スマートテレビ実証実験実験結果 2014 年 6 月 情報通信政策研究本部
目次 1. 実験概要 2 (1) 目的と体制 2 (2) 実験の概要 3 (3) 番組放送状況 4 (4) ハイブリッドキャスト視聴環境の準備 6 2. 実験結果 7 (1) 実施結果概要 7 (2) ウェブアンケート 8 (3) グループインタビュー 16 3. 課題と対応策 17 1
1. 実験概要 (1) 目的と体制 スマートテレビ実証実験 (Hybridcast2014) では 放送サービスの高度化に向けて ハイブリッドキャスト技術を活用した使いやすいインタフェースの実現 安全 安心な放送 通信連携テレビサービスの普及促進を目指し 参加各局が実際の放送番組を通して検証を行った 背景 目的 実施体制 背景 目的 総務省では 放送サービスの高度化に関する施策として 放送とウェブが連動するスマートテレビを推進している 公共の電波を受信するテレビ受信機では 視聴者視点に立った安心 安全なサービスの提供が必要である ハイブリッドキャスト技術を活用した使いやすいインタフェースの実現 安全 安心なサービスの普及促進を目指した実証実験を行う 実証実験ロゴ 総務省 三菱総合研究所 日本テレビテレビ朝日 TBS テレビテレビ東京フジテレビジョン北海道テレビマルチスクリーン放送協議会 2
1. 実験概要 (2) 実験の概要 ハイブリッドキャスト技術を活用した番組を放送し サービス提供に関するフィージビリティ検証 ならびに 視聴者反応の取得 ( グループインタビュー及びウェブアンケート ) による視聴 利用に関するユーザビリティ検証を行った 放送局によるフィージビリティ検証 提供に関する実証 視聴者反応の取得 ( グループインビュー ウェブアンケート ) によるユーザビリティ検証 視聴 利用に関する実証 3
1. 実験概要 (3) 対象番組放送状況 1 実証実験には 全国の放送局 16 局が参加し 2014 年 1 月 ~3 月の間に 19 の対象番組が放送された 近畿 近畿 関東 / 全国 TXN6 局 関東 / 静岡 関東 / 関東 中京 関東 / 東海 3 県 / 静岡 / 島根 / 鳥取 4
1. 実験概要 (3) 対象番組放送状況 2 放送局放送日時番組名放送エリア テレビ東京系列 1 月 3 日 ( 金 )23 時 30 分 24 時 55 分 MISSION 001 ~ みんなでスペースインベーダー ~ TXN6 局ネット TBSテレビ 1 月 15 日 ( 水 )14 時 00 分 16 時 47 分 1 月 16 日 ( 木 )14 時 00 分 16 時 19 分 第 22 回全日本高校女子サッカー選手権大会 関東 / 静岡 日本テレビ 1 月 25 日 ( 土 )16 時 10 分 16 時 50 分 次世代商品情報バラエティーテレビがあれば寂しくない! 欲望だらけの女たち 関東 北海道テレビ 2 月 1 日 ( 土 )10 時 45 分 11 時 15 分 イチオシ! プラス 北海道 毎日放送 2 月 21 日 ( 金 )26 時 30 分 27 時 00 分 DRESS.tv 近畿広域 テレビ大阪 2 月 23 日 ( 日 )15 時 00 分 16 時 00 分 やすとものどこいこ!? 大阪 テレビ朝日 2 月 24 日 ( 月 ) 2 月 28 日 ( 金 ) 生活お役立ち情報 関東 中国放送 2 月 24 日 ( 月 )14 時 55 分 16 時 43 分 イマなま3チャンネル 広島 北海道放送 2 月 24 日 ( 月 )24 時 28 分 24 時 59 分 北海道物産展ですけど何か? 北海道 RKB 毎日放送 2 月 25 日 ( 火 )13 時 55 分 16 時 53 分 今日感テレビ 福岡 関西テレビ放送 2 月 26 日 ( 水 )25 時 31 分 25 時 59 分 ピーコ & 兵動のピーチケパーチケ 近畿広域 テレビ西日本 2 月 26 日 ( 水 )26 時 00 分 26 時 30 分 マニア マニエラ 福岡 テレビ朝日 2 月 28 日 ( 金 )19 時 30 分 19 時 54 分 クレヨンしんちゃん 関東 中部日本放送 2 月 28 日 ( 金 )24 時 20 分 25 時 00 分 社会勉強バラエティムリモン! 中京広域 日本テレビ 3 月 1 日 ( 土 ) 5 時 30 分 8 時 00 分 生放送情報番組 ズームイン!! サタデー 全国 東京メトロポリタンテレビジョン 3 月 2 日 ( 日 )12 時 00 分 13 時 00 分 Disco Train 東京 静岡放送 3 月 3 日 ( 月 ) 9 時 55 分 10 時 50 分 Soleいいね! 静岡 関東 / 東海三県 フジテレビジョン 3 月 7 日 ( 金 )25 時 30 分 26 時 45 分 人狼 ~ 嘘つきは誰だ?~village05 ( 愛知 岐阜 三重 ) 静岡 / 島根 / 鳥取 日本テレビ 3 月 24 日 ( 月 ) 3 月 31 日 ( 月 ) JoinTalk 関東 5
1. 実験概要 (4) ハイブリッドキャスト視聴環境の準備 ハイブリッドキャストの機能を利用するには 対応テレビ受信機やセカンドスクリーン端末の準備 テレビ受信機のインターネット接続 セカンドスクリーン端末向けアプリのダウンロード テレビ受信機とセカンドスクリーン端末のペアリング等の環境設定が必要になる 本実証実験では これらの視聴環境の準備についても検証の対象とした テレビ受信機のインターネットへの接続 ハイブリッドキャスト対応テレビ受信機の準備 テレビ受信機とスマホ タブレットのペアリング セカンドスクリーン端末 ( スマホ タブレット ) とテレビ受信機の同一 Wi-Fi ネットワークへの接続 ( ペアリングには無線 LAN 環境が必要 ) コンパニオンアプリに対応したセカンドスクリーン端末 ( スマホ タブレット ) の準備 テレビ受信機に対応したコンパニオンアプリのダウンロード 対象番組では ハイブリッドキャスト非利用者も番組を楽しめるよう データ放送やウェブとの連携により一定のサービスが提供された グループインタビューは 上記の環境準備を行って実施した 6
2. 実験結果 (1) 実施結果概要 2014 年 3 月末時点のハイブリッドキャスト対応テレビ受信機の国内普及台数は 43.3 万台と推計され そのうちインターネットに接続している対応テレビ受信機は 5.9 万台と推計される 2014 年 1 月 ~3 月に放送された実証実験対象番組におけるユニークユーザアクセス総数は 2.1 万台であった 端末普及台数 ハイブリッドキャスト対応テレビ受信機の国内普及台数 (2014 年 3 月末 ) インターネット接続している対応テレビ受信機の国内普及台数 (2014 年 3 月末 ) 433,149 台 59,341 台 1 2014 年 3 月末時点のハイブリッドキャスト対応テレビ受信機の国内普及台数は BCNランキング データによる2012 年 10 月 ~2014 年 3 月に発売された東芝 (16 機種 ) パナソニック(7 機種 ) シャープ(5 機種 ) の対応テレビ受信機の販売台数より推計したものである 2 インターネット接続しているハイブリッドキャスト対応テレビ受信機の国内普及台数は 上記の国内普及台数に 平成 24 年通信利用動向調査 (2013 年 1 月 ~3 月調査実施 ) の 問 1(2) テレビ受信機 ( デジタル放送対応 ) の保有状況 (93.3%) と そのうちの 問 1(2) インターネットに接続しているテレビ受信機 ( デジタル放送対応 ) の保有状況 (13.7%) のデータより算出される インターネット接続率 を乗じて推計した 実証実験対象番組アクセス数 実証実験対象番組におけるユニークユーザアクセス総数 (2014 年 1 月 ~3 月 ) 21,438 台 3 ユニークユーザアクセス総数は 各実証実験対象番組においてハイブリッドキャスト対応テレビ受信機からのアクセスのうちユニークな IP アドレスをカウントした合計値である 番組ごとのユニークユーザアクセス数を合計したものを本実証実験におけるユニークユーザアクセス総数としている 出所 : 各種資料より MRI 推計 7
2. 実験結果 (2) ウェブアンケート 1 実施概要 実証実験対象番組の視聴者および対象番組に関心を持ったインターネットユーザの反応をウェブアンケートにより収集した アンケート実施概要 項目 内容 調査方法ウェブアンケート ( 回答者の制限なし 誰でも回答可 ) 調査期間 回答者の収集方法 2013 年 12 月 27 日 ~2014 年 3 月 14 日 自由募集 (Hybridcast2014 のキャンペーンサイト 各局の番組宣伝ウェブページ 各局のセカンドスクリーン端末上のハイブリッドキャストコンテンツからアンケートへの誘導を実施 ) 回答対象番組実証実験対象番組 ( 上記調査期間中に放送された 18 番組 JoinTalk は含まれていない ) 回答数 回答端末 計 1,054 サンプル ( うちハイブリッドキャスト利用 視聴者 60 サンプル ) 対象セカンドスクリーン端末を保有し 対象テレビ受信機の環境が整っており 実証実験対象番組を視聴した場合 あるいは リンク元がセカンドスクリーン端末に表示されたハイブリッドキャスト コンテンツの URL になっていた場合 PC :431 サンプル タブレット :81 サンプル スマホ :530 サンプル その他 ( ゲーム機 ) :3 サンプル 8
2. 実験結果 (2) ウェブアンケート 2 回答者属性 アンケートの回答者のうち ハイブリッドキャストの利用者は 30~40 代の男性が多い 回答者のメディア利用の特徴をみると ハイブリッドキャストの利用者は非利用者に比べてデータ放送や SNS 等の利用頻度が高く 情報端末の利用時間が長い 回答者の性 年代構成 回答者のメディア利用に係る特徴 全体 (N=1054) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.0% 8.9% 15.4% 21.2% 9.7% 2.9% 2.8% 8.3% 9.2% 0.3% 10.4% 4.8% テレビ視聴時間 1 平日 2 休日 データ放送の視聴頻度 端末利用状況 1PC 2 携帯 / スマホ 3 タブレット SNS 利用頻度 ハイブリッドキャスト利用者 (N=60) 1.7% 1.7% 30~40 代男性が多い 35.0% 31.7% 0.5% 11.7% 0.0% 3.3% 3.3% 0.0% 6.7% 3.3% 1.7% 全体 (N=1054) ハイブリッドキャスト利用者 (N=60) 1 2.9 時間 / 日 2 3.5 時間 / 日 1 2.6 時間 / 日 2 3.5 時間 / 日 2.6 日 / 週 1 2.6 時間 / 日 2 2.5 時間 / 日 3 0.7 時間 / 日 3.3 日 / 週 1 3.2 時間 / 日 2 2.5 時間 / 日 3 1.0 時間 / 日 4.3 日 / 週 5.3 日 / 週 男性 : 女性 : 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代以上 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代以上 各選択肢の利用時間 頻度の平均値をもとに算出 メディア利用度が高い 9
2. 実験結果 (2) ウェブアンケート 3 番組評価 視聴者による番組評価では 約 8 割が とても面白かった または 面白かった と回答した 性 年代別にみると 特に男性若年層で評価が高い傾向がみられた 番組に関する感想 ( 性 年代別 ) とても面白かった面白かった普通あまり面白くなかった全く面白くなかった 約 8 割が番組を評価 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全体 (N=812) 男性 (N=521) 46.4% 46.4% 35.5% 35.1% 12.4% 12.5% 4.2% 4.2% 1.5% 1.7% 女性 (N=291) 46.4% 36.1% 12.4% 4.1% 1.0% 若年層の評価が高い 10 代 (N=44) 20 代 (N=86) 57.0% 75.0% 27.9% 15.9% 8.1% 4.5% 2.3% 3.5% 2.3% 3.5% 男性 30 代 (N=131) 40 代 (N=171) 39.2% 45.0% 34.4% 43.3% 15.3% 11.7% 4.6% 4.7% 0.8% 1.2% 50 代 (N=72) 36.1% 37.5% 18.1% 5.6% 2.8% 60 代以上 (N=17) 47.1% 35.3% 17.6% 0.0% 10 代 (N=20) 70.0% 20.0% 5.0% 5.0% 0.0% 20 代 (N=69) 47.8% 34.8% 13.0% 2.9% 1.4% 女性 30 代 (N=81) 40 代 (N=78) 49.4% 41.0% 39.7% 35.8% 9.9% 11.5% 3.7% 6.4% 1.2% 1.3% 50 代 (N=38) 34.2% 39.5% 23.7% 2.6% 0.0% 60 代以上 (N=5) 60.0% 40.0% 0.0% 10 60 代以上の女性は N が 10 以下のため 枠線を破線にしている
2. 実験結果 (2) ウェブアンケート 4 機能評価 番組視聴者全体 ハイブリッドキャストを利用した視聴者ともに 利用した機能のうち スマホ タブレットを使った機能に対する評価が高かった ハイブリッドキャスト利用者 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 面白いと思ったハイブリッドキャスト放送サービスの機能 リモコンでテレビの情報をコントロールする N=(35,1) スマホ タブレットで番組に参加 N=(412,35) 番組とスマホ タブレットの画面が連動 N=(234,37) 見たいシーンをスマホ タブレット上で再生 N=(18,8) 番組の進行にあわせて表示データが変化 N=(173,25) スマホ タブレットでテレビの情報をコントロール N=(154,19) ハイブリッドキャストコンテンツによるナビゲーション N=(77,5) d ボタンでアプリのインストールを確認 N=(31,5) 自由にテレビの表示データをコントロール N=(42,12) テレビ画面上に自分の得点等が表示 N=(108,10) スマホ タブレット リモコンからクイズ等に参加 N=(238,26) SNS を通じてみんなと番組を楽しむ N=(121,14) テレビに高精細で動きのあるデータを表示 N=(60,10) N=( 全体, ハイブリッドキャスト利用者 ) スマホ タブレットを使った機能に対する評価が高い 20% スマホ タブレットを使った機能 d ボタンでハイブリッドキャスト対応の確認 N=(59,12) リモコンを使った機能 10% テレビ受信機を使った機能複数の端末を使った機能いずれの機能も面白いと思わなかった N=(771,60) Nが10 以下の機能はバブルを破線にしている 0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 視聴者全体 横軸 縦軸ともに 各人が利用したハイブリッドキャストの機能に対して 面白い と回答した人の割合 11
2. 実験結果 (2) ウェブアンケート 5 ユーザビリティ評価 機器の操作性や使い勝手については とても使いやすい または 使いやすい と回答した人と とても使いにくい または やや使いにくい と回答した人が同程度存在した 環境整備 ( 視聴準備 ) については テレビ受信機の設定やスマホ タブレットの設定について それぞれ 2 割 ~3 割程度が やや難しい と回答した ハイブリッドキャスト放送に係る機器の操作性や使い勝手 ハイブリッドキャスト放送視聴 利用に係る環境整備の難易度 とても使いにくい 8.8% とても使いやすい 14.0% とても簡単 簡単 やや難しい とても難しい わからない ( 他人がやった など ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 40.4% やや使いにくい ハイブリッドキャスト利用者 (N=57) 使いやすい 36.8% テレビのインターネット接続 テレビの設定 スマホ タブレットの設定 31.6% 40.4% 50.9% 33.3% 28.1% 28.1% 17.5% 3.5% 1.8% 26.3% 7.0% 1.8% 29.8% 12 ベース : ハイブリッドキャスト利用者 (N=57)
2. 実験結果 (2) ウェブアンケート 6 関心の高さ (1/2) ハイブリッドキャストの関心層は回答者全体で約 7 割程度存在した さらにハイブリッドキャスト利用者では その比率が 2 割程度増加し 9 割以上に達した 性 年代別にみると男性若年層において特に関心が高い ハイブリッドキャスト放送サービスに対する関心 ハイブリッドキャスト放送サービスに対する関心 ( 性 年代別 ) 非常に関心がある関心があるあまり関心がない全く関心がない 全体 (N=1054) ハイブリッドキャスト利用者 (N=60) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 26.5% 関心層は約 7 割 45.0% 45.8% ハイブリッドキャスト利用者では 関心層は 9 割以上 50.0% 22.9% 4.8% 5.0% 若年層の男性の関心が高い 13 男性 女性 非常に関心がある関心があるあまり関心がない全く関心がない 全体 (N=1054) 男性 (N=670) 女性 (N=384) 10 代 (N=53) 20 代 (N=94) 30 代 (N=162) 40 代 (N=223) 50 代 (N=102) 60 代以上 (N=36) 10 代 (N=30) 20 代 (N=88) 30 代 (N=97) 40 代 (N=110) 50 代 (N=51) 60 代以上 (N=8) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 26.5% 31.0% 18.5% 37.7% 42.6% 34.0% 27.8% 27.5% 8.3% 20.0% 17.0% 20.6% 19.1% 11.8% 37.5% 45.8% 44.3% 48.4% 41.5% 38.3% 42.6% 44.8% 46.1% 63.9% 22.9% 20.1% 27.6% 15.1% 13.8% 18.5% 23.3% 21.6% 27.8% 50.0% 47.7% 49.5% 45.5% 56.9% 16.7% 29.5% 25.8% 31.8% 27.5% 13.3% 25.0% 12.5% 25.0% 60 代以上の女性は N が 10 以下のため 枠線を破線にしている 4.8% 4.5% 5.5% 5.7% 5.3% 4.9% 4.0% 4.9% 0.0% 5.7% 4.1% 3.6% 3.9%
2. 実験結果 (2) ウェブアンケート 6 関心の高さ (2/2) ハイブリッドキャストの機能に対するニーズについてみると スマホ タブレットを利用した番組への参加機能に対する関心が高い ハイブリッドキャスト放送に対する機能ニーズ 100% 90% 80% 70% スマホ タブレットで番組に参加 特にハイブリッドキャスト利用者でスマホ タブレットを使った機能に対するニーズが高い ハイブリッドキャスト利用者 (N=57) 60% 50% 40% 30% 20% スマホ タブレットでテレビの情報をコントロールスマホ タブレット リモコンからクイズ等に参加番組とスマホ タブレットの画面が連動 見たいシーンをスマホ タフ レット上で再生 SNS を通じてみんなと番組を楽しむ ハイブリッドキャストコンテンツによるナビゲーション 自由にテレビの表示データをコントロール 14 リモコンで番組に参加 テレビに高精細で動きのあるデータを表示リモコンでテレビの情報をコントロールする テレビ画面上に自分の得点等が表示スマホ タブレットを使った機能 10% リモコンを使った機能 d ボタンでハイブリッドキャスト対応の確認テレビ受信機を使った機能複数の端末を使った機能 d ボタンでアプリのインストールを確認 0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全体 (N=762) 横軸 縦軸ともに ハイブリッドキャストの各機能にして 関心がある と答えた回答者の割合
2. 実験結果 (2) ウェブアンケート 7 課題 サービス普及への課題としては 認知度の向上やテレビ受信機のインターネット接続が挙げられた テレビ受信機のインターネット接続と宅内無線 LAN 環境が整っている回答者は全体の約 3 割であった ハイブリッドキャスト放送に関心がない理由 ハイブリッドキャスト対応テレビ受信機保有者がハイブリッドキャスト放送を視聴 利用しなかった理由 サービスや機能を使いこなせない 20.9% その他 19.5% 9.9% 設定が煩雑 難しい ハイブリッドキャスト放送への関心が低い人 (N=292) 今のテレビで満足している 26.7% 22.9% 面白さがわからない テレビ受信機のインターネット接続と無線 LAN 環境が整っている回答者は約 3 割 対応番組が放送されていなかった 3.1% スマホ タブレットの設定がわからない 4.7% サービスに関心がなかった 12.5% (N=64) 35.9% テレビをインターネットにつないでいない 42.2% サービスについて知らなかった テレビをインターネットにつなぐ方法がわからない 1.6% 自宅のテレビ受信機結線率 / 宅内無線 LAN 環境の状況 (N=1054) 宅内無線 LAN 環境 テレビのインターネット接続ありなし あり 27.9% 43.8% なし 7.9% 20.4% 15
2. 実験結果 (3) グループインタビュー 実証実験対象番組のうち 5 番組について 計 30 人のモニターに視聴環境設定やハイブリッドキャスト機能を体験してもらい グループインタビューを実施した ハイブリッドキャストの普及に関する課題として 環境設定の煩雑さが挙げられた 他方 セカンドスクリーン端末を利用した番組への参加は目新しさや面白さという観点で好評であり サービス普及を進める上で 主要な訴求ポイントになると考えられる 環境設定 準備 ー アカウント登録が煩雑 SNS と連携することに対する抵抗感 番組を視聴するための環境設定が難しい 操作性 テレビ受信機とスマホ タブレット等の連携はスムーズで操作性には問題ない画面表示 情報の表示や画面レイアウトを簡単にカスタマイズできる コンテンツへの付加価値 評価された点 知りたい情報が簡便に入手できる セカンドスクリーン端末で番組に参加することの目新しさ 楽しさが感じられる 端末を操作することにより番組への参加感が向上し 面白さを感じる もう一度見たいシーンを再生できる ー 課題として挙げられた点 オーバーレイ表示にした場合 見づらさを感じる人もいる 視聴者の番組参加の仕掛けを導入した場合 参加感が少ないと物足りなさを感じる スマホ タブレット等を操作することにより 番組の視聴に集中できない サービス普及の訴求ポイント サービス普及のための改善ポイント 16 赤字は対象番組に共通する評価 課題 黒字は個々の番組についての評価 課題
3. 課題と対応策 実証実験の結果 主な課題として メーカ 端末による仕様の違い や 視聴環境準備に対する障壁の高さ サービスの認知度 普及率の低さ が抽出された これらの課題を解決するためには メーカ 放送局間で情報共有含め連携が必要である 放送局による検証からみえた課題 メーカ 端末ごとに 受信機の仕様 性能が異なる 受信機仕様 性能によって コンテンツ製作が制約される コンテンツ動作検証の負荷が大きい 簡易かつ効率的に利用できる 製作 開発環境を整える 視聴者の反応からみえた課題 視聴環境を準備するための障壁が高い サービスの認知度 普及率が低い 商品 販売戦略上の優先度を上げられない ( メーカ 流通事業者 ) 新たな収入モデルが見えにくい ( 放送事業者 ) ため それぞれ 踏み込んだ施策が打ちにくい 関係者の情報共有 視聴環境準備に関する共通仕様の開発を検討する よりよいサービスに向け メーカ 放送局など関係者による情報共有含め連携が必要 17