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Transcription:

日刊工業新聞社 ビジネス航空にフォーカス 第 2 回航空宇宙産業技術展で PR 展示やパネル討議 日刊工業新聞社は 11 月 25 日 ~27 日 名古屋港金城埠頭の国際展示場 ポートメッセなごや で 航空機産業新規参入志望企業の PR 展示を中心とする産業展 第 2 回航空宇宙産業技術展 を開催するが 製造業へのサポートと同時に ビジネス航空の PR も重要テーマのひとつと位置づけ いくつかの企画を用意している 前回の連載記事でも 経済産業省と C-ASTEC が ものづくり一辺倒だった従来の航空機産業振興施策から 飛行機を 使う ことまで包含した より総合的な施策へと取り組みをスケールアップしたことに触れた 折しも 東洋最大級の MRO センターを擁し 航空機の開発に邁進する中国でも 2011 年 4 月に上海で 定期航空とビジネス航空それぞれの国際ショーが同時開催される (Shanghai International Aviation Show, Shanghai International Business Aviation Show) 隣国で起きつつある巨大な潮流を視野に入れれば 日刊工業新聞の今回の産業展は 日本の航空機産業の今後の試金石のひとつとなるかもしれない 日刊工業新聞社は今年 3 月にも 名古屋でビジネス航空セミナーを開催 英ファンボロー空港の経営も手がけるビジネス航空世界大手 TAG Aviation の香港法人 CEO など 大物講師が顔を揃えた密度の濃い講演会を実現した

パネルディスカッション まずは 11 月 26 日 14 時 30 分開始のパネルディスカッション ビジネスジェット シンポジウム 4 人のパネリストが ビジネス航空の巨大市場から見た日本の航空機産業 をテーマに ビジネス航空および航空機を 使う ことの日本と諸外国の差を それぞれの知識 経験を踏まえて語る パネリストは NPO 法人日本ビジネス航空協会 (JBAA) の佐藤和信副会長 ( 印刷物では北林会長となっているのは 印刷時点では JBAA からのパネリストが未定だったため ) 朝日航洋の畑良明ビジネスジェット事業本部副本部長 エアバス ジャパンの野坂孝博コミュニケーション ディレクター アメリカで活躍中の日本人ジェット機パイロット青木美和氏 JBAA JBAA は 1996 年に日本ビジネス機協会として設立 (2001 年 4 月に現在の名称に変更 ) し 日本におけるビジネス航空の普及 発展のために活動をつづけている ビジネスジェットの運航事業者 商社 ユーザー 空港会社や自治体 航空機メーカーなどが会員となっており 法規制の改善や 首都圏におけるビジネスジェットの運航環境の整備などの働きかけを中心に取り組んできた 直近では羽田空港の再国際化に伴うビジネスジェット運航環境の改善 ( 発着枠の拡大 国際運航時の規制緩和など ) などの成果を挙げている JBAA は 2007 年 08 年 09 年の 3 度に渡り アメリカのビジネス航空の現場視察ミッショ

ンを実施 参加した国土交通省航空局などに世界の潮流を目の当たりにさせ 国の航空施策においてビジネス航空が一定のポジションを獲得する道筋を刻んだ 2007 年 2 月の日米共催ビジネスジェット トレードショーを筆頭に 県営名古屋空港には立ち上げ時から各種サポートを展開しているほか 09 年 9 月にビジネスジェット格納庫を開設したセントレアとも交流が生まれ 名古屋地区とのかかわりは深い 朝日航洋 ビジネスジェットのチャーター運航 グランド ハンドリング ( 地上における運航支援業務 ) などを手がけている 県営名古屋空港は朝日航洋のビジネスジェット運航事業の中核拠点でもあり セスナ社製近距離用ジェット機サイテーション ウルトラ ( 最大搭乗旅客数 7 人 巡航時速 796km 航続時間 2.5~3 時間 ) を2 機常駐させ 地元企業や訪日ビジネスマンのフライト需要に応えている 2006 年 10 月 名古屋空港に敷地面積 4,500 m2の日本最大級のビジネスジェット格納庫を含む 名古屋オペレーションセンター を稼動させ アメリカなどから飛来する大型長距離ビジネスジェットなどにも各種サービスを提供してきた 朝日航洋が県営名古屋空港を拠点に運航するチャーター用ジェットと ビジネスジェット用格納庫

エアバス 言わずと知れた世界 2 大航空機メーカーのひとつ 旅客機を中心に製造しており ビジネスジェットはラインナップの一部を占めるに過ぎないが A319 をベースとしたエアバス コーポレートジェットを中心に 15 人乗り以上 大洋横断可能の大型長距離ビジネスジェットを市場投入している いずれの人気も高く 世界全体で 160 機以上が就航している (2010 年 3 月末現在 ) 直近では中国企業の需要が伸びている ビジネスジェットに限らず 航空機のトップメーカーの視点から 航空機を使う風土の重要性について紹介する予定 エアバス コーポレートジェットの客室例 ( 写真提供 : エアバス ) 青木美和パイロット 愛知県出身 高校卒業と同時にパイロットを志して単身アメリカに渡り 航空学校の操縦教官 ビジネスジェットやプライベートジェット 定期旅客ジェット ドクタージェット ( 緊急医療搬送用ジェット ) のパイロットとして現場経験を積んできた若手実力派 プロのパイロットとして世界最上級のライセンスである ATP(Airline Transport Pilot Certificate) も取得している アジアでは女性パイロットはまだ数が少ないため 本業のかたわら NPO 法人を立ち上げるなどして後輩の発掘 育成にも取り組んでいる 渡米後のほとんどをアメリカで過ごしてきたが 2005 年ごろに JBAA と接触して以降

豊富な現場経験を生かして協力を進めてきた グアムに本拠を置く CareJet 社で ドクタージェットの操縦にも従事 なお 12 月からは 米国シアトルの定期航空会社 Horizon Air 社に復帰 再び定期旅客機のパイロットとしてア メリカやカナダの空を飛ぶこととなる 石田芳弘衆議院議員講演会 航空フロンティア愛知 シンポジウムと同じく 26 日の 13 時からは 地元選出の衆議院議員 石田芳弘氏による講演会も開催する 石田議員は地域主権をライフワークとする政治家であるとともに 中日本航空専門学校などを運営する学校法人神野学園の理事長であり 航空にも造詣が深い 1 年ほど前には ビジネス航空業界関係者らの働きかけで県営名古屋空港を視察し その空港機能が日本全体にとっても重要な意味を持つと判断している また 文化や教育にも意欲的に取り組んでおり 愛知県犬山市長時代には 旧城下町の再生や教育改革に成果を上げてきた 09 年 8 月 30 日投開票の第 45 回衆議院議員総選挙において 愛知県第 6 区より出馬 当選 以降も航空業界関係者などと連携し 当地の空港の振興に尽力している 今回の講演会では グローバル時代の地域振興における空港と航空システムの重要性について語る

09 年 11 月 県営名古屋空港のビジネス航空部門視察時の様子 愛知県航空対策課などの案内 のもと ビジネスジェットで出入国するビジネスマン専用の動線を確認する 中央のグレーのス ーツの人物が石田議員 ビジネス航空 PR ゾーン ブース展示ホール内でも ビジネス航空の PR 企画として ビジネスジェット商社などの合同 PR ゾーンが開設される 丸紅エアロスペース 双日 エアバスが ビジネスジェットのスケールモデルや関連映像などを出展するほか 海外の現場映像 中京テレビによる県営名古屋空港ビジネス航空部門の報道番組の録画なども交えて 来場者に向けて広くビジネス航空という産業世界の周知を図る 今回の産業展以外でも 11~12 月にかけては 航空関連で非常に大きな動きが水面下で進行しており 進捗状況次第では産業展当日にもアナウンスできるかもしれない なお パネルディスカッション 講演会 ブース会場とも入場 参加無料だが パネルディスカッションと講演会は事前予約制となっている 申し込みに関する問い合わせは

日刊工業新聞社名古屋支社イベントグループ ( 電話 052-931-6158) まで 文責 : 石原達也 ( ビジネス航空ジャーナリスト ) ビジネス航空推進プロジェクト http://business-aviation.jimdo.com/ 略歴元中部経済新聞記者 在職中にビジネス航空と出会い その産業の重要性を認識 NBAA( 全米ビジネス航空協会 ) の 07 年および 08 年大会をはじめ 欧米のビジネスジェット産業の取材を 個人の立場でも進めてきた 日本にビジネス航空を広める情報発信活動に専念するため退職し 08 年 12 月より フリーのジャーナリストとして活動を開始 ヨーロッパの MRO クラスターの取材を機に C-ASTEC とも協力関係が始まる 2010 年 6 月 C-ASTEC 地域連携マネージャー就任 ( ビジネス航空研究会担当 非常勤 )