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Microsoft PowerPoint - 資料3-4 GAPパンフレット1209版

どうして GAP を導入するの? 産地や農家が安定した経営を続けるためには 次のような取組が必要です 産地の信頼を守るための体制を作りましょう 安全な農産物の生産は農家の責務です また 産地の農家のうち 1 人でも問題を起こせば 産地全体で出荷停止や商品回収を行わなければならず その後の取引にも影響

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

GAP 手法 ( 農業生産工程管理手法 ) を巡る情勢について 農林水産省生産局生産技術課課長補佐龍澤直樹氏 ご紹介いただきました農林水産省生産局生産技術課でGAPを担当しております龍澤と申します 私からは GAP 手法を巡る情勢ということで 全国の取組状況 また 国際的な動向 また国の取組方針につ

みえ GAP チャレンジ宣言 ~ 三重から GAP 認証の輪を!~ 私たちは 農業を志す若者や農業の未来を拓こうとする生産者など 意欲と情熱に溢れる皆さんとともに 生産者の輪 生産者と消費者の輪 生産者と流通業者の輪 など 様々な輪を生み出し つなげることで GAP 認証の取得にチャレンジします そ

東京大会を契機とした GAP 推進の目標 施策と進捗状況 目標 平成 30 年度中に 各県内の GAP 指導体制における指導員数を全国で 1,000 人以上育成 確保 平成 31 年度末までに平成 29 年 4 月末時点 ( 約 4,500 経営体 ) の 3 倍以上の認証取得 都道府県等の GAP

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

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目次 1. 本書の利用方法 p.1 2. 著作権 p.1 3. 免責事項 p.1 4. 用語の定義と説明 p.1 A. 団体の管理体制 1. 団体の基本情報と責任の明確化 p.3 2. 契約の管理 p.4 3. 団体 農場管理マニュアル p.5 B. 団体 農場管理マニュアルに基づく管理の実践とその

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品質向上セミナー

宮崎県における GAP 推進マニュアル ~ 安全 安心な産地確立に向けた GAP 導入の手引き ~ 平成 29 年 8 月 10 日 宮崎県

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

厚生労働省 食品衛生管理の国際標準化に関する検討会最終とりまとめ 平成28 年12 月 HACCPの導入により 食品の安全性の向上を図る必要があるとの観点から 平成28年3月から12月まで 厚生労働省においてHACCPの制度化について検討 10月14日に中間とりまとめが公表され 11月15日まで意見

農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

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国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

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H28秋_24地方税財源

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

資料 オリ パラ東京大会を契機とした GAP の推進と県産農畜水産物のプロモーション 平成 30 年 9 月 18 日 持続可能性に配慮した日本の食の魅力発信のための研修会 岐阜県農政部

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

資料 2 農業データ連携基盤の構築について 農業データ連携基盤 (WAGRI) WAGRI とは 農業データプラットフォームが 様々なデータやサービスを連環させる 輪 となり 様々なコミュニティのさらなる調和を促す 和 となることで 農業分野にイノベーションを引き起こすことへの期待から生まれた造語

持続可能性に配慮した調達コード ( 案 ) の概要について 組織委員会は 持続可能性に関する取組の一つとして 持続可能性に配慮した調達コード を策定 運用することとしており 2016 年 1 月に 基本原則 を公表 調達コードにおいては 持続可能性の観点から全ての物品 サービス等に共通して適用する基

( 産地パワーアップ計画の重要な変更 ) 第 7 条産地パワーアップ計画ごとに 次に定める変更を行う場合は 第 4 条及び第 5 条の手続きに準じて行うものとする (1) 成果目標の変更 (2) 事業内容の変更 (3) 取組主体事業計画の変更 (4) 取組主体の補助事業費の3 割を超える変更 2 前

未来投資会議構造改革徹底推進会合 地域経済 インフラ 会合 ( 農林水産業 ) 資料 1 卸売市場を含めた食品流通の構造改革について 平成 30 年 3 月 7 日 ( 水 ) 食料産業局

唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

【千葉県事業計画】別記様式第3号別添

内部統制ガイドラインについて 資料

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

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商品特性と取引条件 商品名 (1) 展示会 商談会シート 記入日 : 最もおいしい時期 (2) 賞味期限 消費期限 (3) 主原料産地 ( 漁獲場所等 )(4) JAN コード (5) 内容量 (6) 希望小売価格 ( 税込 )(7) 1ケースあたり入数 (8) 保存温度帯 (9) 発注リードタイム

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

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日本発の国際規格を目指す JGAP のあゆみ 年流通 JA 行政等 多様な GAP が日本国内で作られていく 2006 年 11 月日本 GAP 協会設立 設立の目的 1: 日本の業界標準の GAP を構築すること 設立の目的 2: 世界に通用する日本の本格的な GAP を創り

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2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

目 次 1. タムラグループの環境活動 1 2. グリーン調達基準 1 第 1 章総則 1 第 2 章取引先様への要求事項 3 第 3 章材料 部品等の選定基準 3 第 4 章取引先様への調査内容 4 附則 5

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CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査結果《概要版》

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2016 年 5 月 31 日 JGAP 技術委員会 ( 審査 認証部会 ) 事務局 農場用管理点と適合基準 ( 共通管理点 ) の主要改定点一覧 2010/ (Advance) * 注 1)Advance は Basic を包含しているため 2010/2012 と Advance

h t t p : / / w w w. f o o d - c o m m u n i c a t i o n - p r o j e c t. j p / 5,GFSI による国際標準化の経緯と今後の展望について GFSI による国際標準化の経緯と今後の展望 について テュフラインランドジャパン

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卵及び卵製品の高度化基準

HACCP 自主点検リスト ( 一般食品 ) 別添 1-2 手順番号 1 HACCP チームの編成 項目 評価 ( ) HACCP チームは編成できましたか ( 従業員が少数の場合 チームは必ずしも複数名である必要はありません また 外部の人材を活用することもできます ) HACCP チームには製品

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

資料 5-2 農業生産法人制度について 平成 2 4 年 2 月

1. 食品安全専門 材育成の 的 1. 品安全管理に関する基礎的な知識 専 的な知識や技能の修得体制をつくる 2. FSMS 監査員の育成体制をつくる 3. 国際的な議論に参画できる 材を育てる 本研究会は主に について 議論を進めている 1

米国食品安全強化法 (FSMA) の概要 背景米国で多数の食品事故が起き 公衆衛生上の大きな負担となっているが ほとんどの場合は予防可能な危害であると考えられている そのため 食料供給の過程で安全を保障することにより公衆衛生を向上する目的で 食品医薬品局 (FDA) の権限を多岐にわたり強化するため

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農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

農林漁業の生産資材に由来する食品安全に関する緊急時対応実施指針 平成 18 年 1 月農林水産省消費 安全局

- 目次 - 1.GAPとは何か 2.GAP 実施の意義 3. さまざまなGAPの現状 4.GAP 取得費用の内訳 5. 団体認証と個別認証の違い 6.GAPの取組事例 7.GAP 関連予算 8. 世界のGFSI 承認スキームGAP 9.HACCPを含む食品安全管理規格 10.JAS 制度 11.

資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

【H 制定】災害高機能型推進事業実施要領

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

Taro-207号メルマガ 2712.jtd

ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

精米 HACCP 規格 ~ 精米工場向け HACCP 手法に基づく 精米の食品安全 品質管理 衛生管理 食品防御の取組み ~ 第 1 版 2016 年 3 月 16 日 第 1 目的一般社団法人日本精米工業会の精米 HACCP 規格は 精米工場で製造する精米が消費者及び実需者より信頼される製品精米と

生産履歴/GAPご紹介

新春誌上座談会 食品安全認証の活用による食品マーケティングの新たな展開 食品の安全と認証制度 東京海洋大学大学院食品安全流通管理専攻教授 ゆ湯 かわ川 ごう剛 いち一 ろう郎 1. 認証制度とは (1) 製品認証とマネジメントシステム認証商品を購入しようとするとき, その商品が果たして代価に見合う品

東予園芸ゼスプリゴールド部会におけるJGAPの取り組み

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

はじめに サントリーグループは 企業理念として定める 人と自然と響きあう と Growing for Good 及びサントリーグループ企業倫理綱領に基づき 安全 安心で高品質な商品 サービスをお届けするために 国連グローバル コンパクト 署名企業として公正 公平な取引を実施し サプライチェーン上のお

みどりノートユーザマニュアル(Web版)

1. 適用範囲 総合衛生管理 HACCP 認証協会の HACCP システムは 食品業界のあらゆる分野の業者が 自分たちが供給する製品は納得できる品質を保つ安全なものとして 品質や法律上の要求事項を満たしているとの客観的証拠を提供するときに利用できるよう HACCP システム要求事項を明記している 規

宮城県 競争力のある大規模土地利用型経営体の育成 活動期間 : 平成 27~29 年度 ( 継続中 ) 1. 取組の背景震災により多くの生産基盤が失われ, それに起因する離農や全体的な担い手の減少, 高齢化の進行による生産力の低下が懸念されており, 持続可能な農業生産の展開を可能にする 地域営農シス

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第13回千葉県食品等安全・安心協議会(概要)

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第54回岐阜県農業協同組合職員資格認証試験実施要領(案)

農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

平成 27 年度 環境にやさしい企業行動調査 結果のまとめ 調査期間 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )~ 平成 28 年 12 月 28 日 ( 水 ) 調査対象及び回収状況 : 調査対象 回収数 回収率 上場企業 1, % 非上場企業 3,170 1,364 4

スライド 1

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

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平成20年度内部評価実施結果報告書《本編》

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目次 0. 序文 適用範囲 引用文書 用語と定義 一般要求事項 法的及び契約上の事項 法的責任 認証の合意 ライセンス, 認証書及び適合マークの使用.

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どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化

1. 飼料安全をめぐる最近の情勢 (1) 安全確保の枠組みの変化 食の安全確保に関する国際的な考え方 フードチェーンアプローチ生産から消費までの全段階において 安全管理を徹底 リスク分析リスク評価 リスク管理 リスクコミュニケーションの3つのプロセスにより 事故を未然に防ぎ リスクを最小にする 上記

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

書き方 ( 例 ) 別記第 17 号様式 農業生産法人報告書 自 至 平成 年 月 日平成 年 月 日 伊達市農業委員会会長様 平成年月日 主たる事務所の所在地伊達市 町 番地 法人の名称株式会社 代表者氏名 印電話番号 次のとおり農地法第 6 条第 1

田原市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 3 月 23 日 田原市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等の利

平成18年度

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資料 4-1 農業生産工程管理 (GAP) の普及 拡大に向けて 平成 28 年 10 月 生産局農業環境対策課

農業生産工程管理 (GAP) とは 農業生産工程管理 (GAP:Good Agricultural Practice) とは 農業生産活動の持続性を確保するため 食品安全 環境保全 労働安全に関する法令等を遵守するための点検項目を定め その実施 記録 点検 評価を繰り返しつつ生産工程の管理や改善を行う取組のこと 1 合意形成 体制作り 2 産地における PDCA サイクルによる GAP の実施体制 防ぐべき危害 食中毒 カビ毒中毒 農作業事故 農作業を通じた環境汚染 関係法令等の遵守事項 農薬取締法 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 各種指針 ガイドラインの取組事項 栽培から出荷までの野菜の衛生管理指針 農作業安全のための指針 食品安全 環境保全 労働安全について実施すべき取組を明確化したものを GAP として策定し 実施体制を構築 3 実施 記録のイメージ GAP 導入の効果 農産物の病原微生物等による汚染の低減等を通じた食品の安全性向上 農薬や肥料による環境負荷の低減等を通じた環境の保全 農作業中の事故の回避等を通じた労働安全の確保 土壌診断を踏まえた肥料の適正施用等を通じた資材コストの低減等 1

農業生産工程管理 (GAP) の定義 機関 団体 GAP の定義 国連食糧農業機関 (FAO) 農林水産省 : 農業生産工程管理 (GAP) の共通基盤に関するガイドライン ( 仮訳 )GAP とは 農業生産の環境的 経済的及び社会的な持続性に向けた取組であり 結果として安全で品質の良い食用及び非食用の農産物をもたらすものである 農業生産工程管理 (GAP:Good Agricultural Practice) とは 農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って 農業生産活動の各工程の正確な実施 記録 点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のこと 2

GAP の共通基盤に関するガイドラインの構成 農業生産工程管理 (GAP) の共通基盤に関するガイドライン 食品安全 環境保全や労働安全に関する法体系や諸制度を俯瞰し 我が国の農業生産活動において 特に実践を奨励すべき取組を明確化作物独自に適用される法令指針等の有無 作物独自の生産工程の有無を踏まえて 以下の1~9の作物毎に取組事項を整理 1 野菜 2 米 3 麦 4 果樹 5 茶 6 飼料作物 7その他の作物 ( 食用 : 大豆等 ) 8その他の作物 ( 非食用 : 花等 ) 9きのこ 作物毎の取組事項は以下の構成となっている 工程管理の内容 食品安全 ほ場環境の確認と衛生管理 農薬使用時の表示内容の確認作業者等の衛生管理 ( 野菜 果樹 ) かび毒 (DON NIV) 汚染の低減対策 ( 麦 ) かび毒 ( ハ ツリン ) 汚染の低減対策 ( 果樹 ) 荒茶加工時の衛生管理 ( 茶 ) 収穫 調製時の異物混入の防止対策等 環境保全 病害虫が発生しにくい環境づくり都道府県の施肥基準等に即した施肥堆肥等の有機物の施用 堆肥中の外来雑草種子の殺滅廃棄物の適正な処理有害鳥獣による被害防止対策 等 労働安全 危険な作業等の把握 機械等の安全装備等の確認農薬 燃料等の適切な管理 等 全般 知的財産の保護 活用 登録品種の種苗の適切な使用 情報の記録 保管等 工程管理の手法の実践 1 点検項目の策定 (Plan) 2 農作業の実施 記録 保存 (Do) 3 点検 (Check) 4 改善が必要な部分の把握 見直し (Action) ( 産地の責任者による内部点検等の客観的な点検の仕組みを付加 ) 3

様々な GAP 種類運営主体説明 ガイドライン準拠状況 1 グローバルマーケットでの活用状況 各都道府県の GAP 各都道府県 各都道府県が独自に定めた GAP 一部の都道府県で第三者による認証を実施 一部 JA グループの GAP JA 経済連 各 JAが独自に定めて取り組む GAP 一定の要件を満たすJAに対し 全農が認証システムを提供 一部 適正農業規範 / 農産物品質保証システム 日本生活協同組合連合会 ( 産直事業委員会 ) 生協の 産直 商品を主な対象とした GAP の基準 生産者自身による点検と生協の二者点検を実施 JGAP ( 一財 ) 日本 GAP 協会 農業者 JA 大手小売業等が参加して開発 指導員を育成する仕組みをもつ 第三者による認証を実施 アジアの一部で外資系飲料メーカーが原料茶葉調達に活用 GLOBALG.A.P. FoodPLUS GmbH( ドイツに本部を置く非営利組織 ) 欧州の流通小売の大手企業が主導して策定し生産者団体と調整して策定した取引要件としてのGAP 第三者による認証を実施 GFSI 2 承認スキーム ( 青果物のみ ) 1: 農水省において策定した 農業生産工程管理 (GAP) の共通基盤に関するガイドライン ( 平成 22 年 4 月 ) に準拠したもの ( 一定水準以上の GAP の普及を図るため 我が国の農業生産活動において奨励すべき取組を共通基盤として明確化 ) 2:GFSI (Global Food Safety Initiative) とは 2000 年にグローバルに展開する小売業者 食品製造業者等が集まり 食品安全の向上と消費者の信頼強化に向け発足した団体 食品安全リスクの低減とコストの最適化を目指し 多数ある食品安全認証スキームの標準化等の取組を行っている 4

GLOBALG.A.P. JGAP Advance JGAP Basic 及び GAP ガイドラインの水準の比較 ( イメージ ) 食品安全環境保全労働安全人権保護その他第三者認証 GLOBALG.A.P. ( 青果物 水産養殖 のみ GFSI 承認 ) ISO 認証制度に則った第三者認証 JGAP Advance ( 国際規格化を推進 ) ISO 認証制度に則った第三者認証 JGAP Basic ISO 認証制度に則った第三者認証 農水省 GAP ガイドライン ( 規定なし ) ガイドライン水準への統一化第三者による確認制度の導入 A 県 GAP ( ガイドライン非準拠 ) 県職員による確認 B 農協 GAP ( ガイドライン非準拠 ) 制度なし 内容 ( 例 ) 農薬使用時のラベル表示内容遵守 IPMによる病害虫防除 作業環境改善による事故防止 作業者の衛生管理 ( 手洗設備確保 農薬散布時の周辺作物 住民等へ 機械等の安全装備の確認 管理等 ) の影響回避 農薬 燃料等の適切な管理 収穫 調整時の異物混入防止 肥料の施肥基準等に則した施用 農場内の居住地に十分な設備 強制労働の禁止 使用者と労働者の対話記録 全ての生産工程でリスク評価を実施 文書化 仕入先 サービス提供者の信頼性評価 商品回収テスト 水の使用量把握と節水努力 5

GAP の取組状況 1 導入産地数の推移 平成 19 年 7 月 平成 19 年 12 月 平成 20 年 7 月 平成 21 年 3 月 平成 22 年 3 月 平成 23 年 3 月 223 439 596 1138 1572 GAP に取り組んでいる産地数 ガイドラインに則した GAP に取り組んでいる産地数 1984 2194 2 GAP の種類別導入状況 取り組んでいない 38% 都道府県 GAP 23% 平成 24 年 3 月 平成 25 年 3 月 平成 26 年 3 月 平成 27 年 3 月 620 980 2462 2607 1010 2713 2737 1010 ( 調査対象の 0 500 1000 1500 2000 2500 62%) 3000 調査対象 (4,391 産地 ) 1 の約 6 割がGAPに取り組み ( 産地数 ) ガイドラインに則したGAP 2 に取り組んでいる産地は 調査対象の 23%(1,010 産地 ) 農林水産省調べ ( 平成 27 年 3 月末現在 ) その他 GAP ( 産地独自など ) 14% JAグループGAP 21% 生協等が GLOBALG.A.P. JGAP 2% 策定したGAP 2% ( 1) 調査対象は 野菜 米 麦 果樹 大豆の産地強化計画等を作成している産地等 ( 平成 27 年 3 月 4,391 産地 ). ( 平成 23 年 3 月の結果は福島県を除く ) ( 2) ガイドラインに則した GAP は 農業生産工程管理 (GAP) の共通基盤に関するガイドライン ( 平成 22 年 3 月農林水産省生産局 ) における法令上の義務項目を全て満たし かつ法令上の義務以外の項目の 8 割以上の項目を満たしているもの 6

JGAP 導入による経営改善効果 販売先への信頼 が改善された 約 5 割 資材の不良在庫 が削減 約 5 割 品質の向上 が図られた 約 5 割 従業員の責任感 や 自主性 が向上 約 7 割 資料 :GAP 導入による経営改善効果に関するアンケート調査結果 ( 平成 25 年 1 月 ( 独 ) 農業 食品産業技術総合研究機構 ) 7

GAP 共通基盤ガイドラインに則した GAP の普及 拡大に関するアクションプランのポイント 具体的な取組方向 1 GAP 共通基盤ガイドライン準拠確認する仕組みを構築し ガイドラインに準拠した GAP を公表 2 重点的に推進する対象者 品目の明確化ア GAPを通じた経営改善の意識が高い農業経営者 ( 具体的には いわゆる 担い手 ) JAの生産部会 ( 団体での導入を念頭 ) イ地域の状況を踏まえ GAPの取組が少ない品目 3 GAPの普及 教育活動への支援ア普及指導員 営農指導員を含めてGAP 実践に精通した指導者を育成 リスト化し 要望があったときに紹介イ研修 教育機関 ( 農業高校 農業大学校 大学農学部 JA 都道府県 全国農業会議所等) に GAPに関するプログラムの設定を要請ウ講師派遣 研修内容等のコーディネートエ普及指導員 営農指導員と斡旋した指導者が連携する取組を支援 4 GAP の周知活動ア GAP 共通基盤ガイドラインのパンフレット 手引き書等の作成 提供イ関係機関と連携し 農林水産省主催のシンポジウムを開催ウ GAPに取り組む農業者等が互いの情報を共有 交換できる情報のネットワーク化の仕組み及び経営改善効果をわかりやすく示す指標を検討 5 GAP の利便性向上の取組記帳の負担軽減 迅速な作業計画の策定及び経営の管理 改善に資する ICT を活用したサービスの導入支援 6 グローバルマーケットを意識した農業者に対しては ISO 認証制度に則った第三者認証を備える GAP の認証取得を促進 上記に加え ガイドラインに準拠した農業生産活動を行っていることを第三者が認証する仕組みの構築を支援 8

産地活性化総合対策事業 2,049 百万円のうち GAP 体制強化 供給拡大事業 平成 28 年度予算 56 百万円 インバウンド需要や輸出の拡大に向けて 我が国の安全で高品質な農産物をアピールするため 農業生産工程管理 (GAP) の取組の高度化 普及の拡大を図る取組を支援します さらに 国際的に通用するGAPの検討やICTサービスを活用したGAPの認証取得等の取組を支援します GAP の高度化 普及拡大に向けた取組 輸出促進に向けた取組 1 販路拡大等を目指した GAP の普及推進 国内の GAP 取組レベルの底上げに向けて ガイドラインに則した GAP の普及に向けた取組を支援します 1 全国推進事業 (27 年度 ~29 年度継続事業 ) 日本の農業者が GLOBALG.A.P. を取得しやすくするための運用改善 日本の農業者が使いやすい輸出用 GAP の策定に向けた取組を支援します 事業内容 GAPの普及に向けた推進活動や 普及資料の作成 事業内容 検討会の開催 取組の更なる高度化に向けた研修会 国内外の実態調査 の開催や実践マニュアルの作成 等 国際規格化に向けた調整 補助率 1/2 補助率 定額 1/2 事業実施主体 農業協同組合 協議会等 事業実施主体 民間団体等 等 2 認証体制導入支援 2 ICT を活用した既存 GAP の高度化支援 信頼性の向上に向け 第三者等がGAPの取組を確認 認証する仕組みを導入する取組を支援します 事業内容 確認体制導入検討会の開催 輸出を見据えた産地に対して ICTサービスを活用して記帳作業の負担を軽減し GLOBALG.A.P. 等を取得する取組を支援します 審査員養成研修会の開催 事業内容 研修会の開催 基準書の作成 ICTサービスの利用 確認体制の実証及び検証 GLOBALG.A.P. 等の認証取得 補助率 定額 1/2 補助率 定額 1/2 事業実施主体 都道府県 農業協同組合 等 事業実施主体 農業協同組合 農業生産法人 等 日本産農産物に対する信頼性の向上 インバウンド需要や輸出の拡大 9

国際水準 GAP 等取得拡大緊急支援事業 ( 新規 ) 平成 28 年度補正予算 350 百万円 〇輸出やインバウンド消費の拡大 国内の消費動向の変化に適切に対応するため オリパラ東京大会の食料調達への対応も視野に入れつつ 農産物の国際水準 GAP 及び有機 JAS の認証取得の拡大に必要な環境整備と認証取得に対する支援を強化します 1 我が国発の輸出用 GAP の国際規格化支援 2 国際水準認証の取得拡大のための環境整備支援 我が国発の輸出用 GAP の国際規格化 導入推進 1 国際水準 GAPのマニュアル策定等 2 国際水準 GAP の指導員育成等支援 3 有機農産物の需要喚起 日本の農業者が取り組みやすい我が国発の輸出用 GAP (JGAP Advance) について 国際規格化の交渉や 導入推進のための技術マニュアルの策定等の取組を支援します 補助率 定額 事業実施主体 民間団体 日本の農業者が国際水準 GAPを取得しやすくするため す検討会の開催 国内外の実態調査 技術マニュアルの策定等の取組を支援します 補助率 定額 事業実施主体 民間団体 農業生産現場における取組を促進するため 国際水準 GA Pの指導ができる指導員を育成するために行う研修会等に係る取組を支援します 補助率 定額 事業実施主体 都道府県 協議会等 国産有機農産物の需要拡大キャンペーンの実施を通じて有機 JAS 認証取得の拡大につなげる取組を支援します 補助率 定額 事業実施主体 民間団体等 3 国際水準認証の取得支援 認証取得 技術習得研修 ICT 技術導入 残留農薬等分析 認証対応施設改修 機器導入等 農地所有適格法人や産地を対象とし 認証取得 技術習得のための研修会の開催 販路拡大に向けた実需者との連携体制の構築 記帳作業軽減のための ICT 技術導入 残留農薬等分析 集出荷 調製施設等を GAP や有機 JAS 対応にするための改修 機器導入等 認証取得のために必要な取組を総合的に支援します 補助率 定額 ( 機器等のリース導入については 1/2 以内 ) 事業実施主体 農地所有適格法人 農業協同組合 協議会等 ( 一部については 交付先である民間団体を通じて支援 ) 8

1 ガイドライン GAP の普及推進 平成 29 年度予算概算要求額 : 産地活性化総合対策事業 2,530 百万円のうち 60(56) 百万円 GAP 体制強化 供給拡大事業 ガイドライン GAP の取組を産地において広く普及させる取組や ガイドライン GAP の取組を認証する体制の整備を支援します 農業生産工程管理 (GAP) の共通基盤に関するガイドライン に則した一定水準以上の GAP の普及に向けた取組を支援します 事業内容 生産者向け研修会の開催や実践マニュアルの作成 団体での取組に必要な内部監査員等の管理者養成研修会の開催 GAPの普及に向けた推進活動や普及資料の作成等 補助率 1/2 事業実施主体 農業協同組合 協議会協議等 2 認証体制整備支援 信頼性の向上に向け 第三者が GAP の取組を認証する体制を整備するための取組を支援します 事業内容 補助率 認証体制導入検討会の開催( 定額 ) 審査員養成研修会の開催( 定額 ) 基準書の作成( 定額 ) 認証体制の実証及び検証 (1/2) 事業実施主体 都道府県 農業協同組合等 経営の改善や日本産農産物に対する信頼性の向上 9