事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

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平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

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13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

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平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

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契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

やさしい税金教室

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

所得税確定申告セミナー

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

平成16年版 真島のわかる社労士

平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

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平成18年度地方税制改正(案)について

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

平成 29 年度税制改正要望 平成 28 年 9 月 5 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は緩やかな回復を続けているが 世界経済のリスクなどにより 先行きは不透明な状態となっている 我が国の経済がデフレからの脱却を確実なものとし GDP を拡大していくためには 経済効果の高い大都市が牽引すると

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

Microsoft Word - H30 市税のしおり最終版

国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

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住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

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02_(案の2①)概要資料(不均一)


PowerPoint プレゼンテーション

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

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図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

第 5 章 N

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

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13全日総第16号

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

平成27年度税制改正要望結果について

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図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

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以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

(0830時点)PR版

⑷ 納税猶予の打ち切り P. 49 Q. 納税猶予の対象の農地を売却する場合 納税猶予が打ち切られてしまうのですか ⑸ 市町村合併と納税猶予 P. 54 Q.B 町が平成 3 年 1 月 1 日現在特定市であるA 市に合併される場合 旧 B 町の農地等は生産緑地の指定を受けていないと納税猶予の特例は

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

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リサーチ メモ 平成 29 年度国土交通省主要税制改正要望事項 2016 年 9 月 12 日 8 月 29 日に報道発表された国土交通省の平成 29 年度税制改正要望事項中 主な不動産 ( 土地 住宅 ) 関連項目は以下のとおりである 今回の税制改正要望項目は 期限切れに伴う単純延長を内容とするものが多く 大きな目玉項目が乏しい 比較的目新しい小規模不動産特定共同事業 ( 出資総額が 1 億円以下等一定規模以下のものとする予定 ) に係る登録免許税 不動産取得税の創設要求ついては 今後 次期通常国会での不動産特定共同事業法自体の法改正が必要であり かつ クラウドファンディングの仕組みとどうリンクさせるのかや これが空き家の再生にどの程度の有効性を持つのかなど 現時点では不確定な要素が多い 未利用地の流動化 有効活用のための流通税 ( 登録免許税 不動産取得税 ) に係る特例措置の創設は 市街化区域内などの居住又は事業を推進する区域内の土地に限るとされているが 今のままの要求では 要件が漠然としていて特例措置に馴染みにくいように思われる 少なくともコンパクトシティ構想や都市計画の立地適正化計画との関連性等の議論が必要なように思われる 期待の大きいサービス付き高齢者向け住宅については 28 年度に優遇措置が一部縮減された後 2 9 年度以降もこの措置を継続するという税制改正要望内容であるが 福祉施設等の充足状況を踏まえた高齢者向け住宅の需給の動向に照らし 2011 年 ( 平成 13 年 ) から10 年間で約 60 万戸の供給が目指されている中で 5 年を経過した2016 年 ( 平成 28 年 )7 月末時点で20.4 万戸にとどまり 目標数を相当下回っていることから 建設促進の観点から 例えば建設後 5 年間にわたり優遇する割増償却率などは平成 27 年度以前の20% に戻すなどの措置も検討されるべきであるように思われる 都市農地については 人口減少 高齢化が進む中 都市部の宅地需要が沈静化する一方 農作物の供給機能に加え 貴重な緑地 景観形成 災害時の避難場所等多様な機能が評価されており 今後 都市農業振興基本計画等に基づき 相続税 固定資産税 都市計画税等をいかに有効に活用して 都市と緑 農が共生するまちづくりを進めるのか 国交省 農水省間の調整を経た具体案の提示が待たれるところである 最後に 住宅に係る耐震工事 バリアーフリー工事 省エネ工事を促進する観点から 現在 所得税の税額控除制度と固定資産税の減額制度とが設けられ 上記に示した通り 今回の税制改正要望項目にもその両者に対するものが含まれているが 両者の適用要件や適用時期には 下記に耐震工事を参考例として示す通り 若干の差異がみられるところである それぞれの税の所管省庁 税目の性格 徴収方法の違い等に応じ それらの差異が生ずることもやむを得ない面があるが 特例の要件等が複雑なものであるだけに これまでの活用状況等を踏まえ 利用者側から見てより使いやすいものにする余地はないものだろうかという印象を禁じ得ないことから この点を指摘させていただきたい ( 土地関連 ) 事項 ( 税目 )( 適用期間 ) 内容要件等の変更等改正目的等 長期保有土地等に係る 10 年超保有する事業 ( 単純延長 ) 特例適用法人の約 3/4 が 一般財団法人土地総合研究所 1

事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75% 7 向上 アベノミクス効果 0%) の課税を繰り延べ の地方への波及への役 る 割大 J リート及び SPC が 移転登記にかかる登録 不動産取得税の特例対 不動産の証券化を推進 取得する不動産に係る 免許税率を本則 2% から 象に有料老人ホーム等 し 更なる民間資金の活 特例措置の拡充 延長 1.3% に軽減する のヘルスケア施設及び 用を促進 ( 登録免許税 不動産取 不動産取得税の課税標 その敷地を追加する 得税 )29.4~31.3 準を 3/5 を控除する 不動産特定共同事業に 移転登記にかかる登録 対象不動産取得後 2 実態に応じた要件の見 老いて取得される不動 免許税率を本則の 2% か 年以内の着工及び竣工 直しによる不動産特定 産に係る特例措置の創 ら 1.3% に軽減するとと 後 10 年以内の譲渡 要 共同事業の推進 設 拡充等 ( 登録免許税 もに 保存登記にかかる 件の撤廃 不動産取得税 )29.4~ 登録免許税率を本則の 特定建築物 ( 特定家 31.3 0.4% から 0.3% に軽減す 屋 ) の定義の見直し る 土地および建物 の 不動産取得税の課税標 取得要件見直し ( 借地上 準から 1/2 を控除する の建物の追加 ) 新たに追加する出資総 額 1 億円以下等の 小規 模不動産特定共同事業 及び 限定された投資 家のみを事業参加者と する不動産特定共同事 業 において取得される 不動産に係る特例措置 を創設する 低未利用地の流動化 有効利用のための流通税に係る特例措置の創設 ( 登録免許税 不動産取得税 ) 登録 29.4~31.3 市街化区域内など一邸の区域内の土地について 居住又は事業の用に供されなくなってから 1 年以上 3 年以内の空き家 空き店舗の敷地を取 ( 創設 ) 低未利用地の流動化の 促進による土地の優子 利用の促進 一般財団法人土地総合研究所 2

土地の所有権移転登記等に係る特例措置の延長 ( 登録免許税 ) 29.4 ~31.3 得する場合における流通税の軽減 登録免許税 2%( 本則 ) 1% 不動産取得税 4% 2% 所有権移転登記 2%( 本則 ) 1.5% 信託登記 0.4%( 本則 ) 0.3% ( 単純延長 ) 土地取得時の負担軽減 による土地需要の喚起 土地の流動化の促進 土地等の譲渡益に対す 土地譲渡益に特別税率 法人重課制度 土地等の譲渡益に対す る追加課税制度の停止 が課される重課制度の 短期 (5 年以下 ) 所有土 る重課の停止の継続に 期限の延長 ( 所得税 法 停止 地の場合 通常の法人税 よる土地取引の停滞回 人税 個人住民税 法人 率 +10%, 長期 (5 年超 ) 避 住民税 ) 29.4~32.3 所有土地の場合 通常の 法人税率の +5% とす る 個人重課制度 譲渡益の 52%( 所得税 40%+ 住民税 12%) 民間活力を生かした都 未定 28 年 5 月に閣議決定 都市農地の保全のため 市と緑 農が強制するま された都市農業振興基 の土地利用規制等に応 ちづくりの推進のため 本計画等に基づき 都市 じた所要の措置 の所要の措置 ( 相続税 農地の保全のための措 固定資産税等 ) 置を充実する方向で検 討中 ( 住宅関連 ) 既存住宅のリフォーム (1) 所得税 ( 投資型 : 工事 以下の最大控除額の創 耐震 省エネ改修に合わ に係る特例措置の拡充 費等の 10% を税額控除 ) 設 せて耐久性向上改修を ( 所得税 固定資産税 ), (2) 所得税 ( ローン型 : (1) 耐震 + 耐久性 行い 増改築による長期 所得税額控除は 29.4~ ローン残高の一定割合 :40 万円 優良住宅の認定を受け 31.3 固定資産税は 29.4 を税額控除 ) 省エネ + 耐久性 た場合に最大控除額を ~30.3 まで (3) 固定資産税 ( 工事翌 :40 万円 拡大 年の一定割合を減額 ) (2) 省エネ + 耐久性 ( 省エネ改修 ( 所得税 ) :70 万円 一般財団法人土地総合研究所 3

について適用要件を合 理化する ) (3) 耐震 + 耐久性 : 減額割合 2/3 省エネ+ 耐久性 : 減額割合 2/3 買取再販で扱われる住宅取得に係る特例措置の延長 ( 不動産取得税 ) 29.4~31.3 サービス付き高齢向け住宅供給促進税制の延長 ( 所得税 法人税 固定資産税 ) 不動産取得税 ) 29.4~31.3 住宅用家屋の所有権保存登記等に係る特例措置の延長 買取三版事業者が既存住宅を買い取り 一定野質の向上を図るための改修工事を行った後 その住宅を再販売する場合に築年数に応じて課税標準から一定額を控除 所得税 法人性 5 年間 14% の割増償却 ( 耐用年数 35 年未満は 10%) 固定資産税 5 年間 税額を 1/2~5/6 の範囲内で市町村が条例で定める割合を軽減 不動産取得税家屋 : 課税標準から戸当たり 1200 万円を控除土地 : 税額から一定額を軽減 ( 家屋の床面積の2 倍に当たる土地面積相当分の価額等に税率を乗じて得た額 ) 保存登記 4/1000 1.5/1000 移転登記 20/1000 3/1000 抵当権設定登記 4/1000 1/1000 ( 単純延長 ) ノウハウを有する宅建業者が効率的 効果的に住宅の質向上を図る買取再販の促進 ( 単純延長 ) サービス付き高齢者向け住宅の供給促進単純延長住宅取得にかかる負担の軽減 一般財団法人土地総合研究所 4

優良住宅地の造成等の 一定の事業のために土 単純延長 一定の優良な事業を行 ために土地等を譲渡し 地等を譲渡した場合 長 う民間事業者の用地取 た場合の長期譲渡所得 期譲渡所得 (2000 万円 得の円滑化による事業 の課税の特例の延長 ( 所 以下の部分 ) に係る税率 期間の短縮 事業コスト 得税 法人税 個人住民 を軽減 の軽減 税 法人住民税 ) 29.1 所得税 ~31.12 15% 10% 個人住民税 5% 4% ( 参考 ) 耐震工事に係る優遇税制の比較表所得税減税の種類と内容 改修工事を完了した日の属する年分 1 回に限り 所得税額からの税額控除 控除対象限度額は250 万円であり その 10% の25 万円が税額控除の上限 ( 工事費自体の要件はない ) 固定資産税 当該家屋に係る翌年度の固定資産税 (120m2までに限る)2 分の1の税額を減額 適用期間 平成 31 年 6 月まで ( 注 ) 平成 30 年 3 月まで 家屋の要件 昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築された自ら居住する住宅 ( 賃貸を除く ) 現行の耐震基準に適合する改修 昭和 57 年 1 月 1 日以前から所在する住宅 現行の耐震基準に適合する改修であること であること 工事費の要件 なし 50 万円超であること 申告等 確定申告に耐震改修証明書を添付 耐震改修工事完了後 3か月以内に物件所在市町村に 耐震改修に要した領収書等を提出 その他 住宅ローン減税に係る税額控除の適用要件である当該年の合計所得金額 3000 万円以下という制限はない 特に重要な避難路として市町村が耐震改修法に基づき指定する道路の沿道にある耐震改修に係る固定資産税の2 分の1 減額は 2 年間とする ( 注 )9 月に召集予定の臨時国会で 平成 33 年 12 月まで適用期限が延長される予定 一般財団法人土地総合研究所 5

( 荒井俊行 ) 一般財団法人土地総合研究所 6