軽微な工事 ( リフォーム工事等 ) に関する対応の検討 軽微な工事のみを請け負う者に対し 対応が必要か 軽微な工事のみを請け負う者について 建設業法の許可制度を適用除外とした経緯 建設業法の制定段階 ( 昭和 24 年 ) において 軽微な工事のみを請け負う業者や建造物の主体をなさない工事のみを請

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平成 31 年 4 月 10 日住宅局住宅生産課住宅局市街地建築課 平成 31 年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業 の募集を開始します! ~ 既存住宅ストックの質の向上 良好なマンション管理に向けて ~ 既存住宅の性能向上や良好なマンション管理に資する優良なリフォームを支援する 長期優良住宅化リ

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安中市住宅リフォーム補助金の交付までの手続きの流れ 手順 1 事前申請から補助金交付申請 ( 本申請 ) まで 申請者 安中市 事前申請書の記入 事前申請 事前申請受付期間 平成 30 年 4 月 16 日 ( 月 )~ 平成 30 年 5 月 11 日 ( 金 ) 先着順ではありません 事前申請で

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工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

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平成23年度 住宅リフォーム実例調査

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平成23年度 住宅リフォーム実例調査

設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物 昭和 56 年 5

3-1 2 修繕工事の実態 ( ヒアリング ) 計画修繕は 定期点検等で明らかになった建物の劣化の補修のため 調査 診断 修繕計画の作成 工事の実施へと 区分所有者の合意を形成しつつ 進められる 当勉強会で実施したヒアリングより 管理会社による点検 定期点検は 1 回 / 年の頻度で行っている 目視

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

補助の対象者 ( 申請者 ) 市内に自らが所有し 居住する住宅を改修する方 現在はまだ居住していないけれど 市内に所有している住宅を改修して居住する方 市税の滞納がない方に限ります 補助の対象となる住宅 バリアフリー改修工事の場合 一戸建ての住宅 併用住宅 ( 住宅部分 ) 長屋 共同住宅 ( 専有

平成 30 年度版 階上町安全安心住宅リフォーム促進支援事業 住宅リフォーム補助制度のご案内 ~ 目次 ~ 1. 階上町住宅リフォーム促進支援事業 補助率と補助金上限額 補助対象となる費用 補助金額の算出方法 申請から補助金の支払いまで

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要

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設計162 外壁リフォーム事前調査の方法標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディング張り替え工法モエンサイディング張り替え工法 外張り断熱センターサイディング重ね張り工法設計屋根リフォームセンタールーフ重ね葺き工法アルマ重ね葺き工法参考資8-1 適用条件 8-2 屋根リフ

建設業法施行規則 ( 昭和二十四年建設省令第十四号 ) 様式第一号 ( 第二条関係 ) 改正案 様式第一号 ( 第二条関係 ) 改正部分に下線 新設及び削除の場合は下線を省略 現 行 - 1 -

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

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住宅相談と 紛争処理の状況 CHORD REPORT 公益財団法人住宅リフォーム 紛争処理支援センター Center for Housing Renovation and Dispute Settlement Support 東京都千代田区九段北

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様式 1 号 ( 外構部の木質化対策支援事業助成金交付規程第 6 関係 ) 全国木材協同組合連合会会長松原正和殿 外構実証事業申請書 下記のとおり外構実証事業に申請します (1) 申請者情報会社住所 事業担当者連絡先 建設業を生業とすることの証明 ( 右のいずれかについて )( 注 ) 会社名代表者

Q. 住宅のリフォームと合わせて崩れかけている塀も直そうと考えているが対象となりま すか A. 住宅のリフォームは対象となりますが, 塀などの外構工事は対象外です Q. 昭和 56 年 6 月 1 日以前に建てた住宅で耐震補強工事を行っていないが, 対象となりますか A. 木造住宅耐震診断結果報告書

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問 1-2. 回答者の住宅特性 住宅タイプ別では 非木造 共同住宅 ( マンション等 ) が約 6 割 (61%) 所有関係別では 持家 が約 7 割 (69%) と最も多くなっています 住宅タイプ 所有関係別にみると 非木造 共同住宅 の 持家 が最も多く (211 件 ) 次いで 非木造 共同住

Q7 賃貸マンションの中にあるオーナー所有部分は 対象になりますか? 申請者 ( オーナー ) が居住の用に供している部分を住宅として区分して登記してい A7 る場合は 対象となります 別途 平面図等確認できるものを 提出してもらいます 対象工事等について Q8 どのようなトイレ改修が対象ですか?

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2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

住宅リフォーム費補助金申請の主な流れ 市 ( 都市計画課 ) と事前相談 ( 補助金の対象となるか?) 市内施工業者を決定し見積書を依頼 ( 補助金対象工事のみ ) まず, 相談 補助金申請書 ( 第 1 号様式 ) を市に提出 * 必要書類を確認してください ( 予算額に達した時点で終了となります

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

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設計製図 問題図 1 図 2に示されたマンション住戸の専有部分について 施主の要望 を理解して 提案者 ( あなた ) の判断で 実現可能なリフォーム計画案を作成し 3. リフォームの設計条件 4. 要求図面等 にしたがって答えなさい なお リフォーム費用については 今回の出題条件としません 1.

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

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2. 実施した工事の内容 3. 実施した工事の費用の額 (1) 特定の増改築等に要した費用の総額 第 1 号工事 ~ 第 7 号工事に要した費用の総額 (2) 特定の増改築等のうち 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 (3) 特定の

基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

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ウ環境負荷低減型フォーム工事公共下水道 農業集落排水施設及び合併浄化槽に 生活排水設備を接続する工事です なお 合併浄化槽の設置については市の補助制度があります 詳しくは上下水道課へご相談ください Q 8 住宅リフォーム工事とはどのような工事ですか? A 8 住宅の機能の維持 回復又は向上のために行

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第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

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現場代理人及び主任(監理)技術者の適正な配置等について

資料 5 論点 2 CMR に求められる善管注意義務等の範囲 論点 3 CM 賠償責任保険制度のあり方 論点 2 CMR に求められる善管注意義務等の範囲 建築事業をベースに CMR の各段階に応じた業務内容 目的ならびに善管注意義務のポイントを整理 CM 契約における債務不履行責任において 善管注

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公的な住宅改修制度について

含む ) で 別表に定める工事であること (2) 市内に主たる事務所を有する施工業者 ( 暴力団排除条例第 2 条第 1 号に規定する暴力団若しくは同条第 2 号に規定する暴力団員でないもの又はこれらと密接な関係を有しないものに限る ) に依頼して行うものであること (3) 第 6 条第 2 項の規

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

補助の対象となるための要件 本事業の施行区域は大阪市全域とし 交付申請対象住戸において次の (1)~(7) の全ての要件に該当することが必要です (1) 大阪市内の民間賃貸住宅の空き住戸において 改修を実施するもの ( 戸建ての空家等を改修し 要件に適合する賃貸住宅とする場合も含む ) (2) 昭和

内装パック表紙

申請について Q8: 申請受付期間はいつからいつまでですか? A: 申請の受付期間は 平成 30 年 5 月 7 日から 予算がなくなり次第終了です 申請に当たっては 平成 31 年 2 月 28 日までを目途にリフォーム工事を完了させてください Q9: 受付の時間は何時から何時までですか? A:

災害公営住宅藤が原アパート入居者募集 ( 随時募集 ) 災害公営住宅入居者募集について 県営藤が原アパート5 号棟は, 東日本大震災により住宅を失った方のための公営住宅 ( 賃貸住宅 ) です 現在, 入居者を随時募集しています 申込書類を提出された方を先着順で受付しておりますので, どうぞお気軽に

目 次 指定アパートとは? 1 指定アパート Q & A 1 指定アパートに入居する場合は? 2 男子用アパート ごらいコーポ 5 女子用アパート 宇佐美ハイツ 9 コーポうさみ 11 男女フリーアパート 吹上ハイツ 15 あゆみ荘 17 サンハイツA 棟 19 サンハイツB 棟 21 サンハイツC

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2017年大型リフォーム実施者調査

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

長寿命住宅(200年住宅)税制の創設 (登録免許税・不動産取得税・固定資産税)

No.0282 発行 / 毎週金曜日一般社団法人全国住宅産業協会 東京都千代田区麹町 5-3 TEL FAX 全住協 HP 平成 30 年 11 月の住宅着工 前年比

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目 次 第 1 審査概要 本書の位置づけ 審査方式 審査体制... 1 第 2 優先交渉権者決定の手順 参加資格審査 基礎審査 加点審査 優先交渉権者の決定... 6 別紙 1 提案内容の審査項目及び評

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

2. 相談 29

215 参考資料

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Q2 補助金の交付申請はいつまでに行えば良いですか? A2 申請は 工事着手前に行ってください Q3 工事はいつから着手できますか? A3 補助申請後 市から送付する交付決定通知が届いてから着手してください 交付決定までに要する期間は 補助申請から概ね 2 週間です Q4 リフォーム補助の制度を知ら

第 28 回 ( 2019 年度 ) マンションリフォームマネジャー試験 設計製図試験 問題用紙 2019 年 10 月 6 日 ( 日 ) 次の注意事項をよく読んでから始めてください [ 注意事項 ] 1.この問題用紙は 表紙を含めて5 枚あります 落丁 乱丁があれば速やかに挙手し 試験監理員に申

で何らかのガスを使用している方にお聞きします 居室内 ( 台所 洗面所以外の部屋 のガス栓 ( ガスコンセントを含む の設置状況について 次の中から一つ選んでください ガス栓を設置していて 一年間を通してガス機器を接続して使用している 6 ガス栓を設置していて ガス機器を使用


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1. 補助 交付までの流れ ご注意ください 必ず交付決定通知が届いてから工事に着手してください 補助 交付申請 申請内容の審査 申請書に必要な書類を添付して建築住宅課 ( 市役所第二分館 1 階 ) へ提出してください 受付期間 平成 30 年 4 月 18 日 ( 水 )~11 月 30 日 (

< 調査結果 > 平均築年数 35.8 年これまでに使った自宅修繕費平均総額 556 万円 Q. これまでに自宅修繕にかけた費用の総額はいくらですか?( 対象 :495 名 有効回答 :495 名 フリーアンサー ) 築年数 人数 割合 平均 全体 ( 平均 35.8 年 ) 495 名 100%

住宅性能等の新規追加項について ( 解説資料 ) 種 別 耐震基準適合証明書耐震基準適合証明書が存在する 建物が現行の耐震基準を満たしていることを証明する書類であり 建築士事務所登録を行っている事務所に所属する建築士 又は指定性能評価機関が発行する 耐震基準適合証明書 が存在する場合はチェックを入れ

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資料 5 軽微な工事 ( リフォーム工事等 ) に関する対応の検討 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

軽微な工事 ( リフォーム工事等 ) に関する対応の検討 軽微な工事のみを請け負う者に対し 対応が必要か 軽微な工事のみを請け負う者について 建設業法の許可制度を適用除外とした経緯 建設業法の制定段階 ( 昭和 24 年 ) において 軽微な工事のみを請け負う業者や建造物の主体をなさない工事のみを請け負う業者は 建設工事がもつ公共の福祉との関係が希薄であること 修繕工事程度のみを行う小規模事業者に建設業法を適用することは過度な負担となり かつその数も極めて多数となることを踏まえ 建設業法における許可制度の適用除外とされた その後 軽微な工事 の額については 物価上昇等を踏まえ見直されており 現在 請負金額が 500 円未満 ( 建築一式工事については 1,500 円又は 150 m2未満 ) の工事とされている リフォーム工事の傾向 リフォーム工事については その太宗を軽微な工事が占めている ( 住宅では 8 割以上の工事が 500 円未満の軽微な工事 ) リフォーム工事の市場 リフォーム工事に関する電話相談件数が増加 規模や内容が多様 ( 内装 設備 耐震等 ) であり 施工内容を定型化することが困難 軽微な工事のみを請け負う者について 特に発注者 ( 消費者 ) 保護の観点から 一定の関与を行うことについてどのように考えられるか ( 例 ) 軽微な工事のみを行う者についての位置づけ ( 例 ) 届出 登録など ( 参考 ) 住宅リフォーム事業者団体登録制度 ( 平成 26 年 9 月創設 ) 業務処理に関する原則的規範や消費者保護の見地からの業務の適正化を検討 軽微な工事のみを行う者に対し 不具合が生じたとき等の行政による監督権限を付与 ( 例 ) 勧告 登録取消等 リフォームについては 新築と異なる別途の技術力が必要との意見もあるが どうか 1

[ 参考 ] 建設業許可が不要とされる 軽微な工事 の額等の変遷 S24 ( 制定 ) 30 円 軽微な工事の額等の変遷 S31 50 円 当時の木造庶民住宅一軒の建設費用を基準に設定 S46 100 円 ( 建築一式工事については 300 円又は 150 m2未満の工事 ) 当初 昭和 36 年からの物価上昇を考慮し 一式工事については 100 円未満 専門工事については 50 円未満とすることとしていたが 法案審議の過程において 個人住宅の建設工事が許可対象となること等への指摘を踏まえ 衆 参の附帯決議に基づき設定された金額要件となっている S49 150 円 ( 建築一式工事については 450 円又は 150 m2未満の工事 ) S52 S59 200 円 ( 建築一式工事については 600 円又は 150 m2未満の工事 ) 300 円 ( 建築一式工事については 900 円又は 150 m2未満の工事 ) 物価の上昇 にあわせて増額 H6 500 円 ( 建築一式工事については 1,500 円又は 150 m2未満の工事 ) 増額幅については 建設工事費デフレーターや単位面積当たりの工事費の増加率等を考慮して決定 2

[ 参考 ] 建築物のリフォーム工事の価格帯 住宅のリフォームは 小規模な工事ほど工事件数が多い傾向 500 円未満の工事は約 8 割 100 円未満の工事は約 5 割 共同住宅の共有部分で実施される大規模修繕工事は工事価格は 1000 円を超えるものが多い リフォーム工事の価格帯 ( 住宅 ) リフォーム工事の価格帯 ( 非住宅 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成 24 年度 46% 30% 15% ( サンプル数 ) ( サンプル数 ) 平成 24 年度 37% 23% 10% 8% 13% (10,376) (11,515) 25 年度 41% 31% 10% 18% (10,585) 25 年度 34% 23% 11% 14% (12,862) 26 年度 46% 28% 17% (11,860) 26 年度 38% 21% 10% 8% 14% (13,611) 100 円未満 100 円以上 300 円未満 300 円以上 500 円未満 500 円以上 100 円未満 100 円以上 300 円未満 300 円以上 500 円未満 500 円以上 1,000 円未満 1,000 円以上 2,000 円未満 2,000 円以上 出所 : 国土交通省 建築物リフォーム リニューアル調査報告 ( 平成 24 年度 ~ 平成 26 年度 ) 3

[ 参考 ] リフォーム工事の内容 規模の分布状況 リフォーム工事は 内容が設備 内装 構造など多岐にわたる また リフォーム工事の規模は 部分的で少額なものから高額なものまであるが 建設業の許可が不要な 500 円未満 ( 建築一式工事の場合は 1,500 円未満 ) の工事が多い 部位別リフォーム費用一覧 設備 内装 ( 水まわり系 ) 設備 内装 ( 居室系 ) 設備 内装 ( その他 ) 構造 外装 防水系外構 その他主要事業者 0-20 温水洗浄便座の設置 8-16 バスタブの交換 14-20 畳の交換 6-12 畳 フローリングに交換 15-60 壁クロスの貼り替え 6-30 段差の解消 ( 床のかさ上げ ) 8-20 火災報知器の取付 4-10 手すりの設置 1-20 モニタ付インターホン設置 8-16 内装の追加 6-12 雨樋の交換 ( 戸建て ) 5-40 ホームセンター 家電量販店 工事 ( 電気 ガス 水道 サッシ等 ) 畳店 ガラス店 大工 リフォーム店 ( 小型 ~) 20-50 洗面化粧台の交換 20-50 トイレ全体の改装 ( タンク式 ) 20-100 タンクレストイレへの交換 30-50 IH コンロへの交換 18-80 ガス給湯器の交換 20-50 壁クロス 珪藻土に交換 18-30 廊下の改修 20-100 スレート屋根の塗替え ( 戸建て ) 20-80 シロアリ防止処理 ( 戸建て ) 15-30 ウッドデッキ新設 ( 戸建て ) 10-80 太陽光温水システム ( 戸建て ) 20-80 上記の他 屋根 外装工事店 50-100 洗面所の改装 20-100 システムキッチン (I 型 ) の交換 40-80 システムバスの交換 ( マンション ) 50-100 2 室を 1 室にまとめる 50-80 床暖房の敷設 50-150 リビングに収納棚をつくる 40-90 和室 洋室への改装 50-200 和室 洋室 ( バリアフリー仕様 ) への改装 70-300 階段の改修 ( 戸建て ) 20-100 バルコニーの改修 ( マンション ) 20-100 バルコニーの改修 ( 戸建て ) 20-200 外壁材の重ね塗り ( 戸建て ) 50-150 シャッター式雨戸への交換 ( 戸建て ) 70-150 耐震補強 ( 金物使用 )( 戸建て ) 20-60 サイディングの上貼り ( 戸建て ) 80-200 ホームセンター ( 大型店 ) 工事店 ( 屋根 塗装店等 ) リフォーム店 ( 小型 ~) 工務店 100-300 システムキッチン交換 ( 壁付 対面型 ) 75-200 システムバス交換 ( 戸建て ) 60-150 キッチン全体のリフォーム 80-400 オール電化への改修 100-200 高効率給湯システムの設置 55-100 ダイニングの改修 100-200 リビングの改修 200-400 金属屋根の重ね葺き ( 戸建て ) 90-250 瓦屋根の交換 ( 戸建て ) 70-120 玄関の改装 ( 戸建て )20-150 耐震補強 ( 基礎からの工事 ) ( 戸建て )100-200 太陽光発電システム ( 戸建て ) 200-300 ホームセンター ( 大型店 ) 工務店 ハウスメーカー ( リフォーム事業部 ) 300-1000 アイランドキッチン 300-450 天然素材を用いた室内全体のエコリフォーム 300-1000 ホームシアター 300-500 増築 300-2000 躯体以外を全面リフォーム 500-2500 建物の一部を賃貸部屋に 800-2000 工務店 ハウスメーカー 1000 超 二世帯住宅化 800-2500 減築 800-2600 古民家再生 1200-3000 曳き家 移築 800- 工務店 ハウスメーカー ( 出典 ) 第 1 回事業者団体を通じた適正な住宅リフォーム事業の推進に関する検討会 ( 平成 25 年 12 月 24 日 ) 配付資料 4

[ 参考 ] 住宅リフォーム事業者団体登録制度について ( 平成 26 年 9 月 1 日公布 施行 ) 1. 目的 フォーム事業者の団体を国が登録することにより 住宅リフォーム事業の健全な発達及び消費者が安心してリフォームを行うことができる環境の整備を図る 2. 制度イメージ 国 情報提供等の支援 構成員が概ね 100 社以上 構成員が 2 以上の都道府県 設立後原則 2 年以上 人材育成 相談窓口等 ( 一定規模以上の社団法人等 ) 報告 ( 消費者相談 人材育成活動等 ) 消費者保護等のための 指導 助言 勧告 登録抹消 団体情報の提供 登録 ホームページによる会員情報等の提供 団体 ( 事務局 ) 事業者団体 ( 社団法人等 ) 人材育成 ( 研修等 ) 情報提供 指導 助言 勧告 除名等 相談窓口 相談内容の通知 書面交付等 ロゴマーク ( 商標登録済 ) リフォーム事業者 資格 能力を有する 建設業許可 建築士 建築施工管理技士等 事住宅リフォーム事業者の業務の適正な運営の確保及び消費者への情報提供を行うなど一定の要件を満たす住宅リ 一定額以上の工事は原則リフォーム瑕疵保険等に加入工地方公共団体 3. 登録住宅リフォーム団体 消費者消費者 ( 発注者 ) 番号名称 ( 略称 ) 番号名称 ( 略称 ) 平成 28 年 3 月 1 日現在 1 一般社団法人マンション計画修繕施工協会 (MKS) 5 一般社団法人ベターライフリフォーム協会 (BLR) 2 一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会 (JERCO) 6 一般社団法人日本塗装工業会 ( 日塗装 ) 3 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 ( 木耐協 ) 7 一般社団法人リフォームパートナー協議会 (RECACO) 4 一般社団法人リノベーション住宅推進協議会 - - 5

[ 参考 ] 専門家相談の背景 ( 件数 ) 公益財団法人住宅リフォーム 紛争処理支援センターにおける 弁護士 建築士による対面相談 700 600 607 500 400 300 293 200 100 0 不具合が生じている 契約と工事の内容が異なる 76 工期が遅れた 52 追加費用を請求された 2 業社が倒産した 41 その他 ( 注 )2014 年度のリフォーム工事に関する相談件数 重複回答 ( 出典 ) 住宅相談統計年報 2015( 公益財団法人住宅リフォーム 紛争処理支援センター ) 6