岡山県高等学校教育研究協議会第 6 回会議資料 1 通学区域 ( 学区 ) ~ 第一専門委員会報告 ~ 期日 : 平成 28 年 8 月 30 日 ( 火 ) 場所 : 岡山県庁 3 階大会議室
( 第 5 回会議資料から ) 通学区域の状況 H11 年度入試から 普通科の学区を小学区 (21 学区 ) から中学区 (6 学区 ) とし 岡山 倉敷の総合選抜制度を廃止した 中学区制移行時に 学区界と市町村界との整合を図り その際従来出願していた高校と異なる学区となった地域を調整区域とし それまで出願していた高校への出願も認めた 再編整備の過程で 学区を複数持つ普通科としたり ( 真庭高校 矢掛高校 ) 閉校 ( 成羽高校 ) となったことで廃止となった調整区域がある H22 年度入試から吉備高原都市開発区域のうち旧賀陽町地域を備北学区から岡山学区とし 高梁高校へも従来どおり出願できる調整区域とした (H11 以降 新規に設定した調整区域はこの1か所 ) 現在 調整区域は 8 市町 11 中学校区に設定している ( 1) 平成の市町村合併により 学区界と市町村界の不整合が生じ 4 市町が複数学区にまたがっている ( 2) 1
( 参考資料 ) ( 1) 調整区域を持つ中学校 中学校名 学区等 調整区域からの出願の場合 学区内出願できる学校数 調整区域外に居住 調整区域内に居住 1 岡山市立上道中学校岡山学区 + 瀬戸高校 6 7 5 2 岡山市立興除中学校岡山学区 + 倉敷青陵高校外 3 校 6 10 7 11 6 10 8 3 岡山市立灘崎中学校 岡山学区 + 倉敷青陵高校外 3 校 10 4 岡山市立藤田中学校 岡山学区 + 倉敷青陵高校外 3 校 6 10 5 新見市立大佐中学校 備北学区 + 勝山高校 3 4 6 赤磐市立吉井中学校東備学区 + 岡山朝日高校外 3 校 3 7 1 7 真庭市立北房中学校備北学区 + 勝山高校 3 4 9 4 2 3 8 美作市立英田中学校美作学区 + 和気閑谷高校 4 5 9 早島町立早島中学校倉敷学区 + 岡山朝日高校外 3 校 7 11 10 美咲町立柵原中学校美作学区 + 和気閑谷高校 4 5 調整区域 11 吉備中央町立加賀中学校 岡山学区 + 高梁高校 6 7 備北学区 + 総社高校 3 4 2
( 参考資料 ) ( 2) 複数学区にまたがる市町 真庭市 ( 美作と備北 ) 吉備中央町 ( 岡山と備北 ) 3 浅口市 ( 倉敷と西備 ) 岡山市 ( 東備と岡山 )
( 観点 1) 今後の通学区域の在り方について 平成 30 年度を目途とする県立高等学校教育体制の整備について ( 最終提言 ) ( 平成 23 年 11 月 ) 高等学校の再編整備が中学区を前提として実施されており 中学区が定着していることから 以前の小学区に戻すことは望ましくない また 更なる学区の拡大は 都市部の高等学校に生徒の志願が集まり 周辺部の高等学校の活力低下につながることも考えられることから 慎重にすべきである こうしたことから 当面 現在の中学区を維持することが適当である 岡山県立高等学校教育体制整備実施計画 ( 平成 25 年 2 月 ) 学区については 現在の 6 学区を維持することとする ( 第 5 回会議における意見 ) 仮に全県一区とすれば 西備学区から倉敷学区 東備学区から岡山学区への進学割合が増加する さらには倉敷学区と岡山学区間でも生徒の移動が生じると考えられる としているが その根拠を示してほしい 4
学区拡大を考えるに当たり ( 本会議からの確認事項 ) 美作学区 ( 旧 4 学区 ) と県南 4 学区との比較 [ 美作学区における旧 4 学区 ] 中卒者 273 人 (H28.3) 中卒者 1311 人 (H28.3) [ 県南部の 4 学区 ] 中卒者 155 人 (H28.3) 中卒者 363 人 (H28.3) 中卒者 1355 人 (H28.3) ( 参考 ) 旧学区から津山 津山東高校普通科への進学状況 5 (H10 入試 ) (H11 入試 ) (H27 入試 ) 旧林野学区 4.1% 8.2% 10.4% 旧勝山学区 0.8% 3.4% 5.6% 旧落合学区 2.4% 4.5% 10.1% 中卒者 1300 人 (H28.3) 中卒者 5574 人 (H28.3) 中卒者 6808 人 (H28.3) H11 入試から中学区 中卒者数は国私立 特支を除く
県南 4 学区における普通科の学区間進学状況 (H27.5.1) ( 参考資料 ) 倉敷学区 東備学区 学区ごとの中卒者数を無地の枠 当該学区に所在する普通科の募集定員を網掛け枠の大きさでそれぞれ示す 31.1% 0.6% 学区あり 3 校 (440) 中卒者 1223 人 中卒者 5536 人 33.2% 学区あり 6 校 (1640) 全県学区 2 校 ( 倉敷中央 総社南 ) (440) 3.3% 0.4% 0% 2.3% 0.9% 0% 0.5% 0.6% 学区あり 6 校 (1600) 全県学区 2 校 ( 岡山城東 玉野光南 ) (520) 中等教育学校 ( 後期課程 160) 27.3% 中卒者 6837 人 10.1% 中卒者 1311 人 学区あり 3 校 (400) 25.6% 直線矢印は 学区間の普通科進学者の移動を示す 曲線矢印は 自学区内普通科進学者を示す % は 移動元学区の中卒者に占める割合を示す 中卒者数は国私立 特支を除く 西備学区 岡山学区 6
( 参考資料 ) 仮に学区を全県一区とした場合の県南のシミュレーション ( 都市部へ進学 4% 増 ) 美作地域で中学区拡大時に津山への進学が 4% 程度増加 私立高校 西備学区 さらに 52 人 倉敷学区 岡山学区 さらに 55 人 東備学区 H28.3 月卒 1,300 人の 4% は 52 人倉敷市内 4 校へ一部は岡山市内へ 岡山 倉敷学区間の流動性が高まる他学区からさらに志願が集まる 志願倍率上昇 私立高校進学や学区外への進学が増加 H28.3 月卒 1,355 人の 4% は 55 人岡山市内へ 人口集中地域の学区拡大の影響例 : 兵庫県は 平成 27 年度から学区を拡大し 神戸市内は旧 3 学区が 1 学区に統合された その影響としては 旧学区外の高校を受検した生徒の割合が増加し 旧学区間で相互に生徒の移動の増加が見られた 私立全日制普通科における岡山 - 倉敷学区間の移動数倉敷学区から岡山学区へ 406 人 ( 倉敷学区中卒者の 7.5%) 岡山学区から倉敷学区へ 105 人 ( 岡山学区中卒者の 1.6%) (H27.5 高校教育課調べ ) 公共交通の利便性が低い地域における学区拡大の影響例 :JR 姫新線中国勝山 - 津山所要時間 50 分程度学区拡大時 旧勝山学区から津山市内普通科へ 2.6% 増加 ( 高校教育課調べ ) 7
本県の鉄道網と公共交通における所要時間 ( 参考資料 ) 呰部 川上バスセンター 蒜山 リハビリセンター 周匝 奈義役場前 バス所要時間目安 周匝 ( 赤磐市 ) - 岡山駅前 80 分 周匝 ( 赤磐市 ) - 和気駅前 37 分 和気駅前 - 片鉄片上 ( 備前市 ) 24 分 周匝 ( 赤磐市 ) - 林野駅前 29 分 リハビリセンター前 ( 吉備中央町 ) - 岡山駅前 80 分 リハビリセンター前 ( 吉備中央町 ) - 高梁駅前 60 分 川上バスセンター ( 高梁市 ) - 高梁駅前 25 分 川上バスセンター ( 高梁市 ) - 井原駅前 55 分 井原駅前 - 笠岡駅前 35 分 笠岡駅前 - 矢掛駅前 40 分 蒜山 - 勝山駅前 90 分 奈義役場前 - 津山駅前 44 分 呰部 ( 旧北房町 ) - 高梁駅前 39 分 呰部 ( 旧北房町 ) - 落合校地前 36 分 ( 久世校地前 +12 分 ) 呰部 ( 旧北房町 ) - 真庭市役所 52 分 ( 勝山高校前 +12 分 ) 数字は駅間所要時間の目安 ( 高校教育課調べ ) JR 所要時間の目安 笠岡- 岡山 50 分 笠岡- 倉敷 30 分 岡山- 倉敷 20 分 備中高梁- 岡山 55 分 児島- 岡山 35 分 瀬戸- 岡山 20 分 和気- 岡山 30 分 邑久- 岡山 25 分 西片上- 岡山 45 分 8
( 案 1) 今後の通学区域の在り方をどのように考えるか 学区拡大等を行うと 学校選択肢が拡大される一方で 都市部の高等学校に生徒の志願が集中し 周辺部の高等学校の活力低下につながることが懸念される 経済格差が学力格差につながっていると言われる中 これ以上の学区の拡大は 通学費等を考慮すると 必ずしも学校選択の公平性が高まるとは限らず むしろ経済的な影響から 学力格差の更なる拡大につながる恐れがある 当面の間は6 学区を維持しながら 教員の配置等の工夫や ICTの活用等を図りながら 地域の拠点校の維持を図ることが必要である 生徒数の更なる減少により 学区間で配置される学校の規模の差が顕著となる ことも想定される ( 第一専門委員会での協議状況 ) ( 3) 平成 40 年代を見通した通学区域の在り方については 今後の地域の状況 社会情勢の変化等を踏まえ 平成 30 年代に改めて検討を行う必要がある 9
備全県学区東岡山倉敷西備備北美作360 200 160 120 200 656060 200 140 120 80 12040 下段 H40( 想定 ) ( 3) 学区ごとの学校数 学校規模の違い ( 第 5 回会議資料から ) 年度別 (H11 H27 H40) 普通科 ( 学区有 全県学区 ) 募集定員 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 240 200 160 120 80 160 160 80 360 400 400 400 400 320 240 200 400 160 160 80 360 320 280 280 200 160 360 160 160 2000 程度 ( 学区有と全県学区の合計 ) 360 360 360 320 320 280 240 400 200 320 320 320 240 240 200 240 200 2000 程度 ( 学区有と全県学区の合計 ) 320 200 320 200 120 120 160 160 160 80 80 80 120 105 200 上段 H11 中段 H27 480 程度 ( 学区有と全県学区の合計 ) 10
( 観点 2) 吉備中央町等 課題を抱える地域の状況をどのように考えるか 吉備中央町の特異な状況 県内で唯一 中学校区内に学区境界が存在する 複数の調整区域が存在し 居住地域により学区内出願可能な学校の組合せが4 通り存在する [ 要望に応えることによるメリット ] 域内の生徒 保護者にとって 居住地に関わらず学区内出願できる高校数が等しくなる 不公平感が解消され 中学校内での一体感が醸成される ( 4) [ 要望に応えることへの懸念 ] 岡山への進学志向が高まる一方 これまで進学していた高校への志願者が減少するのではないか 吉備中央町以外の地域から 不公平感を訴える声があがるのではないか 11
( 参考資料 ) ( 4) 地域の意見を聴く会 における吉備中央町の方からの主な意見 地元に高校がない 中学校も統合され 同じ中学校に異なる学区の子がい る 進路指導もそうだが 不公平感がある 加賀中学校に子供が通っている 中学校が一つになったが 一体感が生まれない 子供たちの間に不公平感がある中で 毎年 100 人足らずの中学生が卒業していく 一刻の猶予もない 現実 備北学区だからと言って 新見高校へは通えない 一方で 岡山学区に入ったからといって 全員が岡山へ行くわけではない 学区について改善しなければ 入り組んだ学区は中学校の進路指導も大変である 学区の話は 加賀中学校ができたときに解決していなければならない 12
( 第一専門委員会での協議状況 ) ( 案 2) 吉備中央町等 課題のある地域へどう対応するか 調整区域等の解消を図ろうとすれば 学区は拡大の方向へ向かうため 慎重な検討が求められる ただし 吉備中央町の加賀中学校は 県内で唯一 同一中学校区内に学区境界がある特異なケースである 生徒の進路選択の条件が揃い 一体感の醸成に資するよう 早期に対応すべきである なお 検討に当たっては 過去の進学実績等を踏まえ 一部の高校については 調整区域としないことも考えられる 今後 他の地域で中学校区内に学区境界をもつ中学校ができる場合には 同じ方向で対応すべきである 13