また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

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平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

第1学年国語科学習指導案

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

1 学期末実施の初見の説明文 ( サクラソウとトラマルハナバチ ) についてのワークテスト ( ぶんけい ) の正答率は 以下のとおりである 正答率設問本教材とのつながり誤答部分点正答 1トラマルハナバチのどんなところが サクラソウに合っていますか 二つ書きましょう 2サクラソウとトラマルハナバチは

指導観学習を進めるにあたって, 教師が宿泊体験学習に関する新聞記事を書き, 視覚化しておくことで, 児童に本単元の具体的なゴールイメージを持たせたい その際, 完成した新聞を廊下に掲示し, 全校のみんなに見てもらうことを伝え, 相手意識を持って学習に取り組もうとする意欲を持たせたい そして, 新聞は

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

Taro-【HP用】指導案.jtd

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

0630指導案A1

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

国語科学習指導案 広島市立 小学校 教諭 1 日時平成 23 年 1 月 日 5 校時 2 学年 組第 5 学年 組 ( 男子 名女子 名計 名 ) 3 指導事項 (1) A 話すこと 聞くこと オ 互いの立場や意図をはっきりさせながら 計画的に話し合うこと (2) 伝統的な言語文化と国語の特質に関

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

1

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Taro-第5学年 国語科学習指導案

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

Taro-5年研究のまとめ

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

Microsoft Word - imani ikiru kotoba sidoukeikaku.doc

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

第 3 学年メディア コミュニケーション科学習指導案 授業者池田恭浩 1. 日時平成 28 年 11 月 25 日 ( 金 ) 5 校時 (13:40~14:25) 2. 学年組第 3 学年 1 組 34 名 3. 場所 3 年 1 組教室 4. 単元名 短くまとめて伝えよう ~ 紙しばいを使って

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

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平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

<小学校 生活科>

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

【授業 1】

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

4 単元の評価規準 社会的事象への 社会的な思考 判断 観察 資料活用の 社会的事象について 関心 意欲 態度 技能 表現 の知識 理解 報道の在り方につい表現の自由と個人報道について調べ報道の意義や働き, て関心をもち, テレビの人権尊重という 2 たことを基に, これその仕事に携わる人番組や新聞

4 単元の評価規準 < 評価方法 > 国語への話す 聞く能力関心 意欲 態度和の文化について事柄が明確に伝わ調べてプレゼンするるように, 資料の形という目的を意識し式を工夫して説明して文章を読み, 進んている で調べたり, 資料の <ワークシート5~ 提示の仕方を工夫し 7, 観察 > て話したりし

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

第 1 学年 国語科学習指導案 1 単元名 オツベルと象 を読む ~ 読みの交流を通して~ 学習指導要領との関連 C 読むこと (1) エ文章の構成や展開 表現の特徴について 自分の考えを持つこと 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ ( ア ) 音声の働きや仕組みについて関心を持ち 理解を深

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

第○学年○組 学習指導案

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第1学年国語科学習指導案

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

4 評価規準関 絵から想像したことをもとに物語を書くことに関心をもち 進んで取り組もうとしている書 絵を見て想像を膨らませながら 場面の様子や人物について考えている 想像したことをもとに 事柄の順序に沿って話の構成を考えている 場面の様子がよく分かるように人物の行動や会話のつながりを考えて物語を書い

(1)

小学校国語について

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(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

Microsoft Word - 社会科

第 2 問 A 問題のねらいインターネット上の利用者の評価情報やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測させることを通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉えたり, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 友人, 家族, 学校生活などの身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれ

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第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

国語科学習指導案

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

第 6 学年 2 組国語科学習指導案平成 29 年 2 月 1 日 ( 水 )2 校時単元名 : ぼくのわたしのプロフェッショナルとは プロフェッショナルたち 単元について 指導者渡邉圭 本単元は, 小学校学習指導要領国語科第 5 学年及び第 6 学年 C 読むこと の指導事項 オ本や文章を読んで考

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けなどが行われている 記事は, 逆三角形の構成と呼ばれることもあるように, 結論を見出しで先に示し, リードから本文へと次第に詳しく記述されている 事件や出来事の報道記事だけでなく, 社説 コラム 解説などの記事もある このような特徴を理解し, 編集の仕方や記事の書き方に注意して読むことが大切である

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

グリーン家の人々

Microsoft Word - 提出論文 全0227docx.docx

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

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Transcription:

第 6 学年国語科学習指導案 平成 24 年 1 月 30 日 ( 月 ) 第 5 校時 2 月 1 日 ( 水 ) 第 3 校時東京学芸大学附属小金井小学校 6 年 3 組 37 名授業者三浦尚介印略 1. 単元名ニュースを読み解こう ニュースを比べよう 2. 単元の目標 教科の目標 メディアについて理解するために すすんで資料を読んだり友達と話し合ったりする ( 関心意欲態度 ) 自分と友達の考えを比べながら話し合うことができる ( 話すこと 聞くこと ) 読み取った情報を自分なりに整理して書くことができる ( 書くこと ) 相手の意図をとらえながら情報を読み それに対する自分の考えを持つことができる ( 読むこと ) メディアリテラシーの目標 ニュース番組を読み解くことにより メディアの持つ特徴を理解し 作り手の意図をとらえながら 自分自身の考えで情報を判断する力を身につける 番組作りには制作者の意図があり その意図を効果的に伝えるために編集されていることに気がつく 3. 単元について 1 メディアリテラシーの学習として 今日のような 情報社会 とよばれる時代を生きる子どもたちは 日常的に多くの情報に囲まれて生活している 様々なメディアから発信される情報は 子供たちの必要の有無にかかわらず速いスピードで通り過ぎていく そのため普段の生活の中では 情報の内容を特に気に留めることもなく受動的な受け止め方をしていることが多い 反面 メディアは大切な情報源でもあり 今や子供たちにとってメディアなしの生活は考えられないものになっているのも事実である 子供たちはメディアから得られた情報を信じ 情報そのものが作り手の位置付けや考え方で変化しているという事実をあまり認識していない そのため 調べ学習を行っても 本やインターネットからほんのわずかな情報を得ただけで満足してしまい 一部の情報を鵜呑みにしてしまう傾向にある そこで本単元では子供たちが大きな信頼を寄せているテレビのニュース番組に焦点を当て どのようなメディアでも 現在提供されている情報は 作り手の加工品であり ニュースそのものが作り手の位置付けや考えで変化していること ニュースは実際の事象のある側面しか写していないことがあること を実感させ 作り手の意図をとらえながら 自分自身の考えで情報を判断する力を育てたいと考えた 2 国語科学習として 本単元では読み解く題材として 架空の事件の当事者のインタビューとそれを編集したニュース番組を用いている 映像や音楽の効果との組み合わせなどやや発展的な内容が絡むが 話し手の意図をとらえながら聞くこと 目的に応じて 本や文章を比べて読むなど効果的な読み方を工夫すること という情報の受け手としての姿勢は 媒介が本であろうとテレビであろうとインターネットであろうと本質は変わらない 1

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同じであり 放送局が行っていることと児童がこれまで学習してきたことの本質は大きく変わらない しかし 児童は放送局が自分たちと同じようにして情報を作っているという実感が欠落しており そこから ニュース番組 = 現実の全て という誤解が生じている 放送局の立場に立って情報を作る体験をすることは その誤解を解消し 自分自身の考えで情報を判断する力を身につけることにつながると考えられる 3 本単元と学習指導要領 本単元は 学習指導要領国語目標 (1)(2) 内容 A B C を受けて設定した 国語科の学習指導要領には次のようにメディアリテラシー関わるような内容が多く示されている 別添資料第 2 節国語科の内容 2 各領域及び 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 の内容 学習指導要領の 読むこと の言語活動例 編集の仕方や記事の書き方に注意して新聞を読むこと 学習指導要領の関連的な指導と学校図書館などの活用に関する事項 情報収集や情報発信の手段としてコンピューターや情報通信ネットワークを活用する機会を設けること インターネットや電子辞書の活用 コンピューターによる発表資料の作成とプロジェクターによる提示なども考えられる 4 本単元における視聴覚教材 親子で語ろうテレビの見方 の活用 本教材には 3 つの放送局によるニュース番組が納められているが 共通して山下正 山下清子という二人の人物が登場する この二人は共に熊出没事件の関係者として登場するが 比較してみるとそれぞれの番組で言っていることも受ける印象もかなり異なり 矛盾しているように感じる これは放送局によってインタビューが編集された結果であるが ニュース番組が作り手の考えや意図を反映しているということを色濃く表している分かりやすい事例である 編集によって一人の人物の話したことや性格まで異なった印象で伝わってくるという事実は児童にとって大変な驚きであり メデイアの特長を効果的に実感することができる 2

4. 学習指導計画 ( 全 2 時間扱い ) 時 1 2 学習のねらい 主な活動 1. 山奥県の奥山村で 熊が出没 したという架空の事件の第一報から どんなことを連想するか話し合う 2. 事件について詳しく知るためには どんな方法があるか話し合う 3. 山下正さんと山下清子さんのインタビューを読む 4. インタビューを元に山下正さんと山下清子さんの伝えたかったことについて話し合う 5. 山下正さん 清子さんの伝えようとしていたことについてワークシートにまとめる 6. 書いた内容をいくつか発表する 1. 前時の学習を振り返る 2. 3つのニュース番組 を視聴し 感想や受けた印象について話し合う 3. それぞれ番組で二人が言っていることや印象についてまとめる 4. どの番組が正しいのか 正さんや清子さんがなぜ言っていることが違うのかその理由について話し合う 5.DVD 親子で語ろうテレビの見方 を視聴する 6. 感想や考えたことについて話し合う 3

5. 授業細案 (1/2) (1) ねらい インタビューの内容から 事件の詳細や二人の伝えたいことについて自分なりにまとめられる 取材の進め方や記事のまとめ方について知る (2) 本時の展開主な学習活動 予想される児童の反応 留意点 評価 1. 山奥県の奥山村で 熊が出没 したという架空の事件の第一報から どんなことを連想するか話し合う 2. 事件について詳しく知るためには どんな方法があるか話し合う これまでの経験を元に取材の方法について考える 過去の資料を調べる 現地に行く 事件の被害者に話を聞く 熊出没事件について詳しく取材しよう 自由に想像させた後 それらの想像には確証がなく憶測に過ぎないということを押さえる メディアを活用して情報を収集するだけではなく 記者と同じように取材もしなければならないという状況であることを確認する 取材の方法について考えている 3. 山下正さんと山下清子さんのインタビューを読む 黙読をする 全員で音読をする 二人の人物像や人柄を想像し 声色等を考えて音読する 4. 山下正さん 清子さんの伝えようとしていたことについてワークシートにまとめる 5. インタビューを元に山下正さんと山下清子さんの伝えたかったことについて発表する 山下正さんについて 熊の行動について 被害について 山下清子さんについて 熊が現れたときについて 保険について 恐ろしくて外に出られない 二人の顔写真を提示する 役割を割り振りロールプレイをさせることで 二人の人物像をにせまる 何組か選び実演させる 3 の学習から 熊出没 に対して二人がどのような思いを抱き 何を伝えようとしていたのか自分なりに考えるよう促す 二人の行っている内容について羅列していき その後どれを主として伝えたかったのか考えさせる 二人の話の内容を吟味し 事件の詳細や主として伝えたかったことを読み取ろうとしている 4

5. 授業細案 本時 (2/2) (1) ねらい 発信者が異なると 情報の切り取り方が違うことに気がつく 自分自身の考えで情報を判断していこうとする気持ちを高める (2) 本時の展開主な学習活動 予想される児童の反応 留意点 テーマとの関連 評価 1. 前時の学習を振り返る 2. 3 つのニュース番組 を視聴し それぞれの番組の印象について話し合う 自分たちが考えたものと比較してどうであったか インタビューを受けた二人はどう感じただろうか 前時のインタビューを元にニュース番組が作られたことを伝える 番組の内容を十分に読み取りらせるために 原稿を配布する 前時自分たちが考えた二人の伝えたいことと ニュースの番組を比較して考えさせる 番組によって二人の言っていることや 受ける印象が異なることに気がつく 3 つのニュースを比べよう 3. なぜ番組によって言っていることが違うのか どの番組が今回の事件に相応しいか自分の考えを伝えあう インタビューを受けたタイミングが違う 作った人が違うから どの番組が正しいの A が正しい B が正しい C が正しい 伝えたいことが違うから 番組の原稿やインタビューの内容のプリントを手がかりにするように促す どの番組が自分の考えに近いか明らかにし 話し合いを活性化させる なぜ内容が異なるか 放送局や記者の立場に立って考えられたか ワークシートを活用する 4.3 つのニュース番組それぞれの伝えたいことについて 簡単にまとめる ワークシートにそれぞれの番組が主として伝えたかったことをまとめる 実際のニュースでも自分の話したことと 放送された内容が異なってしまうことがあることを体験談を交えて押さえる 5. 感想や考えたことについて話し合う 今後のニュース番組の見方について 普段の生活を振り返って 5