1-14 法第 63 条建築物の屋根に用いる FRP 防水の取扱い FRP 防水材の使用が可能な建築物の屋根又は屋根の部分は次に掲げるものとする (1) 法第 63 条に規定する区域内の建築物の屋根 準防火地域内の準耐火建築物 ( 準耐火建築物ロ -1 の延焼の恐れのある部分以外の部分及び準耐火建築

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[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

第 28 条 居室の採光及び換気 屋外廊下に面した開口部の採光について 屋外階段前の開口部の採光について 採光補正係数 (1) 106 変更 81 採光補正係数 (2) 採光補正係数 (3) 線路敷の取扱い 109 削除 - 換気に有効な部分

4-2 法第 6 条第 1 項上空通路の確認申請の取扱い 道路を挟む二つの敷地にまたがって上空通路を建築する場合は 次のとおり確認申請を行うものとする 敷地境界線 敷地 ( ア ) 道路境界線 道路占用面積 ( ウ ) 敷地境界線 敷地 ( イ ) 建築物 A 上空通路 C 建築物 B 道路境界線

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1600 mm 1200 mm 1200 mm 1600 mm 2200 mm 1200 mm 大阪市建築基準法取扱い要領 2-30 特別避難階段の付室の取扱い 令第 123 条第 3 項 (1) 付室の最小幅員下記のような特別避難階段の付室内の最小幅員は 法定の廊下幅及び階段幅以上とする 非常用

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線路敷 河川道路敷地道路久留米市建築確認申請の手引き (2016 年版 ) 制限の緩和等 ( 公園 水面 線路敷 道路 等 )(2/4) 関係条文法第 2 条第 1 項第六号 令第 20 条第 2 項 法第 42 条第 2 項 法第 53 条第 3 項第二号 市細則 17 条 令第 134 条 令第

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

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2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

目 次 1. 床面積不算入における開放条件に関する取扱い バルコニー 屋外廊下 1-2 屋外階段 1-3 屋外階段に取り付ける防犯用の格子 ( たて格子 ) について 2. グレーチング状バルコニーの取扱い 4 3. 小規模車庫に関する取扱い 開口部について 3-2 敷地内通

第2章第2節 第4~6

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

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( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 50 条及び第 52 条第 5 項の規定により, 周辺環境との調和のとれた斜面地建築物の敷地の利用を図り, もってその周辺における良好な居住環境の確保に資するため, 斜面地建築物の階数に

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動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

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( 注意 ) 1. 各面共通関係数字は算用数字を 単位はメートル法を用いてください 2. 第一面関係 1 申請者又は設計者の氏名の記載を自署で行う場合においては 押印を省略することができます 2 印のある欄は記入しないでください 3. 第二面関係 1 建築主が 2 以上のときは 1 欄は代表となる建

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ガイア指定第 1 号様式第二号様式 ( 第一条の三 第二条 第三条 第三条の三関係 )(A4) 確認申請書 ( 建築物 ) ( 第一面 ) 建築基準法第 6 条第 1 項又は第 6 条の 2 第 1 項の規定による確認を申請しますが 申請するにあたっては 株式会社ガイア確認検査業務規程 及び確認検査

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第2章 防火対象物

申請者等の概要 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 電話番号 設計者 資格 ( 1 級 ) 建築士 ( 建設大臣 ) 登録 号 氏名 建築士事務所名 ( 1 級 ) 建築

(4) 区域は 境界が明確であること (5) 区域は 道路に 4m 以上接していること ただし 次に掲げる場合は この限りでない ア路地状区域の場合は 道路に 2.7m 以上接すること イ小規模路地状区域の場合は 道路に 2m 以上接すること (6) 区域は 区域内の敷地を細分化する建築行為を含まな

目 次 1. 床面積の開放条件に関する取扱い バルコニー 屋外廊下 1-2 屋外階段 2. 建築面積の取扱い 廊下 バルコニー 庇 2-2 屋外階段 3. グレーチング状バルコニーの取扱い 7 4. 小規模車庫に関する取扱い 開口部について 4-2 敷地内通路 (

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

申請者等の概要 1. 申請者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 2. 代理者 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 3. 建築主 氏名又は名称のフリガナ 氏名又は名称 住所 電話番号 4. 設計者 資格 ( ) 建築士 ( ) 登録 号 氏名 建築士事務所名 (

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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総 1 用途変更の確認申請について 法第 87 条, 令第 137 条の 18, 国住指第 4718 号 (H ) 実施年月日 H10.6( 作成 )H28.10( 改正 ) 用途変更後の用途が法別表第 1( い ) 欄に掲げる用途 ( 以下 特殊建築物の用途 という ) であり, かつ

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三郷市景観計画の届出等について ( 概略版 ) 平成 30 年 1 月 4 三郷市都市デザイン課計画景観係 概要 三郷市は 地域で育まれ まちづくりで形成された良好な景観とともに 課題となる景観も有しております さらには 近年 駅及び三郷インター周辺において新

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第 2 章建築の基礎知識 第 1 章では 都市計画法を中心に 一定の範囲や広域的な観点から設けられたまちづくりのルールを解説しました 第 2 章では まちづくりの中でも 建築物の建築 に焦点を当てて それに関するルールを解説します 1 建築基準法 皆さんは 庭など敷地にゆとりがあり 頑丈で 部屋には

Transcription:

1-13 準耐火建築物 ( ロ -2) の主要構造部 法第 2 条 9 の 3 号 令第 109 条の 3 準耐火建築物 ( ロ -2) において 主要構造部として制限を受ける屋根の構成材の範囲は 原則として 野地板 たる木等の屋根下地及び屋根葺材とする この場合 小屋組み部分についても 梁 柱に該当しない部分は 屋根の構成材として扱うものとする 解説 母屋については 昭和 47 年 5 月 29 日付住指発第 436 号通達により原則として はり として扱うこととされているが はり として扱うことが適当でないもの ( 小ばり等 ) については屋根の構成材の一部として捉えるべきである なお 準耐火建築物 ( ロ -2) において屋根を不燃材料でふいた場合 野地板 たる木等についても準不燃材料以上を求められることは言うまでもない 参考 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 1-28 21

1-14 法第 63 条建築物の屋根に用いる FRP 防水の取扱い FRP 防水材の使用が可能な建築物の屋根又は屋根の部分は次に掲げるものとする (1) 法第 63 条に規定する区域内の建築物の屋根 準防火地域内の準耐火建築物 ( 準耐火建築物ロ -1 の延焼の恐れのある部分以外の部分及び準耐火建築物ロ -2 を除く ) 以外の建築物の屋根 準防火地域内の準耐火建築物又は耐火建築物で 平成 12 年告示第 1365 号第 1 第三号の規定に適合する屋根 (2) 法第 62 条第 1 項の技術基準である令第 136 条の 2 第 7 号の規定による屋根 準防火地域内の準耐火建築物 耐火建築物以外の地階を除く階数が 3 の建築物の屋根の屋外部分 (3) 法第 22 条第 1 項に規定する区域内の建築物の屋根 防火地域 準防火地域以外の市街地について指定する区域内にある建築物 22

1-15 修繕 模様替及び改築の定義 法第 2 条第 13 号 第 14 号 第 15 号 (1) 修繕とは既存の建築物の規模 構造が現状のままで 構造体等が破損 腐食 虫害等により構造耐力が低下したものを原形に復することをいう (2) 模様替とは おおむね同様の形状 寸法によるが 材料 構造種別等が異なるような既存の建築物の部分に対する工事をいう 例えば 木造の柱を鉄骨造の柱に取り替えるとか 茅葺き屋根を鉄板葺きの屋根にする等の工事が該当する (3) 改築とは 建築物の全部若しくは一部を除却し 又はこれらの部分が災害等によって滅失した後 引き続きこれと用途 規模 構造の著しく異ならない建築物を建てること をいう 参考 昭和 28 年 11 月 17 日付住指発第 1400 号 改築の定義 基準総則 集団規定の適用事例 [2013 版 ] / 日本建築行政会議 P32 23

1-16 角切り部分の敷地面積の取扱い 令第 2 条第 1 項第 1 号 角切り部分の敷地面積については 建築線 区画整理 建築協定 開発行為等による角切り部分および道路敷の部分を除き 自己所有地 借地等敷地として設定できる部分については敷地面積に算入できる 24

1-17 開放廊下 バルコニー等の建築面積の算定方法 令第 2 条第 1 項第 2 号 開放廊下 バルコニー等の建築面積の算定については以下の通り扱う 建築面積 :(A-1.0) L 建築面積 :(A-1.0) (L-1.0) 芯 芯 A 1.0m バルコニー L 端部 A 1.0m 1.0m バルコニー L 端部 建築面積算入部分 壁 廊下 壁 b 先端より 1m を超える部分建築面積算入 壁 a b 壁芯 1m GL 参考 建築基準法共通取扱い集 [ 初版 ] / 近畿建築行政会議 2-10 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 4-17 25

1-18 屋外階段 開放廊下の建築面積の算定方法 令第 2 条第 1 項第 2 号 建築面積の算定方法について 1 下図のような場合 ( 屋外階段 開放廊下 ) 屋外階段 は建築面積算入部分を示す 開放廊下 1m 廊下幅 1.5m * ただし 開放廊下は片持ちスラブで 開放廊下に廊下を支持する柱や梁等がないこととする は建築面積算入部分を示す 開放廊下 1m 1m 廊下幅 1.8m 屋外階段 * ただし 開放廊下は片持ちスラブで 開放廊下に廊下を支持する柱や梁等がないこととする は建築面積算入部分を示す 1m 開放廊下廊下幅 1.8m 屋外階段 1m エレベーター * ただし 開放廊下は片持ちスラブで 開放廊下に廊下を支持する柱や梁等がないこととする 2 屋外階段の建築面積 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] 4-18 参照 建築基準法取扱い集 [ 初版 ] 2-11 参照 参考 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 4-18 建築基準法共通取扱い集 [ 初版 ] / 近畿建築行政会議 2-11 26

1-19 軒の高さの算定方法 令 2 条 1 項第 7 号 軒の高さは地盤面から測定し次のとおり算定する (1) 木造 敷げたまでの高さ 折置等の場合は小屋組を支持する柱の上端まで (2) 鉄筋コンクリ - ト造及びコンクリ - トブロック造 構造体のスラブ天端 (3) 鉄骨造 梁天端 片流れ屋根の場合は水上側の軒高とする なお 屋根が小屋組で形成されているものは それを支持する壁又は柱の上端までとする 参考 建築基準法共通取扱い集 [ 初版 ] / 近畿建築行政会議 4-25 27

1-20 ペントハウスの高さ 階数の算定方法 令第 2 条第 1 項第 6 号 8 号 ペントハウスの高さ 階数の算定について 1 高さの算定については 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 4-33 2 階数の算定については 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 4-36 参考 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 4-33 4-36 28

1-21 最上階エレベーターホールの階数の取扱い 令第 2 条第 1 項第 8 号 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] 4-37 参照 参考 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 4-37 29

1-22 建築物の高さ 階数に算入しない部分の取扱い 令第 2 条第 1 項第 6 号 8 号 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] 付録高さ階数の算定方法 同解説 Ⅱ-(1)-1 P201 参照 参考 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 付録高さ階数の算定方法 同解説 Ⅱ-(1)-1 30

1-23 小屋裏 天井裏利用の物置の取扱い 令第 2 条第 1 項第 3 号 第 8 号 1 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] 4-30 参照 2 小屋裏物置等には原則として建物内外に面して開口部を設けないこと ただし 換気用に設ける面積が 0.2 m2程度の開口部は可とする この場合の換気用開口に設ける建具は ガラス アルミ等でつくられた固定又は可動のガラリとする ( ロフトは除くものとする ) 3 準耐火建築物 ( イ ロ ) 及び令第 136 条の 2 の技術基準に適合する建築物の屋根の直下に小屋裏物置等を設ける場合には 屋外に火災を出す原因となる亀裂その他の損傷を生じない必要があることから 小屋裏物置等の天井 壁 床の屋内側の部分には 平成 12 年告示第 1358 号第 5 第 1 号ロ (2) に該当する防火被覆を設け, 同 (3) に規定する建築物の内部への炎の侵入の防止を図ること ( 申請図書には 防火被覆の仕様を明記すること ) また 中間階の天井裏物置の壁 天井 床については 床の裏側の部分又は直下の天井 として取扱い 床下物置の壁 天井 床については床の表側部分として取り扱う 4 下図のような出幅が 1.0m 以下の棚については 小屋裏物置及びロフトに該当せず 床面積に算入しないものとして扱う ( 棚の上部及び下部の高さ制限なし ) 2 階 棚の出幅 1.0m 注 : 出幅が 1.0m 以下の棚 の取り扱いについては 出幅 1.0m の起点を棚の先端とし 棚奥の壁面までの寸法とする なお 棚を設置することができる長さは 設置する水平面での壁面長さの 1/2 以下とする 参考 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 4-30 31

1-24 吹抜きに面する吹きさらしの廊下の床面積の算定方法 令第 2 条第 1 項第 3 号 吹抜きは 外気に有効に開放されている のうち外気に該当しない ただし形態によっては外気とみなせる場合もあり 当該吹抜きに面する吹きさらしの廊下で有効に開放されている部分は床面積に算入しなくてもよい 以下に示す例は一般的なものであり形態の異なるものは協議すること ( 例 ) - 1 ( 一方が外壁に面しない場 ) 1m 以上 屋外階段 吹抜き L 吹きさらしの廊下 L 2m 以上 吹抜き L 吹きさらしの廊下 L L が 4m 以上の場合吹きさらしの廊下は 床面積に算入しない L が 4m 未満 2m 以上の場合向かい合う吹きさらしの廊下のうち片方を床面積に算入する 32

( 例 ) - 2 ( 四方とも外気に面しない場合 ) 吹抜き L 吹きさらしの廊下 L L が 10m 以上の場合吹きさらしの廊下は 床面積に算入しない L が 10m 未満の吹きさらしの廊下は 床面積に算入する 参考 光庭 ( ライトコ - ト ) に面する設備開口部の取り扱いについて光庭は 共同住宅に小規模な中庭式の吹抜きの部分を設け その部分に採光 通風のための窓を設置するものであるが 設備上はこの部分を屋上とみるのか 吹抜き部分とみるのか あるいは排気シャフトのようにみるのかによって その対応が大きく変わってくる 現状では 換気 排煙 非常用の照明装置 防火ダンパ - 等の設備単体の対応のしかた あるいは 設備と建築との相関で衛生上 防災上の対応のしかたが問題として考えられるが 当面は具体的な取扱い基準がないため慎重に取り扱う必要がある 安易なライトコ - トの設備上の取扱いは 上下階への住戸に対し思いもよらない被害をもたらすおそれも考えられる なお 消防法による光庭に係わる特別基準の概要を下図に示すので参考とされたい W W W H H H H=15m 未満の場合 W=5m 以上 H=15m 以上 35m 未満の場合 W=H/3 以上 H=35m 以上 W=12m 以上 ただし H= 吹抜き部分の高さ m W= 吹抜き部分の対面距離 m 33

1-25 開放廊下等の床面積の算定方法 令第 2 条第 1 項第 3 号 建築基準法共通取扱い集 [ 初版 ] / 近畿建築行政会議 1-3 参照 参考 建築基準法共通取扱い集 [ 初版 ] / 近畿建築行政会議 1-3 34

1-26 共同住宅等の出窓の床面積の算定方法 令第 2 条第 1 項第 3 号 [ 図 1] のように出窓が柱型又は梁型と一体になっているものは出窓の部分について床面積に算入される [ 図 2] の場合は除くことができる [ 図 1] 手すり 床面積に算入される場合 廊下 出窓 住戸 手すり 廊下 出窓 住戸 平面図 断面図 [ 図 2] 手すり 床面積に算入されない場合 廊下 出窓 住戸 手すり 廊下 出窓 住戸 平面図 断面図 35

1-27 防雨スクリ - ンを設けた場合の床面積の取扱い 令 2 条第 1 項第 3 号 吹きさらしのエレベ - タ - の乗降ロビ - には防雨スクリ - ンを設置すること ただし 長さ 1m までは床面積に算入しないものとする 住戸 住戸 EV 開放廊下 (2m 未満 ) 防雨スクリーン 1 m 床面積に算入 しない部分 手すり 平面図 防雨スクリーン ( 枠組みの上 網入りガラス程度のもの ) 開放廊下 EV ドア 住戸内 スクリーン姿図 断面図 参考 建築基準法共通取扱い集 [ 初版 ] / 近畿建築行政会議 1-5 36

1-28 建築物に附属する工作物 ( 機械式 2 段駐車施設 ) の面積 の取扱い 令第 2 条第 1 項第 3 号 機械式 2 段駐車施設は工作物なので建築面積 床面積 道路斜線の後退距離に無関係であるが 上部に建築物の開放廊下等が突き出す等水平投影部分に重なる場合 床面積は駐車場として算入する 道路境界線 後退距離 建築物 車庫等 道路 B A 1.0m 建築面積算入 床面積算入部分は 15 m2 {A/(B+A)} 台数とする 参考 建築基準法共通取扱い集 [ 初版 ] / 近畿建築行政会議 1-6 37

1-29 車路の床面積の不算入 令第 2 条第 1 項第 3 号 バルコニ - 及び庇下の車路等の用途に供する部分は床面積に算入しない ( の部分 ) 車庫 開放 エントランス車庫ホール開放バルコニー 庇等道路 室 道路 車 路 バルコニー 庇等 38

1-30 デッドスペースの床面積 令 2 条第 1 項第 3 号 壁等で区画されたデッドスペース部分に床がある場合は 原則として床面積に算入する 解説 床面積の算定方法は 建築物の各階又はその一部で壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積による とされていることから デッドスペースであっても壁等で区画されていて床があるものは 原則として床面積に算入する 39