激甚災害制度について

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平成二十七年九月七日から同月十一日までの間の暴風雨及び豪雨による災害についての激甚災害並びにこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令

(5) 私立学校施設災害復旧事業に対する補助私立学校施設災害復旧事業について その 1/2 を補助します (6) 市町村が施行する感染症予防事業に関する負担の特例市町村が行う感染症予防事業 ( 消毒等 ) に要する費用の支弁について 都道府県が全額を負担し 国がその 2/3 を負担します (7) 小

第 4 章 災害復旧計画

ii 8. 河川法と漁港法との調整に関する協定 ( 抄 ) 運輸省港湾局と農林省水産庁生産部とに関連ある港湾災害復旧事業の処理について 76 第 2 漁港関係災害関連事業 Ⅰ 補助金交付要綱 1. 漁港関係災害関連事業等補助金交付要綱 77 Ⅱ 災害関連漁業集落環境施設復旧事業 1. 災

明示する オ被災状況を的確に把握し 速やかに効果のあがるよう 関係機関は十分連絡調整を図り 事業期間の短縮に努める カ建築物の復旧に当たっては 被災度区分判定を実施して該当建築物の取り壊し又は補修 補強の必要性を判断する キ警察は 暴力団等の動向把握を徹底し 復旧 復興事業への参入 介入の実態把握に

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ワード文書

( イ ) 震災の発生後の最近 3 か月間の売上高等が震災の影響を受ける直前の同期に比して 15% 以上減少していること ( ロ ) 原則として震災の発生後の最近 1 か月間の売上高等が前年同月に比して 15% 以上減少しており かつ その後 2 か月間を含む 3 か月間の売上高等が前年同期に比して

スライド 1

事務連絡 平成 29 年 4 月 3 日 各都道府県財政担当課各都道府県市区町村担当課各指定都市財政担当課 御中 総務省自治財政局公営企業課 平成 29 年度における東日本大震災に係る地方公営企業施設の災害復旧事業等に対する地方財政措置等について 東日本大震災に係る災害復旧事業等については 平成 2

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

- 1 - 東日本大震災に対処するための土地改良法の特例に関する法律(趣旨)第一条この法律は 東日本大震災に対処するため 国又は都道府県が行う土地改良事業等について 土地改良法(昭和二十四年法律第百九十五号)の特例を定めるものとする (定義)第二条この法律において 除塩 とは 平成二十三年三月十一日

災害復旧制度の目的と沿革 目的 自然災害により被災した公共土木施設を迅速 確実に復旧する 対象施設 河川 海岸 砂防設備 林地荒廃防止施設 地すべり防止施設 急傾斜地崩壊防止施設 道路 港湾 漁港 下水道 公園 沿革 古くは明治 14 年より予算補助の形での国庫補助 明治 32 年 災害準備基金特別

災害弔慰金の支給等に関する法律施行令(昭和四十八年十二月二十六日政令第三百七十四号)内閣は 災害弔慰金の支給及び災害援護資金の貸付けに関する法律(昭和四十八年法律第八十二号)第三条第一項 第五条 第八条第一項から第三項まで 第九条第二項 第十条第二項 第十一条第一項 第十二条及び第十三条の規定に基づ

連結実質赤字比率 ) 実質赤字比率 =A/B*100が負一般会計等 2 会計名学童等災害共済学童等災害共済事業 数の場合における A/B*100の絶対 一般会計等 2 実質収支額 値 一般会計等 3 会計名 中小企業従業員中小企業従業員退職金等

特別融資制度推進会議設置要綱 平成 13 年 9 月 12 日 13 経営第 2931 号農林水産事務次官依命通知改正平成 14 年 7 月 1 日 14 経営第 1739 号平成 16 年 10 月 1 日 16 経営第 3086 号平成 17 年 4 月 20 日 16 経営第 8952 号平成

○地震、津波の想定見直し

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

第3 復興整備計画 参考様式集

02【通知案】年管管発 第号(周知・機構宛)

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について


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病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

第 6 章 災害復旧対策計画 被災した施設の応急復旧終了後における原形復旧に加え 再度の被害発生防止並びに民生の安定 及び社会経済活動の早期回復を図るため 県及び防災関係機関が講じるべき措置は以下のとおりとする 第 1 節 公共施設災害復旧 災害により被害を受けた公共施設の復旧のため 以下のとおり災

個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 法 という ) 第 9 条第 2 項の規定に基づく個人番号の利用及び法第 19 条第 9

岩泉町地域防災計画

- 2 - めて指定したときは その指定に係る者の受ける利益を限度としめて指定したときは その指定に係る者の受ける利益を限度として農林水産大臣が定める額(国が納める義務がある消費税及び地て農林水産大臣が定める額(国が納める義務がある消費税及び地方消費税に相当する額を除く )を加える )とする 方消費

平成31年度予算概算決定額 森林整備事業 治山事業 林野公共事業 (平成30年度1次補正予算額5,199百万円 182, ,049 百万円 平成30年度第2次補正予算額 32,528百万円) 臨時 特別の措置 として31年度概算決定額44,128百万円を別途措置 対策のポイント 林業の成


Ⅶ. 復旧 復興編

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

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宅地の補修工事に関する費用の貸付 被害建物に関する相談窓口 応急仮設住宅の提供 被災者生活再建支援金 住宅の応急修理制度 住宅の補修工事に関する費用の貸付 ( り災証明書の提出が必要です ) 被災家屋等

額をいう 以下この項において同じ )が 当該徴収期間の満了の日までに必要となる当該公社管理道路に係る第四項各号に掲げる費用の額の合計額から当該徴収期間の満了の日までに得ることとなる当該公社管理道路に係る第三項に規定する収入の額の合計額に相当する額を控除した額を超えない額とすること 二公社管理道路のう

社会福祉協議会 公営住宅法第二条第十六号に規定する事業主体である又は 番号法別表第二の 27 の項 番号法別表第二の 30 の項 番号法別表第二の 31 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 社会福祉法によ

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

一について人口密集地域であり 簡易宿所が密集する地域を抱えていることから 全国的に見てもいわゆるホームレスの数が多い地域であると推測される東京都(特別区の区域に限る ) 川崎市 横浜市 名古屋市及び大阪市における野宿生活者等の数について各地方公共団体に聴取したところ それぞれの地方公共団体で 野宿生


概算要求基準等の推移

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

検討課題 被災経験の乏しい都道府県 市町村であっても 大規模災害 発生時に円滑な災害対応をするためには 被災経験がある自治体のノウハウを伝える仕組みが必要 知事会による災害発生時に緊急的に派遣する支援チームの組織化 知事会による平時からの災害対応への備えを支援する仕組みの制度化 2

Microsoft PowerPoint - ☆PTポイント・概要(セット)

PowerPoint プレゼンテーション

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書き方 ( 例 ) 別記第 17 号様式 農業生産法人報告書 自 至 平成 年 月 日平成 年 月 日 伊達市農業委員会会長様 平成年月日 主たる事務所の所在地伊達市 町 番地 法人の名称株式会社 代表者氏名 印電話番号 次のとおり農地法第 6 条第 1

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

PowerPoint プレゼンテーション

( 別紙 ) 保育士修学資金貸付制度実施要綱 第 1 目的この制度は 指定保育士養成施設に在学し 保育士資格の取得を目指す学生に対し修学資金を貸し付け もってこれらの者の修学を容易にすることにより 質の高い保育士の養成確保に資することを目的とする 第 2 貸付事業の実施主体保育士修学資金 ( 以下

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

第 1 節復旧 復興の基本方針の決定 村は 被災者の生活再建を支援し 再度災害の防止に配慮した施設の復旧等を図り より安全 性に配慮した地域振興のための基礎的な条件づくりを目指すため 復旧 復興の基本方針を決定 し その推進に当たって必要な場合は 他の地方公共団体の支援を要請する 1 復旧 復興の基

Microsoft Word ①概要(整備令)

第 2 章災害復旧対策計画 第 1 節公共施設災害復旧 第 1 節公共施設災害復旧 災害により被害を受けた公共施設の復旧のため 次のとおり災害復旧手続体制を確立のうえ 災害復旧事業計画を作成し 実施するものとする 1. 災害復旧手続体制の確立 (1) 本部長 ( 市長 ) は 公共施設に災害が発生し

- 1 - 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律目次第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章公共建築物における木材の利用の促進に関する施策 ( 第七条 第十六条 ) 第三章公共建築物における木材の利用以外の木材の利用の促進に関する施策 ( 第十七条 第二十条 ) 附則第一章総則 ( 目

参考 生活支援制度 と り災証明書に記載された住家の被害程度 の対応表 ( 目安 ) この表は 生活支援制度 と り災証明書に記載された住家の被害程度 との対応について 目安として作成したものです 各支援制度の詳細な適用条件については 3 生活支援制度一覧 (P.5~) に記載している各制度の お問

03 改正後全文

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

カ大災害等の復旧の場合は 着手後において労働力の不足 施工業者の不足や質の低下 資材の払底のため 工事が円滑に実施できないことがあることから 事前にこれらについて十分検討するとともに 工法にも検討を加えて計画する (2) 公共施設災害復旧事業の種類県が実施する公共施設災害復旧事業の種類は次のとおりで

01 H30記者発表資料

( 構成 ) 第 4 条推進会議は 次に掲げる機関及び団体をもって構成する ( 1 ) 行政機関等ア砥部町イ愛媛県ウ砥部町農業委員会エ愛媛県青年農業者等育成センター ( 2 ) 融資機関 保証機関アえひめ中央農業協同組合イ愛媛県信用農業協同組合連合会ウ愛媛県農業信用基金協会エ株式会社日本政策金融公庫

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

平成22年2月●日

スライド 1

県医労.indd

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

土地改良法等の一部を改正する法律案に対する修正案新旧対照表1

Ⅱ平成13年度上半期の財政状況

番号法別表第二の 28 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 又は共済組合等 番号法別表第二の 29 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務で

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Taro-中期計画(別紙)

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

建築基準法施行規則第10条の2第1号

項目別目次 森林被害編 1 森林において土砂崩れが発生してお困りの方 1 2 所有林の立木が被災されている方へ 2 3 保安林内の木が倒れてお困りの方へ 3 林道 作業道被害編 4 林道が崩壊等により通行ができない方へ 4 5 所有林の作業道が被災されている方へ 5 施設被害編 6 木材加工流通施設

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法第 7 条第 1 項に規程する説明書類 平成 22 年 5 月 14 日東京みらい農業協同組合当 JA は 農業者の協同組織金融機関として 健全な事業を営む農業者をはじめとする地域のお客さまに対して 必要な資金を円滑に供給していくこと を

第 5 編災害復旧計画 443

中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書【神奈川県】

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

平成 28 年 12 月 農林水産省 平成 29 年度税制改正主要事項 1. 新規 拡充事項 (1) 生産資材価格の引下げ及び農産物の流通加工構造の改革のための法整備を前提とした次の措置の創設 ( 所得税 法人税 登録免許税 ) 1 同法の認定を受けた事業再編事業者が事業再編計画に記載された機械装置

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

< F2D BD90AC E937889FC90B38E968D8088EA C92E8816A CC94C5816A81698E4F89DB91E58D6A94BD A2E6A7464>

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

- 1 - 港湾法施行令(昭和二十六年政令第四号)(抄)(第一条関係)(傍線の部分は改正部分)改正案現行(緊急確保航路)(緊急確保航路)第十七条の十法第五十五条の三の五第一項に規定する緊急確保航路の第十七条の十法第五十五条の三の四第一項に規定する緊急確保航路の区域は 別表第五のとおりとする 区域は

地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

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激甚災害制度について 激甚災害制度は 地方財政の負担を緩和し 又は被災者に対する特別の助成を行うことが特に必要と認められる災害が発生した場合に 当該災害を激甚災害として指定し 併せて当該災害に対して適用すべき災害復旧事業等にかかる国庫補助の特別措置等を指定するものである なお 指定については 激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律 に基づく政令で指定することとなるが 政令の制定に当たっては あらかじめ中央防災会議の意見を聴くこととされている 激甚災害制度の概要図 災害の発生 公共土木施設等の被害 河川 海岸 砂防設備 道路 港湾 漁港 下水道 公園等 公立学校 公営住宅 生活保護施設 児童福祉施設等 農地等の被害 農地 農業用施設 林道 農林水産業共同利用施設等 中小企業者等の被害 概ね 6 割 ~8 割程度 災害復旧国庫補助事業 2 分の 1 から 3 分の 2 8 割程度 ( 共同利用施設は概ね 2 割 ) 災害復旧貸付等の支援措置 激甚災害の指定 激甚災害の指定 激甚災害の指定 国庫補助率の嵩上げ措置が講じられる (1~2 割程度 ) (( 災害復旧貸付等の特例措置 ( 信用保証別枠化 )

激甚災害指定の流れ 激甚災害指定の基本的な流れ 災害の発生 市町村 都道府県による被害状況の調査 各省庁による査定見込額の算定 激甚災害 ( 本激 ) 指定基準 < 基準に該当 > < 基準に該当せず > 本激に指定 局地激甚災害指定基準 < 基準に明らかに該当 > ( 査定見込額が基準の 2 倍超 ) < 左記以外 > 早期局激に指定 引き続き査定額の算定 局地激甚災害指定基準 年度末局激に指定 < 基準に該当 >

激甚災害制度について 1 激甚災害制度の概要 じん激甚災害制度とは 激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律 ( 以下 激甚災害法 という ) に基づく制度であり 政府は 激甚災害法に基づき 国民経済に著しい影響を及ぼし 当該災害による地方財政の負担を緩和し 又 は被災者に対する特別の助成措置を行うことが特に必要と認められる災害が発生した 場合には 中央防災会議の意見を聴いた上で 政令でその災害を 激甚災害 として 指定するとともに 当該激甚災害に対し適用すべき措置を併せて指定することとして いる 激甚災害に指定されると 地方公共団体の行う災害復旧事業等への国庫補助の嵩上 げや中小企業者への保証の特例等 特別の財政助成措置が講じられる なお 激甚災害の指定は 中央防災会議が定めている 激甚災害指定基準 ( 本 激の基準 ) 及び 局地激甚災害指定基準 ( 局激の基準 ) による 2 激甚災害法に基づく主要な適用措置 ( 本激 ) 激甚災害によって生じた各種被害の状況に応じて 以下の措置が適用される ( 注 1 公共土木施設災害復旧事業等 ) に関する特別の財政援助 ( 第 2 章 : 第 3 条 第 4 条 ) ( 注 ) 公共土木施設 公立学校 公営住宅 社会福祉施設等の災害復旧事業 災害関連事業 堆積土砂排除事業等 2 農林水産業に関する特別の助成 イ農地等の災害復旧事業等に係る補助の特別措置 ( 第 5 条 ) ロ農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助の特例 ( 第 6 条 ) ハ天災融資法の特例 ( 第 8 条 ) ニ土地改良区等の行う湛水排除事業に対する補助 ( 第 10 条 ) ホ共同利用小型漁船の建造費の補助 ( 第 11 条 ) ヘ森林災害復旧事業に対する補助 ( 第 11 条の2) 3 中小企業に関する特別の助成 中小企業信用保険法による災害関係保証の特例 ( 第 12 条 ) 4 その他の特別の財政援助及び助成 イ公立社会教育施設災害復旧事業に対する補助 ( 第 16 条 ) ロ私立学校施設災害復旧事業に対する補助 ( 第 17 条 ) ハ罹災者公営住宅建設等事業に対する補助の特例 ( 第 22 条 ) ニ小災害債に係る元利償還金の基準財政需要額への算入等 ( 第 24 条 )

3 激甚災害指定基準 ( 本激 ) 激甚災害法適用条項第 2 章 ( 第 3 条 ) ( 第 4 条 ) 第 5 条 適用措置 公共土木施設災害復旧事業等に関する特別の財政援助 指定基準 A 公共施設災害復旧事業費等の査定見込額 > 全国標準税収入 0.5% B 公共施設災害復旧事業費等の査定見込額 > 全国標準税収入 0.2% (1) 一の都道府県の査定見込額 > 当該都道府県の標準税収入 25% (2) 県内市町村の査定見込総額 > 県内全市町村の標準税収入 5% 農地等の災害復旧事業等に係る補助の特別措置 A 農地等の災害復旧事業費の査定見込額 > 全国農業所得推定額 0.5% 第 6 条 農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助特例 B 農地等の災害復旧事業費の査定見込額 > 全国農業所得推定額 0.15% (1) 一の都道府県の査定見込額 > 当該都道府県の農業所得推定額 4% (2) 一の都道府県の査定見込額 >10 億円 (1) 第 5 条の措置が適用される場合又は (2) 農業被害見込額 > 全国農業所得推定額 1.5% で第 8 条の措置が適用される場合ただし (1)(2) とも 当該被害見込額が 5 千万円以下の場合は除く ただし 上記に該当しない場合であっても 水産業共同利用施設に係るものについて 当該災害に係る漁業被害見込額が農業被害見込額を超え 次のいずれかに該当する激甚災害に適用する 第 8 条 第 11 条の 2 第 12 条 天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置の特例 森林災害復旧事業に対する補助 中小企業信用保険法による災害関係保証の特例 (3) 漁船等の被害見込額 > 全国漁業所得推定額 0.5% 又は (4) 漁業被害見込額 > 全国漁業所得推定額 1.5% で第 8 条の措置が適用される場合ただし (3)(4) とも 水産業共同利用施設に係る被害見込額が 5 千万円以下の場合を除く A 農業被害見込額 > 全国農業所得推定額 0.5% B 農業被害見込額 > 全国農業所得推定額 0.15% 一の都道府県の特別被害農業者 > 当該都道府県の農業者 3% ただし AB とも 高潮 津波等特殊な原因による災害であって その被害の態様から この基準によりがたいと認められるものについては 災害の発生のつど被害の実情に応じて個別に考慮する A 林業被害見込額 > 全国生産林業所得推定額 5% B 林業被害見込額 > 全国生産林業所得推定額 1.5% (1) 一の都道府県の林業被害見込額 > 当該都道府県の生産林業所得推定額 60% (2) 一の都道府県の林業被害見込額 > 全国生産林業所得推定額 1% ただし AB とも 林業被害見込額は樹木に係るものに限り 生産林業所得推定額は木材生産部門に限る A 中小企業関係被害額 > 全国中小企業所得推定額 0.2%

B 中小企業関係被害額 > 全国中小企業所得推定額 0.06% (1) 一の都道府県の中小企業関係被害額 > 当該都道府県の中小企業所得推定額 2% (2) 一の都道府県の中小企業関係被害額 >1,400 億円 第 16 条第 17 条第 19 条第 22 条第 24 条第 7 条第 9 条第 10 条第 11 条第 14 条第 20 条第 21 条第 25 条 公立社会教育施設災害復旧事業に対する補助私立学校施設災害復旧事業に対する補助市町村が施行する感染症予防事業に関する負担の特例罹災者公営住宅建設等事業に対する補助の特例 小災害債に係る元利償還金の基準財政需要額への算入等開拓者等の施設の災害復旧事業に対する補助森林組合等の行なう堆積土砂の排除事業に対する補助土地改良区等の行なう湛水排除事業に対する補助共同利用小型漁船の建造費の補助事業協同組合等の施設の災害復旧事業に対する補助母子及び父子並びに寡婦福祉法による国の貸付けの特例水防資材費の補助の特例雇用保険法による求職者給付の支給に関する特例 ただし 火災の場合又は第 12 条の適用の場合における中小企業関連被害額の全国中小企業所得推定額に対する割合については 被害の実情に応じ特例的措置を講ずることがある 第 2 章 ( 第 3 条及び第 4 条 ) の措置が適用される場合 ただし 当該施設に係る被害又は当該事業量が軽微であると認められる場合を除く A 被災地全域滅失戸数 4,000 戸 B (1) 被災地全域滅失戸数 2,000 戸一の市町村の区域内の滅失戸数 200 戸又は住宅戸数の 1 割以上 の市町村が 1 以上又は (2) 被災地全域滅失戸数 1,200 戸一の市町村の区域内の滅失戸数 400 戸又は住宅戸数の 2 割以上 の市町村が 1 以上 ただし (1)(2) とも 火災の場合における被災地全域の滅失戸数については 被害の実情に応じ特例的措置を講ずることがある 第 2 章 ( 第 3 条及び第 4 条 ) 又は第 5 条の措置が適用される場合 災害の実情に応じ その都度検討する 4 激甚災害法に基づく主要な適用措置 ( 局激 ) (1) 局地激甚災害激甚災害指定基準 ( 本激 ) では 全国を単位として積み上げられた被害額を基準としているため 激甚災害制度の創設 ( 昭和 37 年 ) 当初は ある特定地域に激甚な被害を及ぼした災害であっても 全国レベルで見ればさほどの被害とはならず 指定基準を越えられない ( 激甚災害として指定されない ) という状況が生じていた

そこで 市町村単位の被害額を基準とする局地激甚災害指定基準を昭和 43 年に創設し 限られた地域内で多大な被害を被った地域に対して各種の特例措置が適用されることとした 俗に 従来の全国レベルの激甚災害は 本激 と 局地激甚災害は 局激 と呼ばれている (2) 局地激甚災害指定により適用される措置 ( 局激 ) 激甚災害によって生じた各種被害の状況に応じて 以下の措置が適用される 1 公共土木施設災害復旧事業等に関する特別の財政援助 ( 第 2 章 : 第 3 条 第 4 条 ) 2 農地等の災害復旧事業等に係る補助の特別措置 ( 第 5 条 ) 3 農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助の特例 ( 第 6 条 ) 4 森林災害復旧事業に対する補助 ( 第 11 条の2) 5 中小企業信用保険法による災害関係保証の特例 ( 第 12 条 ) 6 小災害債に係る元利償還金の基準財政需要額への算入等 ( 第 24 条 ) (3) 本激と局激の違い激甚災害指定基準による指定 いわゆる 本激 が地域を特定せず 災害そのものを指定するのに対し 局地激甚災害指定基準による指定 いわゆる 局激 は市町村単位での災害指定を行う ただし 激甚災害に指定されても 被害を受けた地方公共団体等のすべてが特例措置を受けられるわけではなく 被害の大きさが一定規模以上の地方公共団体等に限って特例措置が適用される 5 局地激甚災害指定基準 激甚災害法適用条項第 2 章 ( 第 3 条 ) ( 第 4 条 ) 適用措置 公共土木施設災害復旧事業等に関する特別の財政援助 (1) 次のいずれかに該当する災害 指定基準 1( イ ) 当該市町村が負担する公共施設災害復旧事業費等の査定事業額 > 当該市町村の標準税収入 50% ( 査定事業費が 1 千万円未満のものを除く ) ( ロ ) 当該市町村の標準税収入が 50 億円以下であり 当該市町村が負担する公共施設災害復旧事業費等の査定事業額が 2 億 5 千万円を超える市町村 当該市町村が負担する公共施設災害復旧事業費等の査定事業額 > 当該市町村の標準税収入 20% ( ハ ) 当該市町村の標準税収入が 50 億円を超え 100 億円以下の市町村 当該市町村が負担する公共施設災害復旧事業費等の査定事業額 > 当該市町村の標準税収入 20% +( 当該市町村の標準税収入 -50 億円 ) 60% ただし この基準に該当する市町村ごとの査定事業費を合算した額がおおむね 1 億円未満である場合を除く 21 の公共施設災害復旧事業等の事業費の査定見込額からみて 1 に掲げる災害に明らかに該当することとなると見込まれる災害 ( 当該災害に係る被害箇所の数がおおむね十未満のものを除く )

第 5 条 農地等の災害復旧事業等に係る補助の特別措置 (2) 次のいずれかに該当する災害 1 当該市町村内の農地等の災害復旧事業に要する経費 > 当該市町村の農業所得推定額 10% ( 災害復旧事業に要する経費が 1 千万円未満のものを除く ) ただし 当該経費の合算額がおおむね 5 千万円未満である場合を除く 21 の農地等の災害復旧事業に要する経費の見込額からみて 1 に掲げる災害に明らかに該当することとなると見込まれる災害 ( 当該災害に係る被害箇所の数がおおむね十未満のものを除く ) 第 6 条 第 11 条の 2 第 12 条 農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助特例 森林災害復旧事業に対する補助 第 5 条の措置が適用される場合 ただし 上記に該当しない場合であっても 当該市町村内の漁業被害額が当該市町村内の農業被害額を超え 当該市町村内の漁船等の被害額 > 当該市町村の漁業所得推定額 10% に該当する場合 ( 漁船等の被害額が 1 千万円未満のものを除く ) 水産業共同利用施設に係るものに限り適用する ただし これに該当する市町村ごとの当該漁船等の被害額を合算した額がおおむね 5 千万円未満である場合を除く (3) 当該市町村内の林業被害見込額 ( 樹木に係るもの ) > 当該市町村に係る生産林業所得推定額 ( 木材生産部門 ) 1.5 ( 林業被害見込額が当該年度の全国生産林業所得 ( 木材生産部門 ) 推定額のおおむね 0.05% 未満のものを除く ) (1) 大火による災害にあっては 要復旧見込面積 >300ha 又は (2) その他の災害にあっては 要復旧見込面積 > 当該市町村の民有林面積 ( 人工林に係るもの ) 25% 中小企業信用保険法による災害関係保証の特例 (4) 中小企業関係被害額 > 当該市町村の中小企業所得推定額 10% ( 被害額が 1 千万円未満のものを除く ) ただし 当該被害額を合算した額がおおむね 5 千万円未満である場合を除く 第 24 条 小災害債に係る元利償還金の基準財政需要額への算入等 第 2 章 ( 第 3 条及び第 4 条 ) 又は第 5 条の措置が適用される場合