H28秋_24地方税財源

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⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

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資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

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Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

(0830時点)PR版

一太郎 10/9/8 文書

平成20年2月

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

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資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

Ⅳ 地方交付税

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各取組は PDCA サイクルを回し効果を評価し 目標が達成できない見通しとなったときは さらなる総量の縮減や取組 体制の強化等 基本方針等を見直します [ 図表 40] [ 図表 40:PDCA サイクル ] 計画修正 Action 計画修正 Action Plan Check 計画等修正 Acti

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

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平成18年度地方税制改正(案)について

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

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Microsoft PowerPoint - 【0918】統合版.pptx

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

平成 29 年 12 月 22 日林野庁 平成 30 年度林野庁税制改正事項 新規 拡充事項 森林吸収源対策に係る地方財源を確保するため 次期通常国会における森林関連法令の見直しを踏まえ 森林環境税 ( 仮称 ) 及び森林環境譲与税 ( 仮称 ) を創設する 木質バイオマス発電設備等の再生可能エネル

Microsoft Word - H290324優先的検討規程(裁定).docx

国立大学法人富山大学 PPP/PFI 手法導入優先的検討要項

第6回税制調査会 総6-3

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

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P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

平成23年度都市・土地・PFI税制改正に対する要望

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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高浜町 橋梁長寿命化修繕計画 ( 第 2 期 ) 高浜町建設整備課

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

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概算要求基準等の推移

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

1. 復興基本法 復興の基本方針 B 型肝炎対策の基本方針における考え方 復旧 復興のための財源については 次の世代に負担を先送りすることなく 今を生きる世代全体で連帯し負担を分かち合うこととする B 型肝炎対策のための財源については 期間を限って国民全体で広く分かち合うこととする 復旧 復興のため

森林環境税 ( 仮称 ) は国税とし 都市 地方を通じて 国民一人一人が等しく負担を分かち合って 国民皆で 温室効果ガス吸収源等としての重要な役割を担う森林を支える仕組みとして 個人住民税均等割の枠組みを活用し 市町村が個人住民税均等割と併せて賦課徴収を行う 森林環境税 ( 仮称 ) は 地方の固有

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

4 合併を選択した理由 合併を選択した理由は 直面する財政危機への対応よりも 将来に向けた行政体制の充実 強化や行政サービスの維持 向上 合併を選択した理由 地方分権時代にふさわしい基礎自治体としての行政体制の充実 強化を図るため 20 市町村 効率的 効果的な行財政運営により 行政サービスを維持

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車体課税の見直しの考え方 ( 地方税 ) < 当面の対応 > 環境への配慮 我が国自動車産業の技術的優位性の確保 向上等の観点から 一律の負担軽減ではなく 環境性能等に優れた戦略的商品の普及を重点的に促進していくという視点が重要 自動車取得税 一律の負担軽減は 環境性能が劣る自動車が相対的に有利とな

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

資料9

資料 2-2 財政制度等審議会財政投融資分科会 編成上の論点 地方公共団体 平成 26 年 11 月 28 日財務省理財局

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政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 中小企業の中でも 特に規模の小さい企業においては 経理担当の人員が少なく 適時適切な経営状況の把握もままならない状況である 資金調達環境や新規顧客開拓に困難を有する中小企業においては 少ない経理体制の中で効率的な事務を行うことが非常に重要であり

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

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女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から

Microsoft PowerPoint - ☆PTポイント・概要(セット)

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本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

02_(案の2①)概要資料(不均一)

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

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1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

Microsoft Word - 02 大都市 本文.doc

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

AM部会用資料(土木・建築構造物)

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

Ⅱ 通常収支分 地方が地方創生に取り組みつつ 安定的に財政運営を行うことができるよう 平成 27 年度においては 地方交付税等の一般財源総額について 地方創生のための財源等 を上乗せして 平成 26 年度の水準を相当程度上回る額を確保 1 まち ひと しごと創生事業費 ( 仮称 ) の創設 地方公共

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( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

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( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

固定資産税の課税のしくみ < 評価額と課税標準額と税額の推移 > ( 土地編 ) 課税標準額 評価額 税 額 なぜ, 地価が下落しているのに, 土地の固定資産税が上昇するの!? 2 なぜ, 平成 6 年評価額が急激に上昇したの!? 3 < 公的土地評価相互の均衡と適正化 > < 地価公示価格の一定割

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Transcription:

次世代に向けて持続可能な地方税財政基盤の確立について 1. 提案 要望項目 提案 要望先 総務省 (1) 地方交付税総額の確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 における 取組の成果 へ配分の段階的引き上げ 地域の元気創造事業費 における 地域活性化分 へ配分の重点化 緊急防災 減災事業債の延長および対象事業等の拡大 老朽化対策に係る地方財政計画における所要総額の確保 充実および地方財政措置 の拡充 地方消費税の清算基準における消費指標等の見直し 法人事業税の製造業に係る分割基準の見直し 2. 提案 要望の理由 (1) 地方交付税総額の確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 における算定額について 各団体で策定された地方版総合戦略の着実な推進による地域の頑張りや努力の成果をより反映できる取組の成果分に算定額の配分を集中改革期間後の 5 割以上に向けて 段階的に引き上げられたい 地域の元気創造事業費 における地域経済活性化分の算定額について 制度創設から 3 年目となり 各地方公共団体の地域経済活性化の取組の成果が指標に反映されてきたことを踏まえ 行革努力分に偏った算定額を地域経済への施策効果をより反映している地域経済活性化分に配分を重点化すべき 緊急防災 減災事業債については 事業年度を平成 28 年度までとされているが 熊本地震等を踏まえ 災害に強いまちづくりを一層推進する必要があるほか 事前防災 減災に資する国土強靱化の取組を推進するため 事業年度を延長するとともに対象事業の拡大が必要

2. 提案 要望の理由 これまでも 公共施設等の老朽化対策の推進を図る観点から 地方財政計画において公共施設等最適化事業費および維持補修費の増額が図られてきているが 引き続き 所要総額の確保 充実が必要 また 将来の地方財政負担の縮減 平準化を行うためには 長寿命化対策に対する財政措置の充実が不可欠 地方消費税の清算基準は 供給側の統計を用いていることから 居住地であるべき最終消費地と税収帰属地に乖離が生じている この乖離は 大都市近郊で県境を越えて購入することの多い滋賀県にとって影響が大きいことから 消費が税収に適切に反映するよう見直しが必要 事業活動の規模に着目して課税する法人事業税で その規模が適切になるよう 製造業の分割基準で 工場従業者比率の引上げまたは設備状況を表す指標の追加が必要 ( 本県の取組状況と課題 ) (1) 地方交付税総額確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 H28 年度 減少等特別対策事業費 算定( 全国 ) 取組の必要度 取組の成果 計 都道府県分 約 1,670 億円 約 330 億円 約 2,000 億円 市町村分 約 3,330 億円 約 670 億円 約 4,000 億円 約 5,000 億円 約 1,000 億円 約 6,000 億円 地域の元気創造事業費 H28 年度 地域の元気創造事業費 算定( 全国 ) 行革努力分 地域経済活性化分 計 都道府県分 約 750 億円 約 225 億円 約 975 億円 市町村分 約 2,250 億円 約 675 億円 約 2,925 億円 約 3,000 億円 約 900 億円 約 3,900 億円 地域の頑張りや努力の成果を反映する 取組の成果 および 地域経済活性化分 への 算定額の段階的引き上げを

緊急防災 減災事業債に係る事業年度の延長および対象事業等の拡大 1 事業年度の延長 現行 平成 26 年度から平成 28 年度まで 提案 熊本地震を踏まえた対応を進めるため 平成 29 年度以降も延長 2 対象事業等の拡大 現行 大規模災害時の防災 減災対策のための必要な施設の耐震化など 提案 熊本地震を踏まえ 災害に強いまちづくりを一層推進する必要があるため 対象事業の拡大 避難所の機能を強化するため 指定避難所については トイレ改修 ( 福祉対応等 ) 等 について対象とする 事前防災 減災に資する国土強靱化の取組を推進するため 緊急輸送道路など対象を限定した上で 県単独で実施する基盤整備等を対象事業として拡充する 公共施設等の老朽化対策に係る地方財政措置の充実 ( 本県の状況 ) 4 つの対応方針 ( ハード対策 ) (1) 良質な性能および安全性の維持 確保 (2) 施設総量の適正化 ( 施設評価の実施 ) (3) 施設の長寿命化 計画的な更新 改修 (4) 維持管理の最適化 施設の有効活用 建築物 H28~H37 の所要見込額 1+2 約 360 億円 1 施設の長寿命化 ( 予防保全型維持管理 ) 長寿命化対象施設 (131 施設 ) において 順次 長期保全計画 (30 年間 ) を策定し 予防保全型維持管理を実施 予防保全型維持管理により 30 年間で約 1,500 億円の削減 平準化効果 2 計画的な更新 改修 向こう 10 年間の更新 改修事業の実施箇所を定めた 更新 改修方針 を策定し 緊急性が高いものから優先的に事業化 長寿命化改修により 使用期間を延伸し 将来の財政負担を削減 平準化 今後 総合管理計画 の策定を契機に 全国的に老朽化対策の推進が図られることも踏まえ 地方財政計画における所要総額の確保 充実 将来の財政負担の縮減 平準化効果に着目した長寿命化改修等に係る地方財政措置 ( 地方債 地方交付税 ) の充実が必要

地方消費税の清算基準の見直し 提案内容 最終消費地と税収帰属地をより一致させるため 1 各都道府県の最終消費を正確に把握できる新たな統計の整備を行い 消費指標として用いる 当分の間は ( 新たな統計による消費指標が用いられるまで ) 2 小売年間販売額 の見直し( による補正 ) および比率の引上げ 見直し案 平成 27 年度税制改正で の割合が 12.5%:12.5% から 15%:10% に変更されるなどの改正がされました 現 行 県外購入やインターネット購入の増大により 小売年間販売額の都道府県別の統計値は 最終消費の実態を反映していない 75% 15% 10% 小売年間販売額 見直し後 新たな統計により把握した 最終消費地 における消費の額 新たな統計による消費指標 当分の間 ( 新たな統計による消費指標が用いられるまで ) 小売年間販売額については 総額を採用したうえで これを により補正した値を用いる 社会保障の財源確保や消費の消費地への帰属を明確にするための比率を高める により補正した小売年間販売額 さらにの比率を高める 本県影響 ( ) 現行 見直し後 清算後税収額 48,468 百万円 清算後税収額 50,879 百万円 消費に相当するシェア 0.9635% 27 年度清算対象額 (5 兆 305 億円 ) を基に試算 ( 小売年間販売額 をで補正し の割合を 20%:5% とした場合 ) 消費に相当するシェア 1.0114%

製造業に係る法人事業税の分割基準の見直し 工場等事業所における等の推移 ( 全国ベース ) ( 千人 ) 12,000 11,000 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 平成 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 10 年 11 年 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 ( 万円 ) 1,400 1,300 1,200 1,100 1,000 900 800 700 600 従業者 1 人当たり付加価値額 労働装備率 出典 : 経済産業省 工業統計調査 法人事業税の製造業の税収 本県の全国に占める割合工場等における付加価値額 工場等における有形固定資産期首期末平均額 2.37% 2.56% 2.62% 工場等事業所における等は平成元年頃に比べて減少している一方 従業者 1 人当たりの付加価値額は緩やかに増加 ( 従業者 1 人当たり付加価値額の変化平成元年 :1,012 万円平成 26 年 :1,247 万円 ) 設備の機械化の程度を示す労働装備率も増加傾向にあり 企業は機械化等の設備投資によって より少ないでも利益が確保できるようにしている 本県の法人事業税の製造業の税収の全国比は 工場等における付加価値額や有形固定資産期首期末平均額の全国比に比べ低い状況である これらのことから 現行の分割基準が事業活動の規模を十分に反映していないのではないかと懸念 提案内容 分割基準に製造業の事業活動の規模をより反映させるため 法人事業税の分割基準において 1 工場の割増率 ( 現行 1.5 倍 ) の引上げ または 2 工場に加えて 有形固定資産や償却資産など工場等事業所の設備状況を表す指標を用いる