条例解説6~11条

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東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

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国土技術政策総合研究所 研究資料

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Microsoft Word - 法第43条第2項第2号許可基準


東京都駐車場条例(昭和三十三年東京都条例第七十七号)新旧対照表(抄)

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

建築基準法施行規則第10条の2第1号

日影許可諮問(熊野小学校)

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

第3章 附置義務駐車場の台数                     

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

伊勢原市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 ( 素案 ) 伊勢原市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例 ( 昭和 63 年伊勢原市条 例第 5 号 ) の一部を次のように改正する 別表第 1に次のように加える 横浜伊勢原線沿道地区 都市計画法第 20 条

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

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○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

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Taro-03_H3009_ただし書同意基準

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1 届出の趣旨工事中に建築物を使用する場合は, 建築基準法に基づいて当該建築物に設置されている避難施設等の機能に支障を来たすことがよくあります もとより建築基準法は, 建築物の最低限の安全性能を定めたものですから, 避難施設等の機能に支障が生じているときに出火したりすれば, 大災害につながるおそれが

西宮市許可申請の取扱要領 西宮市都市局建築 開発指導部建築指導課 平成 6 年 10 月制定平成 11 年 5 月改正平成 22 年 11 月改正平成 24 年 4 月改正

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新千里西町B団地地区地区計画

許可及び認定申請等


第 1 章はじめに (1) 計画の目的西東京市耐震改修促進計画 ( 以下 本計画 という ) は 西東京市内の住宅 建築物の耐震診断及び耐震改修を計画的かつ総合的に促進することにより 西東京市民の生命と財産を保護し 災害に強いまちづくりを実現することを目的とする (2) 計画の位置づけ本計画は 建築

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

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. 条例のあらまし () 対象地域 駐車場整備地区 (3ページの図参照) または商業地域若しくは近隣商業地域建築物の敷地が 地区または地域の区域とこれら以外の区域にわたる場合は 敷地の過半が属する区域に建築物があるものとみなします () 対象建築物 建築物の用途 対象建築物の規模 表ー 特定用途建築

などについては連たんの戸数に含めることはできません また 建築物の敷地相互の間隔とは 相互の敷地端からの直線距離です (2) 本市では 昭和 46 年 3 月 15 日から市内を市街化区域と市街化調整区域に区分する 線引き を行っています ( 法第 3 3 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積

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( 法第 33 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積の最低限度 ) 第 3 条法 34 条第 8 号の3に規定する開発行為を行う場合における建築物の敷地面積の最低限度は, 法第 33 条第 4 項の規定に基づき,250 平方メートルとする ただし, 市長が良好な住居等の環境の形成又は保持のため

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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建築基準法第 43 条第 1 項ただし書による包括許可基準 平成 23 年 3 月 4 日 焼津市建築審査会承認 1 趣旨次の基準に適合するものは 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 43 条第 1 項ただし書の規定に基づき 特定行政庁が交通上 安全上 防火上

0 平方メートルまでの部分について別表 ( ウ ) 欄により算定した自転車駐車場の規模に 店舗面積が5,000 平方メートルを超える部分について同表 ( ウ ) 欄により算定した自転車駐車場の規模に2 分の1を乗じて得た規模を加えて算定するものとする 2 前条第 1 項第 2 号に掲げる施設で 各用

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建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項の規定に基づく一団地の総合的設計制度及び連担建築物設計制度等の運用について 建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項及び法第 86 条の2 第 1 項の規定に基づく認定の運用は 平成 11 年 4 月 28 日付け建設省住街発第 48 号局長通達による

①法改正の趣旨と社会的背景

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

平方・中野久木物流施設地区

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

市街化調整区域における都市計画法第 34 条第 12 号の規定による開発許可等の基準に関する条例 の審査基準 ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は 市街化調整区域における都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 以下 法 という ) 第 34 条第 12 号の規定による開発許可の基準及び都市計

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建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

用語集

することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

合計 ( 同一敷地内に2 以上の建築物がある場合は, それらの建築物の各階の床面積の合計の和 ) の5 分の1を限度として算入しない (2) 延べ面積には, 建築物の地階でその天井が地盤面からの高さ1メートル以下にあるものの住宅の用途に供する部分の床面積 ( 当該床面積が当該建築物の住宅の用途に供す

根拠条項 第 131 条の 2 第 3 項 壁面線の指定等がある場合の高さ制限の例外認定 法令の定め第 131 条の 2 3 前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ後退して壁面線の指定がある場合又は前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ 後退して法第 68 条の 2

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新旧対照表 (1/15)

名古屋都市計画地区計画の決定計画書 ( ノリタケの森地区計画 ) ( 名古屋市決定 )

東京都建築安全条例の見直しの考え方

東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

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H30建築基準法改正(詳細版)

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区域の整備 開発及び保全に関する方針地建築区物等整に関備する計事項画地区計画ガイド八日市出町地区 八日市出町地区 地区計画の内容 名称八日市出町地区地区計画 位 置 金沢市八日市出町の一部 面積地区計画の目標土地利用の方針建築物等の整備方針 約 10.7 ha 本地区は 市中心部の南西約 4kmに位

隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

南部地区 地区の名称 南部地区建築物の用途の制限 ( ほなみ町 桜新町 ) 敷地面積の最低限度 ( 東原町 苗津町 長者町の各一部 ) 22.5ha 沿道業務地区 17.6ha 合計 40.1ha 建築物等の形態又は意匠の制限 沿道業務地区には 次に掲げる建物は建築してはならない マージャン屋 ぱち

用途地域変更の考え方 ( 素案 ) 1 駅 駅前広場 アクセス道路沿道の土地利用の促進 駅 北側沿道 25m 以内及び沿道南側街区を近隣商業地域へ変更 18

( 参考 ) 業務報酬基準の概要について ( 告示 15 号の構成 ) 建築士事務所の開設者が業務に関して請求することのできる報酬の基準を示しており 第一 ~ 第三の実費加算方法に関する項と第四の略算方法に関する項で構成されている 実費加算方法 ( 第一 第二 第三 ) 実費加算方法 : 各経費等に

< 千代田五丁目地区地区計画運用基準 > 1 建築物等に関する制限について 閑静な住宅地として良好な住環境の形成 保全及び向上を図るため 地区計画 で次のように定めています (1) 建築物の用途 地区計画で次のような建築物の用途の制限をしています 1 住宅地区 A 2 住宅地区 B 下記の建築物は

《○○○○○》

上野原市規則第××号

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

2-1 防災関連施設の現状 概ねすべての施設で耐震性能を有することを確認しているが 救急告示病院につい ては 耐震性能を確認している施設は 21 施設の内 13 施設である 区分 内容該当施設施設件数 耐震性能を有することが確認できている施設件数 防災拠点施設 医療機関 避難者滞留施設 災害拠点病院

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鹿島臨海都市計画地区計画の決定

目 次 平方北部物流施設地区地区計画計画書 1P 平方北部物流施設地区地区計画計画図 3P 平方北部物流施設地区地区計画 地区整備計画 の内容の解説 4P (1) 建築物等の用途の制限 5P (2) 建築物の敷地面積の最低限度 6P (3) 建築物等の高さの最高限度 6P (4) 壁面の位置の制限

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新しいまちづくりのために

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

都市計画図 外神田二・三丁目地区(PDF)

都市計画法による市街化調整区域等における開発許可等の基準に関する条例

四興行場の名称及び所在地 2 法第二条の二第二項の規定により営業者の地位の合併による承継の届出をしようとする者は 次の各号に掲げる事項を記載した届出書に規則で定める書類を添付して 知事に提出しなければならない 一届出者の名称 主たる事務所の所在地及び代表者の氏名二合併により消滅した法人の名称 主たる

Taro-改正後全文

放置自転車 ( バイク ) のない安全で快適な住みよいまちづくりを 自転車は 通勤 通学 買物等のための手軽で便利な乗り物として 多くの人に愛用され 今や 日常の生活に欠くことのできない重要な交通手段となっております しかし 一方では 自転車の利用の増大は 大量の自転車の放置を引き起こし 歩行車 特

はじめに

金沢都市計画地区計画の変更

習志野市一団地の総合的設計制度認定基準 第 1 目的この基準は 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 86 条第 1 項又は第 86 条の2 第 1 項 ( 第 86 条第 1 項に係る部分に限る 以下同じ ) の規定による認定に関し必要な事項を定め 一団地の総合的設計制度の適用により良好な市街

良好な操業環境の創出のために 船形地区では 土地区画整理事業により道路 公園等の都市基盤施設の整備を行い 周辺環境との調和に配慮した良好な工業地の形成を進めています そこで地区の特性に応じた 適切な土地利用の誘導を図り 国道 16 号の利便性を生かした良好な操業環境を創出していきたいと考えています

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

地区計画とは 安全で快適な街並みの形成や良好な環境の保全などを目的に, 地区の特性にあったきめ細かな計画を都市計画として定めるものです 建築物等の計画については, 用途, 敷地の最低面積, 壁面の後退, 垣又はさくの構造のルールを定め, 健康で良好な市街地の形成を促し, 周辺の街並みと調和した市街地

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

届出の手引き

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

Microsoft Word - 岡崎駅南リーフレット案【最終】

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

尼崎市告示第 95 号騒音規制法の規定に基づく規制値息の指定及び区域の区分について騒音規制法第 3 条第 1 項の規定に基づき 特定工場等において発生する騒音及び特定建設佐合に伴って発生する騒音について規制する地域として 次の表の左欄に掲げる地域を指定し かつ その地域を同表の右欄に掲げる区域に区分

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第三章特殊建築物の敷地 構造及び建築設備第一節通則 ( 第 6 条 ~ 第 11 条 ) 第三章特殊建築物の敷地 構造及び建築設備第一節通則 解説 一本条は 本章の規定が適用される 特殊建築物 の範囲を定めたものである 二第一号は 法別表第一( い ) 欄( 一 ) 項の劇場 映画館 演芸場 観覧場 公会堂 集会場その他これらに類するもので政令で定めるもの 法別表第一( い ) 欄( 二 ) 項の病院 診療所(患者の収容施設があるものに限る ) ホテル 旅館 下宿 共同住宅 寄宿舎その他これらに類するもので政令で定めるもの(児童福祉施設等がこれに該当する ) 法別表第一( い ) 欄( 三 ) 項の学校 体育館その他これらに類するもので政令で定めるもの(博物館 美術館 図書館 ボーリング場 スキー場 スケート場 水泳場又はスポーツの練習場がこれに該当する ) 法別表第一( い ) 欄( 四 ) 項の百貨店 マーケット 展示場 キャバレー ナイトクラブ バー ダンスホール 遊技場その他これらに類するもので政令で定めるもの(公衆浴場 待合 料理店 飲食店又は物品販売業を営む店舗(床面積が十平方メートル以内のものを除く )がこれに該当する )のその用途に供する部分の床面積の合計が百平方メートル(集会場については 三百平方メートル)を超えるものが 本章の規定が適用される建築物であることを定めたものである 三第二号は 長屋でその用途に供する部分の床面積の合計が百平方メートルを超えるものが 本章の規定が適用される建築物であることを定めたものである 四第三号は 倉庫でその用途に供する部分の床面積の合計が五百平方メートルを超えるものが 本章の規定が適用される建築物であることを定めたものである 五第四号は 自動車車庫でその用途に供する部分の床面積の合計が五十平方メートルを超えるものが 本章の規定が適用される建築物であることを定めたものである 六第五号は 自動車修理工場でその用途に供する部分の床面積の合計が三十平方メートルを超えるものが 本章の規定が適用される建築物であることを定めたものである (適用の範囲)第六条この章の規定は 次の各号に掲げる特殊建築物で その用途に供する部分の床面積の合計が当該各号に定める面積を超えるものに限り 適用する 一法別表第一( い ) 欄( 一 ) 項から( 四 ) 項までに掲げる用途に供する建築物百平方メートル(集会場は 三百平方メートル)二長屋百平方メートル三倉庫五百平方メートル四自動車車庫五十平方メートル五自動車修理工場三十平方メートル

第三章特殊建築物の敷地 構造及び建築設備第一節通則 ( 第 6 条 ~ 第 11 条 ) 解説 一本条は 第六条に規定する特殊建築物を路地状の部分だけで道路に接する敷地に建築することを原則として禁止することとしたもので 都市計画区域内に適用される このような規定が設けられたのは 特殊建築物は不特定の者 多数の者が利用すること 火災発生の恐れ又は火災荷重が大きいこと 緊急時の避難に対する配慮が必要なこと 自動車の出入りが多いことなどから付近の通行への影響も大きいなど その用途及び使用上の特殊性からより安全性が要求されるので 原則として路地状の部分だけで道路に接する敷地に特殊建築物を建築することを禁止することにより避難及び通行上の安全を図ろうとしたものである 二ただし書前段の規定は 一定の要件に該当する場合に限って 路地状の部分だけで道路に接する敷地に特殊建築物を建築することを認めることとしたものである 一定の要件とは次の場合である ( 一 ) この条例が適用される時点(以下 基準時 という )の床面積の合計の範囲内で改築するとき ( ニ ) 増築後の床面積の合計が基準時の床面積の合計の一 二倍を超えないとき ( 三 ) 路地状の敷地の部分が次図に示すものであるとき 三ただし書後段の規定は 知事が避難及び通行の安全上支障がないと認める場合に適用され 申請者からの認定申請を受けて総合的に判断するものであり 想定されるケースとしては第五条ただし書の解説と同様である (敷地と道路との関係)第七条前条の特殊建築物は 路地状の部分だけで道路に接する敷地に建築してはならない ただし 次の各号のいずれかに該当する場合又は知事が当該建築物の敷地の周囲の公園 広場等の空地の状況その他土地の状況により避難及び通行の安全上支障がないと認める場合は この限りでない 一この条例の規定の施行の時の床面積の合計の範囲内で改築するとき 二増築後の床面積の合計がこの条例の規定の施行の時の床面積の合計の一 二倍を超えないとき 三路地状の部分の幅員が 次の表の上欄に掲げる路地状の部分の長さの区分に応じ それぞれ同表の下欄に掲げる路地状の部分の幅員の数値以上のとき 二十五を超えるもの二十を超え二十五以内のもの十を超え二十以内のもの十以内のもの路地状の部分の長さ(単位メートル)六五四三路地状の部分の幅員(単位メートル)

第三章特殊建築物の敷地 構造及び建築設備第一節通則 ( 第 6 条 ~ 第 11 条 ) 第八条学校 体育館 病院 ホテル 旅館 共同住宅 寄宿舎 下宿又は児童福祉施設等(政令第十九条第一項に規定する児童福祉施設等をいう 以下同じ )の用途に供する建築物の敷地は その用途に供する部分の床面積の合計に応じて道路に次の表に掲げる長さ以上接しなければならない ただし 知事が当該建築物の敷地の周囲の公園 広場等の空地の状況その他土地の状況により避難及び通行の安全上支障がないと認める場合は この限りでない 五百を超え千以内のもの二百を超え五百以内のもの百を超え二百以内のものその用途に供する部分の床面積の合計(単位平方メートル)五四三敷地が道路に接する長さ(単位メートル)

第三章特殊建築物の敷地 構造及び建築設備第一節通則 ( 第 6 条 ~ 第 11 条 ) 解説 一本条は 特殊建築物のうち災害時に避難上の安全確保が特に重要な建築物の敷地が道路に接する長さ(接道長さ)についての規定で 都市計画区域内に適用される 二特殊建築物のうち学校 体育館 病院 ホテル 旅館 共同住宅 寄宿舎 下宿又は児童福祉施設等でその用途に供する部分の床面積の合計が百平方メートルを超えるものに対して適用される なお床面積の合計が千平方メートルを超える建築物については第五条が適用されることとなるため本条では床面積の合計千平方メートル以内の建築物が対象となっている ここで学校とは 各種学校を含み 幼保連携型認定こども園も該当する 児童福祉施設等とは政令第十九条第一項に規定するものをいう この規定は第五条と同様 上記のような建築物について 避難及び通行上の安全を確保するため 法第四十三条の接道長さの規定に上乗せして 接道長さを定めたものである この規定を図示すれば次のとおりである 建築物道路床面積の合計道路に接する 100 を超え 200 以内 200 を超え 500 以内 500 を超え 1000 以内 3 以上 4 以上 5 以上道路に接する長さ ( 単位m2 ) 長さ ( 単位 m) 三ただし書は 知事が避難及び通行の安全上支障がないと認める場合に適用され 申請者からの認定申請を受けて総合的に判断するものであり 想定されるケースとしては第五条ただし書の解説と同様である 第九条削除第十条削除

第三章特殊建築物の敷地 構造及び建築設備第一節通則 ( 第 6 条 ~ 第 11 条 ) 解説 一本条は 政令第三十条第一項の規定により同条に規定する建築物の種類を指定したもので 都市計画区域内に適用される 二便所の構造制限の内容は次のとおりである 不浸透質の便器を設けること し尿の臭気が建築物の他の部分等に漏れないものであること 便槽に雨水 土砂等が流入しないものであること 便器及び小便器から便槽まで不浸透質の汚水管で連結すること 水洗便所以外の便所(便所の出入口に密閉することができる戸がない場合においては大便所)の窓その他換気のための開口部には は え を防ぐための金網等を張ること (便所の構造)第十一条政令第三十条第一項の規定により指定する建築物は 児童福祉施設等 診療所 マーケット ダンスホール 遊技場 キャバレー ナイトクラブ 共同住宅及び下宿の用途に供する建築物とする