第17回税制調査会 資料1-2

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参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

つのシナリオにおける社会保障給付費の超長期見通し ( マクロ ) (GDP 比 %) 年金 医療 介護の社会保障給付費合計 現行制度に即して社会保障給付の将来を推計 生産性 ( 実質賃金 ) 人口の規模や構成によって将来像 (1 人当たりや GDP 比 ) が違ってくる

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置


H28秋_24地方税財源

タイトル

Microsoft PowerPoint - 【0918】統合版.pptx

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別紙2

資料9

資料 1-2 中長期の経済財政に関する試算 ( 平成 29 年 7 月 18 日経済財政諮問会議提出 ) 本試算は 経済財政諮問会議の審議のための参考として 内閣府が作成し 提出するものである 内閣府

2 / 6 不安が生じたため 景気は腰折れをしてしまった 確かに 97 年度は消費増税以外の負担増もあったため 消費増税の影響だけで景気が腰折れしたとは判断できない しかし 前回 2014 年の消費税率 3% の引き上げは それだけで8 兆円以上の負担増になり 家計にも相当大きな負担がのしかかった

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

女性が働きやすい制度等への見直しについて

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2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税))

Microsoft Word 【資料】 抜本改革法案 概要.doc

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

1. 復興基本法 復興の基本方針 B 型肝炎対策の基本方針における考え方 復旧 復興のための財源については 次の世代に負担を先送りすることなく 今を生きる世代全体で連帯し負担を分かち合うこととする B 型肝炎対策のための財源については 期間を限って国民全体で広く分かち合うこととする 復旧 復興のため

平成 30 年 5 月 21 日 ( 月 ) 平成 30 年第 6 回経済財政諮問会議資料 4-1( 加藤臨時議員提出資料 ) 資料 年を見据えた社会保障の将来見通し ( 議論の素材 ) 平成 30 年 5 月 28 日 厚生労働省

Economic Trends    マクロ経済分析レポート

Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

経済財政モデル の概要 経済財政モデル は マクロ経済だけでなく 国 地方の財政 社会保障を一体かつ整合的に分析を行うためのツールとして開発 人口減少下での財政や社会保障の持続可能性の検証が重要な課題となる中で 政策審議 検討に寄与することを目的とした 5~10 年程度の中長期分析用の計量モデル 短

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表1.eps

第3回税制調査会 総3-2

< 参考資料 目次 > 1. 平成 16 年年金制度改正における給付と負担の見直し 1 2. 財政再計算と実績の比較 ( 収支差引残 ) 3 3. 実質的な運用利回り ( 厚生年金 ) の財政再計算と実績の比較 4 4. 厚生年金被保険者数の推移 5 5. 厚生年金保険の適用状況の推移 6 6. 基

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

【資料1-2】予算及び税制

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

税・社会保障等を通じた受益と負担について

資料3

平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

年金改革の骨格に関する方向性と論点について

PowerPoint プレゼンテーション

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

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Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について

第8回税制調査会 総8-2(案とれ)

Microsoft Word - こども保険に関するFAQ.docx

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

消費税率引上げ時期の変更に伴う対応について 消費税関係 資料 1 税率引上げ関係 軽減税率関係 軽減税率財源確保関係 転嫁対策 改正前 1 税率引上げ時期 : 平成 29 年 4 1 ( 税制抜本改 法で規定 ) 2 請負契約等に係る経過措置の指定 : 平成 28 年 軽減税率実施時期

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

平成 29 年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について ( 平成 28 年 8 月 2 日閣議了解 ) の骨子 平成 29 年度予算は 基本方針 2016 を踏まえ 引き続き 基本方針 2015 で示された 経済 財政再生計画 の枠組みの下 手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む 歳出

1

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

平成 22 年 12 月 7 日 資料 ( 資産課税 )

第6回税制調査会 総6-3

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

研究報告(田近、小林)

- 平成 28 年度税制改正について ( 税制改正大綱 の概要解説 ) - 1. 法人税 改正の概要 (1) 法人税率の引下げ等 現行 28 年度 30 年度 法人税率 23.9% 23.4% 23.2% 法人事業税所得割 6.0% 3.6% 3.6% ( 標準税率 ) 法人実効税率 32.11%

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

スライド 1

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

2 財政健全化目標との関係や平成 30 年度の 経済 財政再生計画 の中間評価を踏まえつつ 消費税制度を含む税制の構造改革や社会保障制度改革等の歳入及び歳出の在り方について検討を加え 必要な措置を講ずる (3) 対象品目及び適用税率軽減税率の対象品目は 1 酒類及び外食を除く飲食料品 2 定期購読契

鳩山政権の経済政策の効果

(0830時点)PR版

平成18年度地方税制改正(案)について

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

PowerPoint プレゼンテーション

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

スライド 1

財政政策の考え方 不況 = モノが売れない仕事がない ( 失業増加 ) が代わりにモノを買う! 仕事をつくる ( 発注する )! = 財政支出拡大 ( がお金を使う ) さらに乗数効果で効果増幅!! 3 近年の経済対策の財政規模 名 称 内閣 事業規模 公共投資 減税 財政規模 日本経

平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し 税 目 ( 経済産業省製造産業局自動車課 ) 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 12 自動車重量譲

14 日本 ( 社人研推計 ) 日本 ( 国連推計 ) 韓国中国イタリアドイツ英国フランススウェーデン 米国 図 1. 1 主要国の高齢化率の推移と将来推計 ( 国立社会保障 人口問題研究所 資料による ) 高齢者を支える

このページを印刷する 2017 年 11 月 23 日森信茂樹 : 中央大学法科大学院教授東京財団上席研究員 副業 兼業の時代 所得税控除見直 し で不公平を正せ 来年度税制改正の作業が 与党税調で始まっている 連日のように改正案の 断片が報道されているが 全体像がいまだよくわからない そこで これ

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住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

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29 歳以下 3~39 歳 4~49 歳 5~59 歳 6~69 歳 7 歳以上 2 万円未満 2 万円以 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度 215 年度 216 年度

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

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残された税制の課題

参考 3 平成 27 年度税制改正に関する提言 ( 要約 ) 基本的な課題 Ⅰ. 社会保障と税の一体改革と今後のあり方 1. 社会保障制度のあり方に対する基本的考え方 我が国の社会保障制度は 中福祉 低負担 であり 高齢化社会の急進展により今後の社会保障給付は急速な増大が不可避とされることから 社会

「人づくり革命」の財源を消費税使途変更で捻出

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

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2014(平成26)年度 予算編成方針について

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

て 1.6 兆円程度の減税措置を講じることになります なお このうち 昨年 10 月に消費税率引上 げに伴う対応として決定した税制措置による減収額は 国 地方合わせて 1 兆円程度になります ( 参考 ) 平成 26 年度の税制改正 ( 内国税関係 ) による増減収見込額 ( 単位 : 億円 ) 改

第17回税制調査会 資料3-1

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行う ための消費税法等の一部を改正する等の法律案要綱 資料 2-1 一趣旨 ( 第 1 条関係 ) この法律は 世代間及び世代内の公平性が確保された社会保障制度を構築することにより支え合う社会を回復することが我が国が直面する重要な課題であることに鑑

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中長期の経済財政に関する試算 ( 中長期試算 ) の概要 平成 30 年 7 月 9 日経済財政諮問会議提出 ( 内閣府 ) 経済 財政面における主要な想定 経済シナリオ 1 成長実現ケース : デフレ脱却 経済再生に向けた政策効果が過去の実績も踏まえたペースで発現 (2020-27 年度平均 : 名目 3.3% 実質 1.9%) 2 ベースラインケース : 経済が足元の潜在成長率並みで将来にわたって推移 (2020-27 年度平均 : 名目 1.7% 実質 1.2%) 財政前提 2019( 平成 31) 年度 : 物価 賃金の動向や一定の歳出改革等を勘案し 結果として高齢化等を除く歳出の増加率が物価 賃金上昇率の半分程度と仮定して機械的に計算 ( 注 1) 2020( 平成 32) 年度以降の歳出 : 社会保障歳出は高齢化要因等で増加 それ以外の一般歳出は物価上昇率並に増加することを想定 消費税率 ( 国 地方 ) が2019 年 10 月 1 日に10% へ引き上げられ その増収分は教育負担の軽減 子育て層支援 介護人材の確保等と財政再建とに概ね半分ずつ充当 ( 注 2) あわせて消費税の軽減税率制度の実施( 注 3) 試算結果のポイント 2018( 平成 30) 年度の国 地方 PB: 1 15.7 兆円 ( 対 GDP 比 2.8%) 2025( 平成 37) 年度の国 地方 PB: 1 2.4 兆円 ( 対 GDP 比 0.3%) 2 8.1 兆円 ( 対 GDP 比 1.3%) (%) < 名目経済成長率 > (%) < 国 地方の基礎的財政収支 ( 対 GDP 比 )> 4.0% 3.5% 3.5% 0.0% 0.3% 1.0% 3.0% 2.6% 2.8% 2.8% 3.0% 黒字化目標 ( 0.2 兆円 )(2.0 兆円 ) 3.0% 0.0% 0.3% 1.7% 2.0% 1.5% 1.5% 1.4% 2.4 兆円 8.1 兆円 1.0% 2.2% 2.1% 1.0% 1.7% 1.7% 1.7% 1.6% 2.3% 2.9% 1.0% 1.5% 0.0% 1.5% 1.3% 1.1% 2.0% ( 7.2 兆円 ) 0.1% 3.0% 1.0% 2.8% 中間指標 : 赤字対 GDP 比半減 4.0% 2.0% 1.1% (2017 年度比 ) 1.5% 程度 3.0% 成長実現ケース 5.0% 6.3% 成長実現ケース 4.0% ベースラインケース 6.0% ベースラインケース 5.0% 7.0% 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 201020112012201320142015201620172018201920202021202220232024202520262027 ( 年度 ) ( 年度 ) ( 注 1) 内閣府年央試算に基づき 公的固定資本形成については 2019 年度は 名目値で2018 年度と同額であるとの仮定を置いている ( 注 2) 新しい経済政策パッケージ なお 等 は従前より消費税率 10% 引上げ時に実施することとされていた年金生活者支援給付金などの社会保障充実策 (1.1 兆円 ) を 財政再建 は後代への負担のつけ回しの軽減及び社会保障 4 経費に掛かる消費税率引上げに伴う支出の増とされている ( 注 3) 消費税の軽減税率制度の実施に伴う減収に対応して 本試算では 総合合算制度の見送りにより確保する財源を織り込んでいる なお 残りの所要額については 2018 年度末までに歳入及び歳出における法制上の措置等を講ずることにより 確保することとしている

経済財政運営と改革の基本方針 2018 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) ( 抄 ) 第 3 章 経済 財政一体改革 の推進 3. 新経済 財政再生計画の策定 (2) 財政健全化目標と実現に向けた取組 ( 財政健全化目標 ) 財政健全化目標の設定に当たっては 歳出面 歳入面でのこれまでの取組を緩めることなく これまで以上に取組の幅を広げ 質を高める必要がある 中長期の経済財政に関する試算 ( 以下 中長期試算 という ) で示された成長実現ケースの下 着実な収支改善を実現することにより 2024 年度のPB 黒字化が視野に入る しかしながら 今後 景気回復が鈍化する可能性や社会保障関係費の増大も想定される 必要な場合には 景気を腰折れさせないよう機動的に対応し 経済成長を確実に実現する対応を取る必要がある また 団塊世代が75 歳に入り始めるまでに 社会保障制度の基盤強化を進め 全ての団塊世代が75 歳以上になるまでに 財政健全化の道筋を確かなものとする必要がある このため 財政健全化目標については 経済再生と財政健全化に着実に取り組み 2025 年度の国 地方を合わせたPB 黒字化を目指す 同時に債務残高対 GDP 比の安定的な引下げを目指すことを堅持する

骨太 2018 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) の 新経済 財政再生計画 のポイント 1 経済再生なくして財政健全化なし との基本方針を堅持し デフレ脱却 経済再生 歳出改革 歳入改革 の 3 本柱の改革を加速 拡大 財政健全化目標 団塊世代が 75 歳に入り始めるまでに 社会保障制度の基盤強化を進め 全ての団塊世代が 75 歳以上になるまでに 財政健全化の道筋を確かなものとする必要 このため 財政健全化目標については 経済再生と財政健全化に着実に取り組み 2025 年度の国 地方を合わせたプライマリーバランス (PB) 黒字化を目指す 同時に債務残高対 GDP 比の安定的な引下げを目指すことを堅持する 社会保障改革を軸とする 基盤強化期間 の設定 (2019~2021 年度 ) 2019 年度 ~2021 年度を 基盤強化期間 と位置付け 経済成長と財政を持続可能にするための基盤固めを行う 社会保障制度の持続可能性確保が景気を下支えし 持続的な経済成長の実現を後押しする点にも留意する 財政健全化目標と基盤強化期間内における毎年度の予算編成を結び付けるための仕組み 1 社会保障関係費 再生計画 ( 骨太 2015) において 2020 年度に向けてその実質的な増加を高齢化による増加分に相当する伸びにおさめることを目指す方針とされていること 経済 物価動向等を踏まえ 2019 年度以降 その方針を 2021 年度まで継続する ( 注 ) 消費税率引上げとあわせ行う増 ( これまで定められていた社会保障の充実 新しい経済政策パッケージ で示された 教育負担の軽減 子育て層支援 介護人材の確保 及び社会保障 4 経費に係る公経済負担 ) については 別途考慮する 2022 年度以降については 団塊世代が 75 歳に入り始め 社会保障関係費が急増することを踏まえ こうした高齢化要因を反映するとともに 人口減少要因 経済 物価動向 社会保障を取り巻く状況等を総合的に勘案して検討する ( 注 ) 高齢化による増加分は人口構造の変化に伴う変動分及び年金スライド分からなることとされており 人口構造の変化に伴う変動分については当該年度における高齢者数の伸びの見込みを踏まえた増加分 年金スライド分については実績をそれぞれ反映することとする これにより これまで 3 年間と同様の歳出改革努力を継続する

骨太 2018 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) の 新経済 財政再生計画 のポイント 2 財政健全化目標と基盤強化期間内における毎年度の予算編成を結び付けるための仕組み ( 続き ) 2 一般歳出のうち非社会保障関係費 経済 物価動向等を踏まえつつ 安倍内閣のこれまでの歳出改革の取組を継続 3 地方の歳出水準 国の一般歳出の取組と基調を合わせつつ 交付団体をはじめ地方の安定的な財政運営に必要となる一般財源の総額について 2018 年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保する 真に必要な財政需要の増加に対応するため 制度改革により恒久的な歳入増を確保する場合 歳出改革の取組に当たって考慮する 計画実現に向けた今後の取組 全世代型社会保障制度を着実に構築していくため 総合的な議論を進め 期間内から順次実行に移せるよう 2020 年度に それまでの社会保障改革を中心とした進捗状況をレビューし 骨太方針 において 給付と負担の在り方を含め社会保障の総合的かつ重点的に取り組むべき政策を取りまとめ 早期に改革の具体化を進める ( 社会保障分野における基本的考え方 ) 基盤強化期間の重点課題は 高齢化 人口減少や医療の高度化を踏まえ 総合的かつ重点的に取り組むべき政策をとりまとめ 基盤強化期間内から工程化 制度改革を含め実行に移していくこと 経済 財政一体改革の進捗については 新計画の中間時点 (2021 年度 ) において評価を行い 2025 年度 PB 黒字化実現に向け その後の歳出 歳入改革の取組に反映する 計画の中間指標 (2021 年度時点 ):PB 赤字対 GDP 比 1.5% 債務残高対 GDP 比 180% 台前半 財政収支対 GDP 比 3.0%

第 1 章 経済財政運営と改革の基本方針 2018 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) ( 抄 ) 現下の日本経済 1. 日本経済の現状と課題 対応の方向性 (1) 日本経済の現状と課題 2 今後の課題 ( 中略 ) 少子高齢化は 経済面で成長の制約要因であるとともに 財政面においては 若年人口の減少による医療費等の減少という側面がある一方で 社会保障の支え手の減少や 高齢者の医療 介護費による歳出増加圧力を通じて財政健全化の足かせとなる 特に若年層に強い社会保障に対する将来不安や 社会保険料の負担増 教育費用など子育て負担は 現役世代の消費意欲を抑制し 個人消費の回復が力強さを欠く要因にもなっている 全世代型社会保障を確立し その持続性を確保する観点から 歳出改革の加速 拡大を図るとともに 2019 年 10 月に予定されている消費税率の 8% から 10% への引上げを実施し 少子化対策や年金 医療 介護に対する安定的な財源を確保することが課題である 財政健全化に向けては これまでの目標である 2020 年度の PB 黒字化の達成が困難となったが PB 黒字化を目指すという目標を堅持し この 経済財政運営と改革の基本方針 2018 において その達成時期を明示するとともに 裏付けとなる新たな計画を提示し これを実行に移していくことが必要である (2) 対応の方向性 2 消費税率引上げと需要変動の平準化今後の財政健全化の道筋を展望すれば 全世代型社会保障の構築に向け 少子化対策や社会保障に対する安定財源を確保するとともに 現役世代の不安等に対応し 個人消費の拡大を通じて経済活性化につなげるためには 2019 年 10 月 1 日に予定されている消費税率の 8% から 10% への引上げを実現する必要がある 前回の 2014 年 4 月の消費税率引上げの際には 消費税率引上げに伴い物価上昇率が大きく高まり 耐久財を中心に個人消費が税率引上げ直前の 2014 年 1-3 月期に前期比 2% 増加した後 引上げ直後の同年 4-6 月期には 4.7% 減少するなど駆け込み需要と反動減といった大きな需要変動が生じ 景気の回復力が弱まることとなった 加えて 企業においては 税率引上げ前後で設備稼働率が大きく変動するなど資源の利用に非効率性が生じた これに対し ドイツや英国といった欧州諸国においては 付加価値税率の引上げ前後の景気変動が小さく抑えられている 前回の消費税率引上げ時の経験や欧州の事例にも学びつつ 2019 年 10 月 1 日における消費税率の引上げに向けては 消費税率引上げによる駆け込み需要 反動減といった経済の振れをコントロールし 需要変動の平準化 ひいては景気変動の安定化に万全を期す

第 3 章 経済 財政一体改革 の推進 2.2019 年 10 月 1 日の消費税率引上げと需要変動の平準化 2019 年 10 月 1 日の消費税率 10% への引上げに当たっては 教育負担の軽減 子育て層支援 介護人材の確保等の拡充や低所得者への配慮とともに 消費税率の引上げに伴う駆け込み需要 反動減といった経済変動を可能な限り抑制することが経済全体にとって有益であることから 以下の取組を進めるとともに 消費税率引上げの必要性やその影響を緩和する措置などについて 国民に分かりやすく広報を行う (1) 消費税率引上げ分の使い道の見直し社会保障の充実と財政健全化のバランスを取りつつ 人づくり革命の安定財源を確保するために 2019 年 10 月 1 日に予定している消費税率引上げ分の使い道の見直しを行った 具体的には 消費税率の 2% の引上げによる 5 兆円強の税収のうち 従来は 5 分の 1 を社会保障の充実に使い 残り 5 分の 4 を財政再建に使うこととしていたが これを変更し 教育負担の軽減 子育て層支援 介護人材の確保等と 財政再建とに それぞれ概ね半分ずつ充当する このうち 介護人材の処遇改善について消費税率引上げ日の 2019 年 10 月 1 日に合わせて実施するとともに 幼児教育の無償化についてもこれを目指し 消費税率引上げによる経済的な悪影響を緩和することとする (2) 軽減税率制度の実施 2019 年 10 月 1 日の消費税率 10% への引上げに当たっては 低所得者に配慮する観点から 酒類及び外食を除く飲食料品と定期購読契約が締結された週 2 回以上発行される新聞について軽減税率制度を実施することとしており 引き続き 制度の円滑な実施に向けた準備を進める

(3) 駆け込み 反動減の平準化策我が国においては 消費税は 1989 年に導入されて以降 導入時及び税率引上げ時に 一律一斉に価格を引き上げる税制との認識が広く定着している これに対し 1960 年代から 1970 年代前半に付加価値税が導入され 税率引上げの経験を積み重ねてきている欧州諸国では 税率引上げに当たり どのようなタイミングでどのように価格を設定するかは 事業者がそれぞれ自由に判断している このため 税率引上げの日に一律一斉に税込価格の引上げが行われることはなく 税率引上げ前後に大きな駆け込み需要 反動減も発生していない 消費税は消費に広く公平に負担を求める性格のものであることを踏まえた上で 2019 年 10 月 1 日の消費税率引上げにあたり 税率引上げの前後において 需要に応じて事業者のそれぞれの判断によって価格の設定が自由に行われることで 駆け込み需要 反動減が抑制されるよう その方策について 具体的に検討する 一方で 下請等の中小企業 小規模事業者に対する消費税の転嫁拒否等が行われないよう 転嫁拒否等に対する監視 取締りや 事業者等に対する指導 周知徹底等に努め 万全の転嫁対策を講じるとともに 商店街の活性化 中小企業 小規模事業者の IT 決済端末の導入やポイント制 キャッシュレス決済普及を促進する (4) 耐久消費財対策 2014 年 4 月の消費税率引上げ時に耐久消費財を中心に駆け込み需要とその反動減が生じたことを踏まえ 2019 年 10 月 1 日の消費税率引上げに際し 税率引上げ後の自動車や住宅などの購入支援について 需要変動を平準化するため 税制 予算による十分な対策を具体的に検討する

経済財政運営と改革の基本方針 2018 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) ( 抄 ) 第 3 章 経済 財政一体改革 の推進 4. 主要分野ごとの計画の基本方針と重要課題 (5) 税制改革 資産 債務の圧縮等 ( 基本的考え方 ) デフレ脱却 経済再生を加速することにより 経済成長を実現し 税収増をより確実なものとする また 公共サービスの産業化等を進め 経済活動に占める民間シェア向上による課税ベースの拡大等を通じた新たな税収増を生み出す 急速な少子高齢化 働き方の変化など 経済社会の構造が大きく変化する中 持続的な経済成長を維持 促進するとともに 経済成長を阻害しない安定的な税収基盤を構築する観点から 税体系全般にわたる見直しを進める また 真に必要な財政需要の増加に対応するための歳入改革努力について 今後歳出改革を進める中で考慮する ( 税制改革 ) 個人所得課税や資産課税について 働き方改革や人生 100 年時代を見据え 再分配機能の向上や働き方の多様化への対応 格差の固定化防止等の観点から 累次の改正の効果も見極めつつ 引き続き丁寧に検討を進める 企業に対し これまで進めてきた成長志向の法人税改革の活用等により 賃上げや生産性向上への取組を促すとともに 租税特別措置について 毎年度 適用状況や政策効果を見極めながら必要な見直しを行う 国際協調を通じた BEPS プロジェクト の勧告の着実な実施を通じて グローバルな経済活動の構造変化及び多国籍企業の活動実態に即した国際課税制度の再構築を進めていく あわせて 税務当局間の情報交換を一層推進する ICT の更なる活用等を通じて 納税者が簡便 正確に申告等を行うことができるよう納税環境の利便性を高めるとともに 社会全体のコスト削減及び企業の生産性向上を図る観点から 税務手続の電子化を一層推進する グローバル化や ICT 化が急速に進展する中で 適正 公平な課税を実現し 税に対する信頼を確保するため 制度及び執行体制の両面からの取組を強化する

平成 3 0 年度税制改正大綱 ( 抄 ) 平成 29 年 12 月 14 日 自 由 民 主 党 公 明 党 第一平成 30 年度税制改正の基本的考え方 1 個人所得課税の見直し (2) 今後の見直しに向けた基本的方向性 ( 略 ) 経済社会の著しい構造変化の中で 近年 結婚や出産をする経済的余裕がない若者が増加しており こうした若い世代や子育て世帯に光を当てていくことが重要である そのため 税制のみならず 社会保障制度 労働政策等の面を含め 総合的な取組みを進める必要がある 給与所得控除や公的年金等控除といった所得計算上の控除については 働き方の多様化の進展状況等も踏まえ 基礎控除への更なる振替を検討するとともに 今回の見直しの考え方やこれまでの税制改正大綱に示された方針を踏まえ そのあり方について引き続き丁寧に検討する また 経済社会の ICT 化等の動向や諸外国の制度も踏まえ 適正な記帳の確保に向けた方策を講じつつ 事業所得等の適正な申告 所得把握に向けた取組みを進める 人的控除については 平成 29 年度税制改正及び今回の改正により 基礎控除 配偶者控除及び配偶者特別控除について 逓減 消失型の所得控除方式が採用されることとなる 今後の制度のあり方については 給与所得控除等からの振替による影響を見極めるとともに 所得再分配機能をどの程度強化すべきかという点も踏まえながら 引き続き検討する 老後の生活など各種のリスクに備える自助努力を支援するための企業年金 個人年金 貯蓄 投資 保険等に関連する諸制度のあり方について 社会保障制度を補完する観点や働き方の違い等によって有利 不利が生じないようにするなど公平な制度を構築する観点から幅広い検討を行う

デフレ脱却 経済再生等税制抜本改革等最近の税制改正について ( 主な改正事項 ) ~ デフレ脱却 経済再生と財政健全化の両立 ~ 雇用 消費 所得の拡大等 25 年度 (2013 年度 ) 所得拡大促進税制の創設 教育資金贈与の非課税措置の創設 NISA の創設 26 年度 (2014 年度 ) 外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充 (26.10.1~) 27 年度 (2015 年度 ) 住宅取得等資金贈与の非課税措置の延長 拡充 延長 ジュニアNISA の創設 結婚 子育て資金贈与の非課税措置の創設 28 年度 (2016 年度 ) 延長 29 年度 (2017 年度 ) 重点化 積立 NISA の創設 30 年度以降 ~ (2018 年度 ) 賃上げ及び投資の促進に係る税制へ改組 民間投資の活性化等 研究開発税制の拡充 生産性向上設備投資促進税制の創設 事業再編促進税制の創設 重点化 縮減 重点化 延長 廃止 成長志向の法人税改革 (26 年 6 月 法人税の改革について ) 課税ベースを拡大しつつ法人実効税率を引下げ 目標としていた 20% 台 を改革 2 年目にして実現 (34.62% 27 年度 :32.11% 28 年度 :29.97% 30 年度 :29.74%) 情報連携投資等の促進に係る税制の創設 一体改革成税立制(抜24 本改8 革10 法)社会保障 税.. 所得税の最高税率の引上げ (40% 45%) (27 年分 ~) 相続税の基礎控除の引下げ 税率構造の見直し (27.1.1~) 消費税率の引上げ (5% 8%) (26.4.1~) 給与所得控除の見直し (28 年分 ~) 経済社会の構造変化を踏まえた構造的な見直し (27 年 11 月 論点整理 28 年 11 月 中間報告 29 年 11 月 中間報告 2 ) 配偶者控除等の見直し (30 年分 ~) 消費税率の引上げ (8% 10%) (31.10.1~) 軽減税率制度の実施 (31.10.1~) 給与所得控除等から基礎控除への振替 各種控除の適正化 (32 年分 ~) グローバル化対応 BEPS プロジェクトへの対応 (28 年 11 月 論点整理 ) 多国籍企業情報の 外国子会社合算税制 多国籍企業情報の報告制度等の整備の見直し (30 年度 ~) 報告制度等の整備 恒久的施設関連規定の見直し (31 年 ~)