資料 1~3のGを参照 ) 次時の予告 同場面の全体の読み取りから実態を知り わたし と ルントウ の関係をおさえることを伝えた -3 -

資料 1 資料 2-4 -

資料 3 7 単元を振り返って (1) 目標の実現状況今回は イメージの記述 根拠となる語句の抜き出し 登場人物の気持ちや状況の読み取り という三段階に分けて指導を行った まず 文章から自分の感じたイメージを記述し その後イメージの根拠となる語句を探させたことにより 初めは漠然としていたイメージを明確化することができた そして その結果生徒は情景描写が登場人物の心情を暗示していることに気付き 登場人物の心情を読み深めていった また 2つの場面の比較から 気持ちや気分 状況によって 同じ情景でも見え方 感じ方が異なることを感じ取っている生徒も見られた 中には自分の感じたイメージではなく 本文の表現をそのまま書き写す生徒も見られた しかし 本文に登場人物の心情は書かれていないため 本文の表現と自分自身の感情と語彙とをつなぎ合わせ わたしの気持ち 状況 について自分の考えをもつことができていた 意見交流の場面では 班内で他の班員と自分の考えを比較し 自分では使わない表現を注意深く聞いたり 他の班員の意見に納得し 参考にするため書き写したりする様子も多く見られた 語彙力を高めるためには 文章だけではなく 他の生徒との意見交換も有効であることが確信できた 本時の目標である2つの場面の情景から 登場人物の気持ちや状況を読み取ることは ほぼ達成されたと考えられる (2) 指導の成果と課題本時の授業を通して 情景描写から登場人物の心情を読み取ることができることを改めて感じた生徒は多い 1 2 学年の にじの見える橋 雨の日と青い鳥 の学習でも 今回と同様に -5 -

情景描写に着目した読み取りを行った 今回は同じ作品中の2つの場面を比較しながら読み取った点が今までと大きく異なる点であり 生徒が理解しやすかった理由の一つと考える しかし 情景描写そのものを優れた表現として読み味わったり評価したりするまでには至らなかった また 語彙力が弱い 文章中で理解できても自分の文章や発表などで用いることができないことが新たな課題として挙がってきた 主体的に文章表現に着目させ 語彙力を高めるには 朝読書の機会なども利用しながら こうした文章表現を意識した読み取りを繰り返し行う必要があると考える (3) 今後の指導に向けて今回の 故郷 の学習を受け 生徒が情景描写に着目し 文学的文章の読み取りを深めることのできる指導を今後も行いたいと考える そこから 生徒自身の感情表現もより豊かになり 心情を表す語彙の選択肢も増えると考えている 普段は 嬉しい 楽しい 悲しい 悔しい などの感動を直接表わす語句に頼りがちであるが 例えば とぼとぼ歩く 心に虹が架かる 太陽までが私の味方に思われる などの表現からも登場人物の心情の読み取りができ さらには 文章や発表原稿においても工夫を凝らした表現ができるようになることを望んでいる そのために 工夫された表現に着目した音読活動を取り入れていきたい 現在は 毎時間音読活動を取り入れ 他者評価 自己評価をさせているが その評価項目は 漢字や語句のまとまりを考えて読めているか 読む速さは適切か 声の大きさは適切か の三点と感想を書かせるにとどまっている ( 資料 4) そこで 文学的文章を読む際には 工夫された表現を抜き出すための項目を増やし その表現を用いて短文を作る場面を設ける ( 資料 5) こうした反復練習によって 文章の表現に着目した読み方ができ また他の生徒がどのような表現を挙げるかに興味を持ち 互いに短文を考え合う機会を設けることができると考える より豊かな自己表現が生徒の充実した学校生活にもつながることを心に留め 今後も言語活動を重視して授業を行っていきたい 資料 4 資料 5-6 -