(2) 単元構想図 単元デザイン 時数と手立て軸 数ねらい 引き出したい学習活動の姿 ICT の活用 カリキュラムマネジメント 疑問や知りたいことを共有する 1 電池のしくみについて 疑問や知りたいことを共有することができる ( 自然事象への関 1 果物電池を作り 電子オルゴールを鳴心 意欲 態度

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(2) 単元構想図 学習の手立て 数は時数軸 授業の目標 視点 1 果物で電池を作り 電流を取り出す 果物電池から電流を取り出す実験を通して 電池の仕組みについて 疑問や関心を抱くことができる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) 小集団の中で果物電池を作り 疑問を出し合ったり 共有したりする姿 自

指導計画 評価の具体例 単元の目標 単元 1 化学変化とイオン 化学変化についての観察, 実験を通して, 水溶液の電気伝導性や中和反応について理解するとともに, これらの事物 現象をイオンのモデルと関連づけて見る見方や考え方を養い, 物質や化学変化に対する興味 関心を高め, 身のまわりの物質や事象を

Taro-(HP)指導案(改訂).jtd

理科学習指導案

見いださせる 3 章 化学変化と電池 本章では電解質水溶液と2 種類の金属を用いて電池をつくる実験を行い 電流が取り出せることを見いださせる このとき化学エネルギーが電気エネルギーに変換されていることを理解させる また 電極での電子の授受をイオンのモデルで表し 電池のしくみを微視的視点でとらえさせる

英語科学習指導案

理科科学習指導案

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

群教セ G04-03 平 集 理科 - 中 生徒が解決の見通しを持って実験方法を立案する理科授業 モデル図やグラフを使った予想の共有と タブレット端末の活用を通して 特別研修員奈良達也 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 平成 29 年 3 月公示の新学習指導要領では 内容のイとして思考 判断

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

(2) 本単元に関わる生徒の実態及び指導方針 1 既習の学習内容 水溶液には酸性 中性 アルカリ性のものがあること 金属を変化させる水溶液があること( 小 6) 気体の発生と性質 物質への水への溶解について( 第 1 学年 ) 物質が原子や分子でできていること( 第 2 学年 ) 電流が電子の流れで

2 単元の評価規準関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 知識 理解 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事物 現象に興味 関心を持ち, それを科学的に探究しようとするとともに, 事象を日常生活との関わりで捉えようとする 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事象 現象の中に問題を見いだし,

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

がお互いの性質を打ち消しあう また, その際, その他のイオンから塩が生じる パフォーマンス課題 硫酸に電極をさし, 電源装置で電圧を加えると電流が流れ, 電球が点灯する これに水酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り, 電球は次第に暗くなり, やがて消える しかし, さらに加え続

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

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3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

とである そこで, 紫キャベツを使った料理にレモンをかけると色が変わることを取り上げたり, 湖沼の水質の中和やあくとりなどの例を用いたりして, 興味 関心を高めるようにしたい なお,1 学年の いろいろな気体の性質,2 学年の 化学変化と原子 分子 ( 化学式と化学反応式 ),3 学年の 酸 アルカ

2 原子やイオンのつ 3 原子が電気的に中性 3 原子の構造について くりに関心をもっ になる理由を 原子 説明している て説明を聞こうと の構造から指摘して 4 陽イオンや陰イオン する いる の違いを説明でき 4 イオンは原子が電子 イオンをイオン式で を失ったり 受け取っ 表している たりして

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

Ⅲ 化学変化とイオン 単元における観察 実験の位置付け 学習活動備考 課題 どのような水溶液が電流を通すのだろうか 実験 1 電解質や非電解質の水溶液について電流を通すか調べる実験 様々な水溶液を用意するが この後に 塩化銅水溶液や塩酸の電気分解に触れるため この 2 つの水溶液は用意しておくとよい

決するための学習の見通しをもたせ, 単元を貫く課題を意識させ, 目的意識をもたせた授業を展開していきたい 本単元では, 理科での学習内容が日常生活で見られる事象に関連することに気付かせたい 日常生活の事象から酸とアルカリの性質を粒子で考え中和反応をイオンのモデルと関連付けて理解させたい それを通して

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

Microsoft Word - dainityu.doc

Microsoft Word -

Microsoft Word - 社会科

指導案

< イオン 電離練習問題 > No. 1 次のイオンの名称を書きなさい (1) H + ( ) (2) Na + ( ) (3) K + ( ) (4) Mg 2+ ( ) (5) Cu 2+ ( ) (6) Zn 2+ ( ) (7) NH4 + ( ) (8) Cl - ( ) (9) OH -

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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事例 2-2

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

6年 ゆで卵を取り出そう

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

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Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

123

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

ICTを軸にした小中連携

調査研究「教科等で考える異校種間の連携の工夫」〔理科〕

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第 1 学年理科学習指導案 指導者佐々木一成 1 日時平成 28 年 11 月 16 日 ( 水 ) 第 6 校時 2 学級一関市立大東中学校 1 年 B 組男子 12 名女子 15 名計 27 名 ( 理科室 ) 3 単元名単元 4 大地の変化第 3 章地層から読み取る大地の変化学びを広げよう (

について関心をもって話し合っている 6 身近な電気器具について興味 関心をもっている 電圧の特徴を 結果から見いだしている 6 実験結果から 電流の大きさが加えた電圧の大きさに比例することを見いだしている 7 直列回路と並列回路での抵抗の値がどのようになるか 実験の結果から見いだしている 8 水温の

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

理科学習指導案(形式)

体育科指導案

質問 2 1イオンには大きさがあると思いますか あると思う人は どれくらいの大きさだと思いますか ある 35 人 ない 5 人 すごく小さい 12 人 原子サイズ 6 人 目に見えない大きさ 5 人 原子より小さい 2 人 種類によってちがう 2 人 分子サイズ 1 人 分子の 10 分の1 1 人

本時の評価規準 ( 観点 / 方法 ) 1. 今まで学習したことをもとに, 実験を適切な操作で行い, 各極で発生した物質を同定 することができる ( 観察 実験の技能 / ワークシートへの記述 ) 2. 食塩水に電流を通したときの陽極および陰極での変化の様子を粒子モデルを使って図 示し, そのモデル

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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解答類型

Microsoft Word - ⑦-1電流がうみ出す力

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

第1学年 理科学習指導案

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1. 日時 日時平成 年 ( 年 ) 月 日 ( ) 時間目 ( 時 分 ~ 時 分 ) 2. 場所 場所 市立 中学校 室 3. 学年 組 人数 学年 組 人数 年 組 名 4. 単元 単元 ( 単元名 ) ( 小単元名 ) 5. 教材観 ( 題材観 ) < 教材観の考え方 > 教科書の該当単元全

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

国語科学習指導案様式(案)

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

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単元の系統 粒子 学年 粒子の存在 粒子の結合 粒子の保存性 粒子のもつエネルギー 小学校ものの重さ 年 形と重さ 体積と重さ 4 年 空気と水の性質 空気の圧縮 水の圧縮 金属 水 空気と温度 温度と体積の変化 温まり方の違い 水の三態変化 5 年 ものの溶け方 物が水に溶ける量の限度 物が水に溶

第 6 学年理科学習指導案指導者千葉市立小中台小学校本間希世 1 研究主題 (1) 市教研統一テーマ 自ら学び 心豊かに生きる力を身につけた児童生徒の育成 (2) 部会テーマ 個を生かした学習指導の進め方 小中合同主題 教材の本質にもとづき 児童の力で自然を調べる楽しさが体得される場の工夫と指導方法

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

FdData理科3年

H30全国HP

第 2 学年 4 組理科学習指導案 平成 18 年 10 月 20 日 ( 金 )5 限 指導者坂井輪中学校教諭野上貴浩 1 単元名化学変化と原子 分子 -2 章物質どうしの化学変化 - 2 単元の目標化合, 分解などの化学変化に関する観察, 実験をもとに反応における物質の変化や量的関係を原子 分子

(2) 授業者が学びの見通しを持つ ( 学習目標の明確化 ) 問題解決的な学習に取り組む際, どのような場面で, どのようにして, どのような力を子どもたちに付けるのか, 単元や授業における目標を明確にして学びを見通しておくことが大切です 目標が不明確であると, 作業や体験などの活動そのものに, 子

中学校学習指導要領解説理科編

(3) 指導観本単元の指導に当たっては, はじめに力の合力 分力に関する作図法を習得させるとともに, その力に関する知識を押さえ, 記録タイマー等の基本的な実験操作を習得させながら実験を行い, その結果を根拠に, 力と速さ, 運動の法則を考察させたい また,ICT を活用してイメージをもたせたり,

第4学年理科学習指導案

○数学科 2年 連立方程式

Microsoft Word - 高等学校公民科(大島).doc

目次 Ⅰ 研究主題 1 Ⅱ 研究主題設定の理由 1 Ⅲ 研究の目的 1 Ⅳ 研究の目標 1 Ⅴ 研究の見通し 2 Ⅵ 研究の構想 2 1 研究に対する基本的な考え方 2 ⑴ 現行学習指導要領における成果と課題について 2 ⑵ 理科における育成を目指す資質 能力について 3 ⑶ 理科における 見方 考

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表紙

Taro-22 No19 大網中(中和と塩

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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

Transcription:

理科 3 年 D 組授業案 授業者神谷昭吾 1 日時 場所平成 29 年 6 月 5 日 ( 月 ) 第 2 理科室 2 教科で付けたい力 育てたい生徒 学習指導要領 自然の事物 現象に進んでかかわり 目的意識をもって観察 実験などを行い 科学的に探求する能 力の基礎と態度を育てるとともに自然の事物 現象について理解を深め 科学的な見方や考え方を養う 観察 実験技能を習得し 様々な情報を選択 活用しながら 結果を分析して解釈し表現する能力をもち 科学的な事物 現象について科学的な見方や考え方をもつことができる生徒 3 単元名電池のしくみ 4 単元を通して付けたい力 育てたい生徒 学習指導要領 (6) 化学変化とイオン化学変化についての観察 実験を通して 水溶液の電気伝導性や中和反応について理解させるとともに, これらの事物 現象をイオンのモデルと関連付けてみる見方や考え方を養う ア水溶液とイオン ( ア ) 水溶液の電気伝導性水溶液に電流を流す実験を行い 水溶液には電流が流れるものと流れないものとがあることを見いだすこと ( イ ) 原子の成り立ちとイオン電気分解の実験を行い 電極に物質が生成することからイオンの存在を知ること また イオンの生成が原子の成り立ちに関係することを知ること ( ウ ) 化学変化と電池電解質水溶液と2 種類の金属などを用いた実験を行い 電流が取り出せることを見いだすとともに, 化学エネルギーが電気エネルギーに変換されていることを知ること 電気分解や電池の反応について イオンのモデル図を活用して説明できる生徒 5 単元構想 (1) 単元で21 世紀型スキルを自発的に発揮する生徒の姿 ペア同士で 自分の考えを聞いたり 伝えたりして 考えを練り合う姿 小集団の中で 班員とコミュニケーションを取りながら実験結果を吟味する姿 他の班と交流し 必要な情報を選択し 自分の班の実験結果と比較したり 統合したりして 自分なりの答えを作り出す姿 - 1 -

(2) 単元構想図 単元デザイン 時数と手立て軸 数ねらい 引き出したい学習活動の姿 ICT の活用 カリキュラムマネジメント 疑問や知りたいことを共有する 1 電池のしくみについて 疑問や知りたいことを共有することができる ( 自然事象への関 1 果物電池を作り 電子オルゴールを鳴心 意欲 態度 ) らす実験を行う 小集団の中で果物電池を作り 疑問を出し合ったり 共有したりする姿 自分の考えをタブレットに記録する 復習 : 電池のしくみをレポートにまとめる (1 次 ) 電池のしくみをジグソー学習で追究する 2 電池に関する3つのエキスパート学習を通 2エキスパートグループで電池に関すして 電池にしくみに関する疑問を解決しよる3 種類の実験を行う うとすることができる ( 実験 観察の技能 科学的な思考 表現 ) 〇タブレット PC にエキスパート学習でわ エキスパートグループで電池のしくみについかったことを記録しておく て追究する姿 復習 : 電池のしくみをレポートにまとめる (2 次 ) 3 電池から電流が生じるしくみをモデル図を使 3ジグソーグループで電池のしくみにつって説明できる ( 科学的な思考 表現 ) いて議論する ( 本時 ) 各エキスパートグループわかったことを比較したり 統合したりして 班員が協力しなが タブレット PC で他の班の考えを撮影ら電池から電流が生じる理由を説明する姿 〇自分の考えを記録する 復習 : 電池のしくみをレポートにまとめる (3 次 ) 知識を活用する 4 果物電池以外の電池からも電流が生じるこ 4 鉛蓄電池や燃料電池など 身の回りでとを理解することができる ( 科学的な思考活用されている電池のモデル図を使っ 表現 科学的な知識 理解) て電池のしくみを議論する 〇デジタルワークシートで前時までの考えを振り返る 5 電池のしくみについて イオンのモデル図を使って説明することができる ( 科学的な思 5 電池のしくみについてレポートを元に考 表現 科学的な知識 理解 ) プレゼンを行う カリキュラムマネジメント復習 : 電池のしくみをレポートにまとめる防災学習の DIG 訓練 ( 災害想像力ゲーム ) (4 次 ) 災害が発生した際の備蓄品としての電池の活用と関連させる - 2 -

7 本時の指導 (1) 日時 場所 6 月 5 日 ( 月 ) 第 2 理科室 (2) 授業名電池のしくみ (3/5) (3) 本時の目標電池に関する実験結果を比較したり 統合したりする活動を通して 電池から電流が生じるしくみをモデル図を使って説明することができる ( 科学的な思考 表現 ) (4) 授業過程 学習内容 ( 数教師の働きかけ 生徒の反応 活動 ) 留意点 (ICT を含む ) 評価 つ 1 果物電池の疑問について出し合おう 前時に集約した疑問を大型スク か 果汁があれば電流が流れるのか? リーンに投影する む なぜ金属板が必要なのか? 10 果物や金属の種類が関係しているのかもしれないな 追 2なぜ果物電池から電流が流れたのだろう 究す <エキスパートグループ> タブレット 1 人 1 台 る 3 電池のしくみに関する追究をしよう 各実験を行い グループ内で議 40 実験 A 電解質と非電解質 論してわかったことをイオンの 実験 B 金属板とイオン化傾向 モデル図を用いてタブレット 実験 C 電流 電子が流れる方向 PC に記録する 4 A ~ C それぞれの実験でわかったことをまとめよう 本時 <ジグソーグループ> 班で議論してわかったことをタ 追 5 自分の班に戻り わかったことをつなぎ合わせ 電池の仕 ブレット PC に記録する 究 組みについて説明を完成させよう す 亜鉛がイオンになったから 電子が生まれたんだ! 亜鉛 銅 る 電流が流れたということは 電子が流れたということだ 35 亜鉛は溶け出したけど 銅の方には何の変化も起きないのかな 銅板についた気泡は何だろう <クロストーク> 6 各グループで交流し 考えを伝え合おう 他の班のホワイトボードを撮影 班の考え方はわかりやすかったな 自分の班にも取り入 させ 記録に残す れてみよう 発表者を 1 名残し ホワイトボ 7 自分たちのグループの考えを作り直し わかったことやわ ードを使いながら 説明する からなかったこと 疑問を発表しよう 生徒から説明を聞いてみたい班 電解質水溶液の中で金属板からイオンと電子が生まれて を聞き 1 2グループ指名す 導線内を移動したんじゃないか る 銅板についた気泡の正体がわからない ま 8 自分の考えをまとめよう ワークシートにまとめる と 電池に関する実験結果を比較し め 果汁は電解質水溶液の一種だ 電解質水溶液の中では金 たり 統合したりする活動を通 る 属がイオンとして溶け出す 金属は種類によって溶け方 して 電池から電流が生じる仕 15 が異なるので 溶け出しやすい亜鉛が亜鉛イオンとして 組みをモデル図を使って説明で 溶けた後 金属板に電子が残る その電子が反対側の金 きたか ( 科学的な思考 表現 ) 属板に移動することによって電流が流れる 普段使って <デジタルワークシート レポ いるいる電池の中身はどうなっているんだろう? ート> - 3 -

資料 1 本時までの流れ 第 1 時疑問や知りたいことの共有 KWL を用いて 疑問や知りたいことを学級全体で共有し 学びに向かう意識を高める 表 1 第 1 時に生徒が記述すると予想される KWL K what I know W what I want to know L what I learned 知っていること知りたいこと 疑問学んだこと 電池には金属が使われている なぜ果物から電流が流れるのか ( 単元終了時に記入 ) 電池には寿命がある 充電で 果物なら何でも流れるのか きるものもある 果汁の成分は何だろう リチウムイオン電池を知って 何の金属が使われているのか いる 同じ金属同士だとできないのか 古い電池の中から何か液が出 電流や電圧を測ってみたい たのを見たことがある 電池の寿命はどれくらいか 第 2 時 エキスパート学習 第 1 時から生まれた疑問を元に 3 種類の実験を行う どの実験を選ぶかは生徒個人が決める 実験 A 電解質の種類 目的 水溶液によって 電流が流れるかどうかを確かめる 材料 使用する水溶液 食塩水 塩酸 砂糖水 使用する金属板 銅 + 亜鉛 方法 銅 + 亜鉛を様々な水溶液に入れて 電池を作る ( 微電流モーター ) 資料 電解質の成分に関する資料 塩化ナトリウム 塩酸の電離のイオン式 予想される生徒のまとめ 電池を作るには 電解質水溶液が必要 非電解質水溶液では流れない 電解質水溶液の中にはイオンが存在する 非電解質水溶液の中にはイオンが存在しない 実験 B 金属板とイオン化傾向 目的 金属板の違いによって 電流が流れるかどうかを確かめる 材料 使用する水溶液 塩酸 使用する金属板 銅 亜鉛 アルミニウム 方法 塩酸に2 種類以上の金属を浸し 電池を作る ( 微電流モーター 電圧計 ) 資料 イオン化傾向の資料 Mg>Al>Zn>Fe>Cu の順にイオンになりやすい 予想される生徒のまとめ 電池を作るには 異なる金属板が必要 同じだと電流が流れない 2 種類の金属のうち片方が溶けてイオンと電子が生じる 実験 C 目的材料方法資料 電流が流れる方向電池の中で電流が流れる向きを確かめる 銅 亜鉛 塩酸 検流計 抵抗器果物電池に検流計を取り付け 電流の向きを調べる 電流と電子に関する資料 予想される生徒のまとめ 電流は銅板から亜鉛板に向かって流れる 電流と逆向きに電子も流れる - 4 -

資料 2 学習形態 ( 数字は 本時案の 数字と一致する ) 第 2 時 ( 前時 ) 12 一斉 3 グループ タブレット PC で実験 A ~ C の結果を撮影 記録する 配置例 実験 A 実験 B 実験 C 実験 A 電解質に関する実験実験 B 実験 A 実験 B 実験 C 金属板とイオン化傾向に関する実験実験 C 電流の正体と流れる方向に関する実験 4 個人 ( タブレット PC で結果を記録 ) デジタルワークシート タブレット PC では 左図を活用して 亜鉛 銅 考えをまとめる 図中で イオンのモデ Zn Cu ル図やイオン式を描きながら説明を行う 第 3 時 ( 本時 ) 5 班 ( タブレット + ホワイトボード ) 1 3 5 タブレット PC を活用し 前時までに行った各実験からわかったことを出し合い ホワイトボードに電池のしくみを 2 4 6 まとめる 7 6 クロストーク他の班と意見交流を行う ( タブレット + ホワイトボード ) 1 3 5 他の班の机に移動し 意見交流を行う 班員 1 人が残り 5でまとめたことを説明する 2 4 6 タブレット PC で 参考になった他者の考えを撮影し 記録に残す 7 7 班班に戻って考えを練り直す ( ホワイトボード ) 8 個人個人のまとめを行う ( ワークシート ) - 5 -

資料 3 生徒の学びの評価 表 2 各時の評価の観点と評価物 時間評価の観点評価物 第 1 時 関心 意欲 態度 KWL ワークシート( デジタルワークシートを含む ) 科学的な思考 表現 レポート 第 2 時 実験 観察の技能 ワークシート ( デジタルワークシートを含む ) 思考 表現 レポート 第 3 時思考 表現ワークシート ( デジタルワークシートを含む ) レポート 第 4 時思考 表現ワークシート ( デジタルワークシートを含む ) 知識 理解 第 5 時 思考 表現 KWL ワークシート( デジタルワークシートを含む ) 知識 理解 レポート 表 3 レポートやを評価する時のルーブリックの例 S 評価 A 評価 B 評価 C 評価 電池のしくみについ 電池のしくみについ 電池のしくみについ 電池のしくみにつ 自然事象へ て疑問を抱き 知り て疑問を抱き 知り て疑問を抱くことが いて疑問を抱かな の関心 意 たいことや自分なり たいことを明確に記 できる い 欲 態度 の予想を明確に記述 述することができ することができる る 3つの実験結果や他 3つの実験結果や他 実験結果を根拠にし 実験結果を書き写 者から聞いた考えを 者から聞いた考えを て 電池のしくみに しただけで 自分 を組み合わせなが を組み合わせなが ついて自分の考えを の考えが書かれて 科学的な ら モデルを用いて ら モデルを用いて 記述することができ いない 思考 表現 自分の考えを記述す 自分の考えを記述す る ることができる さ ることができる らに 新たな疑問を 抱くことができる - 6 -