(3) 第 7 次地方分権一括法による公営住宅法の改正と条例改正の検討次の3 項目について 公営住宅法が改正されことから 条例改正について所要の検討を行った 1 高額所得者の明渡請求の条例委任 ( 公営住宅法第 29 条及び施行令第 9 条関係 ) ア概要道営住宅は 住宅に困窮する低額所得者に対して

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改正法律一覧 (15 法律 ) 2 法律重複 A 地方公共団体への事務 権限の移譲 (3 法律 ) 毒物及び劇物取締法 1 毒物又は劇物の原体の事業者の登録等に係る事務 権限を国から都道府県へ移譲 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律 子ども 子育て支援法 2 幼保連携

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3 年金所得金額 ( 雑所得金額 ) 年金所得の方は 年間総支給額を 20 ページ計算表の算出式に当てはめて計算します (2) 各自の総所得金額を計算総所得金額 = 給与所得 + 事業所得 + 年金所得 + 不動産所得 + 利子所得 + 配当所得 ( 各自の総所得金額を計算してください ) (3)

災害公営住宅藤が原アパート入居者募集 ( 随時募集 ) 災害公営住宅入居者募集について 県営藤が原アパート5 号棟は, 東日本大震災により住宅を失った方のための公営住宅 ( 賃貸住宅 ) です 現在, 入居者を随時募集しています 申込書類を提出された方を先着順で受付しておりますので, どうぞお気軽に

高齢者住宅施策の現状と今後の方向性

公営住宅制度の概要 公営住宅は 憲法第 25 条 ( 生存権の保障 ) の趣旨にのっとり 公営住宅法に基づき 国と地方公共団体が協力して 住宅に困窮する低額所得者に対し 低廉な家賃で供給されるもの ( ストック数 : 約 216 万戸 (H25 年度末 )) 供給 地方公共団体は 公営住宅を建設又は

市県民税所得課税証明書から年間所得金額を見る場合 平成 年度 ( 平成 年分 ) 市県民税所得課税証明書 住所 羽生市 134 番地 1 氏名 羽生田羽生子 所得の区分 所得金額 所得の区分 所得金額 総所得金額 330,000 所得控除金額 1,500,000 合計所得金額 330,000 課税標

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

災害公営住宅について(ガイドブック)1-2p

5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

3. 申込先および問い合わせ先募集期間平成 29 年 6 月 9 日 ( 金 )~ 平成 29 年 6 月 19 日 ( 月 ) まで 土日祝日を除く毎日 午前 8 時 30 分 ~ 午後 5 時 15 分まで受付都市整備課建設 住宅係 ( 新庁舎 2 階 ) 申込先

[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

(4) 一般世帯向け公営住宅は 大阪市内に居住している ( 住民登録をしている ) か 又は大阪市内に勤務先を有していること ( 公営住宅の一部は 大阪府内に居住している ( 住民登録をしている ) 方も申込可能 ) ただし 市内在住者限定の公営住宅は大阪市内に居住している ( 住民登録をしている

Microsoft PowerPoint - 020_改正高齢法リーフレット<240914_雇用指導・

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

PowerPoint プレゼンテーション

第 3 条条例第 3 条第 2 項第 2 号の所得割の額 ( 以下 所得割の額 という ) の算定は 次の各号に掲げる場合に応じ 当該各号に定める方法により行うものとする (1) 地方税法第 314 条の7 並びに附則第 5 条の4 第 6 項及び第 5 条の4の2 第 6 項の規定による控除をされ

居住面積水準 住生活基本計画 (H28.3 閣議決定 ) において 最低居住面積水準及び誘導居住面積水準を定めている 最低居住面積水準は 健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積の基準である 誘導居住面積水準は 豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

平成19年度分から

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

びに当該住宅被災市町村の区域内において実施される都市計画法 ( 昭和四十三年法律第百号 ) 第四条第十五項に規定する都市計画事業並びに被災市街地復興特別措置法施行規則 ( 平成七年建設省令第二号 ) 第十五条に規定する市街地の整備改善及び住宅の供給に関する事業の実施に伴い移転が必要となった者について

2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

1. 募集住宅 物件名 住所 全体戸数 アイレットハウス茨城県猿島郡境町 A 棟 B 棟 854 番地 4 35 戸 間取り 3LDK 定住促進住宅として整備された住宅です 2. 申込から入居までの流れ 入居のしおり配布 入居申込書類提出 募集締め切り 境町役場 3F 企画経営課 境町ホームページ

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

Microsoft PowerPoint - 資料2 国交省提出資料

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに


地域住宅計画 計画の名称高岡地域 (H27-31) 都道府県名富山県作成主体名高岡市 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 27 年度 ~ 31 年度 高岡地域は富山県の西部に位置し 人口約 17 万 6 千人 世帯数約 6 万 6 千世帯 (H26.12 月住民基本台帳 ) の地域で

境町地域優良賃貸住宅入居申込のしおり ( アイレットハウスカンナ館入居募集 ) この住宅は 境町が取り組む定住促進住宅整備事業として建設されています 目的に沿った運営をするため 入居される方には 収入等一定の資格が必要とされ 入居後も様々な決まりが設けられています 入居希望の皆様には この事を十分ご

害者等のために情報を提供する事業を行う者 ( 非営利目的の法人に限る ) を一般的に定める 上記のほか 聴覚障害者等のために情報を提供する事業を行う法人 ( 法人格を有しない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるものを含む ) のうち 聴覚障害者等のための複製又は自動公衆送信を的確かつ円滑に行う

2 改正法律一覧 (19 法律 ) 麻薬及び向精神薬取締法 は 国から地方公共団体への事務 権限の移譲等と義務付け 枠付けの見直し等に重複 Ⅰ 地方公共団体への事務 権限の移譲等 (12 法律 ) A 国から地方公共団体 麻薬及び向精神薬取締法 麻薬小売業者間の麻薬の譲渡に係る許可を都道府県に移譲

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

(1) 公の秩序を乱し 又は善良な風俗を害するおそれがあると認められるとき (2) 長期間にわたる継続使用により 他の使用を妨げるおそれがあると認められるとき (3) 施設 設備等を損傷又は汚損するおそれがあると認められるとき (4) この条例又は条例に基づく規則に違反したとき (5) 使用許可の条

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

保護者のみなさまへ

2/14 ページ る ( 公募の例外 ) 第 5 条市長は 次に掲げる事由に係る者を公募を行わず 市営住宅に入居させることができる (1) 災害による住宅の滅失 (2) 不良住宅の撤去 (3) 公営住宅の借上げに係る契約の終了 (4) 公営住宅建替事業による公営住宅の除却 (5) 都市計画法 ( 昭

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障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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京都市ひとり親家庭等医療費支給条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は, 母子家庭の児童及び母, 父子家庭の児童及び父等に対し, 医療費の一部を支給することにより, これらの者の保健の向上を図り, もってひとり親家庭 ( 母子家庭及び父子家庭をいう ) 等の福祉の増進に寄与することを目的とする (

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地域住宅計画 計画の名称千葉市地域 (3 期 ) 都道府県名千葉県作成主体名計画期間平成 27 年度 ~ 31 年度 千葉市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 千葉市は千葉県のほぼ中央部に位置し 人口は約 96 万人 世帯数は約 42 万世帯の地域で地域面積は k m2である 本市では

相続財産の評価P64~75

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道州制基本法案(骨子)

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

( 各自の総を計算してください ) (3) 収入のある人の総を合算し 世帯の総を計算 本人の総 + 家族の総 = 世帯の総 (4) 世帯の総から控除額を差し引いたのち 12 で割って政令月収額を計算 世帯の総 - 控除額合計 12= 政令月収額 4 ページの 控除額一覧表 を参照して合計額を計算して

住宅使用料 ( 家賃 ) のしくみ市営住宅の毎月の使用料は 入居者の収入に基づいて住宅ごとに次の算式によって決められます ( 別冊の 北九州市営住宅入居者募集案内書 には入居許可予定日における当年度の住宅使用料が表示されています ) 住宅使用料 ( 家賃 ) 家賃算定経過年数 = 規模係数 立地係数

0 表紙

01 【北海道】

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

親世帯全員が暴力団員でないこと 親世帯のいずれかが介護保険施設 在宅とされる施設及びこれに準ずる施設に入所又は入居していないこと 4) 町内業者加算 施工業者が建築工事業の建設業許可を受けた町内に本店を有する事業者であること 対象住宅の要件 1) 新築住宅の場合 平成 2 9 年 4 月 1 日以降

5 公募住宅の規格及び家賃表家賃額については, 概算額となります ( 決定額ではありません ) 公営住宅 単身入居可能住宅 切串住宅 RC 造 4 階建て 302 号 3 階 51.20m2 3DK 単身可 無 昭和 53 12,700 円間取り ( 和 6 畳, 和 4.5 畳, 洋 4.5 畳,

鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

一団地認定の職権取消し手続きの明確化について < 参考 > 建築基準法第 86 条 ( 一団地認定 ) の実績件数 2,200 ( 件 ) 年度別 ( 住宅系のみ ) S29 年度 ~H26 年度 実績件数合計 16,250 件 用途 合計 ( 件 ) 全体 17,764 住宅系用途 16,250

参考資料

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

第 3 条市長は 前条に規定する申請に基づいて医療費の給付を受けることができる者であることを確認したときは 申請者に重度心身障がい者医療費受給者証 ( 第 2 号様式 以下 受給者証 という ) を交付するものとする 2 前項の受給者証の資格取得日は 市長が交付決定をした日の属する月の翌月の初日 (

1. 給与所得による年間所得金額 (1) 下表により 就職時期などに応じ を計算 就職時期など 1 現在の勤務先に前年 1 月 前年分の 3,800,00 1 日以前から引き続き勤務している場合 ( 源泉徴収票の支払金額の欄に記載されている額 ) 2 現在の勤務先に前年 1 月 勤務した翌月から12

( その 1) 月収額の計算のしかた 給与所得者の場合 1. 年間総収入の計算あなたが仕事を始めた時期 対 象 の 収 入 金 額 1 現在の勤務先に前年 1 月 1 日以前から引 前年中の年間総収入金額 き続き勤務している方 ( 源泉徴収票の支払金額の欄 ) 2 現在の勤務先に前年 1 月 2 日

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

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(頭紙)公布通知

78 成蹊大学経済学部論集第 44 巻第 1 号 (2013 年 7 月 ) % % 40%

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被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

この制度は 2003 年 9 月 2 日から施行され 旧 地方自治法 244 条の2による管理委託を行ってきた 公の施設 の場合は 3 年間 ( 経過措置 ) の間に自治体が指定管理者制度に移行することになっている 現時点で 指定管理者制度導入のため 1 指定の手続きについて一般ルールとして定めた自

第6回税制調査会 総6-3

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(3) 母子家庭の母又は父子家庭の父の前年 (1 月から9 月までに医療の給付を受けた場合にあっては 前々年をいう 以下同じ ) の所得 ( 規則で定める所得の範囲及び所得の額の計算方法により算出した額をいう 以下同じ ) が その者の所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) に規定する控除

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平成 30 年分給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( マル扶 ) の手引き 平成 29 年末に記載する際は 平成 30 年 1 月 1 日時点の情報を書きましょう 平成 30 年の年末調整にて再度記入する際は 平成 30 年 12 月 31 日時点の情報に書き換えます X A 9/19

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

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ら退去を迫られやむを得ず転居したのであるから本件転居費用について保護費が支給されるべきであると主張して 本件処分の取消しを求めている 2 処分庁の主張 (1) 生活保護問答集について ( 平成 21 年 3 月 31 日厚生労働省社会援護局保護課長事務連絡 以下 問答集 という ) の問 13の2の

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Microsoft Word - 第58号 二世帯住宅の敷地にかかる小規模宅地等の特例

宇都宮市サイクリングターミナル条例 宇都宮市サイクリングターミナル条例昭和 58 年 3 月 23 日条例第 17 号改正昭和 62 年 3 月第 21 号平成 3 年 12 月第 41 号平成 4 年 3 月第 29 号平成 7 年 12 月第 36 号平成 8 年 3 月第 24 号平成 9 年

寝屋川市母子家庭等自立支援教育訓練給付金事業実施要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 雇用の安定及び就職の促進を図るために必要な教育訓練に係る講座 ( 以下 講座 という ) を受講する母子家庭の母 又は父子家庭の父に対し 母子及び父子並びに寡婦福祉法 ( 昭和 39 年法律第 129 号 以下

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

第 3 条海陽町は 海陽町の区域内に居住地を有する重度心身障害者等の疾病又は負傷について医療保険各法又は高齢者の医療の確保に関する法律の規定による医療に関する給付 ( 前条第 1 項第 3 号に該当する者 ( 以下 ひとり親家庭の父母等 という ) のうち母子家庭の母又は父子家庭の父にに係るものにあ

市営住宅条例 平成 年 月 日 条例第 号 市営住宅条例をここに公布する 市営住宅条例 市営住宅条例 昭和 年横須賀市条例第 号 の全部を改正する 総則 第 条 公営住宅法 昭和 年法律第 号 以下 法 という に基づく公営住宅 住宅地区改 良法 昭和 年法律第 号 以下 改良法

からだの不自由な人たちのために

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

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Transcription:

参考資料 住宅対策審議会審議 検討概要 北海道営住宅条例の一部改正等について 1 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関す る法律 ( 以下 地方分権一括法 ) の制定に伴う公営住宅法の一部改正 (1) 地方分権一括法の制定と北海道営住宅条例 ( 以下 条例 ) の改正 第 1 次地方分権一括法 (H23.4 成立 ) 国は 地方分権改革推進計画 ( 平成 21 年 12 月 15 日閣議決定 ) を踏まえ 地方公共団体の自主性を強化し 自由度の拡大を図るため 地方公共団体に対する義務付け 枠付けの見直しに係る関係法律の整備を行った 公営住宅の整備基準及び収入基準の条例委任全国一律に定められていた公営住宅の整備基準及び入居資格 ( 同居親族要件の廃止 入居収入基準 ) について 公営住宅法を改正し 条例による地域の実情に応じた基準の設定を可能にした 条例改正( 平成 25 年 4 月 1 日施行 ) 整備基準 ~ 国の基準どおり条例化同居親族 ~ 引き続き条例で規定収入基準 ~ 国の基準どおり条例化本来階層 : 月収 15 万 8 千円以下 裁量階層 : 月収 21 万 4 千円以下 第 2 次地方分権一括法 (H23.8 成立 ) 国は 地域主権戦略大綱 ( 平成 22 年 6 月 22 日閣議決定 ) を踏まえ 都道府県から市町村への事務 権限の移譲及び地方公共団体に対する義務付け 枠付けの見直しに係る関係法律の整備を行った 公営住宅の計画的な整備に関する基準に係る規定の廃止 条例改正なし 第 3~6 次地方分権一括法 (H25.6~H28.5 成立 ) 公営住宅関連の改正なし (2) 第 7 次地方分権一括法 (H29.4 成立 ) の概要 ( 資料 3-2 参照 ) 国は 提案募集方式 に基づく地方からの提案について 平成 28 年の地方からの提案等に関する対応方針 ( 平成 28 年 12 月 20 日閣議決定 ) を踏まえ 都道府県から指定都市等への事務 権限の移譲及び地方公共団体に対する義務付け 枠付けの見直し等に係る関係法律の整備を行った 1 都道府県から指定都市等への事務 権限の移譲 ( 児童福祉法等 4 法律 ) 2 地方公共団体に対する義務付け 枠付けの見直し等 ( 公営住宅法等 6 法律 ) - 1 -

(3) 第 7 次地方分権一括法による公営住宅法の改正と条例改正の検討次の3 項目について 公営住宅法が改正されことから 条例改正について所要の検討を行った 1 高額所得者の明渡請求の条例委任 ( 公営住宅法第 29 条及び施行令第 9 条関係 ) ア概要道営住宅は 住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸する ( 公営住宅法第 1 条 ) ことを目的とする住宅であるため 入居要件として収入に上限を設定しているが 入居後に収入が増えたことにより 政令で定める基準額(15 万 8 千円 ) を超える収入となった場合には 収入超過者として認定され 住宅を明け渡すよう努力する義務が課される 更に 31 万 3 千円を超える収入となった場合には 高額所得者として認定され 住宅の明渡しの対象者となる 今回の一括法では この明渡請求に係る収入基準について 政令で定める基準 (31 万 3 千円 ) に加え 事業主体が地域の住宅事情や入居希望者の状況等を勘案し 低額所得者の居住の安定を図るために特に必要があると認めるときは 25 万 9 千円 ( 収入分位 50%) から31 万 3 千円 ( 収入分位 60%) の範囲内で 条例で定めることが可能となった イ 道営住宅の状況 ⅰ 高額所得者及び明渡請求の推移 平成 21 年 4 月の政令改正により 高額所得者となる基準額が39 万 7 千円から 31 万 3 千円に引き下げられ 平成 26 年 3 月末で5 年の経過措置が切れたため 高額所得者が急増し 道では平成 27 年度から本格的に明渡請求を開始した (H29.4.5 現在 ) 年 度 高額所得者 明渡請求 基準額 H25 38 名 0 名 397,000 円 H26 144 名 2 名 H27 91 名 24 名 313,000 円 H28 77 名 19 名 H29 73 名 6 名 ⅱ 入居状況の推移 入居率は ほぼ横ばい傾向にある ( 各年度末の状況 ) 年 度 管理戸数 入居戸数 入居率 H24 22,774 戸 21,399 戸 94.0% H25 22,967 戸 21,224 戸 92.4% H26 22,951 戸 20,883 戸 91.0% H27 22,420 戸 20,734 戸 92.5% H28 22,357 戸 20,609 戸 92.2% 管理戸数のうち 建替や用途廃止又は建替事業等実施の準備のため 募集を停止 している住宅がある - 2 -

ⅲ 募集状況の推移 応募倍率は 徐々に低下傾向にある ( 各年度末の状況 ) 年 度 募集戸数 応募件数 応募倍率 H24 997 戸 9,266 件 9.3 倍 H25 900 戸 9,131 件 10.1 倍 H26 1,119 戸 9,327 件 8.3 倍 H27 1,229 戸 8,418 件 6.8 倍 H28 1,125 戸 6,195 件 5.5 倍 ウ他県の条例化の状況 H29.8 北海道調査 予定なし ~32 県 検討中 ~9 県 未回答 ~5 県 エ検討結果国は明渡しを求められた高額所得者が全国のほとんどの地域において持家を取得し転居することが可能な収入として明渡基準を設定しており 道としては転居先となる民間賃貸住宅等が少ない道営住宅所在地がある現状では 当該基準が明渡請求の合理性を正当付ける額であると考えていることから 国が定める基準を引き続き適用することとし 条例改正は行わない 2 認知症である者等の収入申告義務の免除 ( 公営住宅法第 16 条第 1 項関係 ) ア概要道営住宅の家賃は 入居者からの毎年度の収入申告に基づき定めており 認知である者等であっても収入申告しない場合は 民間賃貸住宅家賃に相当する近傍同種家賃で家賃決定している 今回の法改正では 認知症患者や知的障がい者など収入申告をすること等が困難な事情にある者の収入申告義務を免除し 地方公共団体が官公署の書類の閲覧により把握した収入により家賃決定することが可能となった イ検討結果認知症である者等について 未申告による家賃負担額の増加を回避するため 職権による収入調査により家賃決定ができるよう条例改正を行う 3 公営住宅建替事業における現地建替要件の緩和 ( 公営住宅法第 2 条第 15 項関係 ) ア概要公営住宅法に定める公営住宅建替事業は 除却すべき公営住宅が存していた土地 ( 隣接地を含む ) での建替に限定されていたが 近接地での集約建替も対象となった イ検討結果今回の法改正により創設された非現地建替事業については 条例に関係規定がないことから 条例改正は行わない - 3 -

2 退去滞納者に係る再入居等の制限 (1) 概要平成 29 年 6 月に道営住宅の家賃等を滞納したまま強制執行により退去した者から再度道営住宅への申込みがあり 条例上拒否できないことから事情を説明し 取下げを要請した事案が発生した 現行条例では 退去滞納者の新規入居申込や親族が入居している道営住宅への同居を制限していないことから 関係規定を整備する必要がある (2) 道営住宅の状況 1 現行規定 ア 入居者資格 ( 北海道営住宅条例第 6 条 ) 同居する親族があること( 内縁関係にある者 婚約者を含む ) 世帯収入が15 万 8 千円以下であること ( 裁量階層世帯は21 万 4 千円以下であること ) 持家がなく現に住宅に困窮していること 入居者及び同居者が暴力団員でないこと イ 同居承認に係る非承認事由 ( 北海道営住宅条例第 12 条 ) 承認後の世帯収入が収入基準を超えるとき 入居者が家賃を3 月以上滞納しているなど明渡請求の対象に該当しているとき 同居させようとする者が入居者の親族でないとき 同居させようとする者が暴力団員であるとき 2 法的措置の状況 滞納額が30 万円以上となった者や滞納額が30 万円未満であっても支払意思のない悪質 な滞納と認められる者に対して 住宅の明渡請求を行っている 年 度 明渡請求 即決和解 明渡訴訟 自主退去等 H24 50 名 24 名 9 名 17 名 H25 50 名 16 名 11 名 23 名 H26 40 名 3 名 18 名 19 名 H27 47 名 11 名 11 名 25 名 H28 31 名 15 名 10 名 6 名 (3) 他県の状況 H29.7 大分県調査 1 退去滞納者に係る再入居を制限する規定 規定あり~26 県 規定なし~14 県 未回答 ~6 県 2 退去滞納者に係る同居承認を制限する規定 ( 1で規定を定めている26 県の状況 ) なし~18 県 条件付き承認 ~2 県 非承認 ~6 県 (4) 検討結果退去滞納者の再入居は 家賃を適正に支払っている入居者との公平性が確保できないとともに 明渡請求や強制執行などの法的措置により家賃等を滞納した者を退去させている現状を鑑みると退去滞納者の再入居は制限すべきであり 条例改正を行う - 4 -

3 札幌市内における特定目的住宅の適用拡大 (1) 概要これまで札幌市内の道営住宅では 住宅市場が成熟し住宅の確保が容易であることなどを理由に 小学生以下同居世帯 及び 新婚世帯 など若年世帯が優先的に入居できる特定目的住宅の指定を見合わせてきた しかし 急速な少子高齢化や入居期間の長期化などにより 高齢者世帯が増加し 敷地内の除排雪や草刈りの担い手や各種行事への参加者が減少するなど 自治会活動の停滞が懸念されており 若年世帯の入居を促進するため 特定目的住宅の適用を拡大する (2) 特定目的住宅とは 道営住宅の入居募集の際に 一般世帯とは別に募集枠を設け 特別な事由がある者を 優先的に入居させる住宅 主な特定目的住宅の適用状況 区分札幌市その他 高齢者世帯 60 歳以上の世帯又は 60 歳と 18 歳未満の世帯 障がい者世帯 次のいずれかに該当する方がいる世帯 1 身体障がい者 ( 身体障がい者手帳 1 級 ~4 級 ) 2 精神障がい者 ( 保健福祉手帳 1 級 ~3 級 ) 3 知的障がい者 ( 養育手帳 A 又は B) 小学生以下同居世帯 小学校に在学する子供がいる世帯 多家族世帯 新婚世帯 同居者が 4 名以上いる世帯 18 歳未満の同居者が 3 名以上いる世帯 結婚して 2 年以内で かつ 2 人の年齢の合計が 70 歳以下の夫婦の世帯 母子 父子世帯 母 ( 父 ) と現に扶養する 20 歳未満の子供の世帯 転入世帯 道内市町村から転入する世帯 移住世帯 道外から転入する世帯 (3) 高齢化の現状 ( 資料 3-3 参照 ) 全道の道営住宅の状況を見ると 平成 19 年度は60 歳以上の高齢者世帯が31.2 % であったが 平成 28 年度には47.1% まで上昇し 特に札幌市内の道営住宅では 55.0% と半数以上が高齢者世帯となっている (4) 住宅対策審議会における審議 ( 資料 3-4 参照 ) 平成 25 年 5 月の北海道住宅対策審議会おいて 道営住宅の整備と活用の方針及び道営住宅の管理のあり方について の答申があり 良好なコミュニティの形成などに対応するため 子育て世帯や新婚世帯などの特定目的住宅の指定を行うべき ただし 住宅市場が成熟している政令指定都市を除くことが適当である との意見があった - 5 -

(5) 検討結果入居募集にあたっては 良好なコミュニティの形成といった観点から多様な世代がバランス良く混在する団地形成を図っていく必要があり 札幌市内の道営住宅においても自治会活動の担い手となり得る若年世帯の入居を促進するため 小学生以下同居世帯 及び 新婚世帯 について 特定目的住宅の指定を行う なお 転入世帯 と 移住世帯 については 札幌一極集中の観点から引き続き適用しない - 6 -