( 議決事項 ) 第 1130 回経営委員会議案 平成 22 年 11 月 24 日 地上デジタルテレビ放送の都市難視地域における 受信障害対策共聴施設への経費助成の実施について 目前に迫った地上テレビ放送のアナログからデジタルへの完全移行に向けて 視聴者保護を図る観点から 極めて緊急的かつ暫定的 一時的な措置として 遅れている受信障害対策共聴施設のデジタル化改修を短期的に推進させるため ビル陰共聴をデジタル化改修等する経費の一部を助成する業務を 放送法第 9 条第 2 項第 8 項に規定する 放送及びその受信の進歩発達に特に必要な業務 として実施することとしたい この業務は 放送法第 9 条第 10 項の規定により総務大臣の認可事項とされていることから 実施する業務の内容や業務実施計画の概要等を別紙の認可申請書に記載のとおり定めることとし 同申請書により総務大臣に認可を申請することとしたいため 定款第 13 条第 1 項第 1 号ニの規定により議決を得たい 本業務の概要は次のとおり 地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域における受信障害対策共聴施設への経費助成業務 本業務は 地上テレビ放送の都市難視聴地域に設置された受信障害対策共聴施設のうち NHK の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域において NHK の地上デジタルテレビ放送を安定的かつ継続的に受信できるようにその施設を改修等しようとする場合について 当該施設の管理者等に対し 施設を改修等する経費の一部を助成する業務である
( 参考 ) 地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域における受信障害対策共聴施設への経費助成業務の概要 業務概要対象施設の要件助成額実施見込み実施期間 地上テレビ放送の都市難視聴地域に設置された受信障害対策共聴施設のうち NHK の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域において N HK の地上デジタルテレビ放送を安定的かつ継続的に受信できるようにその施設を改修等しようとする場合について 当該施設の管理者等に対し 施設を改修等する経費の一部を助成 NHK のデジタル都市難視地域にあること 施設の設置 運用が有線電気通信法及び有線テレビジョン放送法など関連法規に適合した共聴施設であること 国の支援制度を利用していること 受信障害対策共聴施設のデジタル化改修等に要した経費のうち 国が改修等に要した経費と認めた額に 4 分の 1 を乗じた額 ( 上限は 100 万円 ) NHK と放送受信契約を締結している施設管理者等に限る 22 年度 23 年度 施設数 1,000 3,000 世帯数 11 万 33 万 支出 7 億円 21 億円 平成 22 年度分は当該年度の事業支出に見込み済み 平成 23 年度分は当該年度の収支予算に計上予定 平成 23 年 1 月 1 日 ~ 平成 24 年 3 月 31 日 申請書の受付は 平成 23 年 7 月 24 日まで
別紙 ( 案 ) 平成 22 年月日 総務大臣片山善博 殿 日本放送協会会長福地茂雄 地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域における受信障害対策共聴施設への経費助成業務の認可申請書 放送及びその受信の進歩発達に寄与するため 地上テレビ放送の都市難視聴地域に設置された受信障害対策共聴施設のうち 日本放送協会 ( 以下 協会 という ) の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域において 協会の地上デジタルテレビ放送を安定的かつ継続的に受信できるようにその施設を改修等しようとする場合について 当該施設の管理者等に対し 施設を改修等に要する経費の一部を助成する業務を行いたいので 放送法第 9 条第 10 項に基づき 別紙書類を添えて認可申請いたします
( 別紙 ) 1. 実施しようとする業務別冊の実施要綱に基づき 地上テレビ放送の都市難視聴地域 ( 都市等における高層建造物等人為的原因による受信障害に基づく難視聴区域をいう ) に設置された受信障害対策共聴施設 ( 建築物またはその他の工作物など人為的原因による影響により 地上テレビ放送の受信障害を補償する目的で設置された非営利の施設に限る 以下 ビル陰共聴施設 という ) のうち 日本放送協会 ( 以下 協会 という ) の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域のビル陰共聴施設において 協会の地上デジタルテレビ放送を安定的かつ継続的に受信することができるように当該施設を改修または新設することによって 当該施設加入者に協会の地上デジタルテレビ放送を受信させようとする場合について 申請により 当該施設の改修または新設を行う施設管理者等に対し 改修または新設 ( ケーブルテレビ等代替インフラへの移行を含む ) に係る経費の一部を助成するものである 2. 実施しようとする理由地上デジタルテレビ放送の普及を視聴者負担の増大を抑制しながら効率的かつ短期間に推進し 視聴者に迷惑かけることなく地上アナログテレビ放送を円滑に終了するため 国のビル陰共聴施設の改修等の支援制度を活用していることを前提として 当該ビル陰共聴施設を改修または新設を行う施設管理者等に対し 施設を改修または新設するための経費の一部を助成し 放送及びその受信の進歩 発達に寄与しようとするものであり これを実施する具体的な理由は次のとおりである 1 国策として推進されている地上テレビ放送のデジタル化にあたっては 地上アナログテレビ放送の周波数の使用は平成 23 年 7 月 24 日までに限られていることから 協会を含む放送事業者は国が決めた方針に従って最大限の努力を払い 極めて短期間で地上デジタルテレビ放送への移行を推進することが求められていること 2 国民にもっとも身近なメディアである地上アナログテレビ放送の終了まで残り半年余りという事態への対応という観点からは 協会の地上テレビ 1
放送をデジタル放送になっても安定的 継続的に受信していただく環境を維持 整備することに対して 緊急かつ一時的な助成を行うことに十分な合理性があるとともに これにより当該地域の視聴者が早期に地上デジタルテレビ放送を視聴できるようになることは視聴者の利益にもかなうこと 3 協会は地上テレビ放送のデジタル化に向けデジタル置局及びNHK 共聴のデジタル化改修を推進しているところであるが デジタル移行への期限が目前に迫る中 電波カバーが完了している地域内に設置されているビル陰共聴施設のデジタル化対応を加速化することが大きな課題となっており 円滑に地上アナログテレビ放送から地上デジタルテレビ放送に移行するために 国もこれらのビル陰共聴施設について受信環境整備に取り組む必要があるとして そのデジタル化経費の一部を助成していることから 協会もこの国の施策と連携してビル陰共聴施設に対応していくことが 今後極めて短期間にデジタル化を推進させるために非常に有効であること 3. 業務の実施計画の概要 22 年度 23 年度 備考 施設数 1,000 3,000 世帯数 11 万 33 万 4. 業務の収支の見込み 22 年度 23 年度 備考 支出 7 億円 21 億円 5. 業務を行うために必要とする資金の額及びその調達方法平成 22 年度及び23 年度分として 28 億円 ( 平成 22 年度分は当該年度の事業支出に見込み済み 平成 23 年度分は当該年度の収支予算に計上予定 ) 2
6. 実施しようとする期日 業務実施の期日は 平成 23 年 1 月 1 日から平成 24 年 3 月 31 日まで 申請書の受付は 平成 23 年 7 月 24 日までとする 7. その他参考となるべき事項 1 別冊の実施要綱の基本的内容を変更する場合には その都度 業務の認可申請を行うこととする 2 業務の実施状況については 別途報告する 3
( 別冊 ) 地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域における 受信障害対策共聴施設への経費助成業務の実施要綱 1. 目的地上テレビ放送の都市難視聴地域 ( 都市等における高層建造物等人為的原因による受信障害に基づく難視聴区域をいう ) に設置された受信障害対策共聴施設 ( 建築物またはその他の工作物など人為的原因による影響により 地上テレビ放送の受信障害を補償する目的で設置された非営利の施設に限る 以下 ビル陰共聴施設 という ) のうち 日本放送協会 ( 以下 協会 という ) の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域 ( 都市等における高層建造物等人為的原因による受信障害に基づく難視聴区域をいう ) において ビル陰共聴施設を改修または新設することによって 当該地域の世帯に対し協会の地上デジタルテレビ放送を受信させようとするものにおいて 協会の地上デジタルテレビ放送を安定的かつ継続的に受信することができるよう 施設の改修または新設を行う施設管理者等に対し 国のビル陰共聴施設の改修等の支援制度を前提として 地上デジタルテレビ放送を受信するためのビル陰共聴施設の改修または新設 ( ケーブルテレビ等代替インフラへの移行も含む ) に要した経費の一部を1 回に限り助成することにより 地上デジタルテレビ放送の普及の効率的かつ短期間の推進を図ることを目的とする 2. 助成対象施設の要件ア当該施設が協会の地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域にあること イ当該ビル陰共聴施設が 高層建造物等の人為的原因による受信障害を補償することを目的に設置された施設であること ウ施設の設置 運用が有線電気通信法及び有線テレビジョン放送法など関連法規に適合した有線または無線の共聴施設であること エ事業が放送を受信し その放送番組に変更を加えないで同時に再送信することに限定されていること オ国のビル陰共聴施設の改修等の支援制度 ( 受信障害対策共聴施設整備事 i
業費補助事業補助金 ) を利用しており 同制度への申請が平成 23 年 1 月 1 日以降であること カ協会の地上デジタル放送に関する他の助成制度を利用していないこと 3. 助成額ア地上デジタルテレビ放送を受信するためのビル陰共聴施設の改修または新設に要した経費のうち 国が改修または新設に要した経費と認めた額に 4 分の1を乗じた額を助成する 算出された額に1 千円未満の端数が生じた場合は これを切り捨てた額とする イ助成の上限額は 施設あたり100 万円とする ウ助成はビル陰共聴施設の施設管理者等に対して行い 同一施設に対して 1 回限りとする エ助成の申請は 協会と放送受信契約を締結している施設管理者等に限る オ助成の申請にあたっては 当該ビル陰共聴施設の敷設地域 加入世帯がわかる線路図や工事内容がわかる書類等を添付するものとする 4. 実施時期 平成 23 年 1 月 1 日から平成 24 年 3 月 31 日まで なお 申請書の受付は 平成 23 年 7 月 24 日までとする ii