Mikrotron 社高速 CMOS カメラ MCControlTool 画像取得マニュアル 株式会社アプロリンク
目次 はじめに... 2 本手順書について... 3 1 カメラ別設定一覧... 4 2 MCControlTool 起動... 5 3 モノクロ RAW 画像の取得... 6 3-1 カメラパラメータの設定... 6 3-1-1 Tap ModeとROI(Region of Interest)... 7 3-1-2 Pixel Clock... 8 3-1-3 Shutter... 8 3-2 microdisplayの設定... 10 改定履歴... 12 1
はじめに この度は株式会社アプロリンク取り扱い製品をご使用いただき誠にありがとうございます ご使用の前に この資料をお読みいただき 正しくお使い下さい 本書は お客様が Windows/MAC の基本操作に習熟している事を前提にしております 本書内で使用されている表示画面 イラスト等は説明用に作成されたものです お客様の環境により実際の表示画像と違う場合がございます ご使用のパソコン 周辺機器 オペーレーティングソフトなどお客様のご利用環境により正常に動作しない場合があります 本書に使用する内容の一部 または全部は 株式会社アプロリンクによる許可なく転載することはできません 本書の内容について 万一不審な点や記載漏れなどお気付きの点がありましたら ご連絡下さい 本書の内容に疑問点などが生じた場合は メーカー発行の英文技術資料および英文マニュアルを正しい情報として下さい 本書の内容は予告なしに変更する場合がありますのでご了承ください 2
本手順書について このドキュメントは SILICON SOFTWARE 社フレームグラバーへ接続した場合の Mikrotron 社 MC1310 1311 1318 1319 / EoSens MC1362 1363 3010 3011 カメラの画像の取得までの手順を説明しています MCControlTool 及びその他のソフトウェアのインストールは別途マニュアルをご参照ください カメラリンクケーブルの接続 : カメラの BASE ポートのケーブルをフレームグラバーのポート A に カメラの FULL ポートのケーブルをフレームグラバーのポート B に接続してください カメラの高速画像取得は カメラリンクのピクセルクロックを 80MHz 以上に設定して下さい 使用するケーブルは用途に合う ピクセルクロック 80MHz 以上に対応する製品をご使用ください 3
1 カメラ別設定一覧 表 1.1 カメラ別設定一覧 画像取得モード (1) フル画像サイズ MC1310 MC1318 EoSens MC1362 EoSens MC3010 MC1311 MC1319 EoSens MC1363 EoSens MC3011 モノクロ FullAreaGray8 FullAreaGray8HS - - FullAreaGray8HS RAW(Bayer 画像 ) - - FullAreaGray8/ FullAreaGray8HS FullAreaGray8HS カラー - - DualAreaBayer12 カスタマイズ (2)(3) アプレット (2)(4) 2 / 4 Tap 1280x1024-1280x1024-8 Tap 1280x1024 1696x1710 1280x1024 1696x1710 10 Tap 1280x1024 1690x1710 1280x1024 1690x1710 (1) FullAreaGray8 及び FullAreaGray8HS は SILICON SOFTWARE 社 Runtime 5.x のアプレット名です Runtime 5.x をインストールしたあと スタートメニュー Siliconsoftware Runtime 5.x microdisplay を起動し Load Applet ボタンをクリックすると これらのアプレットが表示されます (2) FullAreaGray8HS アプレットは Runtime 5.1.1 以上が必要です (3) フレームグラバー上にベイヤー変換する場合 RGB データのデータ量は RAW データの約 3 倍となり カメラのフルスピードを出せない場合があります (4) DualAreaBayer12 アプレットを使用する場合 カメラを 2 Tap に設定する必要があります (5) EoSens MC3011 カメラのアウトプットは 8 Tap と 10 Tap のみとなります 標準アウトプットでベイヤー変換はできません カストマイズアプレットを使用する必要があります 詳細の使用方法は 別途マニュアルをご参照ください 4
2 MCControlTool 起動 1. Vcredist80_x86 スタート 全てのプログラム Mikrotron GmbH MC Control Tool を起動しますカメラリンクフルコンフィグカメラはポート 2 つを使用しますが ポート 0 の方で カメラが認識されます ポート 1 でカメラが認識された場合 カメラの BASE と FULL は逆になっている可能性があります 2 つのケーブルを交換して接続してください 図 2.1 カメラ選択画面 2. 確認ボタン をクリックして メイン画面が表示されます 図 2.2 Info 画面 5
3 モノクロ RAW 画像の取得 3-1 カメラパラメータの設定 画像サイズ Tap などのカメラパラメータは Image Control タブで設定できます 図 3.1 MC1310 1318 Image Control 画面 図 3.2 EoSens MC1362 1363 Image Control 画面 6
図 3.3 EoSens MC3010 3011Image Control 画面 3-1-1Tap Mode と ROI(Region of Interest) フルイメージサイズで最大スピードに設定するには Tap mode を 10 x 8 に設定し ボタン Maximize をクリック して 最大画像サイズに設定されます Tap Mode: 2 8 2Tap/8bit(CameraLink Base-Config) 2 10 2Tap/10bit(CameraLink Base-Config) 8 8 8Tap/8bit(CameraLink Full-Config) 8 10 10Tap/8bit(CameraLink Full-Config) ROI(region of interest): カメラの最大画像サイズより小さい画像サイズの画像を出力する場合の設定に使用します EoSens MC1362/1363 は最大 4 つ EoSens MC3010/3011 は 1 つ ROI の設定が可能です Width は水平方向 Height は垂直方向の画像サイズの設定を行い 各 Offset は出力の開始位置です 0 は最左上の位置を示しています Centered にチェックを入れると Offset の値は最大画像サイズの中心位置に自動で設定されます 数値を入力した場合 必ず Enter キーで設定を有効にして下さい 設定完了後は 必ず Apply ボタンをクリックして設定を有効にして下さい 7
3-1-2 Pixel Clock 必要な読出しのスピードに応じて Pixel Clock を設定できます カメラの最大フレーム数が必用な場合は フレームレートを設定する前に タブ Image Control Pixel clock で最大値に設定して下さい 図 3.4 EoSens MC1362 1363 PixelClock 画面 図 3.5 EoSens MC3010 3011PixelClock 画面 3-1-3 Shutter タブ Shutter でフレームレートと露光時間を設定できます Frame rate の設定範囲は Tap mode 画像サイズ ピクセルクロックの設定によって 自動的に変更されます また 露光時間の設定範囲も フレームレートの設定によって 自動的に変更されます 図 3.6 MC1310 1318 Shutter 画面 8
図 3.7 EoSens MC1362 1363 Shutter 画面 図 3.8 EoSens MC3010 3011 Shutter 画面 9
3-2 microdisplay の設定 スタート 全てのプログラム SiliconSoftware Runtime 5.1 microdisplay を起動します microdisplay を起動すると図 3.9 のようなウインドウが表示されます Load Applet をクリックします 図 3.9 microdisplay 起動画面 Load Hardware Applet 画面では使用するカメラのアプレットをダブルクリックして ロードします MC1310/1311 の場合 FullAreaGray8.dll を選択します EoSens MC3010 3011(RAW) のデータ量は 850MB/s です 最大フレームレートを出力するため FullAreaGray8HS.dll を選択します Close ボタンをクリックし Load Hardware Applet 画面を閉じます 図 3.10 Load Hardware Applet 画面 10
microdisplay のパラメーター設定で Camera Link Input Format を 8 Bit Full 10(Basler) に設定します Display Width 及び Height をカメラ画像サイズにあわせて設定します 図 3.11 microdisplay パラメーター 注意 カメラ :8Tap モードでは 画像サイズ幅が 8 の倍数 10Tap モードでは 10 の倍数に設定される制限があります フレームグラバー : FullAreaGray8 及び FullAreaGray8HS アプレットは 16 の倍数に設定される制限があります 場合によっては カメラ フレームグラバーの設定上 一致した値を設定できないため フレームグラバー側をカメラの画像サイズ幅に一番近い数値で設定してください microdisplay ボタンをクリックして画像取得を開始します 11
改定履歴 日付内容 Revision 2012.3 初版 1.00 12