すべては目の健康のために 眼科医療への持続的な貢献を目指して 参天製薬株式会社 証券コード 4536 http://www.santen.co.jp Copyright 2018 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. All rights reserved. 公式Twitter Facebookはじめました @SantenOfficial Twitter @SantenOfficial Facebook
本日の内容 1 参天製薬の事業内容と強み 2 参天製薬の成長戦略 世界の眼科薬市場予測 Vision2020 中期経営計画など 3 株主還元について 1
1 参天製薬の事業内容と強み 2
参天製薬の基本理念 基本使命 基本理念 中国の古典 中庸 の一節を参天が独自に解釈したもので 社名 参天 の由来でもあります 自然の神秘を解明して人々の健康の増進に貢献するということを意味しています 肝心な事は何かを深く考え どうするかを明確に決め 迅速に実行する 基本使命 目 をはじめとする特定の専門分野に努力を傾注し これによって参天ならではの知恵と組織的能力を培い 患者さんと患者さんを愛する人たちを中心として 社会への寄与を行う 3
会社概要 125年以上の歴史 グローバルに事業を展開 創業 :1890年 資本金 :80億3千2百万円 売上収益 :2,249億円 2018年3月31日現在 従業員数 :3,805名 2018年3月31日現在 事業内容 :医薬品 医療機器の研究開発 製造 販売 販売国 :約60の国と地域 代表取締役会長兼CEO 参天の歴史 1890 1899 1958 1977 1985 1996 2002 2007 2014 2015 2016 代表取締役社長兼COO 黒川 明 谷内 樹生 大阪 道修町で創業 大学目薬を発売 商号を参天製薬 に変更 医療用医薬品事業に進出 東京証券取引所第1部上場 能登工場竣工 奈良研究開発センター 滋賀工場 現 滋賀プロダクトサプライセンター 竣工 患者さんの視点で開発した革新的な医療用点眼剤容器 ディンプルボトル 導入 参天製薬 中国 有限公司の蘇州工場が竣工 米国メルク社の眼科製品を承継 抗リウマチ薬事業を譲渡 InnFocus社を買収 米国 フロリダ 4
参天は医療用眼科薬の スペシャリティファーマ 医療用 先発品 新薬 総合型 特化型 メガファーマ スペシャリティ ファーマ 世界市場で一定の 得意分野において 地位を獲得する 国際的にも一定の評価を 総合的な新薬開発企業 得る新薬開発企業 一般用 OTCファーマ 一般に市販されている 医薬品等を中心に 後発品 (ジェネリック) 出典:厚生労働省 新医薬品産業ビジョン を参天製薬にて編集 ジェネリックファーマ 開発する企業 良質で安価な後発医薬品を 安定的に販売する企業 5
CMでもおなじみの一般用 サンテ 国内一般用眼科薬売上シェア第2位 目のリフレッシュに 爽快感に栄養プラス 24.8%* 17年度 目のかすみ 疲れに コンタクトの不快感に 栄養補給で 疲れ目をスッと軽く コンタクトレンズをお使いの方の 目の疲れや不快感などの改善に 目の疲れ 充血に 代謝を促し瞳の疲れを癒す ローズの香り *参天製薬集計 ブルーライトなどによる 光ダメージに 加齢 乾き等による 眼疲労 目のかすみに 6
医療用眼科薬が売上の約9割を占める 医療機器 その他 医療用眼科薬 一般用医薬品 6% 2017年度 連結売上収益 92% 2,249 億円 7
目の構造と眼科疾患 前眼部 緑内障 ドライアイ 感染症 アレルギー 白内障 など 後眼部 黄斑疾患 加齢黄斑変性 糖尿病黄斑浮腫 糖尿病網膜症 ぶどう膜炎 後眼部 など 強膜 毛様体 脈絡膜 前房 角膜 瞳孔 水晶体 虹彩 網膜 黄斑 中心窩 視神経乳頭 視神経 硝子体 8
国内医療用眼科薬は約70品目を販売 緑内障 角膜 網膜 抗菌 アレルギー 白内障 9
国内医療用眼科薬市場におけるシェアは46.2% 国内医療用眼科薬市場と当社シェア 2017年度 3,475 3,455 3,633 億円 3,237 3,013 その他 46.2% (No.1) 参天製薬 抗緑内障剤 31.2% (No.1) 抗VEGF薬 71.8% (No.1) 角膜疾患治療剤 62.2% (No.1) 抗アレルギー剤 47.9% (No.1) 抗菌点眼剤 40.0% (No.1) 主な参天製品 参天 39.4% 2013年度 40.1% 2014年度 44.0% 2015年度 45.5% 2016年度 *製造販売元であるバイエル薬品 株 とのコ プロモーション製品 出典 Copyright 2018 IQVIA. IMS-JPM 2012-18を基に参天分析 無断転載禁止 46.2% 2017年度 抗緑内障剤 タプロス タプコム コソプト チモプトール/XE トルソプト デタントール レスキュラ 抗VEGF剤 アイリーア* 角膜疾患治療剤 ジクアス ヒアレイン 抗アレルギー剤 アレジオン 抗菌点眼剤 クラビット タリビッド 10
事業拠点 売上ともにグローバル展開を加速 事業拠点 EMEA 子会社 10 スイス ドイツ イギリス フランス イタリア スペイン フィンランド ロシア スウェーデン オランダ 日本 本社 子会社 3 US 子会社 5 アジア 子会社 11 中国 3 韓国 台湾 香港 シンガポール タイ マレーシア フィリピン インド 海外売上比率 13年度 16% 17年度 30 % 製品販売国 地域 60 約 従業員数 生産拠点 4 工場 能登 滋賀 日本 蘇州 中国 タンペレ フィンランド 3,800名 約 国内 約2,000名 海外 約1,800名 11
参天の強み① 各領域における製品ラインナップ 疾患領域 製品名 日本 タプロス 緑内障 コソプト 加齢黄斑変性/ 糖尿病黄斑浮腫等 角結膜疾患 ドライアイ 抗アレルギー 合成抗菌点眼剤 展開地域 日本 アジア 欧州 日本 アジア 欧州 その他 アイリーア* 日本 ヒアレイン 日本 アジア 日本 アジア ジクアス 2018年度売上予想 189億円 212億円 545億円 177億円 161億円 アレジオン 日本 177億円 クラビット 日本 アジア 欧州 154億円 医療現場でのニーズに幅広く対応 *製造販売元であるバイエル薬品 株 とのコ プロモーション製品 12
参天の強み② 眼科医療現場との強いネットワーク 患者さん視点にたった 世界中の眼科関連学会支援 疾患 治療資材提供 医療関係者 世界眼科学会(WOC) ダイヤモンドスポンサー 例 緑内障の継続通院に向けた活動 米国眼科学会 患者さん 眼科医の育成 研究活動支援 眼科医とともに行う 疾患啓発活動 専門性を持ったMRが 国内眼科医フルカバー アジアドライアイ研究会 (日中韓のドライアイ専門医) タイグラコーマキャンプ MR一人当たり売上高は日本国内製薬企業で1位 製品提供に加えて 治療フロー全体に貢献し 眼科医と患者さんの ニーズを充足 これを持続的な成長につなげる 13
参天の強み③ 眼科の専門性と経験知を生かした技術開発 患者さんの利便性を追求した ディンプルボトル 薬剤が目の表面に留まることで 病変部位に浸透しやすい ノバソーブ技術 + 眼の負担を軽減する 防腐剤フリー点眼液の開発 = 点眼回数の低減に向けた 配合剤の開発 14
参天の強み④ 世界の研究機関/企業との連携 大学や研究機関 慶応大学 東北大学 インディアナ大学 デューク大学 SERI UCL 理研 東京医科歯科大学 企 業 エーザイ 第一三共 ベーリンガー インゲルハイム 行 政 厚生労働省 FDA(米国食品医薬品局) EMA(欧州医薬品庁 など各国の行政機関 小野薬品 宇部興産 旭硝子 理化学研究所とiPS 細胞を用いた共同研究 シンガポールの国立眼科 視覚研究所(SERI)と 共同研究 中国の重慶科瑞製薬有 限公司と合弁会社設立 効率的な研究開発 ビジネスチャンスの拡大 15
2 参天製薬の成長戦略 16
参天製薬の事業を取り巻く環境 Low Vision 217百万人 Blindness 36百万人 世界の約30人に1人に 視力障害が発生 約3倍 交通事故遭遇割合 約3倍 メンタルトラブル発生割合 約3倍 アレルギー性結膜炎 50歳以上 高齢化による市場の拡大 約84 慢性疾患 デバイス 再生医療など新規治療技 術の出現 約81 仕事に就けない割合 Cogan Collection, NEI/NIH 約81 Cogan Collection, NEI/NIH 感染による化膿性眼内炎 Source: WHO World Sight Day Poster *市場規模は参天推計 201億ドル 2013年 309億ドル 2020年 * 早期発見 治療 疾患啓発活動と 新技術の現場への により予防可能 展開が必要 参天の成長機会の増大 National Eye Institute 白内障 末期緑内障の視野の例 加齢黄斑変性の見え方の例 17
アジア 緑内障 網膜領域で拡大する世界眼科市場 世界の眼科薬市場予測 左 地域別 右 領域別 単位 億ドル 単位 億ドル 6.3% 267 309 22% 25% 52% 56% 2013 出所: 参天分析 北米 緑内障 33% 網膜 15% 18% ドライアイ 33% 29% 25% その他 2013 2016 2020 25% 23% 33% 28% 8% 10% 8% 8% 8% 6% 2016 2020 アジア 日本 その他 309 24% 201 43% 6% 267 EMEA 23% 201 10% 14% 6.3% 13% 18
Vision2020:基本理念に基づく長期経営ビジョン 世界で存在感のある スペシャリティ カンパニーの実現 真の顧客ニーズを深く考え 競合企業に対する明確な強みをもって グローバルな競争力 存在感を持つ会社 2013 2017 2020 国内の更なる基盤強化 アジア 欧州展開準備完了 アジア 欧州の成長と収益化 米国 その他への展開準備 世界で存在感のある スペシャリティ カンパニー グローバルの新 グローバルの新製品価値最大化 製品価値最 大化 海外での事業基盤構築 強化 国内での事業基盤 競争力強化 グローバルの新製品価値最大化 19
MTP2020 基本方針と 3つの 向上 基本方針 世界で存在感のあるスペシャリティ カンパニー の実現 2020年度以降の持続的成長に向けた道筋の構築 顧客満足度の向上 3つの 向上 収益性の向上 ① グローバル事業戦略の 推進による市場を上回る 成長 組織能力の向上 ② ③ 製品パイプラインの拡充 および新たな治療オプションの 開発 事業基盤の強化 効率化 人材と組織力の強化 世界の患者さんと医療関係者のニーズに応えることで確実な成長を遂げ 持続的に世界の眼科治療に貢献する 20
眼科スペシャリティカンパニーとして市場を上回る売上成長 売上収益 コア営業利益の推移 年平均成長率 1,953 (億円) +10.0% 2,249 2,370 1,991 売上収益 コア営業利益 1,618 +5.3% 391 2014 海外比率 22.9% 431 2015 27.4% 397 2016 27.0% 454 2017 29.5% 480 2018 年度 予想 31.9% 年平均成長率 +8.6% 21
2018年度 業績予想 2017年度 実績 単位 億円 2018年度 対前期 増減率 予想 益 2,249 2,370 +5.4% コア営業利益 454 480 +5.8% 営 業 利 益 387 407 +5.2% 当 期 利 益 353 304-13.8% 売 上 収 R O E 13.0% 10.3% -2.7pt E P S 86.7円 75.2円 -13.3% 17FY実績 JPY 110.94 JPY 129.92 JPY 16.84 18FY予想 JPY 110.00 JPY 130.00 JPY 17.00 為替レート US Euro 中国元 22
国内 基盤事業として力強く成長 一般用医薬品事業 国内医療用医薬品事業 (億円) 売上収益 年平均成長率 研究開発費前 営業利益 +7.6% 1,411 1,415 1,245 年平均成長率 +25.5% 1,300 165 143 124 109 1,056 +4.8% +42.6% 67 525 604 617 651 633 18 年度 2014 2015 2016 2017 2018 予想 新製品の継続的な投入 強い販売力により 市場伸長率を越える成長 2014 40 2015 47 2016 58 2017 73 2018 予想 高機能 高価格帯品による国内需要 およびインバウンド需要により成長 23
アジア 重点国でのシェア拡大により市場を上回る成長 (億円) 売上収益 重点国のさらなる収益拡大 中国 韓国 ベトナム 研究開発費前 営業利益 358 年平均成長率 225 +21.4% 306 237 165 +31.7% 32 2014 48 2015 49 2016 73 2017 96 中国では 沿岸部から内陸へと営業地域を拡大 2016年度 重慶科瑞製薬有限公司と の合弁会社設立 製造会社 各国の多様なニーズに対応した新製品を 継続的に投入 ヒアレイン ジクアス アイケルビス タプロス タプコム等 2018 予想 24
EMEA* 新興市場 緑内障 ドライアイ等の特定領域での成長 (億円) 売上収益 プレゼンスの強化 研究開発費前 営業利益 年平均成長率 260 +27.9% 391 350 米国メルク社からの緑内障製品の承継による 製品ラインナップの強化 展開国の拡大 2015年度 医療用で欧州初となる 重症ドライアイに伴う角膜炎治療薬 Ikervis アイケルビス を発売 市場浸透に注力 285 146 88 35-7 2014 60 8 2015 2016 *欧州 中東およびアフリカ 2017 2018 予想 25
開発品 世界の未充足ニーズに応える 特徴など 対象疾患 開発地域 緑内障 日本 米国 アジア 従来とは異なる新しいメカニズムで作用 2017年11月 日本で申請済み 緑内障 日本 米国 従来の製品より強い眼圧下降作用を期待 緑内障 米国 欧州 生体適合性の高い素材で作られた 房水の流出を促進 するマイクロチューブ ぶどう膜炎 米国 欧州 アジア 日本 全身の副作用が極めて少ない治療法と期待 DE-122 抗エンドグリン抗体 滲出型 加齢黄斑変性 米国 従来の抗VEGF治療を補完するものと期待 DE-127 小児の近視 アジア DE-117 EP2受容体作動薬 DE-126 FP/EP3受容体 デュアル作動薬 DE-128 InnFocus MicroShunt DE-109 シロリムス 硝子体内注射剤 アトロピン硫酸塩 小児における近視の進行を抑制することを期待 26
3 株主還元について 27
株価推移および株式状況 株価推移>>>東証医薬品指数 東証株価指数との比較 320 300 280 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80 320 300 280 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80 320 300 280 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80 2017年1月 2018年1月 2015年1月 2018年1月 2017年1月4日 2018年8月15日 薬 100 116.1 東証医薬品指数 100 T 100 参 天 O 製 P I X 参天 2013年1月 2018年1月 2015年1月5日 2018年8月15日 薬 100 126.7 116.0 東証医薬品指数 100 109.2 T 100 参 天 O 製 P I X TOPIX 製薬 2013年1月4日 2018年8月15日 薬 100 247.0 138.5 東証医薬品指数 100 213.6 121.2 T 100 191.1 参 天 O 製 P I X 株式状況 証 券 コ ー ド 4536 発 行 済 株 式 総 数 406,916,515株 2018年6月末現在 一 単 元 の 株 式 数 100株 28
安定的かつ持続的な株主還元の実施を目指す 年間配当 2017年度通期 26円 第2四半期末 13円 2018年度通期予想 26円 50.8% 51.1% 安定性 持続性を重視した株主還元 2020年以降の成長に向けた中長期的な戦略投資 この2つのバランスのもとに 配当をはじめとする 株主還元策を実施 19.4% 41.9% 49.1% 30.0% 37.8% 配当性向 一株当たり年間配当額(円 年度 自己株式取得額 億円 総還元性向 22 34.6% 25 26 26 26 20 20 20 11 12 13 14 15 16 17 18予 50.8% 137 134.4% 41.9% 37.8% 19.4% 123 99.5% 30.0% 34.6% *2015年4月1日を効力発生日として普通株式1株につき5株の割合で分割実施 2014年度以前の配当額は 当該株式分割の株数を基に算出 **2013年度まではJ-GAAP 2014年度以降はIFRSを基準に算出 29
将来見通しに関する注意事項 本発表において提供される資料ならびに情報は いわゆる 見通し情報 forward looking statements を含みます こ れら見通しを実現できるかどうかは様々なリスクや不確実性などに左右されます 従って 実際の業績はこれらの見通しと 大きく異なる結果となりうることをご承知おき下さい 日本ならびにその他各国政府による医療保険制度や薬価等の医療行政に関する規制が変更された場合や 金利 為替の変動 により 業績や財政状態に影響を受ける可能性があります 新薬の研究開発から承認 発売まで非常に長期間を要し 開発中止 承認申請後の不許可など不確実性を多く含みます 新 製品に関わる見通しは 他社との開発 販売提携等を前提とするものが含まれており こうした提携の成否は当社の業績や 財務状況に影響を与える可能性があります 現在発売している主要製品や将来発売が予定されている大型新薬が 万が一特許失効 製品の欠陥 予期せぬ副作用などの要 因により 販売中止となったり 売上が大幅に減少した場合 業績や財政状態に大きな影響を及ぼします また 当社が販 売している製品の多くは 他社から製造販売権 ならびに販売権を供与されていますが 契約期間満了後 契約条件の変更 や 販売提携の解消などが起こった場合 業績に影響を及ぼします 原材料の中には供給を特定の取引先に依存しているものがありますが 何らかの要因によりこうした原材料の供給が停止し た場合や これに起因して当社の製品の供給が滞った場合 業績に悪影響を及ぼす可能性があります 30