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参考資料2 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 2016年

概要:プラスチック製容器包装再商品化手法およびエネルギーリカバリーの環境負荷評価(LCA)

東洋インキグループの環境データ(2011〜2017年)

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Microsoft Word - 様式2-8 産廃処理計画

別添 4 レファレンスアプローチと部門別アプローチの比較とエネルギー収支 A4.2. CO 2 排出量の差異について 1990~2012 年度における CO 2 排出量の差異の変動幅は -1.92%(2002 年度 )~1.96%(2008 年度 ) となっている なお エネルギーとして利用された廃

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2. 環境へのへの負荷負荷の状況 ( 取りまとめりまとめ表 ) 環境への負荷 単位 年 年 年 1 温室効果ガスガス排出量 二酸化炭素 Kg-CO 2 ( ( ) ) Kg-CO 2 -CO 2 2 廃棄物排出量及び ) 廃棄物最終処分量 一般廃棄物 ) 最終処分量 ) 産業廃棄物 ) 最終処分量

資料3-3 既存のレアメタル回収システムの使用済小型家電への適用可能性


Microsoft Word doc

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産業廃棄物の処理に係る管理体制に関する事項 ( 管理体制図 ) ゼロエミッション推進体制 ( 第 2 面 ) 滋賀水口工場長 定期会議事務局会議 1 回 /W 担当者会議 1 回 /M 推進報告会 1 回 /2M 推進責任者 : 工務安全環境部長 実行責任者 : 安全環境課長 事務局 中間膜製造部機


第 3 章隠岐の島町のエネルギー需要構造 1 エネルギーの消費量の状況 ここでは 隠岐の島町におけるエネルギー消費量を調査します なお 算出方法は資料編第 5 章に詳しく述べます (1) 調査対象 町内のエネルギー消費量は 電気 ガス 燃料油 ( ガソリン 軽油 灯油 重油 ) 新エ ネルギー (

鉄鋼協会・材料系主要大学講義資料(22年度)rev.ppt

様式第二号の十四 ( 第八条の十七の三関係 )( 第 1 面 ) 特別管理産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 7 月 20 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県安芸高田市甲田町下甲立 1624 湧永製薬株式会社広島事業所 代表取締役 湧永寛仁 電話番号

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

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目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

事例2_自動車用材料

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

ツールへのデータ入力前にすべきこと 一般廃棄物処理に係るフロー図を作成 < 収集 : 直営 > < 直接搬入 > 粗大ごみ **t <A 破砕施設 : 直営 > <D 最終処分場 > 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 燃やすごみ **t アルミ缶 **t スチール缶 **t びん

問屋販売とか用途が明確でなく 本件では下記重要分野に組みこまれる物が多いと思われるが 下記表 2 に別途記載した 元々 日本生産分では 年間 400 トンでの推移であり 輸入品は需要数量への緩衝と見なされており 表 2 の国内需給において ( 需要 供給 ) が全てマイナスであり なおかつ 2009

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6 アルミニウム (Al) 6.1 マテリアルフロー分析 (1) 世界の地金生産アルミニウムの原料であるボーキサイトの世界の鉱石埋蔵量は 概算 27,000 百万 t といわれている ボーキサイトは日本国内では産出しない 2009 年のアルミナの世界生産量は 76,400 千 t であり 主な生産地

目次 LCA 実施委託概要 3 LCI 結果 製品データシート 8 リユース食器 PSP トレイライフサイクルフロー 13 参照資料

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1

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B.2 モニタリング実績 (1) 活動量 ( 燃料消費量 生成熱量 生産量等 ) 記号 モニタリング項目 定義 単位 分類 1 モニタリング方法 概要 頻度 実績値 モニタリング実績 計測対象期間 ( 年月日 ~ 年月日 ) 備考 F PJ,biosolid プロジェクト実施後のバイオマス固形燃料使

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〔表紙〕

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ


様式第二号の二(第八条の四の四関係)

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はじめに 北九州市は 世界の環境首都 をめざし 資源循環型都市づくりに積極的に取り組んでいます 公共工事においてもリサイクルを推進し リサイクル資材について性能 品質 経済性 環境面等を総合的に評価し 認定する 北九州市建設リサイクル資材認定制度 を実施しています 2

様式第二号の十四 ( 第八条の十七の三関係 )( 第 1 面 ) 特別管理産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 25 日 広島県知事 様 提出者 ( 届出者 ) 住所 氏名 大阪府堺市堺区匠町 1 番地 シャープ株式会社代表取締役会長兼社長執行役員 ( 法人にあっては, 名称及び

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様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 29 日 広島県知事 様 提出者 住所 広島県尾道市美ノ郷町本郷 氏名 日東電工株式会社 尾道事業所 事業所長岡田和之 電話番号 廃棄物の処

Fr. CO 2 [kg-co 2e ] CO 2 [kg] [L] [kg] CO 2 [kg-co 2e] E E E

様式第二号の八 ( 第八条の四の五関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画書 令和元年 5 月 30 日 松山市長殿 提出者 住所 広島市中区中町 8 番 6 号 氏名 株式会社フジタ 広島支店 執行役員支店長安東則好 ( 法人にあっては 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号

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資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

太平洋セメント 上磯工場 館市の西隣に位置し,2006( 平成 18) 年 2 月に上磯町と大野町の平成の大合併により誕生し,2016 年 2 月で10 周年を迎えます 今年は, 来る3 月 26 日に新たな北海道の陸の玄関となる北海道新幹線 新函館北斗駅 が市内に開業することもあり, 各種イベント

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 14 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県府中市本山町 佐々田土建株式会社 代表取締役三島俊美 電話番号 廃棄物の処理及び清掃

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様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 5 月 18 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県三原市須波 1 丁目 23-8 藤井建設 代表取締役藤井啓文 ( 法人にあっては, 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号 (08

バイオ燃料

食品廃棄をめぐる現状

産業廃棄物処理計画実施状況報告書

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スライド タイトルなし

Microsoft Word - 2.はじめに.doc

資料3    既存品目の再商品化等について

扉〜目次

報道発表

太平洋セメント 大船渡工場 写真 3 大船渡市内への津波来襲 写真 5 工場内出荷バースの損傷 写真 4 工場内建屋の損傷に被災し, 最終工程であるセメントミル系や自家発電設備も全て津波により冠水しました 高台に位置している5 号キルン系統は被害を免れたものの, 工場全設備の約 70% 相当が壊滅的


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目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

Microsoft Word - 02参考資料_89九州(260324).docx

資料4 国土交通省資料

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第1章

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 27 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県豊田郡大崎上島町中野 977 番地 大崎工業株式会社広島工場 工場長樽本伸正 電話番号 廃棄物の処理


資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

Microsoft PowerPoint - 参考資料3_排ガス対策について

Microsoft Word iip(速報).doc

添付参考資料 ( 和訳版 ) 11 th International Automobile Recycling Congress IARC 2011 メキシコにおける使用済み自動車管理 Msc. Sergio Gasca Alvarez メキシコ連邦環境省 (SEMARNAT) 持続型固形廃棄物管理

社会環境報告書2013

多量排出事業者の産業廃棄物処理計画実施状況報告書 ( 平成 2 年度実績 日清食品株式会社下関工場 多量排出事業者名称日清食品株式会社下関工場 所在地 ( 市町名 下関市事業の種類めん類製造業別紙 1-3 区分 産 業 廃 棄 物 種 類 燃え殻 汚泥 1,8 1, 廃油 廃酸 1 1


Microsoft Word 尾張東部基本計画.docx

Microsoft Word - 産業廃棄物処理計画書(平成27年6月提出分)

平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

鉱物資源マテリアルフロー ニッケル (Ni) 1 需給動向 1-1. 世界の需給動向ニッケルの主な用途はステンレス鋼への添加材であり フェロニッケル ( 以下 FeNi) が主に用いられている ステンレスの防錆効果はクロムやモリブデンが担うが ニッケルはオーステナイトの組織を安定化さ

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家庭ごみ有料化制度の 導入是非の検討について

( 株 ) クボタ生産事業所サイトレポート 2011 恩加島事業センター 1 事業概要 住所 大阪市大正区南恩加島 tel: 従業員数 371 名 (H 現在 ) 敷地面積 54,400 m2 事業内容恩加島事業センターは大正 6

使用済み紙オムツと リサイクル処理の環境負荷

取組概要 ( 申請書からの転記 ) 全 般 排 出 量 の 認 識 取組名称 認証取得者名取組の概要 適用したカーボン オフセット第三者認証基準のバージョン認証の有効期間オフセット主体認証ラベルの使途 認証対象活動 認証番号 :CO 有効期間満了報告書受領済み 持続可能な島嶼社会の発展に

CONTENTS

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報道発表

1 平成 22 年度の取組み結果 平成 22 年度の取り組み結果は 下記のとおりです 温室効果ガスの総排出量 平成 22 年度 温室効果ガス総排出量 (t-co2) 26,876 27, % 具体的取り組み 平成 22 年度 電気使用量 (kwh) 37,334,706 38,665,4

化学産業と化学技術の環境貢献 本稿は 化学装置 2010 年 3 月号に筆者が掲載した報文 化学産業 の環境経営と環境貢献 の一部を加筆 削除 修正したものである 環境企画 松村眞 はじめに 環境対策には 環境負荷物質の発生を抑制する上流の分野と やむを得ずに作られてしまう環境負荷物質を無害化する下

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様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 28 年 6 月 29 日 下関市長 殿 提出者住所氏名 山口県下関市彦島西山町一丁目 1 番 1 号彦島製錬株式会社代表取締役西嶋章 電話番号 廃棄物の処理及び清掃に関す

第 3 章ごみ処理方式の検討 第 1 節可燃ごみ処理方式の検討 1. 横須賀市新ごみ処理施設整備検討委員会の提言広域化基本計画に基づく新たな可燃ごみ処理施設の整備にあたり 適切な施設の整備に資するため設置した委員会において可燃ごみ処理施設の方向性としては 運営方式を民間活用とする場合には処理方式の絞

Transcription:

LCA での環境負荷評価概念図 ( 採掘 ~ 製造工程中心に記載 ) CO 2,NOx 等環境負荷海外環境負荷燃料消費電力製造 国内 燃料 環境負荷 燃料消費電力製造 環境負荷 リファイナリー 石油精製 発電所 発電 電力 エネルギー製造 燃料電力等 環境負荷 油田 燃料消費 燃料消費 燃料消費 加工 組立 採掘 海上輸送 原料 輸送 燃料 後工程へ 使用 ( 消費 ) 廃棄 リサイクル 鉱山 選鉱所 採掘 選鉱 製品 副産物 工場, 製錬所 生産 ( 製造 ) 燃料消費 環境負荷

原料 シュレッダーダスト 銅等含有スラッジ 基板類等 有価金属回収フロー ( 前処理 ) < エコアイランドなおしまプラン > 豊島廃棄物等 中間処理施設 ( 香川県 ) ( 飛灰 ) <MMTLリサイクル事業 > 溶融飛灰再資源化施設 有価金属リサイクル施設 銅製錬プロセス 小名浜 反射炉 直島 連続製銅炉 (MI 炉 ) 貴金属製錬プロセス鉛製錬プロセス 銅 金 銀 鉛 亜鉛原料 銅スラグ回収

自動車シュレッダーダスト スラッジ基板類溶融飛灰 直島町一般廃棄物豊島廃棄物等 ボイラーボイラー 電力 焼却 溶融キルン焼却 溶融キルン 5,000 5,000T/ T/ 月 スラグメタル 飛灰 銅製錬設備 溶融飛灰再資源化溶融飛灰再資源化施設施設 1,300 1,300T/ T/ 月 金 銀銅 鉛 亜鉛スラグ 脱塩滓 飛灰 豊島廃棄物等中間豊島廃棄物等中間処理施設処理施設 5,000 5,000T/ T/ 月 溶融スラグ 銅合金 アルミ 蒸気 エコタウン ハード事業

有価金属リサイクル施設 溶融キルン炉二次燃焼室廃熱ボイラー急冷塔バグフィルター 二次燃焼室噴霧タンク 重油タンク類 触媒塔

LCA 評価技術の実践的な活用 総研 LCA 評価技術 ( 環境負荷評価 応用 ) 環境センター 環境マネジメント 資源 環境 リサイクル事業室 環境 リサイクル事業 生産技術センター 省エネ, 省 CO 2 現状メンバーエコネット ( 環境会計 ( 経済効果 ) 分科会 ) 各カンパニー ( 工場 ) コストダウン プロセス改善 最適化 環境負荷低減等 将来的な検討メンバー

三菱マテリアルグループの環境 リサイクル事業による環境負荷低減効果 評価対象 セメント部門での廃棄物 副産物受入 ( 原料 燃料代替 ) 銅製錬部門でのリサイクル原料 ( 故銅, 銅滓等 ) 受入, シュレッダーダスト処理 アルミ缶リサイクル 家電リサイクル 基本的考え方 廃棄物受入廃棄物処理 石炭灰, ダスト, 汚泥 廃プラスチック シュレッダーダスト 廃家電 スクラップ受入 銅含有スクラップ 金銀滓 アルミスクラップ 使用済アルミ缶 マテリアルグループ 原料代替 燃料代替として使用 再生素材 再生燃料を製造 評価項目 社会的効果 ( 貢献 ) 最終処分廃棄物量低減天然資源消費量低減最終処分, 天然資源消費に伴う環境負荷の低減 最終処分量低減 天然資源消費節減 : 鉱物資源, エネルギー資源 CO2 排出量低減

各環境負荷項目の評価の考え方 最終処分量低減効果 当社製造工程における廃棄物受入および家電リサイクル実施により, 最終処分 ( 埋立 ) される廃 棄物量がどの程度低減されているかについて試算 評価を実施した 評価対象 ( 主なもの ) 石炭灰, 汚泥, ばいじん, 廃プラスチック ( セメント ) シュレッダーダスト( 製錬 ) 使用済アルミ缶 使用済家電( 家電リサイクル ) CO2 排出量低減効果 評価対象工程 と 比較対象工程 における CO2 排出量を試算し, その低減量を試算する 評価対象工程 ( 現状 ) 廃棄物受入 リサイクル実施 比較対象工程 ( 仮定 ) 廃棄物 埋立 リサイクル未実施 ( 全量一次資源使用 )

天然資源節減効果 製造工程における原料及び燃料代替となる廃棄物 副産物, リサイクル原料等の受入や, リサイクル工程での再生素材 / 製品, 再生燃料製造により, 天然原料 燃料消費量がどれだけ節減されたかを評価する 評価は 鉱物資源量, エネルギー資源量 について以下の考え方に基づいて行った 鉱物資源量節減効果 原料代替物 ( 廃棄物等, リサイクル原料 ) 受入, リサイクルによる再生素材製造により節減される天然鉱物資源量を試算した エネルギー資源量節減効果 評価対象工程 と 比較対象工程 ( 後述 ) におけるエネルギー消費量を試算し, 低減量を試算する また, 家電リサイクルに関しては, 工程から得られる再生燃料の保有する熱量についても低減量として評価する 今回の評価では, これら低減量を全て原油に換算 ( 発熱量より ) して エネルギー資源節減量 ( 原油換算 ) として評価を行った

環境負荷低減効果評価概念図 ( 基本的な考え方 ) 評価項目 評価結果 : 現状の各製造工程, 家電リサイクル : 比較対象プロセス ( 全量天然資源製造 + 廃棄物は最終処分 ) CO 2 排出エネルギー消費 プロセスにおける環境負荷量 (CO 2 排出, エネルギー消費量 ) プロセスにおける環境負荷量 (CO 2 排出, エネルギー消費量 ) 最終処分に伴う環境負荷を含む CO 2 排出量低減効果 天然エネルギー資源消費量低減効果 ( エネルギー消費量を原油に換算 ) 天然資源消費量 天然資源消費量 ( 鉱石 ) 天然資源消費量 ( 鉱石 ) 天然鉱物資源消費量低減効果 最終処分量 ゼロ 最終処分廃棄物量 同量 最終処分廃棄物量低減効果 廃棄物受入量 燃料代替物受入製造 廃棄物処理 受入量ゼロ燃料代替物受入 製造量ゼロ 天然エネルギー資源消費量低減効果 ( 保有熱量を原油に換算 ) と合わせて評価 0 +

リサイクル原料, 廃棄物受入による環境負荷低減効果試算結果 ( 製錬部門,2001 年度 ) 1. 環境負荷低減効果試算結果 項目 単位 直島製錬 小名浜製錬実績出資比率考慮 合計 ( 出資比率考慮 ) ( 参考 ) 単純合計 鉱物資源節減効果 ( 銅精鉱 ) t/ 年 36,389 54,207 26,719 63,108 90,596 エネルギー資源節減効果 ( 原油換算 ) t- 原油 / 年 4,527 44,418 21,894 26,421 48,945 最終処分量低減効果 t/ 年 - 70,188 34,596 34,596 70,188 CO2 排出量低減効果 t-co2/ 年 13,530 39,779 19,607 33,138 53,310 小名浜製錬 ( 株 ) への三菱マテリアル出資比率 :49.29% 2. 環境負荷低減効果のみなし経済効果 項目 単位 直島製錬 小名浜製錬実績出資比率考慮 合計 ( 出資比率考慮 ) ( 参考 ) 単純合計 鉱物資源節減効果エネルギー資源節減効果最終処分量低減効果 CO2 排出量低減効果合計 百万円 / 年百万円 / 年百万円 / 年百万円 / 年百万円 / 年 1,635 98-11 1,744 2,435 963 2,106 33 5,537 1,200 475 1,038 16 2,729 2,835 573 1,038 27 4,473 4,070 1,062 2,106 44 7,281

数値は処理量ベース,2001 年度 セメント製造工程での廃棄物 副産物受入量 計 3,894 千 t/ 年 廃棄物受入量副産物受入量 原料代替 :1,396 千 t, 燃料代替 :93 千 t 原料代替 :2,397 千 t, 燃料代替 : 9 千 t 家電リサイクルでの使用済家電受入量 出資比率を考慮した値 3 工場計 :427 千台 / 年 (16.0 千 t/ 年 ) 製錬工程でのリサイクル原料受入量, シュレッダーダスト受入量 出資比率を考慮した値 故銅, 銅滓受入量 :32.4 千 t/ 年シュレッダーダスト受入量 :34.3 千 t/ 年廃タイヤ受入量 : 0.3 千 t/ 年 使用済アルミ缶 (UBC:Used Beverage Can) 受入量 44.3 千 t/ 年 (350mL 缶の重量換算で約 28 億缶 )

三菱マテリアルグループの環境 リサイクル事業による環境負荷低減効果 ( 社会的貢献 ) 三菱マテリアルグループの環境 リサイクル事業による環境負荷低減効果 ( 社会的貢献 ) 項目単位年度製錬セメントアルミ家電リサイクル合計 鉱物資源節減効果 エネルギー資源節減効果 ( 原油換算 ) 最終処分量低減効果 CO2 排出量低減効果 千 t / 年 千 t- 原油 / 年 千 t / 年 千 t-co2 / 年 2002 92 4,004 149 14 4,259 2001 63 4,016 150 15 4,244 2002 44 123 118 4 289 2001 26 119 119 4 268 2002 62 1,524 44 13 1,643 2001 35 1,489 44 15 1,583 2002 49 1,177 326 10 1,562 2001 33 1,238 329 8 1,608 生産量または処理量 千 t/ 年又は 2002 336 11,493 65 396 千台 / 年 2001 330 11,714 55 427 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 鉱物資源節減効果 単位 : 千 t/ 年 エネルギー資源節減効果 単位 : 千 t- 原油 / 年 400 300 200 100 0 最終処分量低減効果 単位 : 千 t/ 年 2,000 1,500 1,000 500 0 2,000 1,500 1,000 500 0 CO2 排出量低減効果単位 : 千 t-co2/ 年 2001 2002 2001 2002 2001 2002 2001 2002

各部門の環境負荷低減効果の要因 製錬 鉱物資源節減効果 故銅, 銅滓を鉱石代替として評価 エネルギー資源節減効果 SDの燃料代替効果が大きい 最終処分量低減効果 SD 全量埋立と比較した低減効果 CO2 低減効果 鉱石の採掘 ~ 輸入工程の環境負荷低減効果の占める比率が高い セメント 鉱物資源, エネルギー資源節減,CO2 低減効果 ポルトランドセメント, 高炉セメント製造での低減量が大きい 最終処分量 ポルトランドセメントでの廃棄物受入による効果が大きい 高炉セメント セメント製造での副産物 廃棄物使用量が大きいため, 環境負荷低減効果が大きい アルミ 鉱物資源, エネルギー資源節減,CO2 低減効果 UBCからの再生地金製造による環境負荷低減効果が大きい( 新地金製造と比較 ) 最終処分量低減効果 UBC 全量埋立と比較した低減効果 家電リサイクル 鉱物資源消費節減,CO2 低減効果 再生素材製造による環境負荷低減効果の占める比率が大きい ( 再生素材と同量の素材を天然資源から製造すると仮定して評価 ) エネルギー資源節減効果 再生燃料, プラ類の熱回収による効果の寄与がある程度存在 最終処分量低減効果 全量埋立と現状とを比較した低減効果

環境負荷の経済性への換算単価について 環境負荷量 金額 ( みなし経済効果 ) への換算には以下の単価を用いた 鉱物資源換算単価 項目 単位 値 出典, 根拠 鉱物資源 ( セメント ) 円 /t- 鉱物資源 1,000 当社実績値と各種統計より算出 銅精鉱 円 /t- 銅精鉱 44,928 国際調査機関統計資料より ボーキサイト 円 /t- ボーキサイト 3,128 財務省貿易統計の 2001 年度データ 鉄鉱石 円 /t- 鉄鉱石 3,007 財務省貿易統計の 2001 年度データ エネルギー資源換算単価 項目 単位 値 出典, 根拠 エネルギー資源 ( 原油 ) 円 /t- 原油 21,690 財務省貿易統計の 2001 年度データ 最終処分廃棄物換算単価 項目 単位 値 出典, 根拠 最終処分費用 ( 製錬部門, 家電リサイクル部門 ) 円 /t- 廃棄物 30,000 ミレニアムプロジェクト 循環型経済社会構築のための調査研究,H13 年度事業実施報告書より 最終処分費用 ( セメント部門, アルミ部門 ) 円 /t- 廃棄物 15,000 ( 財 ) 全国産業廃棄物連合会最終処分部会調査資料より CO 2 換算単価 項目 単位 値 出典, 根拠 CO 2 円 /t-co 2 818 環境省資料 (2001/8), 炭素税 ( 補助金込の数値 ) より試算

2002 年度みなし経済効果 項目 単位 製錬 セメント アルミ 家電リサイクル 合計 鉱物資源節減効果 百万円 / 年 4,115.3 4,472.8 465.6 75.9 9,129.7 エネルギー資源節減効果 ( 原油換算 ) 百万円 / 年 962.6 2,703.7 2,554.5 87.3 6,308.1 最終処分量低減効果 百万円 / 年 1,873.1 22,862.7 655.7 392.3 25,783.9 CO2 排出量低減効果 百万円 / 年 39.9 966.9 266.3 8.2 1,281.3 合計 百万円 / 年 6,990.9 31,006.1 3,942.2 563.8 42,503.1 2001 年度みなし経済効果 項目 単位 製錬 セメント アルミ 家電リサイクル 合計 鉱物資源節減効果 千 t / 年 2,835.3 4,285.9 469.5 85.4 7,676.1 エネルギー資源節減効果 ( 原油換算 ) 千 t- 原油 / 年 573.1 2,575.2 2,581.2 76.8 5,806.2 最終処分量低減効果 千 t / 年 1,037.9 22,330.2 664.4 441.9 24,474.4 CO2 排出量低減効果 千 t-co2 / 年 27.1 1,012.9 269.3 6.6 1,315.9 合計 百万円 / 年 4,473.4 30,204.2 3,984.3 610.7 39,272.5

環境負荷の低減 42,461 454 15,400 164 25,784 156 1,277

LCA, 環境会計の社内応用について 今回の評価結果 ( 環境負荷低減,LCA 評価 ) を踏まえて LCA の用途 ( 今後の展開 ) について 内部利用 1. 環境負荷の現状把握 工程( サブプロセス ) 毎の評価 環境負荷の高いプロセス, 要因の把握 工程改善の評価 環境負荷の面からみた 工程改善研究開発 等 判断基準 指針 外部利用 2. 環境 リサイクル事業の評価, 環境対策の評価 ( 環境負荷低減効果の評価 ) 低減効果の大きい項目( プロセス, 要因等 ) の把握 3. 環境ラベル 環境指標などの検討 外部公表 経済性評価とのリンク 実際の経済効果 みなし経済効果 ( 社会的効果 ) 対外アピール 継続的評価 ( 経年変化評価 ) が必要